JP3574971B2 - 配線・配管材用受具の連結装置 - Google Patents

配線・配管材用受具の連結装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケーブル等の配線・配管材の布設路に沿って配設される主桁部材と、前記主桁部材に側方に向けて延設されるよう取着されて前記配線・配管材の布設路を形成する腕部材とを備えた配線・配管材用受具を布設方向に連結した配線・配管材用受具の連結装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種のケーブル等の配線・配管材が布設される受具は複数相互を連結してなり、耐候性、防錆性確保のため、めっき、塗装などの表面処理膜が施されている。一方、前記配線・配管材に通電されると、電磁誘導が発生し、抵抗の大きい部分が発熱して火災の原因となることがある。このため、この種の業界の内規として、受具にアースを設置してそれを防いでいる。ここで、アースを受具ごとに設置するのは面倒であることから、通常は、各受具相互を電気的に導通し、複数の受具ごとに1個のアースを設置することが行なわれている。前記受具相互の電気的導通を行なうものとして、例えば、特開昭62−225118号公報に掲載の技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記特開昭62−225118号公報に掲載のものは、親桁と子桁とからなる受具相互を連結し、電気的導通を行なうには、親桁に連結金具の取付孔に対応したボルト挿通孔を設けなければならず、また、連結する際にはボルト挿通孔と連結金具の取付孔との位置合わせが必要であるため、それらの作業は大変面倒であった。
【0004】
そこで、本発明は、主桁部材と腕部材とからなる受具相互を簡単に接続でき、かつ、前記受具相互の電気的導通を簡単に行なうことができる配線・配管材用受具の連結装置の提供を課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の配線・配管材用受具の連結装置は、配線・配管材の布設路に沿って配設される主桁部材と、前記主桁部材に取着され、前記配線・配管材の布設路を形成する腕部材とを備えた配線・配管材用受具と、隣合う前記受具の端部にそれぞれ取付けられて該受具相互を連結する連結部材とを備え、前記受具の主桁部材に螺子が強制的に螺入される溝が長手方向に沿って形成され、前記連結部材は、相互に回動自在に連結され、前記受具の主桁部材の溝に、前記連結部材に穿設された挿通孔に挿通された前記螺子が強制的に螺入されることにより、前記受具と前記連結部材とが連結されるものである。
【0006】
請求項2の配線・配管材用受具の連結装置は、請求項1に記載の各連結部材が相互に水平方向に回動自在に連結されたものである。
【0007】
請求項3の配線・配管材用受具の連結装置は、請求項1に記載の各連結部材が相互に上下方向に回動自在に連結されたものである。
【0008】
請求項4の配線・配管材用受具の連結装置は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の主桁部材及び連結部材が、導電性金属材で形成され、相互に回動自在に連結された前記連結部材が、その連結部に挿通されるボルトを介して電気的に導通するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図1乃至図7に基づいて説明する。
図1及び図2において、隣り合う2つの受具1は2つの連結部材13によって長手方向に連結されており、この受具1と連結部材13とによって配線・配管材用受具の連結装置が構成されている。
【0010】
記受具1は布設路に沿って配設され、断面一定の略四角枠形状に形成された主桁部材2に、腕部材5が長手方向即ち布設方向に所定間隔をおいて前記主桁部材2から側方に向けて延設されるよう上下2段に取着されている。前記主桁部材2は上部に水平板からなる上壁3が、下部に水平板からなる下壁4が形成されており、前記上壁3及び下壁4の各中央部には長手方向に沿ってそれぞれ溝2aが設けられている。前記溝2aは後述する螺子12のねじ外径より僅かに小さい幅に形成されている。
【0011】
そして、前記上壁3及び下壁4は上下方向に所定間隔をおいて垂直板からなる2枚の連結部2bによって連結されている。前記主桁部材2はアルミニウム材、鋼材等の導電性を有する金属材からなり、前記上壁3、下壁4及び連結部2bはアルミダイキャスト、押出成形等によって一体形成することができるとともに、表面には耐候性、防錆性確保のためにめっき、塗装等による表面処理膜が形成されている。
【0012】
一方、腕部材5は布設方向に複数並置されることによって配線・配管材であるケーブルCの布設路を形成し、上段布設路を形成する上段腕部材6と、下段布設路を形成する下段腕部材7とからなっている。前記腕部材5はアルミニウム材、鋼材等の導電性を有する金属材からなり、アルミダイキャスト、押出成形等によって図6に示す一定の断面形状に一体成形されている。なお、腕部材5の上半部は必要に応じて側方から引込力軽減ローラ5aを収容できるようになっている。そして、前記腕部材5の両端部にはケーブルCの落下を防止するための側板10が取付けられている。
【0013】
前記上段腕部材6はその中央部に上段回止部材8を嵌着し、その上方から螺子19を挿通し、溝2aに螺入することによって主桁部材2の上壁3に取付けられている。前記上段回止部材8は本体部8aが上方から前記上段腕部材6に嵌着可能な断面コ字状に形状されており、その両端には上方に突出する板状の立設部8bが設けられるとともに、その他側である下方には突出して主桁部材2の上壁3の側端面と当接する突起8cが一体に設けられ、更に、本体部8aの中央には前記螺子19が挿通される挿通孔8dが穿設されている。また、前記下段腕部材7はその中央部に下段回止部材9を嵌着し、その下方から螺子19を挿通し、溝2aに螺入することによって主桁部材2の下壁4に取付けられている。前記下段回止部材9は本体部9aが四角板状に形状されており、その略四隅部には前記下段腕部材7に下方から嵌着可能な間隔で上方に突出する板状の突片9bが立設されるとともに、前記突片9bの上端には主桁部材2の下壁4の側端部と係止する鈎部9cが一体に設けられており、更に、本体部9aの中央には前記螺子19が挿通される挿通孔9dが穿設されている。
【0014】
前記連結部材13は所定距離を隔てて対向する2つの受具1の間隙に左右一対配設されており、各連結部材13は前記受具1の端部にそれぞれ取付けられている。前記連結部材13は導電性を有する金属製の板材で形成されており、表面にはめっき、塗装などの表面処理膜が施されている。そして、前記連結部材13は2個のコ字板部材の天板部の外面同士を重合した形状に形成されるとともに、一方のコ字板部材の上下面の中央には螺子12が挿通される挿通孔13aが穿設されており、前記螺子12を前記挿通孔13aに挿通し、主桁部材2における螺子12のねじ外径より僅かに小さい幅に形成されている溝2aに強制的に螺入することによって前記主桁部材2の端部に取付けられるようになっている。また、他方のコ字板部材の上下面の中央にはボルト14が挿通される挿通孔13bが穿設されている。前記挿通孔13bは連結部材13の表面全体に表面処理膜を形成してから穿設されており、このため、孔内周面は表面処理膜が形成されていない通電可能な金属素地のままの状態に露出している。左右一対の連結部材13における前記他方のコ字板部材の上面同士、下面同士を重合した後、上下の挿通孔13bに前記ボルト14が挿通され、ナット15を締付けることによって一対の連結部材13が水平方向に回動自在に連結されるようになっている。
【0015】
前記主桁部材2は、図6及び図7に示すように、長手方向に所定間隔をおいて天井から垂設された吊ボルト21に吊金具22を介して吊設されている。主桁部材2を前記吊ボルト21に吊設するには、まず、上壁3に前記吊金具22の滑り止め板部22a及び受け板部22bを係止した後、螺子12を吊金具22に穿設した挿通孔に挿通し、更に、前記上壁3の溝2aに強制的に螺入させて前記吊金具22を主桁部材2の上端に取付ける。このとき、吊金具22のコ字板状部22cと滑り止め板部22a及び受け板部22bとをボルト23及びナット24を介して仮締めしておく。次いで、吊ボルト21の下端部に、吊金具22のコ字板状部22cの天板部の中央に穿設された挿通孔を外嵌し、ナット25及びナット26を締付けるとともに、水平度を調整しながらボルト23及びナット24を本締めする。これにより、主桁部材2を長手方向の任意の位置において前記吊ボルト21に吊設することができる。
【0016】
次に、上記のように構成された本実施例の配線・配管材用受具の連結装置における、配線・配管材用受具相互の連結及び作用について説明する。
受具1相互を連結するには、所定距離を隔てて対向する2つの受具1の端部にそれぞれ連結部材13を配設し、連結部材13の挿通孔13aに螺子12を挿通し、この螺子12を強制的に主桁部材2の溝2aに螺入することによって前記溝2aの両内壁を螺刻し、前記連結部材13を主桁部材2の端部に取付ける。次に、左右一対の連結部材13におけるコ字板部材の上面同士、下面同士を重合した後、上下の挿通孔13bにボルト14を挿通し、ナット15を締付ける。これにより、受具1相互は連結され、前記受具1相互が水平方向において屈曲している部分において、一対の連結部材13相互の連結角度を調整することによって前記受具1相互は自在に連結される。
【0017】
本実施例における主桁部材2は螺子12が強制的に螺入される溝2aが長手方向に形成されているので、長手方向の任意の位置において、かつ、螺子12を螺入するだけの簡単な作業で各主桁部材2の端部にそれぞれ連結部材13が取着される。
【0018】
また、主桁部材2の溝2aの幅は螺子12のねじ外径より僅かに小さく形成されているので、前記螺子12を前記溝2a内に強制的に螺入することによって前記溝2aの両内壁を螺刻するから、その表面処理膜を削り取って金属素材内部に食い込んで通電状態が得られる。これにより、主桁部材2の溝2aと螺子12と連結部材13の挿通孔13aの内周面との間が電気的に導通し、螺子12を螺合するだけで主桁部材2と連結部材13とが電気的に導通する。更に、この連結部材13は挿通孔13bの内面が通電可能な金属素地のままの状態に露出しており、ボルト14のおねじ外縁と当接するので、左右一対の連結部材13同士は挿通孔13bを通し、ボルト14を介して電気的に導通する。そして、他方の連結部材13も同様にして螺子12を介して他方の主桁部材2と電気的に導通する。したがって、隣合う受具1同士は螺子12、連結部材13及びボルト14を介して電気的に導通する。
【0019】
次に、上記のように構成された本実施例の配線・配管材用受具へのケーブルの布設について説明する。
受具1へのケーブルCの布設は、図示しないが、周知の呼びロープ等を使用して、ケーブルCを直接引込み、或いは、呼びロープ等を介して先に引込ロープを引込んでから、この引込ロープにケーブルCを接続し、前記引込ロープを引込むことによって行なうことができる。図1においては、上段に左右両側に2箇所、下段に左右両側に2箇所の計4箇所にケーブルCを布設することができる。これにより、幅スペースの小さい場所においても、多数のケーブルCを布設することができる。なお、腕部材5に図6に示す引込力軽減ローラ5aを収容しておけば、ケーブルCを小さい引込力で引込むことができる。
【0020】
ここで、上段回止部材8及び下段回止部材9には各4箇所にそれぞれ突起8c及び突片9bが設けられているので、これらが主桁部材2の上壁3、下壁4の側端面と当接しているので、腕部材5が中央の螺子19の取付部を中心に水平方向に回動するのが阻止され、腕部材5を主桁部材2に対して直角方向に安定して保持することができる。その結果、常に布設路を最大幅に維持することができる。
【0021】
また、腕部材5には両端部に上方に立設する側板10が設けられているので、引込時或いは布設後にケーブルCが布設路から落下するのが防止される。
【0022】
更に、上段回止部材8には両側に立設部8bが立設されているので、ケーブルCの引込時或いは引込後にケーブルCが布設路の幅方向に一定以上移動するのを防止できる。その結果、引込時或いは引込後にケーブルCが吊ボルト21に擦るなどして傷付くのを防止できる。また、左右いずれか一方の布設路に引込まれる或いは引込まれたケーブルCが主桁部材2の上壁3側に移動して上段回止部材8を乗り越え、他方の布設路に移動してケーブルC同士が絡んだりするのを防止することができる。その結果、多数のケーブルCを蛇行させることなく整列して布設することができる。
【0023】
なお、腕部材5はその中央部において主桁部材2に取付けられているが、幅方向に摺動させて左右の突出長さを相違させることもできる。したがって、設置場所の状況に応じた受具1を形成することができる。但し、左右の重量バランスがくずれて無理な応力が主桁部材2などに加わることがあるので、中央部で取付けるのが好ましい。
【0024】
このように、本実施例の配線・配管材用受具の連結装置は、ケーブルCの布設路に沿って配設される主桁部材2と、前記主桁部材2に取着され、前記ケーブルCの布設路を形成する腕部材5とを有する導電性金属材からなる受具1と、隣合う前記受具1の端部にそれぞれ取付けられて該受具1相互を連結する導電性金属材からなる連結部材13とを備え、前記受具1の主桁部材2に螺子12が強制的に螺入される溝2aが長手方向に形成され、前記連結部材13は、相互に回動自在に連結され、前記受具1の主桁部材2の溝2aに、前記連結部材13に穿設された挿通孔13aに挿通された前記螺子12を強制的に螺入することにより、前記受具1と前記連結部材13とを連結するものである。
【0025】
したがって、主桁部材2は螺子12が強制的に螺入される溝2aが長手方向に形成されているので、所定距離を隔てて対向する2つの受具1の端部にそれぞれ連結部材13を配設し、螺子12を主桁部材2の溝2aに螺入するとともに一対の連結部材13の挿通孔13bにボルト14を挿入し、ナット15を締付けるだけの簡単な作業で主桁部材2の端部に連結部材13を取着し、受具1相互を連結することができる。そして、従来のように、連結金具の取付孔を受具の端部に設けられたボルト挿通孔に対応して位置合わせすることなく、主桁部材2の端部における長手方向の任意の位置に螺子12を螺入し、連結部材13を取着することができる。また、主桁部材2を任意の長さで切断した場合でも、その切断端部に新たに取付孔等を設けることなく直ちに切断後の前記主桁部材2に螺子12を螺入し、連結部材13を取着することができる。
【0026】
また、前記螺子12を前記溝2a内に強制的に螺入することによって前記溝2aの両内壁が螺刻されるから、螺子12を溝2aに螺合するだけで主桁部材2と連結部材13との間電気的に導通する。更に、この連結部材13は挿通孔13bの内面が通電可能な金属素地のままの状態に露出しており、ボルト14のおねじ外縁と当接するので、左右一対の連結部材13同士は挿通孔13bを通し、ボルト14を介して電気的に導通する。そして、他方の連結部材13も同様にして螺子12を介して他方の主桁部材2と電気的に導通する。その結果、主桁部材2相互間を電気的に導通することができる。
【0027】
そして、受具1相互が水平方向において屈曲している部分においても、一対の連結部材13相互の連結角度を調整することによって前記受具1相互を自在に連結することができる。
【0028】
に、本発明の別の実施例における配線・配管材用受具の連結装置を図8及び図9に基づいて説明する。図8及び図9に示す配線・配管材用受具の連結装置は、前述の図1乃至図5に示す配線・配管材用受具の連結装置とは、一対の連結部材の回動方向のみが異なる。
【0029】
図8及び図9において、隣合う2つの受具1を相互に連結する連結部材16は対向する2つの受具1の間隙に左右一対配設されており、各連結部材16は前記受具1の端部にそれぞれ取付けられている。前記連結部材16は2個のコ字板部材の天板部の外面同士を90度相違させて重合した形状に形成されるとともに、一方のコ字板部材の上下面中央には螺子12が挿通される挿通孔16aが穿設され、前述の実施例と同様に、螺子12を前記挿通孔16aに挿通し、主桁部材2の溝2aに強制的に螺入することによって前記主桁部材2の端部に取付けられている。また、他方のコ字板部材の両側面中央にはボルト14が挿通される挿通孔16bが穿設されている。前記挿通孔16bは連結部材16の表面全体に表面処理膜を形成してから穿設されており、このため、孔内周面は表面処理膜が形成されていない通電可能な金属素地のままの状態に露出している。この左右の挿通孔16bに前記ボルト14が挿通され、ナット15によって一対の連結部材16が上下方向に回動自在に連結されている。
【0030】
この実施例の配線・配管材用受具の連結装置はこのように構成されているので、受具1相互が上下方向において屈曲している部分においても、一対の連結部材16相互の連結角度を調整することによって自在に取付けることができる。
【0031】
また、図1乃至図5に示す実施例と同様に、螺子12を介して主桁部材2と連結部材16とが電気的に導通するとともに、連結部材16の挿通孔16bの内面がボルト14のおねじ外縁と当接するので、隣合う受具1同士は電気的に導通する。
【0032】
ところで、上記実施例では、腕部材5は主桁部材2の左右両側に延設しているが、本発明を実施する場合には、これに限られるものではなく、主桁部材2の左右いずれか一方のみに布設路を形成する片持ち構造とすることもできる。この場合は、特に幅スペースの乏しい場所、或いは、片側のみからケーブルCの布設作業を行なうことのできる場所に適用することができる。
【0033】
更に、上記各実施例では、受具1は 上段腕部材6及び下段腕部材7の上下2段で構成しているが、これに限られるものではなく、1段のみ或いは3段以上の複数段に構成することもできる。
【0034】
加えて、上記各実施例では、上段回止部材8及び下段回止部材9が別体として上段腕部材6及び下段腕部材7に外嵌されているが、これに限られるものではなく、回止部として前記上段腕部材6及び下段腕部材7に一体に設けられたものとすることもできる。
【0035】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の配線・配管材用受具の連結装置は、配線・配管材の布設路に沿って配設される主桁部材と、前記主桁部材に取着され、前記配線・配管材の布設路を形成する腕部材とを備えた配線・配管材用受具と、隣合う前記受具の端部にそれぞれ取付けられて該受具相互を連結する連結部材とを備え、前記受具の主桁部材に螺子が強制的に螺入される溝が長手方向に沿って形成され、前記連結部材は、相互に回動自在に連結され、前記受具の主桁部材の溝に、前記連結部材に穿設された挿通孔に挿通された前記螺子が強制的に螺入されることにより、前記受具と前記連結部材とが連結されるものである。したがって、螺子を主桁部材の溝に螺入するだけの簡単な作業で主桁部材の端部に連結部材を取着することができる。更に、連結部材は、相互に回動自在に連結されるから、配線・配管材用受具相互間が屈曲している部分において、前記配線・配管材用受具相互を自在に連結することができる。そして、従来のように、受具の端部に設けられるボルト挿通孔と連結部材の挿通孔とを位置合わせすることなく、主桁部材の端部における長手方向の任意の位置に螺子を螺入し、連結部材を取着することができ、また、主桁部材を任意の長さに切断した場合でも、その切断端部に新たに取付孔等を設けることなく直ちに切断後の主桁部材に螺子を螺入し、連結部材を取着することができる。
【0036】
請求項4の配線・配管材用受具の連結装置は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の主桁部材及び連結部材が導電性金属材で形成され、相互に回動自在に連結された前記連結部材が、その連結部に挿通されるボルトを介して電気的に導通するものである。したがって、螺子を主桁部材の溝内に強制的に螺入することによって前記溝の両内壁が螺刻されるから、前記螺子を前記溝に螺合するだけで主桁部材と連結部材との間が電気的に導通し、かつ、前記連結部材相互がボルトを介して電気的に導通する。これにより、配線・配管材用受具相互を電気的に導通することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における配線・配管材用受具の連結装置を示す要部正面図である。
【図2】図1の配線・配管材用受具の連結装置を示す要部平面図である。
【図3】図1の受具を示す斜視図である。
【図4】図1の受具の分解斜視図である。
【図5】図3の腕部材の斜視図である。
【図6】図3の吊金具の正面図である。
【図7】図3の吊金具の側面図である。
【図8】本発明の別の実施例における配線・配管材用受具の連結装置を示す要部正面図である。
【図9】図8の配線・配管材用受具の連結装置を示す要部平面図である。
【符号の説明】
1 受具
2 主桁部材
2a 溝
2b 連結部
5 腕部材
12 螺子
13、16 連結部材
C ケーブル

Claims (4)

  1. 配線・配管材の布設路に沿って配設される主桁部材と、前記主桁部材に取着され、前記配線・配管材の布設路を形成する腕部材とを備えた配線・配管材用受具と、
    隣合う前記受具の端部にそれぞれ取付けられて該受具相互を連結する連結部材とを備え、
    前記受具の主桁部材に螺子が強制的に螺入される溝が長手方向に沿って形成され、
    前記連結部材は、相互に回動自在に連結され、
    前記受具の主桁部材の溝に、前記連結部材に穿設された挿通孔に挿通された前記螺子が強制的に螺入されることにより、前記受具と前記連結部材とが連結されていることを特徴とする配線・配管材用受具の連結装置。
  2. 前記各連結部材は、水平方向に回動自在に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の配線・配管材用受具の連結装置。
  3. 前記各連結部材は、上下方向に回動自在に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の配線・配管材用受具の連結装置。
  4. 前記主桁部材及び連結部材は、導電性金属材で形成され、
    前記相互に回動自在に連結された連結部材は、その連結部に挿通されるボルトを介して電気的に導通していることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の配線・配管材用受具の連結装置。
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