JP4029421B2 - 物体の連結構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、配線・配管材用受具の親桁と連結部材とを連結する物体の連結構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば、建物内にケーブル等の配線・配管材を布設する電設関係においては、配線・配管材が布設される受具の相互を連結部材で連結することが行なわれている。前記受具は通常金属材が使用され、耐候性、防錆性確保のため、めっき、塗装などの表面処理膜が施されている。一方、ケーブルに通電されると、電磁誘導が発生し、抵抗の大きい部分が発熱して火災の原因となることがある。このため、この種の業界の内規として、受具にアースを設置してそれを防いでいる。ここで、アースを受具ごとに設置するのは面倒であることから、通常は、各受具相互を電気的に導通し、複数の受具ごとに1個のアースを設置することが行なわれている。前記受具相互を連結するとともに電気的導通を行なうものとして、例えば、特開昭62−225118号公報に掲載の技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記特開昭62−225118号公報に掲載のものは、親桁と子桁とからなる受具の相互を連結し、電気的導通を行なうには、前記親桁に連結金具の取付孔に対応したボルト挿通孔を設けなければならず、また、連結する際にはボルト挿通孔と連結金具の取付孔との位置合わせが必要であるため、それらの作業は大変面倒であった。
【0004】
このように、従来は、受具及び連結部材に限らず、一般に、二つの物体同士の連結は、通常、ボルト、ナット等の複数種の部材からなる連結具を使用して行なわれ、また、二つの物体の双方にそれぞれ位置を対応させつつ取付孔を穿設し、連結の際には取付孔同士を位置合わせする必要があるなど、その作業は大変煩わしく手間がかかるとともに自在に取付けることができなかった。
【0005】
そこで、本発明は、二つの物体を簡単かつ自在に取付けることができる物体の連結構造の提供を課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、二つの配線・配管材用受具の親桁同士を連結する連結部材と、該親桁とを連結するようにした物体の連結構造であって、
前記親桁には長手方向に向けて溝が形成され、
前記連結部材には突起状の螺入空間形成部が形成されると共に該螺入空間形成部と隣接して螺子挿通孔が形成され、
前記親桁の長手方向と直交する方向から前記溝に前記連結部材の螺入空間形成部を挿入することで該螺入空間形成部と該溝内面との間の隙間を螺入空間とし、
該螺入空間の幅よりも大径の螺子を前記螺子挿通孔から挿通して該螺入空間にねじ込むことによって、該螺子を前記螺入空間形成部と前記溝の内面に食い込ませる一方、前記螺入空間に前記螺子を食い込ませる際に前記親桁の幅方向への前記螺入空間の拡開を防止する拡開防止部が設けられ、
該拡開防止部は前記親桁の両側に設けられたフランジと前記連結部材の両側に設けられたフランジとから構成され、
前記親桁のフランジと前記連結部材のフランジとが互いに係合して前記螺入空間の拡開を防止しつつ前記螺入空間に前記螺子をねじ込むことで、該螺子が前記溝の壁面、及び前記螺入空間形成部に食い込んで前記親桁と連結部材とを連結することを特徴とするものである。
【0007】
請求項2に記載の発明は、配線・配管材用受具の子桁と、ケーブルを保持するバンドとを連結するようにした物体の連結構造であって、
前記配線・配管材用受具の子桁の長手方向には溝が形成され、
前記バンドには突起状の螺入空間形成部が形成されると共に該螺入空間形成部に隣接して螺子挿通孔が形成され、
前記子桁の長手方向と直交する方向から前記溝に前記バンドの螺入空間形成部を挿入して該螺入空間形成部を前記溝の一側の壁面と当接させると共に該螺入空間形成部と前記溝の他側の壁面との間の隙間を螺入空間とし、
該螺入空間の幅よりも大径の螺子を前記螺子挿通孔から挿通して該螺入空間にねじ込むことによって、該螺子を前記螺入空間形成部と前記溝の内面に食い込ませる一方、前記螺入空間に前記螺子を食い込ませる際に前記螺入空間形成部が前記溝の一側の壁面に当接して前記螺入空間の拡開を防止することで、
前記螺入空間の拡開を防止しつつ前記螺子を螺入空間にねじ込むことによって該螺子が前記溝の壁面、及び前記螺入空間形成部に食い込んで前記子桁とバンドとを連結することを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を、電設資材であるケーブル等の配線・配管材が布設される二つの受具と、前記二つの受具相互を布設方向に連結する連結部材について、図1乃至図5に基づき、説明する。
【0009】
図において、受具1は布設方向に配設された布設レール2にケーブルC等が載置される支持体7が布設方向に直交して組付けられたものであり、連結部材11によって長手方向即ち布設方向に連結されている。前記布設レール2は布設方向にスリット5を有する中空筒状に形成された2個のレール体3をほぼ中間高さにおいて板状に形成された連結板部6で連結して一体化されたものであり、表面にはめっき、塗装などの表面処理が施されている。
【0010】
前記レール体3の内部は図示しない引込具が挿通されるシュータ4を形成しており、前記両レール体3は相離反する側壁部にフランジ3aと一定幅のスリット5が形成されている。更に、前記レール体3の連結板部6には、前記支持体7を取付けるための取付孔6aと、天井等から垂設された図示しない吊ボルトが挿通される吊ボルト孔6bとが所定間隔をおいて設けられている。
【0011】
前記布設レール2に組付けられる支持体7は金属製丸棒からなり、全体が略山字状に形成され、中央の支柱8の底面に、ケーブルCが載置される支持部9がこれと直交して接続されている。前記支持部9は両端部にケーブルCが側方から落下しないよう立上げた落下防止部9aが形成されている。
【0012】
前記支柱8の頂部にはねじ部8aが設けられており、このねじ部8aに、四角柱状に形成された取着部材10がその底面に設けられたねじ孔を螺合させることによって一体に取付けられている。
【0013】
一方、連結部材11は、図4及び図5に示すように、金属板材によって全体が略T字板状に形成され、天板部12の幅方向中央の裏面には、前記布設レール2のレール体3の間の空間内に挿入されたときに前記レール体3の内壁との間で螺子14が螺入される螺入空間15を形成する板状の螺入空間形成部13が布設方向の全長に至って一体に垂設されている。この連結部材11の表面にはめっき、塗装などの表面処理が施されている。また、前記連結部材11の天板部12の幅方向両端部には前記布設レール2の上部両縁部と係合するフランジ12aが一体に形成されており、これによって、前記螺入空間形成部13が一対のレール体3間の中央に配置されるようになっている。前記螺入空間形成部13の厚さは、連結部材11が前記受具1の布設方向の端部に載置されたときに、前記布設レール2のレール体3の内壁との間で形成される螺入空間15の間隙が前記螺子14のねじ外径より僅かに小さい幅となる大きさに形成されている。
【0014】
更に、前記連結部材11の天板部12には前記螺入空間形成部13の両側壁に隣接して長手方向に細長の溝12bが設けられており、その幅は螺子14が挿通可能な大きさに形成されている。前記各溝12bの中央側の内壁面は前記螺入空間形成部13の側壁面と同一平面を形成している。ここで、前記フランジ12aは前記布設レール2への取付けの案内をするとともに、布設レール2のレール体3のフランジ3aと係合して、連結部材11が幅方向にずれていずれか一方の螺入空間15が幅方向に拡開するのを阻止し、螺入空間形成部13を一対のレール体3間の中央位置に保持し、螺入空間15の幅を一定寸法に維持するものである。ここで、前記レール体3のフランジ3a及び連結部材11のフランジ12aは請求項の拡開防止部に相当するものである。
【0015】
次に、上記のように構成された本実施例の物体の連結構造における受具と連結部材との連結及び作用について説明する。
受具1同士を長手方向即ち布設方向に連結するには、連結部材11のフランジ12aを前記受具1の布設レール2のフランジ3aに係合させながら前記連結部材11を受具1の布設方向の端部に載置する。すると、図5に示すように、前記フランジ12aと布設レール2のフランジ3aとの係合によって連結部材11の螺入空間形成部13が受具1の一対のレール体3間の中央に安定して保持される。これにより、左右一対のレール体3間の空間は前記連結部材11の螺入空間形成部13によって2等分されるとともに、分割された各空間は螺子14が螺入される螺入空間15を形成する。
【0016】
そこで、螺子14を連結部材11の溝12bに挿入し、更に、前記螺入空間15に螺入する。このとき、形成された前記螺入空間15の幅は前記螺子14のおねじ外径より僅かに小さく形成されているから、螺子14は強制的に前記螺入空間15に螺入され、おねじが対向する受具1のレール体3の側壁面及び連結部材11の螺入空間形成部13の側壁面内に食い込む。これにより、連結部材11は布設レール2の上面に固着し、連結される。その結果、連結部材11は隣合う受具1に跨って各受具1に連結され、両受具1同士が連結される。なお、螺子14はいずれか一方の螺入空間15のみに螺入しても連結できるが、両側の螺入空間15に螺入すれば、連結強度が増大する。
【0017】
本実施例における受具1は螺子14が強制的に螺入される螺入空間15が布設方向に連続して形成されるので、布設方向の任意の位置において自在に、かつ、螺子14を螺入するだけの簡単な作業で受具1の端部に連結部材11を連結し、もって、受具1を相互に連結することができ、従来のように、ボルト、ナット等の複数種からなる連結具などを使用して連結する煩わしさがない。
【0018】
また、前記螺子14が前記螺入空間15内に強制的に螺入されることによって前記レール体3及び螺入空間形成部13の側壁面を螺刻するから、その表面処理膜が削り取られ、螺子14のおねじが金属素材内部に食い込んで通電状態が得られる。これにより、螺子14を螺入空間15に強制的に螺入するだけで受具1と連結部材11ひいては受具1相互の電気的導通が行なわれる。
【0019】
ところで、上記実施例では、連結部材11は天板部12に細長の溝12bを形成しているが、図6に示すように、天板部12において螺入空間形成部13の両側壁に隣接して複数個の丸孔12cを長手方向手に適宜間隔をおいて形成したものとしてもよい。
【0020】
また、図7及び図8に示すように、連結部材11の螺入空間形成部13の厚さを大きくし、天板部12には一側にのみ長手方向に細長の溝12bを形成したものとすることもできる。この場合には、螺入空間15は一方のレール体3側にのみ形成される。
【0021】
次に、本発明の別の実施例における物体の連結構造を、ケーブル等が布設される親桁と子桁とからなる受具と、前記受具相互を布設方向に連結する連結部材について、図9乃至図14に基づき、説明する。
【0022】
図において、受具21はアルミニウム等によって形成された断面形状一定の左右一対の親桁22の間にアルミニウム等で形成された四角枠状の子桁3が架設され、全体が梯子形状をなしたものであり、前記子桁23上に配線・配管材であるケーブルCが引込まれ、載置されるようになっている。前記受具21は親桁22の外壁面に沿って取付けられる連結部材31によって布設方向に連結されている。前記親桁22は高さ方向の中間部に、段部22a及び段部22bによって凹部空間22cが長手方向即ち布設方向に連続して設けられている。前記親桁22及び子桁23は表面にめっき、塗装等の表面処理が施されている。
【0023】
一方、連結部材31は金属板材によって全体が略T字板状に形成され、平板部32の幅方向中央の裏面には、前記受具21の凹部空間22c内に挿入されて前記親桁22の段部22aとの間で螺子14が螺入される螺入空間34を形成する板状の螺入空間形成部33が長手方向の全長に至って一体に突設されている。この連結部材31の表面にはめっき、塗装などの表面処理が施されている。また、前記連結部材31の平板部32の幅方向両端部には前記親桁22の上下端に設けられたフランジ22dと係合するフランジ32aが一体に形成されており、これによって、連結部材31が前記受具21の端部に取付けられたときに、前記螺入空間形成部33が親桁22の段部22aから一定距離隔てて、前記段部22aの壁面との間に、螺子14のねじ外径より僅かに小さい幅となる大きさの螺入空間34が形成されるようになっている。
【0024】
更に、前記平板部32には前記螺入空間形成部33との隣接位置に長手方向に細長の溝32bが設けられており、その幅は螺子14が挿通可能な大きさに形成されている。前記溝32bの一方の内壁面は前記螺入空間形成部33の側壁面と同一平面を形成している。ここで、前記フランジ22d及びフランジ32aは前記受具21への取付けの案内をするとともに、親桁22のフランジ22dと係合して連結部材31が幅方向にずれるのを阻止し、螺入空間形成部33を親桁22の段部22aから所定距離離間した一定位置に保持するものであり、請求項の拡開防止部に相当する。
【0025】
次に、上記のように構成された本実施例の物体の連結構造における受具と連結部材との連結及び作用について説明する。
受具21相互を長手方向即ち布設方向に連結するには、連結部材31のフランジ32aを前記受具21の親桁22の上下のフランジ22dに係合させながら前記連結部材31を受具21の布設方向の端部に載置する。すると、図10に示すように、連結部材31の螺入空間形成部33が前記フランジ32aと親桁22のフランジ22dとの係合によって受具21の親桁22の凹部空間22cの所定位置に安定して保持される。これにより、親桁22の段部22aと前記連結部材31の螺入空間形成部33との間に螺子14が螺入される螺入空間34が形成される。
【0026】
そこで、螺子14を連結部材31の溝32bに挿入し、更に、前記螺入空間34に螺入する。このとき、形成された前記螺入空間34の幅は前記螺子14のおねじ外径より僅かに小さく形成されているから、螺子14は強制的に前記螺入空間15に螺入され、おねじが対向する親桁22の段部22aの壁面及び連結部材31の螺入空間形成部33の側壁面内に食い込む。これにより、連結部材31は親桁22の側面に固着し、連結される。その結果、連結部材31が隣合う受具21に跨って各受具21に連結され、両受具21同士が連結される。
【0027】
本実施例における受具21は螺子14が強制的に螺入される螺入空間34が布設方向に連続して形成されるので、図1乃至図8に示した実施例と同様に、布設方向の任意の位置において自在に、かつ、螺子14を螺入するだけの簡単な作業で受具21の布設方向における端部に連結部材31を連結し、受具1を相互に連結することができる。また、前記螺子14が前記螺入空間34内に強制的に螺入されることによって前記親桁22の段部22aの壁面及び螺入空間形成部33の側壁面を螺刻するから、受具21と連結部材31との間ひいては受具21相互間で通電状態が得られる。
【0028】
次に、本発明を受具21の子桁23にバンド35を使用してケーブルCを保持するものに適用した実施例を図11及び図12に基づいて説明する。
図11及び図12において、図9及び図10に示した受具21の子桁23には上方に開口する凹部空間23aが子桁23の長手方向に連続して形成されている。一方、バンド35は金属製板材を半円弧状に折曲するとともにその両端に水平方向に折曲したフランジ36を一体に設けたものであり、前記両フランジ36の裏面の略中央には前記子桁23の凹部空間23aに挿入されてその凹部空間23aの一側の壁面と当接する板状の螺入空間形成部37が一体に垂設されている。前記両フランジ36に設けられた螺入空間形成部37はいずれも前記子桁23の凹部空間23aの同一側の壁面と当接していてもよく、或いは、前記凹部空間23aの互いに反対側の壁面と当接するものとしてもよい。更に、前記両フランジ36には前記螺入空間形成部37と隣接する位置に螺子14が挿通可能な丸孔36aが穿設されている。
【0029】
この物体の連結構造において、子桁23にバンド35を連結し、ケーブルCを子桁23に保持させるには、ケーブルCを子桁23の長手方向の任意の位置に載置した後、前記ケーブルCの上方から前記バンド35を外嵌し、螺入空間形成部37を前記子桁23の凹部空間23aに挿入し、この凹部空間23aの一側の壁面と当接させる。すると、凹部空間23aの他側の壁面と前記螺入空間形成部37との間に螺子14が螺入される螺入空間38が形成されるので、前記各実施例と同様に、前記螺子14を前記螺入空間38に強制的に螺入する。これによって、バンド35は子桁23上においてその長手方向の任意の位置において連結され、ケーブルCは受具21の幅方向の任意の位置に保持される。
【0030】
次に、本発明を受具21の親桁22にカバー体39を連結するものに適用した実施例を図13及び図14に基づいて説明する。
図13及び図14において、図9及び図10に示した受具21と同様の受具21は、親桁22に螺子25を介して断面形状一定の連結具24を取付けることによって相互が連結されているとともに、ケーブルCの布設路の上部に埃、水滴等の異物が前記布設路上に落下するのを防止する略山形屋根状のカバー体39が取付けられている。前記親桁22の上部には外方に開口する凹部空間22eが布設方向に連続して形成されている。一方、前記カバー体39は幅方向の両端部に、布設路側に屈曲したフランジからなり、前記親桁22の凹部空間22e内に挿入される螺入空間形成部40が一体に設けられている。
【0031】
この物体の連結構造において、カバー体39はその螺入空間形成部40を受具21の親桁22の凹部空間22e内に挿入することにより、螺子14が螺入される螺入空間41が形成される。したがって、前記各実施例と同様に、前記螺子14を前記螺入空間41に強制的に螺入すれば、螺子14のおねじが親桁22の凹部空間22eの一側の壁面及びカバー体39の螺入空間形成部40の壁面に食込み、親桁22と螺入空間形成部40とが固着され、これによって、受具21の布設路上にカバー体39が取付けられる。
【0032】
次に、本発明の更に別の実施例を図15及び図16に基づいて説明する。
図において、物体51には断面一定のコ字状の凹溝52が一定方向に連続して形成され、前記凹溝52を連通させて隣合う2つの物体51が相互に連接されている。一方、物体61は矩形板材からなり、その幅は前記物体51の凹溝52の幅と略同一で前記凹溝52に嵌入可能な大きさに形成され、隣合う2つの物体51の連接部に跨って前記物体51の凹溝52に嵌入できるものとなっている。前記物体61の一方の側壁には前記各物体51に配置される2個の凹状の切欠空間62が設けられている。そして、前記物体51の凹溝52内に物体61が嵌入されると、前記物体51の凹溝52の一側内壁面と物体61の切欠空間62の内壁面との間で螺子14が強制的に螺入される螺入空間63が各物体51においてそれぞれ形成されるようになっている。
【0033】
この実施例においては、隣合う2つの物体51がその連接部において前記物体51の凹溝52に物体62を嵌入することによって螺子14が螺入される螺入空間63が各物体51においてそれぞれ形成されるので、螺子14を前記螺入空間63に強制的に螺入するだけの作業で、物体61を2つの物体51にそれぞれ連結し、隣合う物体51同士を簡単に連結することができる。なお、物体61の切欠空間62は2個設けているが、これに限られるものではなく、3個以上であってもよく、或いは、開口幅を大きくした1個だけのものとしてもよい。
【0034】
ところで、上記各実施例では、受具1に連結部材11を連結したり、受具21の子桁23にケーブルCを保持するためのバンド35を連結する場合などの適用例を示しているが、本発明を実施する場合には、これらに限定されるものではなく、各種の分野における物体同士の連結に幅広く適用することができる。
【0035】
なお、本実施形態を図9乃至図14に示すような親桁及び子桁からなる配線・配管材用受具に適用した場合には、通常前記親桁にはその補強として長手方向に沿って図10に示す段部22aやリブなどが形成されているので、この段部22aやリブなどを利用して物体Aと物体Bとの間に螺子14が螺入される嵌入空間を形成することができる。
【0036】
【発明の効果】
以上のように、本発明の物体の連結構造は、螺子が強制的に螺入される螺入空間と、前記螺子の螺入時に前記螺入空間が拡開するのを防止する拡開防止部とを具備するものである。したがって、従来のように、ボルト、ナット等の複数種からなる連結具などを使用して取付孔等の位置合わせをしながら連結するといった煩わしい手間をかけることなく、物体Aと物体Bとを組合わせることによって形成される螺入空間に螺子を強制的に螺入するだけの簡単な作業で物体Aと物体Bとを自在に連結することができる。
【0037】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例における受具と連結部材との連結構造を示す斜視図である。
【図2】 図1の受具の正面図である。
【図3】 図1の受具と連結部材との連結構造を示す平面図である。
【図4】 図1の連結部材の斜視図である。
【図5】 図1の受具と連結部材との連結構造を示す断面図である。
【図6】 図1の別の連結部材の斜視図である。
【図7】 図1の更に別の連結部材の斜視図である。
【図8】 図7の連結部材を使用した受具と連結部材との連結構造を示す断面図である。
【図9】 本発明の別の実施例における受具と連結部材との連結構造を示す斜視図である。
【図10】 図9の要部断面図である。
【図11】 図9の子桁とバンドとの連結構造を示す分解斜視図である。
【図12】 図11の子桁とバンドとの連結構造を示す断面図である。
【図13】 本発明の更に別の実施例における受具とカバー体との連結構造を示す正面図である。
【図14】 図13の受具とカバー体との連結構造を示す要部断面図である。
【図15】 本発明の更に別の実施例における物体の連結構造を示す斜視図である。
【図16】 図15の物体の連結構造を示す平面図である。
【0038】
【符号の説明】
1、21 受具
2 布設レール
3 レール体
11、31 連結部材
12 天板部
3a、12a、22d、32a フランジ
12b 溝
12c、36a 丸孔
13、33、37、40 螺入空間形成部
14 螺子
15、34、38、41、63 螺入空間
22 親桁
23 子桁
32 平板部
35 バンド
39 カバー体
51、61 物体
52 凹溝
62 切欠空間

Claims (2)

  1. 二つの配線・配管材用受具の親桁同士を連結する連結部材と、該親桁とを連結するようにした物体の連結構造であって、
    前記親桁には長手方向に向けて溝が形成され、
    前記連結部材には突起状の螺入空間形成部が形成されると共に該螺入空間形成部と隣接して螺子挿通孔が形成され、
    前記親桁の長手方向と直交する方向から前記溝に前記連結部材の螺入空間形成部を挿入することで該螺入空間形成部と該溝内面との間の隙間を螺入空間とし、
    該螺入空間の幅よりも大径の螺子を前記螺子挿通孔から挿通して該螺入空間にねじ込むことによって、該螺子を前記螺入空間形成部と前記溝の内面に食い込ませる一方、前記螺入空間に前記螺子を食い込ませる際に前記親桁の幅方向への前記螺入空間の拡開を防止する拡開防止部が設けられ、
    該拡開防止部は前記親桁の両側に設けられたフランジと前記連結部材の両側に設けられたフランジとから構成され、
    前記親桁のフランジと前記連結部材のフランジとが互いに係合して前記螺入空間の拡開を防止しつつ前記螺入空間に前記螺子をねじ込むことで、該螺子が前記溝の壁面、及び前記螺入空間形成部に食い込んで前記親桁と連結部材とを連結することを特徴とする物体の連結構造。
  2. 配線・配管材用受具の子桁と、ケーブルを保持するバンドとを連結するようにした物体の連結構造であって、
    前記配線・配管材用受具の子桁の長手方向には溝が形成され、
    前記バンドには突起状の螺入空間形成部が形成されると共に該螺入空間形成部に隣接して螺子挿通孔が形成され、
    前記子桁の長手方向と直交する方向から前記溝に前記バンドの螺入空間形成部を挿入して該螺入空間形成部を前記溝の一側の壁面と当接させると共に該螺入空間形成部と前記溝の他側の壁面との間の隙間を螺入空間とし、
    該螺入空間の幅よりも大径の螺子を前記螺子挿通孔から挿通して該螺入空間にねじ込むことによって、該螺子を前記螺入空間形成部と前記溝の内面に食い込ませる一方、前記螺入空間に前記螺子を食い込ませる際に前記螺入空間形成部が前記溝の一側の壁面に当接して前記螺入空間の拡開を防止することで、
    前記螺入空間の拡開を防止しつつ前記螺子を螺入空間にねじ込むことによって該螺子が前記溝の壁面、及び前記螺入空間形成部に食い込んで前記子桁とバンドとを連結することを特徴とする物体の連結構造。
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