JP3574792B2 - 競争ゲーム装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばゲームセンターに設置される競馬ゲーム装置のように、競争コース上を走行する模型走行体の着順を遊技者に予想させて勝敗を競わせる競争ゲーム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、競争ゲーム装置の一つとして、競馬ゲーム装置が広く知られている。競馬ゲーム装置では、略長円形状の競争コースが盤面上に設けられており、その競争コース上を複数の競走馬を模した模型走行体がコンピュータ制御により走行するようになっている。
【0003】
このような競馬ゲーム装置の中には、電磁石体による磁力吸引を利用して各模型走行体の走行を行うものがある。例えば特開平2−63489号公報には、競争コースの全域に複数の電磁石体(コイル)を所定のピッチ間隔で配列し、各電磁石体への通電タイミングや通電順序等を制御することにより、その競争コース上で磁石を内蔵した模型走行体を走行させるものが開示されている。また、例えば特開平2−65882号公報には、競争コース全面に電磁石体を配列するのではなく、競争コースの下方をその競争コースに沿って移動する台車(キャリア)を設けておき、その台車の上面にのみ電磁石体を複数配列したものが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、競争コース全面に電磁石体を配列した場合には、模型走行体の無軌道走行が可能なので、競争コース上を各馬がフリーに走行する様子が十分に表現できるが、競争コースの全面にわたって電磁石体を敷き詰めなければならないため、その電磁石体の数が膨大となり、装置コスト等の点で好ましくない。
【0005】
一方、台車の上面にのみ電磁石体を配列した場合には、製造コストの低減等が図れるが、模型走行体が台車上という限られた範囲でのみ自由に動けるのに過ぎず、必ずしも各馬がフリーに走行する様子を十分に表現できるとはいえない。すなわち、競争コース上では、各馬が常に一群となって走行し、例えば先行馬の大逃げといった様子が表現されることはない。そのため、各馬の走行の様子が臨場感のない現実離れしたものとなってしまうため、遊技者に物足りなさを感じさせてしまうおそれがある。
【0006】
そこで、本発明は、製造コストの低減等を図りつつ、様々な走行パターンの表現を可能にして、模型走行体の走行の様子に現実味を帯びさせることで、遊技者の競争ゲームに対する興趣を高めることのできる競争ゲーム装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために案出された競争ゲーム装置である。すなわち、盤面に設けられた競争コースと、当該競争コース上を走行する複数の模型走行体とを具備し、当該模型走行体の着順を遊技者に予想させて勝敗を競わせる競争ゲーム装置であって、前記盤面の下方に配された複数の台車を備え、各台車がそれぞれ個別に前記競争コースに沿って移動し得るとともに、各台車はそれぞれが前記盤面を介して前記模型走行体を磁力吸引するために当該台車の走行方向と直交する方向に一列以上に並ぶ複数の電磁石体を搭載し、前記複数の電磁石体に選択的に磁力を発生させる通電制御手段が設けられ、前記複数の台車が互いに近接した際に当該台車間で磁力吸引する模型走行体の載り移りが可能となるように前記電磁石体の発生磁力が設定されていることを特徴とするものである。
【0008】
上記構成の競争ゲーム装置によれば、各台車が搭載する磁力吸引手段によって競争コース上の模型走行体が磁力吸引され、これにより競争コース上での各模型走行体の走行の様子が表現される。このとき、走行方向と直交する方向への模型走行体の移動は、磁化される電磁石体(磁化ポイント)の選択によって実現される。また、走行方向に沿った方向への模型走行体の移動は、台車自体の移動、磁化ポイントの選択による台車上での模型走行体の移動、あるいは近接する台車間での磁化ポイントの選択による模型走行体の載り移りのいずれかによって実現される。そのため、例えば各台車が互いに離れて移動すれば各模型走行体がバラバラに走行する様子を、また各台車が近接した状態で移動すれば各模型走行体が集団で走行したり、ある模型走行体が他の模型走行体を追い越したりする様子を、それぞれ表現するといったことが可能になる。しかも、そのために競争コースの全域にわたって電磁石体を用意しておく必要もない。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明に係る競争ゲーム装置について説明する。ここでは、本発明を、競馬ゲーム装置に適用した場合を例に挙げて説明する。
【0010】
〔第1の実施の形態〕
ここでは、請求項1に記載の発明が適用される競馬ゲーム装置について説明する。
【0011】
先ず、競馬ゲーム装置の概要について説明する。図1は、本発明が適用される競馬ゲーム装置の外観構成の一例を示す斜視図である。図例のように、本実施形態で説明する競馬ゲーム装置は、大別すると、ゲーム装置本体10と、そのゲーム装置本体10の周りに配置された複数の操作ステーション20と、から構成されている。
【0012】
ゲーム装置本体10には、盤面上に競馬場を模した競争コース11が設けられており、その競争コース11上を複数の競走馬を模した模型走行体12がコンピュータ制御により走行するようになっている。さらには、当該コンピュータ制御を行うために、ゲーム装置本体10内部に設けられた制御部(ただし不図示)を備えている。この制御部は、競馬ゲーム装置の全体動作を統括的に制御するものである。
【0013】
また、ゲーム装置本体10には、競争コース11に付随して、例えば各馬の出走表やレース中の様子を表すCG(コンピュータグラフィック)画像等といった、各種情報を表示するための大型のディスプレイ13が設けられていてもよい。この大型のディスプレイ13での画像表示によって、より一層の臨場感が醸し出されることになる。
【0014】
一方、操作ステーション20は、遊技者が操作するためのもので、各種情報を表示するためのモニタ21と、そのモニタ21上に重ねて設けられた情報入力を行うためのタッチパネル22と、遊技者が所定のメダルを投入するためのメダル投入口23と、その遊技者に対して必要に応じてメダルを払い戻すためのメダル払出口24と、が設けられている。
【0015】
このように構成された競馬ゲーム装置にて遊技する場合に、遊技者は、先ず、一つの操作ステーション20を占有する。そして、その操作ステーション20のメダル投入口23から任意枚数のメダルを投入し、モニタ21に表示されたオッズ等を参照しながら出走馬の着順を予想して、予想される入賞馬の馬番等をタッチすることによって、その入賞馬に単式あるいは複式で投票するベット操作を行う。
【0016】
各遊技者のベット操作が完了すると、あるいは予め設定された投票締め切り時間が経過すると、その後、制御部によるコンピュータ制御に基づき、各馬のレースが開始され、その様子が競争コース11上を走行する模型走行体12やディスプレイ13に表示されるCG画像によって表現される。
【0017】
そして、そのレースの着順が的中すると、遊技者には、ベットしたオッズに応じたメダルの払い戻しが行われる。この払い戻しは、オッズに応じた枚数のメダルをメダル払出口24から払い出したり、あるいは当該枚数分だけメダルのクレジット枚数を加算することによって行われる。このようにして、遊技者は、レース結果の着順を予想し、その勝敗を競うことになる。
【0018】
ところで、本実施形態で説明する競馬ゲーム装置では、競争コース11上での各模型走行体12の走行が、以下に述べる機構によって実現される。図2は本発明が適用される競馬ゲーム装置の第1の実施の形態における要部構成の側断面図であり、図3はその平面図である。
【0019】
本実施形態の競馬ゲーム装置では、図2に示すように、各模型走行体12の走行を、競争コース11に沿って移動する台車14を利用して行うようになっている。台車14は、例えばレールにガイドされて走行するものであっても、あるいはセンサ等の検出結果を利用して自走するものであってもよい。つまり、台車14の移動は、公知技術を用いて実現すればよい。
【0020】
ただし、競争コース11が設けられた盤面11aの下方には、図3に示すように、その競争コース11に沿って移動する二つの台車14a,14bが設けられている。これらの台車14a,14bは、互いに略同様に構成されたものであるが、それぞれが個別に移動し得るようになっている。すなわち、各台車14a,14bは、それぞれが近接して一つになった状態(以下、この状態を「近接状態」という)で互いに同一の速度で移動することが可能であり、さらにはそれぞれが離れた状態(以下、この状態を「離反状態」という)で別々に異なる速度で移動することも可能である。なお、その移動は、ゲーム装置本体10の制御部によって管理されるものとする。
【0021】
また、各台車14a,14bには、図2および図3に示すように、競争コース11が設けられた盤面11aと対面するように、その上面に複数の電磁石体15がマトリクス状に配設されている。つまり、各台車14a,14bの走行方向と直交する方向に並ぶ複数列の電磁石体15が設けられている。このときの電磁石体15の配設数およびそのピッチは、競争コース11上に存在する模型走行体12の数や大きさ等に応じて適宜決定すればよいが、少なくとも競争コース11上に存在する全模型走行体12が横一列に並んだ状態に対応し得るようになっているものとする。
【0022】
各電磁石体15は、それぞれが磁心とコイルとからなり、コイルへの通電によって磁界を発生させるもので、その磁力線は模型走行体12の走行方向に対して直交する方向に形成される。そして、各電磁石体15は、盤面11aと近接して設けられているので、競争コース11上の模型走行体12を十分に磁力吸引することが可能である。
【0023】
磁力吸引される模型走行体12は、その磁力吸引を確実なものとすべく、その下部に永久磁石12aが取り付けられている。なお、模型走行体12は、円滑な移動を実現するために、例えばローラ12bを有していたり、盤面11aから吹き出される空気によって浮上したり、あるいは磁石の反発力により浮上したりすることが考えられる。つまり、模型走行体12は、公知のものであれば構わない。
【0024】
また、各台車14a,14bには、複数の電磁石体15への通電を選択的に行うための通電制御回路(ただし不図示)が設けられている。通電制御回路は、例えばスイッチング回路からなるもので、ゲーム装置本体10の制御部からの指示に従いつつ、各電磁石体15への通電/非通電の切り換えを行うものである。なお、通電制御回路は、各台車14a,14b内に搭載されたものではなく、ゲーム装置本体10側に各台車14a,14b毎に個別に、あるいは共通に設けられたものであってもよい。
【0025】
以上のような構成の機構によって競争コース11上での各模型走行体12の走行を実現する際には、先ず、ゲーム装置本体10の制御部が、各台車14a,14bの駆動制御部(ただし不図示)および通電制御回路に対して、動作指示を与える。このときの動作指示は、予めテーブルに設定されているデータ等を基にしてもよいし、その都度行う演算の結果を基にしてもよい。この動作指示によって、各模型走行体12の走行パターンが決定することになる。
【0026】
制御部からの動作指示があると、各台車14a,14bは、競争コース11に沿って移動する。このとき、各台車14a,14bは、それぞれが近接状態または離反状態で移動する。また、これと同時に、通電制御回路は、制御部からの動作指示に応じて、各台車14a,14bが搭載するそれぞれの電磁石体15への通電/非通電の切り換えを行う。
【0027】
これにより、競争コース11上の各模型走行体12は、通電状態にある電磁石体15に磁力吸引されるので、各台車14a,14bの移動に伴ってその競争コース11上を走行することになる。したがって、例えば各台車14a,14bが近接状態で移動している場合には、競争コース11上では、その移動によって馬群の走行が表現される。
【0028】
さらには、通電制御回路が各電磁石体15への通電/非通電の切り換えを行うので、例えばある電磁石体15への通電状態の後、その隣の電磁石体15への通電を行い、かつ、当該ある電磁石体15を非通電状態にすると、これらによって磁力吸引される模型走行体12は、当該ある電磁石体15上からその隣の電磁石体15上へ移ることになる。このような通電/非通電の切り換えを、各台車14a,14b上に存在する各模型走行体12に対応して、その模型走行体12の数の分だけ同時並行的に行えば、競争コース11上では、各模型走行体12が個別に移動するようになり、各馬に固有な移動、すなわち馬群との差分が表現される。
【0029】
このときの各馬に固有な移動は、各電磁石体15への通電/非通電の切り換えによって実現するので、機構上の制約等を受けることない。すなわち、各台車14a,14b上であれば、模型走行体12同士が干渉しない限り、競争コース11のイン/アウト側を問わず、各模型走行体12をどこにでも移動させることができる。
【0030】
また、各台車14a,14bが近接状態にあれば、各模型走行体12は、通電制御回路による各電磁石体15への通電/非通電の切り換えによって、一方の台車14a上から他方の台車14b上を載り移るといったように、双方の台車14a,14bに渡る移動も行えるようになる。このことは、各電磁石体15による磁力吸引力が、各台車14a,14bの間に多少の隙間が生じていても、模型走行体12がその間を載り移れるように設定されていることを意味する。
【0031】
そして、このような模型走行体12の載り移りを経て、双方の台車14a,14b上に模型走行体12が存在する状態で、各台車14a,14bが離反状態になると、競争コース11上では、例えば先行馬の大逃げといったように、馬群がバラけて各馬の間隔が離れてしまった様子が表現される。
【0032】
しかも、かかる場合であっても、各台車14a,14bが搭載するそれぞれの電磁石体15への通電/非通電の切り換えを行うことによって、各模型走行体12は、互いに干渉しない限り、競争コース11のイン/アウト側を問わず、どこでも走行可能である。
【0033】
以上のように、本実施形態の競馬ゲーム装置では、各台車14a,14bが離反状態でそれぞれ個別に移動し得るので、例えば各台車14a,14bが互いに離れて移動すれば各模型走行体12がバラバラに走行する様子を、また各台車14a,14bが近接した状態で移動すれば各模型走行体12が集団で走行する様子を、それぞれ表現するといったことが可能になる。したがって、競争コース11上を各馬がフリーに走行する様子を様々なパターンによって表現することが可能となるため、各馬の走行の様子が臨場感の溢れたものとなり、遊技者の興趣を高めることができる。つまり、模型走行体12の走行の様子が現実味を帯びたものとなるので、従来のように遊技者が物足りなさを感じてしまうことがない。
【0034】
しかも、本実施形態の競馬ゲーム装置では、各模型走行体12を磁力吸引するための電磁石体15が各台車14a,14b上にマトリクス状に配設されており、それらの電磁石体15に対して通電制御回路が通電/非通電の切り換えを行うようになっている。そのため、各模型走行体12が全く異なるパターンの移動(競争動作)を行い得るようになるので、現実の競馬と変わらぬ様子を表現することができ、非常に臨場感の溢れたものとなる。その上、各台車14a,14bの間の模型走行体12の載り移りも非常に容易に行えるようになる。
【0035】
また、本実施形態の競馬ゲーム装置では、電磁石体15を各台車14a,14b上にのみ配設すればよく、競争コース11の全域にわたって敷き詰めておく必要がないので、各馬の走行の様子を様々なパターンによって表現することが可能であっても、そのために多くの製造コスト等を費やしてしまうこともない。
【0036】
〔第2の実施の形態〕
次に、請求項2に記載の発明が適用される競馬ゲーム装置について説明する。なお、ここでは、主に上述した第1の実施の形態の場合との相違点について説明する。図4は本発明が適用される競馬ゲーム装置の第2の実施の形態における要部構成の平面図であり、図5は本発明の第2の実施の形態における模型走行体の動作の一具体例を示す模式図である。
【0037】
本実施形態の競馬ゲーム装置では、図4に示すように、競争コース11が設けられた盤面11aの下方に、模型走行体12と同数の台車14−1,14−2,…,14−nが設けられている。これらの台車14−1,14−2,…,14−nも、第1の実施の形態の場合と略同様に、ゲーム装置本体10の制御部によって管理されつつ、近接状態で互いに同一の速度で移動することが可能であり、さらには離反状態で別々に異なる速度で移動することも可能である。
【0038】
ただし、各台車14−1,14−2,…,14−nには、第1の実施の形態の場合とは異なり、競争コース11が設けられた盤面11aと対面するように、その上面に複数の電磁石体15が、模型走行体12の走行方向と直交する方向に並ぶライン状に、一列分のみ配設されている。このときの電磁石体15の配設数およびそのピッチは、競争コース11上に存在する模型走行体12の数や大きさ等に応じて適宜決定すればよいが、少なくとも競争コース11上に存在する全模型走行体12が横一列に並んだ状態に対応し得るようになっているものとする。
【0039】
なお、各台車14−1,14−2,…,14−n自体の移動機構、各台車14−1,14−2,…,14−n上の電磁石体15、これに磁力吸引される模型走行体12、および電磁石体15への通電/非通電の切り換えを行う通電制御回路は、第1の実施の形態の場合と略同様であるためその説明を省略する。
【0040】
以上のような構成の機構によって競争コース11上での各模型走行体12の走行を実現する際にも、第1の実施の形態の場合と略同様に、ゲーム装置本体10の制御部が、各台車14−1,14−2,…,14−nの駆動制御部(ただし不図示)および通電制御回路に対して、動作指示を与える。
【0041】
これにより、競争コース11上では、次に述べるような模型走行体12の動作が実現可能となる。例えば、図5(a)に示すように、ある台車14−(n−1)の走行方向前方を他の台車14−nが移動しており、ある台車14−(n−1)は一つの模型走行体12aを、他の台車14−nは別の模型走行体12bを、それぞれ磁力吸引している場合について考える。
【0042】
その状態から、図5(b)に示すように、ある台車14−(n−1)が他の台車14−nに追いつき、これらが近接状態になると、それぞれに搭載された電磁石体15への通電/非通電の切り換え、すなわち磁化ポイントの切り換えによって、各台車14−(n−1),14−n間では、模型走行体12a,12bの載り移りが可能となる。例えば、台車14−(n−1)が搭載する電磁石体15への通電を停止し、台車14−nが搭載する電磁石体15への通電を新たに開始すれば、台車14−(n−1)上の模型走行体12aは、図5(c)に示すように、台車14−n上に載り移ることになる。また、例えば、台車14−nが搭載する電磁石体15への通電を停止し、台車14−(n−1)が搭載する電磁石体15への通電を新たに開始すれば、台車14−n上の模型走行体12bは、図5(d)に示すように、台車14−(n−1)上に載り移ることになる。
【0043】
その後、近接状態にあった各台車14−(n−1),14−nが互いに異なる速度で移動して離反状態になると、走行方向前方の台車14−nは模型走行体12bを、その後方の台車14−(n−1)は模型走行体12aを、それぞれ磁力吸引しつつ移動することになる。
【0044】
このような各台車14−(n−1),14−nの動作により、競争コース11上では、一つの模型走行体12aが別の模型走行体12bに追いついた後、その模型走行体12bを抜き去る様子が表現されることになる。
【0045】
つまり、競争コース11上では、同一台車内における通電/非通電の切り換えによって各馬のライン取りの様子が表現され、各台車14−1,14−2,…,14−n間での模型走行体12の載り移りにより各馬の競争状態の様子(ある馬が他の馬を追い抜く様子等)が表現され、各台車14−1,14−2,…,14−nの離反状態での移動により各馬の間隔が広がる様子が表現される。
【0046】
したがって、本実施形態の競馬ゲーム装置においても、競争コース11上での各馬がフリーに走行する様子を様々なパターンによって表現することが可能となるため、各馬の走行の様子が臨場感の溢れたものとなり、遊技者の興趣を高めることができる。つまり、模型走行体12の走行の様子が現実味を帯びたものとなるので、従来のように遊技者が物足りなさを感じてしまうことがない。
【0047】
しかも、本実施形態の競馬ゲーム装置では、模型走行体12と同数だけ台車14−1,14−2,…,14−nを備えているので、各台車14−1,14−2,…,14−n上にライン状の電磁石体15を一列分のみ配設するだけで、上述したような様々な走行パターンの表現が可能となる。すなわち、第1の実施の形態の場合よりもさらに電磁石体15の数が少なくて済み、通電制御回路の構成も簡素化できるので、製造コスト等の点でより一層好適なものとなる。
【0048】
また、本実施形態の競馬ゲーム装置では、各台車14−1,14−2,…,14−nがライン状の電磁石体15を1列分のみ搭載しているので、各台車14−1,14−2,…,14−nの前後長が短くて済む。そのため、例えば近接状態で移動している場合であっても、競争コース11のコーナ部分11bを通過する際には、各台車14−1,14−2,…,14−nが略扇形を形成することになる。したがって、台車の前後長が長い場合に比べて、模型走行体12がコーナ部分11bを通過する際のぎこちなさ(不自然さ)を極力解消し得るようになるので、模型走行体12の走行の様子がより一層現実味を帯びたものとなる。このとき、コーナ部分11bのアウト側においては、各台車14−1,14−2,…,14−nの間隔が広がることとなるが、その場合であっても模型走行体12がその間を載り移れるように電磁石体15の磁力吸引力を設定することが望ましい。
【0049】
なお、上述した第1および第2の実施の形態では、本発明を競馬ゲーム装置に適用した場合、すなわち模型走行体12が競走馬を模したものである場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、盤面上に設けられた競争コースを複数の模型走行体が走行して競うものであれば、競艇、競輪、自動車レース、ドッグレース等を模したゲーム装置であっても、全く同様に適用することが可能である。
【0050】
また、模型走行体の数や競争コースの形状等も、第1および第2の実施の形態で説明した態様、特に図2〜5に示した態様に限定されるものではなく、任意に決定すればよいことはいうまでもない。
【0051】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明に係る競争ゲーム装置では、走行方向と直交する方向への模型走行体の移動は、磁化される電磁石体(磁化ポイント)の選択によって実現され、走行方向に沿った方向への模型走行体の移動は、台車自体の移動、および、近接する台車間での磁化ポイントの選択による模型走行体の載り移りによって実現されるので、例えば各台車が互いに離れて移動すれば各模型走行体がバラバラに走行する様子を、また各台車が近接した状態で移動すれば各模型走行体が集団で走行したり、ある模型走行体が他の模型走行体を追い越したりする様子を、それぞれ表現するといったことが可能になる。したがって、競争コース上を各模型走行体がフリーに走行する様子を様々なパターンによって表現することができ、各模型走行体の走行の様子が臨場感に溢れた現実味を帯びたものとなるので、遊技者の興趣を高めることができ、従来のように遊技者が物足りなさを感じてしまうことがなくなる。しかも、そのために競争コースの全域にわたって模型走行体を電磁石体を用意しておく必要もないので、製造コスト等の点でも好適なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る競争ゲーム装置の外観構成の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る競争ゲーム装置の第1の実施の形態における要部構成を模式的に示す側断面図である。
【図3】本発明に係る競争ゲーム装置の第1の実施の形態における要部構成を模式的に示す平面図である。
【図4】本発明に係る競争ゲーム装置の第2の実施の形態における要部構成を模式的に示す平面図である。
【図5】本発明に係る競争ゲーム装置の第2の実施の形態における模型走行体の動作の一具体例を示す模式図である。
【符号の説明】
10…ゲーム装置本体、11…競争コース、11a…盤面、12,12a,12b…模型走行体、14,14a,14b,14c,14d,14−1〜14−n…台車、15…電磁石体
Claims (2)
- 盤面に設けられた競争コースと、当該競争コース上を走行する複数の模型走行体とを具備し、当該模型走行体の着順を遊技者に予想させて勝敗を競わせる競争ゲーム装置であって、
前記盤面の下方に配された複数の台車を備え、各台車がそれぞれ個別に前記競争コースに沿って移動し得るとともに、
各台車はそれぞれが前記盤面を介して前記模型走行体を磁力吸引するために当該台車の走行方向と直交する方向に一列以上に並ぶ複数の電磁石体を搭載し、
前記複数の電磁石体に選択的に磁力を発生させる通電制御手段が設けられ、
前記複数の台車が互いに近接した際に当該台車間で磁力吸引する模型走行体の載り移りが可能となるように前記電磁石体の発生磁力が設定されている
ことを特徴とする競争ゲーム装置。 - 前記台車を前記複数の模型走行体と同数備えるとともに、
各台車には当該台車の走行方向と直交する方向に一列に並ぶ前記電磁石体が配設されている
ことを特徴とする請求項1記載の競争ゲーム装置。
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