JP3574716B2 - プリンタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、文字コードデータを印刷するために文字画像データに変換する際に用いるフォントファイルを格納したフォントメモリを備えるプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のレーザプリンタ等の各種プリンタにおいて、文字コードデータを印刷す るために文字画像データに変換する際に用いるフォントファイルとしては、主にビットマップフォントが使用されていた。
このビッマップフォントはデータ量がかなり多いので、複数のフォントを持つ場合は極めて大きなメモリ容量が必要になり、不経済であった。
【0003】
そこで、データ量を少なくしたアウトラインフォントが開発されたが、その場合であっても、文字コードデータを作成するパーソナルコンピュータやワードプロセッサ等のホストマシンの機種ごと(エミュレーションごと)に、さらにプリンタ等の出力装置の解像度ごとにフォントセットを持っていた。
【0004】
一般に、ホストマシンからの文字を印刷する情報として、文字コード,レイアウト位置,書体番号,サイズ(H)の情報が流れてくる。また、プリンタシステム自体ではエンジンの解像度の情報がある。
そして、プリンタシステムでその印刷情報を文字画像データに変換するためのフォントファイルとして、各フォント毎に使用する全ての文字について、表1に示すように、文字高CH,ベースラインからアンダーラインまでの距離BU,ベースライン位置BS,文字幅CW,及び字形(グリフ)GYの情報からなるフォントデータを一本化したファイルに記録して持っていた。
このフォンドデータの各情報は図6に示すような意味を持つ。
【0005】
【表1】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、パーソナルコンピュータやワードプロセッサ等のホストマシンに接続されるプリンタは、一般に300dpiから、600dpi程度の解像度であったので、高度な印刷機(1200dpi以上)とは別に固有な印刷規則を設けて、用途も別にしていた。
例えば、文字を並べるにしても、従来は単なる字形を正方形の枠に納めて並べる程度なので、ユーザ向けパンフレットや製本などの用途にはそのまま使うことはできなかった。
【0007】
しかし、近年プリンタの解像度は1200dpiに近づいており、ワープロやパソコンにも高速なプロセッサが採用されているので、印刷機と同等のことができるようになってきた。
ところが、プリンタシステムで持つフォントは、前述のように使用する書体(フォントセット)の文字をすべて一本化したファイルに記録しているので、文字幅や文字高は均一な値であった。
【0008】
また、印刷するときに一行中に何文字並んでいても、各行末の文字位置を揃えるようにする技術が、特開昭58−76940号公報に見られる。しかしながら、これは簡易新聞や社内レポートなどのように手軽さが求められる場合には向いているが、本格的な印刷を行なう場合に向いていない。
なぜなら、印刷機のような高度な印刷を行うには、文字単位に微妙な制御が必要になるが、それができないからである。
【0009】
この発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、レーザプリンタ等のプリンタで高度な印刷を実現するため、文字単位の微妙な制御を行なうことを可能にするフォントファイルを格納したフォントメモリを備えるプリンタを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明によるプリンタは上記の目的を達成するため、文字コードデータを印 刷するために文字画像データに変換する際に用いるフォントファイルを次のように構成して格納したフォントメモリを備えるものである。
すなわち、アウトラインフォントの字形データを、全角漢字,全角非漢字,半角の欧文字,数字などのフォントの種類に応じて大分類したフォントセットを構成し、その各フォントの種類ごとに各字形データ(GY)、およびフォントの種類に応じた固有の文字高(CH),文字幅(CW),ならびにベースラインからアンダラインまでの距離(BU)の各データをテーブル(HD−TBL)として構成する。
【0011】
このように各フォントセットに対し、フォントの種類(字形の特徴)ごとにその種類に応じた固有の文字高および文字幅等のデータをテーブルとして持つことにより、高度な印刷に必要な、文字単位の微妙な制御を行えるようになる。
【0012】
また、上記フォントメモリに格納するファントファイルは、上記フォントセットごとに、ヒント処理の有効文字サイズの上限データをテーブルとして持つとよい。
これによって、印刷時にプロセッサ(CPU)に大きな負荷をかけるヒント処理を、効率的に行うことができるようになる。
【0013】
さらに、文字高(CH)及びベースラインからアンダラインまでの距離(BU)を計算するときのしきい値を解像度単位に設定したテーブルを持つとよい。
これによって、低解像度の時にも文字並びを美しく保つことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
この発明によるフォントファイルは、アウトラインフォントの字形データを、図1に示すようにフォントの種類(字形の特徴)に応じて大分類したフォントセットを構成する。
【0015】
すなわち、全角漢字(第一水準),全角非漢字(かな),半角ANS(Alphabet:アルファベット,Numeric:数字,Sign:記号の頭文字)の欧文字,半角ANSの数字,全角非漢字(欧文字)に分類し、その各フォントの種類ごとに字形(グリフ)データの他に、それぞれ各フォントの種類に応じた固有の文字高(CH),文字幅(CW),およびベースラインからアンダラインまでの距離(BU)を第1のテーブル(HD−TBL)として定義する。
【0016】
これをフォントファイルとして、プリンタが備えるフォントメモリ(ROM又はRAM)に格納する。
これらの各データの意味は、図6に示したのと同じである。但し、図1ではこれらの各データがフォントの種類によって異なることを添え字(0,1)の違いで表している。
図2及び図3には、この分類するフォントの種類ごとの字形の例とその他の情報の具体例を示す。
このように、字形(グリフ)の特徴により分類したフォントファイルを用いることにより、各フォントの種類単位での文字配置の制御が可能になり、美しい文字配置を実現できる。
【0017】
また、高度な印刷においては、文字設計者が設計した文字を、あらゆるサイズに変形しても万人向けに美しく文字の線幅が揃って見えるように、強制的に線幅を調整する。これをヒント処理と呼ぶ。
しかし、このヒント処理は1ドット単位で黒画素を移動させる技術なので、プリンタの解像度が1200dpi以上であったり、それ以下の解像度でも文字サイズが大きい(20P以上)ときは、人間の目では確認できない。そのような場合にはヒント処理を行なっても無駄になる。
【0018】
しかるに、このヒント処理は文字輪郭の節点ごとに行うため、一般にプロセッサ(CPU)に対して大きな負荷になる。
そこで、このようなヒント処理を省くことができる場合には行なわない方が、文字輪郭を高速で生成することができる。
【0019】
そのため、ヒント処理の有効サイズの上限データをフォントセットごとに第2のテーブル(PM−TBL)に保持しておき、効率的な印刷処理ができるようにする。この第2のテーブル(PM−TBL)の構成例を表2に示し、そのH0〜Hi とV0〜Vi(i=1,2,3,…)の意味を図4に示す。
【0020】
【表2】
【0021】
さらに、プリンタ解像度が小さいときに補正すべき文字の水平方向又は垂直方向の線幅を変えたりすると、1ドットの大きさが比較的大きいため、時々幅の違う文字が出て来て違和感が大きく、逆効果になってしまう。また、上記線幅などをサイズからの計算のみによって求めると、元のデータに比例した値しか出てこない。
そこで、このように比例したデータのみでは不都合なとき、文字高(CH)及びベースラインからアンダラインまでの距離(BU)を計算するときのしきい値を、解像度単位に設定した第3のテーブル(TH−TBL)を用意し、常に文字の線幅を美しく保つようにする。
【0022】
この第3のテーブル(TH−TBL)の構成例を下記に示す。
【0023】
実際に印刷するときは、プリンタコントローラ等において図5のフローチャートに示す処理を行なって文字データを生成する。
まず、サイズHおよびエンジン解像度Eに従って、第2のテーブル(PM−TBL)にある補正すべき文字の水平方向および垂直方向の各線幅を示す「Vi,Hi」を変倍する。
【0024】
次に、第1のテーブル(HD-TBL)の字形データ「GYi」も、サイズH,エンジン解像度Eに従って変倍する。なお、このときの文字サイズをサイズGとする。
そして、もし第3のテーブル(TH-TBL)の「THi」が「1」なら、文字高(CH)及びベースラインからアンダラインまでの距離(BU)のデータには「CHi,BUi」を用いる。「THi」が「0」であったならば、文字高(CH)及びベースラインからアンダラインまでの距離(BU)のデータを「CH0,BU0」とし、元の字形データGYに対応するデータを用いる。
【0025】
そして、第3のテーブル( TH−TBL )の THi が「1」なら、第1のテーブル(HD−TBL)の「BSi」から節点の始点を決める。ただし第3のテーブル(TH−TBL)のTHiが「0」なら始点は「BS0」とする。
そして、サイズGが第2のテーブル(PM−TBL)の「SIZEp」より小さく、エンジン解像度Eが「max−dpi」より小さいときは補正すべき文字の水平方向および垂直方向の各線幅「Vi,Hi」を節点座標に補正値として加えながら、文字輪郭を形成する。それ以外の時には、補正を加えない。最後に、文字輪郭を塗りつぶす。
【0026】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明によるプリンタは、そのフォントメモリに格納したフォントファイルを使用して、各フォントデータを字形の特徴により分類したフォントの種類ごとに独立した枠単位での文字配置の制御が可能になり、美しい文字配置を実現できる。
また、効率的にヒント処理を行うことも可能である。
さらには、低解像度の時にも文字並びを美しく保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示すプリンタが備えるフォントメモリに格納するフォントファイルが有するテーブル(PM−TBL)の構成例を示す説明図である。
【図2】図1におけるフォントの種類の例を示す図である。
【図3】図2に示したフォントの種類に対する文字高(CH)及びベースライン位置(BS)の例を示す図である。
【図4】第2のテーブル(PM−TBL)におけるH0〜Hi とV0〜Vi の意味を示す説明図である。
【図5】この発明によるプリンタがフォントメモリに格納したフォントファイルを使用して印刷時に文字データを作成する処理のフロー図である。
【図6】アウトラインフォントの字形データに対する各種データの説明図である。
【符号の説明】
HD−TBL:第1のテーブル
PM−TBL:第2のテーブル
TH−TBL:第3のテーブル
Claims (3)
- 文字コードデータを印刷するために文字画像データに変換する際に用いるフォントファイルを格納したフォントメモリを備えるプリンタであって、
アウトラインフォントの字形データを、全角漢字,全角非漢字,半角の欧文字,数字などのフォントの種類に応じて大分類したフォントセットを構成し、その各フォントの種類ごとに各字形データ(GY)、およびフォントの種類に応じた固有の文字高(CH),文字幅(CW),ならびにベースラインからアンダラインまでの距離(BU)の各データをテーブル(HD−TBL)として構成したフォントファイルを格納したフォントメモリを備えるプリンタ。 - 請求項1記載のプリンタにおいて、前記フォントファイルに、前記フォントセットごとにヒント処理の有効文字サイズの上限データをテーブルとして持っているフォントファイルを格納したフォントメモリを備えるプリンタ。
- 請求項1又は2記載のプリンタにおいて、前記フォントファイルに、文字高(CH)及びベースラインからアンダラインまでの距離(BU)を計算するときのしきい値を解像度単位に設定したテーブルを持っているフォントファイルを格納したフォントメモリを備えるプリンタ。
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JP26642896A Expired - Fee Related JP3574716B2 (ja) | 1996-10-07 | 1996-10-07 | プリンタ |
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1996
- 1996-10-07 JP JP26642896A patent/JP3574716B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10111679A (ja) | 1998-04-28 |
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