JP3573582B2 - 手摺壁取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、吹き抜け部に臨む状態で上下階を仕切るスラブ部の前記吹き抜け部側端部に、手摺壁本体を取り付けてある手摺壁取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の手摺壁取付構造としては、図4に示すように、前記スラブ部1に手摺専用の取付具を使用して手摺壁本体40を取り付けてあるものがあった(例えば、特開平6−54918号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の手摺壁取付構造によれば、例えば、吹き抜け部Vに臨む下階に対する防煙垂れ壁41を設ける場合には、前記手摺壁本体40とは別に、防煙垂れ壁専用の取付具を用いて前記スラブ部1に固定する構造をとる必要があり、複数の工程(手摺壁取付工程や防煙垂れ壁取付工程)の実施によって手間がかかり易いという問題がある。また、手摺壁、及び、防煙垂れ壁が分離された状態で吹き抜け部側に露出することになり、意匠的に煩雑になり、見栄えが悪くなり易いという問題もある。
【0004】
従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、防煙垂れ壁を合わせて設置する場合に、効率よく取付作業を実施でき、且つ、当該取付箇所の意匠性を向上させることができる手摺壁取付構造を提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕
請求項1の発明の特徴構成は、図1,図2に例示するごとく、吹き抜け部Vに臨む状態で上下階を仕切るスラブ部1の前記吹き抜け部側端部に、手摺壁本体4を取り付けてある手摺壁取付構造において、手摺壁本体4の下端部に、下階に対する防煙垂れ壁部4bを一体的に設け、前記手摺壁本体4と前記スラブ部1との隙間Sに、耐火性シーリング材9を介在させて前記隙間Sの閉塞を図ってあるところにある。
【0006】
【0007】
請求項2の発明の特徴構成は、図2に例示するごとく、前記隙間Sを挟んだ上下に、前記手摺壁本体4の被取付部4cを各別に配置してあるところにある。
【0008】
請求項3の発明の特徴構成は、図1に例示するごとく、前記手摺壁本体4が、板ガラスであるところにある。
【0009】
尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
【0010】
〔作用及び効果〕
請求項1の発明の特徴構成によれば、手摺壁本体の下端部に、下階に対する防煙垂れ壁部を一体的に設けてあるから、手摺壁と防煙垂れ壁とを一度の手間で所定位置に取り付けることができ、取付手間を削減して、効率よく設置作業を実施することが可能となる。また、手摺壁と防煙垂れ壁との取付具の数を従来より減らすことが可能となり、材料コスト並びに取付作業コストの低減を図ることができる。
更には、前記手摺壁と防煙垂れ壁とは、一体的に構成してあるから、スッキリとした納まりに設置することができ、意匠性を向上させることも可能となる。
また、前記手摺壁本体と前記スラブ部との隙間に、耐火性シーリング材を介在させて前記隙間の閉塞を図ってあるから、スラブ部の階下で例えば火災が起こって発煙した場合でも、防煙垂れ壁でせき止められた煙が、手摺壁本体とスラブ部との隙間から上階へ漏れ出るのを前記耐火性シーリング材によって防止することができ、防煙垂れ壁としての機能を確実に発揮することが可能となる。
【0011】
【0012】
請求項2の発明の特徴構成によれば、前記隙間を挟んだ上下に、前記手摺壁本体の被取付部を各別に配置してあるから、スラブ部の上下に各別に被取付部を設けることになり、前記手摺壁本体を安定的に取り付けできる最小の被取付部の数で、支持することが可能となる。具体的には、上下の二列(手摺壁で一列、防煙垂れ壁で一列)で、安定的に手摺壁本体を固定することが可能となり、最小の取り付け手間、最小の取付具個数によって取付作業ができ、材料コスト並びに取付作業コストの低減をさらに推し進めることができる。
【0013】
請求項3の発明の特徴構成によれば、前記手摺壁本体が、板ガラスであるから、透明ガラスの他、網入りガラスや、色付きガラス・磨りガラス等、建物の用途や、吹き抜け部の景観等にマッチしやすい板ガラスを、手摺壁本体として自由に設置することが可能となり、より意匠性を向上させることが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示している。
【0015】
図1は、本発明の手摺壁取付構造の一例を採用した建物Bの要部を示すもので、建物Bは、複数階の構成で、各フロアーを貫通する状態に吹き抜け部Vを形成してある。
【0016】
各フロアーのスラブ部1は、図に示すように、H形鋼の梁部材1aと、その梁部材1a上に設けられた床板部1bとから構成してある。
【0017】
そして、吹き抜け部Vに臨む状態で上下階を仕切るスラブ部1の前記吹き抜け部側の端部には、図1・2・3に示すように、支持フレーム2及び取付金具3を介して板ガラスからなる手摺壁本体4を取り付けてある。
【0018】
前記支持フレーム2としては、床板部1bに下端を埋設された手摺兼用フレーム2Aと、前記梁部材1aに基端部を溶接で固定してある下方支持フレーム2Bとがあり、前記手摺壁本体4は、これら両フレーム2A・2Bに各別に取り付けられた前記取付金具3によって取付固定してある。
前記手摺兼用フレーム2Aは、所定の間隔に立設してある複数の手摺子部(てすりこぶ)5と、各手摺子5にわたって設けられた繋ぎ部6と、各手摺子部5の上端部にわたって設けられた架木部(ほこぎぶ)7とを一体化して構成してある。そして、前記手摺子部5が、スラブ部1に埋設してあると共に、前記繋ぎ部6には、前記取付金具3が所定間隔で取り付けてある。また、手摺子部5及び繋ぎ部6は金属で構成してあり、一方、人の手が当接する架木部7は、木製にして優しい感触をもたせてあると共に、前記吹き抜け空間とは反対方向側に張り出す状態に取り付けて人が寄り掛かり易いように構成してある。
前記下方支持フレーム2Bは、金属製の角筒材で構成してあり、先端部が吹き抜け部側に向く状態に配置され、基端部を前記梁部材1aに溶接で取り付けてある。また、先端部には、一対の取付金具3を固定する金具固定板8を一体的に設けてある。
【0019】
前記手摺壁本体4は、強化ガラスで構成し、表面に飛散防止フィルムを貼って構成してある。そして、各手摺壁本体4は、目地部Mを介して並設してある。前記床板部1bより上に位置する部分が、手摺壁部4aになり、下に位置する部分が、下階に対する防煙垂れ壁部4bになる。また、前記繋ぎ部6及び金具固定板8に取り付けられた取付金具3に対応する箇所には、取付金具の取付ボルト3aを挿通自在な貫通孔(被取付部に相当する)4cを形成してある(図2参照)。そして、支持フレーム2への取り付けは、前記貫通孔4cに、前記取付ボルト3aを挿通させて、そのボルト拡径頭部と、取付ボルト3aが螺合する取付金具の金具本体3bとで挟む状態に取付固定されている。
また、目地部Mの内、防煙垂れ壁部4bに位置する第二目地部M2には、シリコン系シール材を充填してある。一方、手摺壁部4aに位置する第一目地部M1は、隙間をあけたままで、なにも充填はしていない。
【0020】
因に、取付金具3は、上述のように、取付ボルト3aと、その取付ボルト3aが螺合自在な金具本体3bとで構成してあり、金具本体3bの基端部が、前記繋ぎ部6や、金具固定板8に溶接で固定してある。
【0021】
また、前記床板部1bと手摺壁本体4との隙間Sには、耐火性シーリング材(例えば、シリコンスポンジ製)9を介在させて隙間閉塞を図ってある。この耐火性シーリング材は、吹き抜け部V側から板ガラスを通して見えるから、バックのスラブ部1の色(本実施形態では、黒色系)と同系色のものを使用することで目立ち難くなり、意匠性の向上を図ることが可能となる。本実施形態においては、黒色系のものを使用している。尚、図に示すように、耐火性シーリング材9は、前記隙間Sで耐火性シーリング材9を受け止めるべく床板部1bの端部に形成した受止部10上に載置する状態に設けてある。従って、下階で発生した煙が、前記防煙垂れ壁部4bでせき止められた際に、前記隙間Sを通して上階へ漏れ出るのを確実に防止することが可能となる。
【0022】
このように、本実施形態の手摺壁取付構造によれば、横一列に設置した手摺壁本体4によって、手摺壁はもとより防煙垂れ壁を構成することができ、意匠性の向上のみならず、取付手間の軽減を図ることが可能となる。
【0023】
〔別実施形態〕
以下に他の実施の形態を説明する。
【0024】
〈1〉 前記スラブ部1は、先の実施形態で説明したようにH形鋼の梁部材1aと床板部1bとからなる構造のものに限るものではなく、一般的に実施される鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造によるスラブ構造を採用することも可能である。また、支持フレーム2の形状変更も可能である。
〈2〉 前記手摺壁本体4は、先の実施形態で説明した板ガラスに限るものではなく、例えば、天然石の化粧パネルや、木質化粧パネル等を用いて構成することも可能である。
〈3〉 前記被取付部は、先の実施形態で説明した貫通孔に限るものではなく、種々の構成をとることが可能で、例えば、端縁部分を挟持固定する取付金具を用意して、その取付金具で取り付けできるように構成することも可能である。また、手摺壁本体に直接的に被取付部を設けるのではなく、手摺壁本体を支持する枠体を設け、その枠体に被取付部を設けるものであってもよい。
〈4〉 前記耐火シーリング材は、先の実施形態で説明したシリコンスポンジに限るものではなく、例えば、耐火パテであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の建物を示す要部斜視図
【図2】手摺壁取付状況を示す断面図
【図3】手摺壁取付状況を示す正面図
【図4】従来の手摺壁取付状況を示す断面図
【符号の説明】
1 スラブ部
4 手摺壁本体
4b 防煙垂れ壁部
4c 被取付部
9 耐火性シーリング材
S 隙間
V 吹き抜け部
Claims (3)
- 吹き抜け部に臨む状態で上下階を仕切るスラブ部の前記吹き抜け部側端部に、手摺壁本体を取り付けてある手摺壁取付構造であって、
手摺壁本体の下端部に、下階に対する防煙垂れ壁部を一体的に設け、前記手摺壁本体と前記スラブ部との隙間に、耐火性シーリング材を介在させて前記隙間の閉塞を図ってある手摺壁取付構造。 - 前記隙間を挟んだ上下に、前記手摺壁本体の被取付部を各別に配置してある請求項1記載の手摺壁取付構造。
- 前記手摺壁本体が、板ガラスである請求項1又は2記載の手摺壁取付構造。
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