JP3573309B2 - 監視装置および方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は監視装置および方法に関し、特にテレビジョン受像機の内部の回路装置の異常を正確に検出することができるようにした、監視装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は、従来のテレビジョン受像機のオーディオ部の構成例を表している。マイクロコンピュータ41は、RAM51を内蔵しており、入力部42からの指令に対応して、サウンドプロセッサ43を制御するようになされている。サウンドプロセッサ43は、RAM61を内蔵しており、音声データを処理し、スピーカ44に出力するようになされている。
【0003】
次に、その動作について説明する。マイクロコンピュータ41は、テレビジョン受像機の電源がオンされたとき、図6のフローチャートに示す処理を実行する。最初にステップS51において、立上処理を実行する。この立上処理において、マイクロコンピュータ41は、サウンドプロセッサ43を初期化し、各種のパラメータの値を所定のシーケンスに従ってサウンドプロセッサ43に出力する。サウンドプロセッサ43は、この初期化処理に対応して、図7を参照して後述するように、異常の有無を自ら判定し、異常がある場合、異常検出データを出力する(図7のステップS62)。
【0004】
そこで、次にステップS52において、マイクロコンピュータ41は、サウンドプロセッサ43から異常検出データが送られてきたか否かを判定する。異常検出データが送られてこなければステップS53に進み、予め設定してある一定の時間が経過したか否かを判定する。一定の時間が経過していなければ、ステップS52に戻り、それ以降の処理を繰り返し実行する。
【0005】
ステップS53において、一定の時間が経過したと判定された場合、ステップS54に進み、マイクロコンピュータ41は、入力部42を操作することで、その時点において設定されているパラメータの値(その入力処理については図8のフローチャートを参照して後述する)をサウンドプロセッサ43に出力する。そして、ステップS52に戻り、それ以降の処理を繰り返し実行する。
【0006】
このように、マイクロコンピュータ41は、サウンドプロセッサ43が異常検出データを出力しない限り、一定の時間が経過するたびに、その時点において、設定が指令されているパラメータの値をサウンドプロセッサ43に転送し、そのパラメータの値を設定させる。
【0007】
そして、ステップS52において、サウンドプロセッサ43が異常検出データを出力したと判定したとき、ステップS51に戻り、立上処理を実行する。
【0008】
一方、サウンドプロセッサ43は、マイクロコンピュータ41より立上処理の指令が入力されたとき、図7のフローチャートに示す処理を実行する。すなわち、最初にステップS61において、処理上、異常が発生したか否かを判定する。そして、異常が発生しなければ、ステップS61の処理を繰り返し実行し、異常が発生した場合、ステップS62に進み、マイクロコンピュータ41に対して異常検出データを出力する。
【0009】
このようにして、サウンドプロセッサ43から異常検出データが出力されると、図6のステップS52において、マイクロコンピュータ41が、この異常検出データを受信したと判定し、ステップS51の立上処理を実行することになる。
【0010】
一方、使用者は、例えば、スピーカ44より出力される音声のボリュームを調整する場合、入力部42を操作して、マイクロコンピュータ41に所定のボリューム量の設定を指令する。マイクロコンピュータ41は、このように、入力部42より所定の指令が入力されたとき、図8のフローチャートに示すパラメータ入力処理を実行する。
【0011】
最初にステップS71において、マイクロコンピュータ41は、入力部42より入力された操作量に対応するパラメータの値を、内蔵するRAM51に記憶させる。そして、RAM51に記憶したパラメータの値を、ステップS72において、サウンドプロセッサ43に出力する。
【0012】
サウンドプロセッサ43は、マイクロコンピュータ41より所定のパラメータの入力を受けると、図9のフローチャートに示す処理を実行する。すなわち、最初にステップS81において、マイクロコンピュータ41より入力されたパラメータの値を、内蔵するRAM61に記憶させる。そして、ステップS82において、RAM61に記憶されたパラメータの値を読み出し、そのパラメータの値に対応する設定処理を行う。いまの場合、スピーカ44に出力するボリュームの値をマイクロコンピュータ41より入力されたパラメータの値に設定する。
【0013】
以上のようにして、マイクロコンピュータ41は、サウンドプロセッサ43が異常な動作をしているか否かを監視し、異常が検出された場合、サウンドプロセッサ43を電源立上時と同様にリセットし、最初から動作させる手続を実行する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の装置においては、サウンドプロセッサ43が、自ら異常が発生したか否かを検出し、異常が発生した場合、マイクロコンピュータ41に、それを通知するようにしている。従って、マイクロコンピュータ41は、異常の発生を自ら検出する機能を有しないサウンドプロセッサや、検出したとしても、それを外部に通知する機能を有しないサウンドプロセッサである場合、その異常を検知することができない課題があった。
【0015】
また、異常検出データを出力する機能を有するサウンドプロセッサであったとしても、例えば、停電などにより、電源が一旦オフし、サウンドプロセッサ43に異常が一旦発生し、その後停電が回復し、電力が供給されるようになって、正常な状態に戻る場合もある。このような場合、異常時にパラメータの値が異常な値に設定されたとしても、それが正常な値とされてしまい、それを異常として検出することが困難となる課題があった。
【0016】
このように、瞬時の停電などにより異常が発生しても、停電がすぐに回復すると、回復時にサウンドプロセッサ43が異常に大きな音を発生したりすることがあった。
【0017】
異常が発生したとしても、適正なパラメータの値を設定することができるように、図6のステップS53,S54を参照して説明したように、一定時間毎に、マイクロコンピュータ41からサウンドプロセッサ43に対して、その時点において、RAM51に記憶されているパラメータの値をサウンドプロセッサ43に繰り返し設定するようにしている。しかしながら、一旦異常が発生すると、単にパラメータの値を再設定するだけでは、異常な状態を回復することができない装置も存在する。そのような装置においは、結局、異常な状態を正常な状態に戻すことができないことになる。
【0018】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、迅速かつ確実に、異常の有無を検出することができるようにするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の監視装置は、被監視装置に出力するパラメータの値を記憶する記憶手段と、パラメータの値を被監視装置において未使用パラメータを記憶する領域に出力する出力手段と、被監視装置において未使用パラメータを記憶する領域に設定されているパラメータの値を読み取る読取手段と、読取手段により読み取られたパラメータの値と、記憶手段に記憶されているパラメータの値とを比較する比較手段と、比較手段の比較結果に対応して被監視装置を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0020】
請求項1に記載の監視装置においては、例えば、比較手段が、読取手段により読み取られたパラメータの値と、記憶手段に記憶されているパラメータの値とが一致しないとの比較結果を得たとき、制御手段は、被監視装置の電源を立ち上げる場合と同様の制御を行う。
【0021】
請求項3に記載の監視方法は、被監視装置に出力するパラメータの値を記憶し、パラメータの値を被監視装置において未使用パラメータを記憶する領域に出力し、被監視装置において未使用パラメータを記憶する領域に設定されているパラメータの値を読み取り、読み取られたパラメータの値と、記憶されているパラメータの値とを比較し、その比較結果に対応して被監視装置を制御することを特徴とする。
【0022】
請求項5に記載の監視方法においては、読み取られたパラメータの値と、記憶されているパラメータの値とが一致しない場合、例えば、被監視装置の電源を立ち上げる場合と同様の制御が行われる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の監視装置を応用したテレビジョン受像機の構成例を表している。この実施例においては、テレビジョン受像機1が、リモートコマンダ(リモコン)2により、赤外線信号で遠隔制御されるようになされている。
【0024】
テレビジョン受像機1は、リモコン2より出力された赤外線信号を受信するリモコン受信回路11を有し、リモコン受信回路11は、赤外線信号を受信したとき、その検出信号をマイクロコンピュータ(マイコン)12に出力するようになされている。マイクロコンピュータ12は、ROM21に記憶されているプログラムに従って各部を制御し、適宜必要なデータやプログラム等をRAM22に記憶させるようになされている。
【0025】
チューナ17は、図示せぬアンテナを介して受信したテレビジョン放送信号を復調し、その映像信号をビデオプロセッサ13に出力し、オーディオ信号をサウンドプロセッサ15に出力するようになされている。ビデオプロセッサ13は、入力されたビデオ信号を処理し、CRT14に出力するようになされている。また、サウンドプロセッサ15は、入力された音声信号を処理し、スピーカ16に出力するようになされている。
【0026】
ビデオプロセッサ13はRAM31を内蔵し、またサウンドプロセッサ15はRAM32を内蔵している。これらのRAM31,32には、マイコン12より出力されたパラメータの値が記憶され、ビデオプロセッサ13またはサウンドプロセッサ15は、それぞれRAM31または32に記憶されているパラメータの値を設定するように、各種のパラメータ設定処理を実行するようになされている。
【0027】
電源回路18は、マイコン12により制御され、ビデオプロセッサ13、サウンドプロセッサ15などに必要な電力を供給するようになされている。
【0028】
次に、図2のフローチャートを参照して、図1の実施例の動作について説明する。リモコン2を操作して、電源のオンを指令すると、その指令に対応する信号がリモコン受信回路11を介してマイコン12に供給される。このとき、マイコン12は、電源回路18を制御し、各部に必要な電力を供給させるとともに、図2のフローチャートに示す処理を開始する。
【0029】
最初にステップS1において、マイコン12は立上処理を実行する。すなわち、マイコン12は、ビデオプロセッサ13とサウンドプロセッサ15に対して初期化処理を行い、所定のシーケンスに従って、設定すべき各種のパラメータの値をROM21から読み出し、供給する。これらのパラメータの値は、それぞれビデオプロセッサ13のRAM31またはサウンドプロセッサ15のRAM32に記憶される。ビデオプロセッサ13とサウンドプロセッサ15は、RAM31または32に記憶されているパラメータの値に従って、パラメータ設定処理を実行することになる。
【0030】
また、マイコン12は、チューナ17を制御し、ROM21にデフォルトとして、予め記憶されているチャンネルの電波を受信させる。チューナ17は、マイコン12からの制御信号に対応して、指令されたチャンネルの電波を受信し、復調する。そして、その映像信号と音声信号を、ビデオプロセッサ13とサウンドプロセッサ15に、それぞれ出力する。ビデオプロセッサ13とサウンドプロセッサ15は、それぞれ入力された信号を処理し、CRT14またはスピーカ16に出力する。
【0031】
一方、マイコン12は、ステップS2において、ビデオプロセッサ13またはサウンドプロセッサ15が、パラメータとしての設定機能は有するが、テレビジョン受像機1においては使用されていないパラメータr1,r2の値としてROM21に記憶されている所定の値R1,R2を読み出す。
【0032】
例えば、ビデオプロセッサ13とサウンドプロセッサ15は衛星放送の信号を処理する機能を有しているが、チューナ17が衛星放送を受信する機能を有していないような場合、衛星放送のパラメータをパラメータr1,r2として使用することができる。
【0033】
次に、ステップS3に進み、マイコン12は、ROM21から読み出した値R1,R2をパラメータr1,r2の値として、ビデオプロセッサ13とサウンドプロセッサ15に出力する。ビデオプロセッサ13とサウンドプロセッサ15はこれらの値R1,R2をRAM31,32に記憶させる。
【0034】
次に、ステップS4に進み、マイコン12は、予め設定してある一定の時間が経過するまで待機し、一定の時間が経過したときステップS5に進み、ビデオプロセッサ13とサウンドプロセッサ15において実際に設定されているパラメータr1,r2の値を読み取る処理を実行する。ビデオプロセッサ13とサウンドプロセッサ15は、RAM31,32に記憶されている各種のパラメータの値を基に、各種の処理を行うようになされており、ビデオプロセッサ13とサウンドプロセッサ15において異常が発生していなければ、パラメータr1,r2は、本来使用されていないパラメータであるため、その値は変化していないはずである。これに対して、ビデオプロセッサ13とサウンドプロセッサ15において異常が発生している場合、このパラメータr1,r2の値が、ステップS3で設定した値R1,R2と異なる値に更新されている可能性が高い。
【0035】
そこで、ステップS6において、マイコン12は、ステップS5において読み取ったパラメータr1,r2の値が、ステップS2においてROM21より読み出した値R1,R2と等しいか否かを判定する。いずれの値も等しい場合、ビデオプロセッサ13とサウンドプロセッサ15は正常に動作しているものと判定し、ステップS7に進む。ステップS7では、その時点においてRAM22に記憶されている(ビデオプロセッサ13とサウンドプロセッサ15において、そのとき使用されている)各種のパラメータの値を読み出し、ビデオプロセッサ13とサウンドプロセッサ15に出力する。
【0036】
ビデオプロセッサ13とサウンドプロセッサ15は、マイコン12より各種のパラメータの値が入力されたとき、RAM31,32にそれまで記憶されているパラメータの値を、新たに入力されたパラメータの値で更新させる。これにより、ビデオプロセッサ13とサウンドプロセッサ15において、実際に使用されているパラメータの値が、何らかの理由によりマイコン12が指令しない異常な値に変更されていたとしても、正常な値に更新される。これにより、ビデオプロセッサ13とサウンドプロセッサ15が異常な動作を行うことが抑制される。
【0037】
ステップS7の次にステップS4に戻り、再び一定の時間が経過するまで待機し、一定の時間が経過したとき、同様の処理を繰り返し実行する。
【0038】
また、ステップS6において、パラメータr1の値が、値R1と一致しないと判定された場合、または、パラメータr2の値が、値R2と一致しないと判定された場合、ビデオプロセッサ13またはサウンドプロセッサ15に何らかの異常があるものと判断し、ステップS1に戻り、ビデオプロセッサ13またはサウンドプロセッサ15の電源オン時における立上処理以降の処理を実行する。
【0039】
このように、この実施例においては、マイコン12が、ビデオプロセッサ13またはサウンドプロセッサ15が、実際には使用していないパラメータを用いて異常の有無を検出するようにしているため、ビデオプロセッサ13またはサウンドプロセッサ15が、異常検出データを出力する機能を有していなくても、その異常を検出することが可能となる。
【0040】
なお、この実施例においても、マイコン12は、リモコン2によりパラメータの変更を指令する入力がなされたとき、図8のフローチャートに示す処理を実行し、そのステップS71で、入力されたパラメータの値をRAM22に記憶させ、ステップS72でRAM22に記憶したパラメータの値をビデオプロセッサ13またはサウンドプロセッサ15に出力させる。
【0041】
そして、ビデオプロセッサ13またはサウンドプロセッサ15は、マイコン12より新たなパラメータの値の入力を受けたとき、図9のフローチャートに示す処理を実行する。すなわち、そのステップS81において、マイコン12より入力されたパラメータの値をRAM31,32に記憶させ、ステップS82において、RAM31,32に記憶されたパラメータの値を映像または音声データを処理するパラメータの値として設定する処理を実行する。
【0042】
図2の処理例においては、ビデオプロセッサ13またはサウンドプロセッサ15が実質的に使用していないパラメータを用いて、その異常を検出するようにしたが、ビデオプロセッサ13またはサウンドプロセッサ15は、異常な動作をしたとき、テレビジョン受像機1において、実際に使用しているパラメータも異常な値に設定することが考えられる。この場合は、ビデオプロセッサ13またはサウンドプロセッサ15が実際に使用しているパラメータから、その異常を検出することが可能である。図3は、この場合の処理例を表している。
【0043】
すなわち、図3においては、最初にステップS21において立上処理を実行する。この立上処理は、図2のステップS1における処理と同様の処理である。
【0044】
次に、ステップS22において、予め設定してある一定の時間が経過するまで待機し、一定の時間が経過したときステップS23に進み、マイコン12は、ビデオプロセッサ13またはサウンドプロセッサ15が、そのとき実際に設定している各パラメータの値を読み取る。ビデオプロセッサ13またはサウンドプロセッサ15は、マイコン12から、この読み取りの指令の入力を受けたとき、その時点において、実際に設定しているパラメータの値をRAM31,32から読み出し、マイコン12に出力する。
【0045】
次に、ステップS24に進み、マイコン12は、ステップS23で読み取ったビデオプロセッサ13またはサウンドプロセッサ15のそのとき設定しているパラメータの値と、マイコン12がビデオプロセッサ13またはサウンドプロセッサ15に設定を指令した各パラメータの値(RAM22に記憶されているパラメータの値)を比較し、両者が等しいか否かを判定する。ビデオプロセッサ13またはサウンドプロセッサ15が正常に動作している場合、マイコン12がビデオプロセッサ13またはサウンドプロセッサ15に対して設定を指令したパラメータの値と、ビデオプロセッサ13またはサウンドプロセッサ15がその指令に対応して実際に設定しているパラメータの値とは等しい。従って、この場合においては、ステップS22に戻り、さらに一定の時間経過するまで待機し、一定の時間経過したとき、ステップS23以降の処理を繰り返し実行する。
【0046】
これに対して、ビデオプロセッサ13またはサウンドプロセッサ15に異常が発生した場合、設定しているパラメータの値が、マイコン12により設定が指令されているパラメータの値と異なる値に更新される。そこで、この場合においては、ビデオプロセッサ13またはサウンドプロセッサ15に異常が発生したものと判定し、ステップS24からステップS21に戻り、立上処理を実行する。これにより、ビデオプロセッサ13またはサウンドプロセッサ15は、電源立上時における場合と同様に初期化され、最初から処理がやり直されることになる。
【0047】
なお、この場合においても、マイコン12とビデオプロセッサ13またはサウンドプロセッサ15は、それぞれ図8と図9に示したパラメータの入力処理とパラメータの設定処理を行うことは、上述した場合と同様である。
【0048】
このようにして、例えば、ビデオプロセッサ13は、CRT14の明るさを調整するパラメータを用いて、また、サウンドプロセッサ15は、スピーカ16から出力する音声信号のボリュームを設定するパラメータを用いて、それぞれ異常の有無を検出し、異常があった場合、これを修正することができる。
【0049】
図2と図3に示した処理例においては、ビデオプロセッサ13またはサウンドプロセッサ15において設定されているパラメータを周期的に読み出して、異常の有無を検出するようにしたが、この他、マイコン12がビデオプロセッサ13またはサウンドプロセッサ15に対してパラメータの設定を指令する場合に、異常の有無を検出するようにすることも可能である。図4は、この場合の処理例を表している。
【0050】
すなわち、マイコン12は、リモコン2よりパラメータの設定が指令されたとき、図4のフローチャートに示す処理を開始する。そして、最初にステップS31において、マイコン12は、リモコン2を操作することにより、入力されたパラメータをRAM22に記憶させる。次にステップS32において、ステップS31において記憶されたパラメータに対応するパラメータの値を、ビデオプロセッサ13とサウンドプロセッサ15から読み取る。
【0051】
そして、ステップS33において、ビデオプロセッサ13またはサウンドプロセッサ15から読み取った、そのときビデオプロセッサ13またはサウンドプロセッサ15において設定されているパラメータの値が、RAM22に記憶されているビデオプロセッサ13またはサウンドプロセッサ15に対して設定を指令しているパラメータの値とが等しいか否かを判定する。両者が等しい場合、ビデオプロセッサ13またはサウンドプロセッサ15は正常に動作しているものと判定し、ステップS35に進み、それまでRAM22に記憶されていたビデオプロセッサ13またはサウンドプロセッサ15に設定を指令しているその時点におけるパラメータの値を、ステップS31で記憶したパラメータの値で更新する。次にステップS36に進み、更新したパラメータの値をビデオプロセッサ13またはサウンドプロセッサ15に出力し、そのパラメータの値を設定させる。
【0052】
これに対して、ステップS33で読み取ったビデオプロセッサ13またはサウンドプロセッサ15のパラメータの値が、RAM22に記憶されているパラメータの値と異なる値であると判定された場合、ビデオプロセッサ13またはサウンドプロセッサ15に異常があるものと判定し、ステップS34に進み、ビデオプロセッサ13またはサウンドプロセッサ15を制御し、立上処理を実行する。そして、ビデオプロセッサ13またはサウンドプロセッサ15を初期化した後、ステップS35に進み、RAM22に記憶されているビデオプロセッサ13またはサウンドプロセッサ15に対して、それまで指令していたパラメータの値を、ステップS31で記憶されたパラメータの値で更新する。そして、ステップS36において、その更新したパラメータの値をビデオプロセッサ13またはサウンドプロセッサ15に出力する。
【0053】
以上のようにして、ビデオプロセッサ13またはサウンドプロセッサ15に異常があった場合、正常な状態に回復させることができる。
【0054】
なお、上記実施例においては、ビデオプロセッサ13またはサウンドプロセッサ15が異常であることが検出されたとき、ビデオプロセッサ13またはサウンドプロセッサ15のみを再度立ち上げる処理を実行するようにしたが、テレビジョン受像機1全体を再度立ち上げるように処理することも可能である。
【0055】
また、上記実施例においては、被監視装置として、ビデオプロセッサ13とサウンドプロセッサ15を例として説明したが、その他の装置を被監視装置とすることも可能である。さらに、その被監視装置は、テレビジョン受像機以外の電子機器を構成するものであってもよいことはもとよりである。
【0056】
【発明の効果】
以上の如く請求項1に記載の監視装置、および請求項3に記載の監視方法によれば、被監視装置において未使用パラメータを記憶する領域に設定されているパラメータの値と、設定を指令したパラメータの値とを比較し、その比較結果に対応して、被監視装置を制御するようにしたので、被監視装置が異常の有無を検出する機能を有していない場合においても、その被監視装置の異常の有無を、迅速かつ確実に、検出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の監視装置を応用したテレビジョン受像機の構成例を示すブロック図である。
【図2】図1の実施例の動作を説明するフローチャートである。
【図3】図1の実施例の他の動作例を示すフローチャートである。
【図4】図1の実施例のさらに他の動作例を示すフローチャートである。
【図5】従来のテレビジョン受像機の一部の構成を示すブロック図である。
【図6】図5のマイクロコンピュータの異常の有無を検出する場合の処理例を示すフローチャートである。
【図7】図5のサウンドプロセッサの異常検出処理を示すフローチャートである。
【図8】図5のマイクロコンピュータのパラメータ入力時における処理例を示すフローチャートである。
【図9】図5のサウンドプロセッサのパラメータ設定処理の処理例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 テレビジョン受像機, 2 リモートコマンダ, 12 マイクロコンピュータ, 13 ビデオプロセッサ, 15 サウンドプロセッサ, 21 ROM, 22,31,32 RAM
Claims (3)
- 被監視装置に出力するパラメータの値を記憶する記憶手段と、
前記パラメータの値を前記被監視装置において未使用パラメータを記憶する領域に出力する出力手段と、
前記被監視装置において未使用パラメータを記憶する領域に設定されている前記パラメータの値を読み取る読取手段と、
前記読取手段により読み取られた前記パラメータの値と、前記記憶手段に記憶されている前記パラメータの値とを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果に対応して前記被監視装置を制御する制御手段と
を備えることを特徴とする監視装置。 - 前記読取手段により読み取られた前記パラメータの値と、前記記憶手段に記憶されている前記パラメータの値とが一致しない場合、前記制御手段は、前記被監視装置の電源を立ち上げる場合と同様の制御を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の監視装置。 - 被監視装置に出力するパラメータの値を記憶し、
前記パラメータの値を前記被監視装置において未使用パラメータを記憶する領域に出力し、
前記被監視装置において未使用パラメータを記憶する領域に設定されている前記パラメータの値を読み取り、
読み取られた前記パラメータの値と、記憶されている前記パラメータの値とを比較し、
その比較結果に対応して前記被監視装置を制御する
ことを特徴とする監視方法。
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