JP2008131061A - 受信装置、受信システムおよび電力供給制御方法 - Google Patents

受信装置、受信システムおよび電力供給制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】アンテナに対する電力供給の切り替えが行われたとしても放送信号を確実に受信し得る受信装置を提供する。
【解決手段】放送信号Sbを受信するアンテナ3に対して電力Pを供給可能な電源部27と、電力Pの供給によってアンテナ3に印加されている電圧を検出する電圧検出部26と、電圧検出部26によって検出された検出電圧が下限値Vl以下のときに電源部27からアンテナ3に対して電力Pを供給させる制御部23とを備えてアンテナ3によって受信された放送信号Sbに基づく所定の処理を実行可能に構成され、アンテナ3に電力Pを供給可能なコンデンサ28を備え、制御部23は、アンテナ3に対する電源部27からの電力供給に先立ってコンデンサ28からアンテナ3に対して電力Pを供給させると共に、その後にコンデンサ28からの電力供給を電源部27からの電力供給に切り替える。
【選択図】図1

Description

本発明は、受信アンテナに対して電力を供給可能な受信装置、その受信装置と受信アンテナとを備えた受信システム、および受信装置の電源部から受信アンテナへの電力の供給を制御する電力供給制御方法に関するものである。
この種の受信装置として、特開2003−133977号公報に開示された衛星放送受信装置(以下、単に「受信装置」ともいう)が知られている。この受信装置は、チューナ部およびシステム制御部等を備えて、衛星放送受信用のパラボラアンテナによって受信された衛星放送波から所望の衛星放送チャンネルの選局を行ってその衛星放送チャンネルのテレビジョン信号をテレビジョン受像機に出力可能に構成されている。一方、上記のパラボラアンテナは、衛星放送波を中間周波数信号に変換するダウンコンバータを備えて構成されている。この場合、一般的に、小型化およびローノイズ化のためにダウンコンバータには電力装置が備えられていないため、このダウンコンバータに外部から電力を供給する必要がある。このため、この種の受信装置には、アンテナケーブルを利用してダウンコンバータに電力を供給するダウンコンバータ用電源が備えられている。この場合、例えば、分配器を介して複数の受信装置がダウンコンバータに接続され、各受信装置からダウンコンバータに対して電力が供給されたときには、ダウンコンバータや受信装置が故障するおそれがある。このため、上記の受信装置は、ダウンコンバータに対して他の受信装置から電力が供給されているか否かを検出する比較器を備えて構成され、システム制御部が、他の受信装置から電力供給が行われていないと判別したときには、ダウンコンバータ用電源からダウンコンバータへの電力供給を開始し、他の受信装置から電力供給が行われていると判別したときにはダウンコンバータ用電源からダウンコンバータへの電力供給を停止する。
特開2003−133977号公報(第3−5頁、第2図)
ところが、上記の受信装置には以下の問題点が存在する。すなわち、この受信装置では、ダウンコンバータに対する他の受信装置からの電力供給が行われているか否かに基づいてダウンコンバータに対する電力供給の開始および停止を制御している。しかしながら、一般的に、ダウンコンバータ用電源が起動してから定常状態となるまでには多少の時間を要するため、他の受信装置からの電力供給が停止してこの受信装置からの電力供給を開始する際には、一時的に電圧が降下することがあり、この電圧降下に起因してパラボラアンテナによる放送信号の受信が一時的に困難となって放送番組の視聴に支障を来すおそれがある。また、この種の受信装置では、一般的に、受信レベルが低下したときにその旨のメッセージをOSD(On Screen Display )表示する機能が備えられている。このため、上記の電圧降下が僅かで受信レベルが僅かに低下したときには、放送番組の映像が表示できないという不都合も生じる。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、アンテナに対する電力供給の切り替えが行われたとしても放送信号を確実に受信し得る受信装置、受信システムおよび電力供給制御方法を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく本発明に係る受信装置は、放送信号を受信する受信アンテナに対して電力を供給可能な電源部と、電力の供給によって前記受信アンテナに印加されている電圧を検出する検出部と、前記検出部によって検出された検出電圧が基準電圧以下のときに前記電源部から前記受信アンテナに対して前記電力を供給させる制御部とを備えて前記受信アンテナによって受信された前記放送信号に基づく所定の処理を実行する受信装置であって、前記受信アンテナに電力を供給可能な蓄電素子を備え、前記制御部は、前記受信アンテナに対する前記電源部からの電力供給に先立って前記蓄電素子から前記受信アンテナに対して電力を供給させると共に、その後に前記蓄電素子からの電力供給を前記電源部からの電力供給に切り替える。
また、本発明に係る電力供給制御方法は、放送信号を受信する受信アンテナに対する電力の供給によって当該受信アンテナに印加されている電圧を検出し、当該検出した検出電圧が基準電圧以下のときに、前記受信アンテナによって受信された前記放送信号に基づく所定の処理を実行する受信装置の電源部から当該受信アンテナに対して電力を供給する電力供給制御方法であって、前記受信アンテナに対する前記電源部からの電力供給に先立って前記受信装置の蓄電素子から前記受信アンテナに対して電力を供給し、その後に前記蓄電素子からの電力供給を前記電源部からの電力供給に切り替える。
この受信装置および電力供給制御方法によれば、受信アンテナに対する電源部からの電力供給に先立って蓄電素子から受信アンテナに対して電力を供給し、その後に蓄電素子からの電力供給を電源部からの電力供給に切り替えることにより、例えば、外部装置から受信アンテナに供給されていた電力供給が停止したときに、その時点において電源部が起動していなかったとしても、電源部が定常状態となるまでの間、蓄電素子からの電力供給によって受信アンテナに印加される電圧を適正範囲以内に確実に維持することができる。したがって、電圧低下によって受信アンテナによる放送信号の受信が困難となる事態を確実に防止することができる結果、受信アンテナに対する電力供給の切り替えを行う際においても、放送信号を確実に受信することができる。
また、本発明に係る受信装置は、前記検出電圧を記憶する記憶部を備え、前記制御部は、当該受信装置を除く他の外部装置から前記受信アンテナに電力が供給されている状態における前記検出電圧を前記記憶部に記憶させると共に、当該記憶されている検出電圧を前記基準電圧として用いる。
この受信装置によれば、制御部が、外部装置から受信アンテナに電力供給されている状態における検出電圧を基準電圧として用いることにより、記憶部に予め記憶されている基準電圧のデフォルト値を用いるのと比較して、例えば、外部装置からの電力供給が停止されて電圧が徐々に低下する際に、電力供給停止時点から蓄電素子による電力供給開始時点までのタイムラグを十分に短縮することができる。
また、本発明に係る受信装置は、前記制御部が、当該受信装置を除く他の外部装置から前記受信アンテナに対して電力が供給されているときにその旨を報知させる。
この受信装置によれば、制御部が、外部装置から受信アンテナに対して電力が供給されているときにその旨を報知させることにより、受信アンテナに接続されている外部装置の稼動状態をユーザに対して確実に報知することができる。
また、本発明に係る受信システムは、上記の受信装置と、前記放送信号を受信して前記受信装置に出力する前記受信アンテナとを備えている。
この受信システムによれば、上記の受信装置と受信アンテナとを備えたことにより、上記の受信装置が有する効果と同様の効果を実現することができる。
以下、本発明に係る受信装置、受信システムおよび電力供給制御方法の最良の形態について、添付図面を参照して説明する。図1に示す受信システム1は、本発明に係る受信システムの一例であって、受信装置2、アンテナ(受信アンテナ)3および分配器4を備えて構成されている。受信装置2は、一例としてBS(Broadcasting Satellite)チューナであって、同図に示すように、チューナ部21、映像音声処理部22、制御部23、記憶部24、操作部25、電圧検出部26、電源部27、コンデンサ28およびスイッチ29を備えて構成されている。
チューナ部21は、アンテナ3によって受信された放送信号Sb(一例として、BS放送信号)から選局操作によって選局されたチャンネルの放送信号Sbを抽出処理して映像音声処理部22に出力する。映像音声処理部22は、例えばデスクランブラ、デマルチブレクサおよびデコーダ等(いずれも図示せず)を備えて構成され、チューナ部21から出力された放送信号Sbを信号処理して映像信号Spおよび音声信号Ssを、出力端子を介して受信装置2に接続されている表示装置(例えば図1に示すテレビ100)に出力する。なお、チューナ21によって行われる抽出、および映像音声処理部22によって行われる信号処理が本発明における所定の処理に相当する。
制御部23は、チューナ部21、映像音声処理部22、および電源部27を制御する。また、制御部23は、図2に示す起動時電力供給処理40、および図4に示す稼動時電力供給処理50を実行することにより、アンテナ3に対する電力供給を行う。この場合、制御部23は、制御信号Scを出力してスイッチ29を切り替えることにより、アンテナ3に対する電源部27またはコンデンサ28からの電力供給、およびこれらによる電力供給の停止を制御する。
記憶部24は、制御部23によって実行される起動時電力供給処理40および稼動時電力供給処理50において用いられる下限値Vl(本発明における基準電圧)および上限値Vuを記憶する。この場合、下限値Vlおよび上限値Vuは、アンテナ3に対する電力供給によってアンテナ3の受信回路32(図1参照)に印加される電圧の上限および下限をそれぞれ示す値であって、一例として、下限値Vlのデフォルト値として13Vが、上限値Vuのデフォルト値として15Vが制御部23に予め記憶されている。操作部25は、電力スイッチおよびチャンネル選択キー等の各種のスイッチやキーを備えて構成され、これらのスイッチやキーが操作されたときに操作信号Soを出力する。
電圧検出部26は、図1に示すように、RF(Radio Frequency)ケーブル200および分配器4を介してアンテナ3の受信回路32に接続されており、電力供給によって受信回路32に印加される電圧の電圧値を検出して検出信号Sdを制御部23に出力する。電源部27は、制御部23の制御に従って受信回路32用(アンテナ3用)の電力Pを出力する。コンデンサ28は、本発明における蓄電部に相当し、例えば大容量の電気二重層コンデンサで構成されて、図外のメイン電源からの電力供給よって充電(蓄電)される。スイッチ29は、制御部23から出力される制御信号Scに従って作動して、電源部27から電力Pを供給する状態、コンデンサ28から電力Pを供給する状態、および電力供給を停止する状態のいずれかの状態に切り替え制御される。
アンテナ3は、例えば、BS放送信号受信用のパラボラアンテナであって、図1に示すように、放送信号Sbを集束させる本体部31と、LNB(Low Noise Block )などの回路を有して本体部31によって集束された放送信号Sbを信号変換する受信回路32とを備えて構成されている。この場合、受信回路32は、RFケーブル200を介して供給される受信装置2や他の外部装置(例えば、図1に示す外部装置300)からの電力Pによって作動する。分配器4は、受信装置2および受信装置2と同様の機能を有する外部装置300等を複数接続可能に構成され、アンテナ3から出力された放送信号Sbを接続状態の各装置に分配する。
次に、受信システム1の全体的な動作について、図面を参照して説明する。なお、図1に示すように、分配器4には、受信装置2の他に、受信装置2と同様の機能を有する外部装置300が接続されているものとする。また、初期状態において、受信装置2は電源が切断され、外部装置300は既に起動しているものとする。
この受信システム1では、上記の初期状態において、受信装置2の電源が投入(操作部25の電源スイッチが操作)されたときには、電圧検出部26が、アンテナ3の受信回路32に印加されている電圧の電圧値を検出して検出信号Sdを制御部23に出力する。また、制御部23が、操作部25からの操作信号Soに従って図2に示す起動時電力供給処理40を実行する。この起動時電力供給処理40では、制御部23は、図外のメイン電源を制御をして、コンデンサ28に対する充電を開始させる(ステップ41)。次いで、制御部23は、制御信号Scを出力することにより、スイッチ29を電源部27側(図1に示すB端子側)に切り替えさせる(ステップ42)。
続いて、制御部23は、電圧検出部26から出力されている検出信号Sdに基づいて受信回路32に印加されている電圧の電圧値(本発明における検出電圧:以下、「検出値Vd」ともいう)を特定すると共に、記憶部24から下限値Vl(この例では、13V)を読み出す。次いで、制御部23は、検出値Vdと下限値Vlとを比較して、検出値Vdが下限値Vl未満か否かを判別する(ステップ43)。この場合、制御部23は、検出値Vdが下限値Vl未満ではないとき(一例として、検出値Vdが14Vのとき)、つまり受信回路32に外部装置300から電力が供給されていると判別したときには、検出値Vdを新たな下限値Vlとして記憶部24に上書して記憶させる(ステップ44)。
続いて、制御部23は、映像信号出力処理を開始する。この映像信号出力処理では、制御部23は、チューナ部21を制御して、アンテナ3から出力されている放送信号Sbから、前回の電源切断時に選局されていたチャンネルの放送信号Sbを抽出させて、映像音声処理部22に出力させる。また、制御部23は、映像音声処理部22を制御して、チューナ部21から出力された放送信号Sbを信号処理させて映像信号Spおよび音声信号Ssを出力させる。この際に、受信装置2の出力端子を介して接続されているテレビ100が、映像音声処理部22から出力された映像信号Spに基づくテレビ映像を表示すると共に、音声信号Ssに基づくテレビ音声を出力する。次いで、制御部23は、上記した起動時電力供給処理40のステップ44の実行後に、メッセージ画像Gmを表示するための映像信号Spを出力する(ステップ45)。これにより、図3に示すように、他の外部装置(この場合、外部装置300)から既に電力が供給されている旨を示すメッセージ画像Gmがテレビ100の表示画面にOSD表示される。
一方、制御部23は、起動時電力供給処理40を終了した後に、図4に示す稼動時電力供給処理50を実行する。この稼動時電力供給処理50では、制御部23は、上記した下限値Vl(この例では14V)と上限値Vu(この例では15V)とによって規定される範囲(以下、「基準範囲Vr」ともいう)以内に検出値Vdが収まっているか否かを判別する(ステップ51)。ここで、例えば、起動していた外部装置300の電源が切断されたときには、外部装置300からの電力供給も停止されて、検出値Vdが0V(またはほぼ0V)となる。この際には、制御部23は、ステップ51において、検出値Vdが基準範囲Vr以内に収まっていないと判別して、次いで、検出値Vdが上限値Vu(15V)を超えているか否かを判別する(ステップ52)。この場合、検出値Vdが0Vであるため、検出値Vdは上限値Vuを超えていない。したがって、制御部23は、検出値Vdが基準範囲Vr以内に収まっておらず、かつ上限値Vuを超えていないことから、検出値Vdが下限値Vl(14V)未満であると判別して、スイッチ29をコンデンサ28側(図1に示すA端子側)に切り替えさせる(ステップ53)。これにより、スイッチ29、RFケーブル200および分配器4を介してコンデンサ28からアンテナ3の受信回路32に電力が供給される。
この場合、この受信装置2では、外部装置300からの電力供給が停止された時点で、コンデンサ28からの電力供給に瞬時に切り替えられるため、電力供給の停止に起因してアンテナ3からの放送信号Sbの出力が停止される事態が確実に防止される。また、この受信装置2では、上記したように、起動時電力供給処理40のステップ44において、予め記憶部24に記憶されていたデフォルト値(13V)に代えて、アンテナ3に対して外部装置300から電力が供給されている状態において検出された検出値Vd(14V)を下限値Vlとして記憶部24に記憶させて、この新たな下限値Vlを電力供給の切り替えの判別に用いている。このため、例えば、外部装置300からの電力供給が停止されて電圧が徐々に低下する際に、デフォルト値を用いるのと比較して、電力供給停止時点からコンデンサ28による電力供給開始時点までのタイムラグを十分に短縮することが可能となっている。
続いて、制御部23は、電源部27を起動させる(ステップ54)。次いで、制御部23は、電源部27の起動から所定時間(電源部27が定常状態となるのに必要な時間)を経過した時点で、スイッチ29を電源部27側(図1に示すB端子側)に切り替えさせる(ステップ55)。これにより、受信回路32に対するコンデンサ28からの電力供給が電源部27からの電力供給に切り替えられる。この場合、この受信装置2では、上記したように、外部装置300からの電力供給が停止された時点で、コンデンサ28からの電力供給に瞬時に切り替えられるため、この時点で電源部27が起動していなかったとしても、電源部27が定常状態となるまでの間、コンデンサ28からの電力供給によってアンテナ3に印加される電圧が基準範囲Vr以内に維持される。このため、電圧低下によってアンテナ3による放送信号Sbの受信が困難となる事態が確実に防止される。
次に、例えば、外部装置300の電源が投入されて外部装置300が再び起動したときには、アンテナ3に対する外部装置300からの電力供給が開始される。この場合、この時点においては、受信装置2の電源部27からの電力供給が開始されているため、外部装置300および受信装置2の両者からの電力供給によってアンテナ3の受信回路32に印加される電圧が、上限値Vu(15V)を超えることがある。この際には、制御部23は、稼動時電力供給処理50のステップ52において検出値Vdが上限値Vuを超えていると判別して、スイッチ29をOFF側(図1に示すC端子側)に切り替えさせる(ステップ56)。次いで、制御部23は、電源部27の作動を停止させて(ステップ57)、続いて、他の外部装置(外部装置300)から電力が供給されている旨を示す画像を表示させるための映像信号Spを出力する(ステップ58)。これにより、図3に示すように、テレビ100の表示画面にメッセージ画像GmがOSD表示される。この場合、検出値Vdが上限値Vuを超えたときに受信装置2からの電力供給が停止されるため、受信装置2および外部装置300の両者からの電力供給に起因する両装置2,300および受信回路32の故障の発生が確実に防止される。
なお、上記した起動時電力供給処理40のステップ43において検出値Vdが下限値Vl未満のとき、つまり外部装置300の電源が切断されていて、受信回路32に電力が供給されていないときには、制御部23は、電源部27を起動させて電力供給を開始させた後に(ステップ46)、上記した映像信号出力処理および稼動時電力供給処理50を実行する。
このように、この受信装置2、受信システム1および電力供給制御方法によれば、制御部23が、アンテナ3に対する電源部27からの電力供給に先立ってコンデンサ28からアンテナ3に対して電力を供給させると共に、その後にコンデンサ28からの電力供給を電源部27からの電力供給に切り替えることにより、例えば、外部装置300からアンテナ3に供給されていた電力供給が停止したときに、その時点において電源部27が起動していなかったとしても、電源部27が定常状態となるまでの間、コンデンサ28からの電力供給によってアンテナ3に印加される電圧を基準範囲Vr以内に確実に維持することができる。したがって、電圧低下によってアンテナ3による放送信号Sbの受信が困難となる事態を確実に防止することができる結果、アンテナ3に対する電力供給の切り替えを行う際においても、放送信号Sbを確実に受信することができる。
また、この受信装置2、受信システム1および電力供給制御方法によれば、制御部23が、外部装置300からアンテナ3に電力供給されている状態における検出値Vdを下限値Vlとして用いることにより、記憶部24に予め記憶されているデフォルト値を用いるのと比較して、例えば、外部装置300からの電力供給が停止されて電圧が徐々に低下する際に、電力供給停止時点からコンデンサ28による電力供給開始時点までのタイムラグを十分に短縮することができる。
また、この受信装置2、受信システム1および電力供給制御方法によれば、制御部23が、外部装置300からアンテナ3に対して電力が供給されているときにその旨を示すメッセージ画像Gmを表示させることにより、ユーザに対してアンテナ3に接続されている外部装置300の稼動状態を確実に報知することができる。
なお、本発明は、上記の構成に限定されない。例えば、1台の外部装置300がアンテナ3に接続されている例について上記したが2台以上の外部装置が接続されている状態においても上記した効果と同様の効果を実現することができる。また、メッセージ画像Gmを表示させることによって他の外部装置からアンテナ3に電力が供給されている旨を報知する例について上記したが、報知の方法は、メッセージ画像Gmの表示に限定されず、例えば、LEDを発光させる方法や、音を出力する方法等の各種の方法を採用することができる。また、受信装置2としてのBSチューナに本発明を適用した例について上記したが、CS(Communication Satellite )放送信号を受信可能な受信装置や受信システムに適用することもできる。また、受信装置を備えたテレビやDVDプレーヤに適用することもできる。
受信システム1の構成を示すブロック図である。 起動時電力供給処理40のフローチャートである。 メッセージ画像Gmの表示画面図である。 稼動時電力供給処理50のフローチャートである。
符号の説明
1 受信システム、2 受信装置、3 アンテナ、3 制御部、24 記憶部、26 電圧検出部、27 電源部、28 コンデンサ、29 スイッチ、300 外部装置、Gm メッセージ画像、Sb 放送信号、Vd 検出値、Vl 下限値

Claims (5)

  1. 放送信号を受信する受信アンテナに対して電力を供給可能な電源部と、電力の供給によって前記受信アンテナに印加されている電圧を検出する検出部と、前記検出部によって検出された検出電圧が基準電圧以下のときに前記電源部から前記受信アンテナに対して前記電力を供給させる制御部とを備えて前記受信アンテナによって受信された前記放送信号に基づく所定の処理を実行する受信装置であって、
    前記受信アンテナに電力を供給可能な蓄電素子を備え、
    前記制御部は、前記受信アンテナに対する前記電源部からの電力供給に先立って前記蓄電素子から前記受信アンテナに対して電力を供給させると共に、その後に前記蓄電素子からの電力供給を前記電源部からの電力供給に切り替える受信装置。
  2. 前記検出電圧を記憶する記憶部を備え、
    前記制御部は、当該受信装置を除く他の外部装置から前記受信アンテナに電力が供給されている状態における前記検出電圧を前記記憶部に記憶させると共に、当該記憶されている検出電圧を前記基準電圧として用いる請求項1記載の受信装置。
  3. 前記制御部は、当該受信装置を除く他の外部装置から前記受信アンテナに対して電力が供給されているときにその旨を報知させる請求項1または2記載の受信装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の受信装置と、前記放送信号を受信して前記受信装置に出力する前記受信アンテナとを備えている受信システム。
  5. 放送信号を受信する受信アンテナに対する電力の供給によって当該受信アンテナに印加されている電圧を検出し、当該検出した検出電圧が基準電圧以下のときに、前記受信アンテナによって受信された前記放送信号に基づく所定の処理を実行する受信装置の電源部から当該受信アンテナに対して電力を供給する電力供給制御方法であって、
    前記受信アンテナに対する前記電源部からの電力供給に先立って前記受信装置の蓄電素子から前記受信アンテナに対して電力を供給し、その後に前記蓄電素子からの電力供給を前記電源部からの電力供給に切り替える電力供給制御方法。
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