JP3572860B2 - 電源回路、表示装置及び電子機器 - Google Patents

電源回路、表示装置及び電子機器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電源回路、表示装置及び電子機器に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】
例えば液晶表示装置に使用される電源回路としては、国際公開WO96/02865号公報等に開示される従来技術が知られている。液晶表示装置においては、良好な表示特性を得るために、液晶素子を駆動する際に高電圧の電源を必要とする。このため液晶表示装置に使用される電源回路は、液晶素子を駆動する駆動回路に対して高電圧の電源を供給する必要がある。上記従来技術では、この高電圧を生成するために、チャージポンプ回路を用いて電圧を昇圧している。例えば5Vの電源電圧に基づき、チャージポンプ回路を用いて、正側に昇圧した電圧や負側に昇圧した電圧(反転昇圧電圧)を生成する。
【0003】
しかしながら、上記従来技術で使用されるチャージポンプ回路は、一般的に、出力インピーダンスが高い。従って液晶のパネルのサイズが大きくなり、パネルの駆動の際に例えば数十mAの負荷電流が流れる場合等には、チャージポンプ回路を用いる上記従来技術では、駆動電圧を適正なレベルに保てず、変換効率も低下してしまうおそれがある。
【0004】
一方、このような問題を解決する1つの手法として、例えば昇圧チョッパー回路(スイッチングレギュレータ)を用いて昇圧電圧を得ると共に、この昇圧チョッパー回路と別個に設けられた反転昇圧チョッパー回路を用いて反転昇圧電圧を得る手法も考えられる。しかしながら、この手法によれば、上記の負荷電流の問題を解決できるが、回路規模が大きくなりエネルギー損失も大きいという問題がある。
【0005】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、適正な昇圧電圧、反転昇圧電圧を、少ない回路規模で得ることができる電源回路、これを用いた表示装置、電子機器を提供することにある。
【0006】
また本発明の他の目的は、容量性の表示素子の交流駆動に最適な電源回路、これを用いた表示装置、電子機器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、第1、第2の端子の間に与えられる入力電圧に基づいて、第3の端子に昇圧電圧を出力し第4の端子に反転昇圧電圧を出力する電源回路であって、所与の制御信号に基づきオン、オフする第1のスイッチング素子と、一端が前記第1の端子に電気的に接続され、他端が前記第1のスイッチング素子の一端に電気的に接続される第1のインダクタ素子と、一端が前記第2の端子に電気的に接続され、他端が前記第1のスイッチング素子の他端に電気的に接続される第2のインダクタ素子と、一端が前記第1のインダクタ素子の他端に電気的に接続され、他端が前記第3の端子に電気的に接続され、前記第1のスイッチング素子がオフする期間にオンする第2のスイッチング素子と、一端が前記第2のインダクタ素子の他端に電気的に接続され、他端が前記第4の端子に電気的に接続され、前記第1のスイッチング素子がオフする期間にオンする第3のスイッチング素子と、前記第3、第4の端子の前記昇圧電圧、前記反転昇圧電圧を平滑する手段とを含むことを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、第1のスイッチング素子がオンする期間では、第1のインダクタ素子から第1のスイッチング素子を介して第2のインダクタ素子に至る経路に電流が流れ、誘導起電力を発生するためのエネルギーが第1、第2のインダクタ素子に蓄えられる。そして第1のスイッチング素子がオフすると、第2、第3のスイッチング素子がオンし、第1、第2のインダクタ素子に蓄えられたエネルギーにより発生した誘導起電力により、第3の端子には昇圧電圧が第4の端子には反転昇圧電圧が発生する。本発明によれば、第1、第2のインダクタ素子にエネルギーを蓄えるためのスイッチング素子が第1のスイッチング素子の1つのみでよいため、回路の小規模化、製品の低コスト化を図れる。また電力を損失する電流経路に寄生するインピーダンスを小さくできるため、電力変換効率を高めることができる。
【0009】
また本発明では、前記第2のスイッチング素子が、アノード端子が前記第1のインダクタ素子の他端に電気的に接続され、カソード端子が前記第3の端子に電気的に接続されるダイオードを含み、前記第3のスイッチング素子が、カソード端子が前記第2のインダクタ素子の他端に電気的に接続され、アノード端子が前記第4の端子に電気的に接続されるダイオードを含むことを特徴とする。このようにすることで、第1、第2のインダクタ素子に蓄えられたエネルギーにより発生した誘導起電力を、第1のスイッチング素子がオフした時に、第3、第4の端子に伝えることが可能となる。
【0010】
また本発明は、前記昇圧電圧及び前記反転昇圧電圧のいずれか一方の電圧に基づいて、該一方の電圧が安定化するように前記第1のスイッチング素子のオン、オフを制御する前記所与の制御信号を生成する電圧安定化回路を含むことを特徴とする。このようにすることで、第1のスイッチング素子の制御信号を生成する電圧安定化回路を1つのみ設けるだけで、昇圧電圧及び反転昇圧電圧の両方を安定化できる。従って回路の小規模化、製品の低コスト化、制御の簡易化を図りながら、適正な昇圧電圧、反転昇圧電圧を得ることができる。
【0011】
また本発明は、前記電源回路からの前記昇圧電圧及び前記反転昇圧電圧に基づいて、走査信号、データ信号を出力する駆動回路と、前記走査信号が入力される走査電極、前記データ信号が入力されるデータ電極及び該走査電極及び該データ電極により交流駆動される容量性の表示素子を含むパネルとを含むことを特徴とする。液晶素子などの容量性の表示素子を交流駆動する場合には、昇圧電圧の端子から流れ出る負荷電流と、反転昇圧電圧の端子に流れ込む負荷電流とが同等になると考えられる。従って、昇圧電圧及び反転昇圧電圧のいずれか一方の電圧が安定化するように第1のスイッチング素子のオン、オフを制御するだけで、他方の電圧を安定化することが可能となる。
【0012】
また本発明に係る電子機器は、上記の表示装置と、前記パネルを用いて表示される画像の情報を供給する手段と、該画像情報に所与の処理を施す手段とを含むことを特徴とする。このようにすれば、例えば携帯電話、プリンター、パーソナルコンピュータ、ページャ、プロジェクタなどの電子機器において、装置の小規模化、低コスト化を図りながら良好な特性の表示を得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0014】
(実施例1)
図1に本実施例の電源回路の構成例を示す。この電源回路は、第1、第2の端子の間に与えられるVDD(入力電圧)に基づいて、第3の端子にVH(昇圧電圧)を出力し、第4の端子にVL(反転昇圧電圧)を出力するものである。
【0015】
ここでトランジスタ10(第1のスイッチング素子)は、所与の制御信号VGに基づいてオン、オフする。またコイルL1(第1のインダクタ素子)は、一端が、第1の端子に接続され、他端が、トランジスタ10の一端に接続されている。またコイルL2(第2のインダクタ素子)は、一端が、第2の端子に接続され、他端が、トランジスタ10の他端に接続されている。またトランジスタ10がオフする期間に導通状態になるダイオード12(第2のスイッチング素子)は、アノード端子がコイルL1に接続され、カソード端子が第3の端子に接続されている。またトランジスタ10がオフする期間に導通状態になるダイオード14(第3のスイッチング素子)は、カソード端子がコイルL2に接続され、アノード端子が第4の端子に接続されている。そして、第3、第4の端子の昇圧電圧VH、反転昇圧電圧VLは、キャパシターC1、C2により平滑化される。
【0016】
なお、例えばコイルL1とトランジスタ10の間、コイルL2とトランジスタ10の間、コイルL1とダイオード12の間、コイルL2とダイオード14の間は、少なくとも電気的に接続されていればよく、これらの間に他の素子が介在等しても構わない。
【0017】
またトランジスタ10は、少なくとも、制御信号VGに基づいてオン、オフし、ノード20と22の間を導通、非導通できるものであればよく、例えばCMOS構造のトランジスタ10以外にも、バイポーラ構造のトランジスタなどの種々のスイッチング素子を採用できる。
【0018】
またダイオード12、14も、少なくとも、トランジスタ10がオフしている期間にオンし、ノード20と24の間、ノード22と26の間を導通できるものであればよく、ダイオード以外にも種々のスイッチング素子を採用できる。例えば図2では、ノード20と24の間に、ダイオード12に並列にトランジスタ16を設けると共に、ノード22とノード26の間に、ダイオード14に並列にトランジスタ18を設けている。これらのトランジスタ16、18は同期整流用のトランジスタであり、トランジスタ10がオフしている期間にオンする。そしてトランジスタ10とトランジスタ16及び18とが同時にオンすることがないように、制御信号VGとVG2とは互いにノンオーバラップの関係となっている。
【0019】
また昇圧電圧VH、反転昇圧電圧VLを平滑する手段も、図1、図2に示すような形態で接続されたキャパシタC1、C2に限られるものではない。例えば図1、図2では、キャパシタC1、C2のノード28はGNDに接続されているが、ノード28を他の電位に接続してもよい。
【0020】
図3(A)に、本実施例の比較例として、トランジスタ902、コイルL3、ダイオード904、キャパシターC3により構成される昇圧チョッパー回路900と、トランジスタ912、コイルL4、ダイオード914、キャパシタC4により構成される反転昇圧チョッパー回路910とを別々に設けて、昇圧電圧VH及び反転昇圧電圧VLを生成する電源回路を示す。
【0021】
この電源回路では、コイルに誘導起電力を生じさせるためのトランジスタとして、2つのトランジスタ902、912を設ける必要がある。特に、これらのトランジスタ902、912のオン抵抗は、電力変換効率を高めるために十分に小さいものでなければならなく、このためトランジスタ902、912の各々のトランジスタサイズは非常に大きくなる。従って、このような大きなサイズのトランジスタを2つ設けなければならない図3(A)の構成は、回路の大規模化を招く。
【0022】
これに対して図1、図2の本実施例では、コイルに誘導起電力を生じさせるためのトランジスタは、トランジスタ10の1つだけである。従って、図3(A)に比べて回路を大幅に小規模化できる。
【0023】
また図3(A)では、VDDからコイルL3、トランジスタ902を介してGNDに至る電流経路、VDDからトランジスタ912、コイルL4を介してGNDに至る電流経路というように、電力を損失する電流経路が2つ存在する。そしてこれらの各々の電流経路には寄生インピーダンスが存在するため、電流経路が1つの場合に比べて寄生インピーダンスが大きくなる。従ってこの寄生インピーダンスにより損失されるエネルギーも大きくなり、電力変換効率が低くなる。
【0024】
これに対して図1、図2の本実施例では、電力を損失する電流経路は、VDDからコイルL1、トランジスタ10、コイルL2を介してGNDに至る1つの電流経路だけである。従って、図3(A)に比べて、電力損失につながる寄生インピーダンスの大きさが小さくなり、電力変換効率を格段に向上できる。
【0025】
また図3(B)に、昇圧チョッパー回路(又は昇圧チャージポンプ回路)920で昇圧電圧VHを生成し、反転チャージポンプ回路930でVHを反転することで反転昇圧電圧VLを得る構成の電源回路を示す。この電源回路は出力インピーダンスが高く、例えば数十mA以上の負荷電流が流れた場合にVLの電圧を適正に維持できず電力変換効率も低下してしまうという問題がある。
【0026】
これに対して図1、図2の本実施例では、VH、VLの両方がチョッパー回路により生成されるため、負荷電流が増した場合にもVH、VLを適正な電圧に保つことができる。
【0027】
次に本実施例の動作について説明する。図4(A)に示すように、トランジスタ10がオンしている期間(TON期間)では、ダイオード12、14が非導通になり、コイルL1からトランジスタ10を介してコイルL2に至る経路に電流I1=I2=I3が流れる。この時に流れる電流により、誘導起電力を生じさせるためのエネルギーがコイルL1、L2に蓄えられる。
【0028】
一方、図4(B)に示すように、トランジスタ10がオフしている期間(TOFF期間)では、ダイオード12、14が導通する。この時、コイルL1には、電流I2の流れを妨げる方向に誘導起電力が生じるため、この誘導起電力により第3の端子に昇圧電圧が生じることになる。一方、コイルL2には、電流I3の流れを妨げる方向に誘導起電力が生じるため、この誘導起電力により第4の端子に反転昇圧電圧が生じることになる。なお初期状態においては、VHは0V(GND)ととなっており、昇圧動作が進みVHがVDD以上になるまでは、トランジスタ10のオン、オフにかかわらずダイオード12に電流が流れる。
【0029】
以上から明らかなように、トランジスタ10がONする期間TONが長ければ長いほど、コイルL1、L2に蓄えられるエネルギーが大きくなる。従って、デューティ比D=TON/(TON+TOFF)が大きければ大きいほど、期間TOFFに生じる誘導起電力が大きくなり、VH、VLの昇圧比が大きくなる。そしてこのデューティ比Dは、トランジスタ10に入力される制御信号VGにより制御できる。
【0030】
次に制御信号VGを生成する電圧安定化回路の例について説明する。本実施例の電圧安定化回路の特徴は、VH及びVLのいずれか一方の電圧に基づいて、その一方の電圧が安定化するようにトランジスタ10のオン、オフを制御するVGを生成する点にある。
【0031】
図5にパルス周波数変調(PFM)方式の電圧安定化回路の例を示す。この電圧安定化回路30は、抵抗R1、R2、基準電圧源32、オペアンプ(演算増幅器)34、発振器36、AND回路38を含む。オペアンプ34の負側端子には、昇圧電圧VHを抵抗R1、R2で分割することで得られる分割電圧VA=VH×R2/(R1+R2)が入力され、正側端子には基準電圧VREFが入力される。本実施例の特徴は、このように電圧安定化回路30が、VLを用いずVHのみを用いてVGを生成している点にある。但しVHの代わりにVLを抵抗R1、R2で分割し、VLのみを用いてVGを生成するようにしてもよい。オペアンプ34は帰還回路として機能し、VAとVREFの値が等しくなるように出力VOを変化させる。この出力VO及び発振器36からのクロック信号CLKはAND回路38に入力され、このAND回路の出力が制御信号VGになる。
【0032】
この電圧安定化回路30は、昇圧電圧VHが、設定電圧VS=VREF×(R1+R2)/R2に等しくなるようにVGの周波数を変化させる。即ち図6(A)のFに示すように、設定電圧VSよりもVHが低くなっている期間では、VOがハイレベルになり、発振回路36からのCLKがAND回路38を介してVGにそのまま出力される。一方、図6(A)のGに示すように、VSよりもVHが高くなっている期間では、VOがローレベルになり、AND回路38の出力はローレベルに固定される。そして負荷電流が多くなると、図6(B)に示すように、VGの見かけ上の周波数が高くなる。このように制御することで、負荷電流の大小に依らずに昇圧電圧VHが設定電圧VSに等しくなるように、VHを安定化できる。そして、本実施例の電源回路の対称性から明らかなように、VHが安定化するとVLも同様に安定化する。
【0033】
なおVHに基づいて、発振器36の発振周波数そのものを変化させるようにしてもよい。
【0034】
図7に、パルス幅変調(PWM)方式の電圧安定化回路の例を示す。この電圧安定化回路40は、抵抗R3、R4、基準電圧源42、オペアンプ44、ノコギリ波を発生する発振器46、パルス幅変調器48を含む。オペアンプ44の負側端子には、VHをR3、R4で分割することで得られるVAが入力され、正側端子にはVREFが入力される。このように、この電圧安定化回路40においても、VLを用いずVHのみを用いてVGを生成している。パルス幅変調器48には、発振器46からのノコギリ波とオペアンプ44の出力VOが入力される。VHが、設定電圧VS=VREF×(R3+R4)/R4より小さければVOはハイレベルになり、パルス幅変調器48はVGのパルス幅(ハイレベルとなる期間)を広げる。一方、VHがVSより大きければVOはローレベルになり、パルス幅変調器48はVGのパルス幅を狭める。
【0035】
なお昇圧電圧VH(又はVL)と出力電流値を同時に監視し、パルス周波数変調とパルス幅変調とを切り替えて、トランジスタ10のオン、オフを制御するようにしてもよい。このようにすると、回路規模は大きくなるが、電力変換効率を高くすることができる。
【0036】
以上に説明したVH又はVLの一方のみに基づいてVGを生成する手法によれば、回路の小規模化、制御の簡易化を図れる。即ち図3(A)に示すように昇圧チョッパー回路900と反転昇圧チョッパー回路910を別々に設ける構成であると、制御信号がVGH、VGLというように2つ必要になる。これは、VGHを生成するVH用の電圧安定化回路とVGLを生成するVL用の電圧安定化回路を別々に設けなければならないことを意味し、回路の大規模化、制御の複雑化、製品コストの増加を招く。これに対して本実施例では、トランジスタ10が1つしかなく制御信号VGも1つしか必要ないため、電圧安定化回路も1つだけでよい。このため、回路の小規模化、製品の低コスト化、制御の簡易化を図れる。特に、後述するように、VHから流れる負荷電流とVLに流れ込む負荷電流が同等になる表示装置の電源回路に本実施例を適用した場合には、VH(或いはVL)のみに基づいてVGを生成しても、安定した適正なVH、VLを得ることができるという利点がある。
(実施例2)
実施例2は、実施例1の電源回路を用いた表示装置に関する実施例である。ここでは、表示装置の1つである液晶表示装置に実施例1の電源回路を適用した場合について説明する。
【0037】
実施例2の表示装置は、図8(A)に示すように、実施例1で説明した電源回路100と、駆動回路110及びパネル120とを含む。
【0038】
ここで駆動回路110は、電源回路100により生成された昇圧電圧VL、反転昇圧電圧VL、及びその他の電圧V1、V2等に基づいて、走査信号、データ信号を生成し、パネル120に出力する。この駆動回路110は、走査信号を生成する走査駆動回路と、データ信号を生成するデータ駆動回路を含む。パネル120は、駆動回路110からの走査信号が入力される走査電極、駆動回路110からのデータ信号が入力されるデータ電極、及び走査電極及びデータ電極により交流駆動される液晶素子(容量性の表示素子)を含む。
【0039】
なお、この場合の駆動回路110の駆動方式としては、電圧平均化法、MLS(Multi Line Selection)駆動法、アクティブマトリクス型液晶表示装置の駆動法等、種々のものを採用できる。
【0040】
さて図8(B)に示すように、液晶素子CLは容量性の表示素子であり、液晶表示装置では、この容量性の液晶素子CLを、DC電圧が零となるように交流駆動する。液晶素子CLに長期に亘ってDC電圧が印加されると焼き付き等を引き起こすからである。このように容量性の液晶素子CLはDC電圧が零となるように交流駆動されるため、VHから流れ出る負荷電流IHと同等の負荷電流ILがVLに流れる込むことになる。そして図1に示すように、この負荷電流IHの電流経路はコイルL1を介してダイオード12に至る経路であり、負荷電流のILの電流経路はダイオード14を介してコイルL2に至る経路であり、電流経路が対称性を有する。従って、図5、図7に示す電圧安定化回路により、VHが安定化するようにトランジスタ10のオン、オフを制御すれば、VLも安定化するようになる。従って、VLを安定化するための電圧安定化回路を別に設ける必要がなく、回路の小規模化、製品の低コスト化、制御の簡易化を図れる。
【0041】
このように本発明の電源回路は、容量性の表示素子を交流駆動するタイプの表示装置に用いた場合に大きな利点を持つ。
(実施例3)
実施例3は、実施例1の電源回路、実施例2の表示装置を利用した電子機器に関する実施例である。図9にその構成例を示す。図9の電子機器は、画像情報出力源1000、画像情報処理回路1002、クロック発生回路1008、実施例1で説明した電源回路1010、実施例2で説明した駆動回路1004及びパネル1006を含む。画像情報出力源1000は、ROM、RAM等のメモリ、同調回路等を含み、クロック発生回路1008からのクロックに基づいて画像情報を出力する。画像情報処理回路1002は、クロック発生回路1008からのクロックに基づいて画像情報を処理して出力する。この画像情報処理回路1002には、例えば増幅・極性反転回路、位相変調回路、ローテーション回路、ガンマ補正回路あるいはクランプ回路等を含ませることができる。駆動回路1004は、走査駆動回路、データ駆動回路等を含みパネル1006の駆動を行う。電源回路1010は、上述の各回路に電源を供給する。
【0042】
このような構成の電子機器として、図10(A)に示す携帯電話、図10(B)に示すプリンタ、或いはページャ、PHS、セルラーフォン、オーディオ機器、電子手帳、電子卓上計算機、POS端末、タッチパネルを備えた装置、プロジェクタ、ワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ、テレビ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置などを挙げることができる。
【0043】
図10(A)に示す携帯電話1100は、表示部1102、ダイヤルボタン1104等を備え、図10(B)に示すプリンタ1110は、表示部1112、コントロールパネル1114等を備える。これらの表示部1102、1112での表示に、実施例2の表示装置が利用される。
【0044】
実施例1、実施例2を実施例3の電子機器に利用することで、装置の小規模化、低コスト化を図りながら、良好な特性の表示を得ることができる。
【0045】
なお、本発明は上記実施例1、2、3に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
【0046】
例えば本発明の電源回路は、図1、図2に示す構成に限らず、これらと均等な種々の変形実施が可能である。
【0047】
また電圧安定化回路の構成も図5、図7に示すものに限られるものではなく、種々の変形実施が可能である。
【0048】
更に本発明の表示装置は、液晶素子を用いた表示装置に限らず、EL(エレクトロ・ルミネッセンス)、VFD(蛍光表示管)等、本発明の要旨の範囲内で種々の表示素子を用いた表示装置に適用できる。
【0049】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の構成例を示す回路図である。
【図2】実施例1の他の構成例を示す回路図である。
【図3】図3(A)、(B)は、比較例の電源回路の回路図である。
【図4】図4(A)、(B)は、実施例1の動作を説明するための図である。
【図5】電圧安定化回路の構成例を示す回路図である。
【図6】図6(A)、(B)は、電源安定化回路の動作を説明するための波形図である。
【図7】電圧安定化回路の他の構成例を示す回路図である。
【図8】図8(A)、(B)は、実施例2の表示装置を説明するための図である。
【図9】実施例3の電子機器の構成例を示すブロック図である。
【図10】図10(A)、(B)は、電子機器の1つである携帯電話、プリンタの一例を示す図である。
【符号の説明】
L1 コイル(第1のインダクタ素子)
L2 コイル(第2のインダクタ素子)
10 トランジスタ(第1のスイッチング素子)
12 ダイオード(第2のスイッチング素子)
14 ダイオード(第3のスイッチング素子)
C1、C2 キャパシタ(平滑手段)
16、18 トランジスタ
30、40 電圧安定化回路

Claims (5)

  1. 第1、第2の端子の間に与えられる入力電圧に基づいて、第3の端子に昇圧電圧を出力し第4の端子に反転昇圧電圧を出力する電源回路であって、
    所与の制御信号に基づきオン、オフする第1のスイッチング素子と、
    一端が前記第1の端子に電気的に接続され、他端が前記第1のスイッチング素子の一端に電気的に接続される第1のインダクタ素子と、
    一端が前記第2の端子に電気的に接続され、他端が前記第1のスイッチング素子の他端に電気的に接続される第2のインダクタ素子と、
    一端が前記第1のインダクタ素子の他端に電気的に接続され、他端が前記第3の端子に電気的に接続され、前記第1のスイッチング素子がオフする期間にオンする第2のスイッチング素子と、
    一端が前記第2のインダクタ素子の他端に電気的に接続され、他端が前記第4の端子に電気的に接続され、前記第1のスイッチング素子がオフする期間にオンする第3のスイッチング素子と、
    前記第3、第4の端子の前記昇圧電圧、前記反転昇圧電圧を平滑するための第1、第2のキャパシターを含み、
    前記第1のキャパシタの一端が前記第3の端子に接続され、他端が前記第2の端子に接続され、前記第2のキャパシタの一端が前記第4の端子に接続され、他端が前記第2の端子に接続され、前記第2の端子がグランド電位又は他の電位に接続されていることを特徴とする電源回路。
  2. 請求項1において、
    前記第2のスイッチング素子が、
    アノード端子が前記第1のインダクタ素子の他端に電気的に接続され、カソード端子が前記第3の端子に電気的に接続されるダイオードを含み、
    前記第3のスイッチング素子が、
    カソード端子が前記第2のインダクタ素子の他端に電気的に接続され、アノード端子が前記第4の端子に電気的に接続されるダイオードを含むことを特徴とする電源回路。
  3. 請求項1又は2において、
    前記昇圧電圧及び前記反転昇圧電圧のいずれか一方の電圧に基づいて、該一方の電圧が安定化するように前記第1のスイッチング素子のオン、オフを制御する前記所与の制御信号を生成する電圧安定化回路を含むことを特徴とする電源回路。
  4. 請求項3の電源回路と、
    前記電源回路からの前記昇圧電圧及び前記反転昇圧電圧に基づいて、走査信号、データ信号を出力する駆動回路と、
    前記走査信号が入力される走査電極、前記データ信号が入力されるデータ電極及び該走査電極及び該データ電極により交流駆動される容量性の表示素子を含むパネルとを含むことを特徴とする表示装置。
  5. 請求項4の表示装置と、前記パネルを用いて表示される画像の情報を供給する手段と、該画像情報に所与の処理を施す手段とを含むことを特徴とする電子機器。
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