JP3572535B2 - 携帯時計および警報装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯時計および警報装置に関し、さらに詳しくは、小型でも非常に大きい警報音を発することが出来る携帯時計および警報装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
実開平4−52299号公報には、中空容器に発音体を内設すると共に、前記発音体の発音面に対向する容器面には警報音を外部に発するための放音口を設けず、対向容器面の背面と側面の一方または両方に警報音を外部に発するための放音口を設ける技術が提案されている。
なお、背景技術としては、実公平5−14314号公報や特公平7−44749号公報に開示の技術がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
実開平4−52299号公報に開示の技術によれば、発音体から発生した警報音が、発音面に対向する容器内面で反射され、容器内空間に共鳴した後、前記放音口から外部に発されるから、前記容器内空間が比較的小さくても、非常に大きな警報音を発することが出来る。従って、装身具として身に付け得る程度のサイズにまで警報ブザーを小型化できる。
しかし、実開平4−52299号公報に開示の技術でも小型化に限界があり、腕時計サイズにまで小型化すると、警報音が小さくなってしまう問題点があった。
そこで、本発明の目的は、腕時計サイズにまで小型化しても非常に大きい警報音を発することが出来る携帯時計および警報装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
第1の観点では、本発明は、携帯時計の文字盤の下部に空間を形成し、その空間に発音体を収容し、その空間の側面へ前記発音体の発音面を向けると共に、その側面の一部に警報音を外部へ発する放音口を設け、さらに、前記空間の上部または下部の一方または両方にコニカルホーン状のテーパ面を形成したことを特徴とする携帯時計を提供する。
本発明の発明者が鋭意研究したところ、発音体を収容する空間の上部または下部の一方または両方にコニカルホーン状のテーパ面を形成すると、発音体から発生した警報音が空間で増幅されることが判った。また、前記空間の側面に放音口を設けると、増幅された後の警報音が外部へ発されることが判った。
そこで、上記第1の観点による携帯時計では、腕時計サイズにまで小型化しても、非常に大きい警報音を発することが出来るようになった。
【0005】
第2の観点では、本発明は、上記構成の携帯時計において、前記テーパ面の傾斜を前記側面に対して10°〜40°としたことを特徴とする携帯時計を提供する。
本発明の発明者が鋭意研究したところ、前記コニカルホーン状のテーパ面の傾斜を前記側面に対して10゜より小さくしたり,40゜より大きくすると、10°〜40°とした場合よりも空間での増幅度が低下することが判った。
そこで、上記第2の観点による携帯時計では、前記テーパ面の傾斜を前記側面に対して10°〜40°とすることにより、高い増幅度を得ることが出来る。
【0006】
第3の観点では、本発明は、上記構成の携帯時計において、放音口の形状を高さ0.8mm〜1.8mmとしたことを特徴とする携帯時計を提供する。
前記放音口の形状を高さ0.8mm未満にすると、警報音が外部へ出にくくなる。一方、高さを1.8mmより大きくすると、空間で十分に増幅されないまま警報音が外部へ出てしまう。
そこで、上記第3の観点による携帯時計では、放音口の形状を高さ0.8mm〜1.8mmとすることにより、十分増幅された後の警報音を効率良く外部へ出せるようになる。
【0007】
第4の観点では、本発明は、上記構成の携帯時計において、当該携帯時計を腕時計とし、手首を曲げることにより押すことが出来るプッシュスイッチを設け、そのプッシュスイッチにより前記発音体の作動をオン/オフ可能にしたことを特徴とする携帯時計を提供する。
警報音を発したい状況では、しばしば身動きが困難な場合があり、携帯時計をポケットから取り出したり、一方の手で持って他方の手でスイッチ操作することが出来ない場合もある。
しかるに、上記第4の観点による携帯時計では、腕時計としたため、ポケットから取り出す必要がない。また、手首を曲げるだけでスイッチ操作できる。従って、身動きが困難な場合でも、手首さえ動けば、警報音を発することが出来るようになる。
【0008】
第5の観点では、本発明は、中空容器に内設する発音体から警報音を発生する警報装置において、前記発音体を収容した空間の側面へ当該発音体の発音面を向けると共に、その側面の一部に警報音を外部へ発する放音口を設け、さらに、前記空間の上部または下部の一方または両方にコニカルホーン状のテーパ面を形成したことを特徴とする警報装置を提供する。
本発明の発明者が鋭意研究したところ、発音体を収容する空間の上部または下部の一方または両方にコニカルホーン状のテーパ面を形成すると、発音体から発生した警報音が空間で増幅されることが判った。また、前記空間の側面に放音口を設けると、増幅された後の警報音が外部へ発されることが判った。
そこで、上記第5の観点による警報装置では、腕時計サイズにまで小型化しても、非常に大きい警報音を発することが出来る。
【0009】
第6の観点では、本発明は、上記構成の警報装置において、前記テーパ面の傾斜を前記側面に対して10°〜40°としたことを特徴とする警報装置を提供する。
本発明の発明者が鋭意研究したところ、前記コニカルホーン状のテーパ面の傾斜を前記側面に対して10゜より小さくしたり,40゜より大きくすると、10°〜40°とした場合よりも空間での増幅度が低下することが判った。
そこで、上記第6の観点による警報装置では、前記テーパ面の傾斜を前記側面に対して10°〜40°とすることにより、高い増幅度を得ることが出来る。
【0010】
第7の観点では、本発明は、上記構成の警報装置において、前記中空容器を装身具の内部に設けたことを特徴とする警報装置を提供する。
上記第7の観点による警報装置は、他人に気付かずに且つ楽しく自然に警報装置を携帯することが出来る。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図に示す実施形態により本発明をさらに詳しく説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
−第1の実施形態−
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる腕時計の上面図である。
この腕時計100は、ベルトBa,Bbにより腕に装着でき、中空容器1の上部のガラス2を通して針6と文字盤7が見えている。また、中空容器1の側部に、竜頭9とプッシュスイッチ14が突出している。
前記中空容器1は、上部がテーパ面になっている円筒形状であり、その外径は例えば35mmである。
【0012】
図2は、上記腕時計100の側面図である。
放音孔3が、中空容器1の側面に開口している。
前記放音孔3は、例えば高さ1.3mmのスリット状である。
【0013】
図3は、上記腕時計100の側断面図である。
中空容器1の上部には時計部5があり、下部には警報装置部10がある。
前記時計部5は、針6と,文字盤7と,時計駆動部8とからなっている。前記時計駆動部8は、電池を内蔵している。
前記警報装置部10は、基板11と,発音体駆動回路12と,発音体13と,プッシュスイッチ14と,電池15とからなっている。
前記発音体13が収容されている空間Sの上部は、コニカルホーン状のテーパ面Ptになっている。そのテーパ面Ptの傾斜は、側面Psに対して例えば25°になっている。
前記発音体13の発音面Hmは、側面Psの放音孔3のない部分に向けられている。
文字盤7の下面から基板11の上面までの距離は例えば6mmであり、そのうちの上部4mmがテーパ面Ptになっており、下部2mmの部分に放音孔3が設けられている。
【0014】
図4は、上記腕時計100の時計部5を外した上面図である。
放音孔3は、3ヵ所に設けられている。
前記プッシュスイッチ14はトグル動作になっており、押す度にオンからオフへ,オフからオンに反転し、警報音を発したり,止めたりする。
【0015】
図5に示すように、手首を曲げると、プッシュスイッチ14を押すことが出来る。従って、身動きが困難な場合でも、手首さえ動けば、警報音を発することが出来るようになる。
【0016】
以上の腕時計100では、発音体13の発音面Hmから発生した音が発音面Hmに対向する容器内面で反射され、さらに他の容器内面でも反射され、ピストンのように往復反射し、空間Sで共鳴し、同時にコニカルホーン状のテーパ面Ptで増幅される。そして、放音口3から外部に発される。このため、前記空間Sが腕時計サイズの程度まで小さくても、非常に大きな警報音を発することが出来る。また、腕時計であるため、自然に身につけることが出来る。さらに、手首だけで操作できるため、身動きが困難な場合でも、警報音を発することが出来る。
【0017】
−第2の実施形態−
図6は、本発明の第2の実施形態にかかる腕時計の断面図である。
この腕時計200は、基板11の下面に発音体13を設けると共に、空間Sの下部にコニカルホーン状のテーパ面Ptを形成したものである。これ以外の構成は上記腕時計100と同様である。
【0018】
−他の実施形態−
本発明の他の実施形態としては、前記警報装置部10を、懐中時計や,ペンダントや,ブローチや,ネームプレートに内蔵したものが挙げられる。
【0019】
【発明の効果】
本発明の携帯時計および警報装置によれば、次の効果が得られる。
(1)腕時計サイズにまで小型化しても非常に大きい警報音を発することが出来る。
(2)腕時計サイズにまで小型化できるため、携帯時計や装身具に内蔵でき、自然に身につけることが出来る。
(3)腕時計とし且つ手首だけで操作可能にできるため、身動きが困難な状況に置かれた場合でも、警報音を発することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる腕時計の上面図である。
【図2】図1の腕時計の側面図である。
【図3】図1の腕時計の側断面図である。
【図4】図1の腕時計の警報装置部の上面図である。
【図5】図1の腕時計の手首による操作の説明図である。
【図6】本発明の第2の実施形態にかかる腕時計の側断面図である。
【符号の説明】
100,200 腕時計
1 中空容器
3 放音孔
5 時計部
10 警報装置部
12 発音体駆動回路
13 発音体
14 プッシュスイッチ
15 電池
Hm 発音面
S 空間
Ps 側面
Pt テーパ面
Claims (4)
- 携帯時計の文字盤の下部に扁平空間を形成し、その扁平空間に発音体を収容し、その扁平空間の側面へ前記発音体の発音面を向けると共に、前記発音体の発音面が向けられていない側面の一部に高さ0.8mm〜1.8mmの警報音を外部へ発する放音口を設け、さらに、前記扁平空間の上部または下部の一方または両方にコニカルホーン状の前記側面に対して10°〜40°の傾斜をもつテーパ面を形成したことを特徴とする携帯時計。
- 請求項1に記載の携帯時計において、当該携帯時計を腕時計とし、手首を曲げることにより押すことが出来るプッシュスイッチを設け、そのプッシュスイッチにより前記発音体の作動をオン/オフ可能にしたことを特徴とする携帯時計。
- 中空容器の扁平空間に内設する発音体から警報音を発生する警報装置において、前記扁平空間に発音体を収容し、その扁平空間の側面へ前記発音体の発音面を向けると共に、前記発音体の発音面が向けられていない側面の一部に高さ0.8mm〜1.8mmの警報音を外部へ発する放音口を設け、さらに、前記扁平空間の上部または下部の一方または両方にコニカルホーン状の前記側面に対して10°〜40°の傾斜をもつテーパ面を形成したことを特徴とする警報装置。
- 請求項3に記載の警報装置において、前記中空容器を装身具の内部に設けたことを特徴とする警報装置。
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---|---|---|---|
JP14413796A JP3572535B2 (ja) | 1996-06-06 | 1996-06-06 | 携帯時計および警報装置 |
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JPH09325780A JPH09325780A (ja) | 1997-12-16 |
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JP14413796A Expired - Fee Related JP3572535B2 (ja) | 1996-06-06 | 1996-06-06 | 携帯時計および警報装置 |
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JP (1) | JP3572535B2 (ja) |
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1996
- 1996-06-06 JP JP14413796A patent/JP3572535B2/ja not_active Expired - Fee Related
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