JP3572202B2 - 排油弁及びこれを具備した蒸気タービン - Google Patents

排油弁及びこれを具備した蒸気タービン Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は蒸気タービンの主蒸気止め弁に付設される危急排油弁等に適用される差圧式の排油弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
図2〜図3は現在使用されている蒸気タービンの主蒸気止め弁の2つの例を示す。
第1の例を示す図2において、20は主蒸気止め弁で、ボイラ(不図示)からの主蒸気が主蒸気入口20aに導かれ、弁体20cによって主蒸気通路を開閉し、主蒸気出口20bを通して蒸気タービン(不図示)に調量された主蒸気を送出するものである。
【0003】
22はサーボモータシリンダであり、該シリンダ22内にサーボモータピストン15を収納している。
15はサーボモータピストンで、前記弁体20cに連結されて該弁体20cを開閉駆動するものである。26aは前記主蒸気止め弁20の手動操作用のための操作ハンドルである。
10は危急排油弁で、前記主蒸気止め弁20を危急閉弁時に、サーボモータピストン15に作用する高圧油室12内の高圧油を排出して弁体20cを閉塞させるものである。
【0004】
該危急排油弁10には制御油としてオートストップ油管13を通ってオートストップ油が導入されており、該危急排油弁10は前記オートストップ油の制御油圧が低下して高圧油側との圧力バランスが崩れたとき開弁して、高圧油室12内の高圧油を排油ポート側に排出するようになっている。
【0005】
図3に示す危急排油弁10は図2に示すものを改良したもので、危急排油弁10の弁体10aの片側の面19に高圧ポート18を経た高圧油圧が作用し、他側の面17にオートストップ油管13を通ったオートストップ油圧(制御油圧)が作用し、オートストップ油圧が低下して油圧バランスが崩れたときに弁体10aが図の右方向へ移動して排油ポート7を開き、高圧油を排油するようになっている。
【0006】
図4は前記危急排油弁10の従来技術の1例を示す。
図4において、10aは前記サーボモータシリンダ22内に往復摺動自在に嵌合された有底筒状の弁体である。該弁体10aの片側には、前記サーボモータピストン15(図2〜図3参照)に作用する高圧油が導入される高圧油室14が形成され、他側にはオートストップ油管13(図2〜図3参照)を通してオートストップ油(制御油)が導入されるオートストップ油室21が形成されている。
21aは前記弁体10aとサーボモータシリンダ22との間に架設されたスプリングで、該弁体10aを開弁方向に付勢している。
【0007】
かかる危急排油弁10は、片側にサーボモータピストン15の作動油である高圧油による高圧油圧が作用し、他側に制御油としての前記高圧油よりも圧力の低いオートストップ油によるオートストップ油圧が作用して、通常時は、図4の右方向に働く前記高圧油圧とスプリング21aのばね力との和と、図4の左方向に働く前記オートストップ油圧とが式(1)に示すような力のバランスを保持して弁体10aが図4のように閉じられている。
【0008】
(π/4)D2×P1+F<(π/4)D1×P0 ……(1)
A1×P1+F<A3×P0 ……(1’)
ここで、D1=弁体10aの外径
A1=弁体の高圧油側に望む(弁体10aの外径)高圧油側受圧面積
D2=弁体10aの内径
A3=弁体の制御油側に望む(弁体10aの内径)制御油側受圧面積
P0=オートストップ油の圧力
P1=高圧油の圧力
F =スプリング21aのばね力
【0009】
そして前記オートストップ油圧が低下して、前記(1)式の力のバランスが崩れ、(1)式の左辺即ち図4の右方向に向かう開弁力つまり高圧油圧とスプリング21aのばね力Fとの和が、(1)式の右辺即ちオートストップ油圧による力よりも大きくなると弁体10aが開弁されて、サーボモータピストン15の高圧油室12に通ずる高圧油室14内の高圧油が排油ポート7内に排出され、これによって主蒸気止め弁の弁体20cが閉じる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
図2〜図3に示されているような主蒸気止め弁20の制御系統においては、蒸気タービンの出力に伴って蒸気圧力も上昇することから、該主蒸気止め弁20を危急閉塞するための危急排油弁10は、閉弁方向の力はオートストップ油の油圧によっており、またON−OFF弁となっている主蒸気止め弁20の弁体20cを押し上げるためのサーボモータピストン15に働く油圧は、前記オートストップ油よりも圧力の高い高圧油によっている。
【0011】
そして、かかる危急排油弁10においては、通常は、前記(1)式に示すような力のバランスによって弁体10aを開弁状態に保持しており、前記のようにオートストップ油圧P0 <高圧油圧P1 であるため、弁体10aの所要の閉弁力を保持するには、弁体10aの受圧面積を大きくすることを要する。
【0012】
このため、図4に示す従来技術による危急排油弁10を用いる場合には次のような問題点がある。
【0013】
1)前記のように、高圧ポート18の通路面積を減じて、弁体10aの一方の受圧面19(内径D2 )に加わる高圧油圧P1 による力よりも、弁体10aの他方側の受圧面17(外径D1 )に加わるオートストップ油圧P0 による力を大きくすることにより、前記危急排油弁10の閉方向の力、つまり開弁力を前記(1)式のバランスによって保持することが可能であるが、かかる場合には、主蒸気止め弁20を閉じる際に、サーボモータピストン15の下降に伴ない、高圧油室12の高圧油が排油ポート7から排出される際に、前記高圧ポート18の通路面積が狭いため、高圧油室12内の高圧油の排出時間が長くなり、この結果主蒸気止め弁20の弁体20cの閉鎖速度が遅くなり、迅速な危急排油がなされない。
【0014】
2)前記問題点に対処するため、オートストップ油側の受圧面17(図4において外径D1 )の受圧面積を増加させると、弁体10aが大径となって危急排油弁10が大型となって、既存のサーボモータシリンダ22への組み込みが困難となり、主蒸気止め弁20が成立しなくなる恐れがある。
【0015】
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、蒸気タービンの主蒸気止め弁等に付設される差圧式の排油弁において、弁体の高圧側受圧面積を小さくし、弁を小型化して、所要の閉弁力を保持するともに、迅速な排油を可能とした排油弁を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題を解決するため、その第1発明として、サーボピストン等の油圧機器を駆動する高圧油が通流する高圧油と排油との間に設けられて、前記高圧油の油圧(P1)と制御油室(油圧面積A3)の油圧(P0)との差によって前記高圧油と排油との間を開閉する排油弁において、
前記排油弁の高圧油室と排油室を通流するサーボシリンダ内に固着され、下部が高圧油室側に開口する大径孔部と、上部が制御油室に貫通する小径孔部を有し、その外周に排油室と連通する中空のブッシュ内に往復摺動自在に嵌合された弁体とを有し、
前記弁体は、高圧室側外周部にシート面を有して内周側に高圧室側からスプリング(バネ力F)によって付勢されバネ収納部を周するシート部と、ブッシュ大径孔部に摺動自在に嵌合する大径部と、大径部から段差を持って制御油室に貫通するブッシュ小径孔部に摺動自在に嵌合する小径部とから形成され、
前記ブッシュ大径孔部と段差上の小径部とブッシュ大径孔部間に形成されるチャンバ(受圧面積A2)に向けてシート部のバネ収納部側から貫通する高圧通路と、前記高圧室側に望む高圧通路内周側に形成される高圧油受圧部(受圧面積A1)とよりなり、
(A1−A2)・P1+F1<A3・P0
(P1:高圧油の油圧、P0:制御油の油圧)
の関係になるように、弁体の高圧油受圧部(受圧面積A1)、チャンバの受圧面積A2、弁体の制御油側に臨む小径部(受圧面積A3)をスプリングばね力Fを設定したことを特徴とする排油弁を提案する。
【0017】
第2発明は、前記第1発明に係る排油弁を主蒸気止め弁の危急排油弁に適用した蒸気タービンに係る。
【0018】
かかる発明によれば、非排油時、即ち主蒸気止め弁が通常の開閉作動をしているときは、弁体の高圧油室側に臨む面に高圧油圧が開弁方向に作用するとともに、前記チャンバ内に導入された高圧油圧が弁体の閉弁方向に作用し、さらに制御油室内の制御油圧が弁体の閉弁方向に作用しており、弁体は、次の(2)式による力のバランスで以って閉塞されている。
【0019】
A1・P1+F1<A2・P1+A3・P0 ……(2)
これを展開して、
(A1−A2)・P1+F1<A3・P0 ……(2’)
ここで、A1=弁体の高圧油側に臨む面の受圧面積
A2=チャンバの受圧面積
A3=弁体の制御油側に臨む面の受圧面積
P1=高圧油の油圧
P0=制御油の油圧
即ち(2’)の式より弁体の高圧油圧P1の受圧面積は(A1−A2)となり、従来の排油弁(前記(1’)式参照)よりも少ない受圧面積で閉弁状態を維持することができる。
【0020】
そして、前記制御油圧P0 が低下すると、直ちに前記(2)式の力のバランスが崩れ(2)式の左辺>右辺となって弁体の開弁方向に働く力が大きくなり、弁体は開弁し、高圧油系の油は排油系に排出される。
【0021】
従ってかかる発明によれば、チャンバ内に高圧油圧を導入して弁体の閉弁方向に作用させることにより、該チャンバ内の高圧油圧による力が制御油室内の制御油圧による力と同方向に作用して弁体の閉弁力として付加されるので、高圧油の受圧面積を小さくしても所要の閉弁力を保持することができる。
【0022】
これによって、弁体の外径を小さくし排油弁を小型化することができるとともに、従来技術のように高圧油室への高圧油通路を絞ることを必要とすることなく、迅速な排油をなすことができる。
【0023】
従って蒸気タービンの主蒸気止め弁においては前記高圧油通路を絞ることによる弁の閉鎖速度の低下が回避され、迅速な危急排油をなすことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態を例示的に詳しく説明する。但しこの実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
【0025】
図1は本発明の実施形態に係る危急排油弁の縦断面図である。
図1において、22は前記サーボモータピストン15(図2、図4参照)が収納されているサーボモータシリンダである。14は該サーボモータシリンダ22内に形成された高圧油室で、前記サーボモータピストン15の高圧油室12(図2参照)に連通され、該高圧油室12から高圧油が導入される。
【0026】
24は、該サーボモータシリンダ22に複数のボルト24aにより固着されたカバーである。該カバー24の内側には、後述するブッシュ3の内周とによりオートストップ油室21が形成されている。
35は該カバー24に固定されたコネクタで、オートストップ油管13に接続され、前記高圧油よりも低圧のオートストップ油が該オートストップ油管13から該コネクタ35を介して前記オートストップ油室21に導入されている。
7は排油ポートで、この危急排油弁1の弁体23(詳細は後述)の開弁により、前記高圧油室14内の高圧油が該排油ポート7に排出されるようになっている。
【0027】
3は前記サーボモータシリンダ22の内部に固着された筒状のブッシュ、23は該ブッシュ3の内周に往復摺動自在に嵌合された有底筒状の弁体である。該弁体23はその大径部(外径D1 )23bが前記ブッシュ3の大径内周面3aに往復摺動自在に嵌合され、その小径部(外径D0 )23aが前記ブッシュ3の小径内面3bに往復摺動自在に嵌合されている。
2はピストンで、ナット9によって前記弁体23の端部に固着され、前記ブッシュ3の端部に形成された中径内面3cに往復摺動自在に嵌合されている。
【0028】
5はチャンバで、前記ブッシュ3の大径内面3aの内側と、前記弁体23の大径部23bと小径部23aとの間の段差部8との間に区画形成されている。そして前記弁体23には前記高圧油室14と前記チャンバ5とを連通する複数の高圧油通路4が穿設されている。
【0029】
28は前記ピストン2の背部(オートストップ油室21と反対側)に形成された油室で、前記ブッシュ3に形成された通路26及び通路25を介して前記排油ポート7及び排油室29に連通されている。27は前記排油室29を塞ぐためのプラグである。
21aは前記弁体23とサーボモータシリンダ22の座面との間に介装されたスプリングで、内径D2 なる弁体23の内面23c内に収納され、該弁体23を開弁方向に付勢している。
【0030】
かかる構成からなる危急排油弁1を備えた主蒸気止め弁20において、
蒸気タービン(不図示)の通常運転時にはサーボモータピストン15に作用する高圧油が高圧油室14に導入されて弁体23の開弁方向に作用しており、該高圧油は、さらに前記弁体23の高圧油通路4を通ってチャンバ5に導入され、前記弁体23の段差部8に、該弁体23の閉弁方向に作用している。
一方前記オートストップ油室21内には、前記オートストップ油管13を通って前記高圧油よりも低圧のオートストップ油が導入され、前記ピストン2に、前記弁体23の閉弁方向に作用している。
【0031】
従って、かかる通常時、つまり危急排油弁1の閉弁時における弁体23の作用力バランスは次の(3)式のようになる。
Figure 0003572202
ここで、P1 =高圧油室14の高圧油圧力
P0 =オートストップ油室21のオートストップ油圧(制御油圧)
F =スプリング21aのばね力
【0032】
従って、通常時は、かかる(3)式による作用力バランスの状態にて危急排油弁1は閉塞されており、サーボモータピストン15には正常に高圧油が作用している。
【0033】
そして、前記ピストン2の背部の油室28内は通路26及び25を介して排油室29及び排油ポート7に連通されているので、ピストン2の背面に前記(3)式のバランスを崩すような油圧が掛かることはない
【0034】
そして、前記オートストップ油圧P0 が低下したとき、つまり主蒸気止め弁20の閉止を要する危急閉弁時になった時には、前記(3)式において右辺>左辺となり、弁体23を図1の右方に動かす開弁力が、前記オートストップ油圧P0 による開弁力よりも大きくなって、弁体23は図1の右方に移動し、シート部30が離れて開弁する。
これによって高圧油室14は排油ポート7に連通され、サーボモータピストン15に作用している高圧油は排油ポート7に排出され、主蒸気止め弁20は閉弁する
【0035】
以上のように、かかる実施形態によれば、高圧油を弁体23内の高圧油通路4を通して弁体23の背部に形成されたチャンバ5内に導き、高圧油室14からの開弁力と逆方向、つまり前記オートストップ油圧P0 と同方向の閉弁方向に作用させることにより、高圧油の受圧面積を小さくしても所要の閉弁力を保持することができる。
【0036】
尚、本発明は、上記実施形態に係る蒸気タービン主蒸気止め弁用危急排油弁に限らず、高圧油圧とこれよりも低圧の制御油圧との差圧により高圧油を排油する型式の排油弁に拡く適用できる。
【0037】
【発明の効果】
以上記載のごとく本発明によれば、チャンバ内の高圧油圧を導入して弁体の閉弁方向に作用させることにより、該チャンバ内の高圧油圧による力が制御油室内の制御油圧による力と同方向に作用して弁体の開弁力として付加されるので、高圧油の受圧面積を小さくしても、圧力の異なる油圧をバランスさせて、所要の閉弁力を保持することができる。
【0038】
これによって、弁体の外径を小さくし排油弁を小型化することができるとともに、従来技術のように高圧油室への高圧油通路を絞ることを必要とすることなく、迅速な排油をなすことができる。
従って蒸気タービンの主蒸気止め弁においては、前記高圧油通路を絞ることによる弁の閉鎖速度の低下が回避され迅速な危急排油をなすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る蒸気タービン主蒸気止め弁用危急排油弁の縦断面図である。
【図2】蒸気タービン用主蒸気止め弁及びその開閉装置の1例を示す構成図である。
【図3】上記主蒸気止め弁及び開閉装置の他の例を示す構成図である。
【図4】従来技術に係る危急排油弁の縦断面図である。
【符号の説明】
1 危急排油弁
2 ピストン
3 ブッシュ
4 高圧油通路
5 チャンバ
7 排油ポート
8 段差部
12 高圧油室
13 オートストップ油管
14 高圧油室
15 サーボモータピストン
16 高圧油管
18 高圧ポート
20 主蒸気止め弁
21 オートストップ油室
21a スプリング
22 サーボモータシリンダ
23 弁体
24 カバー
25、26 通路

Claims (2)

  1. サーボピストン等の油圧機器を駆動する高圧油が通流する高圧油と排油との間に設けられて、前記高圧油の油圧(P1)と制御油室(油圧面積A3)の油圧(P0)との差によって前記高圧油と排油との間を開閉する排油弁において、
    前記排油弁の高圧油室と排油室を通流するサーボシリンダ内に固着され、下部が高圧油室側に開口する大径孔部と、上部が制御油室に貫通する小径孔部を有し、その外周に排油室と連通する中空のブッシュ内に往復摺動自在に嵌合された弁体とを有し、
    前記弁体は、高圧室側外周部にシート面を有して内周側に高圧室側からスプリング(バネ力F)によって付勢されバネ収納部を周するシート部と、ブッシュ大径孔部に摺動自在に嵌合する大径部と、大径部から段差を持って制御油室に貫通するブッシュ小径孔部に摺動自在に嵌合する小径部とから形成され、
    前記ブッシュ大径孔部と段差上の小径部とブッシュ大径孔部間に形成されるチャンバ(受圧面積A2)に向けてシート部のバネ収納部側から貫通する高圧通路と、前記高圧室側に望む高圧通路内周側に形成される高圧油受圧部(受圧面積A1)とよりなり、
    (A1−A2)・P1+F1<A3・P0
    (P1:高圧油の圧力、P0:制御油の圧力)
    の関係になるように、弁体の高圧油受圧部(受圧面積A1)、チャンバの受圧面積A2、弁体の制御油側に臨む小径部(受圧面積A3)をスプリングばね力Fを設定したことを特徴とする排油弁。
  2. 主蒸気止め弁のサーボピストンを駆動する高圧油が通流する高圧油系と排油系との間に設けられて、前記高圧油の油圧(P1)と制御油系(油圧面積A3)の油圧(P0)との差によって前記高圧油系と排油系との間を開閉する危急排油弁を備えた蒸気タービンにおいて、
    前記危急排油弁は、
    前記排油弁の高圧油系と排油系を通流するサーボシリンダ内に固着され、下部が高圧油系側に開口する大径孔部と、上部が制御油系に貫通する小径孔部を有し、その外周に排油系と連通する中空のブッシュ内に往復摺動自在に嵌合された弁体とを有し、
    前記弁体は、高圧室側外周部にシート面を有して内周側に高圧室側からスプリング(バネ力F)によって付勢されバネ収納部を周するシート部と、ブッシュ大径孔部に摺動自在に嵌合する大径部と、大径部から段差を持って制御油系に貫通するブッシュ小径孔部に摺動自在に嵌合する小径部とから形成され、
    前記ブッシュ大径孔部と段差上の小径部とブッシュ大径孔部間に形成されるチャンバ(受圧面積A2)に向けてシート部のバネ収納部側から貫通する高圧通路と、前記高圧室側に望む高圧通路内周側に形成される高圧油受圧部(受圧面積A1)とよりなり、
    (A1−A2)・P1+F1<A3・P0
    (P1:高圧油の油圧、P0:制御油の油圧)
    の関係になるように、弁体の高圧油受圧部(受圧面積A1)、チャンバの受圧面積A2、弁体の制御油側に臨む小径部(受圧面積A3)をスプリングばね力Fを設定した排油弁であることを特徴とする蒸気タービン。
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