JP3570892B2 - 集合型光ディスク装置の媒体駆動装置 - Google Patents

集合型光ディスク装置の媒体駆動装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、適宜枚数の光ディスク媒体を収容し、所望の光ディスク媒体を光学ヘッドに供することができる位置まで搬送して当該光ディスク媒体への情報の読み書き(リード/ライト)を行なうことができる集合型光ディスク装置に関し、特にトレイに平面的に複数枚の光ディスク媒体を収容し、該トレイを回転させて所望の光ディスク媒体を光学ヘッドに供するようにした集合型光ディスク装置の媒体駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数枚のコンパクトディスクを収容して、所望のコンパクトディスクを光学ヘッドに供することができる位置まで搬送して再生を行なう集合型光ディスク装置として、いわゆるオートチェンジャー装置がある。この種のオートチェンジャー装置であって、極力多数のコンパクトディスクを収容できるようにしたロータリ式のものとして、特開平3−23553号公報に記載されたものがあり、これを図11及び図12を参照して説明する。回転軸1aを中心として回転自在に支持された回転テーブル1は、図12に示すように、コンパクトディスク2の載置面1bを傾斜させてあり、コンパクトディスク2の回転軸2aと前記回転軸1aとが平行となっていない。したがって、コンパクトディスク2は、それぞれ一部が重畳する状態となるように、回転テーブル1に載置されるので、多数枚のコンパクトディスク2を収容できるようにしてある。回転テーブル1は、その周面に形成されたギヤと噛合するギヤ3をテーブル駆動モータ4の出力軸に嵌合させたピニオンによって回転させることにより回転する。コンパクトディスク2は、光学ヘッド5に供される位置にある状態で、一対のクランパ6によって挟持され、一方のクランパ6を嵌着させた出力軸を有するディスク駆動モータ7によって回転する。また、前記光学ヘッド5は図示しないヘッド駆動用モータによってコンタクトディスク2の径方向に移動する。
【0003】
すなわち、前記テーブル駆動モータ4を作動させて回転テーブル1を回転させることにより所望のコンパクトディスク2を光学ヘッド5に供する位置まで移動させ、クランパ6で当該コンパクトディスク2を挟持させる。そして、ディスク駆動用モータ7を作動させ、コンパクトディスク2を回転させながらヘッド駆動用モータを作動させて光学ヘッド5を移動させることによりコンパクトディスク2の記録面をトレースして再生を行なう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の集合型光ディスク装置では、光ディスク媒体を収容した回転テーブルを回転させるテーブル駆動モータと、光ディスク媒体を回転させるディスク駆動モータと、光学ヘッドを移動させるヘッド駆動用モータの3つのモータを必要としている。このため、装置が複雑な構成となると共に大型化してしまい、大容量である光ディスク媒体の利点が損なわれてしまう。また、回転テーブルの回転を、テーブル駆動モータの回転力をギヤによって伝達する構造であるため、減速比が大きくなり回転テーブルの回転に時間を要し、所望の光ディスク媒体を光学ヘッドに供するまでに時間を要してしまうおそれがある。
【0005】
しかも、前記3つのモータを所定のタイミングで作動させなけらばならないから、その駆動のために煩雑な制御機構を要する。
【0006】
そこで、この発明は、使用するモータなどの駆動源の数を極力すくなくることにより、構造を簡単にすると共に小型化を図ることができ、また所望の光ディスク媒体を光学ヘッドに供するまでの時間を短縮することができる集合型光ディスク装置とする媒体駆動装置を提供することを目的とし、またモータなどの駆動源が多くなっても煩雑な制御機構を必要とすることなく確実な動作を行なうことができる集合型光ディスク装置の媒体駆動装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するための技術的手段として、この発明に係る集合型光ディスク装置の媒体駆動装置は、適宜数の光ディスク媒体のそれぞれをディスクテーブルに回転可能なディスク軸で支持させ、前記ディスクテーブルを回転自在にテーブル軸で支持させ、ディスクテーブルの中央部に駆動軸を設け、前記ディスク軸の全てと前記駆動軸とを連繋させて駆動軸の回転を全てのディスク軸に伝達し、前記駆動軸を可逆回転可能な駆動手段によって回転させ、前記ディスク軸に一方向回転許容手段を連繋させて、該ディスク軸を一方向へのみ回転することを許容し、前記ディスクテーブルを所定位置で停止した状態に維持する該ディスクテーブルと係脱自在なテーブル係止手段を設け、前記一方向回転許容手段が許容する方向へディスク軸を回転させる方向への前記駆動軸の正回転によって前記光ディスク媒体のそれぞれが回転すると共に、ディスクテーブルが前記テーブル係止手段と係合した状態に維持され、前記駆動軸の逆回転によってディスクテーブルが前記テーブル係止手段との係合を解除して回転し、光ディスク媒体が前記テーブル軸を中心として旋回することを特徴としている。
【0008】
前記駆動軸を正回転させると、その回転力が前記ディスク軸に伝達される。このとき、この正回転による回転方向への回転は前記一方向回転許容手段によって許容されるから、該ディスク軸は回転する。この回転によってディスク軸に支持された全ての光ディスク媒体が回転する。しかも、ディスクテーブルは前記テーブル係止手段と係止された状態に維持されるから、ディスクテーブルは回転せず当該位置を維持した状態にある。そして、これらの光ディスク媒体のうち、光学ヘッドに供される位置にある光ディスク媒体に対して、所望の情報のリード/ライトが行なわれる。したがって、ディスク軸の駆動軸の正回転による回転方向は、光ディスク媒体に対してリード/ライトを行なえる方向とする。
【0009】
また、前記駆動軸を逆回転させると、前記一方向回転許容手段によって前記ディスク軸は回転しない。このため、駆動軸に停止したディスク軸からの反力が作用して、前記テーブル係止手段からディスクテーブルを離脱させて該ディスクテーブルを回転させることになる。このディスクテーブルの回転によって光学ヘッドに供する位置にある光ディスク媒体を変更することができる。なお、駆動軸の逆回転によってディスクテーブルがテーブル係止手段から容易に離脱できるように、例えば逆回転させる場合の軸トルクを正回転させる場合よりも大きくしたり、前記テーブル係止手段との係合関係を逆回転時には容易に離脱するものとするなどとしても構わない。そして、所望の光ディスク媒体が光学ヘッドに供する位置に位置したときに駆動軸の回転を停止する。なお、このときテーブル係止手段がディスクテーブルと係合してディスクテーブルを当該位置で停止させるようにする。また、ディスクテーブルの回転角度をエンコーダやセンサなどによって検出し、ディスクテーブルが所定の角度まで回転したことを検出して駆動軸の回転を停止するようにすれば好ましい。そして、再び駆動軸を正回転させれば光学ヘッドに臨んで位置した変更後の光ディスク媒体に対してリード/ライトすることができる。なお、一方向回転許容手段としては、例えば一方向クラッチ機構などがある。
【0010】
また、請求項2の発明に係る集合型光ディスク装置の媒体駆動装置は、適宜数の光ディスク媒体のそれぞれをディスクテーブルに回転可能なディスク軸で支持させ、前記ディスクテーブルを回転自在にテーブル軸で支持させ、ディスクテーブルの中央部に駆動軸を設け、前記ディスク軸を適宜数の組に分割し、それぞれの組に属するディスク軸と前記駆動軸とをそれぞれ連繋させて駆動軸の回転をそれぞれの組ごとにディスク軸に伝達し、前記駆動軸を可逆回転可能な駆動手段によって回転させ、前記ディスク軸に一方向回転許容手段を連繋させて、該ディスク軸を一方向へのみ回転することを許容し、前記ディスクテーブルを所定位置で停止した状態に維持する該ディスクテーブルと係脱自在なテーブル係止手段を設け、前記一方向回転許容手段が許容する方向へディスク軸を回転させる方向への前記駆動軸の正回転によって前記光ディスク媒体のそれぞれが回転すると共に、ディスクテーブルが前記テーブル係止手段と係合した状態に維持され、前記駆動軸の逆回転によってディスクテーブルが前記テーブル係止手段との係合を解除して回転し、光ディスク媒体が前記テーブル軸を中心として旋回することを特徴としている。
【0011】
ディスクテーブルに支持させる光ディスク媒体の枚数によっては、駆動軸の回転を同時に全てのディスク軸に伝達する場合の伝達機構にかかる負荷が大きくなって好ましくない場合が生じる。斯かる場合には、ディスク軸を適宜数の組に分割し、該組ごとに駆動軸から回転を伝達するようにすればよい。
【0018】
また、請求項3の発明に係る集合型光ディスク装置の媒体駆動装置は、前記テーブル軸を集合型光ディスク装置の筐体の一部によって形成したことを特徴としている。
【0019】
また、請求項4の発明に係る集合型光ディスク装置の媒体駆動装置は、前記テーブル軸を集合型光ディスク装置の筐体の一部によって形成したことを特徴としている。
【0020】
例えば、筐体の一部を内側に膨出させて凸部を形成し、この凸部にディスクテーブルを嵌装して回転自在とする。また、凸部を形成した部分の外側に形成される凹部に駆動軸の駆動手段を配設すれば、集合型光ディスク装置の小型化をさらに図ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図示した好ましい実施の形態に基づいて、この発明に係る集合型光ディスク装置の媒体駆動装置を具体的に説明する。
【0026】
図1〜図3は第1の実施形態に係る集合型光ディスク装置10を示す図で、図1は平面図、図2は背面の断面図、図3は左側面の断面図である。図3に示すように、筐体であるケーシング11の底板を構成するベース11a の中央部を内側にほぼ円筒状に突出させて凸部を形成し、この凸部によってテーブル軸12が形成されている。このテーブル軸12に、軸受12a を介してディスクテーブル13が回転自在に支持されている。ディスクテーブル13は、図1に示すように、円板状に形成されており、円周の等間隔の4ヵ所にほぼV字形の係合溝13a が切り込まれて形成されている。これら係合溝13a のそれぞれの間位置、即ち円周部の等間隔の4ヵ所にはディスク軸14が設けられている。これらディスク軸14は、図3に示すように、一方向回転許容手段としての一方向クラッチ15を介してディスクテーブル13に支持されている。このため、これらディスク軸14はディスクテーブル13に対して一方向のみの回転が許容されている。これらディスク軸14の上端部にはディスクホルダ部16が設けられ、このディスクホルダ部16に光ディスク媒体17が保持されるようにしてある。
【0027】
前記テーブル軸12を形成した凸部によってベース11a の外側面に形成された凹部でモータ保持部18が形成され、このモータ保持部18に駆動手段としての可逆回転可能な駆動モータ19が収容され保持されている。この駆動モータ19の出力軸は、テーブル軸14の上端からケーシング11内に突出させてあり、この突出した部分が駆動軸20とされている。他方、前記ディスク軸14は隣接するもの同士で組を構成し、このそれぞれの組のディスク軸14と駆動軸20とに各別に駆動ベルト21を掛け回してある。すなわち、この実施形態では4本のディスク軸14を備えているから、図1に示すように、2本のディスク軸14を組合わせ、2本のディスク軸14と駆動軸20とに駆動ベルト21を掛け回してある。このため、ディスク軸14はそれぞれの組で、駆動軸20から別個の伝達経路を経由して動力が伝達される。
【0028】
ディスクテーブル13の側方の適宜位置には、テーブル係止手段22が配設されている。このテーブル係止手段22は、ほぼL字形をした係止部材22a と押し付けバネ22b 、係合ローラ22c とによって構成されている。係止部材22a のそのL字形の屈曲部でケーシング11に軸22d によって揺動自在に支持されており、L字形の一方の腕部の先端部に係合ローラ22c が回動自在に支持されている。他方の腕部の先端部には引張りコイルバネからなる押し付けバネ22b の一端が掛止されている。押し付けバネ22b の他端は、ケーシング11に取付けられたブラケット22e に掛止されており、この押し付けバネ22b の復元力によって掛止部材22a を揺動させて、前記係合ローラ22c がディスクテーブル13の周面に押圧されるようにしてある。なお、係合ローラ22c の外径寸法は、該係合ローラ22c が前記係合溝13a と係合することができる大きさとしてある。
【0029】
また、ディスクテーブル13に臨んでセンサ23が設けられており、このセンサ23によってディスクテーブル13に形成された係合溝13a が検出されるようにしてある。
【0030】
ディスク軸14に保持された光ディスク媒体17の記録面を臨む位置には、光学ヘッド24が光ディスク媒体17の径方向と平行な方向に移動自在に設けられている。光学ヘッド24を保持したヘッドホルダ24a の一方の側面に設けられたガイド突起部24b に、光ディスク媒体17の径方向と平行な方向のガイドロッド25を遊挿させてあり、他方の側面に設けられた駆動突起部24c に、ガイドロッド25と平行に配した駆動ネジ26を螺合させてある。駆動ネジ26の外側の端部には、図1及び図2に示すように、被動ギヤ27が嵌着されており、この被動ギヤ27にヘッド駆動モータ28の出力軸に嵌着された駆動ピニオン29が噛合している。したがって、ヘッド駆動モータ28の出力回転が駆動ネジ26に伝達されて、該駆動ネジ26が回動するようにしてある。
【0031】
また、ディスクテーブル13を挟んで前記光学ヘッド24の反対側には、ケーシング11の上板の一部をヒンジによって揺動自在に支持して構成した扉体30が設けられている。この扉体30によって開放される開口は光ディスク媒体17よりも適宜に大きくしてあり、該光ディスク媒体17はこの扉体30を開放して装置への挿抜が行なわれる。
【0032】
図4はこの集合型光ディスク装置の制御系の構成を示す概略のブロック図で、操作者による操作部からの入力操作によってホストシステム31は装置制御部32に対して、所定の動作を行なわせる指令を送出する。この装置制御部32から、モータドライバ33に駆動モータ駆動指令信号を送出し、この指令に基づいて駆動モータ19が駆動される。装置制御部32とカウンタ34との間でカウント指令信号と前記センサ23によって計測される駆動モータ19の回転角情報との交換が行なわれる。また、装置制御部32からはモータドライバ35にヘッド駆動モータ駆動指令信号が送出され、この指令に基づいてヘッド駆動モータ28が駆動される。さらに、装置制御部32とR/W制御部36との間でリード/ライト情報が交換されており、このR/W制御部36からの指令に基づいて光学ヘッド24が光ディスク媒体17に対して情報の読み書きを行なう。
【0033】
以上により構成されたこの発明の第1の実施形態に係る媒体駆動装置の動作を、図5に示すフローチャートを参照しながら以下に説明する。
【0034】
操作者が光ディスク媒体17に対してリード/ライトすべき情報に関して所定の操作を行なうことによって、ホストシステム31はその情報の処理に関する指令を装置制御部32に送出し、装置制御部32はこの指令に基づいて媒体の交換及びリード/ライト処理を開始する(ステップ(以下「S」と略記する。)501)。このときに処理対象となる光ディスク媒体17が光学ヘッド24に臨んで位置しているかを判断し(S502)、処理対象でない光ディスク媒体17である場合には(S502/NO)、駆動モータ19を逆方向に回転させる。これにより駆動軸20が逆方向に回転し、該駆動軸20と駆動ベルト21で連繋したディスク軸14が逆方向に回転する。この際、前記一方向クラッチ15の作用によってディスク軸14の回転は阻止されるように設定されている。このため、ディスク軸14に作用した駆動力の反力が、前記テーブル係止手段22の係合ローラ22c と係合溝13a との係合力よりも大きくなれば、該反力を受けてディスクテーブル13が回動することになる。なお、この回動が円滑に行なわれるように、駆動軸20を逆方向に回転させる際に駆動モータ19に流す電流を、該駆動軸20を正方向に回転させる際の電流よりも大きくしたり、係合ローラ22c と係合溝13a との係合関係を反力の方向を受けた場合には係合ローラ22c が容易に離脱する構造とするなどしておくことが好ましい。ディスクテーブル13の回動によってディスク軸14が駆動軸20を中心として旋回するから、光ディスク媒体17もディスク軸14と共に旋回し、光学ヘッド24に供する位置に位置する光ディスク媒体17が交換されることになる。そして、前記センサ23によって係合溝13a の検出を行なって所定の係合溝13a までをカウントしたならば、駆動モータ19を停止させる。このとき、前記係合ローラ22c が係合溝13a に係合し、ディスクテーブル13は処理対象である光ディスク媒体17が光学ヘッド24に臨んだ位置で停止する(S503)。
【0035】
処理対象となる光ディスク媒体17が光学ヘッド24に臨んで位置したならば、前記駆動モータ19を正方向に回転させて、駆動軸20を正方向に回転させる(S504)。また、前記S502の判断において、既に処理対象である光ディスク媒体17が光学ヘッド24に臨んで位置している場合にも(S502/YES)、駆動軸20を正方向に回転させる。駆動軸20が正方向に回転すると、駆動ベルト21を介してディスク軸14に回転力が伝達される。このとき、前記一方向クラッチ15は該ディスク軸14の回転を許容するから、ディスク軸14に保持された光ディスク媒体17は正方向に回転することになる。しかも、駆動軸20には全てのディスク軸14が駆動ベルト21を介して連繋しているから、全ての光ディスク媒体17が回転する。また、この正方向の回転によっては前記係合ローラ22c と係合溝13a との係合を解除する力が作用しないためこれらの係合状態が維持され、ディスクテーブル13は当該位置に停止した状態に維持される。
【0036】
そして、ヘッド駆動モータ28を駆動して、光学ヘッド24を処理対象の光ディスク媒体17の記録面の所定位置まで移動させ(S505)、情報の読み書きを行なう(S506)。
【0037】
以上に説明した実施形態は本発明の好ましい一形態であって、本発明はこれに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施できることは勿論である。例えば、本実施形態では、ディスクテーブル13をテーブル軸12に対して回転自在に支持させた構造として説明したが、前記駆動軸20に一方向クラッチを介してディスクテーブル13を支持させ、駆動ベルト21を巻回させるプーリを駆動軸20に一方向クラッチを介して連繋させる構造として、これら一方向クラッチの許容回転方向を反対とする。このため、駆動軸20の回転が正方向の場合には、ディスクテーブル13に対して該駆動軸20が空転し、駆動ベルト21を介してディスク軸14が回転し、逆方向の場合には、前記プーリに対して該駆動軸20が空転し、ディスクテーブル13が回転する。したがって、駆動軸20の正方向の回転で光ディスク媒体17に対してリード/ライトを行ない、逆方向の回転で光ディスク媒体17の交換を行なう。
【0038】
また、4本のディスク軸14を2組に分割してそれぞれの組ごとに駆動ベルト21を掛け回した構造として説明したが、駆動軸20と全てのディスク軸14とに単一の駆動ベルトを掛け回した構造であっても構わない。複数組に分割してそれぞれの組ごとに駆動ベルトを掛け回す構造とすれば、該駆動ベルトに加わる負荷が軽減されて、ディスク軸を安定して回転させることができる。
【0039】
また、回転方向を逆にすることによって光ディスク媒体の交換のためのディスクテーブルの回転とリード/ライトのためのディスク軸の回転とを変更する構造について説明したが、前記テーブル係止手段の係脱機構を設けることによって、同一方向の回転によってディスク軸の回転とディスクテーブルの回転とを行なわせる構造とすることもできる。すなわち、リード/ライトの処理時にはテーブル係止手段によってディスクテーブルの回転を阻止した状態とし、光ディスク媒体を交換する時にはテーブル係止手段を解除してディスクテーブルの回転を許容する状態とする。
【0040】
次に、図6〜図8に示す第2の実施形態について説明する。これらの図はいずれも図1〜図3に対応した図であり、この第2の実施形態の構成部分のうち第1の実施形態と同一の部分は同一の符号を付してその説明を省略する。この第2の実施形態においては、図8に示すように、ディスクテーブル41のボス部41a を伸長させてある。他方、ケーシング11の適宜位置にはテーブル駆動手段としてテーブル駆動モータ42を設け、このテーブル駆動モータ42の出力軸と前記ボス部41a の外周面とにテーブル駆動ベルト43を掛け渡した構造としてある。また、駆動モータ44は、第1の実施形態のものと異なり可逆回転する必要がない。
【0041】
そして、この第2の実施形態に係る集合型光ディスク装置の制御系においては、図9に示すように、前記装置制御部32からモータドライバ46にテーブル駆動モータ駆動指令信号を送出し、この指令に基づいてテーブル駆動モータ42が駆動される。
【0042】
以上により構成された第2の実施形態に係る媒体駆動装置の動作を、図10に示すフローチャートを参照しながら以下に説明する。
【0043】
処理が開始されると(S1001)、光学ヘッド24に供されている光ディスク媒体17が処理対象のものであるかを判断する(S1002)と同時に、駆動モータ44を作動させる(S1003)。駆動モータ44の作動によって駆動軸20が回転するから、駆動ベルト21を介してディスク軸14が回転し、ディスク軸14に保持されている全ての光ディスク媒体17が回転する。なお、このときの光ディスク媒体17の回転方向を、光ディスク媒体17に対してリード/ライト処理を行なえる方向とする。光ディスク媒体17が処理対象のものでない場合には(S1002/NO)、テーブル駆動モータ42を作動させる(S1004)。テーブル駆動モータ42の出力軸の回転はテーブル駆動ベルト43を介してディスクテーブル41に伝達されて、ディスクテーブル41が回動する。前記センサ23が係合溝13a を検出することによって、処理対象である光ディスク媒体17が光学ヘッド24を臨んだ状態でテーブル駆動モータ42を停止し、ディスクテーブル41をテーブル係止手段22によって係止する。
【0044】
そして、ヘッド駆動モータ28を駆動して、光学ヘッド24を処理対象の光ディスク媒体17の記録面の所定位置まで移動させ(S1005)、情報の読み書きを行なう(S1006)。
【0045】
この第2の実施形態では、光学ヘッド24に供する光ディスク媒体17を交換するためにディスクテーブル41を回動する間も、全ての光ディスク媒体17は回転を継続している。このため、ディスクテーブル41を回転させて処理対象である光ディスク媒体17を光学ヘッド24に臨ませたならば、直ちに光学ヘッド24を移動させて所定の処理を開始することができる。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明に係る集合型光ディスク装置の媒体駆動装置によれば、光ディスク媒体を支持するディスク軸とディスクテーブルとを駆動軸に連繋させて、該駆動軸の回転によってディスク軸とディスクテーブルとを回転させるようにしたから、ディスク軸を駆動するための駆動源とディスクテーブルを駆動するための駆動源とを別個に設けることなく、駆動軸を回転させるための駆動源のみでよい。このため、構造が簡単となると共に、小型の媒体駆動装置とすることができ、集合型光ディスク装置の小型化を図ることができる。また、単一の駆動源で光ディスク媒体とディスクテーブルとを駆動できるから、部品点数が減じて製作コストを低減できる。
【0047】
また、請求項2の発明に係る集合型光ディスク装置の媒体駆動装置によれば、ディスク軸を複数組に分割して、それぞれの組ごとに駆動軸に連繋させて駆動する構成としたから、駆動軸の動力をディスク軸に伝達するための伝達要素にかかる負荷を軽減でき、ディスク軸を安定して回転させることができる。しかも、負荷が軽減されるから、伝達要素の寿命を長くすることができる。
【0048】
また、請求項3の発明に係る集合型光ディスク装置の媒体駆動装置によれば、ディスクテーブルの回転をテーブル駆動手段によって行なわせることにより、ディスク軸を回転させた状態のままで光学ヘッドに供する光ディスク媒体を交換することができる。したがって、交換された光ディスク媒体を直ちにリード/ライトの処理に供することができ、集合型光ディスク装置の処理時間を短縮することができる。しかも、ディスク軸を回転させるディスク駆動手段は作動を継続した状態でよいから、テーブル駆動手段や光学ヘッドを駆動するヘッド駆動モータなどの制御機構が煩雑とならない。
【0049】
また、請求項4の発明に係る集合型光ディスク装置の媒体駆動装置によれば、それぞれの組ごとにディスク軸を回転させることにより、ディスク軸に動力を伝達する伝達要素にかかる負荷が軽減され、ディスク軸を安定して回転させることができる。
【0050】
また、請求項5の発明に係る集合型光ディスク装置の媒体駆動装置によれば、簡単な構造でディスクテーブルをテーブル駆動手段に連繋させることとができる。
【0051】
また、請求項6の発明に係る集合型光ディスク装置の媒体駆動装置によれば、駆動軸と複数のディスク軸とを簡単な構造で連繋させることができ、全てのディスク軸を同期させて回転させることを容易に行なうことができる。
【0052】
また、請求項7の発明に係る集合型光ディスク装置の媒体駆動装置によれば、筐体の一部を利用することによって部品点数を減じて簡単な構造とすることができ、媒体駆動装置の小型軽量化を図ることができる。
【0053】
また、請求項8の発明による集合型光ディスク装置の媒体駆動装置によれば、駆動手段からの動力をテーブル軸を介してディスク軸に伝達するようにしたから、単一の駆動手段でディスクテーブルとディスク軸とを駆動することができる。
【0054】
また、請求項9の発明による集合型光ディスク装置の媒体駆動装置によれば、テーブル軸からディスク軸へ動力を伝達する伝達要素の負荷を軽減できるから、ディスク軸を安定して回転させることができる。
【0055】
また、請求項10の発明に係る集合型光ディスク装置の媒体駆動装置によれば、テーブル軸の回転方向によって、ディスクテーブルを回転させる場合とディスク軸を回転させる場合とを切り替えるようにしたから、ディスクテーブルの回転、即ち光学ヘッドに供する光ディスク媒体の交換と、ディスク軸の回転、即ち光ディスク媒体に対するリード/ライトの処理とを容易に切り替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る媒体駆動装置の第1の実施形態を示す概略の平面図である。
【図2】図1における背面図であり、一部を切断して示してある。
【図3】図1における左側面図であり、一部を切断して示してある。
【図4】第1の実施形態に係る媒体駆動装置を備えた集合型光ディスク装置の制御系を説明するブロック図である。
【図5】第1の実施形態に係る媒体駆動装置を備えた集合型光ディスク装置の動作を説明するフローチャートである。
【図6】この発明に係る媒体駆動装置の第2の実施形態を示す概略の平面図で、図1に相当する図である。
【図7】図6における背面図で一部を切断して示してあり、図2に相当する図である。
【図8】図6における左側面図で一部を切断して示してあり、図3に相当する図である。
【図9】第2の実施形態に係る媒体駆動装置を備えた集合型光ディスク装置の制御系を説明するブロック図である。
【図10】第2の実施形態に係る媒体駆動装置を備えた集合型光ディスク装置の動作を説明するフローチャートである。
【図11】従来の媒体駆動装置を説明する概略の平面図である。
【図12】従来の媒体駆動装置を説明する概略の側面図で、一部を切断して示している。
【符号の説明】
10 集合型光ディスク装置
11 ケーシング(筐体)
11a ベース
12 テーブル軸
13 ディスクテーブル
13a 係合溝
14 ディスク軸
15 一方向クラッチ(一方向回転許容手段)
17 光ディスク媒体
18 モータ保持部
19 駆動モータ(駆動手段)
20 駆動軸
21 駆動ベルト
22 テーブル係止手段
23 センサ
24 光学ヘッド
28 ヘッド駆動モータ
30 扉体
41 ディスクテーブル
42 テーブル駆動モータ(テーブル駆動手段)
43 テーブル駆動ベルト
44 駆動モータ

Claims (4)

  1. 適宜数の光ディスク媒体のそれぞれをディスクテーブルに回転可能なディスク軸で支持させ、前記ディスクテーブルを回転自在にテーブル軸で支持させ、ディスクテーブルの中央部に駆動軸を設け、前記ディスク軸の全てと前記駆動軸とを連繋させて駆動軸の回転を全てのディスク軸に伝達し、前記駆動軸を可逆回転可能な駆動手段によって回転させ、前記ディスク軸に一方向回転許容手段を連繋させて、該ディスク軸を一方向へのみ回転することを許容し、前記ディスクテーブルを所定位置で停止した状態に維持する該ディスクテーブルと係脱自在なテーブル係止手段を設け、前記一方向回転許容手段が許容する方向へディスク軸を回転させる方向への前記駆動軸の正回転によって前記光ディスク媒体のそれぞれが回転すると共に、ディスクテーブルが前記テーブル係止手段と係合した状態に維持され、前記駆動軸の逆回転によってディスクテーブルが前記テ
    ーブル係止手段との係合を解除して回転し、光ディスク媒体が前記テーブル軸を中心として旋回することを特徴とする集合型光ディスク装置の媒体駆動装置。
  2. 適宜数の光ディスク媒体のそれぞれをディスクテーブルに回転可能なディスク軸で支持させ、前記ディスクテーブルを回転自在にテーブル軸で支持させ、ディスクテーブルの中央部に駆動軸を設け、前記ディスク軸を適宜数の組に分割し、それぞれの組に属するディスク軸と前記駆動軸とをそれぞれ連繋させて駆動軸の回転をそれぞれの組ごとにディスク軸に伝達し、前記駆動軸を可逆回転可能な駆動手段によって回転させ、前記ディスク軸に一方向回転許容手段を連繋させて、該ディスク軸を一方向へのみ回転することを許容し、前記ディスクテーブルを所定位置で停止した状態に維持する該ディスクテーブルと係脱自在なテーブル係止手段を設け、前記一方向回転許容手段が許容する方向へディスク軸を回転させる方向への前記駆動軸の正回転によって前記光ディスク媒体のそれぞれが回転すると共に、ディスクテーブルが前記テーブル係止手段と係合した状態に維持され、前記駆動軸の逆回転によってディスクテーブルが前記テーブル係止手段との係合を解除して回転し、光ディスク媒体が前記テーブル軸を中心として旋回することを特徴とする集合型光ディスク装置の媒体駆動装置。
  3. 前記駆動軸とディスク軸とディスク用駆動ベルトによって行なわせたことを特徴とする請求項1ないし請求項2のいずれかに記載の集合型光ディスク装置の媒体駆動装置。
  4. 前記テーブル軸を集合型光ディスク装置の筐体の一部によって形成したことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の集合型光ディスク装置の媒体駆動装置。
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