JP3569779B2 - 廃棄トレイ付きチップカートリッジ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、血液、血清などの検液を採取するために分析装置の吸引ノズルの先端に離脱可能に連結されるピペットチップを、収納する廃棄トレイ付きチップカートリッジに属する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、検液を試薬と反応させて、試薬の変化から検液の性質を分析するためには、試薬を塗布した短冊状の薄片を所定位置にセットしておき、採血管等の容器からピペットで検液を採取し、ピペットを移動させて、試薬上で検液を滴下した後、試薬の変化、例えば変色度を光学的に測定することによって、検液中の成分濃度や種類を検出する。
【0003】
この操作を分析装置で自動的に行う場合、円錐管状の複数のチップ(以下、「ピペットチップ」という。)と検液容器とを対にしてラックに配列し、それらをラックとともに装置内の所定位置に置き、ポンプと接続した吸引ノズルの先端にチップを填めて連結し、吸引ノズル及びチップを合わせてピペット的に用いている。分析精度を高めるために、チップは検液毎に交換される。
【0004】
従来、使用済みのチップは、ラックと別個に置かれた廃棄トレイに一時的に保管され、廃棄トレイ内にある程度溜まった時点でまとめて廃棄されていた。ただし、廃棄トレイは、感染等バイオハザード防止のために洗浄した後、再利用されていた。そして、吸引ノズルのように本来清浄であるべき装着部品が、廃棄トレイに廃棄されたチップに触れて汚染するのを防止するために、廃棄トレイがチップで満杯になったことを検知していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、同じ廃棄トレイを再利用することは、洗浄中又は不十分な洗浄後に作業者を感染させる危険を伴う。また、測定のたびに廃棄トレイの空き具合を確認するのは、面倒である。
【0006】
それ故、この発明の目的は、作業者への感染の原因となり難く、取り扱いの簡単なチップ配列手段且つ廃棄手段として、廃棄トレイ付きのチップカートリッジを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
その目的を達成するために、この発明の手段は、
検液を採取するために分析装置の吸引ノズルの先端に離脱可能に連結されるピペットチップを、複数個配列させることのできるカートリッジ部と、カートリッジ部に隣接して、使用後のピペットチップを収納する廃棄トレイ部とを一体的に備えたことを特徴とする廃棄トレイ付きチップカートリッジにある。
【0008】
この発明によれば、廃棄トレイ部はカートリッジ部と一体化している。そして、カートリッジは、その中のピペットチップが全て使用された後、使用済みピペットチップとともにバイオハザードとして廃棄される。従って、廃棄専用トレイの洗浄作業から作業者を解放し、作業者への感染を防止することができる。また、カートリッジ部に配列可能なチップ数は限られているから、廃棄トレイ部の満杯を検知する必要がない。さらに、廃棄された後、チップを満たした新たなカートリッジが分析装置に置かれるから、カートリッジの交換時期と廃棄時期とが一致し、作業者の手間を省くことができる。
また、前記廃棄トレイ部の容積が前記カートリッジ部に配列しうる前記ピペットチップの最大数の総容積よりも大きいと好ましい。このことにより、カートリッジ部に配列可能なチップを全て廃棄トレイ部に収納できる。
逆に前記廃棄トレイ部の外形は前記カートリッジ部の外形よりも小さいと好ましい。カートリッジ全体を小型にできるからである。
更に前記廃棄トレイ部は、上端縁の外側コーナーに突出した鍔が形成されていると好ましい。この構成により、鍔をつかんで、廃棄トレイ付きカートリッジを容易且つ安全に交換又は廃棄することができるからである。
【0009】
【発明の実施の形態】
この発明の廃棄トレイ付きチップカートリッジ(以下、「カートリッジ」という。)の1実施形態を図面とともに説明する。図1はカートリッジを示す斜視図、図2は同じく正面図、図3は同じく平面図、図4は同じく底面図、図5は同じく右側面図、図6は同じく背面図である。
【0010】
カートリッジ1は、一部凹凸を有するがほぼ直方体状の外形をなし、その約半分の体積をピペットチップTを7個×2列=合計14個配列させることのできるカートリッジ部2とし、残部体積をカートリッジ部2に隣接して、使用後のピペットチップを収納する廃棄トレイ部3とし、両者を一体的に備える。
【0011】
使用前のピペットチップは、自動機構によってその位置が検出され、図略の吸引ノズルの先端に填められる。吸引ノズルは、レール等に案内されて所定の軌道を機械的に走行する。このため、カートリッジ部2には、カートリッジ1が分析装置に装着されたときに、各チップの外形と相補する輪郭の14個の凹部空間4が、吸引ノズルの軌道下に位置するように整然と配列して設けられている。
【0012】
一方、廃棄トレイ部3は、使用後のチップを一時的に収納できればよいから、その空間形状に格別の制約はなく、カートリッジ部2全体の外形寸法よりも小さく、外側の1コーナーが切除された直方体状をなしている。ただし、カートリッジ部2と異なり、チップを配列させておく必要はないから、カートリッジ部2より小さい外形寸法でも14個分を収納するのに充分な容積の空間を確保できている。そして、その切除されたコーナーの隣の外側コーナーには、その切除部分の平面形状と相補する形状に突出した鍔5が、廃棄トレイ部3の上端縁に連続して形成されている。鍔5と廃棄トレイ部3の側面とで形成される空間の容積は、人の指先が入る程度のものである。従って、鍔5をつかんで、カートリッジ1を容易且つ安全に交換又は廃棄することができる。
【0013】
このように、カートリッジ1は、廃棄トレイ部3とカートリッジ部2とが一体化しており、その中の14個のピペットチップが全て使用された後、使用済みピペットチップとともにバイオハザードとして廃棄される。従って、廃棄専用トレイの洗浄作業から作業者を解放し、作業者への感染を防止することができる。また、カートリッジ部2に配列可能なチップ数は14個に限られ、廃棄トレイ部3の空間容積は14個分以上であるから、満杯を検知する必要がない。さらに、廃棄された後、チップを満たした新たなカートリッジが分析装置に置かれるから、カートリッジの交換時期と廃棄時期とが一致し、作業者の手間を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のカートリッジを示す斜視図である。
【図2】同じく正面図である。
【図3】同じく平面図である。
【図4】同じく底面図である。
【図5】同じく右側面図である。
【図6】同じく背面図である。
【符号の説明】
1 カートリッジ
2 カートリッジ部
3 廃棄トレイ部
Claims (6)
- 検液を採取するために分析装置の吸引ノズルの先端に離脱可能に連結されるピペットチップを、複数個配列させることのできるカートリッジ部と、カートリッジ部に隣接して、使用後のピペットチップを収納する廃棄トレイ部とを一体的に備えたことを特徴とする廃棄トレイ付きチップカートリッジ。
- 前記廃棄トレイ部の容積が前記カートリッジ部に配列しうる前記ピペットチップの最大数の総容積よりも大きい請求項1に記載の廃棄トレイ付きチップカートリッジ。
- 前記廃棄トレイ部の外形が前記カートリッジ部の外形よりも小さい請求項1に記載の廃棄トレイ付きチップカートリッジ。
- 前記廃棄トレイ部は、上端縁の外側コーナーに突出した鍔が形成されている請求項1〜3のいずれかに記載の廃棄トレイ付きチップカートリッジ。
- 前記廃棄トレイ部は、鍔が形成されているコーナーの隣の外側コーナーの上端縁が、鍔と平面形状で相補する形状に切除されている請求項4に記載の廃棄トレイ付きチップカートリッジ。
- 前記廃棄トレイ部は、底面に傾斜がついている請求項1〜5のいずれかに記載の廃棄トレイ付きチップカートリッジ。
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1995
- 1995-10-26 JP JP30388695A patent/JP3569779B2/ja not_active Expired - Fee Related
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