JP2005098960A - 試料分析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の小型化を図ることができるとともに、分析処理を十分に迅速化することが可能な試料分析装置を提供する。
【解決手段】この試料分析装置100は、サンプル容器セット部20と、試薬容器セット部30と、サンプルおよび試薬が収容された検出セル65内部のサンプルの検出を行う反応検出部60と、サンプル容器セット部20、少なくとも実質的に直交するX軸方向およびY軸方向に移動可能に構成され、サンプル容器22、プライマ試薬容器32aおよび酵素試薬容器32bからそれぞれ試料および試薬を吸引するとともに、吸引したサンプルおよび試薬を検出セル65に吐出する分注機構部10とを備えている。そして、サンプル容器セット部20と試薬容器セット部30とは、X軸方向に沿って配置されるとともに、反応検出部60は、サンプル容器セット部20および試薬容器セット部30に対して、Y軸方向に所定の間隔を隔ててX軸方向に沿って配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、試料の分析を行う試料分析装置に関する。
従来、試料の分析を行う試料分析装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。上記特許文献1には、サンプルモジュールで反応トレイを間欠的にスライド移動しながら、反応トレイに試薬を分注するとともに、分注モジュールで反応トレイを搬送しながら、反応トレイに検体を分注することによって、検体の処理および検出を行う多項目自動免疫測定システムが開示されている。
ヨーロッパ特許第0628823号
しかしながら、上記特許文献1による多項目自動免疫測定システムでは、10個の分注用ウェルを含む比較的大きな反応トレイをスライド移動および搬送しながら、その反応トレイに対して試薬の分注および検体の分注を行う構成であるため、その比較的大きな反応トレイを間欠的にスライド移動する機構および搬送する機構が大型になるという不都合がある。このため、装置が大型化するという問題点がある。また、10個の分注用ウェルを含む比較的大きな反応トレイをスライド移動および搬送する際の速度を十分に大きくすることが困難であるため、分析処理を十分に迅速化するのが困難であるという問題点もある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、装置の小型化を図ることができるとともに、分析処理を十分に迅速化することが可能な試料分析装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による試料分析装置は、試料が収容された試料容器を載置するための試料容器載置部と、試薬が収容された試薬容器を載置するための試薬容器載置部と、試料容器に収容された試料と、試薬容器に収容された試薬とが収容される分析容器が載置されるとともに、分析容器内部の試料から所定の検出項目の検出を行う検出部と、試料容器載置部、試薬容器載置部および検出部の上方を、少なくとも実質的に直交するX軸方向およびY軸方向に移動可能に構成され、試料容器および試薬容器からそれぞれ試料および試薬を吸引するとともに、吸引した試料および試薬を分析容器に吐出する分注手段とを備えている。そして、試料容器載置部と試薬容器載置部とは、X軸方向に沿って配置されるとともに、検出部は、試料容器載置部および試薬容器載置部に対して、Y軸方向に所定の間隔を隔ててX軸方向に沿って配置されている。
この第1の局面による試料分析装置では、上記のように、少なくとも実質的に直交するX軸およびY軸方向に移動可能に構成され、試料容器および試薬容器からの試料および試薬の吸引および分析容器への吐出を行う分注手段を設けるとともに、試料容器載置部と試薬容器載置部とをX軸方向に沿って配置し、かつ、検出部を試料容器載置部および試薬容器載置部に対してY軸方向に所定の間隔を隔ててX軸方向に沿って配置することによって、試料容器載置部、試薬容器載置部および検出部を方形状に配置することができるので、分注手段のX軸方向およびY軸方向の移動範囲をその方形状の範囲内にすることができる。これにより、分注手段のX軸方向およびY軸方向の移動範囲を小さくすることができるので、装置の小型化を図ることができるとともに、分析処理を十分に迅速化することができる。
上記第1の局面による試料分析装置において、好ましくは、試料容器載置部は、試料分析装置の正面手前側に配置されており、試薬容器載置部は、試料分析装置の正面奥側に配置されている。このように構成すれば、試料分析装置の正面手前側は取り扱いが容易であるので、感染の可能性などのために取り扱いに注意が必要な試料を容易に取り扱うことができる。
上記第1の局面による試料分析装置において、好ましくは、試料容器載置部と、試薬容器載置部と、検出部と、分注手段とを含む測定部と、測定部と通信回線を介して接続され、少なくとも測定部の検出部で検出したデータを処理する機能を有するデータ処理部とをさらに備える。このように構成すれば、測定部で検出したデータをデータ処理部で容易に処理することができるので、データ処理の迅速化を図ることができる。
上記第1の局面による試料分析装置において、好ましくは、検出部は、X軸方向に沿って配置された分析容器を載置する複数の分析容器載置孔を含み、分注手段は、所定の分析容器載置孔に載置された分析容器に試料および試薬の吐出を行う場合に、所定の分析容器載置孔以外の分析容器載置孔の上方を通過しないように移動される。このように構成すれば、所定の分析容器載置孔に載置された所定の分析容器に試料および試薬の吐出を行う場合に、他の分析容器に、所定の分析容器に吐出すべき試料および試薬が混入してコンタミネーション(汚染)が発生するのを防止することができる。
上記第1の局面による試料分析装置において、好ましくは、検出部は、X軸方向に沿って配置された分析容器を載置する複数の分析容器載置孔を含み、試料容器載置部および試薬容器載置部は、複数の分析容器載置孔とY軸方向に所定の間隔を隔ててX軸方向に沿って配置された試料容器および試薬容器を載置する複数の容器載置孔を含み、分析装置の最も正面手前側に配置される分析容器載置孔と容器載置孔とは、実質的に同一のY軸の線上に配置されている。このように構成すれば、分析装置の正面手前側への分注手段のX軸方向の移動範囲を検出部側と試料容器載置部側とで同一にすることができるので、分注手段のX軸方向の移動範囲を最小限にすることができる。これにより、装置をより小型化することができるとともに、分注手段の移動時間を減少させることができる。この分注手段の移動時間の減少により、より迅速な処理を行うことができる。
上記第1の局面による試料分析装置において、好ましくは、試料容器載置部および試薬容器載置部の少なくとも一方は、結露水排出機構を含む。このように構成すれば、試料容器載置部および試薬容器載置部に発生した結露水が試料容器載置部および試薬容器載置部に溜まるのを抑制することができる。
上記第1の局面による試料分析装置において、好ましくは、検出部は、閉鎖可能な蓋を有する分析容器を載置する複数の分析容器載置孔と、分析容器の蓋を閉じる蓋閉手段とを含み、蓋閉手段は、分注手段が所定の分析容器へ試料および試薬を吐出した後、次の分析容器へ試料および試薬を吐出するまでの間に、所定の分析容器の蓋を閉じる。このように構成すれば、分析容器のコンタミネーションを確実に防止することができる。
上記第1の局面による試料分析装置において、好ましくは、分注手段は、分注チップがその先端に着脱可能に装着されるノズル部と、ノズル部に接続され、試料および試薬を吸引および吐出するためのポンプ部とを含み、分注チップが載置される分注チップ載置部をさらに備え、分注チップ載置部と、試料容器載置部および試薬容器載置部とは、X軸方向に沿って配置されている。このように構成すれば、分注手段のノズル部に着脱可能に装着された分注チップを1つの試料または試薬毎に交換することにより、コンタミネーションを防止することができる。また、分注チップ載置部と、試料容器載置部および試薬容器載置部とを、X軸方向に沿って配置することにより、分注チップ載置部で、分注手段のノズル部に分注チップを装着した後、分注手段をX軸方向に移動させるだけで、試料容器または試薬容器から試料または試薬の吸引を行うことができるので、処理の迅速化をより図ることができる。
上記第1の局面による試料分析装置において、好ましくは、分注チップを廃棄するための分注チップ廃棄部をさらに備え、分注チップ廃棄部と検出部とは、X軸方向に沿って配置されている。このように構成すれば、分析容器への試料または試薬の吐出を行った後、分注手段をX軸方向に移動させるだけで、分注手段を分注チップ廃棄部に移動させることができるので、試料または試薬の吐出後、分注チップの廃棄位置への移動を迅速に行うことができる。これによっても、処理の迅速化を図ることができる。
上記分注チップ廃棄部を含む試料分析装置において、好ましくは、分注チップ廃棄部には、分注チップ廃棄袋がセット可能である。このように構成すれば、廃棄された分注チップが分注チップ廃棄袋内に収納されるので、ユーザは、その分注チップ廃棄袋を用いて、廃棄された分注チップに触れることなく分注チップを分析装置外に搬出することができる。
上記分注チップを含む試料分析装置において、好ましくは、分注手段の初期位置は、分注チップ載置部の上方以外の位置に設定されている。このように構成すれば、使用者が分注チップ載置部に分注チップを載置する作業を容易に行うことができる。
上記第1の局面による試料分析装置において、好ましくは、分注手段は、分注チップがその先端に着脱可能に装着され、第1の間隔を隔てて配置された第1ノズル部および第2ノズル部と、第1ノズル部に接続され、試料および試薬を吸引および吐出するための第1ポンプ部と、第2ノズル部に接続され、試料および試薬を吸引および吐出するための第2ポンプ部とを含み、検出部は、第1の間隔と実質的に同じ間隔を隔てて形成され、分析容器を載置するための第1分析容器載置孔および第2分析容器載置孔を含む。このように構成すれば、2つの分析容器に同時に試料または試薬を吐出することができるので、処理能力を向上させることができる。
上記第1の局面による試料分析装置において、好ましくは、検出部は、分析容器内の試料と試薬との混合液の濁度を検出してもよいし、試料中の遺伝子の増幅状態を検出してもよい。
上記第一の局面に加えて、以下の第2の局面のように構成してもよい。
この発明の第2の局面による試料分析装置は、分注チップが着脱可能に装着され、所定の液体を吸引および排出する分注手段と、分注手段から取り外された分注チップを収容する分注チップ廃棄袋を着脱可能に装着する分注チップ廃棄部とを備える。
この第2の局面による試料分析装置では、分注手段から取り外された分注チップを収容する分注チップ廃棄袋を着脱可能に装着する分注チップ廃棄部を備えることによって、分注手段から取り外された分注チップが分注チップ廃棄袋に収容されるので、ユーザは分注チップ廃棄袋を用いて取り外された分注チップに触れることなく分注チップを分析装置外に搬出することができる。また、分注チップ廃棄袋を使い捨てにすれば、分注チップ廃棄袋を洗浄する必要がなくなり、ユーザの手間が省ける。
上記第2の局面による試料分析装置において、好ましくは、分注チップ廃棄部は、試料分析装置に着脱可能に装着される袋セット部と、袋セット部に着脱可能に装着される分注チップ廃棄袋とを含む。このように構成すれば、ユーザは、袋セット部を試料分析装置から取り外した後に分注チップ廃棄袋を袋セット部に着脱できるので、分注チップ廃棄袋の着脱が容易になる。
この第2の局面による試料分析装置において、好ましくは、分注チップ廃棄袋は、底部に凹部を含み、袋セット部は、分注チップ廃棄袋の凹部に挿入される凸部を含む。このように構成すれば、分注チップ廃棄袋を袋セット部に装着する時に分注チップ廃棄袋の袋セット部に対する位置を容易に決定することができるので、分注チップ廃棄袋の装着が容易になる。
この第2の局面による試料分析装置において、好ましくは、凹部は、中央部が両端部より低く形成されている。このように構成すれば、分注チップ廃棄袋は中央部に多くの分注チップを収容することができる。
この第2の局面による試料分析装置において、好ましくは、袋セット部は、分注チップ廃棄袋が開いた状態を維持するための開放部を含む。このように構成すれば、袋セット部が試料分析装置に装着されている時に分注チップ廃棄袋は開いているので、分注チップの収容が容易になる。
この第2の局面による試料分析装置において、好ましくは、分注チップ廃棄袋が試料分析装置に装着されているか否かを検出する検出手段を備える。このように構成すれば、確実に分注チップ廃棄袋をセットすることができる。
この第2の局面による試料分析装置において、好ましくは、分注チップ廃棄袋は、分注チップ廃棄袋の開口を開閉可能とするための開閉手段を含む。このように構成すれば、使用済みの分注チップを収容した分注チップ廃棄袋を取り扱う際に開口を閉鎖することができ、分注チップを零してしまうことを防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による試料分析装置およびその周辺機器の全体構成を示した斜視図である。図2は、図1に示した試料分析装置の測定部の全体構成を示した斜視図であり、図3は、図2の平面概略図である。図4〜図15は、図2に示した試料分析装置の測定部の構成部分の詳細を示した図である。なお、第1実施形態では、本発明の試料分析装置の一例として、遺伝子増幅検出装置について説明する。第1実施形態による遺伝子増幅検出装置は、癌手術での切除組織における癌転移診断を支援する分析装置であり、切除組織内に存在する癌由来の遺伝子(mRNA)をLAMP(Loop-mediated Isothermal Amplification, 栄研化学)法を用いて増幅させ、増幅に伴い発生する溶液の濁りを測定することにより検出を行う装置である。なお、LAMP法の詳細は、米国特許第6410278号公報に開示されている。
まず、図1を参照して、第1実施形態の試料分析装置(遺伝子増幅検出装置)およびその周辺機器の全体構成について説明する。第1実施形態の試料分析装置(遺伝子増幅検出装置)100は、図1に示すように、測定部101と、測定部101と通信回線を介して接続されたデータ処理部102とによって構成されている。データ処理部102は、キーボード102aおよびマウス102bを含むパーソナルコンピュータからなる。また、データ処理部102には、周辺機器としてのプリンタ200およびホストコンピュータ300が通信回線を介して接続されている。プリンタ200は、グラフィックデータやテキストデータを印刷するために設けられている。また、ホストコンピュータ300には、データ処理部102から測定データが出力される。
測定部101は、図2および図3に示すように、分注機構部10と、サンプル容器セット部20と、試薬容器セット部30と、チップセット部40と、チップ廃棄部50と、5つの反応検出ブロック60aからなる反応検出部60とを含んでいる。なお、分注機構部10は、本発明の「分注手段」の一例であり、サンプル容器セット部20は、本発明の「試料容器載置部」の一例であり、試薬容器セット部30は、本発明の「試薬容器載置部」の一例である。また、チップセット部40は、本発明の「分注チップ載置部」の一例であり、チップ廃棄部50は、本発明の「分注チップ廃棄部」の一例であり、反応検出部60は、本発明の「検出部」の一例である。また、測定部101には、図2に示すように、マイクロコンピュータにより装置を制御するとともに、装置外部との入出力を制御する制御部70と、制御部70を含む装置全体に電源を供給する電源部80とが内蔵されている。また、測定部101の正面の所定個所に、緊急停止スイッチ90が設置されている。
ここで、第1実施形態では、サンプル容器セット部20と、試薬容器セット部30と、チップセット部40とは、X軸方向に沿って配置されている。また、サンプル容器セット部20は、装置正面手前側に配置されており、試薬容器セット部30は、装置正面奥側に配置されている。また、5つの反応検出ブロック60aと、チップ廃棄部50とは、サンプル容器セット部20、試薬容器セット部30およびチップセット部40に対して、Y軸方向に所定の間隔を隔てた位置に、X軸方向に沿って配置されている。つまり、第1実施形態では、サンプル容器セット部20、試薬容器セット部30、チップセット部40、チップ廃棄部50および5つの反応検出ブロック60aが方形状(長方形状)に配置されている。
また、分注機構部10は、X軸およびY軸方向(平面方向)に移動可能なアーム部11と、アーム部11に対してそれぞれ独立してZ軸方向(垂直方向)に移動可能な2連(2本)のシリンジ部12とを含んでいる。シリンジ部12は、図4に示すように、先端に後述するピペットチップ41が取り付けられるノズル部12aと、吸引および吐出を行うためのポンプ部12bと、ポンプ部12bの駆動源となるモータ12cと、液面検知センサ12dと、圧力検知センサ12eとを含んでいる。ポンプ部12bでは、モータ12cの回転をピストン運動に変換することにより、吸引および吐出機能が得られる。液面検知センサ12dは、静電容量式のセンサであり、導電性樹脂からなるピペットチップ41の先端が液面に接触していることを検知する。また、圧力検知センサ12eは、ポンプ部12bによる吸引および吐出時の圧力を検知する。これらの液面検知センサ12dと圧力検知センサ12eとによって、吸引および吐出が確実に行われているか否かが検知される。
また、図2および図3に示すように、サンプル容器セット部20の凹部(図示せず)には、5つのサンプル容器セット孔21aと、把持部21bとを有するサンプル容器セット台21が取り外し可能に嵌め込まれている。なお、サンプル容器セット孔21aは、本発明の「容器載置孔」の一例である。サンプル容器セット台21の5つのサンプル容器セット孔21aは、X軸方向に沿って1つの列状に所定の間隔を隔てて設けられている。このサンプル容器セット台21の5つのサンプル容器セット孔21aには、予め切除組織を処理(ホモジナイズ、ろ過、希釈)して作製された可溶化抽出液(サンプル)が収容されたサンプル容器22がセットされる。このサンプル容器22は、本発明の「試料容器」の一例である。なお、サンプル容器セット孔21aには、後述する検量線を作成するための基準となる所定の濃度の標的遺伝子を含むキャリブレータが収容された容器や、増幅するべきでない遺伝子が正常に増幅しないことを確認するための陰性コントロールが収容された容器なども配置される。
また、試薬容器セット部30の凹部(図示せず)には、2つのプライマ試薬容器セット孔31aおよび2つの酵素試薬容器セット孔31bと、把持部31cとを有する試薬容器セット台31が、取り外し可能に嵌め込まれている。なお、プライマ試薬容器セット孔31aおよび酵素試薬容器セット孔31bは、本発明の「容器載置孔」の一例である。試薬容器セット台31のプライマ試薬容器セット孔31aおよび酵素試薬容器セット孔31bは、それぞれ、Y軸方向に沿って所定の間隔を隔てて2つずつ設けられている。この試薬容器セット台31のプライマ試薬容器セット孔31aおよび酵素試薬容器セット孔31bには、2種類のプライマ試薬が収容されたプライマ試薬容器32aおよびその2種類のプライマ試薬に対応する酵素試薬が収容された酵素試薬容器32bとがそれぞれ各2本ずつセットされる。プライマ試薬容器32aおよび酵素試薬容器32bは、本発明の「試薬容器」の一例である。なお、第1実施形態では、正面左側のプライマ試薬容器セット孔31aおよび酵素試薬容器セット孔31bに、サイトケラチン19(CK19)のプライマ試薬が収容されたプライマ試薬容器32aおよびCK19の酵素試薬が収容された酵素試薬容器32bが配置される。また、正面右側のプライマ試薬容器セット孔31aおよび酵素試薬容器セット孔31bに、βアクチン(β−actin)のプライマ試薬が収容されたプライマ試薬容器32aおよびβ−actinの酵素試薬が収容された酵素試薬容器32bが配置される。
また、チップセット部40の2つの凹部(図示せず)には、36本のピペットチップ41を収納可能な収納孔42aを有する2つのラック42がそれぞれ着脱可能に嵌め込まれている。また、チップセット部40には、2つの取り外しボタン43が設けられている。この取り外しボタン43を押すことにより、ラック42が取り外し可能な状態になる。ピペットチップ41は、図5に示すように、カーボン含有の導電性の樹脂材料からなるとともに、フィルタ41aが内部に装着されている。このフィルタ41aは、液のシリンジ部12への誤流入を防止する機能を有する。なお、ピペットチップ41は、ピペットチップ41の製造過程で付着する可能性のある人間の唾液などの分解酵素が遺伝子の増幅に悪影響を及ぼさないように、出荷前に箱詰めした状態で電子線照射が施されている。このピペットチップ41は、本発明の「分注チップ」の一例である。また、ピペットチップ41が収納されたラック42は、チップセット部40にセットする前には、図6に示すように、下カバー44と上カバー45とが装着された状態で保管されている。
また、図3に示すように、チップ廃棄部50には、使用済みのピペットチップ41を廃棄するための2つのチップ廃棄孔50aが設けられている。また、チップ廃棄孔50aに連続するように、チップ廃棄孔50aよりも細い幅の溝部50bが設けられている。
また、反応検出部60の各反応検出ブロック60aは、図2に示すように、反応部61と、2つの濁度検出部62と、蓋閉機構部63とから構成されている。各反応部61には、図3に示すように、検出セル65をセットするための2つの検出セルセット孔61aが設けられている。なお、検出セル65は、本発明の「分析容器」の一例であり、検出セルセット孔61aは、本発明の「分析容器載置孔」の一例である。また、第1実施形態では、図3に示すように、装置正面の最も手前側に位置する検出セルセット孔61aは、装置正面の最も手前側に位置するサンプル容器セット孔21aと同一のY軸線上に配置されている。また、各反応部61には、図7に示すように、検出セルセット孔61aを露出するように、光照射溝61bが設けられている。また、各反応部61には、検出セル65の内部の液温を約20℃〜約65℃に制御するためのペルチェモジュール61cおよび放熱用ヒートシンク61dが設けられている。
また、濁度検出部62は、図3に示すように、反応部61の一方の側面側に配置された基板64aに取り付けられた465nmの波長を有する青色LEDからなるLED光源部62aと、反応部61の他方の側面側に配置された基板64bに取り付けられたフォトダイオード受光部62bとによって構成されている。各反応検出ブロック60aには、1つのLED光源部62aと1つのフォトダイオード受光部62bとからなる1組の濁度検出部62が2組ずつ配置されている。したがって、5つの反応検出ブロック60aには、合計10組のLED光源部62aおよびフォトダイオード受光部62bからなる濁度検出部62が配置されている。LED光源部62aおよびそれに対応するフォトダイオード受光部62bは、LED光源部62aから検出セル65の下部に約1mmの直径の光を照射してフォトダイオード受光部62bによってその光を受光可能なように配置されている。このLED光源部62aおよびフォトダイオード受光部62bは、検出セル65の有無を検出するとともに、検出セル65の内部に収容された液の濁度をリアルタイムで検出(モニタリング)する機能を有する。
また、検出セル65は、図8〜図12に示すように、光が透過可能な耐熱性の透明樹脂(たとえば、ポリメチルペンテン(TPX)などの結晶性のオレフィン系熱可塑性樹脂)からなるセル部材66と、耐熱性の樹脂(たとえば、高密度ポリエチレン)からなる蓋部材67との2つの部材を一体的に組み合わせることにより構成されている。なお、検出セル65は、検出セル65の製造過程で付着する可能性のある人間の唾液などの分解酵素が遺伝子の増幅に悪影響を及ぼさないように、出荷前に箱詰めした状態で電子線照射が施されている。検出セル65を構成するセル部材66には、図10に示すように、2つのセル部66aと、2つのフック係合孔66bとが一体的に形成されている。また、図11に示すように、セル部材66のセル部66aの内壁底部66cは、液量が少ない場合にも濁度検出部62による検出が可能な液面高さを得ることができるように、丸形形状に形成されている。また、検出セル65を構成する蓋部材67には、図12に示すように、2つの蓋部67aと、2つのフック部67bと、つまみ部67cと、2つのセル部材取付孔67dを有するセル部材取付部67eと、2つの連結部67fとが一体的に形成されている。なお、蓋部67aは、本発明の「蓋」の一例である。なお、検出セル65は、蓋部材67の2つのセル部材取付孔67dに、セル部材66の2つのセル部66aを挿入することにより一体的に組み立てられている。図8に示す蓋部67aが開いた状態から、図9に示すように、蓋部67aを閉めた状態にすると、蓋部材67の2つのフック部67bがそれぞれ対応のセル部材66のフック係合孔66bに係合する。これにより、蓋部67aが閉じられた状態で保持される。
蓋閉機構部63には、図7および図13に示すように、検出セル65の蓋部67aを載置するための蓋密閉用アーム63aが設けられている。蓋密閉用アーム63aは、回動部材63bに一体的に取り付けられている。回動部材63bは、軸63cの回りに回動可能なように軸63cの一方端に取り付けられている。軸63cの他方端には、図13および図14に示すように、プーリ63dが取り付けられている。また、プーリ63dと所定の間隔を隔てて、回転可能に取り付けられたプーリ63eが設けられている。プーリ63dとプーリ63eとの間には、ベルト63fが装着されている。このベルト63fには、ベルト63fの上下移動に伴って上下移動する上下動部材63gが取り付けられている。この上下動部材63gには、図14に示すように、上下動部材63gを下方向に付勢するための引張バネ63hが取り付けられている。また、図13に示すように、上下動部材63gを上方向に押圧することにより、上下動部材63gを引張バネ63h(図14参照)の付勢力に抗して上方向に移動させるための押圧部材63jが設けられている。この押圧部材63jは、ステッピングモータ63kとすべりねじ63iとを用いて上下方向に移動されるように構成されている。また、ステッピングモータ63kとすべりねじ63iとの間には、必要以上のトルクがかかった場合に空転するトルクリミッタ63lが設けられている。また、押圧部材63j、ステッピングモータ63k、トルクリミッタ63lおよびすべりねじ63iからなる押圧機構部は、図15に示すように、直動ガイド63mにX軸方向に移動可能に取り付けられている。押圧機構部は、ステッピングモータ63n、プーリ63o、63pおよびタイミングベルト63qを用いて、5つの各反応検出ブロック60a間を、X軸方向に移動される。
図16〜図18は、第1実施形態による測定部の蓋閉め動作を説明するための概略図であり、図19および図20は、遺伝子増幅の検出動作を説明するためのグラフである。次に、図1〜図4、図7および図13〜図20を参照して、第1実施形態による試料分析装置(遺伝子増幅検出装置)の動作について説明する。第1実施形態による遺伝子増幅検出装置では、上記したように、癌手術での切除組織内に存在する癌由来の遺伝子(mRNA)をLAMP法を用いて増幅させ、増幅に伴い発生する溶液の濁りを測定することにより検出を行う。本実施形態では、短時間直接遺伝子増幅法であるLAMP法を用いることによって、サンプルのセットから反応検出までを約30分の短時間で行うことが可能となる。
まず、図2および図3に示すように、予め切除組織を処理(ホモジナイズ、ろ過、希釈)して作製された可溶化抽出液(サンプル)が収容されたサンプル容器22を、サンプル容器セット台21のサンプル容器セット孔21aにセットする。また、正面左側のプライマ試薬容器セット孔31aおよび酵素試薬容器セット孔31bに、CK19(サイトケラチン19)のプライマ試薬が収容されたプライマ試薬容器32aおよびCK19の酵素試薬が収容された酵素試薬容器32bをセットする。また、正面右側のプライマ試薬容器セット孔31aおよび酵素試薬容器セット孔31bに、β−actin(βアクチン)のプライマ試薬が収容されたプライマ試薬容器32aおよびβ−actinの酵素試薬が収容された酵素試薬容器32bをセットする。また、チップセット部40の凹部(図示せず)に、それぞれ36本の使い捨て用ピペットチップ41が収納された2つのラック42を嵌め込む。この場合、分注機構部10のアーム部11の初期位置は、図2および図3に示すように、チップセット部40の上方から外れた位置であるので、容易に、チップセット部40の凹部(図示せず)に、2つのラック42を嵌め込むことが可能である。さらに、各反応検出ブロック60aの反応部61の2つの検出セルセット孔61aに、検出セル65の2つのセル部66aをセットする。
そして、図1に示したデータ処理部102のキーボード102aおよびマウス102bを用いて、測定項目の登録やサンプルIDの登録などを行った後、キーボード102aまたはマウス102bにより測定部101の動作をスタートさせる。
測定部101の動作がスタートすると、まず、分注機構部10のアーム部11が初期位置からチップセット部40に移動された後、チップセット部40において、分注機構部10の2つのシリンジ部12が下方向に移動される。これにより、図4に示したように、2つのシリンジ部12のノズル部12aの先端が2つのピペットチップ41の上部開口部内に圧入されるので、2つのシリンジ部12のノズル部12aの先端にピペットチップ41が自動的に装着される。そして、2つのシリンジ部12が上方に移動された後、分注機構部10のアーム部11は、試薬容器セット台31にセットされたCK19およびβ−actinのプライマ試薬が収容された2つのプライマ試薬容器32aの上方に向かってX軸方向に移動される。そして、2つのシリンジ部12が下方向に移動されることにより、2つのシリンジ部12のノズル部12aに装着された2つのピペットチップ41の先端が、それぞれ、2つのプライマ試薬容器32a内のCK19およびβ−actinのプライマ試薬の液面に挿入される。そして、シリンジ部12のポンプ部12bにより2つのプライマ試薬容器32a内のCK19およびβ−actinのプライマ試薬が吸引される。なお、プライマ試薬の吸引時には、液面検知センサ12d(図4参照)により、導電性樹脂からなるピペットチップ41の先端が液面に接触していることが検知されるとともに、圧力検知センサ12e(図4参照)により、ポンプ部12bによる吸引時の圧力が検知される。これらの液面検知センサ12dと圧力検知センサ12eとによって、吸引が確実に行われているか否かが検知される。
プライマ試薬の吸引後、2つのシリンジ部12が上方に移動された後、分注機構部10のアーム部11は、最も奥側(装置正面奥側)に位置する反応検出ブロック60aの上方に移動される。この場合、分注機構部10のアーム部11は、奥から2番目〜5番目の他の反応検出ブロック60aの上方を通過しないように移動される。そして、最も奥側の反応検出ブロック60aにおいて、2つのシリンジ部12が下方向に移動されることにより、2つのシリンジ部12のノズル部12aに装着された2つのピペットチップ41が、それぞれ、検出セル65の2つのセル部66a内に挿入される。そして、シリンジ部12のポンプ部12bを用いて、CK19およびβ−actinの2つのプライマ試薬がそれぞれ2つのセル部66aに吐出される。この吐出時にも、上記した吸引時と同様、液面検知センサ12dにより、導電性樹脂からなるピペットチップ41の先端が吐出した液の液面に接触していることが検知されるとともに、圧力検知センサ12eにより、ポンプ部12bによる吐出時の圧力が検知される。これらの液面検知センサ12dと圧力検知センサ12eとによって、吐出が確実に行われているか否かが検知される。なお、以下の酵素試薬およびサンプルの吸引および吐出時にも、上記と同様の液面検知センサ12dおよび圧力検知センサ12eによる検知が行われる。
プライマ試薬の吐出後、2つのシリンジ部12が上方に移動された後、分注機構部10のアーム部11は、チップ廃棄部50の上方に向かってX軸方向に移動される。そして、チップ廃棄部50において、ピペットチップ41の廃棄が行われる。具体的には、2つのシリンジ部12が下方向に移動されることにより、チップ廃棄部50の2つのチップ廃棄孔50a(図3参照)内にピペットチップ41が挿入される。この状態で、分注機構部10のアーム部11がY軸方向に移動されることにより、ピペットチップ41が溝部50bの下に移動される。そして、2つのシリンジ部12が上方向に移動されることにより、ピペットチップ41の上面のつば部は、溝部50bの両側の下面に当接してその下面から下方向の力を受けるので、ピペットチップ41が2つのシリンジ部12のノズル部12aから自動的に外れる。これにより、ピペットチップ41がチップ廃棄部50に廃棄される。
次に、分注機構部10のアーム部11が、再び、チップセット部40に移動された後、チップセット部40において、上記と同様の動作により、2つのシリンジ部12のノズル部12aの先端に、新しい2つのピペットチップ41が自動的に装着される。そして、分注機構部10のアーム部11は、試薬容器セット台31にセットされたCK19およびβ−actinの2つの酵素試薬がそれぞれ収容された2つの酵素試薬容器32bの上方に向かってX軸方向に移動される。その後、2つのシリンジ部12が下方向に移動されることにより、2つの酵素試薬容器32b内のCK19およびβ−actinの2つの酵素試薬が吸引された後、2つのシリンジ部12が上方向に移動される。そして、分注機構部10のアーム部11は、最も奥側の反応検出ブロック60aの上方に移動された後、CK19およびβ−actinの2つの酵素試薬が、それぞれ、検出セル65の2つのセル部66aに吐出される。この場合も、分注機構部10のアーム部11は、奥から2番目〜5番目の他の反応検出ブロック60aの上方を通過しないように移動される。そして、酵素試薬の吐出後、分注機構部10のアーム部11は、チップ廃棄部50の上方に移動された後、ピペットチップ41の廃棄が行われる。
次に、分注機構部10のアーム部11が、再び、チップセット部40に移動された後、2つのシリンジ部12のノズル部12aの先端に新しい2つのピペットチップ41が自動的に装着される。そして、分注機構部10のアーム部11は、サンプル容器セット台21にセットされたサンプルが収容されたサンプル容器22の上方に向かってX軸方向に移動された後、サンプル容器22内のサンプルが吸引される。具体的には、まず、1つのサンプル容器22の上方に位置する一方のシリンジ部12が下方向に移動されてサンプルが吸引された後、その一方のシリンジ部12が上方向に移動される。その後、他方のシリンジ部12が同じサンプル容器22の上方に位置するように、分注機構部10のアーム部11がY軸方向に移動される。そして、他方のシリンジ部12が下方向に移動されて同じサンプル容器22からサンプルが吸引された後、その他方のシリンジ部12が上方向に移動される。この後、分注機構部10のアーム部11は、最も奥側の反応検出ブロック60aの上方に移動された後、2つのシリンジ部12が下方向に移動されて検出セル65の2つのセル部66aに、同じサンプルが吐出される。この場合も、分注機構部10のアーム部11は、奥から2番目〜5番目の他の反応検出ブロック60aの上方を通過しないように移動される。
なお、検出セル65の2つのセル部66aに、サンプルが吐出される際に、2つのシリンジ部12のポンプ12bを用いて吸引および吐出動作を複数回繰り返すことにより、2つのセル部66a内に収容されたCK19およびβ−actinのプライマ試薬および酵素試薬と、サンプルとが撹拌される。なお、プライマ試薬、酵素試薬およびサンプルの分注時には、検出セル65内の液温は、図7に示したペルチェモジュール61cを用いて、約20℃に保持されている。この後、分注機構部10のアーム部11が、チップ廃棄部50の上方に移動された後、ピペットチップ41の廃棄が行われる。
そして、上記のセル部66a内へのプライマ試薬、酵素試薬およびサンプルの吐出が行われた後、検出セル65の蓋閉め動作が行われる。この蓋閉め動作の詳細を図7および図13〜図18を参照して説明する。まず、図7および図16には、セル部66a内へのプライマ試薬、酵素試薬およびサンプルの吐出が行われた直後の蓋部67aが開いた状態が示されている。この状態から、図7および図13に示したステッピングモータ63kが所定の方向に回転駆動されることにより、すべりねじ63iが回転される。これにより、押圧部材63jが上方向に移動されるので、上下動部材63g(図13参照)が引張バネ63h(図14参照)の付勢力に抗して上方向に移動される。この上下動部材63gの上方向への移動が、ベルト63fおよびプーリ63dを介して、軸63cの回転運動に変換される。これにより、軸63cに取り付けられた回動部材63bが、軸63cを支点として、図7および図16の矢印の方向に回動されるので、その回動部材63bに取り付けられた蓋密閉用アーム63aも、軸63cを支点として、矢印の方向に回動される。このため、蓋密閉用アーム63a上に載置された検出セル65の蓋部材67の蓋部67aは、検出セル65のセル部66側に回動されて、図17に示すように、セル部66aに対して蓋部材67の蓋部67aが閉められる。ここで、セル部66aに対して蓋部67aを閉める際に、一定以上の力が加わると、図13に示したトルクリミッタ63lが空転するので、蓋部67aまたはセル部66aに過度の力が加わるのを抑制することができる。これにより、蓋閉め動作時に、蓋部67aまたはセル部66aが破損または変形するのを防止することができる。なお、蓋部67aが一度閉められると、フック部67bとフック係合孔66bとが係合することにより、蓋部67aが閉められた状態が保持されるので、蓋部67aが再び開くのが防止される。
この後、図7および図13に示すステッピングモータ63kが所定の方向とは反対方向に回転駆動されることにより、押圧部材63jが下方向に移動されるので、上下動部材63g(図13参照)が引張バネ63h(図14参照)の付勢力により下方向に移動される。これにより、軸63cが反対方向に回転されるので、軸63cに取り付けられた回動部材63bが、軸63cを支点として、図18の矢印の方向に回動される。これにより、回動部材63bおよび蓋密閉用アーム63aは、図18に示すように、初期位置に戻る。このようにして、蓋閉め動作が行われる。なお、この検出セル65の蓋閉め動作は、最も奥側の反応検出ブロック60aの検出セル65にプライマ試薬、酵素試薬およびサンプルの吐出が行われた後、奥から2番目の反応検出ブロック60aの検出セル65にプライマ試薬、酵素試薬およびサンプルの吐出が行われる前に行われる。
上記した蓋閉め動作が完了した後、図7に示したペルチェモジュール61cを用いて、検出セル65内の液温を約20℃から約65℃に加温することにより、LAMP(遺伝子増幅)反応により標的遺伝子(mRNA)を増幅する。そして、増幅に伴い生成されるピロリン酸マグネシウムによる白濁を比濁法により検出する。具体的には、図18に示すように、LED光源部62aから約1mmの直径を有する光を、矢印B方向(図8および図18参照)に、反応部61の光照射溝61bを介して、増幅反応時の検出セル65のセル部66aに照射する。そして、その照射した光をフォトダイオード受光部62bで受光する。これにより、増幅反応時の検出セル65のセル部66a内の液濁度をリアルタイムで検出(モニタリング)する。その結果、データ処理部102(図1参照)において、横軸に時間、縦軸に濁度(O.D.:Optical Density)をとった場合に、図19に示すような測定データが得られる。そして、この測定データからサンプル中の標的遺伝子(mRNA)のコピー数が急増するまでの時間である増幅立ち上がり時間を、濁度の変化に基づいて検出する。そして、図20に示すような、予めキャリブレータの測定結果から作成された検量線に基づいて、増幅立ち上がり時間から標的遺伝子の濃度が算出される。ここで、図20に示した検量線は、横軸に増幅立ち上がり時間、縦軸に標的遺伝子濃度をとった曲線であり、一般に、増幅立ち上げり時間が短いほど、標的遺伝子濃度が高くなる。
なお、検量線を作成するための基準となる所定の濃度の標的遺伝子を含むキャリブレータが収容された容器や、増幅するべきでない遺伝子が正常に増幅しないことを確認するための陰性コントロールが収容された容器は、所定の頻度でサンプル容器セット台21のサンプル容器セット孔21aにセットされる。そして、キャリブレータや陰性コントロールについて、上記したサンプルの吸引、吐出および検出動作と同様の動作が行われる。そして、キャリブレータの検出動作によって、検量線を作成することができるとともに、陰性コントロールの検出動作によって、増幅するべきでない遺伝子が正常に増幅していないことを確認することができる。
上記のようにして、最も奥側に位置する反応検出ブロック60aでの標的遺伝子の検出が行われる。また、最も奥側に位置する反応検出ブロック60aでの蓋閉め動作後の標的遺伝子の検出動作と並行して、奥から2番目の反応検出ブロック60aについて、プライマ試薬、酵素試薬およびサンプルの分注動作、蓋閉め動作、および、標的遺伝子の検出動作が行われる。また、奥から2番目の反応検出ブロック60aでの蓋閉め動作後の標的遺伝子の検出動作と並行して、奥から3番目の反応検出ブロック60aについて、プライマ試薬、酵素試薬およびサンプルの分注動作、蓋閉め動作、および、標的遺伝子の検出動作が行われる。その後、奥から4番目および5番目の反応検出ブロック60aについても、上記と同様の動作が順次行われる。なお、奥から2番目〜5番目の反応検出ブロック60aにおいて、蓋閉め動作を行う際には、図15に示したステッピングモータ63mを駆動することにより、押圧機構部が、最も奥側の反応検出ブロック60aから、奥から2番目〜5番目の反応検出ブロック60aに順次移動されて蓋閉め動作が行われる。そして、5番目の反応検出ブロック60aの標的遺伝子の検出動作が終了した時点で、検出動作が終了する。この後、検出セル65のつまみ部67cを把持して5つの検出セル65を廃棄する。
第1実施形態では、上記のように、XY軸方向(平面方向)およびZ軸方向(垂直方向)に移動可能な分注機構部10を設けるとともに、サンプル容器セット部20、試薬容器セット部30およびチップセット部40をX軸方向に沿って配置し、かつ、5つの反応検出ブロック60aおよびチップ廃棄部50を、サンプル容器セット部20、試薬容器セット部30およびチップセット部40に対して、Y軸方向に所定の間隔を隔てた位置に、X軸方向に沿って配置することによって、サンプル容器セット部20、試薬容器セット部30、チップセット部40、チップ廃棄部50および5つの反応検出ブロック60aを方形状(長方形状)に配置することができるので、分注機構部10のX軸方向およびY軸方向の移動範囲をその方形状の範囲内にすることができる。これにより、分注機構部10のX軸方向およびY軸方向の移動範囲を小さくすることができるので、測定部101の小型化を図ることができるとともに、分析処理を十分に迅速化することができる。
また、第1実施形態では、サンプル容器セット部20を測定部101の正面手前側に配置するとともに、試薬容器セット部30を測定部101の正面奥側に配置することによって、測定部101の正面手前側は取り扱いが容易であるので、感染の可能性などのために取り扱いに注意が必要なサンプルを容易に取り扱うことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、試料分析装置(遺伝子増幅検出装置)を、測定部101と、測定部101と通信回線を介して接続され、測定部101の反応検出部60で検出したデータを処理する機能を有するデータ処理部102とから構成することによって、測定部101で検出したデータをデータ処理部102で容易に処理することができるので、データ処理の迅速化を図ることができる。また、データ処理部102を用いて測定部101の動作のスタートなども行うことができるので、操作性を向上させることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、分注機構部10のアーム部11が吐出を行うために所定の反応検出ブロック60aの上方に移動する際に、他の反応検出ブロック60aの上方を通過しないように、分注機構部10のアーム部11を移動させることによって、所定の反応検出ブロック60aの検出セル65にサンプルおよび試薬の吐出を行う場合に、他の反応検出ブロック60aの検出セル65に、所定の反応検出ブロック60aの検出セル65に吐出すべき試薬およびサンプルが混入してコンタミネーションが発生するのを防止することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、装置正面の最も手前側に位置する検出セルセット孔61aを、装置正面の最も手前側に位置するサンプル容器セット孔21aと同一のY軸線上に配置することによって、装置の正面手前側への分注機構部10のX軸方向の移動範囲を反応検出部60側とサンプル容器セット部20側とで同一にすることができるので、分注機構部10のX軸方向の移動範囲を最小限にすることができる。これにより、測定部101をより小型化することができるとともに、分注機構部10の移動時間を減少させることができる。この分注機構部10の移動時間の減少によって、より迅速な処理を行うことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、検出セル65の蓋部67aを閉めるための蓋閉機構部63を設けるとともに、蓋閉機構部63による蓋閉め動作を、所定の検出セル65にプライマ試薬、酵素試薬およびサンプルの吐出が行われた後、次の検出セル65にプライマ試薬、酵素試薬およびサンプルの吐出が行われる前に行うことによって、所定の検出セル65のコンタミネーション(汚染)を確実に防止することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、分注機構部10のシリンジ部12に、ピペットチップ41がその先端に着脱可能に装着されるノズル部12aを設けることによって、シリンジ部12のノズル部12aに着脱可能に装着されたピペットチップ41を1つのサンプルまたは試薬毎に交換することにより、コンタミネーションを防止することができる。
また、第1実施形態では、チップセット部40と、サンプル容器セット部20および試料容器セット部30とを、X軸方向に沿って配置することにより、チップセット部40で、分注機構部10のシリンジ部12のノズル部12aにピペットチップ41を装着した後、分注機構部10をX軸方向に移動させるだけで、サンプル容器22またはプライマ試薬容器23aおよび酵素試薬容器23bからサンプルまたは試薬の吸引を行うことができるので、処理の迅速化をより図ることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、チップ廃棄部50と反応検出部60の反応検出ブロック60aとをX軸方向に沿って配置することによって、検出セル65に試薬またはサンプルの吐出を行った後、分注機構部10をX軸方向に移動させるだけで、分注機構部10をチップ廃棄部50に移動させることができるので、試薬またはサンプルの吐出後、ピペットチップ41の廃棄位置への移動を迅速に行うことができる。これによっても、処理の迅速化を図ることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、分注機構部10に2本のシリンジ部12を設けるとともに、試薬容器セット台31のプライマ試薬容器セット孔31aおよび酵素試薬容器セット孔31bを、Y軸方向に沿って所定の間隔を隔てて2つずつ設け、かつ、検出セル65に2つのセル部66aを設けることによって、2つのセル部66aに同時にサンプルまたは試薬を吐出することができるので、吸引および分注時の処理能力を向上させることができる。これにより、より処理を迅速化することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、LED光源部62aおよびフォトダイオード受光部62bを用いて、増幅反応時の検出セル65内の液濁度をリアルタイムで検出(モニタリング)することによって、より正確な液濁度の検出を行うことができる。これにより、増幅立ち上がり時間の検出精度を向上させることができるので、標的遺伝子濃度の検出精度を向上させることができる。
(第2実施形態)
図21は、本発明の第2実施形態による試料分析装置の測定部の全体構成を示した斜視図である。図22は、図21の平面概略図である。図23〜図46は、図21に示した第2実施形態による試料分析装置の測定部の構成部分の詳細を示した図であり、図47および図48は、図21に示した第2実施形態による試料分析装置の測定部の動作を説明するための平面図である。図21、図22、図35および図41を参照して、この第2実施形態では、上記第1実施形態と異なり、サンプル容器セット部420および試料容器セット部430に溜まる結露水を排出するための結露水排出機構と、チップ廃棄袋452を含むチップ廃棄部450と、検出セル65のセル部66aにサンプルを吐出した際にピペットチップ41の先端に発生する液垂を取り除くための液垂除去部材410とを測定部401に設けるとともに、反応検出部460の蓋閉機構部461の構造を第1実施形態とは異ならせている。また、第2実施形態では、分注機構部10をX−Y平面内で移動させる機構の配置を第1実施形態と異ならせている。なお、第2実施形態の上記以外の構造は、基本的に第1実施形態と同様である。また、第2実施形態のチップ廃棄袋セット動作、液垂除去動作および蓋閉め動作以外の動作は、基本的に上記第1実施形態と同様である。以下、第2実施形態について詳細に説明する。
まず、図21〜図33を参照して、第2実施形態によるサンプル容器セット部420、試料容器セット部430およびそれらの結露水排出機構について説明する。この第2実施形態では、図21〜図25に示すように、サンプル容器セット部420の凹部421には、サンプル容器セット台422が取り外し可能に嵌め込まれている。なお、サンプル容器セット部420は、本発明の「試料容器載置部」の一例である。サンプル容器セット台422は、図26〜図29に示すように、アルミニウム製の台座423と、透明な樹脂製のプレート424と、断熱材425とから構成されている。アルミニウム製の台座423は、図26および図29に示すように、5つのサンプル容器セット孔423aを有している。なお、サンプル容器セット孔423aは、本発明の「容器載置孔」の一例である。この5つのサンプル容器セット孔423aには、上記第1実施形態と同様のサンプル容器22(図21参照)がセットされる。サンプル容器セット台422を構成する樹脂製のプレート424は、2つの把持部424aと、台座423の5つのサンプル容器セット孔423aに対応する位置に形成された5つの貫通孔424bとを有している。断熱材425は、図28および図29に示すように、5つのサンプル容器セット孔423aを囲むようにプレート424と台座423との間に配置されている。
また、図23および図25に示すように、試薬容器セット部430の凹部431には、試薬容器セット台432が取り外し可能に嵌め込まれている。なお、試薬容器セット部430は、本発明の「試薬容器載置部」の一例である。試薬容器セット台432は、図30〜図33に示すように、アルミニウム製の台座433と、透明な樹脂製のプレート434と、断熱材435とから構成されている。アルミニウム製の台座433は、図30および図33に示すように、2つのプライマ試薬容器セット孔433aおよび1つの酵素試薬容器セット孔433bを有している。なお、プライマ試薬容器セット孔433aおよび酵素試薬容器セット孔433bは、本発明の「容器載置孔」の一例である。また、図21および図22に示すように、2つのプライマ試薬容器セット孔433aは、Y軸方向に沿って所定の間隔を隔てて設けられており、酵素試薬容器セット孔433bは、正面左側のみに設けられている。酵素試薬容器セット孔433bには、サイトケラチン19(CK19)およびβアクチン(β−actin)に共通の酵素試薬が収容された酵素試薬容器436が配置される。この酵素試薬容器436は、本発明の「試薬容器」の一例である。なお、2つのプライマ試薬容器セット孔433aに配置されるプライマ試薬容器32aは、上記第1実施形態と同様である。試薬容器セット台432を構成する樹脂製のプレート434は、図30および図33に示すように、2つの把持部434aと、台座433の2つのプライマ試薬容器セット孔433aおよび1つの酵素試薬容器セット孔433bに対応する位置に形成された3つの貫通孔434bとを有している。断熱材435は、図31〜図33に示すように、2つのプライマ試薬容器セット孔433aおよび1つの酵素試薬容器セット孔433bを囲むようにプレート434と台座433との間に配置されている。
また、図25に示すように、サンプル容器セット部420の凹部421の底面および試薬容器セット部430の凹部431の底面には、複数の集水溝440が形成されている。この複数の集水溝440は、凹部421、431の内側面からサンプル容器セット部420および試薬容器セット部430の外側面まで貫通するように設けられている。また、サンプル容器セット部420および試薬容器セット部430の外側面部分に位置する集水溝440の端部には、それぞれ、先端に向かうに従って下方向に傾斜する排水管442が連結されている。また、図23および図25に示すように、排水管442の先端部の下方には、X軸方向に沿って延びる樋状の排水溝441が形成されている。この樋状の排水溝441は、図21および図24に示すように、装置正面手前側に向かうに従って下方向に傾斜する形状を有している。上記した集水溝440、排水溝441および排水管442により結露水排出機構が構成されている。この結露水排出機構は、サンプル容器セット台422のアルミニウム製の台座423および試薬容器セット台432のアルミニウム製の台座433の表面に発生した結露水を集水溝440、排水管442および排水溝441を介してサンプル容器セット部420および試薬容器セット部430の外部に排出するために設けられている。なお、図21に示すように、排水溝441の先端部の下方には、結露水収納容器500が設置されている。
次に、図21、図22、図34〜図40を参照して、第2実施形態によるチップ廃棄部450について説明する。図21および図22に示したチップ廃棄部450には、図34〜図37に示すように、箱状の収納部451と、収納部451内に配置されるチップ廃棄袋452と、チップ廃棄袋452をセットするための袋セット台453と、袋検出センサ454と、廃棄孔形成部455とが設けられている。なお、チップ廃棄部450は、本発明の「分注チップ廃棄部」の一例であり、チップ廃棄袋452は、本発明の「分注チップ廃棄袋」の一例である。チップ廃棄袋452には、図35および図40に示すように、チップ廃棄袋452を開閉可能にするためのチャック452aが形成されている。
また、袋セット台453は、図38および図39に示すように、L字状の本体部453aと、本体部453aの上部に回動可能に取り付けられた袋保持部材453bと、本体部453aの外面に取り付けられた把手453cとから構成されている。L字状の本体部453aの底面部453dには、樹脂製の支持台453eが取り付けられている。この樹脂製の支持台453eは、図35に示すように、チップ廃棄袋452の凹状の外面底部に沿った形状に形成されているとともに、チップ廃棄袋452を損傷させにくくするための2つの面取り部453fを有している。袋保持部材453bは、貫通孔453gと、その貫通孔453gを挟んで対向する所定の位置から下方向に向かって延びる一対の張出部453hとを有している。この一対の張出部453hは、図35に示すように、チップ廃棄袋452を袋セット台453にセットした際に、チップ廃棄袋452の上部が開いた状態を維持できるようにチップ廃棄袋452の内面側に当接するように構成されている。また、一対の張出部453hには、コの字状の切欠部453iが形成されている。なお、チップ廃棄袋452は、図35に示すように、支持台453eが取り付けられた本体部453aの底面部453dと、張出部453hを有する袋保持部材453bとにより上下方向から挟み込まれることによって、固定されている。
また、袋検出センサ454は、図36および図37に示すように、箱状の収納部451の外側面に、収納部451を挟んで互いに対向するように取り付けられている。この袋検出センサ454は、収納部451に袋セット台453が嵌め込まれた際に、袋セット台453にチップ廃棄袋452が正常にセットされているか否かを検知するために設けられている。また、袋検出センサ454は、所定の位置に滑車454aが取り付けられた回動部材454bを有している。この回動部材454bおよび滑車454aは、収納部451の側面に設けられた貫通孔(図示せず)を介して収納部451の内部に突出するように設けられている。また、回動部材454bの滑車454aは、収納部451に袋セット台453が嵌め込まれた状態での袋セット台453の切欠部453iの位置に対応する位置に配置されている。
次に、図21および図41を参照して、第2実施形態による液垂除去部材410について説明する。この第2実施形態では、分注機構部10の下方に、図21および図41に示すように、分注機構部10に対してX軸方向(図41の矢印Mの方向)に突出入可能な液垂除去部材410が設けられている。この液垂除去部材410は、検出セル65のセル部66aにサンプルを吐出した際にピペットチップ41の先端から落下した液垂を受け取るために設けられている。液垂除去部材410には、図41に示すように、凹状の取付部411が設けられており、取付部411には、樹脂製の受皿部材412が取り外し可能に嵌め込まれている。この受皿部材412は、2つの凹部412aと、2つの凹部412aの間に形成された把持部412bとを有している。この受皿部材412の2つの凹部412aは、液垂除去部材410が突出した際に、分注機構部10の2連のシリンジ部12に取り付けられた2つのピペットチップ41の下方にそれぞれの凹部412aが位置するように所定の間隔を隔てて設けられている。
次に、図21、図22および図42〜図44を参照して、第2実施形態による反応検出部460の蓋閉機構部461の詳細構造について説明する。なお、反応検出部460は、本発明の「検出部」の一例である。この蓋閉機構部461には、図21、図22および図42に示すように、検出セル65の蓋部材67の蓋部67aを載置するための蓋側支持部材461aが設けられている。また、図22および図42に示すように、蓋側支持部材461aの一方側端部には、支持軸461bを介して回動部材461cが取り付けられている。また、蓋側支持部材461aの他方側端部には、支持軸461dを介して検知片461eが取り付けられている。また、検知片461eの近傍には、光透過型のセンサ462が設けられている。このセンサ462は、検知片461eが所定の回動位置に到達したことを検知することによって検出セル65の蓋部材67が閉じられたか否かを検知するために設けられている。また、蓋側支持部材461aの一方側端部に取り付けられた回動部材461cは、図43に示すように、引張バネ461fによって下方向に付勢されている。この引張バネ461fは、支持軸461bを支点にして図43のIの状態(検出セル65の蓋部材67が閉められた状態)またはJの状態(検出セル65の蓋部材67が閉められていない状態)のいずれか一方の状態で回動部材461cを下方に付勢するように設けられている。
また、回動部材461cの外側面には、図42および図43に示すように、所定の位置に2つの突出部461gおよび461hが形成されている。回動部材461cが図43のJの状態(検出セル65の蓋部材67が閉められていない状態)では、突出部461gは、上側の所定の高さに位置し、突出部461hは、下側の所定の高さに位置する。また、回動部材461cが図42のIの状態(検出セル65の蓋部材67が閉められた状態)では、突出部461hが上側の所定の高さに位置し、突出部461gが下側の所定の高さに位置する。また、各反応検出ブロック460aには、図42および図43に示すように、蓋側支持部材461aに検出セル65の蓋部材67がセットされているか否かを検知するためのセンサ(マイクロスイッチ)463が設けられている。このセンサ463は、蓋側支持部材461aに検出セル65の蓋部材67がセットされた際に、蓋部材67のつまみ部67cが当接する位置に設けられている。
また、図22、図42および図44に示すように、回動部材461cが設置される側には、X軸方向に所定の間隔を隔てて、回転するプーリ461jおよび461kが配置されている。プーリ461jの下方には、プーリ461jを回転駆動するためのステッピングモータ461iが設けられている。プーリ461jとプーリ461kとの間には、ベルト461lが装着されている。このベルト461lには、電磁弁取付部材461mがベルト取付部461nによって取り付けられている。この電磁弁取付部材461mは、直動ガイドのレール部461sにX軸方向にスライド可能に取り付けられたスライダ461t(図44参照)に取り付けられている。この電磁弁取付部材461mには、電磁弁461oが取り付けられている。この電磁弁461oの可動軸461pの回動部材461c側の端部には、回動部材461c側に突出する平板状の押圧部461qを有する押圧部材461rが取り付けられている。この押圧部材461rの押圧部461qは、電磁弁461oによって図44の矢印Gの方向に移動された状態で、ベルト461lにより図42の矢印Fの方向に移動されることにより、回動部材461cの突出部461gまたは461hを押圧可能なように構成されている。この場合、押圧部材461qは、回動部材461cの2つの突出部461g、461hのうち上側の突出部461g(461h)のみに当接するように構成されている。なお、図21に示すように、蓋側支持部材461aは、蓋部67aを開けて検出セル65を反応部61にセットしたときに蓋部67aが水平方向から45度傾くように配置されている。これによって使用者による検出セル65の反応部61へのセットおよび除去が容易となる。なお、蓋部67aの傾きは、約45度が最も好ましいが、30度〜60度の範囲で傾いていれば、セットおよび除去が容易である。
また、図21、図22、図45および図46に示すように、分注機構部10のアーム部11には、蓋押え用部材464aが、直動ガイド464bを介してZ軸方向(上下方向)に移動可能に取り付けられている。また、蓋押え用部材464aは、図46に示すように、引張バネ464cによって上方向に付勢されている。また、分注機構部10を支持するフレーム470の裏面には、図22、図45および図46に示すように、蓋押え用部材464aを下方向に押圧することにより、蓋押え用部材464aを引張バネ464c(図46参照)の付勢力に抗して下方向に移動させるための押え部材駆動部465が設けられている。この押え部材駆動部465は、ステッピングモータ465aと、プーリ465bおよび465cと、ベルト465dと、トルクリミッタ465eと、すべりねじ465fと、直動ガイド465gと、上下動部材465hとを含んでいる。具体的には、分注機構部10を支持するフレーム470の裏面には、ステッピングモータ465aおよびステッピングモータ465aの回転に同期して回転するプーリ465bが設けられている。また、プーリ465bと所定の間隔を隔ててプーリ465cが設けられている。プーリ465bとプーリ465cとの間には、ベルト465dが装着されている。また、プーリ465cの軸部には、必要以上のトルクがかかった場合に空転するトルクリミッタ465eを介して、すべりねじ465fが連結されている。このすべりねじ465fには、上下動部材465hが上下方向に移動可能に取り付けられている。また、上下動部材465hは、直動ガイド465gを介して、フレーム470に上下方向(Z軸方向)に移動可能に取り付けられている。この上下動部材465hは、すべりねじ465fの回転に伴って上下方向に移動されるように構成されている。
次に、図21〜図48を参照して、第2実施形態による試料分析装置(遺伝子増幅検出装置)の動作について説明する。ここで、第2実施形態のチップ廃棄袋セット動作、液垂除去動作および蓋閉め動作以外の動作は、基本的に上記した第1実施形態と同様である。ただし、第2実施形態では、上記第1実施形態と異なり、酵素試薬容器436を1つのみセット可能であるので、分注機構部10の2つのシリンジ部12が酵素試薬容器436内の酵素試薬を吸引する動作は、上記第1実施形態におけるサンプル容器22内のサンプルを吸引する動作と同様の動作に変更する必要がある。
まず、図34〜図40を参照して、袋セット台453にチップ廃棄袋452をセットする動作について説明する。この動作は、測定部401による測定動作を開始する前にユーザが行う。まず、把手453cを把持して袋セット台453を収納部451から引き出し、図38に示す状態から、袋セット台453の袋保持部材453bを図38の矢印Bの方向に約90度回動させることにより、図39に示す状態にする。そして、チップ廃棄袋452(図40参照)を開封した状態のまま、チップ廃棄袋452の底部を袋セット台453の支持台453eに嵌め込む。そして、袋セット台453の袋保持部材453bを図39の矢印Cの方向に約90度回動させることによって、図35に示すように、袋セット台453にチップ廃棄袋452がセットされた状態になる。このようにチップ廃棄袋452を袋セット台453にセットした後、図35に示した把手453cを把持して袋セット台453を図36に示した矢印Dの方向から収納部451に嵌め込む。この場合、袋セット台453の張出部453h(図35参照)は、チップ廃棄袋452の内面側に当接しているので、チップ廃棄袋452の外面が袋検出センサ454(図36および図37参照)の滑車454aに当接する。これにより、滑車454aは、チップ廃棄袋452の外面から袋検出センサ454の方向(図36および図37の矢印Eの方向)への力を受けるので、袋検出センサ454の回動部材454bは、袋検出センサ454の方向に回動して図34に示す状態になる。これによって、袋検出センサ454は、オン状態になるので、チップ廃棄袋452が正常にセットされていると判断される。
なお、チップ廃棄袋452がセットされていない状態または袋セット台453の張出部453hがチップ廃棄袋452の外側に位置しているなどのチップ廃棄袋452が正常にセットされていない状態で、袋セット台453が収納部451に嵌め込まれた場合には、回動部材454bの滑車454aが袋セット台453の切欠部453iに入り込む。この場合、回動部材454bは、袋検出センサ454の方向(図36および図37の矢印Eの方向)に回動しない。この場合には、袋検出センサ454は、オン状態にならないので、袋セット台453にチップ廃棄袋452がセットされていないと判断される。
上記のようにチップ廃棄袋452を正常にセットした後、第1実施形態と同様、サンプル容器22、プライマ試薬容器32aおよび酵素試薬容器436をセットする。そして、測定部401の動作をスタートさせる。そして、ピペットチップ41の装着動作、サンプル、プライマ試薬および酵素試薬の吸引および吐出動作、チップ廃棄動作、サンプル吐出後の蓋閉め動作および増幅検出動作を行う。この第2実施形態によるチップ廃棄動作では、廃棄孔形成部455のチップ廃棄孔455aに廃棄されたピペットチップ41は、廃棄孔形成部455の下方に位置する袋セット台453にセットされたチップ廃棄袋452の内部に保持される。そして、ユーザは、5つの反応検出ブロック460aの標的遺伝子の検出動作が終了した後、チップ廃棄袋452がセットされた袋セット台453を収納部451から取り出す。そして、図35に示した状態から袋保持部材453bを上方に回動させた後、チップ廃棄袋452のチャック452aを閉じる。そして、チップ廃棄袋452を所定の廃棄施設に廃棄する。
また、この第2実施形態では、上記第1実施形態と異なり、サンプルの吐出動作の際に、液垂除去動作を行う。具体的には、図41および図47に示すように、サンプルの吐出動作の直後に、分注機構部10に設けられた電磁弁(図示せず)が駆動することによって、液垂除去部材410が2つのピペットチップ41に対してX軸方向(図41の矢印Mの方向)に突出する。そして、2つのピペットチップ41の先端からサンプルの残留液が落下した場合、その残留液は、測定部401内に垂れ落ちる前に、液垂除去部材410に嵌め込まれた受皿部材412の2つの凹部412a内に受け取られる。これにより、2つのピペットチップ41の先端に発生したサンプルの残留液の除去が行われる。
また、この第2実施形態によるサンプルの吐出後の蓋閉め動作では、上記第1実施形態と異なり、電磁弁取付部材461m(図42〜図44参照)による蓋側支持部材461aの回動動作の後、蓋押え用部材464aの蓋側支持部材461aに対する蓋押え動作が行われる。以下、図22、図42〜図46および図48を参照して、第2実施形態による蓋閉め動作の詳細を説明する。
電磁弁取付部材461mによる蓋側支持部材461aの回動動作としては、まず、セル部66a内へのプライマ試薬、酵素試薬およびサンプルの吐出が行われた直後の蓋部67aが開いた状態から、図22、図42および図44に示したステッピングモータ461iが所定の方向に回転駆動される。これにより、プーリ461jおよびベルト461lを介して、電磁弁取付部材461mが装置手前方向(図42の矢印Fの方向)に移動される。このとき、電磁弁取付部材461mが蓋閉めする反応検出ブロック460aの位置まで移動する前に、電磁弁461oが通電状態になり、電磁弁461oの可動軸461pに取り付けられた押圧部461qを有する押圧部材461rが図42および図44の矢印Gの方向に移動される。これにより、押圧部材461rの押圧部461qが、回動部材461cの上側に位置する突出部461gに当接するとともに、図43の矢印Hの方向に突出部461gを押圧する。このため、回動部材461cは、支持軸461bを支点として、引張バネ461fの付勢力に抗して図43の矢印Hの方向に回動される。このとき、回動部材461cに支持軸461bを介して取り付けられた蓋側支持部材461aも図43の矢印Hの方向に回動されるので、蓋側支持部材461a上に載置された検出セル65の蓋部材67の蓋部67aは、検出セル65のセル部材66側に回動される。この状態で、蓋押え用部材464aによる蓋側支持部材461aに対する蓋押え動作が行われる。
蓋押え用部材464aによる蓋側支持部材461aに対する蓋押え動作としては、まず、図22に示す原点位置から、分注機構部10を支持するフレーム470がX軸方向に移動されるとともに、分注機構部10がフレーム470に対してY軸方向に移動される。これにより、図44〜図46および図48に示すように、分注機構部10に設けられた蓋押え用部材464aは、回動動作によって回動された蓋側支持部材461aの上方で、かつ、フレーム470に設けられた上下動部材465hの真下の位置まで移動される。この状態で、図45に示したステッピングモータ465aが所定の方向に回転駆動されることにより、プーリ465bおよびベルト465dを介して、プーリ465cが回転するので、プーリ465cに連結されたすべりねじ465fが回転する。これにより、上下動部材465hが下方向(図45および図46の矢印Lの方向)に移動されるので、蓋押え用部材464aが引張バネ464cの付勢力に抗して下方向(図44〜図46の矢印Kの方向)に移動される。これによって、蓋押え用部材464aにより蓋側支持部材461aが上方向から押圧されるので、検出セル65のセル部66aが蓋部67aにより確実に閉じられる。この状態では、蓋側支持部材461aに支持軸461dを介して取り付けられた検知片461eが、センサ462により検知される位置に到達するので、センサ462がオン状態になる。これにより、蓋閉め動作が正常に行われたと判断される。これにより、蓋押え用部材464aの蓋側支持部材461aに対する蓋押え動作が完了する。なお、上下動部材465hおよび蓋押え用部材464aが蓋側支持部材461aを上方向から押圧する際に、一定以上の力が加わると、図45に示したトルクリミッタ465eが空転するので、蓋部67aおよびセル部66aに過度の力が加わるのが抑制される。
この後、ステッピングモータ465aが上記した所定の方向とは反対方向に回転駆動されることにより、上下動部材465hが上方向(図45および図46の矢印Lの方向とは反対方向)に移動されるので、蓋押え用部材464aが引張バネ464cの付勢力により上方向(図44〜図46の矢印Kの方向とは反対方向)に移動される。また、図22、図42および図44に示すステッピングモータ461iが所定の方向とは反対方向に回転駆動されることにより、電磁弁取付部材461mが装置の奥方向(図42の矢印Fの方向とは反対方向)に移動される。このとき、電磁弁461oが通電状態にあれば、押圧部材461rの押圧部461qが回動部材461cの2つの突出部461g、461hのうち上側に位置する突出部461hを図43の矢印Hの方向とは反対方向に押圧する。これにより、回動部材461cは、支持軸461bを支点として、引張バネ461fの付勢力に抗して図43の矢印Hの方向とは反対方向に回動される。このとき、支持軸461bを介して蓋側支持部材461aも図42の矢印Gの方向とは反対方向に回動され、初期位置(図43のJの状態)に戻る。このようにして、一連の蓋閉め動作が行われる。なお、蓋側支持部材461aを初期位置(図43のJの状態)に戻す動作は、第1実施形態と同様のサンプルの増幅および検出動作が終了した後に行われる。
第2実施形態では、上記のように、サンプル容器セット部420および試薬容器セット部430に、結露水排出機構を設けることによって、サンプル容器セット部420および試薬容器セット部430に発生した結露水がサンプル容器セット部420および試薬容器セット部430に溜まるのを抑制することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、結露水排出機構の排水溝441を装置正面手前側に向かうに従って下方向に傾斜する形状に形成することによって、結露水の排水を効率良く行うことができる。
また、第2実施形態では、上記のように、チップ廃棄部450に、チップ廃棄袋452をセット可能に構成することによって、廃棄されたピペットチップ41がチップ廃棄袋452内に収納されるので、ユーザは、そのチップ廃棄袋452を用いて、廃棄されたピペットチップ41に触れることなくピペットチップ41を分析装置外に搬出することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、袋セット台453の支持台453eに2つの面取り部453fを設けることによって、袋セット台453にチップ廃棄袋452をセットする際に、チップ廃棄袋452が損傷するのを抑制することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、分注機構部10に液垂除去部材410を設けることによって、検出セル65のセル部66aにサンプルを吐出した際のピペットチップ41の先端から落下した液垂を受け取ることができるので、サンプルの残留液が測定部401に付着するのを抑制することができる。
また、第2実施形態では、蓋閉機構部461を、回動動作および上方向から下方向への押圧動作により蓋閉め動作を行う構造に形成することによって、回動動作のみにより蓋閉め動作を行う第1実施形態に比べて、より確実に蓋閉め動作を行うことができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記した第1実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、本発明の試料分析装置を、標的遺伝子をLAMP法により増幅させる遺伝子増幅検出装置に適用した例を示したが、本発明はこれに限らず、標的遺伝子をポリメラーゼ連鎖反応法(PCR法)やリガーゼ連鎖反応法(LCR法)により増幅させる遺伝子増幅検出装置に適用してもよい。また、本発明の試料分析装置を、遺伝子増幅検出装置以外の試料分析装置に適用してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、サンプル容器セット台21、422にX軸方向に1列にサンプル容器22を配置する例を示したが、本発明はこれに限らず、サンプル容器セット台21、422にX軸方向に2列にサンプル容器22を配置するようにしてもよい。この場合、Y軸方向に隣接するサンプル容器22に同一のサンプルを収容すれば、2本のシリンジ部12で同時に同一のサンプルを吸引することができるので、より処理の迅速化を図ることができる。
また、上記第1および第2実施形態では、試薬容器セット台31、432にY軸方向に所定の間隔を隔てて異なるプライマ試薬が収容された2つのプライマ試薬容器32aを配置する例を示したが、本発明はこれに限らず、試薬容器セット台31、432にY軸方向に所定の間隔を隔てて異なるプライマ試薬が収容された3つ以上のプライマ試薬容器32aを配置するようにしてもよい。この場合、試薬容器セット台31、432にプライマ試薬容器セット孔31a、433aを3つ以上設ければよい。
また、上記実施形態では、セル部材66と蓋部材67との2つの部材を一体的に組み合わせることによって蓋が一体的に設けられた検出セル65を構成する例を示したが、本発明はこれに限らず、蓋が一体的に設けられた検出セルを1つの部材により形成してもよい。
また、上記実施形態では、1つの分注機構部10により試薬の分注とサンプルの分注の両方を行うようにしたが、本発明はこれに限らず、試薬の分注を行う分注機構部と、サンプルの分注を行う分注機構部とを別個に設けてもよい。
また、上記実施形態では、検出セル65内の液濁度を検出する濁度検出部62を、LED光源部62aとフォトダイオード受光部62bとから構成した例を示したが、本発明はこれに限らず、LED光源部およびフォトダイオード受光部以外の検出手段からなる濁度検出部を用いてもよい。たとえば、ランプ光源に光ファイバを接続した光源部と、その光源部の光ファイバからの光を受光可能な受光部(光検出部)とにより濁度検出部を構成するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、検出セル65および分注機構部10には、2連のものを用いたが、単一のセル部や単一のシリンジ部を備える検出セルや分注機構部を用いてもよい。
なお、第2実施形態では、サンプル容器セット台422および試薬容器セット台432の両方の下に結露水排出機構を設けたが、本発明はこれに限らず、サンプル容器セット台422の下のみ、または、試薬容器セット台432の下のみに結露水排出機構を設けてもよい。
なお、上記第1および第2実施形態では、チップ廃棄部50、450に廃棄されたピペットチップ41はそのまま廃棄されるが、洗浄して再利用するようにしてもよい。
本発明の第1実施形態による試料分析装置(遺伝子増幅検出装置)およびその周辺機器の全体構成を示した斜視図である。 図1に示した試料分析装置の測定部の全体構成を示した斜視図である。 図2に示した試料分析装置の測定部の平面概略図である。 図2に示した試料分析装置の測定部におけるシリンジ部の構造を示した概略図である。 図2に示した試料分析装置に用いるピペットチップの構造を示した断面図である。 図2に示した試料分析装置に用いるピペットチップを収納するラックの保管状態を示した斜視図である。 図2に示した試料分析装置の測定部における反応検出部の拡大斜視図である。 図2に示した試料分析装置の測定部に用いる検出セルの蓋部が開いた状態を示した斜視図である。 図2に示した試料分析装置の測定部に用いる検出セルの蓋部が閉じた状態を図8の矢印A方向から見た斜視図である。 図8に示した検出セルを構成するセル部材を示した斜視図である。 図10に示した検出セルを構成するセル部材の断面図である。 図8に示した検出セルを構成する蓋部材を示した斜視図である。 図2に示した試料分析装置の測定部における反応検出部の蓋閉機構部を示した正面図である。 図13に示した蓋閉機構部の部分側面図である。 図13に示した蓋閉機構部の平面図である。 図13に示した蓋閉機構部の動作を説明するための概略図である。 図13に示した蓋閉機構部の動作を説明するための概略図である。 図13に示した蓋閉機構部の動作を説明するための概略図である。 図2に示した試料分析装置により測定される時間と濁度との関係を示したグラフである。 図2に示した試料分析装置で用いる増幅立ち上がり時間と標的遺伝子濃度との関係を示す検量線が描かれたグラフである。 本発明の第2実施形態による試料分析装置の測定部の全体構成を示した斜視図である。 図21に示した試料分析装置の測定部の平面概略図である。 図22に示した試料分析装置の測定部におけるサンプル容器セット部および試薬容器セット部を示した平面図である。 図23に示したサンプル容器セット部および試薬容器セット部の右側面図である。 図23に示した状態からサンプル容器セット台および試薬容器セット台を取り外した状態を示した平面図である。 図23に示したサンプル容器セット部を構成するサンプル容器セット台の平面図である。 図26に示したサンプル容器セット台の正面図である。 図26に示したサンプル容器セット台の右側面図である。 図26中の500−500線に沿った断面図である。 図23に示した試薬容器セット部を構成する試薬容器セット台の平面図である。 図30に示した試薬容器セット台の正面図である。 図30に示した試薬容器セット台の右側面図である。 図30中の600−600線に沿った断面図である。 図22に示した試料分析装置の測定部における収納部に袋セット台を嵌め込んだ状態を示した概略図である。 図22に示した試料分析装置の測定部における袋セット台にチップ廃棄袋をセットした状態を示した斜視図である。 図22に示した試料分析装置の測定部における収納部を示した平面図である。 図36に示した収納部の左側面図である。 図22に示した試料分析装置の測定部における袋セット台を示した斜視図である。 図38に示した袋セット台において袋保持部材を回動させた状態を示した斜視図である。 図22に示した試料分析装置の測定部におけるチップ廃棄袋を示した斜視図である。 図21に示した試料分析装置の測定部における液垂除去部材の拡大斜視図である。 図22に示した試料分析装置の測定部における反応検出部の蓋閉機構部を示した拡大平面図である。 図22に示した試料分析装置の測定部における反応検出部の蓋閉機構部を示した部分側面図である。 図22に示した試料分析装置の測定部における反応検出部の蓋閉機構部を示した正面図である。 図22に示した試料分析装置の測定部における反応検出部の蓋閉機構部を示した平面図である。 図45に示した蓋閉機構部の右側面図である。 図22に示した試料分析装置の測定部の液垂除去部材における液垂除去の動作を説明するための平面概略図である。 図22に示した試料分析装置の測定部における蓋閉機構部の蓋押え動作を説明するための平面概略図である。
符号の説明
10 分注機構部(分注手段)
11 アーム部
12 シリンジ部
12a ノズル部
12b ポンプ部
20、420 サンプル容器セット部(試料容器載置部)
21、422 サンプル容器セット台
21a、423a サンプル容器セット孔(容器載置孔)
30、430 試薬容器セット部(試薬容器載置部)
31、432 試薬容器セット台
31a、433a プライマ試薬容器セット孔(容器載置孔)
31b、433b 酵素試薬容器セット孔(容器載置孔)
40 チップセット部(分注チップ載置部)
41 ピペットチップ(分注チップ)
42 ラック
50、450 チップ廃棄部(分注チップ廃棄部)
60、460 反応検出部(検出部)
60a、460a 反応検出ブロック
61 反応部
61a 検出セルセット孔(検出容器載置孔)
62 濁度検出部
62a LED光源部
62b フォトダイオード受光部
63、461 蓋閉機構部
65 検出セル(分析容器)
66 セル部材
66a セル部
67 蓋部材
67a 蓋部(蓋)
100 試料分析装置(遺伝子増幅検出装置)
101、401 測定部
102 データ処理部
452 チップ廃棄袋(分注チップ廃棄袋)

Claims (14)

  1. 試料が収容された試料容器を載置するための試料容器載置部と、
    試薬が収容された試薬容器を載置するための試薬容器載置部と、
    前記試料容器に収容された試料と、前記試薬容器に収容された試薬とが収容される分析容器が載置されるとともに、前記分析容器内部の試料から所定の検出項目の検出を行う検出部と、
    前記試料容器載置部、前記試薬容器載置部および前記検出部の上方を、少なくとも実質的に直交するX軸方向およびY軸方向に移動可能に構成され、前記試料容器および前記試薬容器からそれぞれ前記試料および前記試薬を吸引するとともに、前記吸引した試料および試薬を前記分析容器に吐出する分注手段とを備え、
    前記試料容器載置部と前記試薬容器載置部とは、前記X軸方向に沿って配置されるとともに、前記検出部は、前記試料容器載置部および前記試薬容器載置部に対して、前記Y軸方向に所定の間隔を隔てて前記X軸方向に沿って配置されている、試料分析装置。
  2. 前記試料容器載置部は、前記試料分析装置の正面手前側に配置されており、
    前記試薬容器載置部は、前記試料分析装置の正面奥側に配置されている、請求項1に記載の試料分析装置。
  3. 前記試料容器載置部と、前記試薬容器載置部と、前記検出部と、前記分注手段とを含む測定部と、
    前記測定部と通信回線を介して接続され、少なくとも前記測定部の検出部で検出したデータを処理する機能を有するデータ処理部とをさらに備える、請求項1または2に記載の試料分析装置。
  4. 前記検出部は、前記X軸方向に沿って配置された前記分析容器を載置する複数の分析容器載置孔を含み、
    前記分注手段は、所定の前記分析容器載置孔に載置された前記分析容器に前記試料および前記試薬の吐出を行う場合に、前記所定の分析容器載置孔以外の前記分析容器載置孔の上方を通過しないように移動される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の試料分析装置。
  5. 前記検出部は、前記X軸方向に沿って配置された前記分析容器を載置する複数の分析容器載置孔を含み、
    前記試料容器載置部および前記試薬容器載置部は、前記複数の分析容器載置孔と前記Y軸方向に所定の間隔を隔てて前記X軸方向に沿って配置された前記試料容器および前記試薬容器を載置する複数の容器載置孔を含み、
    前記分析装置の最も正面手前側に配置される前記分析容器載置孔と前記容器載置孔とは、実質的に同一の前記Y軸の線上に配置されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の試料分析装置。
  6. 前記試料容器載置部および前記試薬容器載置部の少なくとも一方は、結露水排出機構を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の試料分析装置。
  7. 前記検出部は、閉鎖可能な蓋を有する前記分析容器を載置する複数の分析容器載置孔と、前記分析容器の蓋を閉じる蓋閉手段とを含み、
    前記蓋閉手段は、前記分注手段が所定の前記分析容器へ前記試料および前記試薬を吐出した後、次の前記分析容器へ前記試料および前記試薬を吐出するまでの間に、前記所定の分析容器の蓋を閉じる、請求項1〜6のいずれか1項に記載の試料分析装置。
  8. 前記分注手段は、分注チップがその先端に着脱可能に装着されるノズル部と、前記ノズル部に接続され、前記試料および前記試薬を吸引および吐出するためのポンプ部とを含み、
    前記分注チップが載置される分注チップ載置部をさらに備え、
    前記分注チップ載置部と、前記試料容器載置部および前記試薬容器載置部とは、前記X軸方向に沿って配置されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の試料分析装置。
  9. 前記分注チップを廃棄するための分注チップ廃棄部をさらに備え、
    前記分注チップ廃棄部と前記検出部とは、前記X軸方向に沿って配置されている、請求項8に記載の試料分析装置。
  10. 前記分注チップ廃棄部には、分注チップ廃棄袋がセット可能である、請求項9に記載の試料分析装置。
  11. 前記分注手段の初期位置は、前記分注チップ載置部の上方以外の位置に設定されている、請求項8〜10のいずれか1項に記載の試料分析装置。
  12. 前記分注手段は、分注チップがその先端に着脱可能に装着され、第1の間隔を隔てて配置された第1ノズル部および第2ノズル部と、前記第1ノズル部に接続され、前記試料および前記試薬を吸引および吐出するための第1ポンプ部と、前記第2ノズル部に接続され、前記試料および前記試薬を吸引および吐出するための第2ポンプ部とを含み、
    前記検出部は、前記第1の間隔と実質的に同じ間隔を隔てて形成され、前記分析容器を載置するための第1分析容器載置孔および第2分析容器載置孔を含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載の試料分析装置。
  13. 前記検出部は、前記分析容器内の前記試料と前記試薬との混合液の濁度を検出する、請求項1〜12のいずれか1項に記載の試料分析装置。
  14. 前記検出部は、前記試料中の遺伝子の増幅状態を検出する、請求項1〜13のいずれか1項に記載の試料分析装置。
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