JP3569339B2 - ソリッドタイヤの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、均一性の高いソリッドタイヤを効率よく生産しうるソリッドタイヤの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ニューマチック型のソリッドタイヤtとしては、図4に示すように、リムr側の硬質ゴム又は短繊維補強ゴムを用いたベースゴム層aと、その半径方向外側に配されかつJIS A硬度が60〜70°で前記ベースゴム層aよりも柔軟なゴムを用いたトレッドゴム層bとからなる二層構造のものが知られている。
【0003】
又前記ベースゴム層aは、図5に示すように、従来、シート状のベースゴムarをドラム状の成型ホーマc上で半径方向内側から外側に向かって多層に巻きつけることによりコイル状に成型されるとともに、このベースゴムarの半径方向外側にシート状のトレッドゴムbrを多層に巻きつけたドーナツ状の生カバーtrを、加硫金型内でプレス圧を加えて一体加硫することにより前記ソリッドタイヤtが製造される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記成型ホーマc上で成型された前記生カバーtrを加硫金型に投入するものでは、図6に示すように、この加硫金型のタイヤ保持用のクリップリングdに断面略矩形のドーナツ状の生カバーtrを巻回させることになるため、クリップリングdのタイヤビード部形成用の外周面d1と生カバーtrとの間に隙間gが発生し、加硫の際の生カバーtrの偏心、前記ベースゴムarの不均一な動き等によって、仕上がりタイヤの均一性が損なわれ、特にラジアルランナウトの増大を招くという問題がある。
【0005】
又シート状の前記トレッドゴムbrを用いる従来のものでは、その巻きつけに手間を要し、生産性を低下させることがある他、中実の生カバーtrを加硫するため、比較的長時間の加硫を必要とし、さらに生産性を低下させるという問題もある。
【0006】
本発明は、加硫金型のクリップリングと同形状とした成型ホーマの巻枠上にシート状のベースゴムを巻きつけることを基本として、生カバーを加硫金型のクリップリングに設置する際の該生カバーの偏心、ベースゴムのクリップリング上への動きを排除でき、仕上がりタイヤの均一性を高め、特にラジアルランナウトを低減しうるソリッドタイヤの製造方法の提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、リム側のベースゴム層と、トレッド面側のトレッドゴム層とからなるニューマチック型のソリッドタイヤを製造するソリッドタイヤの製造方法であって、
加硫金型のクリップリングと同形状とした成型ホーマの巻枠上にシート状のベースゴムを多層に巻きつけソリッドタイヤの仕上がり巾に近いベースゴム部を形成し、かつこのベースゴム部の半径方向外側にトレッドゴム部を配することにより生カバーを成形するとともに、この生カバーを、加硫金型により加硫する。
【0008】
なお前記ベースゴム層は、スチールコード又は有機繊維コードからなる補強層を具えることが望ましい。
【0009】
又前記トレッドゴム部は、射出成型によりリング状に形成されることが望ましい。
【0010】
【作用】
生カバーのベースゴム部を、加硫金型のクリップリングと同形状とした成型ホーマの巻枠上にシート状のベースゴムを多層に巻きつけることにより形成する。従って、生カバーを成型ホーマから取外して加硫金型のクリップリングに巻装させる際に、この生カバーの偏心、あるいはベースゴム部の不均一な動きを防止でき、仕上がりタイヤの均一性を高め、真円度を増し、特にラジアルランナウトを低減しうる。この結果、本発明による製造方法を用いることによって、ソリッドタイヤは、走行時における振動を抑制でき、乗心地を向上しうる。
【0011】
又請求項2の発明において、ベースゴム層が、スチールコード又は有機繊維コードからなる補強層を具えるときには、リムとの嵌合力を増大でき、リムスリップの発生を効果的に防止しうるとともに、短繊維コードを前記ベースゴムに混入しなくともベースゴム層をこのベースゴムの巻きつけ時に前記補強層により簡単に補強できるため、生産性を高めうる。
【0012】
さらに請求項3の発明において、トレッドゴム部を射出成型により形成したときには、シート状のトレッドゴムを巻きつけるものに比べて、成形が容易かつ加硫時間を短縮でき、生産性を向上しうるとともに、加硫中の熱膨張が少なくトリム割れなどの外観低下を防ぎ、見映えを高めうる。又トレッドゴム層に気泡が生じるなどの危険を低減でき、タイヤの均一性をより一層向上しうる。
【0013】
【実施例】
以下本発明の一実施例を図面に基づき説明する。
本発明の製造方法により製造されたニューマチック型のソリッドタイヤ1は、図1に示すようにリム側のベースゴム層2と、トレッド面側のトレッドゴム層3とを具える。
【0014】
前記ベースゴム層2は、ビードベースラインBLからの高さHBが、タイヤ断面高さTHの30〜70%の範囲に設定されるとともに、カーボンで補強され、JIS A硬度が75〜90°の短繊維が混入されないゴム組成物又は混入されたゴム組成物を用いて形成される。
【0015】
前記高さHBがタイヤ断面高さTHの30%よりも小さいと、リムとの嵌合力を維持できず、逆に70%をこえると、クッション性が著しく低下する。
【0016】
又ベースゴム層2は、補強層4を具える。補強層4は、本実施例ではトッピングゴムにより被覆された有機繊維コードを、タイヤ周方向にかつタイヤ赤道に対して小角度で傾けて螺旋巻きすることにより形成された複数枚、本例では2枚のプライからなる。
【0017】
又有機繊維コードは、例えばナイロン、ポリエステル等のファブリック用のコードであり、弾性率は600kg/cm以上であることが好ましく、このコードを引き揃えてかつ300%モジュラスが40〜150kg/cmのゴムを用いてカレンダーにてトッピングすることにより螺旋巻き用の帯状プライとして形成できる。なお有機繊維コードに代えてスチールコードを用いてもよい。
【0018】
前記トレッドゴム層3は、JIS A硬度が50〜70°のゴムを使用し、耐摩耗性、耐クラック性、及びグリップ性に優れたゴム組成物、例えば天然ゴム、イソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム等のジエン系ゴムにカーボンを所定量配合したいわゆるトレッド配合のものが使用される。JIS A硬度が50°より小さいと、耐摩耗性が劣り、逆に70°をこえると、グリップ性が低下する。
【0019】
前記ベースゴム層3を形成するベースゴム部5は、図3に示すように、加硫金型7のクリップリング9のタイヤビード部を支持する外面9A(図2に示す)と同一形状の外面10Aを有する成型ホーマ11の巻枠10上に、シート状のベースゴムを半径方向内側から外側に向かって多層に巻きつけることにより、ソリッドタイヤ1の仕上がり巾に近い巾Wを有して形成される。
【0020】
なお前記ベースゴムの巻き付けの際に、この積層されるベースゴム間に前記補強層4を介在させる。
【0021】
又前記ベースゴム部5の半径方向外側に、前記トレッドゴム層3を形成するトレッドゴム部6を、シート状のトレッドゴムを半径方向内側から外側に向かって多層に巻き付けることにより前記巾Wよりも大きな巾WTを有して形成し、これによってドーナツ状の生カバー12を成形する。
【0022】
前記生カバー12は、図2に示すように、加硫金型7のクリップリング9の前記外面9Aに巻着される。このとき前記ベースゴム部5は前記成型ホーマ11のクリップリング9と同形状の巻枠10上で形成されているため、生カバー12をクリップリング9に巻装した際の偏心、および後の加硫時などにおけるベースゴム部5の不均一な動きを極力抑えることができ、ソリッドタイヤ1の均一性を高めうる。
【0023】
又前記クリップリング9に巻装された前記生カバー12は、成形されるソリッドタイヤ1のタイヤ赤道を分割面とする加硫金型7の下型15と上型16とによって加圧、加硫され、これによってソリッドタイヤ1を製造する。
【0024】
なお前記トレッドゴム部6を、前記下型15と上型16とが重ね合わされることにより前記ベースゴム部5の半径方向外側に形成される空間に、流動状のゴム組成物を注入するいわゆる射出成型によりリング状に形成することも出来る。
【0025】
この場合、トレッドゴム部6を形成するゴム組成物は流動化状態にあるため、このゴム組成物によって形成されるトレッドゴム層3に気泡などが発生することはなく、より均質なソリッドタイヤ1を生産しうる。
【0026】
又射出成型を用いることによって、加硫時間を短縮しうるとともに、加硫時における熱膨張を減じ、トリム割れ等の発生を減少し、外観向上を図ることが出来る。
【0027】
【具体例】
タイヤサイズが7.00−12のソリッドタイヤを本発明の製造方法によって試作(実施例品)し、ラジアルランナウトを測定した。なお従来の方法(図6に示す)によって試作したもの(従来品)についても、併せてラジアルランナウトを測定した。
テスト結果を表1に示す。
【0028】
【表1】
Figure 0003569339
【0029】
表1のテスト結果から、実施例品は従来品に比べてラジアルランナウトを低減していることが確認出来た。
【0030】
【発明の効果】
叙上の如く本発明のソリッドタイヤの製造方法は、生カバーのベースゴム部を、加硫金型のクリップリングと同形状とした成型ホーマの巻枠上にシート状のベースゴムを多層に巻きつけることにより形成する。従って、生カバーを成型ホーマから取外して加硫金型のクリップリングに巻装させる際に、この生カバーの偏心、およびベースゴム部の不均一な動きを防止でき、仕上がりタイヤの均一性を高め、真円度を増し、特にラジアルランナウトを低減しうる。この結果、本発明による製造方法を用いることによって、ソリッドタイヤは、走行時における振動を抑制でき、乗心地、操縦安定性などを向上しうる。
【0031】
又請求項2の発明において、ベースゴム層が、スチールコード又は有機繊維コードからなる補強層を具えるときには、リムとの嵌合力を増大でき、リムスリップの発生を効果的に防止しうるとともに、短繊維コードを前記ベースゴムに混入しなくともベースゴム層をベースゴムの巻きつけ時に簡単に補強できるため、生産性を高めうる。
【0032】
さらに請求項3の発明において、トレッドゴム部を射出成型により形成したときには、シート状のトレッドゴムを巻きつけるものに比べて、成形が容易かつ加硫時間を短縮でき、生産性を向上しうるとともに、加硫中の熱膨張が少なくトリム割れなどの外観不良を防ぎ、見映えを高めうる。又トレッドゴム層に気泡が生じるなどの危険を低減でき、タイヤの均一性をより一層向上しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法により形成されたソリッドタイヤを、加硫金型と共に示す断面図である。
【図2】生カバーをクリップリングと共に例示する断面図である。
【図3】生カバーを成型ホーマと共に例示する断面図である。
【図4】従来の技術を説明するためのソリッドタイヤの断面図である。
【図5】従来の技術を説明するための断面図である。
【図6】従来の技術を説明するための断面図である。
【符号の説明】
2 ベースゴム層
3 トレッドゴム層
4 補強層
5 ベースゴム部
6 トレッドゴム部
7 加硫金型
9 クリップリング
10 巻枠
11 成型ホーマ
12 生カバー

Claims (3)

  1. リム側のベースゴム層と、トレッド面側のトレッドゴム層とからなるニューマチック型のソリッドタイヤを製造するソリッドタイヤの製造方法であって、
    加硫金型のクリップリングと同形状とした成型ホーマの巻枠上にシート状のベースゴムを多層に巻きつけソリッドタイヤの仕上がり巾に近いベースゴム部を形成し、かつこのベースゴム部の半径方向外側にトレッドゴム部を配することにより生カバーを成形するとともに、この生カバーを、加硫金型により加硫することを特徴とするソリッドタイヤの製造方法。
  2. 前記ベースゴム層は、スチールコード又は有機繊維コードからなる補強層を具えることを特徴とする請求項1記載のソリッドタイヤの製造方法。
  3. 前記トレッドゴム部は、射出成型によりリング状に形成されることを特徴とする請求項1又は2記載のソリッドタイヤの製造方法。
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