JP3569088B2 - 記録面上の書込み内容消去装置、および消し具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、液体を含浸する黒板消しや白板消し等の消し具で拭いて黒板や白板等の記録面に液体を付着し、その液体とインクとの化学反応で記録面上の文字や絵等の書込み内容を消去する、記録面上の書込み内容消去装置に関する。および、そのような書込み内容消去装置に用いる消し具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、たとえば白板に字や絵を書くとき、特開平7−90214号公報に示すようなマーカーペン状の筆記具を用い、特開平7−90213号公報に示すような有色インクを付着し、白板上に書込みを行うものがある。
【0003】
この種のものでは、たとえば実開昭62−138096号公報や特開昭63−221098号公報に示すような消し具を用い、その消し具で拭いてフェルト付きスポンジや発泡材などの液保持材で白板に液体を付着し、その液体とインクとの化学反応で白板上の書込み内容を消去していた。
【0004】
ところが、そのような実開昭62−138096号公報や特開昭63−221098号公報に示す消し具で拭くと、白板上が乾くまではその上に新たな書込みを行うことができなかった。
【0005】
そこで、従来の消し具の中には、特開平6−336099号公報に示すように、液体を滲出させて液体を付着する液付着部と、記録面に付着している液体を拭き取る拭き取り部とを並べて設けるものがある。そして、消すときは、その消し具で記録面を拭き、液付着部で液体を付着して書込み内容を消去して後、拭き取り部で液体を拭き取り記録面を直ちに乾燥するようにしてした。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、そのような従来の消し具では、記録面を拭いたとき、その記録面上のワックス等の不純物が付着し、それが徐々に堆積して液付着部や拭き取り部の孔を塞ぎ、消去性能や拭き取り性能を低下する問題があった。
【0007】
そこで、この発明の目的は、永い間使用しても消し具の消去性能や拭き取り性能が低下することなく、消去後でも記録面に直ちに書込みを行うことができるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そのため、請求項1に記載の発明は、たとえば以下の図1ないし5に示す実施の形態のように、
消し具33で拭いてその液保持材39で記録面aに水31のような液体を付着し、その液体とインクとの化学反応で前記記録面a上の書込み内容を消去する記録面上の書込み内容消去装置において、
液体を収納する液収納容器30を備え、
その液収納容器30内の液体に前記消し具33を漬けたとき液体を含浸することができる多孔質体で前記液保持材39を形成する一方、
前記消し具33が、前記液保持材39と、その液保持材39を取り付ける、ホルダケース34などのホルダと、そのホルダに開閉自在に取り付ける取っ手36とからなり、
その取っ手36が、それを閉じたとき前記液保持材39を圧縮してその液保持材39に含浸する余分な液体を絞り出す、絞り手段を兼ねている、
ことを特徴とする。
【0009】
そして、請求項1に記載の発明では、記録面a上の書込み内容を消すとき、液収納容器30内の液体に消し具33を漬けて液保持材39に液体を含浸した消し具33を用い、絞り手段で圧縮してその液保持材39に含浸する余分な液体を絞り出して後、その消し具33で拭いて液保持材39で記録面aに液体を付着し、その液体とインクとの化学反応で記録面a上の書込み内容を消去する。
【0010】
請求項2に記載の発明は、たとえば同じく以下の図1ないし5に示す実施の形態のように、請求項1に記載の記録面上の書込み内容消去装置において、前記絞り手段を兼ねる前記取っ手36を閉じて折り畳むときの折り畳み角度を調整可能としてなる、ことを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の発明は、たとえば同じく以下の図1ないし5に示す実施の形態のように、請求項1に記載の記録面上の書込み内容消去装置において、前記ホルダと前記取っ手36に、その取っ手36を開いたとき互いに係合してその開いた状態を保持する凹凸部34b・36bを設けてなる、ことを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載の発明は、たとえば以下の図8に示す実施の形態のように、請求項1、2、または3に記載の記録面上の書込み内容消去装置において、前記液収納容器30に、液体を自動的に補給する自動液体補給手段Aを設けてなる、ことを特徴とする。
【0013】
そして、請求項4に記載の発明では、液収納容器30内の液体が一定以下となったとき、自動液体補給手段Aが働いて液収納容器30内に液体を自動的に補給する。
【0014】
請求項5に記載の発明は、たとえば以下の図9および10に示す実施の形態のように、請求項1、2、3、または4に記載の記録面上の書込み内容消去装置において、前記絞り手段による圧縮割合を変えて前記液保持材39に含浸する液体の絞し出し量を部分的に異ならしめ、前記液保持材39に、それで前記記録面aを拭いたときその記録面aに液体を付着する液付着部38aと該記録面aに付着している液体を拭き取る拭き取り部38bとを設けてなる、ことを特徴とする。
【0015】
そして、請求項5に記載の発明では、消し具33で記録面a上の書込み内容を消すとき、まず液付着部38aで記録面a上を拭き、液保持材39に含浸する液体を付着して記録面a上の書込み内容を消去し、次いで拭き取り部38bで記録面a上を拭き、記録面a上に残留する液体を拭き取る。
【0016】
請求項6に記載の発明は、請求項1、2、3、4、または5に記載の記録面上の書込み内容消去装置において、前記液保持材39を、ポリビニルアルコールを原料とするスポンジで形成してなる、ことを特徴とする。
【0017】
請求項7に記載の発明は、請求項1、2、3、4、または5に記載の記録面上の書込み内容消去装置において、前記液保持材39を、ウレタン系を原料とするスポンジで形成してなる、ことを特徴とする。
【0018】
請求項8に記載の発明は、たとえば以下の図1ないし5に示す実施の形態のように、
液収納容器30内の液体に漬けたとき液体を含浸することができる多孔質体で形成する液保持材39と、その液保持材39を取り付ける、ホルダケース34などのホルダと、そのホルダに開閉自在に取り付け、閉じたとき前記液保持材39を圧縮してその液保持材39に含浸する余分な液体を絞り出す絞り手段を兼ねる取っ手36とからなり、
記録面aを拭いて前記液保持材39で液体を付着し、前記記録面a上の書込み内容を消去する記録面上の書込み内容消去装置に用いる、
ことを特徴とする消し具33である。
【0019】
そして、請求項8に記載の発明では、記録面a上の書込み内容を消すとき、液収納容器30内の液体に漬けて液保持材39に液体を含浸し、絞り手段である取っ手36を折り畳んでそれで圧縮し、その液保持材39に含浸する余分な液体を絞り出して後、記録面a上を拭いて液保持材39で記録面aに液体を付着し、その液体とインクとの化学反応で記録面a上の書込み内容を消去する。
【0020】
請求項9に記載の発明は、たとえば同じく以下の図1ないし5に示す実施の形態のように、請求項8に記載の消し具33において、前記取っ手36を閉じたとき、一部が前記ホルダに突き当たるようにして前記取っ手36のそれ以上の回動を阻止する、ことを特徴とする。
【0021】
そして、請求項9に記載の発明では、液保持材39に液体を含浸して後、絞り手段である取っ手36を閉じて液保持材39を圧縮したとき、一部がホルダに突き当たるようにして取っ手36のそれ以上の回動を阻止することにより、液保持材39に含浸する余分な液体を絞り出す。
【0022】
請求項10に記載の発明は、たとえば同じく以下の図1ないし5に示す実施の形態のように、請求項8または9に記載の消し具において、前記絞り手段を兼ねる前記取っ手36を閉じて折り畳むときの折り畳み角度を調整可能としてなる、ことを特徴とする。
【0023】
そして、液保持材39の圧縮の程度を加減し、水31等の液体の絞り量を調整する。
【0024】
請求項11に記載の発明は、たとえば同じく以下の図1ないし5に示す実施の形態のように、請求項8、9、または10に記載の消し具33において、前記ホルダとの間に、開いたとき互いに係合してその開いた状態を保持する凹凸部34b・36bを設けてなる、ことを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の形態について説明する。
図4には、この発明を適用することができるスタンド支持タイプの電子黒板を示す。
【0026】
図中符号10が電子黒板であり、全体を横長にしてスタンド15で立てて支持する。電子黒板10のフレームケース11は、扁平な矩形箱板形状をなし、正面に大きな窓孔11aを設ける。そして、その窓孔11aから、フレームケース11内で後述のごとく張り渡す記録媒体12の一部を臨ませ、そこにフラットな記録面aを形成してなる。そのようなフレームケース11の手前には、下縁に沿って、筆記具14などを乗せる細長のトレイ13を取り付ける。
【0027】
筆記具14は、記録面aに文字や絵などを書き込むマーカーペンやクレヨンなどで、図示実施の形態では、前述した特開平7ー90214号公報に記載するように、筒状ケース内に、電子供与性呈色化合物と電子受容性顕色化合物とを混合した有色インクを収容したものを使用する。
【0028】
前述したフレームケース11の下には、また、手前に用紙受け16を有するプリンタ17と、2つの収納ケース18・19を順に並べて取り付ける。他方、フレームケース11の片側側縁には、スイッチ群20を設ける。スイッチ群20の中には、上述した記録媒体12を搬送するときの搬送スイッチ、記録媒体12上の書込み内容を読み取るときの読取スイッチ20aなどを備える。
【0029】
さて、そのようなフレームケース11内には、左右に、図5に示すように駆動ローラ22と従動ローラ23とを立てて互いに平行に設ける。それらのローラ22・23間には前述したエンドレスの記録媒体12を掛け渡し、図示省略したスプリングで従動ローラ23を付勢してそれら両ローラ22・23間で張り渡してなる。そして、上述したスイッチ群20の搬送スイッチを操作し、図示省略する駆動源からの回転を伝達して駆動ローラ22を回転するとともに従動ローラ23を従動回転し、記録媒体12を図中左右方向に搬送可能とする。なお、図中符号24は、記録媒体12の裏側に設けて記録面aに裏当てする裏板である。
【0030】
また図5に示すように、フレームケース11内には、片側に、読取機構部25を設ける。読取機構部25は、詳しくは図示省略するが、複写機やこの種の電子黒板などではすでにあまねく公知のものであり、記録媒体12の搬送とともにその記録媒体12上の書込み内容を読み取るものである。
【0031】
そして、この電子黒板10を使用するときは、筆記具14を持って文字や絵を書き、記録面aにインクを付着して電子供与性呈色化合物と電子受容性顕色化合物との分子接触によって発色することで書込みを行う。その書込み内容を用紙に記録するときは、スイッチ群20の中の読取スイッチ20aを操作し、記録媒体12を搬送して読取機構部25で記録面a上の書込み内容を読み取る。そして、その読取機構部25からの信号をプリンタ17に入れ、読取内容を縮小して該プリンタ17内に備える用紙に記録し、用紙受け16上にプリントアウトする。
【0032】
ところで、上述した電子黒板10に書き込んだ書込み内容を消去するときには、請求項1に記載の発明である図1に示す書込み内容消去装置を用いる。図中符号30は、液収納容器である。液収納容器30内には、図示実施の形態では、水31を収納してなる。
【0033】
図中符号33は、消し具である。消し具33は、図2に示すように、やや細長で四角い形状をなすホルダケース34と、その長手方向の一方から突出する二股部34a間に板状突出部36aを嵌め込んで支軸35を中心として開閉自在に取り付けるこの発明でいう絞り手段を兼ねる取っ手36と、比較的硬質の発泡体37に比較的軟質の多孔質体38を接着などで貼り合わせ、硬質の発泡体37の方を若干圧縮してホルダケース34内に嵌め込み取り付ける液保持材39とからなる。
【0034】
そして、常時は、図2に示すとおり、取っ手36を開き、その板状突出部36aに設ける両側の突起36b・36bを、それぞれ二股部34aに設ける両内面の凹部34b・34bに係合し、その開いた状態を保持してなる。
【0035】
そうして、いま電子黒板10に書き込んだ書き込み内容を消去するときは、消し具33の取っ手36を持って液保持材39の全部または図1に示すように一部を液収納容器30内の水31中に漬ける。そして、毛細管現象を利用してその水31を吸い上げ、液保持部材39に水を満遍なく含浸する。
【0036】
その後、取っ手36を持って液収納容器30から取り出し、次には支軸35を中心として取っ手36を回動し、突起36b・36bと凹部34b・34bとの係合を解除して図3に示すように液保持材39に接触する位置まで折り畳み、さらに取っ手36をホルダケース34とほぼ平行となるまで閉じて液保持材39全体を等しく圧縮し、液保持材39に含浸する余分な水31を絞り出す。図示しないが、取っ手36がホルダケース34とほぼ平行となったとき、たとえば取っ手36の一部がホルダケース34に突き当たるようにし、それ以上の取っ手36の回動を阻止するようにする。
【0037】
それから、再び取っ手36を開き、突起36b・36bを凹部34b・34bにクリック感をもって係合して図2に示す開いた状態とし、取っ手36を持って消し具33で拭いてその液保持材39で記録面aに適度に水31を付着し、その水31とインクとの化学反応で顕色化合物の効果を喪失することにより色を消して記録面a上の書込み内容を消去する。
【0038】
請求項1に記載の発明では、この発明でいう絞り手段を兼ねる取っ手36で液保持材39を圧縮してそれに含浸する余分な水31を絞り出して後、消し具33で拭いてその液保持材39で記録面aに適度に水31を付着するから、拭いた後の記録面aに多くの水31が残留することがなく、消去後の記録面aが直ちに乾燥し、その記録面a上にすぐに書き込みを行うことができる。
【0039】
また、この請求項1に記載の発明によれば、書込み内容を消去する前に、消し具33を液収納容器30内の水31に漬けるから、このとき液保持材39に付着したワックス等の不純物を洗い落すことができ、継続使用により徐々に不純物が堆積して消去性能や拭き取り性能が低下するという従来の問題点を解消することができる。
【0040】
この発明は、たとえば上述した図1ないし5に示すように取っ手36を折り畳み可能として、消し具33に絞り手段を設ける。
【0041】
消し具33に絞り手段を設けることに代え、たとえば図6に示すように、液収納容器30に絞り手段を設けてもよい。つまり、図示するように、液収納容器30の入口に、対向して絞りローラ40・40を回転自在に設けるとともに、それらの絞りローラ40・40表面にそれぞれフィルム状の水切りブレード41・41の先端を押し当ててなる。それら水切りブレード41・41の基端は、液収納容器30で支持する。
【0042】
そして、消し具33を水31に漬けるときは、それらの絞りローラ40・40間を通してそれらを図6中鎖線で示す矢印方向に回転しながら、図6に示すように液収納容器30内に消し具33を入れる。液保持材39に水31を含浸して後、消し具33を取り出すときは、取っ手36を持って引き上げると、図7に示すように絞りローラ40・40を各々矢示方向に回転するとともに、それらの絞りローラ40・40間で液保持材39を圧縮し、それに含浸する余分な水31を絞り出すことができる。このとき、絞りローラ40・40に付着した水31は、水切りブレード41・41でかき落し除去する。
【0043】
なお、図1ないし5に示す実施の形態において、取っ手36の折り畳み角度を調整可能としたり、あるいは図6および7に示す例において、絞りローラ40・40間の間隔を調整可能としたりすると、液保持材39の圧縮の程度を加減し、水31の絞り量を調整することができる。そして、書込み内容を消去して後の記録面aが湿っていて直ちに書込みが行えないようなときには、絞り量を多く、反対に水分が不足して書込み内容をきれいに消すことができないようなときには、絞り量を少なくできる。
【0044】
請求項4に記載の発明は、たとえば図8に示すように、液収納容器30に、水31を自動的に補給する自動液体補給手段Aを設けてなる、ことを特徴とする。つまり、図示するように、自動液体補給手段Aは、液収納容器30内の水31が一定高さ以上となったときに流れ出る排水管45と、流れ出た水31が導かれる水31が入ったタンク46と、タンク46内の水31を吸い上げるポンプ47と、そのポンプ47で吸い上げた水31を液収納容器30内に導く給水管48とで構成する。
【0045】
そして、消し具33を漬けて液保持材39に水31を含浸することで、液収納容器30内の水31が減少したときは、ポンプ47を作動してタンク46内の水31を給水管48を通して液収納容器30内に補給する。そうして、液収納容器30内の水31が増えて一定高さ以上となったときは、排水管45から流れ出てタンク46内に戻るようにする。なお、図示実施の形態では、タンク46内にフィルタ49を設け、タンク46内に戻った水31をフィルタ49で濾過して不純物を取り除き、ポンプ47で吸い上げて再び液収納容器30内に送り込むようにしている。
【0046】
ところで、図8に示す実施の形態では、ポンプ47を用いて循環して水31を補給した。しかし、ポンプを用いずに、たとえばチキンフィード装置により水31を補給するようにしてもよい。
【0047】
請求項5に記載の発明は、たとえば図9に示すように、液保持材39の軟質多孔質体38の厚さを左右で異ならしめ、右側の厚さT1を左側の厚さT2より薄くすることにより、絞り手段による圧縮割合を変えて液保持材39に含浸する水31の絞し出し量を部分的に異ならしめ、液保持材39に、それで記録面aを拭いたときその記録面aに水31を付着する液付着部38aと該記録面aに付着している水31を拭き取る拭き取り部38bとを設けてなる。
【0048】
そして、書込み内容を消去するとき、絞り手段で、液付着部38aは弱く圧縮して少しの水31を絞り出し、拭き取り部38bは強く圧縮して多くの水31を絞り出す。それから、まず液付着部38aで拭いて含浸する水31を記録面aに付着し、インクとの化学反応で記録面a上の文字や絵を消す。次いで、拭き取り部38bで拭いて記録面a上に残留する水31を拭き取る。これにより、自然乾燥を待つことなく消去後の記録面a上にすぐに書込みを行うことができる。
【0049】
図10に示す実施の形態では、液保持材39の軟質多孔質体38の厚さを周囲と中央部とで異ならしめ、周囲の厚さT3を中央部の厚さT4より薄くすることにより、絞り手段による圧縮割合を変えて液保持材39に含浸する水31の絞し出し量を部分的に異ならしめ、液保持材39に、それで記録面aを拭いたときその記録面aに水31を付着する液付着部38aと該記録面aに付着している水31を拭き取る拭き取り部38bとを設けてなる。
【0050】
そして、書込み内容を消去するとき、絞り手段で、液付着部38aは弱く圧縮して少しの水31を絞り出し、拭き取り部38bは強く圧縮して多くの水31を絞り出す。それから、まず液付着部38aで拭いて含浸する水31を記録面aに付着し、インクとの化学反応で記録面a上の文字や絵を消す。次いで、拭き取り部38bで拭いて記録面a上に残留する水31を拭き取る。これにより、自然乾燥を待つことなく消去後の記録面a上にすぐに書込みを行うことができる。
【0051】
前者の図9に示すものでは、書込み内容を消去するとき、まず液付着部38aで拭いてから、次に拭き取り部38bで拭くように、消し具33を一定の方向に動かさなければならない。しかし、後者の図10に示すものでは、消し具33をいずれの方向に動かしても、液付着部38aで拭いた後で、拭き取り部38bで拭くこととなり、使い勝手がよい。また、液付着部38aで拭くと、水31がまわりに滲み出るが、図9に示すものでは、その滲み出た水31を拭き取り部38bで拭き取りにくいに対し、図10に示すものでは、拭き取り部38bで簡単に拭き取ることができる。
【0052】
ところで、図9および図10に示す実施の形態では、軟質多孔質体38の厚さを変えて液保持材39に液付着部38aと拭き取り部38bとを形成した。しかし、液保持材39側の厚さは均一にして絞り手段側にたとえば凹凸を設け、液保持材39に、弱く圧縮して少しの水31を絞り出す液付着部38aと強く圧縮して多くの水31を絞り出す拭き取り部38bとを形成するようにしてもよい。
【0053】
請求項6に記載の発明は、たとえば上述した実施の形態において、軟質の多孔質体38を、ポリビニルアルコールを原料とするスポンジで形成してなる、ことを特徴とする。ポリビニルアルコールを原料とするスポンジは、水溶性のポリビニルアルコールに酸を触媒として、ホルムアルデヒドを結合させるホルマール反応により、ポリビニルホルマールをつくる。その際、気孔生成剤を加え、気孔形成を行い、そのポリビニルホルマール完成後、気孔生成剤を抽出する方法により形成する。
【0054】
請求項7に記載の発明は、たとえば上述した実施の形態において、軟質の多孔質体38を、ウレタン系を原料とするスポンジで形成してなる、ことを特徴とする。
【0055】
たとえば以下の図11ないし21に示す例のように、記録面上の書込み内容消去装置において、液保持材39の全部または一部を、拭浄性がよくて吸水性に優れ、平滑性が高くて記録面aに傷を付けることなく、自己発塵性がきわめて低いワイピングクロス50で被うようにしてもよい。
【0056】
図11および12には、書込み内容消去装置で用いる消し具33を示す。この消し具33は、ホルダケース34の下面部に、一部をワイピングクロス50で被って液保持材39を取り付けてなる。
【0057】
ホルダケース34は、樹脂製で、縦断面ほぼ凸型をなすやや細長形状につくり、上面部に長さ方向にのびる把手34cを中央にまっすぐ設けるとともに、下面部に周縁を残して浅い凹部34dを形成してなる。
【0058】
液保持材39は、軟質な多孔質体で、そのホルダケース34の凹部34dに合わせて薄い直方体形状につくり、図13に示すように対向する両側にそれぞれ互いに平行に直線状の長手スリット39a・39aと小口スリット39b・39bを設けてなる。
【0059】
ワイピングクロス50は、たとえば鐘紡株式会社製の「ザヴィーナ ミニマックス」のように、超極細長繊維を超高収縮高密度加工を施して超高温特殊カット技術でカットした原糸断面のくさび状になったポリエステルとナイロンで形成してなる。そして、たとえば図14に示すように長方形状につくり、各コーナーをそれぞれ図示のごとく切り落してそこに逃げ部50a………を形成し、それにより周囲の対向する両側にそれぞれ互いに平行に長手のひだ50b・50bと小口のひだ50c・50cを設ける。
【0060】
そうして、図15に示すように、長手のひだ50b・50bを各々長手スリット39a・39a内に挿入するとともに、小口のひだ50c・50cを各々小口スリット39b・39b内に挿入し、スリット39a・39a・39b・39bを貫通したひだ50b・50b・50c・50cの先端をそれぞれ外向きに折り曲げ、それらを液保持材39全面とともにアクリル等よりなる剛性の樹脂製厚板51に二液性接着剤等を用いて貼り付ける。
【0061】
そして、ワイピングクロス50側を外向きとして厚板51をホルダケース34の凹部34d内に図16に示すように嵌め込み、両面接着テープ等を用いて比較的交換自在に取り付ける。これにより、液保持材39の中央をワイピングクロス50で被った部分を液付着部38aとし、その周囲のワイピングクロス50で被わない部分を拭き取り部38bとしてなる。
【0062】
このように、この消し具33では、ワイピングクロス50で被った部分を液付着部38aとするから、超極細長繊維であるワイピングクロス50で記録面a上を微細な凹凸にフィットして拭き、液体を付着させながらその記録面a上の油膜などもきれいに拭き取ることができ、拭浄性がよいとともに、吸水性も優れている。さらに、ワイピングクロス50を超高収縮高密度加工を施してつくるから、平滑性が高く、記録面aの表面に傷を付けることがなく、また超高温特殊カット技術でカットするから、生地のエッジにカットカスが残らず、自己発塵性もきわめて低く押さえることができる。
【0063】
この消し具33では、またワイピングクロス50で被わない部分を拭き取り部38bとするから、その拭き取り部38bで記録面a上に付着した液体をきれいに拭き取ることができる。
【0064】
ところで、この例では、上述した消し具33を、その不使用時は図17に示すごとく液収納容器30内に収納する。図示例の液収納容器30は、全体箱型形状をなし、四角い器状の容器本体53上をほぼ平板状の蓋体54で被ってなる。蓋体54は、その長手方向片側の左右に各々アーム54a・54aを設ける。そして、それらのアーム54a・54aの先端を各々軸55・55(アーム54a・54aおよび軸55・55は、図17ではともに一方は隠れて見えない)を介して容器本体53の小口方向左右に取り付け、それらの軸55・55を中心として蓋体54を、図18に示すように容器本体53に対してその上向き段部53aに当たる位置まで開くことができるようにする。
【0065】
容器本体53には、長手方向片側中段に排出口53bを、他側中段に吸込口53cをそれぞれ外向きに突出して設ける。一方、容器本体53内には、図示のごとくその中に収納する消し具33を乗せる、すのこやブラシや網などの消し具支持部材56を設ける。図17では、小口方向にのびる縦断面三角形状の山を複数平行に備える樹脂製の支持部材56を、容器本体53内の底部上に設置してなる。そして、その支持部材56を埋没するように水31を入れてなる。
【0066】
また、容器本体53内には、長手方向片側の左右に各々角柱体57・57を立て、互いに対向して設ける。そして、それらの角柱体57・57間に掛け渡して支持軸58を設け、その支持軸58で1つの絞りローラ40を回転自在に支持する。絞りローラ40は、水31中に埋没することなく、常に水31上に露出して設ける。両角柱体57・57間には、またその支持軸58と平行に連結杆60を掛け渡し、水31中でその連結杆60で水切りブレード61の基端を支持する。水切りブレード60は、フィルム状で、先端を水31から出して絞りローラ40の外周に押し当ててなる。
【0067】
また、両角柱体57・57は、それぞれそれらから内向きに突出して支持軸58と平行な同一直線上にある別の支持軸62・62を各々支持する。そして、それらの支持軸62・62で、絞りローラ40の両端と対向して該絞りローラ40上にそれぞれ押圧ローラ63・63を回転自在に支持する。なお、両角柱体57・57には、それらの押圧ローラ63・63とそれぞれ隣接してガイド突部57a・57aを設けてなる。また、図17では、各2つの角柱体57・57、ガイド突部57a・57a、支持軸62・62、押圧ローラ63・63は、それぞれ一方のみが現われている。
【0068】
ところで、上述した液収納容器30は、図19に示すように、フレームケース11の下にプリンタ17と並べてそれで支持して設ける。図示例では、蓋体54を開けることができるように、トレイ13は短くつくる。
【0069】
一方、図19に示すように、スタンド15の左右の支柱15a・15b間の下方には、横杆65を掛け渡す。そして、その横枠65と右側支柱15bでタンク受け66を支持し、そのタンク受け66上に水31の入ったポリ容器等のタンク46を乗せてなる。そして、図8に示す例と同様に、タンク46の入口と前述した液収納容器30の排出口53bとを排水管45で連結するとともに、吸込口53cとをポンプ(図19で示すものは手動のポンプ)47を介して給水管48で連結してなる。
【0070】
そうして、ポンプ47を繰り返し圧縮してタンク46内の水31を給水管48を通して液収納容器30の容器本体53内に入れる。容器本体53内で水31の高さが排出口53bの高さまでになったときは、その排出口53bから排水管45を通して容器本体53内の水31をタンク46内に戻す。図8に示す例と同様に、タンク46内には、フィルタを設け、タンク46内に戻った水31をフィルタで濾過して不純物を取り除き、ポンプ47で吸い上げて再び液収納容器30内に送り込むようにしている。
【0071】
さて、いま上述した液収納容器30内の消し具33を用いて記録面a上の書込み内容を消去するときは、まず図19に示すように、液収納容器30の蓋体54を開いて容器本体53内にある消し具33の把手34cを持つ。そして、ガイド突部57a・57aで案内して消し具33の両側を絞りローラ40と押圧ローラ63間に導き、図21に示すハンドル68をまわして支持軸58とともに絞りローラ40を回転する。これにより、消し具33を両ローラ40・63間に食い込ませ、液保持材39を圧縮しながら図20および図21に示すようにローラ40・63間を通過する。
【0072】
すると、液付着部38a中の水31は、ワイピングクロス50を通し、または逃げ部50a………から排出される。また、拭き取り部38b中の水31は、ワイピングクロス50で被われていないから、液付着部38aよりも確実に絞られる。そして、通過後の消し具33を、図19に示すように蓋体54で受ける。
【0073】
そこで、把手34cを持ってこの消し具33で記録面aを拭くと、液付着部38aで記録面aに水31を付着してインクとの化学反応で記録面a上の文字や絵を消すことができるとともに、拭き取り部38bで記録面a上に残留する水31を確実に拭き取ることができる。
【0074】
このように消し具33は、使用後は、液収納容器30内に入れて水31に漬け、再び使用するときは液保持材39を圧縮して余分な水31を絞り出す。よって、液保持材39に付着したワックス等の不純物は、適宜洗い落すことができる。洗い落された不純物は、液収納容器30内の底部に溜るが、液収納容器30内に収納する消し具33がそれら底部に溜った不純物に触れることのないように、消し具33は上述したように消し具支持部材56で支持してなる。図示例では、消し具支持部材56に、また液収納容器30内での不純物の舞い上がりを防ぐ働きもさせている。
【0075】
ところで、上述した図示例では、液保持材39の一部をワイピングクロス50で被ったが、液保持材39の全部をワイピングクロス50で被ってもよい。上述の例のように、液保持材39の一部をワイピングクロス50で被い、そのワイピングクロス50で被った部分を液付着部38aとしてもよい。このようにすると、上述したとおり、ワイピングクロス50で被っていない拭き取り部38bを確実に絞ることができる。
【0076】
上述した例のように、ワイピングクロス50の一部を切り落して液保持材39中に含浸する液体の逃げ部50a………を設けてもよい。そして、液保持材39を圧縮したとき、液付着部38a中の水31が、その逃げ部50a………を通して逃げることができるようにする。
【0077】
また、上述した例のように、ワイピングクロス50をポリエステルとナイロンで形成してもよい。
【0078】
さて、上述したすべての実施の形態では、この発明を電子黒板に適用した場合について説明した。しかし、この発明は、電子黒板に限らず、消し具で拭いて記録面に水やクリーナ液等の液体を付着し、その液体とインクとの化学反応で記録面上の書込み内容を消去するタイプのすべての黒板や白板などに適用することができる。
【0079】
【発明の効果】
したがって、請求項1ないし11に記載の発明によれば、絞り手段で液保持材を圧縮してそれに含浸する余分な液体を絞り出して後、消し具で拭いてその液保持材で記録面に適度に水を付着するから、拭いた後の記録面に多くの液体が残留することがなく、消去後の記録面が直ちに乾燥し、その記録面上にすぐに書き込みを行うことができる。
【0080】
また、書込み内容を消去する前に、消し具を液収納容器内の液体に漬け、その液保持材を圧縮して含浸した余分な液体を絞り出すから、液保持材に付着したワックス等の不純物を洗い落すことができ、継続使用により徐々に不純物が堆積して消去性能や拭き取り性能が低下するという従来の問題点を解消することができる。
【0081】
請求項2に記載の発明によれば、取っ手の折り畳み角度を調整可能として、液保持材の圧縮の程度を加減し、水等の液体の絞り量を調整することができる。そして、書込み内容を消去して後の記録面が湿っていて直ちに書込みが行えないようなときには、絞り量を多く、反対に水分が不足して書込み内容をきれいに消すことができないようなときには、絞り量を少なくできる。
請求項3に記載の発明によれば、ホルダと取っ手に、その取っ手を開いたとき互いに係合してその開いた状態を保持する凹凸部を設けるので、取っ手を開いたときその凹凸部をクリック感をもって係合してその開いた状態を安定的に保持することができる。
請求項4に記載の発明によれば、液収納容器に、液体を自動的に補給する自動液体補給手段を設けるから、消し具を漬けて液保持材に液体を含浸することで、液収納容器内の液体が減少したとき、自動液体補給手段で液収納容器内に液体を自動的に補給することができる。
【0082】
請求項5に記載の発明によれば、消し具で記録面上の書込み内容を消すとき、まず液付着部で記録面上を拭き、液保持材に含浸する液体を付着して記録面上の書込み内容を消去し、次いで拭き取り部で記録面上を拭き、記録面上に残留する液体を拭き取るから、消去後の記録面に、自然乾燥を待つことなくすぐに書込みを行うことができる。
【0083】
請求項6および7に記載の発明によれば、液保持材をポリビニルアルコールを原料としまたはウレタン系を原料とするスポンジで形成し、液体の含浸性能や保水性能を高めることができる。
【0084】
請求項8に記載の発明によれば、絞り手段である取っ手を折り畳んでそれで液保持材を圧縮し、その液保持材に含浸する余分な液体を絞り出すことができる。
【0085】
請求項9に記載の発明によれば、取っ手を閉じたとき、一部がホルダに突き当たるようにして取っ手のそれ以上の回動を阻止するので、液保持材に含浸する余分な液体を絞り出して液保持材で記録面に適度に液体を付着することができる。
【0086】
請求項10に記載の発明によれば、取っ手の折り畳み角度を調整可能として、液保持材の圧縮の程度を加減し、水等の液体の絞り量を調整することができる。
請求項11に記載の発明によれば、ホルダとの間に、開いたとき互いの凹凸部を係合するので、開いたときその凹凸部をクリック感をもって係合してその開いた状態を安定的に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の発明の一実施の形態である書込み内容消去装置を説明するもので、液収納容器内に消し具を挿入した状態図である。
【図2】その消し具の斜視図である。
【図3】その消し具の液保持材を圧縮して液体を絞り出している状態を示す状態説明図である。
【図4】その書込み内容消去装置を適用する電子黒板の斜視図である。
【図5】その内部機構の部分斜視図である。
【図6】他例である書込み内容消去装置を説明するもので、液収納容器内に消し具を挿入した状態図である。
【図7】その消し具の液保持材を圧縮して液体を絞り出している状態を示す状態説明図である。
【図8】請求項4に記載の発明の一実施の形態である書込み内容消去装置を説明するもので、それで用いる自動液体補給装置の構成説明図である。
【図9】請求項5に記載の発明の一実施の形態である書込み内容消去装置を説明するもので、それで用いる消し具の斜視図である。
【図10】それで用いる他の消し具の一部破断斜視図である。
【図11】また他例である書込み内容消去装置を説明するもので、それで用いる消し具の斜視図である。
【図12】その消し具を底面側から見て示す斜視図である。
【図13】その消し具を構成する液保持材の平面図である。
【図14】その消し具を構成するワイピングクロスの展開平面図である。
【図15】その液保持材の一部をワイピングクロスで被って厚板に取り付けた状態の平面図と中央縦断正面図と中央縦断右側面図である。
【図16】それをホルダケース34に取り付けて完成した消し具を、一部断面にして示す側面図である。
【図17】その消し具を液収納容器内に収納して示す縦断面図である。
【図18】その液収納容器を、蓋体を開いて示す正面図である。
【図19】この例の書込み内容消去装置を適用した電子黒板の斜視図である。
【図20】使用時にその消し具の液保持材を液収納容器の絞り手段で絞っている状態を示す縦断面図である。
【図21】その状態を示す平面図である。
【符号の説明】
30 液収納容器
31 水(液体)
33 消し具
34 ホルダケース(ホルダ)
34b 凹部(凹凸部)
36 取っ手(絞り手段)
36b 突起(凹凸部)
38a 液付着部
38b 拭き取り部
39 液保持材
a 記録面
A 自動液体補給手段
Claims (11)
- 消し具で拭いてその液保持材で記録面に液体を付着し、その液体とインクとの化学反応で前記記録面上の書込み内容を消去する記録面上の書込み内容消去装置において、
液体を収納する液収納容器を備え、
その液収納容器内の液体に前記消し具を漬けたとき液体を含浸することができる多孔質体で前記液保持材を形成する一方、
前記消し具が、前記液保持材と、その液保持材を取り付けるホルダと、そのホルダに開閉自在に取り付ける取っ手とからなり、
その取っ手が、それを閉じたとき前記液保持材を圧縮してその液保持材に含浸する余分な液体を絞り出す絞り手段を兼ねている、
記録面上の書込み内容消去装置。 - 前記絞り手段を兼ねる前記取っ手を閉じて折り畳むときの折り畳み角度を調整可能としてなる、請求項1に記載の記録面上の書込み内容消去装置。
- 前記ホルダと前記取っ手に、その取っ手を開いたとき互いに係合してその開いた状態を保持する凹凸部を設けてなる、請求項1に記載の記録面上の書込み内容消去装置。
- 前記液収納容器に、液体を自動的に補給する自動液体補給手段を設けてなる、請求項1、2、または3に記載の記録面上の書込み内容消去装置。
- 前記絞り手段による圧縮割合を変えて前記液保持材に含浸する液体の絞し出し量を部分的に異ならしめ、前記液保持材に、それで前記記録面を拭いたときその記録面に液体を付着する液付着部と該記録面に付着している液体を拭き取る拭き取り部とを設けてなる、請求項1、2、3、または4に記載の記録面上の書込み内容消去装置。
- 前記液保持材を、ポリビニルアルコールを原料とするスポンジで形成してなる、請求項1、2、3、4、または5に記載の記録面上の書込み内容消去装置。
- 前記液保持材を、ウレタン系を原料とするスポンジで形成してなる、請求項1、2、3、4、または5に記載の記録面上の書込み内容消去装置。
- 液収納容器内の液体に漬けたとき液体を含浸することができる多孔質体で形成する液保持材と、その液保持材を取り付けるホルダと、そのホルダに開閉自在に取り付け、閉じたとき前記液保持材を圧縮してその液保持材に含浸する余分な液体を絞り出す絞り手段を兼ねる取っ手とからなり、
記録面を拭いて前記液保持材で液体を付着し、前記記録面上の書込み内容を消去する記録面上の書込み内容消去装置に用いる、
消し具。 - 前記取っ手を閉じたとき、一部が前記ホルダに突き当たるようにして前記取っ手のそれ以上の回動を阻止する、請求項8に記載の消し具。
- 前記絞り手段を兼ねる前記取っ手を閉じて折り畳むときの折り畳み角度を調整可能としてなる、請求項8または9に記載の消し具。
- 前記ホルダとの間に、開いたとき互いに係合してその開いた状態を保持する凹凸部を設けてなる、請求項8、9、または10に記載の消し具。
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