JP3568962B2 - 変流器および情報メモリを有する電力遮断器 - Google Patents

Description

本発明は、変流器と、変流器により供給された信号を処理するためのハウジングを有する電子式引外し装置と、電力遮断器の特性曲線値に対する情報メモリとを有する電力遮断器に関する。
これらの特徴を有する電力遮断器は米国特許第5331500号明細書により公知である。そこでインタフェースカードと呼ばれている情報メモリはその際に、引外し装置が電力遮断器に組み込まれるときに初めて引外し装置との作用結合が形成されるように固定的に電力遮断器の保持機構に取付けられる。引外し装置には変流器の信号が、変流器をインタフェースカードと接続している導線により伝達される。これにより引外し装置は電力遮断器の特性に関する情報を受ける。
情報メモリが電力遮断器の固定的な構成部分にされていることにより、電子式引外し装置内の前記の特性曲線値の同じく公知の記憶に比較して、形式および定格電流のような電力遮断器の不変の特徴ならびに同じく固定的に電力遮断器に組み込まれている変流器の特性値が電子式引外し装置の交換の際にも不変に考慮に入れられることが確実に達成される。しかし、このことは、電子式引外し装置の故障の生起およびそれに続く検査の際に、情報メモリ内で生起しているような障害が認識されないことを意味する。さらに、電力遮断器の変流器が交換され、従ってまた情報メモリが適合または交換されなければならないならば、慎重な検討を必要とする。
本発明の課題は、冒頭に記載した種類の情報メモリを有する電力遮断器における機能検査および故障発見を改善することにある。
この課題は、本発明によれば、引外し装置および変流器へのインタフェースにより構成された情報メモリが引外し装置のハウジングの外側に着脱自在に取付けられることにより解決される。これにより、引外し装置が情報メモリと一緒にしか電力遮断器から取り外しされないことが達成される。従って、電力遮断器から取り外された引外し装置の機能検査が行われるとき、この機能検査に必然的に情報メモリも組み入れられる。機能障害が確認されると、このようにして、障害探索が等しく引外し装置自体にも情報メモリにもわたっていることが保証される。引外し装置のみを交換することが必要であると判明したとすると、情報メモリが当該の引外し装置から分離され、また新しい引外し装置に取付けられる。特性曲線値がそれによって引き継がれる。
情報メモリが引外し装置の操作前面と反対側の背壁に配置され、また引外し装置へのインタフェ−スおよび変流器へのインタフェースが情報メモリのプリント回路板の向かい側に配置されることがすすめられる。このことはごくわずかな深さを有する引外し装置への情報メモリの目的にかなった取付を可能にする。
引外し装置と情報メモリとの間の確実な電気的接続を保証するため、情報メモリは引外し装置との接続の役割をする取付機構を有する固有のハウジングを有し得る。
以下、図面に示されている実施例により本発明を一層詳細に説明する。
図面は前面側で近接可能な電子式引外し装置と背面側でこれに配置されている情報メモリとを有する低圧電力遮断器の概要を側面図または断面図により示す。
電力遮断器１は図面中に輪郭として概要を示されている。電子式引外し装置２が電力遮断器１内に、その操作前面３が電力遮断器１の前面側４において近接可能であるように格納されている。引外し装置１のハウジング５は、電力遮断器１の台７に当接しており、またこれと概要を示されている結合手段10により結合されている取付脚６を有する。
電力遮断器１は各１つの開閉接点システム12を有する概要を示されている電流経路11を含んでいる。電流経路の各々には変流器13を設けられており、その出力信号が電子式引外し装置２を制御する役割をする。
情報メモリ14は電子式引外し装置２の操作前面３と反対側の背壁15に配置されている。情報メモリ14は、引外し装置２のハウジング５の下側の取付脚６の上に設けられ、またこれと同じく概要を示されている取付手段20により結合される取付機構17を有する固有のハウジング16を有する。インタフェース18および19は情報メモリと引外し装置２および変流器13との簡単な電気的接続を行う。
情報メモリ14のハウジング16のなかに、変流器13から与えられた信号と変流器および電力遮断器を特徴付ける特性曲線値とを伝達する役割をするデバイスを有するプリント回路板21が設けられている。プリント回路板21は向き合っている側に差し込みコネクタの構成要素22または23を設けられている。これらの差し込みコネクタのその他の構成要素は差し込みソケット24および多重プラグ25である。構成要素22は電子式引外し装置２のハウジング５の背壁15に配置されている差し込みソケット24と共同作用し、他方において構成要素23は変流器13と接続するための多重プラグ25を差し込むために自由に近接可能である。構成要素22および24は一緒にインタフェース18を形成し、また構成要素23はインタフェース19を形成する。
図面から理解されるように、電子式引外し装置２は電力遮断器１から取付手段10を除去した後に情報メモリ14と一緒に取り外すことができる。いま他の引外し装置が電力遮断器１に組み込まれるべきであれば、その前に情報メモリ14が取付手段20の除去および差し込みソケット24からの構成要素22の分離により取り外され、また新しい引外し装置に同様の仕方で取付けられる。それによって新しい引外し装置にも変流器13および電力遮断器１の形式に対して特有の特性値が通知される。
電子式引外し装置２が検査のために電力遮断器１から取り外されると、検査は先ず引外し装置および情報メモリのユニットに対して実行され、また必要な場合には別々に引外し装置２および情報メモリ14に対して継続される。従って、故障のある情報メモリを一層容易に認識し、また場合によっては交換することも可能である。

Claims (3)

1. 変流器（13）と、変流器（13）により供給された信号を処理するためのハウジング（５）を有する電子式引外し装置（２）と、電力遮断器（１）の特性値に対する情報メモリ（14）とを有する電力遮断器（１）において、引外し装置（２）および変流器（13）へのインタフェース（18、19）により構成された情報メモリ（14）が引外し装置（２）のハウジング（５）の外側に着脱自在に取付けられていることを特徴とする電力遮断器。
2. 情報メモリ（14）が引外し装置（２）の操作前面（３）と反対側の背壁（15）に配置されており、また引外し装置（２）へのインタフェース（18）および変流器（13）へのインタフェース（19）が情報メモリ（14）のプリント回路板（21）の向かい側に配置されていることを特徴とする請求項１記載の電力遮断器。
3. 情報メモリ（14）が引外し装置（２）との接続の役割をする取付機構（17）を有する固有のハウジング（16）を有することを特徴とする請求項２記載の電力遮断器。

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