JP3568947B1 - 枝管合流口の穿孔装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 枝管を損傷することなく狭い枝管であっても自在に移動して枝管側から本管との合流口を塞いでいる更正材の穿孔を行うことができる枝管合流口の穿孔装置を提供する。
【解決手段】 枝管合流口の穿孔装置1Aは、枝管E内に進入可能な形状に形成された装置本体2Aと、この装置本体2Aを枝管E内で移動させる移動手段3と、装置本体2Aの半径方向へ拡開するとともに、装置本体2Aを中心に外周方向へ回転して合流口Hの内周面に沿って更正材Lを切削する回転切削手段4Aと、この回転切削手段4Aによる切削の際に受ける枝管Eの軸線方向の反力および軸線回りの反力に対抗するために合流口Hを塞いでいる更正材Lに装置本体2Aを連結させて固定する反力対抗手段5Aとを有している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、下水道管等の管路を改築・修繕等した際に本管の更正材によって閉塞される枝管の合流口を穿孔する穿孔装置に関し、特に、本管側からではなく枝管側から前記合流口を塞ぐ更正材を穿孔するのに好適な枝管合流口の穿孔装置に関する。
地中に埋設された下水管等の管路施設が老朽化した場合、管路を地中から掘り出すことなく、管路施設の全部又は一部の管路内周面を改築・修繕する材料(以下「更正材」という)を施工し、改築・修繕する更正技術が数多く開発・実用化されている。しかし、これらの更正技術を施した場合、枝管と本管との合流口が更正材によって塞がれてしまうため、その更正材の穿孔作業が必要になる。
この枝管合流口の穿孔作業は、本管側もしくは枝管側から行うことが考えられるが、枝管の径は15〜20cmと細いものが多いため、現状では本管側から作業員が入って手動穿孔工具を使用して穿孔したり、本管側から穿孔ロボットを使用して穿孔している。
しかし、本管から穿孔する場合、
第1に、穿孔位置を決定するのが難しく非常に時間がかかる(枝管側から一々灯りを照らすが手間と時間がかかる)。
第2に、本管マンホールからロボットを挿入するため、交通規制の必要がある。
第3に、枝管本来の内径と全く同じ径で穿孔するのが困難である。
第4に、穿孔作業が長時間に及ぶと、交通規制による周辺への迷惑が増大し、施工コストアップに至る。
第5に、本管マンホール周辺の安全確保、本管内の作業員の安全確保を万全にする必要がある。
という多くの問題が存在している。
一方、枝管側から穿孔作業を行う穿孔装置はいくつか提案されているが、狭い空間内におけるロボットの制御は極めて難しくほとんど実現されていない。例えば、特開平3−244892号公報に記載の発明は、枝管内に配置された主管部から膨張部材に圧縮空気を送入して径方向に膨張させ、枝管内に前記主管部を突っ張らせて固定する。その上で、先端の針具をライニング材に突き刺して破り、合流口を開口するものである。
特開平3−244892号公報
しかし、特許文献1のような装置では、膨張部材によって主管部を固定しているが、針具の穿孔方向に対する反力に対抗する力を枝管内面の摩擦によって確保する機構であるため、大きな力を確保することが難しい。もし膨張部材をより強く膨張させて大きな摩擦力を確保しようとすれば、枝管に大きな負担が加わり、ただでさえ老朽化している管路が容易に破壊されてしまう。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、枝管を損傷することなく狭い枝管であっても自在に移動して枝管側から本管との合流口を塞いでいる更正材の穿孔を行うことができる枝管合流口の穿孔装置を提供することを目的とする。
本発明に係る枝管合流口の穿孔装置の特徴は、本管と枝管との合流口を塞いでいる更正材を穿孔するための枝管合流口の穿孔装置であって、前記枝管内を進行可能な形状に形成された装置本体と、この装置本体を枝管内で移動させる移動手段と、前記装置本体の半径方向へ拡開するとともに、前記装置本体を中心に外周方向へ回転して前記合流口の内周面に沿って更正材を切削する回転切削手段と、この回転切削手段による切削の際に受ける前記枝管の軸線方向の反力および軸線回りの反力に対抗するために前記合流口を塞いでいる更正材に前記装置本体を連結させて固定する反力対抗手段とを有する点にある。
また、本発明において、前記反力対抗手段は、先端側にドリル部を有するとともに、このドリル部の後端側に軸線方向の反力に対抗するタップ部を備えたドリルタップを前記装置本体の先端部に少なくとも2本並べて配置することが好ましい。
また、本発明において、前記反力対抗手段は、先端側にドリル部を有し、このドリル部の後端側に軸線方向の反力に対抗するタップ部を備えたドリルタップを前記装置本体の先端部中央位置に1本配置するとともに、前記ドリルタップの根元周辺に回転モーメントの反力に対抗する反力対抗突起環を設けるようにしてもよい。
さらに、本発明において、前記反力対抗手段は、回転軸の先端に鋸刃を備えたホールソーを前記装置本体の先端部に少なくとも2本並べて配置し、それら各回転軸を前記装置本体の先端面に対して平行にスライド可能に軸支するようにしてもよい。
また、本発明において、前記回転切削手段は、前記装置本体の外周に沿って軸線方向に往復動するとともに軸線回りに回転するスライド回転体と、このスライド回転体に前記枝管の径方向へ揺動可能に支持されており先端部に切削刃を備えている揺動切削刃部とを有していることが望ましい。
さらに、本発明において、前記揺動切削刃部は、更正材を切削するための更正材用切削刃と、前記枝管のコンクリート材を切削するためのコンクリート用切削刃との2種類を前記回転体に配備するようにしてもよい。
また、本発明において、前記揺動切削刃部の外側面には、切削面を面取り仕上げするための面取刃が形成されていることが好ましい。
さらに、本発明において、前記移動手段は、前記装置本体に前記枝管の径方向へ揺動可能に支持されており先端部に車軸を備えた揺動アームと、前記車軸回りに回転駆動されるとともに前記車軸に垂直な回転軸回りのフリーローラを備えた全方向車輪とから構成されており、前記揺動アームは、少なくとも3本から構成され、前記装置本体の外周に沿って等間隔に配置されているとともに、すべての揺動アームの開脚量が同等に保持されていることが望ましい。
また、本発明において、前方側に配置された揺動アームは、前記回転切削手段のスライド回転体に揺動可能に支持されていることが好ましい。
さらに、本発明において、前記回転切削手段は、複数の切削刃を内側の収納位置と外側の切削位置とに開閉移動させる切削刃開閉ユニットと、切削刃を装置本体の軸線周りに遊星回転させる切削刃遊星回転ユニットと、切削刃を自転させる切削刃自転ユニットとを備えており、前記切削刃開閉ユニットは、開閉駆動源の駆動力によって装置本体の軸線方向に往復動可能であってかつ回転可能に軸支されており外周面に螺旋状ねじが形成されたチェンジナットスクリュー軸と、このチェンジナットスクリュー軸の螺旋状ねじに螺合されており前記チェンジナットスクリュー軸の軸線方向の移動に伴って前記螺旋状ねじに沿って回転するナットギアと、このナットギアに歯合する開閉歯車を備えているとともに前記切削刃が支持されている切削刃回転軸を回転自在に保持しており前記ナットギアの回転に伴って前記切削刃を開閉させる切削刃ベースとを有しており、前記切削刃遊星回転ユニットは、装置本体の軸線回りに回転する遊星回転ベースを有しており、この遊星回転ベースは前記切削刃ベースを支持しているとともに、前記チェンジナットスクリュー軸を一体的に回転するように軸支しており、切削位置に移動された切削刃を遊星回転させており、前記切削刃自転ユニットは、自転駆動源の回転駆動力を切削刃回転軸に伝達する中間歯車群を有し、この中間歯車群を前記遊星回転ベースに支持させ、前記切削刃を自転させながら遊星回転させて切削を行うようにすることが好ましい。
本発明によれば、切削対象物を利用して反力に対抗する力を確保することにより、枝管を破損することなく大きな切削力を確保することができ、枝管側から穿孔作業を安全かつ容易に実行することができるため、低コストおよび工期短縮を図ることができる。
以下、本発明に係る枝管合流口Hの穿孔装置1Aの第1の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本第1実施形態の枝管合流口Hの穿孔装置1Aを示す全体斜視図である。本第1実施形態の枝管合流口Hの穿孔装置1Aは、主として、枝管E内に進入可能な小型に形成された装置本体2Aと、この装置本体2Aを枝管E内で自在に移動させる移動手段3と、ライニング材等から構成される更正材Lを枝管合流口Hの内周面に沿って切削する回転切削手段4Aと、前記枝管合流口Hを塞いでいる更正材Lに前記装置本体2Aを連結して前記枝管Eの軸線方向および軸線回りの反力に対抗する力を得る反力対抗手段5Aとから構成されている。
本第1実施形態の各構成部についてより詳細に説明する。図1に示すように、装置本体2Aは枝管Eより小径の略円筒形状に形成されており、その軸線方向の長さは、枝管Eの曲がり角でも移動可能な長さに形成されている。装置本体2Aの前方端面には高輝度ライト6およびCCDカメラ7が設けられており、暗い枝管E内であってもCCDカメラ7の映像によって作業者が管内状況をモニターで確認できるようになっている。
移動手段3は、装置本体2Aの前後位置に配置された後部移動ユニット3aと前部移動ユニット3bとに分けられており、枝管E内を前進および後進するための前後移動機能と、枝管E内の円周方向に回転するための回転移動機能とを兼備している。
後部移動ユニット3aおよび前部移動ユニット3bは、いずれも枝管Eの径方向へ揺動可能に支持されており先端部に車軸32を備えた揺動アーム31a,31bを備えている。これらの揺動アーム31a,31bの車軸32には、車軸回りに回転駆動されるとともに、前記車軸32に垂直な図示しない回転軸に回転自在に軸支されたフリーローラ33aを備えた全方向車輪33が軸支されている。
揺動アーム31a,31bは、後部移動ユニット3aには3本、前部移動ユニット3bには4本取り付けられている。これらの各揺動アーム31a,31bは装置本体2Aの外周方向に等間隔で配置されており、同一の開脚量で開閉するように設定されている。また、後部移動ユニット3aの全方向車輪33は装置本体2Aの軸線方向に対して等角度で傾斜されており、フリーローラ33aの摩擦回転を加味して前後左右斜め方向への移動を可能にしている。
また、装置本体2Aの外周には、軸線方向に往復スライドするとともに、軸線回りにスライド回転するカップリング形状のスライド回転体8が遊嵌されている。前部移動ユニット3bの4本の揺動アーム31bは、スライド回転体8に揺動自在に取り付けられている。図3に示すように、前部移動ユニット3bの揺動アーム31bは、その基端部をスライド回転体8の先端縁に軸支させており、常に内側に閉じる方向に付勢されている。そして、基端部の内側面には、開脚用突起34が突設されている。一方、スライド回転体8には油圧によって軸線方向に往復動する開脚案内棒35が配置されており、この開脚案内棒35の先端を使って前記開脚用突起34を押動すると、揺動アーム31bが外側に開脚するようになっている。
前部移動ユニット3bおよび後部移動ユニット3aの各揺動アーム31a,31bは、装置本体2Aの円周方向に対して等間隔に配置され、かつ、いずれも等しい開脚量で開閉されるから、各揺動アーム31a,31bが備えている全方向移動車輪が枝管内壁eに当接したとき、装置本体2Aの中心軸は前記枝管Eの中心に一致する。このように3本若しくは4本の揺動アーム31a,31bの開閉によって枝管E中心の位置決めが高精度で行える。
なお、後部移動ユニット3aの揺動アーム31aもその基端部を軸支されており、図示しない揺動駆動部によって任意に開脚されるようになっている。また、図示しないが全方向車輪33を回転駆動する全方向車輪駆動部も装置本体2Aに配置されている。
つぎに、回転切削手段4Aは、装置本体2Aを回転基準にして回転しながらライニング材等の更正材Lを枝管合流口Hの内周面に沿って切削するものである。前述したスライド回転体8は、回転切削手段4Aとしても機能する。つまり、回転切削手段4Aは、軸線回りにスライド回転可能なスライド回転体8を備えており、このスライド回転体8の先端縁に枝管Eの径方向へ揺動可能な揺動切削刃部41を軸支している。この揺動切削刃部41の先端には切削刃42が形成されている。本第1実施形態では4つの揺動切削刃部41を備えており、それぞれ前述した前部移動ユニット3bの各揺動アーム31b間に配置されている。揺動切削刃部41は、スライド回転体8の前後往復移動に連動して揺動し径方向へ開閉するようになっている。つまりスライド回転体8が前方へ移動した場合、揺動切削刃部41は径の外側へ開脚し、スライド回転体8が後方へ移動した場合、揺動切削刃部41は径の内側へ閉脚する。
また、図1から図3に示すように、揺動切削刃部41が開脚した際に切削刃42を更正材Lに対して垂直に対面させるために内側に折り曲げられている。この屈曲部の先端側の外側面には、面取刃43が縦に平行に配列されている。これらの面取刃43は更正材Lを切削刃42によって円形状に穿孔した後、揺動切削刃部41をより大きく開脚させて、切削した開口内周面を面取りして仕上げるためのものである。
なお、前述した揺動切削刃部41は、先端に平刃を形成しているが、これに限るものではない。例えば、図4に示すように、小径のエンドミルを取り付けて自転させながら円形を描くように移動させて切削するようにしてもよい。
また、揺動切削刃部41として、更正材Lのような樹脂の切削に好適な更正材用切削刃と、枝管Eのコンクリート材の切削に好適なコンクリート用切削刃との2種類をスライド回転体8に配備してもよい。なぜなら枝管Eは長年の使用によって本管との合流口Hと枝管Eとが位置ずれを起こす場合があり、このようなケースの切削作業では、更正材Lとともにコンクリートを切削しなければならない。ところが実験によれば、軟らかくて粘りのある更正材Lと、硬くて細かく砕けるコンクリートとでは、性質が異なりすぎるため同じ切削刃42で両方を切削することはできないことがわかった。つまり、更正材Lをターゲットにした切削刃は切削屑を除去できる鋭角状の切削刃が好ましいことがわかったが、硬くて脆いコンクリートには好ましくな。逆に、コンクリートの切削に好適なダイヤモンド粒子が埋設された切削刃は、更正材Lを切削すると目詰まりしてしまう。そこで、両者の切削が必要な場合には、切り屑を弾き出せる刃筋を備えた更正材用切削刃と、ダイヤモンド粒子等が埋設されたコンクリート用切削刃の両方を交互に配置するようにすればよい。
つぎに、反力対抗手段5Aは、第1反力対抗ユニット51と、第2反力対抗ユニット52とから構成される。第1反力対抗ユニット51は、枝管内壁eとの摩擦により装置本体2Aを静止させる機構である。図2に示すように、装置本体2Aの後方側に円周方向に等間隔を隔てて3つまたは4つの摩擦式ストッパ53が配置されている。これら摩擦式ストッパ53は図示しない油圧ダンパまたは空気圧ダンパの作用によって径方向に突出するようになっている。但し、本第1反力対抗ユニット51は、枝管Eを破壊しない程度の軽い力で支えるものである。
一方、第2反力対抗ユニット52は、切削対象物である更正材Lに装置本体2Aを連結し、枝管Eの軸線方向の反力および軸線回りの回転モーメントに対抗する機構である。図1から図3に示すように、第2反力対抗ユニット52は、2本のドリルタップ54,54を装置本体2Aの先端部に並べて配置している。ドリルタップ54,54は、先端側にドリル部54aを形成し、後端側にタップ部54bを形成した工具である。ドリル部54aによって更正材Lに穿孔し、後端側のタップ部54bの道筋をつけることができる。そして、ドリルタップ54,54のタップ部54bが更正材Lと螺合することにより、切削刃を更正材Lに切り込むときに受ける軸線方向の反力に対抗する力を得ることができる。また、ドリルタップ54,54を2本若しくはそれ以上の本数を設けることによって、揺動切削刃部41が回転するときに受ける回転モーメントの反力に対抗する力を得ることができる。また、ドリルタップ54,54は、ドリル回転モータ55の駆動力をドリル回転歯車群56を介して受けて回転する。
図4に示すように、揺動切削刃部41の前後方向への移動機構は、スライド回転体8の移動に連動する。スライド回転体8は通常、装置本体2Aの後方側に付勢されている。そして、前方へ移動する場合には、図4に示す油圧部屋81に油圧穴82から油を充填し、その油圧力によってスライド回転体8を前にスライドさせる。これによって揺動切削刃部41も前方へ移動し、同時に外側へ開脚するようになっている。一方、揺動切削刃部41を回転させる場合、装置本体2Aに設けた切削刃回転モータ44の動力を伝達歯車群45によってスライド回転体8に伝達し、このスライド回転体8を回転させることにより、揺動切削刃部41を一緒に回転させる。このとき揺動アーム31bも一緒に回転するため、この揺動アーム31bの先端に軸支されている全方向車輪33によって揺動切削刃部41が安定的に回転する。
ここで前記反力対抗手段5Aの他の実施例を図5および図6に示す。図5に示す反力対抗手段5Aは、1本のドリルタップ54を装置本体2Aの先端部中央位置に配置し、前記ドリルタップ54の根元を囲むように軸回りの回転モーメントに対抗する反力対抗突起環57を設けている。1本のドリルタップ54のタップ部54bによって切削刃の切り込み力(軸線方向の力)を確保し、回転抑制固定刃によって揺動切削刃部41の回転モーメントを確保する。
また、図6に示す反力対抗手段5Aは、2本のホールソー58,58を装置本体2Aの先端部に並べて配置している。ここで使用するホールソー58,58は回転軸58bの先端に筒状の鋸刃58aを備えた切削工具であり、前記2本の回転軸58bは装置本体2Aの先端面に対して平行な方向にスライド可能に軸支されている。つまり、2本のホールソー58,58を自転させて更正材Lに穿孔し、その後に装置本体2Aの先端面に平行な方向へスライドさせることにより、筒状鋸刃58aの底面が更正材Lに引っ掛かり軸線方向を拘束されるため、切削刃の切り込み力を確保できる。また2本のホールソー58,58によって揺動切削刃部41の回転モーメントを確保できる。
つぎに、以上のような構成を有する枝管合流口Hの穿孔装置1Aの作用について図7から図11を参照しつつ説明する。
穿孔作業では、まず、穿孔装置1Aを枝管Eに通じる宅地側の汚水桝から枝管E内に投入する。このときの穿孔装置1Aは、図7に示すように、スライド回転体8を装置本体2Aの後方側に移動し、後部移動ユニット3aの揺動アーム31a、前部移動ユニット3bの揺動アーム31b、および揺動切削刃部41は径方向の最も内方側に収容されて枝管E内に投入し易いコンパクトな状態にされている。
つづいて図8に示すように、後部移動ユニット3aおよび前部移動ユニット3bの各揺動アーム31a,31bを径方向外側に開脚し、各全方向車輪33を枝管内壁eに当接させる。これにより、装置本体2Aは、後部移動ユニット3aおよび前部移動ユニット3bに支持され、枝管E内を自在に移動できる状態になる。そして、高輝度ライト6を点灯し、CCDカメラ7を作動させて管内映像をモニタに映す。全方向車輪33を回転駆動して管内を移動する途中に木の根等の異物を発見した場合には、それを避けたり除去することができる。全方向車輪33は、装置本体2Aを枝管E内の周方向へ回転させることが可能であるため、モニタ映像を確認しつつ、装置本体2Aが上下逆さまになっても前記全方向車輪33によって体勢を整えることができる。
穿孔装置1Aが枝管合流口Hまで移動してドリルタップ54,54の先端が更正材Lに当接すると、図示しないセンサーがドリルタップ54,54の当接を検出して全方向車輪33の回転を停止する。この後、枝管センター出し制御を行う。後部移動ユニット3aおよび前部移動ユニット3bの各揺動アーム31a,31bは、いずれも等しい開脚量で拡がっているため、全方向車輪33が枝管内壁eに当接している状態が装置本体2Aの中心と枝管Eの中心とを一致させることになる。これにより容易にセンター合わせができる。
つづいて図8に示すように、2本のドリルタップ54,54を回転させて更正材Lに穴を空ける。穴あけ作業の押し込み力は、後部移動ユニット3aおよび前部移動ユニット3bの全方向車輪33による推進力で得られる。このとき第一反力対抗ユニットを動作させて摩擦式ストッパ53を機能させてもよい。ドリルタップ54,54のドリル部54aで穴を空け、引き続きタップ部54bによってねじ穴を形成する要領で押し込み、タップ部54bと更正材Lとは装置本体2Aが前後にずれないように螺合する。これにより第2反力対抗ユニット52の設定が完了する。
ここで第1反力対抗ユニット51の摩擦式ストッパ53を使用していない場合には、穿孔作業に際して油圧を作動させ、前記摩擦式ストッパ53を枝管内壁eに向かって突出し、枝管内壁面との摩擦力を確保する。
つづいて図9に示すように、揺動切削刃部41を大きく開脚させるとともに、スライド回転体8を前方に移動させつつ回転させて、切削刃を更正材Lに当接させた状態で枝管Eの内周面に沿って回転させる。このとき第1反力対抗ユニット51および第2反力対抗ユニット52の作用によって切削刃が受ける後方への反力および回転モーメント反力を摩擦式ストッパ53および2本のドリルタップ54,54が吸収して切削力を確保する。
その後、図10に示すように枝管合流口Hの更正材Lの穿孔が完了すると、図11に示すように、スライド回転体8をさらに前方へスライドさせて揺動切削刃部41をより大きく開脚し、この状態で回転することにより面取刃43を使って更正材Lの開口面の面取り仕上げ加工を施す。
その後、揺動切削刃部41を内側へ閉脚させて収納し、加工完了信号を発信すると、作業者はCCDカメラ7の映像によって確認しながらドリルタップ54,54を逆回転させて切削片の隔離動作を行う。そして、摩擦式ストッパ53を油圧の解除により装置本体2A内に収納すると、収納信号を発信する。これにより全方向車輪33を逆回転させて穿孔装置1Aを後退させ、投入口に到達すると帰着信号を発信して回収する。これにより枝管合流口Hの更正材穿孔作業が終了する。
以上のような本第1実施形態によれば、以下に示す効果が得られる。
ア)更正材Lを利用して反力に対抗する力を確保することにより、枝管Eを破損することなく大きな切削力を確保することができる。
イ)本管側から穿孔位置決めをその都度行う必要がなくなり、工期が大幅に短縮する。
ウ)住宅側からの作業となるため交通規制をほとんどかけずに施行でき、安全および周辺への迷惑を最小限に抑えられる。
エ)枝管Eの内径とほぼ同一の穿孔が可能になり、均一な仕上がりにできる。
オ)現在、地盤変化や自動車積載重量の増加により枝管Eと本管の接合箇所のずれが問題となっているが、枝管中心を基準とした穿孔を行うため枝管本来の断面積を再現できる。
つぎに、本発明に係る枝管合流口の穿孔装置1Bの第2の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本第2実施形態の構成のうち、上述した第1実施形態の構成と同一若しくは相当する構成については同一の符号を付して再度の説明を省略する。
図12は、本第2実施形態の枝管合流口の穿孔装置1Bを示す側面断面図であり、図14から図19は、図12の一点鎖線A−A〜F−Fにおける断面図である。本第2実施形態は、装置本体2Bと別体に配置された入力軸ユニット9と、装置本体2Bの中心を枝管Eの中心に配置するためのセンターガイドユニット10と、装置本体2Bを枝管E内に固定するための摩擦式固定ユニット11と、反力対抗手段5Bと、メカニカル的に構成された回転切削手段4Bとを有している。本第2実施形態では回転切削手段4Bの切削刃42としてエンドミルカッター46を使用する。
入力軸ユニット9は、図示しない駆動モータおよびエアポンプから構成される駆動源を備えており、前記駆動モータの回転力やエアポンプから供給される空気を装置本体2Bに伝達するようになっている。図13(a)および(b)に示すように、入力軸ユニット9は、エンドミルカッター46およびドリルタップ54を駆動するための5本の駆動軸を備えている。これら駆動軸は、ドリルタップ54を回転させるタップ回転駆動軸91と、ドリルタップを軸方向に駆動させるタップ軸方向駆動軸92と、エンドミルカッター46を開閉駆動する開閉用駆動軸93と、エンドミルカッター46を遊星回転駆動する遊星回転用駆動軸94と、エンドミルカッター46を自転駆動する自転用駆動軸95とから構成されている。また、入力軸ユニット9は、2つの給排気ポートを備えており、センターガイドユニット10のガイドシリンダに空気を給排気するためのガイド用給排気ポート96と、摩擦式固定ユニット11の固定シリンダに空気を給排気するための固定用給排気ポート97とを備えている。
センターガイドユニット10は、図19に示すように、装置本体2Bの後部側で半径方向に進退する3つのガイドシリンダ101,101,101を等間隔に配置している。これらガイドシリンダ101,101,101は、ガイド用給排気ポート96と給排気チューブにより接続されており、空気圧によりガイドシリンダ101を径方向に進退させる。各ガイドシリンダ101の端面にはボールベア102が固定されており、このボールベア102が枝管内壁eに当接してセンター位置合わせを正確に行う。
摩擦式固定ユニット11は、図16に示すように、装置本体2Bの中央部で半径方向に進退する3つの固定シリンダ111,111,111を配置している。これら固定シリンダ111,111,111は、固定用給排気ポート97と給排気チューブにより接続されており、空気圧により固定シリンダ111を径方向に進退させる。そして、各固定シリンダ111の端面には枝管内壁eに対して高い摩擦抵抗を有する摩擦パッド112が取り付けられている。
本第2実施形態における反力対抗手段5Bは、図12に示すように、タップ回転駆動軸91の駆動力を伝達するタップ回転シャフト59を装置本体2Bの中心軸上に配置している。タップ回転シャフト59の先端側にはタップ回転歯車60が取り付けられており、このタップ回転歯車60には、各ドリルタップ54と一体的に回転する2つのタップ従動歯車61が噛合している。
また、タップ軸方向駆動軸92には、タップ用ボールネジ62が接続されている。このタップ用ボールネジ62には、タップ取付ベース63が螺合されており、前記タップ用ボールネジ62の回転によって軸方向に往復移動するようになっている。タップ取付ベース63には、中空の連結シャフト64が固定されており、この連結シャフト64の先端にはドリルタップ54を回転自在に保持する軸受体65が固定されている。前記連結シャフト64の中空内には、タップ回転シャフト59が挿通されて配置されてる。
つぎに、第2実施形態における回転切削手段4Bは、複数の切削刃42を収納位置(内側)と切削位置(外側)とへ開閉移動させる切削刃開閉ユニット47と、切削刃42を装置本体2Bの軸線周りに遊星回転させる切削刃遊星回転ユニット48と、切削刃42を自転させる切削刃自転ユニット49とを備えている。
前記切削刃開閉ユニット47は、開閉用駆動軸93に連結されて回転駆動される開閉用ボールネジ47aと、この開閉用ボールネジ47aに螺合して軸方向に往復動されるスクリュー軸支持ベース47bと、このスクリュー軸支持ベース47bと共に軸方向へ往復動し、かつ、スクリュー軸支持ベース47bとは別個に回転可能に軸受を介して軸支されており、外周面に軸方向に緩やかな螺旋状ねじが形成されたチェンジナットスクリュー軸47cと、このチェンジナットスクリュー軸47cの螺旋状ねじに螺合されており前記チェンジナットスクリュー軸47cの軸線方向の移動に伴って前記螺旋状ねじに案内されつつ回転するナットギア47dと、このナットギア47dに歯合する開閉歯車47eを備えているとともにエンドミルカッター46の切削刃回転軸49dを回転自在に保持しており前記ナットギア47dの回転の伴って前記エンドミルカッター46を開閉させる切削刃ベース47fとから構成されている。
また、切削刃遊星回転ユニット48は、遊星回転用駆動軸94の駆動力を受けて回転駆動されるとともの先端部にギアを備えた遊星回転ギアシャフト48aと、この遊星回転ギアシャフト48aのギアに歯合する内歯車体48bと、この内歯車体48bに固定されており装置本体2Bの軸心回りに回転可能な遊星歯車枠体48cとから構成される。遊星歯車枠体48cは、先端面にチェンジナットスクリュー軸47cを保持しており、このチェンジナットスクリュー軸47cの回転を拘束し、一体的に回転するようになっている。さらに遊星歯車枠体48cは、ナットギア47dおよび切削刃ベース47fを保持しており、切削位置に移動されたエンドミルカッター46を装置本体2Bの軸心回りに遊星回転させるようになっている(図14中矢印A参照)。
また、切削刃自転ユニット49は、自転用駆動軸95からの駆動力を受けて回転するとともに先端にギアを備えた自転用ギアシャフト49aと、この自転用ギアシャフト49aにより回転される中間歯車49bと、両端にギアを備えており一方を中間歯車49bに歯合させている3本の中間ギアシャフト49cと、これら中間ギアシャフト49cの先端側のギアに歯合するギアを一端部に備えており他端部にエンドミルカッター46を固定している切削刃回転軸49dとから構成されている。
つぎに、以上のような構成を有する第2実施形態の穿孔装置1Bの作用について説明する。
穿孔装置1Bが枝管合流口Hまで移動してドリルタップ54の先端が更正材Lに当接すると、全方向車輪33の回転を停止し、枝管センター出し制御を行う。このとき、各ガイドシリンダ101には、ガイド用給排気ポート96から等しい圧力の空気が供給されるため、ボールベア102が枝管内壁eに当接している状態が装置本体2Bの中心と枝管Eの中心とを一致させることになる。
つづいて固定用給排気ポート97から各固定シリンダ111に等しい圧力の空気が供給される。これにより、3つの摩擦パッド112が枝管内壁eに当接し、枝管Eの中心位置合わせが行われた装置本体2Bを固定する。
装置本体2Bが固定されると、駆動モータの回転力がタップ回転駆動軸91を介してタップ回転シャフト59に伝えられ、2本のドリルタップ54,54が回転し穴開け作業を開始する。穴あけ作業の押し込み力は、駆動モータから伝達されるタップ軸方向駆動軸92の回転力により得られる。つまり、タップ軸方向駆動軸92がタップ用ボールネジ62を回転させると、タップ取付ベース63、連結シャフト64、軸受体65および2本のドリルタップ54,54が軸方向に移動する。これによりタップ部54bと更正材Lが螺合し、装置本体2Bが前後にずれないように固定される。
装置本体2Bが枝管E内に固定されると、切削工程が開始される。まず、エンドミルカッター46を切削位置まで拡開させる。駆動モータの回転力によって開閉用駆動軸93が回転されると、開閉用ボールネジ47aが回転する。この開閉用ボールネジ47aの回転によりスクリュー軸支持ベース47bが装置本体2Bの軸線方向前方側に移動されると、前記スクリュー軸支持ベース47bに軸支されているチェンジナットスクリュー軸47cも従って軸線方向に移動する。このチェンジナットスクリュー軸47cが軸線方向へ移動すると、これの外周面に形成されている螺旋状ねじに沿ってナットギア47dが案内されて回転する。このナットギア47dの回転によりこれのギアに歯合してい各3つの開閉歯車47eが回転し、これによりその開閉歯車47eを固定保持している切削刃ベース47fが、切削刃回転軸49dおよびエンドミルカッター46を伴って外側に開き、各3つのエンドミルカッター46がそれぞれ枝管内壁eに接するまで移動し、切削位置に配置される。
つづいてエンドミルカッター46の自転を開始する。自転用駆動軸95の駆動力を受けて自転用ギアシャフト49aが回転すると、中間歯車49bを介して3本の中間ギアシャフト49c,49c,49cが回転する。これにより前記中間ギアシャフト49cのギアに歯合している切削刃回転軸49dが回転し、各エンドミルカッター46を自転させる。
そして、ほぼ同時あるいは若干時間をおいてエンドミルカッター46の遊星回転を開始する。遊星回転用駆動軸94の駆動力を受けて遊星回転ギアシャフト48aが回転すると、これに歯合している内歯車体48bが回転し、この内歯車体48bと一体的に固定されている遊星歯車枠体48cが回転する。この遊星歯車枠体48cは、切削刃ベース47f、ナットギア47dおよびチェンジナットスクリュー軸47c等の切削処理を行う主要な構成部を拘束しており、エンドミルカッター46を自転させながら装置本体2Bの軸心回りに遊星回転させる。
エンドミルカッター46を軸線方向に移動させるには、移動手段3によって移動させるか、あるいはドリルタップ54を軸線方向に進めて装置本体2Bを移動させればよい。以上の操作によって、枝管Eの合流口Hを塞いでいる更正材Lを穿孔することができる。なお、穿孔が終了した後は、遊星回転用駆動軸94および自転用駆動軸95の回転を停止し、タップ回転駆動軸91を逆回転させて切削した更正材Lを取り外すか、あるいはタップ軸方向駆動軸92を逆回転させて、切削した更正材Lを保持しておく。その後、開閉用駆動軸93を逆回転することによってエンドミルカッター46を閉じ、穿孔装置1Bを回収することによって枝管合流口Hの穿孔作業を終了する。
以上のような本第2実施形態によれば、第1実施形態で得られる工期の短縮、安全性の向上、交通規制の緩和等の効果に加え、以下に示す効果が得られる。
ア)各構成部の駆動を歯車群等を介して機械的構造により駆動するため、低温地域における挙動の信頼性を高めることができるし、コスト低減を図ることができる。
イ)駆動源を穿孔装置本体と別体に構成することにより、穿孔装置本体の全長を縮小することができ、内径の小さい枝管や急角度に湾曲した枝管であっても移動し易くできる。
なお、本発明に係る穿孔装置1A,1Bは、前述した各実施例に限定されるものではなく、適宜変更することができる。
例えば、各実施形態の回転切削手段4A,4Bでは、揺動切削刃部41やエンドミルカッター46を回転させて更正材Lを穿孔したが、これに代えて、スライド回転体8に水噴射ノズルを取り付けて枝管内面に沿って回転させ、水噴射切削を行うようにしてもよい。
本発明に係る枝管合流口の穿孔装置の第1の実施形態を示す斜視図である。 本発明に係る枝管合流口の穿孔装置の第1の実施形態を示す立体斜視図である。 本第1実施形態の駆動機構を示す一部断面平面図である。 本第1実施形態における回転切削手段のエンドミルタイプを示す一部断面平面図である。 本第1実施形態における反力対抗手段のシングルドリルタップタイプを示す模式図である。 本第1実施形態における反力対抗手段の2本のホールソータイプを示す模式図である。 本第1実施形態において、枝管内に投入するときの穿孔装置を示す模式図である。 本第1実施形態において、枝管内を枝管合流口まで移動する穿孔装置を示す模式図である。 本第1実施形態において、2本のドリルタップにより反力対抗力を確保し、切削を開始する状態を示す模式図である。 本第1実施形態において、揺動切削刃部による穿孔が完了した状態を示す模式図である。 本第1実施形態において、面取刃による面取仕上げを行った後に後退移動を行う状態を示す模式図である。 本発明に係る枝管合流口の穿孔装置の第2の実施形態を示す側面断面図である。 本第2実施形態の入力軸ユニットを示す(a)側面図、(b)正面図である。 図12の一点鎖線A−Aにおける断面図である。 図12の一点鎖線B−Bにおける断面図である。 図12の一点鎖線C−Cにおける断面図である。 図12の一点鎖線D−Dにおける断面図である。 図12の一点鎖線E−Eにおける断面図である。 図12の一点鎖線F−Fにおける断面図である。
符号の説明
1A,1B 穿孔装置
2A,2B 装置本体
3 移動手段
3a 後部移動ユニット
3b 前部移動ユニット
4A,4B 回転切削手段
5A,5B 反力対抗手段
6 高輝度ライト
7 CCDカメラ
8 スライド回転体
9 入力軸ユニット
10 センターガイドユニット
11 摩擦式固定ユニット
31a 揺動アーム(後部移動ユニット)
31b 揺動アーム(前部移動ユニット)
32 車軸
33 全方向車輪
33a フリーローラ
34 開脚用突起
35 開脚案内棒
41 揺動切削刃部
42 切削刃
43 面取刃
44 切削刃回転モータ
45 伝達歯車群
46 エンドミルカッター
47 切削刃開閉ユニット
47a 開閉用ボールネジ
47b スクリュー軸支持ベース
47c チェンジナットスクリュー軸
47d ナットギア
47e 開閉歯車
47f 切削刃ベース
48 切削刃遊星回転ユニット
48a 遊星回転ギアシャフト
48b 内歯車体
48c 遊星歯車枠体
49 切削刃自転ユニット
49a 自転用ギアシャフト
49b 中間歯車
49c 中間ギアシャフト
49d 切削刃回転軸
51 第1反力対抗ユニット
52 第2反力対抗ユニット
53 摩擦式ストッパ
54 ドリルタップ
54a ドリル部
54b タップ部
55 ドリル回転モータ
56 ドリル回転歯車群
57 反力対抗突起環
58 ホールソー
58a 筒状鋸刃
58b 回転軸
59 タップ回転シャフト
60 タップ回転歯車
61 タップ従動歯車
62 タップ用ボールネジ
63 タップ取付ベース
64 連結シャフト
65 軸受体
81 油圧部屋
82 油圧穴
91 タップ回転駆動軸
92 タップ軸方向駆動軸
93 開閉用駆動軸
94 遊星回転用駆動軸
95 自転用駆動軸
96 ガイド用給排気ポート
97 固定用給排気ポート
101 ガイドシリンダ
102 ボールベア
111 固定シリンダ
112 摩擦パッド
E 枝管
e 枝管内壁
L 更正材
H 合流口

Claims (10)

  1. 本管と枝管との合流口を塞いでいる更正材を穿孔するための枝管合流口の穿孔装置であって、
    前記枝管内を進行可能な形状に形成された装置本体と、
    この装置本体を枝管内で移動させる移動手段と、
    前記装置本体の半径方向へ拡開するとともに、前記装置本体を中心に外周方向へ回転して前記合流口の内周面に沿って更正材を切削する回転切削手段と、
    この回転切削手段による切削の際に受ける前記枝管の軸線方向の反力および軸線回りの反力に対抗するために前記合流口を塞いでいる更正材に前記装置本体を連結させて固定する反力対抗手段と
    を有することを特徴とする枝管合流口の穿孔装置。
  2. 請求項1において、前記反力対抗手段は、先端側にドリル部を有するとともに、このドリル部の後端側に軸線方向の反力に対抗するタップ部を備えたドリルタップを前記装置本体の先端部に少なくとも2本並べて配置していることを特徴とする枝管合流口の穿孔装置。
  3. 請求項1において、前記反力対抗手段は、先端側にドリル部を有し、このドリル部の後端側に軸線方向の反力に対抗するタップ部を備えたドリルタップを前記装置本体の先端部中央位置に1本配置するとともに、前記ドリルタップの根元周辺に回転モーメントの反力に対抗する反力対抗突起環を設けていることを特徴とする枝管合流口の穿孔装置。
  4. 請求項1において、前記反力対抗手段は、回転軸の先端に鋸刃を備えたホールソーを前記装置本体の先端部に少なくとも2本並べて配置し、それら各回転軸を前記装置本体の先端面に対して平行にスライド可能に軸支していることを特徴とする枝管合流口の穿孔装置。
  5. 請求項1または請求項2において、前記回転切削手段は、前記装置本体の外周に沿って軸線方向に往復動するとともに軸線回りに回転するスライド回転体と、このスライド回転体に前記枝管の径方向へ揺動可能に支持されており先端部に切削刃を備えている揺動切削刃部とを有していることを特徴とする枝管合流口の穿孔装置。
  6. 請求項5において、前記揺動切削刃部は、更正材を切削するための更正材用切削刃と、前記枝管のコンクリート材を切削するためのコンクリート用切削刃との2種類を前記回転体に配備していることを特徴とする枝管合流口の穿孔装置。
  7. 請求項5または請求項6において、前記揺動切削刃部の外側面には、切削面を面取り仕上げするための面取刃が形成されていることを特徴とする枝管合流口の穿孔装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかにおいて、前記移動手段は、前記装置本体に前記枝管の径方向へ揺動可能に支持されており先端部に車軸を備えた揺動アームと、前記車軸回りに回転駆動されるとともに前記車軸に垂直な回転軸回りのフリーローラを備えた全方向車輪とから構成されており、
    前記揺動アームは、少なくとも3本から構成され、前記装置本体の外周に沿って等間隔に配置されているとともに、すべての揺動アームの開脚量が同等に保持されていることを特徴とする枝管合流口の穿孔装置。
  9. 請求項8において、前方側に配置された揺動アームは、前記回転切削手段のスライド回転体に揺動可能に支持されていることを特徴とする枝管合流口の穿孔装置。
  10. 請求項1において、前記回転切削手段は、複数の切削刃を内側の収納位置と外側の切削位置とに開閉移動させる切削刃開閉ユニットと、切削刃を装置本体の軸線周りに遊星回転させる切削刃遊星回転ユニットと、切削刃を自転させる切削刃自転ユニットとを備えており、
    前記切削刃開閉ユニットは、開閉駆動源の駆動力によって装置本体の軸線方向に往復動可能であってかつ回転可能に軸支されており外周面に螺旋状ねじが形成されたチェンジナットスクリュー軸と、このチェンジナットスクリュー軸の螺旋状ねじに螺合されており前記チェンジナットスクリュー軸の軸線方向の移動に伴って前記螺旋状ねじに沿って回転するナットギアと、このナットギアに歯合する開閉歯車を備えているとともに前記切削刃が支持されている切削刃回転軸を回転自在に保持しており前記ナットギアの回転に伴って前記切削刃を開閉させる切削刃ベースとを有しており、
    前記切削刃遊星回転ユニットは、装置本体の軸線回りに回転する遊星回転ベースを有しており、この遊星回転ベースは前記切削刃ベースを支持しているとともに、前記チェンジナットスクリュー軸を一体的に回転するように軸支しており、切削位置に移動された切削刃を遊星回転させており、
    前記切削刃自転ユニットは、自転駆動源の回転駆動力を切削刃回転軸に伝達する中間歯車群を有し、この中間歯車群を前記遊星回転ベースに支持させ、前記切削刃を自転させながら遊星回転させて切削を行うようにしたことを特徴する枝管合流口の穿孔装置。
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