JP3568550B2 - 酸化性染毛用組成物および人のケラチン性の繊維の染色方法 - Google Patents

酸化性染毛用組成物および人のケラチン性の繊維の染色方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
長年に亘り、ケラチン性の繊維を其自身で着色することが可能な直接染料、および、酸化性媒体の中での染色力を強めるように開発された、シャンプ−を使った様々な処理、光並びに厳しい気候に耐える染色を可能にする酸化性染色剤が用いられてきた。酸化性染料は一般的には其自身は染料ではない;それはもともと殆ど色を持たないかまたは無色で、通常“酸化基剤または前駆体(precursor)”と称す中間体化合物であり、それは例えば過酸化水素などの中で其自身染色力を発揮する。着色は染料基剤其自身の酸化凝縮により、または“カップラー剤”と称される化合物を伴う酸化基本剤の酸化凝縮により発現する。この種の着色は、直接染料で得られる“半永久的”着色に対して“永久的”着色と称される
一般の使用者が熟知しているように、毛髪の酸化性染色には時間が掛かる。
現在の様な時代では、時間は価値のあるものである。従って、酸化性毛髪染料を用いて毛髪を強烈に染めるのに必要な時間を低減出来る方法が強く望まれものであった。従って、触媒を従来の二工程の染色手法に取り入れるのは理に適う成り行きであった。従って、二工程の方法による毛髪の染色に要する時間と労力は、一工程の染色方法によりすぐにでも軽減が可能である。残念ながら、単一工程の触媒を含んだ方法は、以下に述べる理由により、一般的に二工程の触媒を含んだ方法と同程度の強い着色を生み出すことが出来ない。
本発明は暗色(dark shades)のケラチン性繊維、特に人の頭髪、を着色するための新しくそして改良された単一工程の方法並びにそのための組成物に関するものであり、更に特定して言えば、酸化促進剤とアルカリ性の媒体の中にある沃化物から成る酸化性染色剤を用いる改良された単一工程での毛髪着色方法およびその組成物に関するものであり、その場合最終的な組成物の染料成分の濃度は沃化物なしの組成物に比べてより低くなっている。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術は酸化染料組成物を用いて毛髪に強い着色(intense colors)に染めるための数種類の連続した手法を説いている。連続した方法を使って強い着色を生み出すことは知られてはいたが、特に強い着色調の地合で、高いpHで非常に少ない量の染料前駆体を用いた単一工程によって、特に暗色で、強い着色を生み出すような改良された方法は発見されていなかった。
ドイツの特許DE 2028818号は毛髪に対し酸化性染色剤を使用するに先立って前処理工程での触媒の使用を開示している。沃化物は開示されていない。個々の触媒の特定の効果は評価はしていないものの、一連の触媒を記載している。この特許は、毛髪を銅イオンを含有する水溶液で最初の処理を行う、制御された一連の毛髪染色方法に事実上関連するものである。その後で、毛髪は水ですすがれ、そして酸化還元の染色剤(芳香族アミンなど)が加えられる。この特許はそのpHの範囲または触媒の臨界性についての認識を欠いている。事実、この特許はそのpHの範囲は重要ではないが、5から10に在ることか望ましいと記述している。要約すれば、DE 2028818号は毛髪の着色を促進するための水溶性の触媒並びに染料溶液を使った連続的な毛髪の処理を説くもので、臨界的なpHの範囲または臨界的な触媒の選択を重要視していない。
英国特許2,205,329号は酸化性毛髪染色に於ける沃化物イオンの利用を開示している。このプロセスは二つの異なる手順を含んでいる。まず最初に毛髪を酸化染料中間体および沃化物の混合物により事前処理する。次に、染色を完了するために事前処理した毛髪を過酸化水素溶液に漬ける。そこで毛髪の着色が完全に進行する。開示された実施例は全て過酸化水素と染料と沃化物の酸性媒体溶液を用いている。従って、本質的に、最終的な組成物のpHは酸性である。
米国特許4,985,955号はケラチン性繊維を沃化物を組み合わせたカップラー剤で染色するための一連の手法を開示している。pHの範囲の重要性に就いては何ら言及していない。そのpHの範囲は2から12の範囲内に在ると言える。さらに言えば、染料基剤は用いられていない。この特許は、組成物のpHがアルカリ性の範囲内にある、酸化性染料および沃化物を使用による、毛髪を強い色合いに染める単工程のプロセスを教示していない。
米国特許4,370,142号、4,804,385号、4,808,190号および4,888,027号は毛髪の染色のための一連のプロセスの中で使われる沃化物含有の毛髪染料用の組成物を開示している。これら特許はいずれも、一方で強い着色を生み出しながら、染料用中間体の濃度を減少させ得る様、pHをアルカリ性の範囲内に維持する状態で、酸化性染料と沃化物を含有する組成物を用いた毛髪染色の単一工程プロセスを開示していない。
米国特許5,006,127号は、弱い酸性pHの範囲内(5.9から6.9)で、沃化物を含んだ染色用の組成物を用いた単一工程プロセスを開示している。はっきりしていることは、この特許はアルカリ性の組成物を用いていないということである。これは酸性の染料を使った毛髪染色を指向しているものである。 沃化物は溶液の中で染色を促進する。従って、生じる毛髪の染色はその度合いが低い。これは二工程プロセスに比較して着色が弱い結果をもたらすことになる。
【0003】
米国特許1,677,508号は、死亡した動物の皮膚繊維、毛(生きている人の頭皮を除く)、毛皮、羽根および類似物を、酸化促進剤溶液と混合した場合沃化物を遊離させるような酸性の環境でバット染料により染色する単工程のプロセスを開示している。この特許は繊維の染色に関連するものであるものの、頭皮または毛髪に傷害を及ぼす事のない環境で、人の頭皮上の毛髪の染色することに何ら関連しておらず、また、それについて何ら教示もしていない。更に、この特許はpHの範囲に就きなんら言及していない。pH濃度は、繊維上に酸化により形成される染料の染色を促進するための、“酸化剤の酸性溶液中で沃化物を遊離させる能力を持つ”物質を含有する沃化物による繊維の処理に就いて論ずる場合を除いては、全く無関係であるように見受けられる。この特許は、沃化物触媒の使用によりアルカリ性の染色剤を用いて希望する強い着色を可能にすることは開示していない。従い、組成物のpHがアルカリ性の範囲に在ることが必須である単一工程の沃化物含有の毛髪染色用組成物とはなんら関連していない。既存技術の上記プロセスは、長時間染料にさらしても色調は期待するほど強くないか、強い色調を生み出すのに長時間さらすことが必要であるか、色が十分に固定していない表面染色などをもたらすという様々な欠点を有している。なかんずく、既存の単一工程プロセスは、混合用容器に酸化剤を追加すると着色が進行し、触媒の存在はその着色の進行を促進するため、溶液中の染料の損失を招来する。それ故、毛髪に使用された場合、繊維にしみ込む染料の量が少なくなる。本発明は、沃化物触媒とともに酸化染料を使用するアルカリ性の単一工程プロセスを通して非常に卓越した毛髪の着色法を提供する。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】
本発明は、沃化物触媒とともに酸化染料を使用するアルカリ性の単一工程プロセスを通して非常に卓越した毛髪の着色法を提供する。
本発明者は、灰色の毛髪に対しては、特にその組成物のpHがアルカリ性領域に在る場合、より強い着色を生み出すために、単一工程で酸化性毛髪染料と併せての沃化物イオンの使用が可能であることを発見した。従って、本発明の目的は単一工程のプロセスで毛髪全体に優れた均一な水準の強い着色をもたらす染毛用組成物を提供することである。
本発明の次の目的は、アルカリ性の媒質中で使用する時またはアルカリ性の媒質中で使用した後に、皮膚への不快感を実質的に非常に減少させ、且つ皮膚への不快感を排除された染毛用混合物を提供することにある。
本発明の別の目的は、長期間付着したままにしてあってもまた繰り返される洗髪をしてでも光やシャンプ−に対し高度に耐性の有る褪色しない自然の着色を与える染毛用混合物を提供することにある。
本発明の更なる目的は、その使用中若しくは使用後いずれの場合にも、脱色、色ずれ若しくは色むら部分を生じないような染毛用の混合物を提供する事にある。本発明の別の目的は、本発明の化合物類を用いる場合の数個の仕切られた区画部分を有する“キット”若しくは染色用品を提供することにある。
その他より詳細な目的は、以下の記述で開示したその特徴、成分、組み合わせおよび操作手順から明らかにされであろう。
【0005】
【課題の解決】
本発明者は既存技術の二工程の沃化物を含有する酸化染色法を、実際に一工程にすることができ、そのpHがアルカリの範囲に有る場合には、低い染料濃度並びに短時間のさらし時間で非常に強い着色を生み出すようにできることを発見した。染色に必要な時間と材料が節約できるとすれば、それはこの種の製品にとっては大変に重要な改善にあたることになる。
通常、二工程のプロセスに於いては、色は、酸化剤が添加され次第完全に発現し、それによりそこで発現するすべての色に毛髪繊維にしみ込む機会を与える。触媒の添加は毛髪上の色の発現を加速する。
しかしながら、単一工程のプロセスに於いては、酸化剤は容器のなかで染料前駆体と混ぜ合わされ、そこで色は溶液のなかで発現を始める。従って、その色のうちよりわずかなもののみが毛髪繊維の中にしみ込んでゆくのに役立つのみである。触媒を添加すると、触媒が溶液中で染料形成を加速するので毛髪中にしみこむのに役立つ残存染料を少なくしてしまうため、毛髪の着色は大変に劣る結果となる。
本発明者は、驚くべきことにアルカリ性の媒体の中での単工程の酸化染色法において、沃化物触媒は、二工程プロセスに於ける場合に比し、同一の時間内若しくはより短時間で、同一若しくはより低い染料濃度で、それと同程度かまたはそれより優れた強い着色を生み出すという発見をした。通常単工程のプロセスに於いては触媒を使用すると、結果として溶液内の色の発現が促進されることからこれは全く予期されないことである。
高いpHでの毛髪染色は、本来的に低いpHでの染色におけるよりより強い漂白作用を起こす事を考えれば、この結果は更に一層驚くべきことである。通常の二つを並べての比較をすると、低いpHでの染色は、毛髪の漂白がより低度であるため、常に強い着色を呈する有利性を持っている;従って、より多くもとの色が残る。本発明者は低いpHと同様、若しくはそれよりより強い着色を作りだすことを目的として、追加的な漂白効果を補うために染料の濃度を高めることをすること無く、高いpHで単一工程による毛髪染色の方法を発見した。
【0006】
アルカリ性のpHでの通常の染料濃度を用いた場合と同様の強さに毛髪を着色することを目的とするより少量の染料前駆体の使用は、前述した原料コストの節約に連がるばかりでなく、染料前駆体の量が少なくなる結果として、疑いもなくよりアレルギ−性の低い製品を作りだす。これは製品の品質を大幅に改善する結果をもたらす。
本プロセスは素早くそして強力な着色並びに毛髪など特に人のケラチン性繊維などに良くしみ込む着色を生み出す。この着色は洗髪並びに光に強い抵抗力を有しており、かなりの短期間内に、特に暗色(たとえば黒色及び茶色)では強い着色となる。
本発明によるケラチン性繊維、好ましくは人の頭皮にある毛髪を染色するプロセスは、染色に適している媒体中に、p−フェニルエンジアミンおよび/またはm−アミノフェノ−ル、沃化カリウムなどの沃化物、および、過酸化水素などの酸化剤を含有する単一の組成物を毛髪に一度に使用するという特徴を持っている。組成物のpHはアルカリ性の範囲にあり、9以上が望ましい。この組成物使用の前後いずれにおいても酸化剤は用いず、むしろ、毛髪に直接使用される単一の且つ単一工程用の調合物であることに注目する事が大切である。勿論、染料組成物使用後にはシャンプ−を行ってもよい。沃化物のイオンはアルカリ性の金属またはアルカリ土類金属または沃化アンモニウムが望ましく、特に沃化カリウムが望ましい。実施されるプロセスは単一工程プロセスとして、5乃至30分の短かいさらし時間で良く、10乃至20分の間が更に望ましい。
本発明によるプロセス実施に使用される組成物は、濃縮液、クリ−ム状、乳液、泡状物または染料を保持するのに適したその他の形など、様々な形で存在する。必要とあれば、その組成物の各々に、例えば尿素などケラチン性繊維のための膨張剤(swelling agent)を加えることも可能である。この組成物には香水、金属イオン封鎖剤(sequestrants)、フィルム形成作用剤、処理薬剤、分散剤、コンディショナ−または防腐剤などの異なる補助薬を添加しても良い。
【0007】
本発明を更に詳細に説明すると、本発明の組成物は一般的に染料基剤、沃化物、染料前駆体から成る第一の溶液並びに酸化剤から成る第二の溶液で構成される。このプロセスは、染色がいっぺんに行われるように、毛髪に使用する直前に第一の溶液を第二の溶液に混ぜる方法を含んでいる。組成物のpHはアルカリ性の範囲内で無ければならない、9以上が望ましい。
染料基剤は水、エタノ−ル、イソプロパノ−ル、アルカノ−ルアミン、ベンジルアルコ−ル、グリセリン、グリコ−ル類、グリコ−ルエ−テル類、2−ブトキシエタノ−ル、エチレングリコ−ル、エチレングリコ−ルモノエチルエ−テル、プロピレングリコ−ル、ジエチレングリコ−ルモノエチルエ−テル、オレイン酸、界面活性剤、アルカノ−ルアミド、アンモニア、エリスロビン酸(erythorbic acid)、EDTAおよび/またはそれらの混合物から構成されている。
染料前駆体は最低一つの第一次中間体(primary intermediate)若しくは最低一つのカップラー剤のいずれか若しくはその両方により構成される。
本発明による第一次中間体は、p−フェニレンジアミン、2,5−ジアミノトルエン、2,5−ジアミノアニソ−ル、2−クロロ−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−p−フェニレンジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、N−(2−メトキシエチル)−p−フェニレンジアミン、N−フルフリル−p−フェニレンジアミン、2,6−ジメチル−p−フェニレンジアミン、2,3−ジメチル−p−フェニレンジアミン、N−メチル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジメチル−p−フェニレンジアミン、N1 −エチル−N1 −(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、p−アミノフェノ−ル、N−メチル−p−アミノフェノ−ル、2−メチル−p−アミノフェノ−ル、3−メチル−p−アミノフェノ−ル、2,3−ジメチル−p−アミノフェノ−ル、2,6−ジメチル−p−アミノフェノ−ル、3−メトキシ−p−アミノフェノ−ル、2−クロロ−p−アミノフェノ−ル、2−ヒドロキシメチル−p−アミノフェノ−ルおよび/またはそれらの混合物から成っている。
本発明のカップラー剤は、m−アミノフェノ−ル、2−ヒドロキシ−4−アミノトルエン、2,4−ジアミノフェノキシエタノ−ル、2,4−bis(2−ヒドロキシエトキシ)−1,5−ジアミノベンゼン、5−(2−ヒドロキシエチル)アミノ−2−メチルフェノ−ル、2−メトキシ−5−アミノフェノ−ル、2,6−ジメチル−3−(2−ヒドロキシエチル)アミノフェノ−ル、3,4−メチレンジオキシアニリン、2,4−ジクロロ−m−アミノフェノ−ル、4,6−ジクロロ−m−アミノフェノ−ル、1−ナフト−ル、1,5−ジヒドロキシナフタレン、1,7−ジヒドロキシナフタレン、レゾルシノ−ル、2−メチルレゾシノ−ル、4−クロロレゾルシノ−ル、5−ヒドロキシベンゾジオキサン、6−ヒドロキシベンゾモルホリン、3,3’−ジヒドロキシジフェニルアミン、3,4−メチレンジオキシ−6−メトキシフェノ−ル、4−ヒドロキシインド−ル、4−メチルレゾルシノ−ル、1,3−ジヒドロキシナフタレンおよび/またはそれらの混合物から成っている。
本発明の酸化剤は過酸化水素、過硫酸塩、過硼酸塩、過酸化尿素および/またはそれらの混合物から成っている。
【0008】
本発明の組成物はアンモニア、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、モノアルカノ−ルアミン、ジアルカノ−ルアミン、トリアルカノ−ルアミン、アルキルアミンおよび/またはそれらの混合物などのpHアルカリ化剤、および必要に応じ塩酸、燐酸、酒石酸、酢酸、オレイン酸、乳酸、クエン酸および/またはそれらの混合物などのpH調整剤を用いてアルカリ性の範囲に維持される。
染料基剤の濃度範囲は0.05−10.0%であるが、0.1−5.0%が望ましい。沃化物の濃度範囲は0.01−5.0%で、0.05−2.0%が望ましい。第1次の中間体の濃度範囲は0.05−2.0%で、0.1−5.0%が望ましい。カップラー剤の濃度範囲は0.01−10.0%で、0.05−5.0%が望ましい。最後に、酸化剤の濃度範囲は1.0−15%で、3−9%が望ましい。
既に述べたように、比較的低い濃度の染料により単一工程のプロセスで本発明で生み出されるような強い着色を作りだす方法はこれまで知られていなかった。本発明者は、アルカリ性の範囲のpH、望ましくはpHは9以上で、酸化性染色用混合物中において沃化物触媒を用いることにより、毛髪にそのような強い着色を、特に暗色で、作りだす驚くべき能力を発見した。沃化物は溶液中の顕色剤の反応の速度に触媒作用を及ぼすことから、この事は特に驚くべきものである。
通常は、二工程プロセスに於いては、染料前駆体混合物が最初に毛髪に付与される。酸化剤は、その後で毛髪に付与される。かくして、酸化剤付与後に色は完全に顕色し、顕色する全ての色に毛髪繊維のなかにしみ込む機会を与える。触媒の添加は、強い色合いを落とすこと無く、または、染料濃度に悪影響を及ぼさずに毛髪上の顕色速度を早めるのである。
しかしながら、単一工程のプロセスに於いては、毛髪に使用するに先立って、容器のなかで酸化剤は先ず染料前駆体と混ぜ合わせられる。従って、容器の中の溶液中で顕色作用が開始する、そのため全ての色が毛髪繊維にしみ込むのに役立つわけではない。換言すれば、酸化性染料の着色潜在力のかなりの量が失われる。触媒を添加しても、触媒は溶液中の染色剤の形成を促進するので、毛髪にしみ込むのに役立つ染料の量は更に少なくなり、毛髪の着色では更に不十分な結果となる。従って、二工程のプロセスの場合と同様の染色強度を生み出すには、特に触媒の使用と共に、より高い濃度の染料の使用が必要になる。
【0009】
アルカリ性の媒体中の酸化剤及び染料前駆体の有効な濃度液に沃化物を添加すると、以下のようなことを可能にする単一工程プロセスとなることを発見したのは驚くべきことであった:
A)二工程の染色プロセスに於けると同様な着色の強さおよび同様な染料の濃度で染色のプロセスがより急速に進行する
B)二工程の染色プロセスに於けると同様な染色剤の濃度および染色所要時間でより強い着色作用;
C)より低い濃度の染色剤の使用で、二工程の染色プロセスに於けると同様な着色の強さを同様の染色作用時間内に生ぜしめる。
通常単一工程のプロセスに於いては触媒を使用すると、結果として溶液内の色の発現が促進されることからこれは全く予期されないことである。
更に、p−フェニルエンジアミンなどのある種の染料前駆体はアレルギ−を起こす物質と考えられている。そこで、本発明の組成物に於ける第一次中間体および/またはカップラー剤の量を減らすことにより、高度に強い色合いを保ちながらも、その組成物は使用者にとって疑いもなくアレルギ−性がより弱くなり、また、生産者にとり廉価なものにすることが可能となる。皮膚の刺激はそれが痛みの感覚を伴うため、その皮膚の刺激の大幅な減少、若しくはその除去は、非常に重要なことである。理髪師または使用者にとって、皮膚の刺激はそれが典型的に毛髪の損傷をともなうため、皮膚の刺激の除去は、大きな利点である。その結果として、強い着色を行う一方で、染料前駆体の量を減らすことが可能な組成物は、毛髪処理の分野に於ける非常に優れた前例のない独特の進歩であり、当該分野及び販売面で偉大な潜在的可能性を有している。
【0010】
本発明に従ったこのプロセスの実施するには、組成物は“キット”と呼ばれる用具または染色用の用具一式と組み合わせることが出来、その物はキットの成分を先ず事前混合した上で、ケラチン性繊維に成分の全てを同時に作用させることが出来るように企図して作られた数個の仕切られた区画部分を内蔵している。その物は、例えば、染色に適する媒体中の沃化物のイオンの存在する染料前駆体を含有する組成物を持つ第一の区画部分、そして酸化剤をいれる第二の区画部分から構成することが出来る。使用に当たっては、それぞれの区画部分の中の成分は互いに混合され、そして、単一の工程操作でケラチン性繊維に直接使用される。混合された区画部の最終的な組成物のpHはアルカリ性の範囲に、望ましくは9またはそれ以上に、保持する必要がある。
他の具体化によれば、“キット”は染色のために適した媒体の中に沃化物イオンを有する成分を含む組成物を持つ第一の仕切られた区画部分、染色のために適した媒体の中に染料前駆体を有する成分を含む組成物を持つ第二の仕切られた区画部分、そして、1−40単位体積の酸化剤成分が収められている第三の仕切られた区画部分から成っており、この三つの仕切られた区画部分に収められている組成物は、使用に当たって同時にそれぞれを混ぜ合わせるように設計されているのである。混ぜ合わされた仕切られた区画部分の最終的な成分のpHはアルカリ性の範囲にあり、9以上が望ましい。
本装置には、良く知られた、不活性のガス雰囲気内に収納された形の、使用にあたり混合するための手段、器具を備え付けていてよい。
本発明による方法並びにそれに用いる組成物は自然の毛髪または既に染色されたことのある毛髪、パ−マネントをかけられた毛髪、またはカ−ルされていない毛髪、若しくは強度にまたは軽く漂白された毛髪のいずれの染色にも使用することが出来る。
これはまた毛皮または羊毛の染色にも使うことが可能である。
【実施例】
以下に、本発明を実施例により説明するが、これは発明の範囲をなんら限定するものではない。

【0011】
実施例I
下記の実施例は染料前駆体としてp−フェニレンジアミン ジヒドロクロライドおよび5−アミノ−o−クレゾールを用いて行った一連の毛髪染色実験を説明するものである。表1は本発明が、単一工程の沃化物を含まない酸化性染色組成物の使用、二工程の沃化物を含む酸化染色プロセス、さらに低いpHでの単一工程の沃化物を含む酸化染色組成物の使用よりも優れていることを明快に示している。
ふさふさした人の頭髪を30分に亘り溶液(A)および溶液(B)で処理し、その後シャンプーで洗った。溶液(C)の場合、20分の処理の後、中間のリンスは無しで、シャンプーに先立って、pH3の9%H溶液で更に10分間処理した。結果は沃化物を含有していない単一工程の方法(溶液A)は弱い色合いを与えることが分かった。二工程の沃化物含有の方法はアルカリ性のpH(溶液C)で中程度の色の濃さを生みだした。最も鮮烈な濃い色はアルカリ性のpHでの本発明の単一工程沃化物含有プロセスから得られた。溶液Bで得られた色合いもまたAまたはCに比較して、より赤くより鮮やかであった事は注目に値するものである。
【表1】
Figure 0003568550
pHを9に調整するために水酸化アンモニウムを使用した。この溶液の一部を半分の量の9%Hと混ぜ合わせてから、30分間毛髪に使用した。
【表2】
Figure 0003568550
pHを5乃至9に調整するために水酸化アンモニウムを使用した。この溶液の一部を半分量の9%Hと混ぜ合わせてから、30分間毛髪に使用した。
【表3】
Figure 0003568550
水酸化アンモニウムはpHを5乃至9に調整するために用いられた。この溶液の一部を20分間毛髪に、中間のリンスをせずに、使用した後に、pH3で9%Hの溶液を、シャンプーに先立って、更に10分間使用した。全体の所要処理時間は30分であった。
【0012】
【表4】
Figure 0003568550
最も暗い色調は、本発明の単一工程の沃化物含有方法によりアルカリ性のpH(溶液B)で得られた。
表1は、高いpH域での単一工程の沃化物含有のプロセスが以下のプロセスより優れていることを明白に示している:
1) 高いpHでの沃化物を含んでいない単一工程の方法;
2) 低いpHでの沃化物を含んでいる単一工程の方法;
3) 低いpHでの沃化物を含んでいる二工程の方法;および
4) 高いpHでの沃化物を含んでいる二工程の方法。
【0013】
実施例II
下記の各々の実施例では、染色用組成物は、水/アルコ−ル(4:1)混合液中に染料前駆体として、等モルのm−アミノフェノ−ルと共に、0.038のp−フェニルエンジアミンを含有している。各々の使用に当っては、灰色の毛髪の房を用いた。KIを希望するときには、固体として15mgを用いた。
本発明では5gの上述した染色用組成物の混合物、15mgのKIおよび6%のH22を、20分間pH9.5で単一工程で、毛髪に使用した。
沃化物よる処理方法では、毛髪を5gのKIの溶液中に5分間浸した。繊維をリンスし、上述の組成物5gの混合物および5gの6%H22をpH9.5で15分間処理した。
染色された見本の三つの刺激値を表2に記録した。本発明の単一工程のプロセスはL値で示されているように最も強い着色を毛髪に与える。単一工程のプロセスは最も濃い紫色を生みだし(低いb値は色がより青いことを示す)、一方沃化物による処理は高いb値(より黄色がかった)で表されるように毛髪に黄色みを帯びた茶色を作りだす。
【0014】
【表5】
Figure 0003568550
表2は高いpH域で単工程の沃化物を含むプロセスは、高いpH域での沃化物によ前処理プロセスより優れていることを明白に示している。
【0015】
実施例III
図1はp−フェニルエンジアミンおよびレゾルシノ−ルを染料前駆体として使用した一連の毛髪染色の実験結果の例を示すものである。各々のテストに於いて沃化物の量は一定であったが(16mg)、染料前駆体の濃度は様々に異なっていた。ある種の染料前駆体の濃度を、触媒作用の効果が現れる前に、満足な水準にしておかなければならない事が発見されたのは興味深い。例えば、一旦有効な濃度(この場合では0.05M)が得られたならば、触媒作用を持たない混合物と同様の濃さの色合いを生み出すのにより少量の染料で足りる。逆に、沃化物を触媒とする組成物を、同様な染料濃度で、触媒作用のない組成物と比較した場合、沃化物を触媒とする組成物は、有効な染色濃度に達してからはより強い着色を生み出す。組成物中の染料の量を減らすことによりより強い着色を生み出し得ることは全く予期していなかった。
【0016】
実施例IV
下記の実施例は等量の6%過酸化水素および沃化カリウムと混ぜられた染料前駆体として、p−アミノフェノ−ルおよびm−フェニルエンジアミンの使用を例示している。この混合物は水酸化アンモニウムによりpHを9.0に調整してから、単一工程の手法で、混ぜ合わせて作られた灰色の毛髪に付与された。
【表6】
Figure 0003568550
20分後、シャンプ−およびリンスの後に毛髪に赤みがかった茶色が生じた。対照実験では、沃化物は一切用いられず、下記の表3に示されたように、着色はかなり薄かった。
【表7】
Figure 0003568550
【0017】
実施例V
下記の組成物を異なる染色前駆物質並びに触媒を用い実施例IVと同様な方法で下記の組成物を準備した。
【表8】
Figure 0003568550
この組成物を等量の6%過酸化水素と混合した。この混合物のpHを水酸化アンモニウムで9.0に調整し、20分間に亘たり混ぜ合わせて作られた灰色の毛髪の処理に単工程で使用した。その結果は沃化物が染色用組成物の染色効率を高め、さもなくば、溶液中での顕色進行の速度を速め、毛髪に作用する着色量を減少させるものと考えられる。
【表9】
Figure 0003568550
【0018】
実施例VI
混ぜ合わして作られた灰色の毛髪を等量のナイス アンド イ−ジ−124(Nice & Easy* Shade 124)および過酸化物により、アルカリ性媒体の中で20分間単工程の染色を行った。その結果は硫酸銅または沃化カリウム0.15%を含有する同様の溶液により15分間染色した見本に匹敵するものであった。その見本の三つの刺激値を下記に示した。
【表10】
Figure 0003568550
硫酸銅の触媒を使用した場合、触媒を全く用いなかった場合に比し毛髪上には鮮明度の低い色合いが得られた。触媒は溶液中の顕色進行を加速し毛髪の染色に役立つ色の残量を減少させるので、このことは予期されていた。しかしながら、沃化物は、通常良予期される染色液の触媒作用の速度であるにも拘わらず、毛髪に強い着色をもたらすことが判明したのは驚くべきことであった。染色は触媒を全く使用しない場合いもより一層強かった
*商標−クレイロ−ル社(Clairol,INC,)
【0019】
実施例VII
【表11】
Figure 0003568550
表6はナイス アンド イ−ジ−*122 および 124の染色用組成物をpH9.5で使用した場合の比較デ−タを示す。レゾルシノ−ル、m−アミノフェノ−ルおよびp−フェニルエンジアミンを染料前駆体とし使用した。No.1サンプルは原液の122染色用組成物の着色強度を表す。これが本発明の着色強度の測定に用いられた基準強度である。サンプルNo.2は染色用濃縮液を1/5に希釈し、色の損失を測定するために着色強度を再度テストされた122染色用組成物を表している。サンプルNo.3は単一工程で使用するために、希釈された122組成物に0.15%沃化カリウムを加えた本発明の組成物を表している。沃化物と染色剤の量が僅か1/5の有効な濃縮液の使用により、元の染色剤の強度に非常に近似した黒色が得られた。より低い染色液濃縮液を用いてアルカリ性pHで、単一工程の沃化物/硫化物顕色剤により、その様に強い着色が得られるのは驚きである。サンプルNo.4は二工程のプロセスで使用したサンプルNo.3の組成物を表している。そこに明らかなように、二工程プロセスは一工程のプロセスより遙に弱い着色強度を生み出し、希釈されていない元の混合物の使用に比し著しく低い着色強度を作りだしている。同様に、サンプルNo.5は元の124染色用組成物の着色強度を表している。サンプルNo.6は原染色濃縮液を1/3に希釈し色合いの損失を測定するために着色強度を再度テスとした124染色用組成物を表す。サンプルNo.7および8は、単一工程で使用するために希釈された124組成物に0.21%の沃化物塩を加えた本発明の組成物を示す。沃化物並びに元の組成物の染色用濃縮液を1/3に希釈した有効な濃縮液の使用により、原液での場合に比してむしろ更に強い着色を得ることが出来ることが発見されたのは非常な驚きである。これはpHをアルカリ性にした場合の、本発明の単一工程の沃化物/硫化物顕色システムを適用して得られた結果である。
クレイロ−ル社の商標
【0020】
実施例VIII
前出の実施例VIIに示したように、沃化物を単工程プロセスでアルカリ性酸化染色用組成物にいれると、染料前駆体の濃度を著しく減少させても、沃化物無しでの触媒作用による染色用組成物によりえられるのと同等乃至それより優れた染色を生み出せるという優れたことがえられる。しかしながら、本発明は、沃化物無しの酸化性染色用組成物の場合と同程度の染色用濃縮液で、同様の鮮明度に毛髪を染色するに要する時間を減らすことが事も可能である。以下にその例を挙げる。
混ぜ合わされた灰色の毛髪の見本を等量のナイス アンド イ−ジ−*濃淡度124および過酸化水素によりアルカリ性媒体の中で20分間一回で染色した。これを0.15%の沃化物を含有する同溶液により染色した見本と比較した。
その結果は染色用調合剤に沃化物を組み込むことにより染色時間の50%を減らす事が可能なことを示唆している。
クレイロ−ル社の商標

【0021】
【表12】
Figure 0003568550
上記に述べた目的は、本明細書の記述で明らかにされ、十分に達成されうるものであることがお分かりであろう、そして、ある程度の変更は本発明の範囲を逸脱せずに可能であることから、本明細書の以上の記述に含まれた内容の全ては、本発明にその正当な権利を認められるところの全ての等価値の利益を享受できるよう例示説明しているものである事をお分かり戴きたい。
本特許請求の範囲は本明細書に記述された発明の一般的な特徴並びに特定の特徴の全てを包含する事を意図しており、本発明の範囲の記述は、言語表現上の問題であり、全てこれに該当する範囲内にあるということを了解願いたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】p−フェニルエンジアミンおよびレゾルシノールを染料前駆体として使用した一連の毛髪染色の実験結果の例を示す。

Claims (21)

  1. 人の毛髪に対し、沃化物、酸化剤および有効な濃度の酸化染料から成り且つpHがアルカリ性である組成物を同時に作用させることを特徴とする単一工程染色方法。
  2. pHが9以上である請求項1記載の方法。
  3. 酸化染料が、染料基剤と第一次中間体、カップラー剤およびそれらの混合物から成る群から選ばれる染料前駆体とからなる請求項1または2記載の方法。
  4. 染料基剤が、水、エタノ−ル、イソプロパノ−ル、アルカノ−ルアミン、ベンジルアルコ−ル、グリセリン、グリコ−ル類、グリコ−ルエ−テル類、2−ブトキシエタノ−ル、エチレングリコ−ル、エチレングリコ−ルモノエチルエ−テル、プロピレングリコ−ル、ジエチレングリコ−ルモノエチルエ−テル、オレイン酸、界面活性剤、アルカノ−ルアミド、アンモニア、エリスロビン酸、EDTAおよびそれらの混合物から成る群から選ばれる請求項3記載の方法。
  5. 第一次中間体が、p−フェニレンジアミン、2,5−ジアミノトルエン、2,5−ジアミノアニソ−ル、2−クロロ−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−p−フェニレンジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、N−(2−メトキシエチル)−p−フェニレンジアミン、N−フルフリル−p−フェニレンジアミン、2,6−ジメチル−p−フェニレンジアミン、2,3−ジメチル−p−フェニレンジアミン、N−メチル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジメチル−p−フェニレンジアミン、N1 −エチル−N1 −(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、p−アミノフェノ−ル、N−メチル−p−アミノフェノ−ル、2−メチル−p−アミノフェノ−ル、3−メチル−p−アミノフェノ−ル、2,3−ジメチル−p−アミノフェノ−ル、2,6−ジメチル−p−アミノフェノ−ル、3−メトキシ−p−アミノフェノ−ル、2−クロロ−p−アミノフェノ−ル、2−ヒドロキシメチル−p−アミノフェノ−ルおよびそれらの混合物から成る群から選ばれる請求項3記載の方法。
  6. カップラー剤が、m−アミノフェノ−ル、2−ヒドロキシ−4−アミノトルエン、2,4−ジアミノフェノキシエタノ−ル、2,4−ビス(2−ヒドロキシエトキシ)−1,5−ジアミノベンゼン、5−(2−ヒドロキシエチル)アミノ−2−メチルフェノ−ル、2−メトキシ−5−アミノフェノ−ル、2,6−ジメチル−3−(2−ヒドロキシエチル)アミノフェノ−ル、3,4−メチレンジオキシアニリン、2,4−ジクロロ−m−アミノフェノ−ル、4,6−ジクロロ−m−アミノフェノ−ル、、1−ナフト−ル、1,5−ジヒドロキシナフタレン、1,7−ジヒドロキシナフタレン、レゾルシノ−ル、2−メチルレゾルシノ−ル、4−クロロレゾルシノ−ル、5−ヒドロキシベンゾジオキサン、6−ヒドロキシベンゾモルホリン、3,3’−ジヒドロキシジフェニルアミン、3,4−メチレンジオキシ−6−メトキシフェノ−ル、4−ヒドロキシインド−ル、4−メチルレゾルシノ−ル、1,3−ジヒドロキシナフタレンおよびそれらの混合物から成る群から選ばれる請求項3記載の方法。
  7. 酸化剤が、過酸化水素、過硫酸塩、過硼酸塩、過酸化尿素およびそれらの混合物から成る群から選ばれる請求項1〜6のいずれか1項記載の方法。
  8. 沃化物が沃化カリウムである請求項1〜7のいずれか1項記載の方法。
  9. 沃化物、酸化剤および有効な濃度の酸化染料から成り且つpHがアルカリ性である単一組成物から成ることを特徴とする人の毛髪の染色用組成物。
  10. pHが9以上である請求項9記載の組成物。
  11. 酸化染料が染料基剤と第一次中間体、カップラー剤およびそれらの混合物から成る群から選ばれる染料前駆体とから成る請求項9または10記載の組成物。
  12. 染料基剤が、水、エタノ−ル、イソプロパノ−ル、ベンジルアルコ−ル、グリセリン、グリコ−ル類、グリコ−ルエ−テル類、2−ブトキシエタノ−ル、エチレングリコ−ル、エチレングリコ−ルモノエチルエ−テル、プロピレングリコ−ル、ジエチレングリコ−ルモノエチルエ−テル、オレイン酸、界面活性剤、アルカノアミド、アンモニア、エリスロビン酸、EDTA、およびそれらの混合物から成る群から選ばれる請求項11記載の組成物。
  13. 第一次中間体が、p−フェニレンジアミン、2,5−ジアミノトルエン、2,5−ジアミノアニソ−ル、2−クロロ−p−フェニレンジアミン、N−フェニル−p−フェニレンジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、N−(2−メトキシエチル)−p−フェニレンジアミン、N−フルフリル−p−フェニレンジアミン、2,6−ジメチル−p−フェニレンジアミン、2,3−ジメチル−p−フェニレンジアミン、N−メチル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジメチル−p−フェニレンジアミン、N1 −エチル−N1 −(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、p−アミノフェノ−ル、N−メチル−p−アミノフェノ−ル、2−メチル−p−アミノフェノ−ル、3−メチル−p−アミノフェノ−ル、2,3−ジメチル−p−アミノフェノ−ル、2,6−ジメチル−p−アミノフェノ−ル、3−メトキシ−p−アミノフェノ−ル、2−クロロ−p−アミノフェノ−ル、2−ヒドロキシメチル−p−アミノフェノ−ルおよびそれらの混合物から成る群から選ばれる請求項11記載の組成物。
  14. カップラー剤が、m−アミノフェノール、2−ヒドロキシ−4−アミノトルエン、2,4−ジアミノフェノキシエタノ−ル、2,4−ビス−(2−ヒドロキシエトキシ)−1,5−ジアミノベンゼン、5−(2−ヒドロキシエチル)アミノ−2−メチルフェノ−ル、2−メトキシ−5−アミノフェノ−ル、2,6−ジメチル−3−(2−ヒドロキシエチル)アミノフェノ−ル、3,4−メチレンジオキシアニリン、2,4−ジクロロ−m−アミノフェノ−ル、4,6−ジクロロ−m−アミノフェノ−ル、1−ナフト−ル、1,5−ジヒドロキシナフタレン、1,7−ジヒドロキシナフタレン、レゾルシノ−ル、2−メチルレゾルシノ−ル、4−クロロレゾルシノ−ル、5−ヒドロキシベンゾジオキサン、6−ヒドロキシベンゾモルホリン、3,3’−ジヒドロキシジフェニルアミン、3,4−メチレンジオキシ−6−メトキシフェノ−ル、4−ヒドロキシインド−ル、4−メチルレゾルシノ−ル、1,3−ジヒドロキシナフタレンおよびそれらの混合物から成る群から選ばれる請求項11記載の組成物。

    【請求項15】酸化剤が、過酸化水素、過硫酸塩、過硼酸塩、過酸化尿素および/またはそれらの混合物から成る群から選ばれる請求項9〜14のいずれか1項記載の組成物。
  15. 沃化物が沃化カリウムである請求項9〜15のいずれか1項記載の組成物。
  16. 単一工程で人の毛髪を染色するために用いるキットであって、沃化物イオンと組み合わされた酸化染料組成物を含有する第一の仕切られた区画部および酸化剤の水性組成物を含有する第二の仕切られた区画部から成ると共に、両方の仕切られた区画部の組成物が使用時に混合されてアルカリ性のpHを持つ組成物となるものであることを特徴とするキット。
  17. 混合された組成物が9以上のpHを有する請求項17記載のキット。
  18. 沃化物が沃化カリウムである請求項18記載のキット。
  19. 単一工程で人の毛髪を染色するために用いるキットであって、該キットが少なくとも三つの仕切られた区画部を有し、第一の仕切られた区画部は酸化染料組成物を含有し、第二の仕切られた区画部は沃化物イオンを含有し、第三の仕切られた区画部は酸化剤の水性組成物を含有し、該仕切られた区画部それぞれのうちの組成物全体が使用時に混合されてアルカリ性のpHを持つ組成物となるものであることを特徴とするキット。
  20. 混合された組成物が9以上のpHを持つ請求項20記載のキット。
  21. 沃化物が沃化カリウムである請求項20または21記載のキット。
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