JP3567384B2 - 媒体分散機 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、媒体(メディア)とともに処理材料を処理槽内で流動させることにより処理材料を微粉砕し分散できるようにした媒体分散機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本件出願人は、先に処理槽内に槽壁との間に狭い処理空間をあけて回転筒を設け、該処理空間内を流動する処理材料と媒体をほぼ栓流状に流動させ、処理材料に充分なせん断力を与えて効率よく分散できるようにした媒体分散機を提案し、好評を博している。この分散機においては、周方向への流動は充分であるが、軸方向への流動が抑えられているため、処理槽の処理材料供給口側と回転筒の間で、特に供給口側の隅部において媒体の流動が不充分になることがあった。
【0003】
そして、このように流動が不充分の部分では媒体がまとまってあたかもフィルタ−の作用を為し、媒体による濾過現象を生じ、処理材料の性状、例えば粒子が大きいような場合には該媒体間に処理材料が詰って固化するような事態も生じるおそれがあった。
【0004】
【発明の解決課題】
本発明の目的は上記のような媒体分散機において、処理槽内の供給口側の隅部に媒体等が滞留しないようにし、分散効率を上げることができるようにした媒体分散機を提供することである。
【0005】
【課題解決の手段】
本発明によれば、処理槽内に槽壁との間に狭い処理空間を形成するように回転筒を設け、該処理槽の処理材料供給口と回転筒の間に、処理槽の供給口側の隅部に集まる処理材料と媒体を上記処理空間へ流動させるよう該隅部に近接して回転する攪拌手段を設けたことを特徴とする媒体分散機が提供され、上記目的が達成される。
【0006】
【作用】
処理槽内に存する媒体と供給口より供給された処理材料は、該処理槽の供給口と回転筒の間に設けられた攪拌手段により供給口側で充分に運動を与えられ、該処理槽の隅部に滞留することがなく、処理材料は引続いて設けられた回転筒と槽壁間の狭い処理空間に至り、該処理空間でさらに充分なズリ力を与えられ、確実にかつ高効率に分散される。
【0007】
【実施例】
本発明の媒体分散機は乾式,湿式,竪型,横型等の種々の型式の媒体分散機に適用することができるが、図面は横型の湿式の媒体分散機に本発明を適用した実施例を示している。図において、処理槽(1)内には、槽壁(2)との間に狭い処理空間(3)を形成するよう回転筒(4)が設けられている。該回転筒(4)は、図においては円筒状であるが、円筒状以外の多角形その他の形状に形成することもでき、また複数本並列して設けることもでき、適宜の駆動手段(図示略)により回転される。
【0008】
上記処理槽(1)の一端には処理材料の供給口(5)が形成され、他端には吐出口(図示略)が形成されている。なお、該吐出口には、ガラスビ−ズ,セラミック,アルミナ,ジルコニア,スチ−ルその他の適宜の媒体(図示略)を処理材料から分離するためのギャップセパレ−タ−,スクリ−ンその他の適宜の媒体分離手段が設けられている。また、上記処理槽の槽壁(2)の外側には、冷却水等の温度調節流体が流通するジャケット(6)を設けてある。
【0009】
上記回転筒(4)の外面及び又は上記槽壁(2)の内面には、回転筒を回転した際処理材料と媒体の流動がほぼ栓流状になるよう流動を制御する制御部(7)を形成してある。該制御部(7)は図においては、回転筒(4)の軸方向に延びる溝(8)・・・と斜方向に延びる溝(9)・・・により平行四辺形状の小突起(10)・・・を形成しているが、斜方向に延びる複数の溝を互いに交叉するように傾斜角度を変えて設け適宜形状の小突起を形成したり、断面円形,楕円形その他の形状にしたり、また突出部に代えて凹部に形成することもできる。
【0010】
上記回転筒(4)と処理材料の供給口(5)の間には、供給口側の処理槽の隅部に集まる処理材料と媒体を上記処理空間(3)へ流動させるよう該隅部に近接して回転する攪拌手段を設けてある。図においては、回転筒端から延びる軸(11)にスペ−サ−(12)を介してディスク(13)を嵌着し、ワッシャ(14)及びボルト(15)で固定し、上記ディスク(13)に軸方向に延びるピン(16)・・・を設けて攪拌手段を構成しているが、その他の種々の構成にすることができる。例えば、上記ディスク(13)を回転するための軸を、上記軸(11)とは別体に形成し、これを供給口(5)側から処理槽内に延出するように設けたり、上記ピン付ディスクに代えて、平板ディスク, インペラ−ディスク等のディスク型やタ−ビン型, プロペラ型等のブレ−ドを用いるようにしてもよい。
【0011】
図においては、上記ディスク(13)は1枚であるが、スペ−サ−を介して複数枚設けてもよく、またその外径は上記処理槽の隅部の媒体等を確実に流動させることができるよう比較的大径に設けることが好ましい。なお、上記スペ−サ−(12)の大きさは、上記ディスク(13)との周速差が大きいとスペ−サ−(12)の外周に媒体等が集中しやすいので、上記ディスクとあまり大きな周速差を生じないよう極力大径に形成されるが、該スペ−サ−(12)の外周部における媒体等の充分な流動空間を確保することも必要である。従って、上記スペ−サ−(12)は、これらの条件を考慮して適宜の外径寸法,幅に形成され、その形状が決定される。
【0012】
而して、上記媒体分散機において、供給口(5)から供給された処理材料は、回転筒(4)との間に設けられた攪拌手段により処理槽内の隅部においても媒体と共に積極的に攪拌され、該媒体により粗分散(粗粉砕)され、その後回転筒(4)と槽壁(2)間の狭い処理空間(3)を通過することにより微分散(微粉砕)され、吐出口から吐出される。
【0013】
【発明の効果】
本発明は上記のように構成され、処理槽内の回転筒と処理材料供給口の間に攪拌手段を設け、供給口側の処理槽の隅部における媒体の滞留を生じないようにしたので、上述したような媒体による濾過現象がなくなり、処理材料の粒子が粗大粒子であっても従来のように供給口側で処理材料が固化するおそれはなく、処理材料は回転筒の処理空間に到達する前に粗分散され、その後に上記処理空間において微分散され、結果として上記処理材料は粗分散領域と微分散領域を通過することになるから、従来の分散機に比べて一層分散効率を高めることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す一部を断面した側面図である。
【符号の説明】
1 処理槽
2 槽壁
3 処理空間
4 回転筒
5 供給口
7 制御部
10 小突起
12 スペ−サ−
13 ディスク
16 ピン
Claims (4)
- 一端に処理材料の供給口を有し他端に分散処理された処理材料の吐出口を有する処理槽内に槽壁との間に狭い処理空間を形成するよう回転筒を設け、該回転筒の外面及び又は上記槽壁に該回転筒を回転した際に処理材料と媒体の流動を栓流状になるよう制御する制御部を形成した媒体分散機において、処理槽の供給口側の隅部に集まる上記処理材料と媒体を上記処理空間へ流動させるよう上記回転筒と上記供給口の間に上記処理槽内の隅部に近接して回転する攪拌手段を設けたことを特徴とする媒体分散機。
- 上記攪拌手段はディスクである請求項1に記載の媒体分散機。
- 上記ディスクは、上記回転筒端にスペ−サ−を介して取付けられている請求項2に記載の媒体分散機。
- 上記ディスクは、上記処理槽の軸方向へ延びるピンを有している請求項2又は3に記載の媒体分散機。
Priority Applications (1)
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JP07432694A JP3567384B2 (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 媒体分散機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP07432694A JP3567384B2 (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 媒体分散機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH07256072A JPH07256072A (ja) | 1995-10-09 |
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Family
ID=13543884
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07432694A Expired - Fee Related JP3567384B2 (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 媒体分散機 |
Country Status (1)
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KR20180081227A (ko) * | 2017-01-06 | 2018-07-16 | 조성식 | 양어사료 파쇄 및 선별기 |
-
1994
- 1994-03-18 JP JP07432694A patent/JP3567384B2/ja not_active Expired - Fee Related
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