JP3566921B2 - コンテンツ再生システム及びコンテンツ再生方法及びスケジュール生成装置及びスケジュール生成方法及びプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体及びコンテンツ再生装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、HTMLなどの言語で記述されたコンテンツを再生するコンテンツ再生システムに係り、スケジュールに従って、コンテンツの再生を起動することによって、コンテンツの再生を制御するコンテンツ再生システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
HTMLなどの言語で記述されたコンテンツは、動画や静止画など多様な形式のデータをリンクすることができ、有効な表現手段として普及している。
【0003】
一般的に、HTMLなどの言語で記述されたコンテンツを再生する場合には、再生するコンテンツ毎にURLを指定して、ブラウザを起動する操作を行う。従って、複数のコンテンツを連続して再生する場合にも、再生するコンテンツの順序を考え、その順序に従ってURLを指定しなければならない。また、再生のタイミングも操作の仕方に依存する。
【0004】
しかし、例えば、漫画や連続写真のように静止画を連ねてストーリーを持たせる表現方法を用いた一連のコンテンツにおいては、予め再生するコンテンツの順序は定められており、コンテンツ毎にURLを指定して再生を指示する操作は、煩雑である。また、コンテンツを再生するタイミング自体も、表現の一部を構成するものであり、適切な間隔で再生することにより、一連のコンテンツとしての表現的な効果が担保されるものである。従って、コンテンツの再生のタイミングを、操作任せにすることは適切でない。
【0005】
また、一定の時間帯に予定された複数の広告に係る動画を連続して再生するように、短時間の動画を組み合せて、長時間の動画を構成する一連のコンテンツにおいても、コンテンツの再生順序や再生のタイミングを、操作任せにすることは妥当ではなく、予定通りに正確に再現できるようにしなければならない。
【0006】
更に、同一のストーリーについて、再生時間の異なる構成(バージョン)を作る場合のように、一部の内容を間引いたり、一部の内容のみを差し替えたりする場合には、全体としてコンテンツを作り直すようにすると、煩雑な作業を伴う。
【0007】
時間帯を指定した広告や、複数の場所で同時に再生される統一試験問題や社内広報などに用いられるコンテンツの再生においては、予定された時刻にコンテンツ再生起動の操作をしなければならず、操作者の負担が大きく、誤りも生じやすい。
【0008】
知能テストの出題のような制限時間のある行為に係る表示や、掲示時間が決まっている広告表示などに用いられるコンテンツの再生においては、予定された間隔でコンテンツ再生起動の操作をしなければならず、同様に操作者の負担が大きく、誤りも生じやすい。
【0009】
また、Webサイト上に散在する広告情報を巡回して、表示するような場合には、それぞれのURLを入力することは、面倒であり、誤りも生じやすい。
【0010】
更に、各コンテンツは、固有の特性を有している。コンテンツに含まれる情報の秘匿性や、コンテンツの形式による再生に係る処理量などは、それぞれに異なる。従って、それぞれに異なる特性を有するコンテンツからなる一連のコンテンツを、ひとまとめにして同じメディアに設定することは必ずしも妥当ではない。つまり、一まとめに設定すると、一部のコンテンツについて、メディアとの相性が悪く、弊害が生じることがある。具体的には、情報の漏洩や、表示性能劣化の問題などが考えられる。
【0011】
一連のコンテンツを提供する方法として、インターネットやイントラネット上にコンテンツを設置し、コンテンツ再生装置からネットワーク環境を介してそれらを再生させる場合に、ネットワーク環境に障害が生じ、あるいは予定通りにコンテンツが用意されていないために一連のコンテンツが正常に再生できないことがある。
また、静止画のように、再生に係る処理量が少ないコンテンツを多く連ねる場合には、実際には通信していない時間が多く生じる。また、動画のように、再生に係る処理量が多いコンテンツを多く連ねる場合には、予定された再生時間にコンテンツの転送が完了していない事態が生じる。
HTMLなどの言語で記述されたコンテンツを再生する装置においては、静止画が多い一連のコンテンツ、動画が多い一連のコンテンツ、あるいは静止画と動画が混在する一連のコンテンツなど多様な構成のコンテンツを扱うため、ネットワーク環境における転送速度を遅くして静止画の特性に合わせるとか、逆に転送速度を早くして動画の特性に合わせるなど、一方の特性のみに配慮した対処を行うと、他方の特性による弊害を助長することになり、総合的な問題の解決とならない。
【0012】
尚、従来、連続して動画を配信し、再生する方法として、TV放送が一般的であったが、TV放送においては、通信手段が再生手段に依存しており、通信手段を自由に選択することができず、更に通信障害が発生した場合に代替の手段を用いることもできない。また、情報の転送と同時に再生が行われるため、再生手段の処理速度より遅い転送速度の通信手段を用いることはできない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記した従来技術の欠点を除くためになされたものであって、その目的とするところは、一連のコンテンツの再生に係るスケジュールを配信し、スケジュールに従って一連のコンテンツを再生することによって、再生のための操作を自動化し、更に、再生のタイミングを含め、一連のコンテンツによる表現の一貫性を担保するコンテンツ再生システムを提供することを目的とする。
特に、TV放送など従来の放送技術に替り、新たな動画配信を行うシステムを提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るコンテンツ再生システムは、スケジュール生成装置とコンテンツ再生装置とを含むコンテンツ再生システムであって、
上記スケジュール生成装置は、コンテンツを再生するスケジュールを生成するスケジュール生成部と、
スケジュール生成部により生成したスケジュールを出力するスケジュール出力部とを有し、
上記コンテンツ再生装置は、スケジュールを入力するスケジュール入力部と、入力したスケジュールに従って、コンテンツの再生を起動するコンテンツ再生起動部と、
コンテンツを再生するコンテンツ再生部とを有することを特徴とする。
【0015】
上記スケジュール生成装置と、上記コンテンツ再生装置とは通信媒体を介して通信可能であって、
上記スケジュール出力部は、スケジュール生成部により生成したスケジュールを送信するスケジュール送信部であって、
上記スケジュール入力部は、スケジュールを受信するスケジュール受信部と、受信したスケジュールを記憶するスケジュール記憶部とを有することを特徴とする。
【0016】
上記スケジュール生成部は、再生する一連のコンテンツについて、各々のコンテンツを特定するコンテンツ識別情報と、各々のコンテンツを再生するタイミングを特定する再生時間情報とを対応付けるスケジュールを生成し、
上記コンテンツ再生起動部は、順次、スケジュールに含まれる再生時間情報により特定されるタイミングに至ったときに、当該再生時間情報に対応付けられているコンテンツ識別情報により特定されるコンテンツを再生するようにコンテンツ再生部を起動することを特徴とする。
【0017】
上記スケジュール生成部は、絶対時間を基準としたタイミングを特定する再生時間情報をスケジュールに含め、
上記コンテンツ再生起動部は、絶対時間を基準として、再生時間情報により特定されるタイミングに至ったときに、コンテンツを再生するようにコンテンツ再生部を起動することを特徴とする。
【0018】
上記スケジュール生成部は、前のコンテンツの再生を起動した時間を基準としたタイミングを特定する再生時間情報をスケジュールに含め、
上記コンテンツ再生起動部は、前のコンテンツの再生を起動した時間を基準として、再生時間情報により特定されるタイミングに至ったときに、後のコンテンツを再生するようにコンテンツ再生部を起動することを特徴とする。
【0019】
また、再生するコンテンツは、再生により出力されるデータが時間の経過とともに変化する動的なコンテンツであって、
上記コンテンツ再生部は、動的なコンテンツを再生することを特徴とする。
【0020】
また、再生するコンテンツは、再生により出力されるデータが時間の経過とともに変化する動的な部分をコンテンツの一部に含めることができる言語で記述された文書ファイルを有するコンテンツであって、
上記スケジュール生成部は、コンテンツ識別情報として、再生するコンテンツの文書ファイルのURLを特定する情報を含むスケジュールを生成し、
上記コンテンツ再生起動部は、スケジュールに含まれるコンテンツ識別情報により特定される文書ファイルのURLを指定して、コンテンツ再生部を起動し、上記コンテンツ再生部は、指定された文書ファイルのURLから文書ファイルを読み出し、読み出した文書ファイルの記述を解釈し、動的な部分を含めてコンテンツを再生するブラウザを含むことを特徴とする。
【0021】
上記スケジュール生成装置は、更に、複数のコンテンツを記憶する配布側コンテンツ記憶部と、
スケジュールに含まれるコンテンツ識別情報により特定される一連のコンテンツを構成するコンテンツ群を、配布側コンテンツ記憶部から読み出し、読み出したコンテンツ群を出力するコンテンツ出力部とを有し、
上記コンテンツ再生装置は、更に、コンテンツ群を入力するコンテンツ入力部を有し、
上記コンテンツ再生部は、スケジュールに含まれるコンテンツ識別情報により特定される一連のコンテンツとして、入力したコンテンツ群を順次再生することを特徴とする。
【0022】
上記スケジュール生成装置と、上記コンテンツ再生装置とは通信媒体を介して通信可能であって、
上記スケジュール出力部は、スケジュール生成部により生成したスケジュールを送信するスケジュール送信部であって、
上記スケジュール入力部は、スケジュールを受信するスケジュール受信部と、
受信したスケジュールを記憶するスケジュール記憶部とを有し、
上記コンテンツ出力部は、読み出したコンテンツ群を送信するコンテンツ送信部であって、
上記コンテンツ入力部は、コンテンツ群を受信するコンテンツ受信部と、
受信したコンテンツ群を記憶する再生側コンテンツ記憶部とを有することを特徴とする。
【0023】
上記スケジュール生成装置は、上記コンテンツ出力部と、上記スケジュール出力部として、
スケジュールに含まれるコンテンツ識別情報により特定される一連のコンテンツを構成するコンテンツ群を、配布側コンテンツ記憶部から読み出すコンテンツ読み出し部と、
読み出したコンテンツ群と、スケジュール生成部により生成したスケジュールとを圧縮し、アーカイブを生成するアーカイブ生成部と、
アーカイブ生成部により生成したアーカイブを出力するアーカイブ出力部とを有し、
上記コンテンツ再生装置は、上記コンテンツ入力部と、上記スケジュール入力部として、
アーカイブを入力する受信部と、
入力したアーカイブを解凍し、コンテンツ群と、スケジュールとを生成するアーカイブ解凍部と、
生成したコンテンツ群を記憶する再生側コンテンツ記憶部と、
生成したスケジュールを記憶するスケジュール記憶部とを有することを特徴とする。
【0024】
上記スケジュール生成装置と、上記コンテンツ再生装置とは通信媒体を介して通信可能であって、
上記アーカイブ出力部は、アーカイブ生成部により生成したアーカイブを送信するアーカイブ送信部であって、
上記アーカイブ入力部は、アーカイブを受信するアーカイブ受信部であることを特徴とする。
【0025】
上記スケジュール生成部は、再生するコンテンツとして、再生により出力されるデータが時間の経過とともに変化する動的なコンテンツと、再生により出力されるデータが時間の経過とともに変化しない静的なコンテンツとを組み合せたスケジュールを生成し、
上記コンテンツ再生部は、動的なコンテンツと、静的なコンテンツとを再生することを特徴とする。
【0026】
また、再生するコンテンツは、再生により出力されるデータが時間の経過とともに変化する動的な部分をコンテンツの一部に含めることができる言語で記述された文書ファイルを有するコンテンツであって、
上記スケジュール生成部は、コンテンツ識別情報として、再生するコンテンツの文書ファイルのURLを特定する情報を含むスケジュールを生成し、
上記配布側コンテンツ記憶部は、文書ファイルを有するコンテンツを動的な部分も含めて記憶し、
上記コンテンツ送信部は、文書ファイルを有するコンテンツを動的な部分も含めて送信し、
上記コンテンツ受信部は、文書ファイルを有するコンテンツを動的な部分も含めて受信し、
上記再生側コンテンツ記憶部は、文書ファイルを有するコンテンツを動的な部分も含めて記憶し、
上記コンテンツ再生起動部は、スケジュールに含まれるコンテンツ識別情報により、上記再生側コンテンツ記憶部に記憶した文書ファイルのURLを特定し、特定したURLを指定して、コンテンツ再生部を起動し、
上記コンテンツ再生部は、指定された文書ファイルのURLから文書ファイルを読み出し、読み出した文書ファイルの記述を解釈し、上記再生側コンテンツ記憶部に記憶したコンテンツを動的な部分も含めて再生するブラウザを含むことを特徴とする。
【0027】
この発明に係るコンテンツ再生方法は、スケジュール生成装置とコンテンツ再生装置とを含むコンテンツ再生システムによるコンテンツ再生方法であって、
上記スケジュール生成装置により、コンテンツを再生するスケジュールを生成するスケジュール生成工程と、
上記スケジュール生成装置により、生成したスケジュールを出力するスケジュール出力工程と、
上記コンテンツ再生装置により、スケジュールを入力するスケジュール入力工程と、
上記コンテンツ再生装置により、入力したスケジュールに従って、コンテンツの再生を起動するコンテンツ再生起動工程と、
上記コンテンツ再生装置により、コンテンツを再生するコンテンツ再生工程とを有することを特徴とする。
【0028】
この発明に係るスケジュール生成装置は、コンテンツを再生するスケジュールを生成するスケジュール生成装置であって、
コンテンツを再生するスケジュールを生成するスケジュール生成部と、
スケジュール生成部により生成したスケジュールを出力するスケジュール出力部とを有することを特徴とする。
【0029】
この発明に係るスケジュール生成方法は、コンテンツを再生するスケジュールを生成するスケジュール生成方法であって、
コンテンツを再生するスケジュールを生成するスケジュール生成工程と、
生成したスケジュールを出力するスケジュール出力工程とを有することを特徴とする。
【0030】
この発明に係るプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、コンテンツを再生するスケジュールを生成するスケジュール生成装置となるコンピュータに、以下の処理を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であることを特徴とする。
(1)コンテンツを再生するスケジュールを生成するスケジュール生成処理、
(2)生成したスケジュールを出力するスケジュール出力処理。
【0031】
この発明に係るコンテンツ再生装置は、コンテンツを再生するコンテンツ再生装置であって、
コンテンツを再生するスケジュールを入力するスケジュール入力部と、
入力したスケジュールに従って、コンテンツの再生を起動するコンテンツ再生起動部と、
コンテンツを再生するコンテンツ再生部とを有することを特徴とする。
【0032】
この発明に係るコンテンツ再生方法は、コンテンツを再生するコンテンツ再生方法であって、
コンテンツを再生するスケジュールを入力するスケジュール入力工程と、
入力したスケジュールに従って、コンテンツの再生を起動するコンテンツ再生起動工程と、
コンテンツを再生するコンテンツ再生工程とを有することを特徴とする。
【0033】
この発明に係るプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、コンテンツを再生するコンテンツ再生装置であるコンピュータに、以下の処理を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であることを特徴とする。
(1)コンテンツを再生するスケジュールを入力するスケジュール入力処理、
(2)入力したスケジュールに従って、コンテンツの再生を起動するコンテンツ再生起動処理。
【0034】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1は、実施の形態1におけるコンテンツ再生システムの構成を示す図である。1は、スケジュール生成装置、2は、コンテンツ再生装置、3は、Webサーバ/LANサーバである。
【0035】
コンテンツ再生装置2とWebサーバ/LANサーバ3は、それぞれHTTP通信部26、41を有し、インターネット又はイントラネット/エクストラネットを介して接続されている。
【0036】
スケジュール生成装置1とコンテンツ再生装置2は、インターネット、イントラネット/エクストラネット、専用線、衛星通信等を介してデータの通信が行われる。また、図示した構成例以外に、通信によらず、FD、CD−ROMあるいはMO等の記憶媒体を介して、スケジュール生成装置1側から情報を出力し、コンテンツ再生装置2側へ入力する構成も有効である。
【0037】
スケジュール生成装置1は、スケジュール生成部11とスケジュール送信部12を有している。スケジュール生成部11は、コンテンツを再生するスケジュールを生成するように構成されている。スケジュール送信部12は、生成されたスケジュールをコンテンツ再生装置2へ送信するように構成されている。
【0038】
コンテンツ再生装置2は、スケジュール受信部21と、スケジュール記憶部22と、コンテンツ再生起動部23と、ブラウザ24と、コンテンツ記憶部25と、HTTP通信部26と、表示装置27と、音声出力装置28を有している。
【0039】
スケジュール受信部21は、スケジュールを受信すうように構成されている。スケジュール記憶部22は、受信したスケジュールを記憶するように構成されている。記憶媒体によりスケジュールを入力する場合には、記憶媒体からスケジュールを読み出するように構成される。
【0040】
コンテンツ再生起動部23は、日付・時刻を取得し、スケジュールに含まれる再生時間情報に従って、スケジュールに含まれるコンテンツ識別情報により特定されるコンテンツの再生を起動するように構成されている。
【0041】
ブラウザ24は、コンテンツ再生部の例である。コンテンツとは、コンピュータで出力可能なデジタルデータであり、画像(動画、静止画)、音声、文字等を含む。HTMLファイルの言語を解釈し、コンテンツを再生し、再生結果を表示装置27と音声出力装置28へ出力するように構成されている。HTMLファイルが、MPEGファイルのような動画データ、JPEGファイルのような静止画データ、Macromedia Flashなどによるアニメーションデータ、あるいは音声データ等をリンクしている場合には、これらのリンクしているデータもコンテンツの一部として再生する。
【0042】
コンテンツ記憶部25は、ファイルシステムの一部にコンテンツを記憶するように構成されている。
【0043】
HTTP通信部26は、HTML文書送受信の為の通信プロトコルを制御するように構成されている。これにより、インターネット、あるいはイントラネット/エクストラネットに接続し、コンテンツであるHTML文書を受信することができる。
【0044】
Webサーバ/LANサーバ3は、コンテンツ記憶部42とHTTP通信部41とを有している。
【0045】
コンテンツ記憶部42は、リンクする動画データ等を含めてコンテンツとなるHTML文書を記憶している。HTTP通信部41は、HTML文書送受信の為の通信プロトコルを制御するように構成されている。これにより、HTML文書を送信することができる。
【0046】
続いて動作について説明する。
スケジュール生成部11は、コンテンツを再生するスケジュールを生成する。スケジュールは、再生するコンテンツを特定するコンテンツ識別情報と、コンテンツを再生するタイミングを特定する再生時間情報とからなる。
【0047】
図2〜図4にスケジュールの例を示す。レコード201〜203、301〜303、401〜403は、再生されるコンテンツ毎に設けられている。各レコードは、コンテンツ識別情報101と再生時間情報102の項目からなる。
【0048】
図2では、再生時間情報102は、再生日付103と再生開始時刻104により構成されている。これにより、コンテンツを再生する絶対時間が直接特定される。
【0049】
図3では、再生時間情報102は、再生日付103と再生開始時刻104と再生間隔105により構成されている。但し、再生開始時刻104は、最初のコンテンツについてのみ有効であり、2番目以降のコンテンツの再生開始時刻については、前のコンテンツの再生開始時刻にその再生間隔を加えることにより、絶対時間が間接的に特定される。
【0050】
図4では、再生時間情報102は、再生間隔105により構成されている。この例では、コンテンツ同士の再生開始の間隔のみが、相対的に特定される。
この例以外にも、先頭のコンテンツの再生開始時刻を基準として、以下のすべてのコンテンツの再生間隔を特定するようにすること、つまり累積した間隔を用いることも、相対的な時刻の特定方法として有効である。
また、コンテンツ識別情報101と再生時間情報102の他に、管理情報として、コンテンツのカテゴリーを示すカテゴリー情報や、コンテンツの有効期限の情報を設定することも有効である。
【0051】
コンテンツ識別情報101は、コンテンツを特定する為の情報である。但し、少なくともコンテンツ再生装置2においてコンテンツを特定できれば足りる。コンテンツ再生装置2は、この情報に基づいて、コンテンツの存在するURLを特定する。
【0052】
スケジュール送信部12は、生成されたスケジュールをコンテンツ再生装置2に送信する。コンテンツ再生装置2のアドレスは、スケジュール生成装置1内において記憶されている。コンテンツ再生装置2専用のスケジュール生成する場合には、スケジュールとその装置のアドレスを対応付けて管理する。記憶媒体を用いる場合には、送信に代えて、書込みの処理を行う。
【0053】
スケジュール受信部21は、スケジュールを受信する。記憶媒体を用いる場合には、受信に代えて、読み取りの処理を行う。
【0054】
スケジュール記憶部22は、受信したスケジュールを記憶する。
【0055】
コンテンツ再生起動部23は、スケジュール記憶部22からスケジュールを読み込み、日付・時刻を取得し、再生時間情報102により特定されるタイミングに至ったかを監視し、タイミングに至った場合に対応するコンテンツ識別情報により特定されるコンテンツの再生を起動する。
【0056】
図5は、図2に示したスケジュールを用いる場合のコンテンツ再生起動部の動作フローである。
スケジュール記憶部22からスケジュールを読み込み(S501)、まず最初のレコードについて、再生日付103の再生開始時刻104に至ったかを判断する(S502)。至った場合には、そのレコードのコンテンツ識別情報101からURLを生成し(S503)、生成したURLを指定してブラウザを起動し、コンテンツを再生させる(S504)。
すべてのレコードについてS502〜S504までの処理を繰り返す。
【0057】
図6は、図3に示したスケジュールを用いる場合のコンテンツ再生起動部の動作フローである。
スケジュール記憶部22からスケジュールを読み込み(S601)、まず最初のレコードについて、再生日付103の再生開始時刻104に至ったかを判断する(S602)。至った場合には、そのレコードのコンテンツ識別情報101からURLを生成し(S603)、生成したURLを指定してブラウザを起動し、コンテンツを再生させる(S604)。
更にレコードが存在する場合には、順次、再生開始時刻に再生間隔105を加えて、新たな再生開始時刻を得て、S602〜S604の処理を繰り返す。
す。
【0058】
図7は、図4に示したスケジュールを用いる場合のコンテンツ再生起動部の動作フローである。
この場合には、コンテンツ再生の契機は、操作あるいは他のモジュールからの指示による。コンテンツ再生の契機が生じると、コンテンツ再生起動部23は、スケジュール記憶部22からスケジュールを読み込み(S701)、まず最初のレコードのコンテンツ識別情報101からURLを生成し(S702)、生成したURLを指定してブラウザを起動し、コンテンツを再生させる(S703)。コンテンツ再生起動部23は、起動時刻を記憶し(S704)、起動時刻から再生間隔105だけ時刻が経過したかを判断し(S705)、経過した場合に次の処理に移行する。残りのレコードがある場合には、順次、次のレコードについてS702〜S705の処理を繰り返す。
【0059】
コンテンツ再生起動部23におけるURLの生成について説明する。URLは、インターネット形式やファイル形式などの場合がある。コンテンツ再生起動部23は、コンテンツ識別情報101からURLを生成するが、一義的に定まる方法であればどのような方法でもよい。コンテンツ識別情報101として、URLそのものを用いている場合には、そのままURLとして使用することができる。また、コンテンツ識別情報101として、URLの一部を用いている場合には、その他の部分と合成してURLを得ることができる。他にも、一定の手順でコンテンツ識別情報101を変換してURLを得る方法に従ってURLを生成することも考えられる。
【0060】
図8は、コンテンツ記憶部のフォルダとファイルの構成例を示す図である。この例では、コンテンツ識別情報101はフォルダ名である。例えば、コンテンツ識別情報101が”cnt0001”の場合に、その前に固定部分である上位フォルダ名”file:///C:root/”を加え、更にその後に固定部分であるファイル名”main.html”を加えて、URLを得ることができる。このように、生成の手順は、データ構造の規則に依存する。
【0061】
図9は、コンテンツ記憶部のフォルダとファイルの別の構成例を示す図である。図8の場合には、リンクするファイルが同じフォルダに格納されていたが、必ずしも同じフォルダに格納する必要はなく、HTMLファイルの記述によりリンク関係が特定できれば、図9に示すように別のフォルダに格納されていても構わない。
尚、図10に示すように、コンテンツ識別情報101としてHTMLファイル名の一部を用いることもできる。
【0062】
インターネット形式など他形式のURLの場合も同様に、コンテンツ識別情報101からURLを特定する。図11に、インターネット形式のURL全体をコンテンツ識別情報101として用いるスケジュールの例を示す。また、異なる形式のURLを混在させるスケジュールも有効である。図12に、インターネット形式のURLとファイル形式のURLが混在するスケジュールの例を示す。
【0063】
HTMLファイルには、リンクする画像データや音声データを特定する情報が記述されている。ブラウザ24は、このリンクする情報に従って、これらのデータの再生を起動する。
【0064】
再生された情報は、音声出力装置28や表示装置27から出力される。
【0065】
図13は、HTMLファイルの第一の例を示す図である。図14は、表示画面の第一の例を示す図である。
1301は、1401の領域に表示される動画映像に関する記述である。素材ファイル、再生開始指示、位置、サイズ指示等が記述されている。
1302は、1402の領域に表示される背景静止画像に関する記述である。素材ファイル、位置、サイズ指示等が記述されている。
1303は、1403の領域に表示される部分的静止画像に関する記述である。素材ファイル、位置、サイズ指示等が記述されている。
【0066】
図15は、HTMLファイルの第二の例を示す図である。図16は、表示画面の第二の例を示す図である。
1501は、1601の領域に表示されるアニメーション画像部分に関する記述である。素材ファイル、再生開始指示、表示品質、位置、サイズ指示等が記述されている。
【0067】
このように、コンテンツ再生起動部23はスケジュールに従って予定された順序通りにコンテンツの再生を起動する。また。再生起動のタイミングもスケジュールにより予定されている通りに行われる。
従って、コンテンツが静止画のように静的コンテンツの場合には、予定の再生間隔だけ表示が維持される。つまり、再生間隔を制御することにより、静止画の展開速度が調整される。
コンテンツが動画のように動的コンテンツの場合には、動的コンテンツの再生間隔をスケジュールに含めることにより、動的コンテンツの再生終了と同時に、次のコンテンツの再生を起動し、連続的なコンテンツの再生が可能になる。
【0068】
また、URLの指定を含めて、ブラウザの起動が自動化され、再生するコンテンツの数に関らず、一切の操作が不要になる。これにより、コンテンツ再生装置の動作を完全自動化できる。
【0069】
一方、特定のコンテンツ再生装置に対応したスケジュールを生成し、そのコンテンツ装置にスケジュールを送信することにより、離れた場所から特定のコンテンツ再生装置におけるコンテンツの再生を制御できる。
【0070】
URLを生成するための情報をスケジュールに含め、生成されたURLによりコンテンツを特定するので、スケジュールに混在する多様な形式のURLに係るコンテンツを再生することができる。
【0071】
尚、言語としてHTMLを例として説明したが、次世代HTMLであるXMLを用いる場合も同様に有効である。この場合、ブラウザは、XMLを解釈してコンテンツを再生する。
【0072】
実施の形態2.
スケジュール生成装置が、スケジュールと共にコンテンツを配布する形態について説明する。
図17は、実施の形態2におけるコンテンツ再生システムの構成を示す図である。1は、スケジュール生成装置、2は、コンテンツ再生装置2である。
【0073】
スケジュール生成装置1とコンテンツ再生装置2は、インターネット、イントラネット/エクストラネット、専用線、衛星通信等を介してデータの通信が行われる。また、図示した構成例以外に、通信によらず、FD、CD−ROMあるいはMO等の記憶媒体を介して、スケジュール生成装置1側から情報を出力し、コンテンツ再生装置2側へ入力する構成も有効である。
【0074】
スケジュール生成装置1は、スケジュール生成部11と、スケジュール送信部12と、コンテンツ送信部13と、配布側コンテンツ記憶部14を有している。スケジュール生成部11と、スケジュール送信部12は、前述の実施の形態と同様である。但し、スケジュール生成部11は、スケジュールの他にスケジュールに含まれるコンテンツ識別情報を出力する。
【0075】
コンテンツ送信部13は、スケジュール送信部12からスケジュールに含まれるコンテンツ識別情報を取得する。この例では、コンテンツ識別情報のみを入力する方法を示したが、スケジュール全体を入力し、その中に含まれるコンテンツ識別情報を選別して用いる方法でもよい。
【0076】
コンテンツ送信部13は、コンテンツ識別情報により特定されるコンテンツ群を読み出し、コンテンツ再生装置2へ送信する。この時、スケジュール送信部12で指定する送信先と同じ送信先を指定する。この例では、スケジュール送信部12とコンテンツ送信部13は、別のモジュールとして扱っているが、統合したモジュールとして構成することもできる。さらに、コンテンツ群とスケジュールをまとめて送信することも有効である。
一般的には、これらの送信部は、同じ通信媒体を用いるが、異なる通信媒体を用いることも有効である。
更に、通信媒体に代り、記憶媒体に出力することも有効である。コンテンツ群とスケジュールは、同じ記憶媒体に含めると一体として扱える為、有効である。但し、異なる記憶媒体に含めることもできる。
【0077】
コンテンツ再生装置2は、スケジュール受信部21と、スケジュール記憶部22と、コンテンツ再生起動部23と、ブラウザ24と、表示装置27と、音声出力装置28と、コンテンツ受信部29と、再生側コンテンツ記憶部30とを有している。
【0078】
スケジュール受信部21からブラウザ24と、表示装置27と、音声出力装置28は前述の実施の形態と同様である。
【0079】
コンテンツ受信部29は、コンテンツ群を受信するように構成されている。再生側コンテンツ記憶部30は、受信したコンテンツ群を記憶するように構成されている。前述の実施の形態のコンテンツ記憶部25に対応する。記憶媒体によりコンテンツ群を入力する場合には、記憶媒体からコンテンツ群を読み出すように構成される。
【0080】
続いて、動作について説明する。
スケジュール生成部11は、スケジュールを生成し、出力する。更に、スケジュールに含まれるコンテンツ識別情報も出力する。スケジュール生成部11は、配布側コンテンツ記憶部14からコンテンツ識別情報と再生に要する時間の組を複数取得し、操作者にこれらの組み合わせの指示を入力させることによりスケジュールを生成することができる。このとき、再生日付と再生開始時刻を入力させ、これに基づいて再生時間を計算し、設定する。
【0081】
スケジュール送信部12は、スケジュールをコンテンツ再生装置2へ送信する。
【0082】
コンテンツ送信部13は、コンテンツ識別情報を取得し、対応するコンテンツ群を読み出し、コンテンツ再生装置2へ送信する。前述の通り、コンテンツ識別情報は、スケジュールから読み取ってもよい。
【0083】
スケジュール送信部12とコンテンツ送信部13の送信のタイミングは、同時でも、別でも有効である。また、送信の順序は、スケジュール送信が先の場合も、コンテンツ送信が先の場合も有効であるが、コンテンツ送信を先に行う場合では、スケジュール受信完了時点で、既にコンテンツ存在するので、コンテンツ再生装置2の動作が確実になる。
また、別のタイミングで送信する場合には、コンテンツとスケジュールを対応付ける情報を付加して送信し、受信側で両者を対応付けて受信完了を確認することが有効である。
記憶媒体を用いる場合には、送信に代えて、書込みの処理を行う。
【0084】
スケジュール受信部21は、前述の実施の形態と同様にスケジュールを受信し、スケジュール記憶部22は、受信したスケジュールを記憶する。記憶媒体を用いる場合には、受信に代えて、読み取りの処理を行う。
【0085】
コンテンツ受信部29は、コンテンツ群を受信し、再生側コンテンツ記憶部30は、受信したコンテンツ群を記憶する。再生側コンテンツ記憶部30は、通常ファイルシステムを用い、予め定められたフォルダに記憶する。後に、コンテンツ再生起動部23は、このとき記憶したフォルダを指定してURLを生成する。
【0086】
コンテンツ再生起動部23は、前述の実施の形態と同様に、スケジュール記憶部22からスケジュールを読み込み、日付・時刻を取得し、再生時間情報102により特定されるタイミングに至ったかを監視し、タイミングに至った場合に対応するコンテンツ識別情報により特定されるコンテンツの再生を起動する。
【0087】
ブラウザ24は、指定されたURLに従って、HTMLファイルを読み込み、コンテンツとして再生する。前述の通り、動画あるいは静止画の画像データや、音楽データ等がリンクされている場合には、ブラウザの機能により、これらも再生する。
【0088】
再生された情報は、表示装置27や音声出力装置28から出力される。
【0089】
このように、スケジュールとコンテンツ群を対応付けて送り、両方を一旦記憶してから、スケジュールに従って一連のコンテンツとして再生するので、ネットワーク環境の障害や、コンテンツが存在しないことによる再生の失敗がなくなる。
【0090】
本実施の形態によらず、ネットワーク環境から直接コンテンツを指定して再生する方法の場合には、静止画等の静的コンテンツが連続すると、情報の転送が断続的となり、待ち時間が多くなるという問題が生じる場合あるが、本実施の形態によれば、コンテンツ群をまとめて送信するので、待ち時間が無く通信効率が良くなる。
【0091】
また、同様に本実施の形態によらず、ネットワーク環境から直接コンテンツを指定して再生する方法において、動画などの動的コンテンツが連続すると、転送速度がコンテンツの再生速度に追いつかず、正常に再生できない事態が生じる場合があるが、本実施の形態によれば、コンテンツ群を予め送信するので、再生に支障が生じることがない。
【0092】
尚、静的コンテンツが連続する場合であっても、転送速度と再生間隔のバランスが良い場合には、上述の問題が生じることが無く、また、動的コンテンツが連続する場合であっても、転送速度が再生速度に追いつく場合には、上述の問題は生じない。つまり、転送速度が再生間隔や再生速度に適していれば、ネットワーク環境から直接コンテンツを再生することが有効であり、その方が制御を単純化できる。この点を考慮すると、転送速度の条件が適合しないケースにのみ本実施の形態を利用する有効性があり、コンテンツを予め受信しておくことは補助的手段といえる。尚、URLによりコンテンツを指定するブラウザを用いる本来の利点は、制御を単純にできる点にある。
【0093】
しかし、現実には、静的コンテンツのみからなるスケジュールや、動的コンテンツのみからなるスケジュールの他に、静的コンテンツと動的コンテンツが混在するスケジュールも扱われる。また、これらのスケジュールが混在して送られることもある。
このように静的コンテンツと動的コンテンツの再生が混在する場合に、静的コンテンツ再生の条件と、動的コンテンツ再生の条件の両方に適合した転送速度を設定することは不可能である。つまり、静的コンテンツの再生において待ち時間が生じない程の遅い転送速度においては、動的コンテンツは正常に動作せず、動的コンテンツが正常に動作する程度に早い転送速度においては、静的コンテンツ再生の間の待ち時間が長くなり、両者の欠点を一挙に解決することはできない。このように、両者が混在し得るHTML文書によるコンテンツの再生においては、転送速度と再生速度の不整合による問題が、不可避的な課題となる。特に、動的コンテンツをスケジュールの通りに再生することを優先すると、転送速度は早く設定せざるを得ず、静的コンテンツ再生の際の待ち時間によるコストアップの問題は大きい。これは、ネットワーク環境から直接コンテンツを再生する場合の制御の容易性による利点をもってしてもカバー仕切れない程の重大な欠点といえる。
本実施の形態は、静的コンテンツと動的コンテンツの両方を再生し、一方のコンテンツの再生のみに限定されないという特性を有するブラウザを、コンテンツ再生部として用いてコンテンツを自動的に連続再生させるコンテンツ再生システムにおける固有かつ不可避的な課題に着目し、スケジュールによるコンテンツの再生の柔軟性と経済性を担保するために構成された必然的手段を示している。
【0094】
尚、本実施の形態によらず、手動操作によりコンテンツを連像再生させる場合には、動画の再生終了を目視で確認し、その上で次のコンテンツの再生を起動することができるので、多少動画の再生が遅れても問題は小さい。つまり、手動操作によるコンテンツの再生では、ネットワーク環境を用いることによる弊害を操作によりカバーすることができ、予めコンテンツを受信しておくことがあったしても、それは補助的な手段にすぎない。
一方、本実施の形態のようにスケジュールによりHTML文書を自動再生する場合には、リンクされている動画の再生終了を検出できないので、動画の再生の遅れが生じると正常に動画の終了に至らないまま、次のコンテンツの再生に移行する事態が生じる。このように、動画の再生の遅れは致命的な障害であり、回避しなければならない必然的課題である。
【0095】
また、スケジュール生成装置1において、スケジュールがコンテンツとは別に生成されるので、再生の順序や再生時間を変更する場合にも、コンテンツ自体を編集する必要がないという利点もある。
【0096】
実施の形態3.
コンテンツとスケジュールをアーカイブとして転送する形態について説明する。
図18は、実施の形態3におけるコンテンツ再生システムの構成を示す図である。1は、スケジュール生成装置、2は、コンテンツ再生装置である。
スケジュール生成装置1とコンテンツ再生装置2は、インターネット、イントラネット/エクストラネット、専用線、衛星通信等を介してデータの通信が行われる。また、図示した構成例以外に、通信によらず、FD、CD−ROMあるいはMO等の記憶媒体を介して、スケジュール生成装置1側から情報を出力し、コンテンツ再生装置2側へ入力する構成も有効である。
【0097】
スケジュール生成装置1は、前述のスケジュール送信部12とコンテンツ送信部13に対応する構成として、コンテンツ読み出し部15と、アーカイブ生成部16と、アーカイブ送信部17を有する。
【0098】
アーカイブ生成部16は、コンテンツとスケジュールとを圧縮し、アーカイブを作成するように構成されている。アーカイブ送信部17は、コンテンツ再生装置2を送信先として指定して、アーカイブを送信するように構成されている。
【0099】
コンテンツ再生装置2は、前述のスケジュール受信部21とコンテンツ受信部29に対応する構成として、アーカイブ受信部31と、アーカイブ解凍部32を有する。
アーカイブ受信部31は、アーカイブを受信し、アーカイブ解凍部32は、アーカイブを解凍するように構成されている。これにより、スケジュールとコンテンツが生成される。
【0100】
次に、動作について説明する。
スケジュール生成部11は、実施の形態2と同様に、スケジュールを生成し、出力する。更に、スケジュールに含まれるコンテンツ識別情報も出力する。
【0101】
コンテンツ読み出し部15は、コンテンツ識別情報を取得し、対応するコンテンツ群を読み出す。実施の形態2のコンテンツ送信部13と同様に、コンテンツ識別情報は、スケジュールから読み取ってもよい。
【0102】
アーカイブ生成部16は、スケジュールとコンテンツとを圧縮し、アーカイブを生成する。アーカイブは、通常ファイル形式である。
【0103】
アーカイブ送信部17は、生成したアーカイブを、コンテンツ再生装置2へ送信する。記憶媒体を用いる場合には、送信に代えて、書込みの処理を行う。
【0104】
アーカイブ受信部31は、アーカイブを受信し、アーカイブ解凍部32は、受信したアーカイブを解凍し、スケジュールとコンテンツとを得る。記憶媒体を用いる場合には、受信に代えて、読み取りの処理を行う。
【0105】
スケジュール記憶部22は、スケジュールを記憶し、再生側コンテンツ記憶部30は、コンテンツを記憶する。
【0106】
コンテンツ再生起動部23と、ブラウザ24と、表示装置27と、音声出力装置28の動作は、前述の実施の形態と同様である。
【0107】
本実施の形態によれば、コンテンツとスケジュールをアーカイブにするので、転送するデータ量が圧縮され、更に、コンテンツとスケジュールが一体となり、転送の制御が単純になるとともに、お互いの対応が確実になり、コンテンツの不存在による失敗を防止できる。また、アーカイブを暗号化して転送することも有効である。
【0108】
【発明の効果】
スケジュール配布装置で生成したスケジュールを、コンテンツ再生装置に送信し、スケジュールに従って、コンテンツの再生を起動させるので、離れた場所から、コンテンツの再生を制御することができる。
【0109】
コンテンツ識別情報と再生時間情報の複数の組合わせを、スケジュールに含めることにより、一連のコンテンツの再生を自動化することができる。再生時間が短いコンテンツを集めて、一連のコンテンツとしてスケジュールに含めることにより、連続したコンテンツとして編集し、まとめて長時間にわたる再生を行うことができる。例えば、漫画や連続写真のようにストーリー性の有る表現方法を用いたコンテンツにおいて、特に有効である。
【0110】
また、コンテンツを自由に組合わせ、再生順序を制御することができる。
【0111】
特に、コンテンツ再生装置側は、コンテンツ受信部とコンテンツ起動部を動作させておけば、コンテンツ再生指示などの操作を一切要せず、自動的に一連のコンテンツを再生することができる点で有効である。
【0112】
絶対時間を基準としたタイミングによりコンテンツを再生するので、時間帯を指定した広告や、複数の場所で同時に再生される統一試験問題や社内広報のような目的に用いられるコンテンツの再生において、自動化が図られ、誤りがなくなる。
【0113】
絶対時間、あるいは前のコンテンツの再生を起動した時間を基準としたタイミングによりコンテンツを再生するので、コンテンツの再生間隔を制御できる。これにより、知能テストの出題のような制限時間のある行為に係る表示や、掲示時間が決まっている広告表示などの表示時間の管理を自動化できる。
また、動的なコンテンツの連続再生を自動化することもできる。つまり、先の動的なコンテンツの再生終了のタイミングで、自動的に次の動的なコンテンツの再生を開始し、出力結果の動的な連続性を保つことができる。
【0114】
コンテンツ識別情報をしてURLを特定する情報を含むスケジュールを生成し、コンテンツ再生部としてブラウザを用いる場合には、インターネットに散在するコンテンツ群を一連のコンテンツとして扱うことができる。このとき、URLの指定を自動化するので、操作性が向上する。例えば、複数のWebサイト上の広告情報を巡回して、表示するような場合に有効である。
【0115】
その他にも、イントラネット/エクストラネットに散在するコンテンツ群、あるいはファイルシステムに散在するコンテンツ群を単独であるいは組み合せて一連のコンテンツを構成することができる。各媒体を組み合せることによって、コンテンツ毎にその特性(例えば、秘匿性、再生に係る処理量)に適した設置媒体を選択した上で、一連のコンテンツとして扱うことができる。例えば、秘匿性の高いコンテンツは、セキュリティレベルの高い媒体に設置し、そこから再生し、動画のように情報量が多く再生に時間がかかるコンテンツは、転送速度の早いファイルシステムに設置し、そこから再生することが有効である。
【0116】
スケジュール配布装置から、スケジュールの他に、そのスケジュールにより再生されるコンテンツを併せて送信し、コンテンツ再生装置は受信したコンテンツを再生するので、スケジュールに従って確実にコンテンツを再生することができる。例えば、インターネットやイントラネット/エクストラネットに接続できない場合や、本来予定していたメディアにコンテンツが存在しないなどの事情により、コンテンツの再生を失敗するということが無い。
【0117】
コンテンツの転送手段と、コンテンツの再生手段に依存関係が無いので、自由に転送手段を選択することができる。これにより、転送費用や信頼性等の転送手段の特性を考慮して、最適な転送手段を用いることができる。また、コンテンツの転送において障害が生じていても、他の転送手段を用いることができるので、障害に対する対処が容易である。
【0118】
先にコンテンツの転送を完了させ、その後コンテンツを再生するので、再生速度に比べて遅い転送速度の転送手段を用いても、コンテンツの再生に支障が生じない。例えば、動画のコンテンツを連続して表示する場合であっても、低速の転送手段で足りる。
また、コンテンツの転送に失敗しても、再生時刻前に再送することによって、正常にコンテンツを再生することができる。
更に、コンテンツを再生する予定時刻に、一切転送手段が機能しない状態であっても、予定通りコンテンツを再生することができる。
加えて、通信媒体の特性に応じて適切な転送時間帯を選択することができる。例えば、通信費用の安い時間帯を選んで、コンテンツを転送することによりコストダウンを図ることもできる。通信障害の起りにくい時間帯を選択することも有効である。
【0119】
本発明によらず、通信媒体に接続しながら一連のコンテンツを再生する場合には、実際には待機時間が発生し、無駄な回線使用状態が生じる。例えば、長い再生間隔を置きながら、静止画のコンテンツを切り換えて表示する場合には、コンテンツ再生の間隔が大きいほど無駄な接続時間が大きくなる。
本発明においては、一連のコンテンツをまとめて転送するので、転送時間が最低限となる。つまり、スケジュールにより設定されるコンテンツ再生の間隔によらず、転送時間は一定となり、常に通信効率が最適となる。
【0120】
スケジュール生成装置は、一連のコンテンツと、スケジュールをアーカイブにして送信し、コンテンツ再生装置は、アーカイブを受信し、アーカイブを解凍して、一連のコンテンツと、スケジュールを得るので、スケジュールに対応する一連のコンテンツを確実に取得できる。したがって、スケジュールに従って一連のコンテンツを再生する場合に、コンテンツが無いことによる再生ミスを防止できる。また、秘匿性が保たれる。
【0121】
静的コンテンツと動的コンテンツが混在するスケジュールに従って、ネットワーク上の静的コンテンツと動的コンテンツとを自在に自動再生する場合に必然的に生じる課題、つまり、静的コンテンツの転送効率劣化と、動的コンテンツの再生不安定性の相反する課題を一挙に解決することができる。
特に、ブラウザを用いる為、リンクする動的のコンテンツの再生終了を検出できず、予め定められた再生間隔通りに自動再生せざるを得ないシステムにおいては、動的コンテンツの再生遅延は致命的障害となるため、転送速度の早い環境を用いる必要がある。このような環境では静的コンテンツが多い場合に必要以上にコストが高くなるという固有の課題が生じる。本発明は、このような固有の課題を解決する点において有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1におけるコンテンツ再生システムの構成を示す図である。
【図2】スケジュールの例を示す図である。
【図3】スケジュールの例を示す図である。
【図4】スケジュールの例を示す図である。
【図5】図2に示したスケジュールを用いる場合のコンテンツ再生起動部の動作フローを示す図である。
【図6】図3に示したスケジュールを用いる場合のコンテンツ再生起動部の動作フローを示す図である。
【図7】図4に示したスケジュールを用いる場合のコンテンツ再生起動部の動作フローを示す図である。
【図8】コンテンツ記憶部のフォルダとファイルの構成例を示す図である。
【図9】コンテンツ記憶部のフォルダとファイルの別の構成例を示す図である。
【図10】コンテンツ識別情報101としてHTMLファイル名の一部を用いているスケジュールの例を示す図である。
【図11】インターネット形式のURL全体をコンテンツ識別情報101として用いるスケジュールの例を示す図である。
【図12】インターネット形式のURLとファイル形式のURLが混在するスケジュールの例を示す図である。
【図13】HTMLファイルの第一の例を示す図である。
【図14】表示画面の第一の例を示す図である。
【図15】HTMLファイルの第二の例を示す図である。
【図16】表示画面の第二の例を示す図である。
【図17】実施の形態2におけるコンテンツ再生システムの構成を示す図である。
【図18】実施の形態3におけるコンテンツ再生システムの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 スケジュール生成装置、2 コンテンツ再生装置、3 Webサーバ/LANサーバ、11 スケジュール生成部、12 スケジュール送信部、13 コンテンツ送信部、14 配布側コンテンツ記憶部、15 コンテンツ読み出し部、16 アーカイブ生成部、17 アーカイブ送信部、21 スケジュール受信部、22 スケジュール記憶部、23 コンテンツ再生起動部、24 ブラウザ、25 コンテンツ記憶部、26 HTTP通信部、27 表示装置、28 音声出力装置、29 コンテンツ受信部、30 再生側コンテンツ記憶部、31 アーカイブ受信部、32 アーカイブ解凍部、41 HTTP通信部、42 コンテンツ記憶部、101 コンテンツ識別情報101、102 再生時間情報、103 再生日付、104 再生開始時刻、105 再生間隔。
【発明の属する技術分野】
本発明は、HTMLなどの言語で記述されたコンテンツを再生するコンテンツ再生システムに係り、スケジュールに従って、コンテンツの再生を起動することによって、コンテンツの再生を制御するコンテンツ再生システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
HTMLなどの言語で記述されたコンテンツは、動画や静止画など多様な形式のデータをリンクすることができ、有効な表現手段として普及している。
【0003】
一般的に、HTMLなどの言語で記述されたコンテンツを再生する場合には、再生するコンテンツ毎にURLを指定して、ブラウザを起動する操作を行う。従って、複数のコンテンツを連続して再生する場合にも、再生するコンテンツの順序を考え、その順序に従ってURLを指定しなければならない。また、再生のタイミングも操作の仕方に依存する。
【0004】
しかし、例えば、漫画や連続写真のように静止画を連ねてストーリーを持たせる表現方法を用いた一連のコンテンツにおいては、予め再生するコンテンツの順序は定められており、コンテンツ毎にURLを指定して再生を指示する操作は、煩雑である。また、コンテンツを再生するタイミング自体も、表現の一部を構成するものであり、適切な間隔で再生することにより、一連のコンテンツとしての表現的な効果が担保されるものである。従って、コンテンツの再生のタイミングを、操作任せにすることは適切でない。
【0005】
また、一定の時間帯に予定された複数の広告に係る動画を連続して再生するように、短時間の動画を組み合せて、長時間の動画を構成する一連のコンテンツにおいても、コンテンツの再生順序や再生のタイミングを、操作任せにすることは妥当ではなく、予定通りに正確に再現できるようにしなければならない。
【0006】
更に、同一のストーリーについて、再生時間の異なる構成(バージョン)を作る場合のように、一部の内容を間引いたり、一部の内容のみを差し替えたりする場合には、全体としてコンテンツを作り直すようにすると、煩雑な作業を伴う。
【0007】
時間帯を指定した広告や、複数の場所で同時に再生される統一試験問題や社内広報などに用いられるコンテンツの再生においては、予定された時刻にコンテンツ再生起動の操作をしなければならず、操作者の負担が大きく、誤りも生じやすい。
【0008】
知能テストの出題のような制限時間のある行為に係る表示や、掲示時間が決まっている広告表示などに用いられるコンテンツの再生においては、予定された間隔でコンテンツ再生起動の操作をしなければならず、同様に操作者の負担が大きく、誤りも生じやすい。
【0009】
また、Webサイト上に散在する広告情報を巡回して、表示するような場合には、それぞれのURLを入力することは、面倒であり、誤りも生じやすい。
【0010】
更に、各コンテンツは、固有の特性を有している。コンテンツに含まれる情報の秘匿性や、コンテンツの形式による再生に係る処理量などは、それぞれに異なる。従って、それぞれに異なる特性を有するコンテンツからなる一連のコンテンツを、ひとまとめにして同じメディアに設定することは必ずしも妥当ではない。つまり、一まとめに設定すると、一部のコンテンツについて、メディアとの相性が悪く、弊害が生じることがある。具体的には、情報の漏洩や、表示性能劣化の問題などが考えられる。
【0011】
一連のコンテンツを提供する方法として、インターネットやイントラネット上にコンテンツを設置し、コンテンツ再生装置からネットワーク環境を介してそれらを再生させる場合に、ネットワーク環境に障害が生じ、あるいは予定通りにコンテンツが用意されていないために一連のコンテンツが正常に再生できないことがある。
また、静止画のように、再生に係る処理量が少ないコンテンツを多く連ねる場合には、実際には通信していない時間が多く生じる。また、動画のように、再生に係る処理量が多いコンテンツを多く連ねる場合には、予定された再生時間にコンテンツの転送が完了していない事態が生じる。
HTMLなどの言語で記述されたコンテンツを再生する装置においては、静止画が多い一連のコンテンツ、動画が多い一連のコンテンツ、あるいは静止画と動画が混在する一連のコンテンツなど多様な構成のコンテンツを扱うため、ネットワーク環境における転送速度を遅くして静止画の特性に合わせるとか、逆に転送速度を早くして動画の特性に合わせるなど、一方の特性のみに配慮した対処を行うと、他方の特性による弊害を助長することになり、総合的な問題の解決とならない。
【0012】
尚、従来、連続して動画を配信し、再生する方法として、TV放送が一般的であったが、TV放送においては、通信手段が再生手段に依存しており、通信手段を自由に選択することができず、更に通信障害が発生した場合に代替の手段を用いることもできない。また、情報の転送と同時に再生が行われるため、再生手段の処理速度より遅い転送速度の通信手段を用いることはできない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記した従来技術の欠点を除くためになされたものであって、その目的とするところは、一連のコンテンツの再生に係るスケジュールを配信し、スケジュールに従って一連のコンテンツを再生することによって、再生のための操作を自動化し、更に、再生のタイミングを含め、一連のコンテンツによる表現の一貫性を担保するコンテンツ再生システムを提供することを目的とする。
特に、TV放送など従来の放送技術に替り、新たな動画配信を行うシステムを提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るコンテンツ再生システムは、スケジュール生成装置とコンテンツ再生装置とを含むコンテンツ再生システムであって、
上記スケジュール生成装置は、コンテンツを再生するスケジュールを生成するスケジュール生成部と、
スケジュール生成部により生成したスケジュールを出力するスケジュール出力部とを有し、
上記コンテンツ再生装置は、スケジュールを入力するスケジュール入力部と、入力したスケジュールに従って、コンテンツの再生を起動するコンテンツ再生起動部と、
コンテンツを再生するコンテンツ再生部とを有することを特徴とする。
【0015】
上記スケジュール生成装置と、上記コンテンツ再生装置とは通信媒体を介して通信可能であって、
上記スケジュール出力部は、スケジュール生成部により生成したスケジュールを送信するスケジュール送信部であって、
上記スケジュール入力部は、スケジュールを受信するスケジュール受信部と、受信したスケジュールを記憶するスケジュール記憶部とを有することを特徴とする。
【0016】
上記スケジュール生成部は、再生する一連のコンテンツについて、各々のコンテンツを特定するコンテンツ識別情報と、各々のコンテンツを再生するタイミングを特定する再生時間情報とを対応付けるスケジュールを生成し、
上記コンテンツ再生起動部は、順次、スケジュールに含まれる再生時間情報により特定されるタイミングに至ったときに、当該再生時間情報に対応付けられているコンテンツ識別情報により特定されるコンテンツを再生するようにコンテンツ再生部を起動することを特徴とする。
【0017】
上記スケジュール生成部は、絶対時間を基準としたタイミングを特定する再生時間情報をスケジュールに含め、
上記コンテンツ再生起動部は、絶対時間を基準として、再生時間情報により特定されるタイミングに至ったときに、コンテンツを再生するようにコンテンツ再生部を起動することを特徴とする。
【0018】
上記スケジュール生成部は、前のコンテンツの再生を起動した時間を基準としたタイミングを特定する再生時間情報をスケジュールに含め、
上記コンテンツ再生起動部は、前のコンテンツの再生を起動した時間を基準として、再生時間情報により特定されるタイミングに至ったときに、後のコンテンツを再生するようにコンテンツ再生部を起動することを特徴とする。
【0019】
また、再生するコンテンツは、再生により出力されるデータが時間の経過とともに変化する動的なコンテンツであって、
上記コンテンツ再生部は、動的なコンテンツを再生することを特徴とする。
【0020】
また、再生するコンテンツは、再生により出力されるデータが時間の経過とともに変化する動的な部分をコンテンツの一部に含めることができる言語で記述された文書ファイルを有するコンテンツであって、
上記スケジュール生成部は、コンテンツ識別情報として、再生するコンテンツの文書ファイルのURLを特定する情報を含むスケジュールを生成し、
上記コンテンツ再生起動部は、スケジュールに含まれるコンテンツ識別情報により特定される文書ファイルのURLを指定して、コンテンツ再生部を起動し、上記コンテンツ再生部は、指定された文書ファイルのURLから文書ファイルを読み出し、読み出した文書ファイルの記述を解釈し、動的な部分を含めてコンテンツを再生するブラウザを含むことを特徴とする。
【0021】
上記スケジュール生成装置は、更に、複数のコンテンツを記憶する配布側コンテンツ記憶部と、
スケジュールに含まれるコンテンツ識別情報により特定される一連のコンテンツを構成するコンテンツ群を、配布側コンテンツ記憶部から読み出し、読み出したコンテンツ群を出力するコンテンツ出力部とを有し、
上記コンテンツ再生装置は、更に、コンテンツ群を入力するコンテンツ入力部を有し、
上記コンテンツ再生部は、スケジュールに含まれるコンテンツ識別情報により特定される一連のコンテンツとして、入力したコンテンツ群を順次再生することを特徴とする。
【0022】
上記スケジュール生成装置と、上記コンテンツ再生装置とは通信媒体を介して通信可能であって、
上記スケジュール出力部は、スケジュール生成部により生成したスケジュールを送信するスケジュール送信部であって、
上記スケジュール入力部は、スケジュールを受信するスケジュール受信部と、
受信したスケジュールを記憶するスケジュール記憶部とを有し、
上記コンテンツ出力部は、読み出したコンテンツ群を送信するコンテンツ送信部であって、
上記コンテンツ入力部は、コンテンツ群を受信するコンテンツ受信部と、
受信したコンテンツ群を記憶する再生側コンテンツ記憶部とを有することを特徴とする。
【0023】
上記スケジュール生成装置は、上記コンテンツ出力部と、上記スケジュール出力部として、
スケジュールに含まれるコンテンツ識別情報により特定される一連のコンテンツを構成するコンテンツ群を、配布側コンテンツ記憶部から読み出すコンテンツ読み出し部と、
読み出したコンテンツ群と、スケジュール生成部により生成したスケジュールとを圧縮し、アーカイブを生成するアーカイブ生成部と、
アーカイブ生成部により生成したアーカイブを出力するアーカイブ出力部とを有し、
上記コンテンツ再生装置は、上記コンテンツ入力部と、上記スケジュール入力部として、
アーカイブを入力する受信部と、
入力したアーカイブを解凍し、コンテンツ群と、スケジュールとを生成するアーカイブ解凍部と、
生成したコンテンツ群を記憶する再生側コンテンツ記憶部と、
生成したスケジュールを記憶するスケジュール記憶部とを有することを特徴とする。
【0024】
上記スケジュール生成装置と、上記コンテンツ再生装置とは通信媒体を介して通信可能であって、
上記アーカイブ出力部は、アーカイブ生成部により生成したアーカイブを送信するアーカイブ送信部であって、
上記アーカイブ入力部は、アーカイブを受信するアーカイブ受信部であることを特徴とする。
【0025】
上記スケジュール生成部は、再生するコンテンツとして、再生により出力されるデータが時間の経過とともに変化する動的なコンテンツと、再生により出力されるデータが時間の経過とともに変化しない静的なコンテンツとを組み合せたスケジュールを生成し、
上記コンテンツ再生部は、動的なコンテンツと、静的なコンテンツとを再生することを特徴とする。
【0026】
また、再生するコンテンツは、再生により出力されるデータが時間の経過とともに変化する動的な部分をコンテンツの一部に含めることができる言語で記述された文書ファイルを有するコンテンツであって、
上記スケジュール生成部は、コンテンツ識別情報として、再生するコンテンツの文書ファイルのURLを特定する情報を含むスケジュールを生成し、
上記配布側コンテンツ記憶部は、文書ファイルを有するコンテンツを動的な部分も含めて記憶し、
上記コンテンツ送信部は、文書ファイルを有するコンテンツを動的な部分も含めて送信し、
上記コンテンツ受信部は、文書ファイルを有するコンテンツを動的な部分も含めて受信し、
上記再生側コンテンツ記憶部は、文書ファイルを有するコンテンツを動的な部分も含めて記憶し、
上記コンテンツ再生起動部は、スケジュールに含まれるコンテンツ識別情報により、上記再生側コンテンツ記憶部に記憶した文書ファイルのURLを特定し、特定したURLを指定して、コンテンツ再生部を起動し、
上記コンテンツ再生部は、指定された文書ファイルのURLから文書ファイルを読み出し、読み出した文書ファイルの記述を解釈し、上記再生側コンテンツ記憶部に記憶したコンテンツを動的な部分も含めて再生するブラウザを含むことを特徴とする。
【0027】
この発明に係るコンテンツ再生方法は、スケジュール生成装置とコンテンツ再生装置とを含むコンテンツ再生システムによるコンテンツ再生方法であって、
上記スケジュール生成装置により、コンテンツを再生するスケジュールを生成するスケジュール生成工程と、
上記スケジュール生成装置により、生成したスケジュールを出力するスケジュール出力工程と、
上記コンテンツ再生装置により、スケジュールを入力するスケジュール入力工程と、
上記コンテンツ再生装置により、入力したスケジュールに従って、コンテンツの再生を起動するコンテンツ再生起動工程と、
上記コンテンツ再生装置により、コンテンツを再生するコンテンツ再生工程とを有することを特徴とする。
【0028】
この発明に係るスケジュール生成装置は、コンテンツを再生するスケジュールを生成するスケジュール生成装置であって、
コンテンツを再生するスケジュールを生成するスケジュール生成部と、
スケジュール生成部により生成したスケジュールを出力するスケジュール出力部とを有することを特徴とする。
【0029】
この発明に係るスケジュール生成方法は、コンテンツを再生するスケジュールを生成するスケジュール生成方法であって、
コンテンツを再生するスケジュールを生成するスケジュール生成工程と、
生成したスケジュールを出力するスケジュール出力工程とを有することを特徴とする。
【0030】
この発明に係るプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、コンテンツを再生するスケジュールを生成するスケジュール生成装置となるコンピュータに、以下の処理を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であることを特徴とする。
(1)コンテンツを再生するスケジュールを生成するスケジュール生成処理、
(2)生成したスケジュールを出力するスケジュール出力処理。
【0031】
この発明に係るコンテンツ再生装置は、コンテンツを再生するコンテンツ再生装置であって、
コンテンツを再生するスケジュールを入力するスケジュール入力部と、
入力したスケジュールに従って、コンテンツの再生を起動するコンテンツ再生起動部と、
コンテンツを再生するコンテンツ再生部とを有することを特徴とする。
【0032】
この発明に係るコンテンツ再生方法は、コンテンツを再生するコンテンツ再生方法であって、
コンテンツを再生するスケジュールを入力するスケジュール入力工程と、
入力したスケジュールに従って、コンテンツの再生を起動するコンテンツ再生起動工程と、
コンテンツを再生するコンテンツ再生工程とを有することを特徴とする。
【0033】
この発明に係るプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、コンテンツを再生するコンテンツ再生装置であるコンピュータに、以下の処理を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であることを特徴とする。
(1)コンテンツを再生するスケジュールを入力するスケジュール入力処理、
(2)入力したスケジュールに従って、コンテンツの再生を起動するコンテンツ再生起動処理。
【0034】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1は、実施の形態1におけるコンテンツ再生システムの構成を示す図である。1は、スケジュール生成装置、2は、コンテンツ再生装置、3は、Webサーバ/LANサーバである。
【0035】
コンテンツ再生装置2とWebサーバ/LANサーバ3は、それぞれHTTP通信部26、41を有し、インターネット又はイントラネット/エクストラネットを介して接続されている。
【0036】
スケジュール生成装置1とコンテンツ再生装置2は、インターネット、イントラネット/エクストラネット、専用線、衛星通信等を介してデータの通信が行われる。また、図示した構成例以外に、通信によらず、FD、CD−ROMあるいはMO等の記憶媒体を介して、スケジュール生成装置1側から情報を出力し、コンテンツ再生装置2側へ入力する構成も有効である。
【0037】
スケジュール生成装置1は、スケジュール生成部11とスケジュール送信部12を有している。スケジュール生成部11は、コンテンツを再生するスケジュールを生成するように構成されている。スケジュール送信部12は、生成されたスケジュールをコンテンツ再生装置2へ送信するように構成されている。
【0038】
コンテンツ再生装置2は、スケジュール受信部21と、スケジュール記憶部22と、コンテンツ再生起動部23と、ブラウザ24と、コンテンツ記憶部25と、HTTP通信部26と、表示装置27と、音声出力装置28を有している。
【0039】
スケジュール受信部21は、スケジュールを受信すうように構成されている。スケジュール記憶部22は、受信したスケジュールを記憶するように構成されている。記憶媒体によりスケジュールを入力する場合には、記憶媒体からスケジュールを読み出するように構成される。
【0040】
コンテンツ再生起動部23は、日付・時刻を取得し、スケジュールに含まれる再生時間情報に従って、スケジュールに含まれるコンテンツ識別情報により特定されるコンテンツの再生を起動するように構成されている。
【0041】
ブラウザ24は、コンテンツ再生部の例である。コンテンツとは、コンピュータで出力可能なデジタルデータであり、画像(動画、静止画)、音声、文字等を含む。HTMLファイルの言語を解釈し、コンテンツを再生し、再生結果を表示装置27と音声出力装置28へ出力するように構成されている。HTMLファイルが、MPEGファイルのような動画データ、JPEGファイルのような静止画データ、Macromedia Flashなどによるアニメーションデータ、あるいは音声データ等をリンクしている場合には、これらのリンクしているデータもコンテンツの一部として再生する。
【0042】
コンテンツ記憶部25は、ファイルシステムの一部にコンテンツを記憶するように構成されている。
【0043】
HTTP通信部26は、HTML文書送受信の為の通信プロトコルを制御するように構成されている。これにより、インターネット、あるいはイントラネット/エクストラネットに接続し、コンテンツであるHTML文書を受信することができる。
【0044】
Webサーバ/LANサーバ3は、コンテンツ記憶部42とHTTP通信部41とを有している。
【0045】
コンテンツ記憶部42は、リンクする動画データ等を含めてコンテンツとなるHTML文書を記憶している。HTTP通信部41は、HTML文書送受信の為の通信プロトコルを制御するように構成されている。これにより、HTML文書を送信することができる。
【0046】
続いて動作について説明する。
スケジュール生成部11は、コンテンツを再生するスケジュールを生成する。スケジュールは、再生するコンテンツを特定するコンテンツ識別情報と、コンテンツを再生するタイミングを特定する再生時間情報とからなる。
【0047】
図2〜図4にスケジュールの例を示す。レコード201〜203、301〜303、401〜403は、再生されるコンテンツ毎に設けられている。各レコードは、コンテンツ識別情報101と再生時間情報102の項目からなる。
【0048】
図2では、再生時間情報102は、再生日付103と再生開始時刻104により構成されている。これにより、コンテンツを再生する絶対時間が直接特定される。
【0049】
図3では、再生時間情報102は、再生日付103と再生開始時刻104と再生間隔105により構成されている。但し、再生開始時刻104は、最初のコンテンツについてのみ有効であり、2番目以降のコンテンツの再生開始時刻については、前のコンテンツの再生開始時刻にその再生間隔を加えることにより、絶対時間が間接的に特定される。
【0050】
図4では、再生時間情報102は、再生間隔105により構成されている。この例では、コンテンツ同士の再生開始の間隔のみが、相対的に特定される。
この例以外にも、先頭のコンテンツの再生開始時刻を基準として、以下のすべてのコンテンツの再生間隔を特定するようにすること、つまり累積した間隔を用いることも、相対的な時刻の特定方法として有効である。
また、コンテンツ識別情報101と再生時間情報102の他に、管理情報として、コンテンツのカテゴリーを示すカテゴリー情報や、コンテンツの有効期限の情報を設定することも有効である。
【0051】
コンテンツ識別情報101は、コンテンツを特定する為の情報である。但し、少なくともコンテンツ再生装置2においてコンテンツを特定できれば足りる。コンテンツ再生装置2は、この情報に基づいて、コンテンツの存在するURLを特定する。
【0052】
スケジュール送信部12は、生成されたスケジュールをコンテンツ再生装置2に送信する。コンテンツ再生装置2のアドレスは、スケジュール生成装置1内において記憶されている。コンテンツ再生装置2専用のスケジュール生成する場合には、スケジュールとその装置のアドレスを対応付けて管理する。記憶媒体を用いる場合には、送信に代えて、書込みの処理を行う。
【0053】
スケジュール受信部21は、スケジュールを受信する。記憶媒体を用いる場合には、受信に代えて、読み取りの処理を行う。
【0054】
スケジュール記憶部22は、受信したスケジュールを記憶する。
【0055】
コンテンツ再生起動部23は、スケジュール記憶部22からスケジュールを読み込み、日付・時刻を取得し、再生時間情報102により特定されるタイミングに至ったかを監視し、タイミングに至った場合に対応するコンテンツ識別情報により特定されるコンテンツの再生を起動する。
【0056】
図5は、図2に示したスケジュールを用いる場合のコンテンツ再生起動部の動作フローである。
スケジュール記憶部22からスケジュールを読み込み(S501)、まず最初のレコードについて、再生日付103の再生開始時刻104に至ったかを判断する(S502)。至った場合には、そのレコードのコンテンツ識別情報101からURLを生成し(S503)、生成したURLを指定してブラウザを起動し、コンテンツを再生させる(S504)。
すべてのレコードについてS502〜S504までの処理を繰り返す。
【0057】
図6は、図3に示したスケジュールを用いる場合のコンテンツ再生起動部の動作フローである。
スケジュール記憶部22からスケジュールを読み込み(S601)、まず最初のレコードについて、再生日付103の再生開始時刻104に至ったかを判断する(S602)。至った場合には、そのレコードのコンテンツ識別情報101からURLを生成し(S603)、生成したURLを指定してブラウザを起動し、コンテンツを再生させる(S604)。
更にレコードが存在する場合には、順次、再生開始時刻に再生間隔105を加えて、新たな再生開始時刻を得て、S602〜S604の処理を繰り返す。
す。
【0058】
図7は、図4に示したスケジュールを用いる場合のコンテンツ再生起動部の動作フローである。
この場合には、コンテンツ再生の契機は、操作あるいは他のモジュールからの指示による。コンテンツ再生の契機が生じると、コンテンツ再生起動部23は、スケジュール記憶部22からスケジュールを読み込み(S701)、まず最初のレコードのコンテンツ識別情報101からURLを生成し(S702)、生成したURLを指定してブラウザを起動し、コンテンツを再生させる(S703)。コンテンツ再生起動部23は、起動時刻を記憶し(S704)、起動時刻から再生間隔105だけ時刻が経過したかを判断し(S705)、経過した場合に次の処理に移行する。残りのレコードがある場合には、順次、次のレコードについてS702〜S705の処理を繰り返す。
【0059】
コンテンツ再生起動部23におけるURLの生成について説明する。URLは、インターネット形式やファイル形式などの場合がある。コンテンツ再生起動部23は、コンテンツ識別情報101からURLを生成するが、一義的に定まる方法であればどのような方法でもよい。コンテンツ識別情報101として、URLそのものを用いている場合には、そのままURLとして使用することができる。また、コンテンツ識別情報101として、URLの一部を用いている場合には、その他の部分と合成してURLを得ることができる。他にも、一定の手順でコンテンツ識別情報101を変換してURLを得る方法に従ってURLを生成することも考えられる。
【0060】
図8は、コンテンツ記憶部のフォルダとファイルの構成例を示す図である。この例では、コンテンツ識別情報101はフォルダ名である。例えば、コンテンツ識別情報101が”cnt0001”の場合に、その前に固定部分である上位フォルダ名”file:///C:root/”を加え、更にその後に固定部分であるファイル名”main.html”を加えて、URLを得ることができる。このように、生成の手順は、データ構造の規則に依存する。
【0061】
図9は、コンテンツ記憶部のフォルダとファイルの別の構成例を示す図である。図8の場合には、リンクするファイルが同じフォルダに格納されていたが、必ずしも同じフォルダに格納する必要はなく、HTMLファイルの記述によりリンク関係が特定できれば、図9に示すように別のフォルダに格納されていても構わない。
尚、図10に示すように、コンテンツ識別情報101としてHTMLファイル名の一部を用いることもできる。
【0062】
インターネット形式など他形式のURLの場合も同様に、コンテンツ識別情報101からURLを特定する。図11に、インターネット形式のURL全体をコンテンツ識別情報101として用いるスケジュールの例を示す。また、異なる形式のURLを混在させるスケジュールも有効である。図12に、インターネット形式のURLとファイル形式のURLが混在するスケジュールの例を示す。
【0063】
HTMLファイルには、リンクする画像データや音声データを特定する情報が記述されている。ブラウザ24は、このリンクする情報に従って、これらのデータの再生を起動する。
【0064】
再生された情報は、音声出力装置28や表示装置27から出力される。
【0065】
図13は、HTMLファイルの第一の例を示す図である。図14は、表示画面の第一の例を示す図である。
1301は、1401の領域に表示される動画映像に関する記述である。素材ファイル、再生開始指示、位置、サイズ指示等が記述されている。
1302は、1402の領域に表示される背景静止画像に関する記述である。素材ファイル、位置、サイズ指示等が記述されている。
1303は、1403の領域に表示される部分的静止画像に関する記述である。素材ファイル、位置、サイズ指示等が記述されている。
【0066】
図15は、HTMLファイルの第二の例を示す図である。図16は、表示画面の第二の例を示す図である。
1501は、1601の領域に表示されるアニメーション画像部分に関する記述である。素材ファイル、再生開始指示、表示品質、位置、サイズ指示等が記述されている。
【0067】
このように、コンテンツ再生起動部23はスケジュールに従って予定された順序通りにコンテンツの再生を起動する。また。再生起動のタイミングもスケジュールにより予定されている通りに行われる。
従って、コンテンツが静止画のように静的コンテンツの場合には、予定の再生間隔だけ表示が維持される。つまり、再生間隔を制御することにより、静止画の展開速度が調整される。
コンテンツが動画のように動的コンテンツの場合には、動的コンテンツの再生間隔をスケジュールに含めることにより、動的コンテンツの再生終了と同時に、次のコンテンツの再生を起動し、連続的なコンテンツの再生が可能になる。
【0068】
また、URLの指定を含めて、ブラウザの起動が自動化され、再生するコンテンツの数に関らず、一切の操作が不要になる。これにより、コンテンツ再生装置の動作を完全自動化できる。
【0069】
一方、特定のコンテンツ再生装置に対応したスケジュールを生成し、そのコンテンツ装置にスケジュールを送信することにより、離れた場所から特定のコンテンツ再生装置におけるコンテンツの再生を制御できる。
【0070】
URLを生成するための情報をスケジュールに含め、生成されたURLによりコンテンツを特定するので、スケジュールに混在する多様な形式のURLに係るコンテンツを再生することができる。
【0071】
尚、言語としてHTMLを例として説明したが、次世代HTMLであるXMLを用いる場合も同様に有効である。この場合、ブラウザは、XMLを解釈してコンテンツを再生する。
【0072】
実施の形態2.
スケジュール生成装置が、スケジュールと共にコンテンツを配布する形態について説明する。
図17は、実施の形態2におけるコンテンツ再生システムの構成を示す図である。1は、スケジュール生成装置、2は、コンテンツ再生装置2である。
【0073】
スケジュール生成装置1とコンテンツ再生装置2は、インターネット、イントラネット/エクストラネット、専用線、衛星通信等を介してデータの通信が行われる。また、図示した構成例以外に、通信によらず、FD、CD−ROMあるいはMO等の記憶媒体を介して、スケジュール生成装置1側から情報を出力し、コンテンツ再生装置2側へ入力する構成も有効である。
【0074】
スケジュール生成装置1は、スケジュール生成部11と、スケジュール送信部12と、コンテンツ送信部13と、配布側コンテンツ記憶部14を有している。スケジュール生成部11と、スケジュール送信部12は、前述の実施の形態と同様である。但し、スケジュール生成部11は、スケジュールの他にスケジュールに含まれるコンテンツ識別情報を出力する。
【0075】
コンテンツ送信部13は、スケジュール送信部12からスケジュールに含まれるコンテンツ識別情報を取得する。この例では、コンテンツ識別情報のみを入力する方法を示したが、スケジュール全体を入力し、その中に含まれるコンテンツ識別情報を選別して用いる方法でもよい。
【0076】
コンテンツ送信部13は、コンテンツ識別情報により特定されるコンテンツ群を読み出し、コンテンツ再生装置2へ送信する。この時、スケジュール送信部12で指定する送信先と同じ送信先を指定する。この例では、スケジュール送信部12とコンテンツ送信部13は、別のモジュールとして扱っているが、統合したモジュールとして構成することもできる。さらに、コンテンツ群とスケジュールをまとめて送信することも有効である。
一般的には、これらの送信部は、同じ通信媒体を用いるが、異なる通信媒体を用いることも有効である。
更に、通信媒体に代り、記憶媒体に出力することも有効である。コンテンツ群とスケジュールは、同じ記憶媒体に含めると一体として扱える為、有効である。但し、異なる記憶媒体に含めることもできる。
【0077】
コンテンツ再生装置2は、スケジュール受信部21と、スケジュール記憶部22と、コンテンツ再生起動部23と、ブラウザ24と、表示装置27と、音声出力装置28と、コンテンツ受信部29と、再生側コンテンツ記憶部30とを有している。
【0078】
スケジュール受信部21からブラウザ24と、表示装置27と、音声出力装置28は前述の実施の形態と同様である。
【0079】
コンテンツ受信部29は、コンテンツ群を受信するように構成されている。再生側コンテンツ記憶部30は、受信したコンテンツ群を記憶するように構成されている。前述の実施の形態のコンテンツ記憶部25に対応する。記憶媒体によりコンテンツ群を入力する場合には、記憶媒体からコンテンツ群を読み出すように構成される。
【0080】
続いて、動作について説明する。
スケジュール生成部11は、スケジュールを生成し、出力する。更に、スケジュールに含まれるコンテンツ識別情報も出力する。スケジュール生成部11は、配布側コンテンツ記憶部14からコンテンツ識別情報と再生に要する時間の組を複数取得し、操作者にこれらの組み合わせの指示を入力させることによりスケジュールを生成することができる。このとき、再生日付と再生開始時刻を入力させ、これに基づいて再生時間を計算し、設定する。
【0081】
スケジュール送信部12は、スケジュールをコンテンツ再生装置2へ送信する。
【0082】
コンテンツ送信部13は、コンテンツ識別情報を取得し、対応するコンテンツ群を読み出し、コンテンツ再生装置2へ送信する。前述の通り、コンテンツ識別情報は、スケジュールから読み取ってもよい。
【0083】
スケジュール送信部12とコンテンツ送信部13の送信のタイミングは、同時でも、別でも有効である。また、送信の順序は、スケジュール送信が先の場合も、コンテンツ送信が先の場合も有効であるが、コンテンツ送信を先に行う場合では、スケジュール受信完了時点で、既にコンテンツ存在するので、コンテンツ再生装置2の動作が確実になる。
また、別のタイミングで送信する場合には、コンテンツとスケジュールを対応付ける情報を付加して送信し、受信側で両者を対応付けて受信完了を確認することが有効である。
記憶媒体を用いる場合には、送信に代えて、書込みの処理を行う。
【0084】
スケジュール受信部21は、前述の実施の形態と同様にスケジュールを受信し、スケジュール記憶部22は、受信したスケジュールを記憶する。記憶媒体を用いる場合には、受信に代えて、読み取りの処理を行う。
【0085】
コンテンツ受信部29は、コンテンツ群を受信し、再生側コンテンツ記憶部30は、受信したコンテンツ群を記憶する。再生側コンテンツ記憶部30は、通常ファイルシステムを用い、予め定められたフォルダに記憶する。後に、コンテンツ再生起動部23は、このとき記憶したフォルダを指定してURLを生成する。
【0086】
コンテンツ再生起動部23は、前述の実施の形態と同様に、スケジュール記憶部22からスケジュールを読み込み、日付・時刻を取得し、再生時間情報102により特定されるタイミングに至ったかを監視し、タイミングに至った場合に対応するコンテンツ識別情報により特定されるコンテンツの再生を起動する。
【0087】
ブラウザ24は、指定されたURLに従って、HTMLファイルを読み込み、コンテンツとして再生する。前述の通り、動画あるいは静止画の画像データや、音楽データ等がリンクされている場合には、ブラウザの機能により、これらも再生する。
【0088】
再生された情報は、表示装置27や音声出力装置28から出力される。
【0089】
このように、スケジュールとコンテンツ群を対応付けて送り、両方を一旦記憶してから、スケジュールに従って一連のコンテンツとして再生するので、ネットワーク環境の障害や、コンテンツが存在しないことによる再生の失敗がなくなる。
【0090】
本実施の形態によらず、ネットワーク環境から直接コンテンツを指定して再生する方法の場合には、静止画等の静的コンテンツが連続すると、情報の転送が断続的となり、待ち時間が多くなるという問題が生じる場合あるが、本実施の形態によれば、コンテンツ群をまとめて送信するので、待ち時間が無く通信効率が良くなる。
【0091】
また、同様に本実施の形態によらず、ネットワーク環境から直接コンテンツを指定して再生する方法において、動画などの動的コンテンツが連続すると、転送速度がコンテンツの再生速度に追いつかず、正常に再生できない事態が生じる場合があるが、本実施の形態によれば、コンテンツ群を予め送信するので、再生に支障が生じることがない。
【0092】
尚、静的コンテンツが連続する場合であっても、転送速度と再生間隔のバランスが良い場合には、上述の問題が生じることが無く、また、動的コンテンツが連続する場合であっても、転送速度が再生速度に追いつく場合には、上述の問題は生じない。つまり、転送速度が再生間隔や再生速度に適していれば、ネットワーク環境から直接コンテンツを再生することが有効であり、その方が制御を単純化できる。この点を考慮すると、転送速度の条件が適合しないケースにのみ本実施の形態を利用する有効性があり、コンテンツを予め受信しておくことは補助的手段といえる。尚、URLによりコンテンツを指定するブラウザを用いる本来の利点は、制御を単純にできる点にある。
【0093】
しかし、現実には、静的コンテンツのみからなるスケジュールや、動的コンテンツのみからなるスケジュールの他に、静的コンテンツと動的コンテンツが混在するスケジュールも扱われる。また、これらのスケジュールが混在して送られることもある。
このように静的コンテンツと動的コンテンツの再生が混在する場合に、静的コンテンツ再生の条件と、動的コンテンツ再生の条件の両方に適合した転送速度を設定することは不可能である。つまり、静的コンテンツの再生において待ち時間が生じない程の遅い転送速度においては、動的コンテンツは正常に動作せず、動的コンテンツが正常に動作する程度に早い転送速度においては、静的コンテンツ再生の間の待ち時間が長くなり、両者の欠点を一挙に解決することはできない。このように、両者が混在し得るHTML文書によるコンテンツの再生においては、転送速度と再生速度の不整合による問題が、不可避的な課題となる。特に、動的コンテンツをスケジュールの通りに再生することを優先すると、転送速度は早く設定せざるを得ず、静的コンテンツ再生の際の待ち時間によるコストアップの問題は大きい。これは、ネットワーク環境から直接コンテンツを再生する場合の制御の容易性による利点をもってしてもカバー仕切れない程の重大な欠点といえる。
本実施の形態は、静的コンテンツと動的コンテンツの両方を再生し、一方のコンテンツの再生のみに限定されないという特性を有するブラウザを、コンテンツ再生部として用いてコンテンツを自動的に連続再生させるコンテンツ再生システムにおける固有かつ不可避的な課題に着目し、スケジュールによるコンテンツの再生の柔軟性と経済性を担保するために構成された必然的手段を示している。
【0094】
尚、本実施の形態によらず、手動操作によりコンテンツを連像再生させる場合には、動画の再生終了を目視で確認し、その上で次のコンテンツの再生を起動することができるので、多少動画の再生が遅れても問題は小さい。つまり、手動操作によるコンテンツの再生では、ネットワーク環境を用いることによる弊害を操作によりカバーすることができ、予めコンテンツを受信しておくことがあったしても、それは補助的な手段にすぎない。
一方、本実施の形態のようにスケジュールによりHTML文書を自動再生する場合には、リンクされている動画の再生終了を検出できないので、動画の再生の遅れが生じると正常に動画の終了に至らないまま、次のコンテンツの再生に移行する事態が生じる。このように、動画の再生の遅れは致命的な障害であり、回避しなければならない必然的課題である。
【0095】
また、スケジュール生成装置1において、スケジュールがコンテンツとは別に生成されるので、再生の順序や再生時間を変更する場合にも、コンテンツ自体を編集する必要がないという利点もある。
【0096】
実施の形態3.
コンテンツとスケジュールをアーカイブとして転送する形態について説明する。
図18は、実施の形態3におけるコンテンツ再生システムの構成を示す図である。1は、スケジュール生成装置、2は、コンテンツ再生装置である。
スケジュール生成装置1とコンテンツ再生装置2は、インターネット、イントラネット/エクストラネット、専用線、衛星通信等を介してデータの通信が行われる。また、図示した構成例以外に、通信によらず、FD、CD−ROMあるいはMO等の記憶媒体を介して、スケジュール生成装置1側から情報を出力し、コンテンツ再生装置2側へ入力する構成も有効である。
【0097】
スケジュール生成装置1は、前述のスケジュール送信部12とコンテンツ送信部13に対応する構成として、コンテンツ読み出し部15と、アーカイブ生成部16と、アーカイブ送信部17を有する。
【0098】
アーカイブ生成部16は、コンテンツとスケジュールとを圧縮し、アーカイブを作成するように構成されている。アーカイブ送信部17は、コンテンツ再生装置2を送信先として指定して、アーカイブを送信するように構成されている。
【0099】
コンテンツ再生装置2は、前述のスケジュール受信部21とコンテンツ受信部29に対応する構成として、アーカイブ受信部31と、アーカイブ解凍部32を有する。
アーカイブ受信部31は、アーカイブを受信し、アーカイブ解凍部32は、アーカイブを解凍するように構成されている。これにより、スケジュールとコンテンツが生成される。
【0100】
次に、動作について説明する。
スケジュール生成部11は、実施の形態2と同様に、スケジュールを生成し、出力する。更に、スケジュールに含まれるコンテンツ識別情報も出力する。
【0101】
コンテンツ読み出し部15は、コンテンツ識別情報を取得し、対応するコンテンツ群を読み出す。実施の形態2のコンテンツ送信部13と同様に、コンテンツ識別情報は、スケジュールから読み取ってもよい。
【0102】
アーカイブ生成部16は、スケジュールとコンテンツとを圧縮し、アーカイブを生成する。アーカイブは、通常ファイル形式である。
【0103】
アーカイブ送信部17は、生成したアーカイブを、コンテンツ再生装置2へ送信する。記憶媒体を用いる場合には、送信に代えて、書込みの処理を行う。
【0104】
アーカイブ受信部31は、アーカイブを受信し、アーカイブ解凍部32は、受信したアーカイブを解凍し、スケジュールとコンテンツとを得る。記憶媒体を用いる場合には、受信に代えて、読み取りの処理を行う。
【0105】
スケジュール記憶部22は、スケジュールを記憶し、再生側コンテンツ記憶部30は、コンテンツを記憶する。
【0106】
コンテンツ再生起動部23と、ブラウザ24と、表示装置27と、音声出力装置28の動作は、前述の実施の形態と同様である。
【0107】
本実施の形態によれば、コンテンツとスケジュールをアーカイブにするので、転送するデータ量が圧縮され、更に、コンテンツとスケジュールが一体となり、転送の制御が単純になるとともに、お互いの対応が確実になり、コンテンツの不存在による失敗を防止できる。また、アーカイブを暗号化して転送することも有効である。
【0108】
【発明の効果】
スケジュール配布装置で生成したスケジュールを、コンテンツ再生装置に送信し、スケジュールに従って、コンテンツの再生を起動させるので、離れた場所から、コンテンツの再生を制御することができる。
【0109】
コンテンツ識別情報と再生時間情報の複数の組合わせを、スケジュールに含めることにより、一連のコンテンツの再生を自動化することができる。再生時間が短いコンテンツを集めて、一連のコンテンツとしてスケジュールに含めることにより、連続したコンテンツとして編集し、まとめて長時間にわたる再生を行うことができる。例えば、漫画や連続写真のようにストーリー性の有る表現方法を用いたコンテンツにおいて、特に有効である。
【0110】
また、コンテンツを自由に組合わせ、再生順序を制御することができる。
【0111】
特に、コンテンツ再生装置側は、コンテンツ受信部とコンテンツ起動部を動作させておけば、コンテンツ再生指示などの操作を一切要せず、自動的に一連のコンテンツを再生することができる点で有効である。
【0112】
絶対時間を基準としたタイミングによりコンテンツを再生するので、時間帯を指定した広告や、複数の場所で同時に再生される統一試験問題や社内広報のような目的に用いられるコンテンツの再生において、自動化が図られ、誤りがなくなる。
【0113】
絶対時間、あるいは前のコンテンツの再生を起動した時間を基準としたタイミングによりコンテンツを再生するので、コンテンツの再生間隔を制御できる。これにより、知能テストの出題のような制限時間のある行為に係る表示や、掲示時間が決まっている広告表示などの表示時間の管理を自動化できる。
また、動的なコンテンツの連続再生を自動化することもできる。つまり、先の動的なコンテンツの再生終了のタイミングで、自動的に次の動的なコンテンツの再生を開始し、出力結果の動的な連続性を保つことができる。
【0114】
コンテンツ識別情報をしてURLを特定する情報を含むスケジュールを生成し、コンテンツ再生部としてブラウザを用いる場合には、インターネットに散在するコンテンツ群を一連のコンテンツとして扱うことができる。このとき、URLの指定を自動化するので、操作性が向上する。例えば、複数のWebサイト上の広告情報を巡回して、表示するような場合に有効である。
【0115】
その他にも、イントラネット/エクストラネットに散在するコンテンツ群、あるいはファイルシステムに散在するコンテンツ群を単独であるいは組み合せて一連のコンテンツを構成することができる。各媒体を組み合せることによって、コンテンツ毎にその特性(例えば、秘匿性、再生に係る処理量)に適した設置媒体を選択した上で、一連のコンテンツとして扱うことができる。例えば、秘匿性の高いコンテンツは、セキュリティレベルの高い媒体に設置し、そこから再生し、動画のように情報量が多く再生に時間がかかるコンテンツは、転送速度の早いファイルシステムに設置し、そこから再生することが有効である。
【0116】
スケジュール配布装置から、スケジュールの他に、そのスケジュールにより再生されるコンテンツを併せて送信し、コンテンツ再生装置は受信したコンテンツを再生するので、スケジュールに従って確実にコンテンツを再生することができる。例えば、インターネットやイントラネット/エクストラネットに接続できない場合や、本来予定していたメディアにコンテンツが存在しないなどの事情により、コンテンツの再生を失敗するということが無い。
【0117】
コンテンツの転送手段と、コンテンツの再生手段に依存関係が無いので、自由に転送手段を選択することができる。これにより、転送費用や信頼性等の転送手段の特性を考慮して、最適な転送手段を用いることができる。また、コンテンツの転送において障害が生じていても、他の転送手段を用いることができるので、障害に対する対処が容易である。
【0118】
先にコンテンツの転送を完了させ、その後コンテンツを再生するので、再生速度に比べて遅い転送速度の転送手段を用いても、コンテンツの再生に支障が生じない。例えば、動画のコンテンツを連続して表示する場合であっても、低速の転送手段で足りる。
また、コンテンツの転送に失敗しても、再生時刻前に再送することによって、正常にコンテンツを再生することができる。
更に、コンテンツを再生する予定時刻に、一切転送手段が機能しない状態であっても、予定通りコンテンツを再生することができる。
加えて、通信媒体の特性に応じて適切な転送時間帯を選択することができる。例えば、通信費用の安い時間帯を選んで、コンテンツを転送することによりコストダウンを図ることもできる。通信障害の起りにくい時間帯を選択することも有効である。
【0119】
本発明によらず、通信媒体に接続しながら一連のコンテンツを再生する場合には、実際には待機時間が発生し、無駄な回線使用状態が生じる。例えば、長い再生間隔を置きながら、静止画のコンテンツを切り換えて表示する場合には、コンテンツ再生の間隔が大きいほど無駄な接続時間が大きくなる。
本発明においては、一連のコンテンツをまとめて転送するので、転送時間が最低限となる。つまり、スケジュールにより設定されるコンテンツ再生の間隔によらず、転送時間は一定となり、常に通信効率が最適となる。
【0120】
スケジュール生成装置は、一連のコンテンツと、スケジュールをアーカイブにして送信し、コンテンツ再生装置は、アーカイブを受信し、アーカイブを解凍して、一連のコンテンツと、スケジュールを得るので、スケジュールに対応する一連のコンテンツを確実に取得できる。したがって、スケジュールに従って一連のコンテンツを再生する場合に、コンテンツが無いことによる再生ミスを防止できる。また、秘匿性が保たれる。
【0121】
静的コンテンツと動的コンテンツが混在するスケジュールに従って、ネットワーク上の静的コンテンツと動的コンテンツとを自在に自動再生する場合に必然的に生じる課題、つまり、静的コンテンツの転送効率劣化と、動的コンテンツの再生不安定性の相反する課題を一挙に解決することができる。
特に、ブラウザを用いる為、リンクする動的のコンテンツの再生終了を検出できず、予め定められた再生間隔通りに自動再生せざるを得ないシステムにおいては、動的コンテンツの再生遅延は致命的障害となるため、転送速度の早い環境を用いる必要がある。このような環境では静的コンテンツが多い場合に必要以上にコストが高くなるという固有の課題が生じる。本発明は、このような固有の課題を解決する点において有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1におけるコンテンツ再生システムの構成を示す図である。
【図2】スケジュールの例を示す図である。
【図3】スケジュールの例を示す図である。
【図4】スケジュールの例を示す図である。
【図5】図2に示したスケジュールを用いる場合のコンテンツ再生起動部の動作フローを示す図である。
【図6】図3に示したスケジュールを用いる場合のコンテンツ再生起動部の動作フローを示す図である。
【図7】図4に示したスケジュールを用いる場合のコンテンツ再生起動部の動作フローを示す図である。
【図8】コンテンツ記憶部のフォルダとファイルの構成例を示す図である。
【図9】コンテンツ記憶部のフォルダとファイルの別の構成例を示す図である。
【図10】コンテンツ識別情報101としてHTMLファイル名の一部を用いているスケジュールの例を示す図である。
【図11】インターネット形式のURL全体をコンテンツ識別情報101として用いるスケジュールの例を示す図である。
【図12】インターネット形式のURLとファイル形式のURLが混在するスケジュールの例を示す図である。
【図13】HTMLファイルの第一の例を示す図である。
【図14】表示画面の第一の例を示す図である。
【図15】HTMLファイルの第二の例を示す図である。
【図16】表示画面の第二の例を示す図である。
【図17】実施の形態2におけるコンテンツ再生システムの構成を示す図である。
【図18】実施の形態3におけるコンテンツ再生システムの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 スケジュール生成装置、2 コンテンツ再生装置、3 Webサーバ/LANサーバ、11 スケジュール生成部、12 スケジュール送信部、13 コンテンツ送信部、14 配布側コンテンツ記憶部、15 コンテンツ読み出し部、16 アーカイブ生成部、17 アーカイブ送信部、21 スケジュール受信部、22 スケジュール記憶部、23 コンテンツ再生起動部、24 ブラウザ、25 コンテンツ記憶部、26 HTTP通信部、27 表示装置、28 音声出力装置、29 コンテンツ受信部、30 再生側コンテンツ記憶部、31 アーカイブ受信部、32 アーカイブ解凍部、41 HTTP通信部、42 コンテンツ記憶部、101 コンテンツ識別情報101、102 再生時間情報、103 再生日付、104 再生開始時刻、105 再生間隔。
Claims (6)
- スケジュール生成装置とコンテンツ再生装置とを含むコンテンツ再生システムであって、
上記スケジュール生成装置は、コンテンツを再生するスケジュールを生成するスケジュール生成部と、
スケジュール生成部により生成したスケジュールを出力するスケジュール出力部とを有し、
上記コンテンツ再生装置は、スケジュールを入力するスケジュール入力部と、
入力したスケジュールに従って、コンテンツの再生を起動するコンテンツ再生起動部と、
コンテンツを再生するコンテンツ再生部とを有し、
さらに、上記スケジュール生成装置と、上記コンテンツ再生装置とは通信媒体を介して通信可能であって、
上記スケジュール出力部は、スケジュール生成部により生成したスケジュールを送信するスケジュール送信部を有し、
上記スケジュール入力部は、スケジュールを受信するスケジュール受信部と、
受信したスケジュールを記憶するスケジュール記憶部とを有し、
さらに、上記スケジュール生成部は、再生する一連のコンテンツについて、各々のコンテンツを特定するコンテンツ識別情報と、各々のコンテンツをそれぞれ再生するのに要する各々のコンテンツの再生時間の情報とを対応づけるとともに最初に再生するコンテンツの再生開始時刻の情報を規定するスケジュールを生成し、
上記コンテンツ再生起動部は、上記スケジュールに含まれる最初に再生するコンテンツの再生開始時刻の情報と、上記各々の再生時間の情報とに基づいて決定される各々のコンテンツの再生開始時刻に上記各々のコンテンツを再生するようにコンテンツ再生部を起動することを特徴とするコンテンツ再生システム。 - 再生するコンテンツは、再生により出力されるデータが時間の経過とともに変化する動的なコンテンツであって、
上記コンテンツ再生部は、動的なコンテンツを再生することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ再生システム。 - 再生するコンテンツは、再生により出力されるデータが時間の経過とともに変化する動的な部分をコンテンツの一部に含めることができる言語で記述された文書ファイルを有するコンテンツであって、
上記スケジュール生成部は、コンテンツ識別情報として、再生するコンテンツの文書ファイルのURLを特定する情報を含むスケジュールを生成し、
上記コンテンツ再生起動部は、スケジュールに含まれるコンテンツ識別情報により特定される文書ファイルのURLを指定して、コンテンツ再生部を起動し、
上記コンテンツ再生部は、指定された文書ファイルのURLから文書ファイルを読み出し、読み出した文書ファイルの記述を解釈し、動的な部分を含めてコンテンツを再生するブラウザを含むことを特徴とする請求項1記載のコンテンツ再生システム。 - 上記スケジュール生成装置は、更に、複数のコンテンツを記憶する配布側コンテンツ記憶部と、
スケジュールに含まれるコンテンツ識別情報により特定される一連のコンテンツを構成するコンテンツ群を、配布側コンテンツ記憶部から読み出し、読み出したコンテンツ群を出力するコンテンツ出力部とを有し、
上記コンテンツ再生装置は、更に、コンテンツ群を入力するコンテンツ入力部を有し、
上記コンテンツ再生部は、スケジュールに含まれるコンテンツ識別情報により特定される一連のコンテンツとして、入力したコンテンツ群を順次再生することを特徴とする請求項1記載のコンテンツ再生システム。 - 上記スケジュール生成装置は、上記コンテンツ出力部として、
スケジュールに含まれるコンテンツ識別情報により特定される一連のコンテンツを構成 するコンテンツ群を、配布側コンテンツ記憶部から読み出すコンテンツ読み出し部と、
読み出したコンテンツ群と、スケジュール生成部により生成したスケジュールとを圧縮し、アーカイブを生成するアーカイブ生成部と、
アーカイブ生成部により生成したアーカイブを出力するアーカイブ出力部とを有し、
上記コンテンツ再生装置は、上記コンテンツ入力部と、上記スケジュール入力部として、
アーカイブを入力する受信部と、
入力したアーカイブを解凍し、コンテンツ群と、スケジュールとを生成するアーカイブ解凍部と、
生成したコンテンツ群を記憶する再生側コンテンツ記憶部と、
生成したスケジュールを記憶するスケジュール記憶部とを有することを特徴とする請求項4記載のコンテンツ再生システム。 - 再生するコンテンツは、再生により出力されるデータが時間の経過とともに変化する動的な部分をコンテンツの一部に含めることができる言語で記述された文書ファイルを有するコンテンツであって、
上記スケジュール生成部は、コンテンツ識別情報として、再生するコンテンツの文書ファイルのURLを特定する情報を含むスケジュールを生成し、
上記配布側コンテンツ記憶部は、文書ファイルを有するコンテンツを動的な部分も含めて記憶し、
上記コンテンツ送信部は、文書ファイルを有するコンテンツを動的な部分も含めて送信し、
上記コンテンツ受信部は、文書ファイルを有するコンテンツを動的な部分も含めて受信し、
上記再生側コンテンツ記憶部は、文書ファイルを有するコンテンツを動的な部分も含めて記憶し、
上記コンテンツ再生起動部は、スケジュールに含まれるコンテンツ識別情報により、上記再生側コンテンツ記憶部に記憶した文書ファイルのURLを特定し、特定したURLを指定して、コンテンツ再生部を起動し、
上記コンテンツ再生部は、指定された文書ファイルのURLから文書ファイルを読み出し、読み出した文書ファイルの記述を解釈し、上記再生側コンテンツ記憶部に記憶したコンテンツを動的な部分も含めて再生するブラウザを含むことを特徴とする請求項4記載のコンテンツ再生システム。
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