JP3566035B2 - こんろ用鍋底温度センサ装置 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、こんろの環状の熱源の内径部に挿設した鍋底温度センサと、該センサを隙間を存して囲繞する遮熱筒とを備えるこんろ用の鍋底温度センサ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
鍋底温度センサは、こんろの五徳上に載置する鍋の底面に当接して鍋底の温度を検出するものである。該センサに熱源からの熱が及ぶと鍋底の温度を正確に検出できなくなる。そのため、鍋底温度センサを隙間を存して囲繞する遮熱筒を設け、センサに熱源からの熱が及ばないようにしている。
【0003】
ところで、こんろには、熱源として内火式の環状バーナを用いたものがあり、このものでは遮熱筒が炎に晒されるため、従来は、遮熱筒をステンレスやセラミックス等の耐熱性を有する材料で形成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、耐熱性の有る材料は一般に熱伝導性が低く、このような材料で遮熱筒を形成すると、熱が逃げないため遮熱筒が高温になって、遮熱筒からの輻射熱が鍋底温度センサに作用し、鍋底の温度を正確に検出できなくなる。
【0005】
一方、遮熱筒を熱伝導性の高いアルミ系や銅系の材料で形成すれば、遮熱筒の熱がそれ用の取付ブラケットを介してこんろ内の低温部に効率良く熱引きされ、上記の不具合を解消できる。然し、これでは、遮熱筒の耐熱性が不足してその寿命が短くなる。
【0006】
本発明は、以上の点に鑑み、遮熱筒の耐熱性を確保しつつ熱引き性も確保し得るようにすることを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決すべく、本発明では、こんろの環状の熱源の内径部に挿設した鍋底温度センサと、該センサを隙間を存して囲繞する遮熱筒とを備えるものにおいて、遮熱筒をアルミ系または銅系の材料で形成し、該遮熱筒の外周面にセラミックスから成る被覆層を形成している。
【0008】
本発明によれば、セラミックス被覆層による断熱作用で遮熱筒への入熱量が減少する。そのため、遮熱筒を耐熱性に乏しいアルミ系や銅系の材料で形成することができる。そして、遮熱筒をこのような材料で形成することにより、遮熱筒の熱引き性を向上させることができ、鍋底温度センサへの熱源や遮熱筒からの熱影響を可及的に減少させて、鍋底の温度の検出精度を向上できる。
【0009】
尚、遮熱筒の内周面にもセラミックスから成る被覆層を形成すれば、遮熱筒から鍋底温度センサへの熱放射を抑制でき、更に、煮こぼれ等による遮熱筒の腐食を防止して耐久性を向上でき、有利である。
【0010】
また、遮熱筒の下部に被覆層で被覆されていない地金の露出部分を設け、この露出部分に遮熱筒用の取付ブラケットを結合すれば、遮熱筒の熱引き性が一層向上する。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1を参照して、1はこんろ本体であり、こんろ本体1の上面の天板2に開設した開口2aの周縁部上面に五徳3を載置すると共に、開口2aの下方にのびる燃焼筐4を設けて、該燃焼筐4内に熱源たるバーナ5を収納した。
【0012】
バーナ5は、内周に炎孔5aを有する内炎式環状バーナで構成されており、燃焼筐4内に周囲の空隙40を存して挿入される有底筒状の支持枠41の上端にバーナ5を嵌着した。燃焼筐4の上端部には、五徳3よりも径方向内方に張出す環状の張出し部材42が設けられており、バーナ5の上面と張出し部材42の下面との間に前記空隙40に連なる二次空気通路43を形成し、該通路43と支持枠41の底板部に開設した二次空気孔41aとから燃焼筐4内に空気を導入し得るようにした。図中5bは点火電極である。
【0013】
前記五徳3は、バーナ5の炎Fを囲う、内外2重壁構造の筒状に形成されている。また、燃焼筐4の周壁部及び張出し部材42を2重壁構造として、2重壁間の空間を、天板2の奥部に開設した排気口6aに排気ファン6bを介して連通する排気通路6に構成している。そして、五徳3の内周壁に排気窓30を開設すると共に、張出し部材42の上壁に、五徳3の中空空間と排気通路6とを連通する連通孔42aを開設し、炎Fにより生じた熱気が排気ファン6bの作動により排気窓30と五徳3の中空空間と連通孔42aと排気通路6とを介して排気口6aに強制的に吸引排気されるようにした。かくて、五徳3に鍋Pを載置した状態では、熱気が五徳3の外側に漏出せず、鍋Pの取手PHが熱気によって加熱されることを防止できる。
【0014】
バーナ5の内径部には、鍋Pの底面に当接して鍋底の温度を検出する鍋底温度センサ7と、該センサ7を隙間を存して囲繞する遮熱筒8とが挿設されている。鍋底温度センサ7は、サーミスタ等の感熱素子(図示せず)を内蔵しており、上下方向に長手のロッド70の上端に図外のばねで上方に付勢支持されている。そして、ロッド70の下端を支持枠41の底板部の中央に開設した通気穴41bに挿通して、底板部の下面に設けた取付ブラケット71にロッド70を固定し、また、遮熱筒8をその下端に外嵌結合した筒状の取付ブラケット80を介して通気穴41bの開口縁部上に固定し、通気穴41bからの空気が遮熱筒8内に流入するようにしている。
【0015】
遮熱筒8は、熱伝導性の高いアルミ系や銅系の材料で形成されている。そして、遮熱筒8の外周面に、図2(A)に示す如く、断熱性の高いセラミックス、例えば、ジルコニアから成る被覆層8aを形成している。遮熱筒8の下端部外周面は被覆層8aで被覆されていない地金の露出部分8bになっており、この露出部分8bに取付ブラケット80を結合している。尚、支持枠41の底板部を取付ブラケットとして、露出部分8bを底板部に直接結合しても良い。
【0016】
被覆層8aは、遮熱筒8の外周面にセラミックスとバインダーとの混合液をスプレーして焼成することにより形成される。スプレーに際し、遮熱筒8の下部外周面をマスキングして、この部分が地金の露出部分8bになるようにしても良いが、遮熱筒8の下部外周面に取付ブラケット80を結合してからスプレーすれば、マスキングが不要になり、生産性が向上する。また、遮熱筒8の内周面は地金が露出しているため、遮熱筒8の下部内周面に取付ブラケット80を結合して、マスキングを不要にすることもできる。
【0017】
以上の構成によれば、被覆層8aが断熱層となって遮熱筒8への入熱量が減少し、遮熱筒8の耐熱性が確保される。そして、遮熱筒8に入熱した熱は支持枠41の底板部に取付ブラケット80を介して効率良く熱引きされる。そのため、鍋底温度センサ7に対するバーナ5の炎や遮熱筒8からの熱影響が抑制され、該センサ7によって鍋底の温度を正確に検出できる。
【0018】
図2(B)は第2実施形態を示し、このものでは遮熱筒8の内周面にもセラミックスの被覆層8cを形成している。これによれば、鍋底温度センサ7に対する遮熱筒8の内周面からの熱放射を抑制でき、更には、煮こぼれによる腐食から遮熱筒8の内外両周面を保護でき、遮熱筒8の耐久性が向上する。
【0019】
第2実施形態のように遮熱筒8の外周面と内周面とに被覆層8a,8cを形成する場合は、セラミックスとバインダーとの混合液中に遮熱筒8を浸漬してから焼成する。この際、遮熱筒8に予め取付ブラケット80を結合しておけば、地金の露出部分8bを得るためのマスキングが不要になり、生産性が向上する。
【0020】
以上、熱源として内炎式環状バーナ5を用いるこんろについて説明したが、外炎式環状バーナや環状の電気ヒータを用いるこんろにも同様に本発明を適用できる。
【0021】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、遮熱筒の耐熱性を損うことなく熱引き性を確保でき、鍋底温度センサによる鍋底の温度の検出精度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置を適用するこんろの一例の断面図
【図2】(A)第1実施形態の要部の断面図、(B)第2実施形態の要部の断面図
【符号の説明】
5 バーナ(熱源) 7 鍋底温度センサ
8 遮熱筒 8a,8c 被覆層
8b 露出部分 80 取付ブラケット
Claims (3)
- こんろの環状の熱源の内径部に挿設した鍋底温度センサと、該センサを隙間を存して囲繞する遮熱筒とを備えるものにおいて、
遮熱筒をアルミ系または銅系の材料で形成し、該遮熱筒の外周面にセラミックスから成る被覆層を形成することを特徴とするこんろ用鍋底温度センサ装置。 - 遮熱筒の内周面にもセラミックスから成る被覆層を形成することを特徴とする請求項1に記載のこんろ用鍋底温度センサ装置。
- 遮熱筒の下部に被覆層で被覆されていない地金の露出部分を設け、この露出部分に遮熱筒用の取付ブラケットを結合することを特徴とする請求項1又は2に記載のこんろ用鍋底温度センサ装置。
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JP19871097A JP3566035B2 (ja) | 1997-07-24 | 1997-07-24 | こんろ用鍋底温度センサ装置 |
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JP19871097A JP3566035B2 (ja) | 1997-07-24 | 1997-07-24 | こんろ用鍋底温度センサ装置 |
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1997
- 1997-07-24 JP JP19871097A patent/JP3566035B2/ja not_active Expired - Fee Related
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