JP3566019B2 - エレクタ装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トンネル掘進機におけるエレクタ装置に係わり、特にピースセグメントに取り付けられた吊り金具を把持するのに好適なエレクタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のトンネル掘進機のエレクタ装置において、ピースセグメントに取り付けられた吊り金具の把持作業が容易に行えるものとして、特開平8−109797号公報に記載されたエレクタ装置がある。このエレクタ装置を図13〜図15に示す。
【0003】
図13において、エレクタ装置の吊りビーム40にはスライダ60が直線ベアリング60b,60cを介してトンネル軸方向(図示紙面直交方向)に移動可能に取り付けられている。このスライダ60はテール側側面と底面部材の一部が開放された直方体の箱体60aを有し、この箱体60aには、ピースセグメント2aの吊り金具9を把持する把持機構70と、この把持機構70を吊り金具9に対して調芯する調芯機構80とが設けられ、これらの箱体60a(スライダ60)と把持機構70と調芯機構80とで吊り金具9の把持部が構成されている。
【0004】
ここで、調芯機構80は、図14及び図15に示すように、箱体60aの内側に設けられた凹状溝80aに幅方向(図示左右方向)にスライド可能に挿入され、中央部にV状のガイド用傾斜溝(以下、V溝という)80mが形成された矩形の調芯板80bと、箱体60aに取り付けられ調芯板80bを固持する2つの調芯ジャッキ80cとを有している。把持機構70は、調芯板80bの上面にガイド部材70aに案内されながら幅方向にスライド可能に取り付けられた把持板70bと、調芯板80bの上面に取り付けられ、把持板70bをスライドさせる2つの把持ジャッキ70cとを有している。
【0005】
以上のように構成したエレクタ装置の把持部によりピースセグメント2aの吊り金具9を把持する場合、まず予め2つの把持ジャッキ70cを縮長し、2つの調芯ジャッキ80cを油圧的に自由な状態にしておく。その状態で前後ジャッキ60jを伸長させると、スライダ60は図14のX方向に移動し、やがて調芯板80bのV溝80mの傾斜部80m1が吊り金具9に接触すると、調芯板80bは図15に示すように吊り金具9がV溝80mの谷部80m2に入り込むようにY方向にスライドする。その後、2つの把持ジャッキ70cを伸長させて把持板70bをスライドさせ、ピースセグメント2aの吊り金具9を把持する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術においては、スライダ60の箱体60a内に調芯板80bを設け、この調芯板80b上に把持板70bと把持ジャッキ70cとを直列に配置し、且つ調芯ジャッキ80cを箱体60aの外側に調芯板80bと直列に取り付けているため、把持部の幅方向(図示左右方向)の寸法が大きくなる。一方、ピースセグメント2aは把持部の幅方向断面で見て図示のようにカーブしている。このため、把持部の幅方向両端部分とピースセグメント2aのボルト締結部(図中VT部分)がある両端部分とが近接して位置する状態となり、ピースセグメント2aを締結するためのボルト締め作業がやりにくいという問題があった。
【0007】
また、調芯機構80により把持機構70を吊り金具9に対して調芯する時は、上記のように調芯ジャッキ80cを油圧的に自由としているが、調芯板80bの摩擦摺動抵抗、油圧配管の流体抵抗や調芯ジャッキ80c自身の摩擦抵抗力により調芯に時間がかかり、その結果ピースセグメント2aの把持に要する時間が長くなるという問題があった。
【0008】
本発明の第1の目的は、把持部の幅方向寸法を小さくし、ピースセグメントのボルト締め作業を行い易くするエレクタ装置を提供することにある。
【0009】
本発明の第2の目的は、把持部を吊り金具に対して調芯するときの追従性を向上させ、調芯時間を短縮することができるエレクタ装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(1)上記第1の目的を達成するために、本発明は、吊りビームの中央下端にトンネル軸方向に移動自在にスライダ部を設け、このスライダ部にピースセグメントの吊り金具の把持機構と、ガイド用傾斜溝付きガイド板及びズレ吸収機構を備えた調芯機構とを設け、前記スライダ部の移動によりガイド用傾斜溝付きガイド板をピースセグメントの吊り金具に対して移動させながら、調芯機構により把持機構を吊り金具に対して調芯し、この調芯後に把持機構により吊り金具を把持するエレクタ装置において、前記調芯機構のズレ吸収機構を前記把持機構及び調芯機構のガイド板から離して前記スライダ部に取り付け、前記把持機構と前記調芯機構のガイド板とを前記ズレ吸収機構から垂下して支持し、この把持機構とガイド板とで把持部を構成する。
【0011】
以上のように構成した本発明においては、調芯機構のズレ吸収機構から垂下して支持された調芯機構のガイド用傾斜溝付きガイド板と把持機構とで把持部を構成することにより、ズレ吸収機構を含まない分だけ把持部の幅方向寸法が小さくなり、把持部の幅方向両端部分がピースセグメントの両端部分から離れて位置することになり、これによりピースセグメントの両端部分のボルト締め作業が行い易くなる。
【0012】
(2)上記第2の目的を達成するために、上記(1)において、好ましくは、前記ズレ吸収機構は、前記把持部を垂下支持する4節リンク機構と、この4節リンク機構を矩形形状の中立位置に保つよう付勢するバネ機構と、前記把持機構の調芯後、前記4節リンク機構を前記中立位置に強制的に戻し保持するシフト手段とを有する。
【0013】
以上のように構成した本発明においては、バネ機構により4節リンク機構を矩形形状の中立位置に保つよう付勢することにより、4節リンク機構が矩形形状の中立位置にあるときはバネ機構は初期状態にあり、この初期状態ではバネ機構のバネ力は小さいので、把持機構をピースセグメントの吊り金具に対して調芯するときの追従性が良く、調芯時間を短縮することができる。
【0014】
また、把持機構の調芯後はシフト手段により4節リンク機構を中立位置に強制的に戻し保持することにより、把持したピースセグメントは4節リンク機構の中立位置に対応する位置即ちエレクタの中心位置に位置決め保持される。また、シフト手段により4節リンク機構を中立位置に戻す時、4節リンク機構のリンク作用によりピースセグメントが既設セグメントからわずかに浮き上がって移動するので、ピースセグメントをエレクタの中心位置に容易に移動させることができるという作用も得られ、ピースセグメントを破損させることがない。
【0015】
(3)また、上記(1)において、好ましくは、前記把持部の把持機構は、前記ガイド板上に前記ガイド用傾斜溝を挟んで回転可能に取り付けられた1対の把持ピースを有し、この1対の把持ピースは、前記ピースセグメントの吊り金具が前記ガイド用傾斜溝に沿って進入するとき、この吊り金具に押されて回転し、吊り金具を挟み込む形状をしている。このようにすることにより、吊り金具がガイド用傾斜溝に沿って進入すると、把持ピースが吊り金具に押されて回転し吊り金具を挟み込むので、調芯と把持が1つの動作で行われ、ピースセグメントの把持に要する時間が短縮される。
【0016】
(4)上記(3)において、好ましくは、前記把持部の把持機構は、前記1対の把持ピースが回転し前記ピースセグメントの吊り金具を挟み込んだ後、その1対の把持ピースを固定する保持手段を更に有する。これにより、1対の把持ピースは回転せず、把持した吊り金具が外れることが防止される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1及び図2において、本実施形態のエレクタ装置4を搭載するトンネル掘進機は円筒状の外殻であるシールドハル1を有し、このシールドハル1の内周側には、円筒状の構築材であるセグメント2を押すことによって推進を行う複数のシールドジャッキ3が円周方向に間隔をおいて配置されている。本実施形態のエレクタ装置4はシールドハル1のテール部内に装備され、このエレクタ装置4によりピースセグメント2aを順次組み立て、セグメント2を組み上げる。
【0018】
エレクタ装置4は輪状のエレクタリング4aを有し、このエレクタリング4aはシールドハル1の内周部に円周方向に間隔をおいて取り付けた複数の支持ローラ1a(図2では図示していない)によって回転可能に支持され、シールドハル1と一体の支持板1bに設置した駆動モータ1cによって回転させられる。エレクタリング4aのテール側端面には1対のエレクタアーム4bが固定されており、各エレクタアーム4bにはガイドロッド4fが上下方向(図1のY方向)に移動可能に支持され、これらガイドロッド4fには左右対称形の吊りビーム4dが連結されている。また、エレクタアーム4bには吊りビーム4dを上下動させる押付ジャッキ4cが設置されている。吊りビーム4dの中央下端部内には2本のスライド軸4iが取り付けられ、これらスライド軸4iにはスライダ部10がトンネル軸方向(図1のX方向)にスライド可能に支持されている。吊りビーム4dの切り羽側端部には摺動ジャッキ4eが取り付けられており、この摺動ジャッキ4eによりスライダ部10はスライド軸4iにガイドされてトンネル軸方向にスライドし、図1で示すセグメント把持位置αまで移動できるようになっている。
【0019】
スライダ部10は、図3〜図5に示すように、スライダボックス10aを有し、このスライダボックス10aには、ピースセグメント2aの吊り金具9を把持する把持機構7と、この把持機構7を吊り金具9に対して調芯する調芯機構6が設けられている。
【0020】
調芯機構6は、スライダボックス10aに設けられたズレ吸収機構66と、このズレ吸収機構66から垂下して支持された把持ボックス67とを有している。ズレ吸収機構66は、4節リンク機構16と、バネ機構26と、保持ジャッキ(シフト手段)36とを有している。4節リンク機構16は、スライダボックス10a内の下部中央部にそれぞれピン16gを介して連結された4つの左右リンク16dを有し、これら左右リンク16dにはピン16eを介して中央リンク16iが連結され、これら左右リンク16dと中央リンク16iとでリンク節点A,B,C,Dからなる矩形形状の4節リンクを構成する。この4節リンク機構16は、リンク節点A,Dを結ぶ線(辺AD)とリンク節点B,Cを結ぶ線(辺BC)とが平行であり、リンク節点A,Bを結ぶ線(辺AB)とリンク節点D,Cを結ぶ線(辺DC)とが平行である。リンク節点C,Dはスライダボックス10aにピン16gを介して回動可能に支持されているので、4節リンク機構16は辺DCを固定辺とした平行四辺形に変形できる(図12参照)。中央リンク16iには把持フレーム6bが垂直に連結され、この把持フレーム6bは4節リンク機構16の変形により図3のZ方向(以下、幅方向という)に平行移動する。
【0021】
バネ機構26は、スライダボックス10a内の中央リンク16iの左右両側に設けられた軸26aと、各軸26aにそれぞれ取り付けられ中央リンク16iを押し付ける保持ばね26bとを有し、把持機構7がピースセグメント2aを把持しない時に、保持ばね26bにより4節リンク機構16を図3に示すような矩形形状の中立位置に保つよう付勢する。4節リンク機構16が矩形形状の中立位置にあるときは保持ばね26bは初期状態にあり、この初期状態では保持ばね26bのバネ力は小さい。
【0022】
保持ジャッキ36は、スライダボックス10a内のバネ機構26の上部に設けられ、把持機構7がピースセグメント2aを把持し4節リンク機構16が平行四辺形に変形した時(図12参照)に、中央リンク16i上部の保持フレーム16jを左右両側から押し付け、4節リンク機構16を強制的に中立位置に戻し保持する。この時、両方の保持ジャッキ36のストロークを同じにすることで、4節リンク機構16を中立位置に保持することができる。
【0023】
スライダボックス10aの底面の穴10gには、中央リンク16iに連結された把持フレーム6bが貫通する。この穴10gは、図6に示すように、幅方向に長い長穴であり、トンネル軸方向の寸法Hはほぼ把持フレーム6bの厚さに等しく、把持フレーム6bが滑らかに幅方向にスライド出来る程度の隙間を持っている。また、穴10gの幅方向の寸法は、把持フレーム6bがピースセグメント2aの最大ずれ量L(後述)以上移動出来る寸法としている。なお、吊りビーム4dの底面にも把持フレーム6bが貫通するための穴4jが形成されており、この穴4jはスライダ部10がトンネル軸方向にスライドしたときに、把持フレーム6bが吊りビーム4dに干渉しないように構成されている。
【0024】
把持フレーム6bの下部には把持ボックス67(前述)が連結されている。把持ボックス67はテール側側板67a及び下面側ガイド板67bを含み、図7及び図8に示すように、側板67aは中央部が開放されており、またガイド板67bにはテール側に向かって広くなるように切り欠いたV状のガイド用傾斜溝(以下、V溝という)67nが形成されている。V溝67nの谷部67naは半円状となっており、その半径はピースセグメント2aにねじ込んだ吊り金具9の掴み部9a(図4参照)のピン径にほぼ等しい。
【0025】
把持ボックス67の中に前述した把持機構7が収納されている。ここで、調芯機構6の把持ボックス67と把持機構7とで吊り金具9の把持部100が構成されている。把持機構7は、1対の把持ピース7dと、1対の固定ジャッキ(保持手段)7fとを有している。1対の把持ピース7dは、ガイド板67b上にV溝67nを挟んでそれぞれ軸7eを介して回転可能に取り付けられている。また、1対の把持ピース7dは、把持ボックス67がセグメント把持位置αに向かってトンネル軸方向に移動する際に吊り金具9がV溝67nに沿って谷部67naに進入すると、吊り金具9に押されて回転し、吊り金具9を挟み込めるよう略眉形状をなしており、その内径はV溝67nの谷部67naの内径とほぼ等しい。
【0026】
また、1対の把持ピース7dの切羽側端部にはそれぞれ図9に示すような段付き部7kが設けられており、1対の把持ピース7dが図8に示すようにラップできるようにしてある。
また、1対の把持ピース7dのテール側端部にはそれぞれ図10に示すような溝7mが設けられ、この溝7mの中には抵抗ばね7jが設けられている。この抵抗ばね7jは溝7m内にガイド板67を押し付けるように取り付けられ、把持ピース7dの回転の動きに抵抗力を持たせ、把持ピース7dに外力が掛かった時のみ回転し、把持ピース7dの自重や振動では回転しないようなっている。
【0027】
1対の固定ジャッキ7fはガイド板67b上の1対の把持ピース7dよりも幅方向外側に取り付けられており、1対の把持ピース7dが吊り金具9を把持してない時は図8に示すように縮長し、1対の把持ピース7dが回転しピースセグメント2aの吊り金具9を挟み込んだ後、図7に示すように把持ピース7dのテール側端部をそれぞれ押し付けて固定し、把持した吊り金具9が外れないようにしている。
【0028】
把持ボックス67の下面には吊り金具9の把持状態を検出するリミットスイッチ7gが取り付けられている。リミットスイッチ7gの検出子はV溝67nの谷部67naに向けられ、その先端部が谷部67naから僅かに出張って取り付けられている。吊り金具9が谷部67naに進入しリミットスイッチ7gの検出子に接触すると、それがリミットスイッチ7gの検出信号として図示しないコントローラに送られる。ここでは、吊り金具9の把持状態を検出する手段としてリミットスイッチを用いているが、特にこれに限ることはなく、光学式センサや超音波式センサを用いて吊り金具9の有無を検出しても良い。
【0029】
ガイド板67b上の各傾斜部67nb近傍には1対の把持ピース7dの固定確認用のリミットスイッチ7pがそれぞれ取り付けられている。1対の固定ジャッキ7fにより1対の把持ピース7dを押し付け固定すると、把持ピース7dがリミットスイッチ7pの検出子に接触し、それがリミットスイッチ7pの検出信号として図示しない表示装置に送られる。
【0030】
図3に戻り、吊りビーム4dの中央下端面の両端部には、把持したピースセグメント2aの荷振れを防止するセグメント振れ止めジャッキ8がセグメント内面側に向けて取り付けられている。尚、これらの振れ止めジャッキ8は把持ボックス67の両側面に取り付けても良い。
【0031】
以上のように構成したエレクタ装置4によりピースセグメント2aの吊り金具9を把持する動作を説明する。
把持動作として、把持ボックス67とピースセグメント2aとの位置関係は図8及び図11に示した状態にあるとし、把持ボックス67の中心Ohとピースセグメント2aの中心(吊り金具9の中心)Osはトンネル軸方向でW、幅方向でLの距離ずれているとし、この状態でピースセグメント2aを把持する場合を考える。
【0032】
まず、図示しない操作スイッチにより押し付けジャッキ4cを伸長させ、吊り金具9のツバ部9cの首下と把持機構7の把持ピース7dの上面にHなる隙間ができる位置(図11参照)まで吊りビーム4dを押し下げる。この時の調芯機構6のズレ吸収機構66の4節リンク機構16はバネ機構26により両側から押されて矩形形状の中立位置にあり、小さな力で左右に動ける。また、1対の保持ジャッキ36は縮長している。また、把持機構7の1対の把持ピース7dは、吊り金具9がガイド板67bのV溝67nの谷部67naに入り込める状態になっている。また、1対の固定ジャッキ7fは縮長し、リミットスイッチ7gの検出子は僅かに谷部67naに出張っている。
【0033】
次に、前後ジャッキ4eを伸長させると、スライダ部10は図11のS1方向に移動してセグメント把持位置αに置かれたピースセグメント2aの吊り金具9に近づき、やがて図8に示すようにV溝67nの傾斜部67nbに接する。更にスライダ部10がS1方向に移動すると、把持ボックス67は図7に示すように、吊り金具9の掴み部9aを傾斜部67nbに沿って谷部67naに入り込めるように矢印S2の方向に距離Lだけ移動する(吊り金具9は動かず、把持ボックス67が傾斜部67nbの傾斜角により前後ジャッキ4eの推力のS2方向分力で動く)。このため、4節リンク機構16は図12に示すように平行四辺形の形に変形し、中央リンク16iが距離Lだけ幅方向に平行移動し、それに伴って把持ボックス67も距離Lだけ幅方向に平行移動する。この時、いずれか一方の保持ばね26bが縮められるが、そのときのバネ反力は小さいので、把持ボックス67の移動速度は速い。また、保持ばね26bのバネ反力は小さいので、ピースセグメント2aを動かしたり、吊り金具9を曲げるようなことはない。
【0034】
吊り金具9の掴み部9aがV溝67nの谷部67naに入り込むと、1対の把持ピース7dが吊り金具9に押されて軸7eを中心に回転し、図7に示すように吊り金具9を両側から挟み込む。そして、吊り金具9が谷部67naに合致し、吊り金具9の中心Osが把持ボックス67の中心Oh点に達すると、吊り金具9がリミットスイッチ7gの検出子に接触し、この情報が図示しないコントローラに送られる。そして、コントローラの自動制御により前後ジャッキ4eの伸長を停止させると共に、1対の固定ジャッキ7fを伸長して1対の把持ピース7dに押し当て、この把持ピース7dを固定する。この時、把持ピース7dがリミットスイッチ7pの検出子に接触し、この情報が図示しない表示装置に送られる。オペレータはその表示装置を見て把持ピース7dが確実に吊り金具9を把持したことを確認できる。以上により、ピースセグメント2aは、図12に示すように、吊り金具9を介してエレクタ装置4に連結された状態となる。
【0035】
次に、1対の保持ジャッキ36を伸長させて保持フレーム16jに押し付け、平行四辺形に傾いている4節リンク機構16を中立位置に戻す。これにより、ピースセグメント2aの中心Osはエレクタ装置4の中心Oeの位置に位置決めされその位置に保持される。4節リンク機構16を中立位置に戻す時、吊り金具9のツバ部9cが把持ピース7dに引っ掛かり、ピースセグメント2aは吊り金具9を介してエレクタ装置4に吊り下げられる。また、この時、4節リンク機構16のリンク作用によりピースセグメント2aは既設セグメント2からわずかに浮き上がって移動するので、ピースセグメント2aをエレクタ装置4の中心Oeに容易に移動させることができる。
【0036】
次に、押し付けジャッキ4cを縮長させて吊りビーム4dを引き上げ、続いて左右の振れ止めジャッキ8を伸長させてピースセグメント2aに押し当て、ピースセグメント2aをエレクタ装置4に対して固定する。
以上によりピースセグメント2aの把持動作が完了し、その後駆動モータ1c、押し付けジャッキ4c、前後ジャッキ4eを駆動し、ピースセグメント2aを所定の位置に組み付ける。
【0037】
以上のように構成した本実施形態においては、調芯機構6のズレ吸収機構66から把持フレーム6bを介して調芯機構6の把持ボックス67を垂下して支持し、その把持ボックス67の中に把持機構7を収納し、当該把持ボックス67と把持機構7とで把持部100を構成したので、ズレ吸収機構66を含まない分だけ把持部100の幅方向寸法が小さくなり、このため、把持部100の幅方向両端部分がピースセグメント2aの両端のボルト締結部(図3のVT部分)から離れて位置することになり、そのボルト締結部VTでのピースセグメント2aのボルト締め作業が行い易くなる。
【0038】
また、スライダボックス10aに4節リンク機構16及び1対のバネ機構26を設け、このバネ機構26により4節リンク機構16を矩形形状の中立位置に保つので、4節リンク機構16が矩形形状の中立位置にあるときはバネ機構26の保持ばね26bは初期状態にあり、この初期状態では保持ばね26bのバネ力は小さい。そのため、把持部100を吊り金具9に対して調芯する際、4節リンク機構16が傾けられて一方の保持ばね26bが縮められたときのバネ反力は小さく、これにより、把持部100を吊り金具9に対して調芯するときの追従性が向上し、調芯時間が短縮される。
【0039】
また、上記のように調芯機構として単純なリンク機構である4節リンク機構を用いると、製作上手間のかかるスライド構造を設けなくて済むので、製作費が安価になる。
【0040】
さらに、1対の把持ピース7dで吊り金具9を把持した後、1対の保持ジャッキ7fを伸ばして4節リンク機構16を強制的に矩形形状の中立位置に戻し保持するので、把持したピースセグメント2aはエレクタ装置4の中心Oeの位置に位置決め保持される。また、1対の保持ジャッキ7fにより4節リンク機構16を中立位置に戻す時、4節リンク機構16のリンク作用によりピースセグメント2aが既設セグメント2からわずかに浮き上がって移動するので、ピースセグメント2aをエレクタ装置4の中心Oeの位置に容易に移動させることができ、ピースセグメント2aを破損させることがない。
【0041】
また、把持部100がセグメント把持位置αに向かってトンネル軸方向に移動している最中に、ガイド板67bのV溝67nが吊り金具9に接触し吊り金具9が谷部67naに入り込むと、1対の把持ピース7dが吊り金具9に押されて回転し、吊り金具9を左右両側から挟み込むので、把持部100を吊り金具9に対して調芯する調芯動作と吊り金具9を把持する把持動作が1つの動作で行われることになり、ピースセグメント2aの把持に要する時間が短縮される。また、上記のように吊り金具9がV溝67nの谷部67naに入り込むと、1対の把持ピース7dが吊り金具9に押されて回転し、吊り金具9を把持するため、把持ピース7dを回転させるためのジャッキ等の手段が必要なく、把持機構7の構造がシンプルになる。また、1対の把持ピース7dを略眉形状の回転挟み式構造としたので、把持機構7の幅方向寸法を小さくすることができる。
【0042】
また、1対の把持ピース7dが回転して吊り金具9を挟み込んだ後は、1対の固定ジャッキ7fを伸長して把持ピース7dを固定するので、1対の把持ピース7dは回転せず、把持した吊り金具9が外れることを防止できる。
【0043】
さらに、オペレータが図示しない操作スイッチの操作により前後ジャッキ4eを伸長させると、調芯機構6により把持部100を吊り金具9に対して自動調芯し、把持機構7により吊り金具9を自動的に把持するので、人手により把持部100と吊り金具9との中心合わせを行う必要がなく、迅速にピースセグメント2aを把持することができ、これによりセグメントの組み時間を短縮できる。
【0044】
なお、以上説明した本実施形態においては、調芯機構を4節リンク機構及びバネ機構で構成するものとしたが、調芯機構は特にこれに限らず、把持部の寸法を小さくできるものであれば、従来のようにスライド構造及び油圧ジャッキ等で構成してもよい。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、調芯機構のズレ吸収機構から垂下して支持された調芯機構のガイド用傾斜溝付きガイド板と把持機構とで把持部を構成するので、把持部の幅方向寸法が小さくなり、把持部の幅方向両端部分がピースセグメントの両端部分から離れて位置することになり、これによりピースセグメントの両端部分のボルト締め作業が行い易くなる。
【0046】
また、本発明によれば、バネ機構により4節リンク機構を矩形形状の中立位置に保つよう付勢するので、4節リンク機構が矩形形状の中立位置にあるときのバネ機構のバネ力は小さく、そのため把持機構をピースセグメントの吊り金具に対して調芯するときの追従性が良く、調芯時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わるエレクタ装置を搭載したトンネル掘進機の全体図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図2に示す把持機構及び調芯機構の拡大図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図3のV−V線断面図である。
【図6】図3のVI−VI線断面図である。
【図7】図3のVII−VII線断面図である。
【図8】図7において把持ボックスと吊り金具との芯ずれ状態を示す図である。
【図9】図8のIX−IX線断面図である。
【図10】図8のX−X線断面図である。
【図11】図3に示す把持部が既設セグメント上に置かれたピースセグメントを把持しに行く時の状態説明図である。
【図12】図3に示す把持部がピースセグメントを把持した瞬間の状態説明図である。
【図13】従来のエレクタ装置の把持機構及び調芯機構の拡大図である。
【図14】図13のXIV−XIV線断面図である。
【図15】図13のXV−XV線断面図である。
【符号の説明】
2a ピースセグメント
4 エレクタ装置
4d 吊りビーム
6 調芯機構
6b 把持フレーム
7 把持機構
7d 把持ピース
7f 固定ジャッキ
9 吊り金具
10 スライダ部
10a スライダボックス
16 4節リンク機構
16d 左右リンク
16e,16g ピン
16i 中央リンク
26 バネ機構
26a 軸
26b 保持ばね
36 保持ジャッキ
66 ズレ吸収機構
67 把持ボックス
67b ガイド板
67n ガイド用傾斜溝
100 把持部
A,B,C,D リンク節点
【発明の属する技術分野】
本発明は、トンネル掘進機におけるエレクタ装置に係わり、特にピースセグメントに取り付けられた吊り金具を把持するのに好適なエレクタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のトンネル掘進機のエレクタ装置において、ピースセグメントに取り付けられた吊り金具の把持作業が容易に行えるものとして、特開平8−109797号公報に記載されたエレクタ装置がある。このエレクタ装置を図13〜図15に示す。
【0003】
図13において、エレクタ装置の吊りビーム40にはスライダ60が直線ベアリング60b,60cを介してトンネル軸方向(図示紙面直交方向)に移動可能に取り付けられている。このスライダ60はテール側側面と底面部材の一部が開放された直方体の箱体60aを有し、この箱体60aには、ピースセグメント2aの吊り金具9を把持する把持機構70と、この把持機構70を吊り金具9に対して調芯する調芯機構80とが設けられ、これらの箱体60a(スライダ60)と把持機構70と調芯機構80とで吊り金具9の把持部が構成されている。
【0004】
ここで、調芯機構80は、図14及び図15に示すように、箱体60aの内側に設けられた凹状溝80aに幅方向(図示左右方向)にスライド可能に挿入され、中央部にV状のガイド用傾斜溝(以下、V溝という)80mが形成された矩形の調芯板80bと、箱体60aに取り付けられ調芯板80bを固持する2つの調芯ジャッキ80cとを有している。把持機構70は、調芯板80bの上面にガイド部材70aに案内されながら幅方向にスライド可能に取り付けられた把持板70bと、調芯板80bの上面に取り付けられ、把持板70bをスライドさせる2つの把持ジャッキ70cとを有している。
【0005】
以上のように構成したエレクタ装置の把持部によりピースセグメント2aの吊り金具9を把持する場合、まず予め2つの把持ジャッキ70cを縮長し、2つの調芯ジャッキ80cを油圧的に自由な状態にしておく。その状態で前後ジャッキ60jを伸長させると、スライダ60は図14のX方向に移動し、やがて調芯板80bのV溝80mの傾斜部80m1が吊り金具9に接触すると、調芯板80bは図15に示すように吊り金具9がV溝80mの谷部80m2に入り込むようにY方向にスライドする。その後、2つの把持ジャッキ70cを伸長させて把持板70bをスライドさせ、ピースセグメント2aの吊り金具9を把持する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術においては、スライダ60の箱体60a内に調芯板80bを設け、この調芯板80b上に把持板70bと把持ジャッキ70cとを直列に配置し、且つ調芯ジャッキ80cを箱体60aの外側に調芯板80bと直列に取り付けているため、把持部の幅方向(図示左右方向)の寸法が大きくなる。一方、ピースセグメント2aは把持部の幅方向断面で見て図示のようにカーブしている。このため、把持部の幅方向両端部分とピースセグメント2aのボルト締結部(図中VT部分)がある両端部分とが近接して位置する状態となり、ピースセグメント2aを締結するためのボルト締め作業がやりにくいという問題があった。
【0007】
また、調芯機構80により把持機構70を吊り金具9に対して調芯する時は、上記のように調芯ジャッキ80cを油圧的に自由としているが、調芯板80bの摩擦摺動抵抗、油圧配管の流体抵抗や調芯ジャッキ80c自身の摩擦抵抗力により調芯に時間がかかり、その結果ピースセグメント2aの把持に要する時間が長くなるという問題があった。
【0008】
本発明の第1の目的は、把持部の幅方向寸法を小さくし、ピースセグメントのボルト締め作業を行い易くするエレクタ装置を提供することにある。
【0009】
本発明の第2の目的は、把持部を吊り金具に対して調芯するときの追従性を向上させ、調芯時間を短縮することができるエレクタ装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(1)上記第1の目的を達成するために、本発明は、吊りビームの中央下端にトンネル軸方向に移動自在にスライダ部を設け、このスライダ部にピースセグメントの吊り金具の把持機構と、ガイド用傾斜溝付きガイド板及びズレ吸収機構を備えた調芯機構とを設け、前記スライダ部の移動によりガイド用傾斜溝付きガイド板をピースセグメントの吊り金具に対して移動させながら、調芯機構により把持機構を吊り金具に対して調芯し、この調芯後に把持機構により吊り金具を把持するエレクタ装置において、前記調芯機構のズレ吸収機構を前記把持機構及び調芯機構のガイド板から離して前記スライダ部に取り付け、前記把持機構と前記調芯機構のガイド板とを前記ズレ吸収機構から垂下して支持し、この把持機構とガイド板とで把持部を構成する。
【0011】
以上のように構成した本発明においては、調芯機構のズレ吸収機構から垂下して支持された調芯機構のガイド用傾斜溝付きガイド板と把持機構とで把持部を構成することにより、ズレ吸収機構を含まない分だけ把持部の幅方向寸法が小さくなり、把持部の幅方向両端部分がピースセグメントの両端部分から離れて位置することになり、これによりピースセグメントの両端部分のボルト締め作業が行い易くなる。
【0012】
(2)上記第2の目的を達成するために、上記(1)において、好ましくは、前記ズレ吸収機構は、前記把持部を垂下支持する4節リンク機構と、この4節リンク機構を矩形形状の中立位置に保つよう付勢するバネ機構と、前記把持機構の調芯後、前記4節リンク機構を前記中立位置に強制的に戻し保持するシフト手段とを有する。
【0013】
以上のように構成した本発明においては、バネ機構により4節リンク機構を矩形形状の中立位置に保つよう付勢することにより、4節リンク機構が矩形形状の中立位置にあるときはバネ機構は初期状態にあり、この初期状態ではバネ機構のバネ力は小さいので、把持機構をピースセグメントの吊り金具に対して調芯するときの追従性が良く、調芯時間を短縮することができる。
【0014】
また、把持機構の調芯後はシフト手段により4節リンク機構を中立位置に強制的に戻し保持することにより、把持したピースセグメントは4節リンク機構の中立位置に対応する位置即ちエレクタの中心位置に位置決め保持される。また、シフト手段により4節リンク機構を中立位置に戻す時、4節リンク機構のリンク作用によりピースセグメントが既設セグメントからわずかに浮き上がって移動するので、ピースセグメントをエレクタの中心位置に容易に移動させることができるという作用も得られ、ピースセグメントを破損させることがない。
【0015】
(3)また、上記(1)において、好ましくは、前記把持部の把持機構は、前記ガイド板上に前記ガイド用傾斜溝を挟んで回転可能に取り付けられた1対の把持ピースを有し、この1対の把持ピースは、前記ピースセグメントの吊り金具が前記ガイド用傾斜溝に沿って進入するとき、この吊り金具に押されて回転し、吊り金具を挟み込む形状をしている。このようにすることにより、吊り金具がガイド用傾斜溝に沿って進入すると、把持ピースが吊り金具に押されて回転し吊り金具を挟み込むので、調芯と把持が1つの動作で行われ、ピースセグメントの把持に要する時間が短縮される。
【0016】
(4)上記(3)において、好ましくは、前記把持部の把持機構は、前記1対の把持ピースが回転し前記ピースセグメントの吊り金具を挟み込んだ後、その1対の把持ピースを固定する保持手段を更に有する。これにより、1対の把持ピースは回転せず、把持した吊り金具が外れることが防止される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1及び図2において、本実施形態のエレクタ装置4を搭載するトンネル掘進機は円筒状の外殻であるシールドハル1を有し、このシールドハル1の内周側には、円筒状の構築材であるセグメント2を押すことによって推進を行う複数のシールドジャッキ3が円周方向に間隔をおいて配置されている。本実施形態のエレクタ装置4はシールドハル1のテール部内に装備され、このエレクタ装置4によりピースセグメント2aを順次組み立て、セグメント2を組み上げる。
【0018】
エレクタ装置4は輪状のエレクタリング4aを有し、このエレクタリング4aはシールドハル1の内周部に円周方向に間隔をおいて取り付けた複数の支持ローラ1a(図2では図示していない)によって回転可能に支持され、シールドハル1と一体の支持板1bに設置した駆動モータ1cによって回転させられる。エレクタリング4aのテール側端面には1対のエレクタアーム4bが固定されており、各エレクタアーム4bにはガイドロッド4fが上下方向(図1のY方向)に移動可能に支持され、これらガイドロッド4fには左右対称形の吊りビーム4dが連結されている。また、エレクタアーム4bには吊りビーム4dを上下動させる押付ジャッキ4cが設置されている。吊りビーム4dの中央下端部内には2本のスライド軸4iが取り付けられ、これらスライド軸4iにはスライダ部10がトンネル軸方向(図1のX方向)にスライド可能に支持されている。吊りビーム4dの切り羽側端部には摺動ジャッキ4eが取り付けられており、この摺動ジャッキ4eによりスライダ部10はスライド軸4iにガイドされてトンネル軸方向にスライドし、図1で示すセグメント把持位置αまで移動できるようになっている。
【0019】
スライダ部10は、図3〜図5に示すように、スライダボックス10aを有し、このスライダボックス10aには、ピースセグメント2aの吊り金具9を把持する把持機構7と、この把持機構7を吊り金具9に対して調芯する調芯機構6が設けられている。
【0020】
調芯機構6は、スライダボックス10aに設けられたズレ吸収機構66と、このズレ吸収機構66から垂下して支持された把持ボックス67とを有している。ズレ吸収機構66は、4節リンク機構16と、バネ機構26と、保持ジャッキ(シフト手段)36とを有している。4節リンク機構16は、スライダボックス10a内の下部中央部にそれぞれピン16gを介して連結された4つの左右リンク16dを有し、これら左右リンク16dにはピン16eを介して中央リンク16iが連結され、これら左右リンク16dと中央リンク16iとでリンク節点A,B,C,Dからなる矩形形状の4節リンクを構成する。この4節リンク機構16は、リンク節点A,Dを結ぶ線(辺AD)とリンク節点B,Cを結ぶ線(辺BC)とが平行であり、リンク節点A,Bを結ぶ線(辺AB)とリンク節点D,Cを結ぶ線(辺DC)とが平行である。リンク節点C,Dはスライダボックス10aにピン16gを介して回動可能に支持されているので、4節リンク機構16は辺DCを固定辺とした平行四辺形に変形できる(図12参照)。中央リンク16iには把持フレーム6bが垂直に連結され、この把持フレーム6bは4節リンク機構16の変形により図3のZ方向(以下、幅方向という)に平行移動する。
【0021】
バネ機構26は、スライダボックス10a内の中央リンク16iの左右両側に設けられた軸26aと、各軸26aにそれぞれ取り付けられ中央リンク16iを押し付ける保持ばね26bとを有し、把持機構7がピースセグメント2aを把持しない時に、保持ばね26bにより4節リンク機構16を図3に示すような矩形形状の中立位置に保つよう付勢する。4節リンク機構16が矩形形状の中立位置にあるときは保持ばね26bは初期状態にあり、この初期状態では保持ばね26bのバネ力は小さい。
【0022】
保持ジャッキ36は、スライダボックス10a内のバネ機構26の上部に設けられ、把持機構7がピースセグメント2aを把持し4節リンク機構16が平行四辺形に変形した時(図12参照)に、中央リンク16i上部の保持フレーム16jを左右両側から押し付け、4節リンク機構16を強制的に中立位置に戻し保持する。この時、両方の保持ジャッキ36のストロークを同じにすることで、4節リンク機構16を中立位置に保持することができる。
【0023】
スライダボックス10aの底面の穴10gには、中央リンク16iに連結された把持フレーム6bが貫通する。この穴10gは、図6に示すように、幅方向に長い長穴であり、トンネル軸方向の寸法Hはほぼ把持フレーム6bの厚さに等しく、把持フレーム6bが滑らかに幅方向にスライド出来る程度の隙間を持っている。また、穴10gの幅方向の寸法は、把持フレーム6bがピースセグメント2aの最大ずれ量L(後述)以上移動出来る寸法としている。なお、吊りビーム4dの底面にも把持フレーム6bが貫通するための穴4jが形成されており、この穴4jはスライダ部10がトンネル軸方向にスライドしたときに、把持フレーム6bが吊りビーム4dに干渉しないように構成されている。
【0024】
把持フレーム6bの下部には把持ボックス67(前述)が連結されている。把持ボックス67はテール側側板67a及び下面側ガイド板67bを含み、図7及び図8に示すように、側板67aは中央部が開放されており、またガイド板67bにはテール側に向かって広くなるように切り欠いたV状のガイド用傾斜溝(以下、V溝という)67nが形成されている。V溝67nの谷部67naは半円状となっており、その半径はピースセグメント2aにねじ込んだ吊り金具9の掴み部9a(図4参照)のピン径にほぼ等しい。
【0025】
把持ボックス67の中に前述した把持機構7が収納されている。ここで、調芯機構6の把持ボックス67と把持機構7とで吊り金具9の把持部100が構成されている。把持機構7は、1対の把持ピース7dと、1対の固定ジャッキ(保持手段)7fとを有している。1対の把持ピース7dは、ガイド板67b上にV溝67nを挟んでそれぞれ軸7eを介して回転可能に取り付けられている。また、1対の把持ピース7dは、把持ボックス67がセグメント把持位置αに向かってトンネル軸方向に移動する際に吊り金具9がV溝67nに沿って谷部67naに進入すると、吊り金具9に押されて回転し、吊り金具9を挟み込めるよう略眉形状をなしており、その内径はV溝67nの谷部67naの内径とほぼ等しい。
【0026】
また、1対の把持ピース7dの切羽側端部にはそれぞれ図9に示すような段付き部7kが設けられており、1対の把持ピース7dが図8に示すようにラップできるようにしてある。
また、1対の把持ピース7dのテール側端部にはそれぞれ図10に示すような溝7mが設けられ、この溝7mの中には抵抗ばね7jが設けられている。この抵抗ばね7jは溝7m内にガイド板67を押し付けるように取り付けられ、把持ピース7dの回転の動きに抵抗力を持たせ、把持ピース7dに外力が掛かった時のみ回転し、把持ピース7dの自重や振動では回転しないようなっている。
【0027】
1対の固定ジャッキ7fはガイド板67b上の1対の把持ピース7dよりも幅方向外側に取り付けられており、1対の把持ピース7dが吊り金具9を把持してない時は図8に示すように縮長し、1対の把持ピース7dが回転しピースセグメント2aの吊り金具9を挟み込んだ後、図7に示すように把持ピース7dのテール側端部をそれぞれ押し付けて固定し、把持した吊り金具9が外れないようにしている。
【0028】
把持ボックス67の下面には吊り金具9の把持状態を検出するリミットスイッチ7gが取り付けられている。リミットスイッチ7gの検出子はV溝67nの谷部67naに向けられ、その先端部が谷部67naから僅かに出張って取り付けられている。吊り金具9が谷部67naに進入しリミットスイッチ7gの検出子に接触すると、それがリミットスイッチ7gの検出信号として図示しないコントローラに送られる。ここでは、吊り金具9の把持状態を検出する手段としてリミットスイッチを用いているが、特にこれに限ることはなく、光学式センサや超音波式センサを用いて吊り金具9の有無を検出しても良い。
【0029】
ガイド板67b上の各傾斜部67nb近傍には1対の把持ピース7dの固定確認用のリミットスイッチ7pがそれぞれ取り付けられている。1対の固定ジャッキ7fにより1対の把持ピース7dを押し付け固定すると、把持ピース7dがリミットスイッチ7pの検出子に接触し、それがリミットスイッチ7pの検出信号として図示しない表示装置に送られる。
【0030】
図3に戻り、吊りビーム4dの中央下端面の両端部には、把持したピースセグメント2aの荷振れを防止するセグメント振れ止めジャッキ8がセグメント内面側に向けて取り付けられている。尚、これらの振れ止めジャッキ8は把持ボックス67の両側面に取り付けても良い。
【0031】
以上のように構成したエレクタ装置4によりピースセグメント2aの吊り金具9を把持する動作を説明する。
把持動作として、把持ボックス67とピースセグメント2aとの位置関係は図8及び図11に示した状態にあるとし、把持ボックス67の中心Ohとピースセグメント2aの中心(吊り金具9の中心)Osはトンネル軸方向でW、幅方向でLの距離ずれているとし、この状態でピースセグメント2aを把持する場合を考える。
【0032】
まず、図示しない操作スイッチにより押し付けジャッキ4cを伸長させ、吊り金具9のツバ部9cの首下と把持機構7の把持ピース7dの上面にHなる隙間ができる位置(図11参照)まで吊りビーム4dを押し下げる。この時の調芯機構6のズレ吸収機構66の4節リンク機構16はバネ機構26により両側から押されて矩形形状の中立位置にあり、小さな力で左右に動ける。また、1対の保持ジャッキ36は縮長している。また、把持機構7の1対の把持ピース7dは、吊り金具9がガイド板67bのV溝67nの谷部67naに入り込める状態になっている。また、1対の固定ジャッキ7fは縮長し、リミットスイッチ7gの検出子は僅かに谷部67naに出張っている。
【0033】
次に、前後ジャッキ4eを伸長させると、スライダ部10は図11のS1方向に移動してセグメント把持位置αに置かれたピースセグメント2aの吊り金具9に近づき、やがて図8に示すようにV溝67nの傾斜部67nbに接する。更にスライダ部10がS1方向に移動すると、把持ボックス67は図7に示すように、吊り金具9の掴み部9aを傾斜部67nbに沿って谷部67naに入り込めるように矢印S2の方向に距離Lだけ移動する(吊り金具9は動かず、把持ボックス67が傾斜部67nbの傾斜角により前後ジャッキ4eの推力のS2方向分力で動く)。このため、4節リンク機構16は図12に示すように平行四辺形の形に変形し、中央リンク16iが距離Lだけ幅方向に平行移動し、それに伴って把持ボックス67も距離Lだけ幅方向に平行移動する。この時、いずれか一方の保持ばね26bが縮められるが、そのときのバネ反力は小さいので、把持ボックス67の移動速度は速い。また、保持ばね26bのバネ反力は小さいので、ピースセグメント2aを動かしたり、吊り金具9を曲げるようなことはない。
【0034】
吊り金具9の掴み部9aがV溝67nの谷部67naに入り込むと、1対の把持ピース7dが吊り金具9に押されて軸7eを中心に回転し、図7に示すように吊り金具9を両側から挟み込む。そして、吊り金具9が谷部67naに合致し、吊り金具9の中心Osが把持ボックス67の中心Oh点に達すると、吊り金具9がリミットスイッチ7gの検出子に接触し、この情報が図示しないコントローラに送られる。そして、コントローラの自動制御により前後ジャッキ4eの伸長を停止させると共に、1対の固定ジャッキ7fを伸長して1対の把持ピース7dに押し当て、この把持ピース7dを固定する。この時、把持ピース7dがリミットスイッチ7pの検出子に接触し、この情報が図示しない表示装置に送られる。オペレータはその表示装置を見て把持ピース7dが確実に吊り金具9を把持したことを確認できる。以上により、ピースセグメント2aは、図12に示すように、吊り金具9を介してエレクタ装置4に連結された状態となる。
【0035】
次に、1対の保持ジャッキ36を伸長させて保持フレーム16jに押し付け、平行四辺形に傾いている4節リンク機構16を中立位置に戻す。これにより、ピースセグメント2aの中心Osはエレクタ装置4の中心Oeの位置に位置決めされその位置に保持される。4節リンク機構16を中立位置に戻す時、吊り金具9のツバ部9cが把持ピース7dに引っ掛かり、ピースセグメント2aは吊り金具9を介してエレクタ装置4に吊り下げられる。また、この時、4節リンク機構16のリンク作用によりピースセグメント2aは既設セグメント2からわずかに浮き上がって移動するので、ピースセグメント2aをエレクタ装置4の中心Oeに容易に移動させることができる。
【0036】
次に、押し付けジャッキ4cを縮長させて吊りビーム4dを引き上げ、続いて左右の振れ止めジャッキ8を伸長させてピースセグメント2aに押し当て、ピースセグメント2aをエレクタ装置4に対して固定する。
以上によりピースセグメント2aの把持動作が完了し、その後駆動モータ1c、押し付けジャッキ4c、前後ジャッキ4eを駆動し、ピースセグメント2aを所定の位置に組み付ける。
【0037】
以上のように構成した本実施形態においては、調芯機構6のズレ吸収機構66から把持フレーム6bを介して調芯機構6の把持ボックス67を垂下して支持し、その把持ボックス67の中に把持機構7を収納し、当該把持ボックス67と把持機構7とで把持部100を構成したので、ズレ吸収機構66を含まない分だけ把持部100の幅方向寸法が小さくなり、このため、把持部100の幅方向両端部分がピースセグメント2aの両端のボルト締結部(図3のVT部分)から離れて位置することになり、そのボルト締結部VTでのピースセグメント2aのボルト締め作業が行い易くなる。
【0038】
また、スライダボックス10aに4節リンク機構16及び1対のバネ機構26を設け、このバネ機構26により4節リンク機構16を矩形形状の中立位置に保つので、4節リンク機構16が矩形形状の中立位置にあるときはバネ機構26の保持ばね26bは初期状態にあり、この初期状態では保持ばね26bのバネ力は小さい。そのため、把持部100を吊り金具9に対して調芯する際、4節リンク機構16が傾けられて一方の保持ばね26bが縮められたときのバネ反力は小さく、これにより、把持部100を吊り金具9に対して調芯するときの追従性が向上し、調芯時間が短縮される。
【0039】
また、上記のように調芯機構として単純なリンク機構である4節リンク機構を用いると、製作上手間のかかるスライド構造を設けなくて済むので、製作費が安価になる。
【0040】
さらに、1対の把持ピース7dで吊り金具9を把持した後、1対の保持ジャッキ7fを伸ばして4節リンク機構16を強制的に矩形形状の中立位置に戻し保持するので、把持したピースセグメント2aはエレクタ装置4の中心Oeの位置に位置決め保持される。また、1対の保持ジャッキ7fにより4節リンク機構16を中立位置に戻す時、4節リンク機構16のリンク作用によりピースセグメント2aが既設セグメント2からわずかに浮き上がって移動するので、ピースセグメント2aをエレクタ装置4の中心Oeの位置に容易に移動させることができ、ピースセグメント2aを破損させることがない。
【0041】
また、把持部100がセグメント把持位置αに向かってトンネル軸方向に移動している最中に、ガイド板67bのV溝67nが吊り金具9に接触し吊り金具9が谷部67naに入り込むと、1対の把持ピース7dが吊り金具9に押されて回転し、吊り金具9を左右両側から挟み込むので、把持部100を吊り金具9に対して調芯する調芯動作と吊り金具9を把持する把持動作が1つの動作で行われることになり、ピースセグメント2aの把持に要する時間が短縮される。また、上記のように吊り金具9がV溝67nの谷部67naに入り込むと、1対の把持ピース7dが吊り金具9に押されて回転し、吊り金具9を把持するため、把持ピース7dを回転させるためのジャッキ等の手段が必要なく、把持機構7の構造がシンプルになる。また、1対の把持ピース7dを略眉形状の回転挟み式構造としたので、把持機構7の幅方向寸法を小さくすることができる。
【0042】
また、1対の把持ピース7dが回転して吊り金具9を挟み込んだ後は、1対の固定ジャッキ7fを伸長して把持ピース7dを固定するので、1対の把持ピース7dは回転せず、把持した吊り金具9が外れることを防止できる。
【0043】
さらに、オペレータが図示しない操作スイッチの操作により前後ジャッキ4eを伸長させると、調芯機構6により把持部100を吊り金具9に対して自動調芯し、把持機構7により吊り金具9を自動的に把持するので、人手により把持部100と吊り金具9との中心合わせを行う必要がなく、迅速にピースセグメント2aを把持することができ、これによりセグメントの組み時間を短縮できる。
【0044】
なお、以上説明した本実施形態においては、調芯機構を4節リンク機構及びバネ機構で構成するものとしたが、調芯機構は特にこれに限らず、把持部の寸法を小さくできるものであれば、従来のようにスライド構造及び油圧ジャッキ等で構成してもよい。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、調芯機構のズレ吸収機構から垂下して支持された調芯機構のガイド用傾斜溝付きガイド板と把持機構とで把持部を構成するので、把持部の幅方向寸法が小さくなり、把持部の幅方向両端部分がピースセグメントの両端部分から離れて位置することになり、これによりピースセグメントの両端部分のボルト締め作業が行い易くなる。
【0046】
また、本発明によれば、バネ機構により4節リンク機構を矩形形状の中立位置に保つよう付勢するので、4節リンク機構が矩形形状の中立位置にあるときのバネ機構のバネ力は小さく、そのため把持機構をピースセグメントの吊り金具に対して調芯するときの追従性が良く、調芯時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わるエレクタ装置を搭載したトンネル掘進機の全体図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図2に示す把持機構及び調芯機構の拡大図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図3のV−V線断面図である。
【図6】図3のVI−VI線断面図である。
【図7】図3のVII−VII線断面図である。
【図8】図7において把持ボックスと吊り金具との芯ずれ状態を示す図である。
【図9】図8のIX−IX線断面図である。
【図10】図8のX−X線断面図である。
【図11】図3に示す把持部が既設セグメント上に置かれたピースセグメントを把持しに行く時の状態説明図である。
【図12】図3に示す把持部がピースセグメントを把持した瞬間の状態説明図である。
【図13】従来のエレクタ装置の把持機構及び調芯機構の拡大図である。
【図14】図13のXIV−XIV線断面図である。
【図15】図13のXV−XV線断面図である。
【符号の説明】
2a ピースセグメント
4 エレクタ装置
4d 吊りビーム
6 調芯機構
6b 把持フレーム
7 把持機構
7d 把持ピース
7f 固定ジャッキ
9 吊り金具
10 スライダ部
10a スライダボックス
16 4節リンク機構
16d 左右リンク
16e,16g ピン
16i 中央リンク
26 バネ機構
26a 軸
26b 保持ばね
36 保持ジャッキ
66 ズレ吸収機構
67 把持ボックス
67b ガイド板
67n ガイド用傾斜溝
100 把持部
A,B,C,D リンク節点
Claims (4)
- 吊りビームの中央下端にトンネル軸方向に移動自在にスライダ部を設け、このスライダ部にピースセグメントの吊り金具の把持機構と、ガイド用傾斜溝付きガイド板及びズレ吸収機構を備えた調芯機構とを設け、前記スライダ部の移動によりガイド用傾斜溝付きガイド板をピースセグメントの吊り金具に対して移動させながら、調芯機構により把持機構を吊り金具に対して調芯し、この調芯後に把持機構により吊り金具を把持するエレクタ装置において、
前記調芯機構のズレ吸収機構を前記把持機構及び調芯機構のガイド板から離して前記スライダ部に取り付け、前記把持機構と前記調芯機構のガイド板とを前記ズレ吸収機構から垂下して支持し、この把持機構とガイド板とで把持部を構成したことを特徴とするエレクタ装置。 - 請求項1記載のエレクタ装置において、前記ズレ吸収機構は、前記把持部を垂下支持する4節リンク機構と、この4節リンク機構を矩形形状の中立位置に保つよう付勢するバネ機構と、前記把持機構の調芯後、前記4節リンク機構を前記中立位置に強制的に戻し保持するシフト手段とを有することを特徴とするエレクタ装置。
- 請求項1記載のエレクタ装置において、前記把持部の把持機構は、前記ガイド板上に前記ガイド用傾斜溝を挟んで回転可能に取り付けられた1対の把持ピースを有し、この1対の把持ピースは、前記ピースセグメントの吊り金具が前記ガイド用傾斜溝に沿って進入するとき、この吊り金具に押されて回転し、吊り金具を挟み込む形状をしていることを特徴とするエレクタ装置。
- 請求項3記載のエレクタ装置において、前記把持部の把持機構は、前記1対の把持ピースが回転し前記ピースセグメントの吊り金具を挟み込んだ後、その1対の把持ピースを固定する保持手段を更に有することを特徴としたエレクタ装置。
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