JP3565969B2 - 車両用事故状況記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両に搭載されて、上記車両で発生した事故の状況を記録する車両用事故状況記録装置に関し、特に映像を記録する車両用事故状況記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両による交通事故(以下、単に事故という)の状況は、事故車両や事故現場の検証や、当事者、目撃者の証言等のデータで再現される。しかしながら事故後にこれらのデータに基づいて再現された事故の状況は、物証の量が乏しかったり目撃者の不在等で必ずしも正確とは言えず、特に対人、対車両の事故では因果関係がはっきりしない場合がある。このため事故が発生したときの状況を客観的に記録することのできる装置、特に対人、対車両の事故では有力な情報となる映像を記録することのできるものが望まれていた。
【0003】
そこで特開昭63−16785号公報、特開平5−197858号公報のように撮像装置で撮影した車両の周囲の映像を、半導体メモリやフロッピーディスクを記憶媒体として、古い映像を消去しながらエンドレス記録し、車両に搭載した加速度センサ等で事故を検知するとエンドレス記録を停止し、事故が発生した時から遡って事故の状況の記録を残すようにしたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記各事故状況記録装置では、映像の記憶媒体として、半導体メモリやフロッピーディスクを用いているため記憶容量が限られている。したがって記録する時間を長くすると、再生したときに映像の連続性が乏しく、玉突き事故等で事故の瞬間の因果関係を明らかにすることが難しくなる。逆に単位時間あたりの映像枚数を多くすると事故の経緯がわかりずらくなる。また上記記憶媒体の記憶容量を増やせばコストとサイズの点で不利である。
【0005】
本発明はかかる課題を解決するもので、事故の瞬間の状況を詳細に記録するとともに事故の経緯をも記録でき、しかもコストとサイズの点で有利な事故状況記録装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明では、図1に示すように撮像手段11で車両の周囲を撮影した映像の映像データを記憶手段5に時系列的に順次、書き込み、記憶するように構成され、書き込み後に一定時間経過した古い映像データが記憶された上記記憶領域を、書き込み制御手段4が上書き許可領域として指定し、該上書き許可領域に新たに映像データをエンドレスに記録し、事故検知手段2が事故の発生を検知すると、映像データのエンドレス記録を停止するようになした車両用事故状況記録装置において、上記書き込み制御手段4を、映像データが書き込まれた時間が古いほど、上記上書き許可領域の占める比率が大きくなるように設定した(請求項1)。
【0007】
映像データが書き込まれた時間が古いほど上記上書き許可領域の占める比率が大きくなるようにしたから、事故の瞬間の詳細な記録ができ、事故の精密な分析が可能となる。しかも事故の発生から遡った時間の映像データから事故の瞬間の映像データまでを記録することができ、事故に到るまでの経緯も知ることができる。
【0008】
上記書き込み制御手段4は、時系列的に連続する映像データが書き込まれた複数の上記記憶領域を一つの単位である組となし、該組が形成されてから所定の時間が経過するごとに、該組を構成する記憶領域の中から単数または複数の記憶領域が新たに上書き許可領域となるようにした(請求項2)。
【0009】
時間が経過するにつれて各組を構成する記憶領域が順次、上書き許可領域となるから構成簡単に、映像データが書き込まれた時間が古いほど、上記上書き許可領域の占める比率が大きくなるようにできる。
【0010】
本発明ではまた上記書き込み制御手段4を、事故検知手段2で事故が検知されてエンドレス記録が停止したときに上書き許可領域として指定されている上記記憶領域に、事故後に撮影された映像データを書き込み(請求項3)、事故後の映像が記録できるようにした。事故が発生するまでの経緯とともに事故が発生した後の状況をも知ることができる。
【0011】
本発明ではまた、撮像手段11で車両の周囲を撮影した映像の映像データを記憶手段5に時系列的に順次、書き込み、記憶するように構成され、書き込み後に一定時間経過した古い映像データが記憶された記憶領域を書き込み制御手段4が上書き許可領域として指定し、該上書き許可領域に新たに映像データをエンドレスに記録し、事故検知手段2が事故の発生を検知すると、映像データのエンドレス記録を停止するようになした車両用事故状況記録装置において、書き込み制御手段4が行なう上記上書き許可領域の指定を、上記事故検知手段2で事故の発生が検知される前には、映像データが書き込まれた時間が最も古い記憶領域から順に行ない、事故の発生が検知されると新たに、映像データが書き込まれた時間が古いほど上書き許可領域の占める比率が大きくなるように行ない、新たに指定された上書き許可領域に、映像データを書き込むようにした(請求項4)。
【0012】
書き込まれた時間が古い映像データほど上書き許可領域の占める比率が大きくなるように上書き許可領域を指定し、その上書き許可領域に事故後の記録をするようにしたから、事故直前の詳細な記録とともに事故発生後の状況をも知ることができる。
【0013】
本発明ではまた、事故検知手段2で事故の発生が検知されてエンドレス記録が停止した後の映像の書き込みを、事故の発生が検知された後、時間が経過するにしたがって映像データを書き込む時間間隔が長くなるようにし(請求項5)、事故直後の詳細な記録ができるとともに、事故後の経緯をも知ることができるようにした。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
本発明の車両用事故状況記録装置を図1に示す。撮像手段たるCCDカメラ11は車室内の天井部等に、レンズがフロントガラスを通して車両の外に向くように設けられ、車両の前方の状況を撮影し、その映像信号がA/D変換器12に入力するようになっている。A/D変換器12では上記映像信号がデジタル信号に変換されてフレームメモリ13に入力するようになっている。フレームメモリ13に入力した映像データは、フレームメモリ13で一時、保持された後、記憶手段たる記憶部5に入力するようになっている。映像データの記憶装置5への書き込みは、書き込み制御手段たるマイクロコンピュータ4が制御するようになっている。
【0015】
マイクロコンピュータ4には車速、エンジン回転数やブレーキ、ウィンカーの操作状態等の車両の走行状態を示す走行状態データ信号3が図略の車速センサ等から入力し、マイクロコンピュータ4を介して記憶部5に入力するようになっている。
【0016】
記憶部5は半導体メモリで、その記憶領域が映像データ記憶領域51と走行状態データ記憶領域52とからなり、映像データ記憶領域51ではフレームメモリ13から入力した映像データを記憶し、走行状態データ記憶領域52ではマイクロコンピュータ4から入力した走行状態データを記憶する。
【0017】
映像データ記憶領域51は、図2に示すように一枚の映像を記憶する記憶領域が150形成され、各記憶領域の大きさがkである。各記憶領域には、便宜上の領域番号(1〜150)が付してあり、マイクロコンピュータ4から記憶部5に領域番号が入力すると、フレームメモリ13から入力した映像データが上記領域番号に対応する記憶領域に書き込まれるようになっている。各記憶領域は上書きが許される上書き許可領域と、上書きが禁止されている上書き禁止領域とにマイクロコンピュータ4上で分類され、新しい映像データの書き込みは上書き許可領域で行われる。
【0018】
また車両には加速度センサを備えた事故検知手段たる事故検知部2が設けてあり、上記加速度センサで検出された加速度が一定の上限値を越えると、事故発生信号をマイクロコンピュータ4へ出力する。
【0019】
上記車両用事故状況記録装置(以下、単に装置という)の作動を説明する。図3はマイクロコンピュータ4のメインフローを示すもので、装置は起動後、先ずイニシャライズを行なう(ステップ101)。イニシャライズでは、記憶部5で記憶している映像データ等のクリア、後述する変数(CNT ,n,t)の初期化等が行なわれる。その後の装置の各処理はタイマ割り込みにより、所定のタイミングで実行される。
【0020】
タイマ割り込みで行われる処理には、装置の状態を大きく変更するリセット信号の受付け処理、事故検知部2から入力する事故発生信号の入力の有無を判定する事故判定処理があり、事故判定処理では上記事故発生信号が入力すると、事故発生フラグf jikoに1を立てる。タイマ割り込み処理でリセット信号を受け付ける(ステップ102)と、上記事故発生フラグを、事故前の状態を意味する0とし(ステップ103)、再びステップ101に戻る。
【0021】
タイマ割り込み処理にはまた、走行状態データの入力処理、上記映像データおよび走行状態データを記憶部5へ出力するデータ出力処理、フレームメモリ13から記憶部5へ入力する映像データを書き込む記憶領域の領域番号を出力する領域番号出力処理があり、これらの処理は100msごとに行われる。
【0022】
上記領域番号出力処理を説明する。マイクロコンピュータ4は、そのソフトウェア上に事故検知部2で事故の発生が検知される前の映像データ記憶領域51を管理する配列(以下、第1管理配列という。図4(A))と、上書き許可領域の領域番号を蓄えるプール(図4(B))とを備えている。第1管理配列は、サイズが10行×20列で、各行には、便宜上の0〜9の変数CNT が下の行から順に付してある。第1管理配列には、領域番号出力処理が100msの間隔で行われるごとに、映像が書き込まれる記憶領域の領域番号が1つずつ格納され、1秒(100ms×10)ごとに配列中の10の領域番号が除かれるようになっている。一方、プールは、ここに蓄えられた領域番号を記憶部5に出力し、第1管理配列で1秒ごとに除かれる10の領域番号を受け取り、蓄えるようになっている。すなわち領域番号が第1管理配列とプールとの間を循環する。なお装置がイニシャライズされたとき(図3のステップ101)には、プールはすべての領域番号(1〜150)を蓄えており、領域番号の取出しがFIFO(First In First out)で行われる。
【0023】
図5に領域番号出力処理の手順を示す。先ず事故検知部2が事故の発生を検知する前の作動を説明する。装置のイニシャライズ後の最初の領域番号出力処理では、CNT が0であり、事故発生フラグf jikoは、事故検知部2が事故の発生を検知する前であるから0である。したがってステップ201からステップ211を経てステップ202に進む。
【0024】
ステップ202では、上記プールから領域番号を取出し記憶部5に出力するとともに、当該領域番号を第1管理配列の第1列の第1行(すなわちCNT =0)に格納する。次いでCNT を1ステップ、インクレメントし(ステップ203)、ステップ204ではCNT が10より小さいかどうかを判定する。CNT =1(<10)であるから割り込み処理は終了する。
【0025】
次いで行われる割り込み処理も同様に行われるが、ステップ203でCNT が順に9まで上がっていくから第1管理配列の第1列には、100ms間隔で最初の1秒間に記憶部5に入力した領域番号が格納される。第1列の一番上の行に領域番号が格納されると、ステップ203でCNT が10となり、ステップ204からステップ205に進む。ステップ205では第1列に格納された領域番号をそれぞれ右隣の第2列にシフトし、第1列を空にする。次いでCNT を再び0に戻し(ステップ206)、1列分の割り込み処理が終了となる。
【0026】
次の1秒間およびそれ以後の各1秒間に、1秒を単位として領域番号が順次、第1管理配列の第1列に格納され、次いで格納された10の領域番号をそれぞれ右隣の列にシフトする。すなわち第1列の各領域番号は同じ行の第2列に移動し、第2列以降の各領域番号は同じ行で右隣の列に移動する。領域番号がシフトした位置が図のハッチング部分(以下、更新エリアという)となる場合は、その領域番号は除かれ、プールに蓄えられる(ステップ205)。配列のサイズが10行×20列であるから装置の起動後20秒で第1管理配列は更新エリアを除きすべて100の領域番号で埋められ、プールには残りの50の領域番号が残る。
【0027】
上記20秒経過後は、プールから取り出されて第1管理配列の第1列に格納された10の領域番号は、組をなして1秒ごとに右側の列にシフトしていき、途中、所定の時間が経過するごとに領域番号が一つずつ更新エリア内に入り、除かれてプールに蓄えられる。図例ではCNT =3の領域番号は7秒で更新エリアに入り、除かれる。しかして第1列に格納されてから20秒後には上記10の領域番号はすべて第1管理配列から除かれてプールに蓄えられる。また1秒ごとに10の領域番号(図に○で囲んだ領域番号で示した)が更新エリア内に入るから、プールでは上記10の領域番号がプールに新たに蓄えられる。かかるルーチンを繰り返すことにより記憶部5には、古い映像データが書き込まれた記憶領域に新しい映像データが上書きされ、映像データがエンドレス記録される。
【0028】
事故検知部2が事故の発生を検知し、第1管理配列の第1列に領域番号がすべて格納されると、次の割り込み処理時(CNT =0)にステップ211に進んだとき、事故検知部2が事故の発生を検知しているので事故発生フラグf jikoに1が立っており、ステップ212に進む。したがって第1管理配列を変更するステップ205は行われず、その時点で第1管理配列に格納されている領域番号の記憶領域に記憶された映像データが事故状況の記録となる。第1管理配列の列は、領域番号が1秒ごとに右へシフトしていくので、現時点を遡る1秒単位の時刻を表している。そして行は、100msごとに書き込まれていくので100ms単位の時刻を表している。更新エリアの分布密度は第1管理配列の右側ほど多く設定されているから、事故の瞬間の映像データの枚数が多く、事故の発生前に遡るほど映像データの枚数が少ないこととなる。しかして事故の瞬間を詳細に記録するとともに、事故の発生の20秒前に遡った映像から事故の瞬間までを連続して記録することができる。
【0029】
次に事故が発生した後の領域番号出力処理を説明する。事故検知部2が事故の発生を検知後、第1管理配列に代えて、事故検知部2で事故の発生が検知された後の映像データ記憶領域51を管理する配列(以下、第2管理配列という。図6)で領域番号出力処理を行なう。
【0030】
第2管理配列は、配列サイズが10行×10列で、便宜上の0〜9の変数nが下の行から順に,変数t(=0,1,2,3,…)が左の第1列から順に付してある。第2管理配列には、領域番号出力処理が100msの間隔で行われるごとに、1つずつ映像が書き込まれる記憶領域の領域番号が格納されるようになっている。図中、ハッチング部分(以下、間引きエリアという)は領域番号の格納が禁止されている範囲であり、後述する。
【0031】
まず事故発生後の最初の割り込み処理のステップ212では、第2管理配列の(n,t)の位置が間引きエリアかどうかを判定する。(n,t)=(0,0)の位置は間引きエリアではなく、ステップ214に進み、プールが空かどうかを判定する。プール内には領域番号が50蓄えられているからステップ215に進み、プールから領域番号を一つ取出し、記憶部5へ出力するとともに、第2管理配列の当該位置に上記領域番号を格納する。次いで、nを1ステップ、インクレメントする(ステップ216)。n=10ではない(ステップ217)から、割り込み処理を終了する。
【0032】
次いで行われる割り込み処理も同様に行われるが、ステップ216でCNT が順に9まで上がっていくから第2管理配列の第1列には、100ms間隔で最初の1秒間に記憶部5に入力した領域番号が格納される。第1列の一番上の行に領域番号が格納されると、ステップ216でnが10となり、ステップ217からステップ218に進む。ステップ218ではnを再び0に戻し、tを1ステップ、インクレメントして(ステップ218)、1列分の割り込み処理が終了となる。
【0033】
次の割り込み処理ではt=1となっているから第2管理配列の第2列に順次、領域番号を格納する。なお位置(n、t)が間引きエリアに入るとき(ステップ214)は、領域番号の記憶部5への出力は行わない。したがってこのタイミングの映像データは、記憶部5に書き込まれない。そしてnを1ステップ、インクレメントし(ステップ213)て割り込み処理は終了する。
【0034】
事故発生後の割り込み処理は、プール内に領域番号がある間、続けられ、プール内が空になる(ステップ214)と映像記録を終了し、動作を停止する(ステップ219)。
【0035】
第2管理配列に格納された領域番号は、事故後に映像データが書き込まれた記憶領域の領域番号を示している。tは事故後の1秒単位の時刻を表しており、nは100ms単位の時刻を表している。しかして装置の作動が終了した時点における第1および第2管理配列から、そこに格納された領域番号の記憶領域に記憶されている映像データの撮影された時刻が分かり、映像データから事故の因果関係、車両の挙動等の分析や事故の映像の再生をすることができる。また間引きエリアの分布密度は第2管理配列の右側ほど多く設定されているから事故後の時間が経過するほど映像データは間引かれたものとなるが、その分、10秒後の映像データをも記録することができる。
【0036】
図7は装置が作動を終了したときの、記憶部5に記録された映像データの時間的な分布を示したもので、事故の瞬間が10枚/秒で最も多く、時間を遡るほど、また事故後、時間が経過するほど少なくなるが事故の20秒前から事故の10秒後までの連続した映像データ群を形成している。このため事故の瞬間には詳細な情報が得られるとともに、事故の瞬間を挟んで事故の発生に到る経緯、事故後の状況を記録することができる。
【0037】
なお事故後の経緯の記録が不要であれば第1管理配列のサイズを例えば35列とし、エンドレス記録時にプールに蓄えられる領域番号を、1秒ごとに更新エリアに入る10の領域番号とすればよい。
【0038】
(第2実施形態)
本発明の別の車両用事故状況記録装置を説明する。第1実施形態の領域番号出力処理を別のものに代えたもので、相違点を中心に説明する。
【0039】
図8に映像データ記憶領域51を管理する配列(以下、単に管理配列という)を示す。上記管理配列はそのサイズが10行×25列で、左側の15列が事故前エリアとなっており、右側の10列が事故後エリアとなっている。装置の作動が開始すると、映像データを書き込む領域番号を記憶部5に出力するとともに当該領域番号を事故前エリアの右下端の位置(以下、入力位置という。図中、Iで示す)に格納する。次の割り込み処理では入力位置に書き込まれた領域番号を1つ上の列にシフトし、空白になった入力位置に新たな領域番号が書き込まれる。このようにして順次、既に書き込まれた領域番号をひとつずつ繰り上げていき、最初の1秒で入力位置のある行のすべてに領域番号が格納される。その次の割り込み処理では、一番最初に書き込まれて一番上の行までシフトしている領域番号が第2列の一番下に移動し、入力位置のある行に格納された他の領域番号がひとつずつ繰り上がり、空白になった入力位置に新たな領域番号が格納される。
【0040】
このようにして領域番号は、入力位置に格納されると、順次、図中の矢印で示すように100ms刻みで移動しながら15秒後には事故前エリアの左上端の位置(以下、更新位置という。図中、Rで示す)に到り、次の割り込み処理では映像データが書き込まれる記憶領域の領域番号として記憶部5に出力され、再び入力位置に格納される。記憶部5では新しい映像データが15秒前の古い映像データが記憶された記憶領域に上書きされる。しかして事故検知部2が事故の発生を検知するまでは、装置は更新位置に書き込まれた領域番号を上書き許可領域の領域番号として15秒間の映像データをエンドレス記録する。
【0041】
事故検知部2で事故が検知されると、更新位置に書き込まれた領域番号の記憶部5への出力を停止するとともに、管理配列に書き込まれた領域番号を一旦、固定し、これらの領域番号の中から新たに上書き許可領域となる記憶領域の領域番号を指定する。指定された領域番号の記憶領域以外は上書き禁止領域となる。新たに指定された領域番号は図中、□で囲んだ領域番号で、事故前エリアの左側ほど多く指定されている。事故前エリアの左側には、書き込まれた時間が古い映像データを記憶している記憶領域の領域番号が格納されているから、映像データが書き込まれた時間が古いほど、上書き許可領域の占める比率が大きい。
【0042】
上書き許可領域が新たに指定されると、第1実施形態と同様に100msごとに割り込み処理で、上書き許可領域として指定された記憶領域の領域番号を記憶部5に出力するとともに、事故後エリアの左下端の位置(以下、開始位置という。図中、Sで示す)から図中の矢印に沿って順次、格納する。なお事故後エリアのハッチング部分は、第1実施形態で説明した間引きエリアで、領域番号の記憶部5への出力および事故後エリアへの格納は行われない。新たに指定された上書き許可領域の領域番号がすべて記憶部5に出力し、事故後エリアに書き込まれると、装置の作動は停止する。
【0043】
装置の作動が終了した時点における管理配列は、行と列とで表される位置が事故検知時を基準とする相対的な時刻を表しており、管理配列から、そこに格納された領域番号の記憶領域に記憶されている映像データの撮影された時刻が分かる。しかして映像データから事故の因果関係、車両の挙動等の分析や事故の映像の再生をすることができる。
【0044】
図9は装置が作動を終了したときの、記憶部5に記録された映像データの時間的な分布を示したもので、事故直前直後が10枚/秒で最も多く、時間を遡るほど、また事故後、時間が経過するほど少なくなるが事故の15秒前から事故の10秒後までの連続した映像データ群を形成している。このため事故直前直後には詳細な情報が得られるとともに、事故直前直後を挟んで事故の発生に到る経緯、事故後の経緯を記録することができる。
【0045】
なお映像データの枚数の時間分布は上記各実施形態のものに限られるものではなく、各管理配列中のハッチング部分の設定を変えて上書き許可領域の占める割合を適宜設定して別の時間分布とすることができる。またハッチング部分はハッチング部分とその他の部分が均等に分散することで、連続性を損なわない好適な映像データ群が得られる。
【0046】
また映像データの枚数の時間分布は、事故後については時間が経過するほど映像の枚数が少なくなるようにしたが必ずしもこれに限定されるものではなく一定としてもよい。
【0047】
また配列のサイズ等、各実施形態に記載の数値は必ずしもこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨に反しない限り任意である。
【0048】
また事故検知手段として加速度センサを備えたものにしたが、ブレーキペダルの踏み込み量等とすることもでき、複数の種類の車両の状態から、例えばOR出力を取り総合的に事故を検知するようにしてもよい。
【0049】
またプールからの領域番号の取出しは、FIFOで行っているが、FILO(First In Last Out )で行ってもよい。但しマイクロコンピュータのメモリにフラッシュメモリ等の書換え寿命が短い素子を使用する場合には、FIFOで行った方が、データの書換え回数が記憶領域内で均一になるので素子の寿命の面で有利である。
【0050】
また撮像手段はCCDカメラに限られるものではなく、連続撮影ができるものであれば任意である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用事故状況記録装置の全体ブロック図である。
【図2】本発明の車両用事故状況記録装置の作動を説明する表である。
【図3】本発明の車両用事故状況記録装置の作動を説明する第1のフローチャートである。
【図4】(A)は本発明の車両用事故状況記録装置の作動を説明する第1の配列であり、(B)は本発明の車両用事故状況記録装置の作動を説明する模式図である。
【図5】本発明の車両用事故状況記録装置の作動を説明する第2のフローチャートである。
【図6】本発明の車両用事故状況記録装置の作動を説明する第2の配列である。
【図7】本発明の車両用事故状況記録装置の作動を説明するグラフである。
【図8】本発明の別の車両用事故状況記録装置の作動を説明する配列である。
【図9】本発明の別の車両用事故状況記録装置の作動を説明するグラフである。
【符号の説明】
11 CCDカメラ(撮像手段)
2 事故検知部(事故検知手段)
4 マイクロコンピュータ(書き込み制御手段)
5 記憶部(記憶手段)

Claims (5)

  1. 車両に搭載されて上記車両の周囲の映像を撮影する撮像手段と、上記車両で事故が発生したことを検知する事故検知手段と、上記撮像手段で撮影された映像の映像データが時系列的に順次、書き込まれ、記憶される上書き可能な記憶手段と、上記映像データが書き込まれる記憶領域を上記映像データごとに指定する書き込み制御手段とを備え、書き込み後に一定時間経過した古い映像データが記憶された上記記憶領域を上記書き込み制御手段が上書き許可領域として指定し、該上書き許可領域に新たに映像データを書き込んで、映像をエンドレス記録し、上記事故検知手段が事故の発生を検知すると、上記エンドレス記録を停止して事故状況の記録を残す車両用事故状況記録装置において、上記書き込み制御手段を、映像データが書き込まれた時間が古いほど、上記上書き許可領域の占める比率が大きくなるように設定したことを特徴とする車両用事故状況記録装置。
  2. 請求項1記載の車両用事故状況記録装置において、上記書き込み制御手段を、映像データが書き込まれた時間が連続する複数の所定数の上記記憶領域で順次、組を形成し、該組が形成されてから所定の時間が経過するごとに、各組の中から、単数または複数の記憶領域を新たに上書き許可領域として指定するように設定した車両用事故状況記録装置。
  3. 請求項1または2記載の車両用事故状況記録装置において、上記書き込み制御手段を、上記事故検知手段で事故が検知されたときに上書き許可領域として指定されている上記記憶領域に、事故の発生が検知された後に上記撮像手段で撮影された映像データを記憶するように設定した車両用事故状況記録装置。
  4. 車両に搭載されて上記車両の周囲を撮影する撮像手段と、上記車両で事故が発生したことを検知する事故検知手段と、上記撮像手段で撮影された映像の映像データが時系列的に順次、書き込まれ、記憶される上書き可能な記憶手段と、上記映像データが書き込まれる記憶領域を、上記映像データごとに指定する書き込み制御手段とを備え、書き込み後に一定時間経過した古い映像データが記憶された上記記憶領域を上記書き込み制御手段が上書き許可領域として指定し、該上書き許可領域に新たに映像データを書き込んで、映像をエンドレス記録し、上記事故検知手段が事故の発生を検知すると、上記エンドレス記録を停止して事故状況の記録を残す車両用事故状況記録装置において、上記書き込み制御手段を、上記事故検知手段が事故の発生を検知する前には、上記上書き許可領域を映像データが書き込まれた時間が最も古い記憶領域から順に指定し、上記事故検知手段が事故の発生を検知すると、映像データが書き込まれた時間が古いほど、上記上書き許可領域の占める比率が大きくなるように、新たに上書き許可領域を指定し、該上書き許可領域に、上記事故検知手段で事故が検知された後の映像データを記録するように設定したことを特徴とする車両用事故状況記録装置。
  5. 請求項3または4いずれかに記載の車両用事故状況記録装置において、上記事故検知手段で事故の発生が検知された後は、時間が経過するにしたがって映像データを書き込む時間間隔が長くなるように設定した車両用事故状況記録装置。
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