JP3565962B2 - 景品供給機能付き自動販売機 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動販売機の利用者に対して商品とは別にサービス用の景品を供給することが可能な景品供給機能付き自動販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】
店頭や街頭に設置される自動販売機として、その前面に例えばルーレット式のゲーム機構を設け、自動販売機の利用者が商品を購入したときに、そのゲーム機構を自動的に動作させて当りか外れの抽選を行ない、その当りのときに、さらに自動販売機内の商品をサービス品として利用者に無料で供給するようにしたものが一般に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の自動販売機においては、利用者が商品を購入したのちに、ゲーム機構が動作して抽選が行なわれるため、そのゲーム機構による目的をよく理解していない利用者のような場合、そのゲーム機構の動作の結果がでる前に自動販売機から立ち去ってしまい、せっかく景品が当っても、その景品を利用者に的確に提供することができなくなるような不都合が生じることがある。
【0004】
また、ルーレット式等のゲーム機構は構造が複雑で高価であり、したがってこのゲーム機構を自動販売機に付設すると、自動販売機全体のコストが嵩み、経済的に不利となる。
【0005】
この発明はこのような点に着目してなされたもので、その目的とするところは、景品が当ったときにその景品を利用者に確実に供給でき、かつ構造が簡単で安価に構成することができる景品供給機能付き自動販売機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明はこのような目的を達成するために、自動販売機の本体内に複数の物品収納路が設けられ、これら物品収納路の下部に物品収納路内に配列して収納された物品を操作スイッチの操作に応じて1個ずつ排出して取出口に供給する排出機構を備える自動販売機において、前記物品収納路内には、販売用の商品とともに前記排出機構による排出が可能なサービス用の景品をランダムに配列して収納し、前記排出機構を介して前記景品が物品収納路内から排出されたときに、その景品の排出を検出する検出機構を設け、かつこの検出機構による景品の検出動作時に、自動販売機の利用者に対して景品の排出を報知する報知手段を設けたことを特徴としている。
請求項2の発明では、前記報知手段が電子音声により景品の排出を報知することを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1には第1の実施形態に係る自動販売機の断面図を示してあり、1は前面が開放した箱形状の本体で、この本体1の前面に開閉扉2がヒンジ2aを介して回動可能に枢着されている。本体1の内部には上下方向に起立して蛇行する複数の物品収納路3が設けられ、これら物品収納路内3内に例えばコーラ、ジュース等の飲料水を収容した円筒状の缶からなる商品aが、その内容物の種類ごとに分けて収納されている。各商品aはその軸方向を横にした姿勢で上下に積層された配列状態で各物品収納路3内に収納されている。
【0008】
各物品収納路3の下部には排出機構4が設けられ、この排出機構4の動作により物品収納路3内の商品aがその最下段のものから順次1個ずつ排出機構4の下方の排出通路5を通して落下排出されるようになっている。
【0009】
開閉扉2の前面には、図2に示すように、購入する商品aを選択するための複数の操作スイッチ6、コインを投入するためのコイン挿入口7、紙幣を挿入するための紙幣挿入口8、釣り銭を返却するための釣り銭返却口9および取出口10が設けられている。
【0010】
本体1内に設けられた各物品収納路3の下方には、前記取出口10に向って斜め下方に傾斜する案内シュート11が設けられ、各物品収納路3内から排出された商品aがこの案内シュート11を介して取出口10内に導入されるようになっている。
【0011】
各物品収納路3内には、所定の商品aのほかにサービス用の景品a1 がその配列中にランダムに混入されている。この景品a1 は、商品aと同様の缶内にその商品aの内容物とは異なる例えば筆記具、学用品、キーホルダ等が収容され、その缶の表面には例えば『景品が当りました』等の表示が施されている。そしてこの景品a1 が物品収納路3内の最下段に達し、かつ排出機構4が動作したときに物品収納路3から排出通路5を通して案内シュート11の上に排出されるようになっている。
【0012】
前記各排出通路5には、景品a1 の通過を検出する検出機構が設けられ、この検出機構は例えば図3に示すように、排出通路5の側面にこの排出通路5を通過する景品a1 の底面に対して対向可能な反射型フォトセンサ16を設けてなる。そして各景品a1 の底面には、図4に示すように、商品aの底面よりも光の反射率の低い例えば暗色系のシール17が予め貼り付けられている。
【0013】
したがって、排出通路5を景品a1 が通過するときに、反射型フォトセンサ16と景品a1 のシール17とが対向すると、フォトセンサ16に入射する反射光量が変化し、この反射光量の変化でフォトセンサ16の出力レベルが変り、これにより景品a1 の通過が検出されるものである。
【0014】
なお、前記フォトセンサ16に替えて磁気センサを用い、景品a1 に磁気シールを貼り付けて景品a1 を検出するように構成することも可能である。
開閉扉2の前面には、報知手段として電子音声を発する小型のスピーカ18が設けられている。また前面扉2の内側にはコイン返却機構19およびマイクロコンピュータを内蔵した制御部20が設けられている。そして前記制御部20に、図5に示すように、フォトセンサ16、スピーカー18、コイン返却機構19が接続されている。
【0015】
次に、この自動販売機の作用について説明する。
自動販売機の利用者がコイン挿入口7に所定額以上のコインを投入し、あるいは紙幣挿入口8に所定額以上の紙幣を挿入して所望の商品aに対応する操作スイッチ6を操作すると、その所望の商品aが収納された物品収納路3に対応する排出機構4が動作する。
【0016】
このとき、その物品収納路3内の最下段に正規の商品aが配置していた場合には、その商品aが排出通路5から案内シュート11を通して取出口10にそのまま供給される。
【0017】
この動作の繰り返しにより、物品収納路3内の各商品aおよび景品a1 が順次下降する。そして景品a1 が物品収納路3内の最下段に配置して待機する状態のときに、その物品収納路3に対応する操作スイッチ6が操作されると、前記景品a1 が排出機構4を介して排出され、この景品a1 が排出通路5を通過し、案内シュート11を通して取出口10に供給される。
【0018】
景品a1 が排出通路5を通過したときには、その通過がフォトセンサ16により検出され、この検出の信号に基づいて制御部20によりスピーカー18およびコイン返却機構19がそれぞれ駆動される。そしてスピーカー18の駆動に応じてこのスピーカー18から例えばファンファーレの音響とともに『景品が当りました。取出口からお受け取り下さい。』というメッセージが流れ、またコイン返却機構19の駆動に応じて所望した商品aの代金と同額のコインがコイン返却口9に返却される。
【0019】
スピーカー18からの報知により自動販売機の利用者は、景品a1 が当ったことを即座に知ることができ、また利用者がコイン返却口9に返却されたコインをコイン挿入口7に投入し、所望の商品aに対応する操作スイッチ6を再度操作すると、所望の物品収納路3内の正規の商品aが排出機構4の動作により排出され、取出口10内に供給される。なお、景品a1 が物品収納路3内に連続して配列していた場合には、その景品a1 が取出口10内に排出され、その都度スピーカー18から同様のメッセージが流れる。
【0020】
このように、景品a1 が当ったときには、正規の商品aが供給される前にその景品a1 が取出口10に供給され、したがって利用者がその景品a1 の受け取りを忘れるようなことがなく、常にその景品a1 を的確に利用者に提供することができる。
【0021】
また、従来のようなゲーム機構を自動販売機に付設するものと異なり、単に排出通路5に景品a1 を検出する検出機構を設ければよく、したがって構造が簡単で安価に構成することができる。そして排出通路5に単にフォトセンサや磁気センサ等の検出機構を設ければよいから、従来から一般に使用されている既存の自動販売機に対しても、特に改造を要することなく容易に適用することができる。
【0022】
図6ないし図8には、第2の実施形態を示してあり、この第2の実施形態においては、物品収納路3のうちの一つの物品収納路3a内に景品a1 のみが複数配列して収納され、他の残りの物品収納路3内に正規の商品aのみが複数配列して収納されている。なお、この場合、開閉扉2の前面には、正規の商品aが収納された物品収納路3に対応する操作スイッチ6のみが設けられている。
【0023】
各物品収納路3における排出通路5には、この排出通路5を通過する物品(商品、景品)を検出する検出機構として例えば透過型のフォトセンサ25が設けられている。そして前面扉2の内側には、マイクロコンピュータを内蔵した制御部26が設けられ、この制御部26に図8に示すように、各操作スイッチ6、各フォトセンサ25、各排出機構4、スピーカー18、コイン返却機構19がそれぞれ接続されている。
【0024】
この実施形態の場合においては、まず自動販売機の利用者がコインあるいは紙幣を挿入して所望の商品aに対応する操作スイッチ6を操作すると、その所望の商品aが収納された物品収納路3に対応する排出機構4が動作し、その物品収納路3内の最下段の商品aが排出され、排出通路5から案内シュート11を通して取出口10に供給される。
【0025】
この商品aが排出通路5を通過した際には、これがフォトセンサ25により検出され、この検出の信号が制御部26に送られる。そしてこの信号に基づいて制御部26が1個の商品aの排出をカウントする。
【0026】
このようにして、商品aが収納された物品収納路3内の商品aが排出されるごとに、その排出の信号がフォトセンサ25を介して制御部26に送られ、その信号により排出された商品aの個数が制御部26でカウントされる。そしてその排出された商品aの総計のカウント数が所定数、例えば50回となった以後において、自動販売機の利用者がコインあるいは紙幣を挿入して所望の商品aに対応する操作スイッチ6を操作すると、この操作の信号に基づく制御部26の制御により、景品a1 が収納された物品収納路3aに対応する排出機構4が動作し、この物品収納路3a内の最下段の景品a1 が排出され、排出通路5から案内シュート11を通して取出口10に供給されとともにスピーカー18およびコイン返却機構19がそれぞれ駆動される。そしてスピーカー18の駆動に応じてこのスピーカー18から例えばファンファーレの音響とともに『景品が当りました。取出口からお受け取り下さい。』というメッセージが流れ、またコイン返却機構19の駆動に応じて所望した商品aの代金と同額のコインがコイン返却口9に返却される。
【0027】
スピーカー18からの報知により自動販売機の利用者は、景品a1 が当ったことを即座に知ることができ、また利用者がコイン返却口9に返却されたコインをコイン挿入口7に投入し、所望の商品aに対応する操作スイッチ6を再度操作すると、所望の物品収納路3内の正規の商品aが排出機構4の動作により排出され、取出口10内に供給される。
【0028】
そして排出機構4の動作で景品a1 が排出通路5を通過した際には、これがフォトセンサ25により検出され、この検出の信号が制御部26に送られ、この信号に基づいて制御部26における50回のカウント数がクリアーされ、0回に戻る。
【0029】
このようにして、販売用の商品aの排出個数の総計が50個に達した都度、その達した以後における第1回目の操作スイッチ6の操作時に、景品a1 が収納された物品収納路3aにおける排出機構4が動作してその物品収納路3a内の景品a1 が取出口10に供給され、かつその報知がされ、さらに商品aの代金と同額のコインがコイン返却口9に返却される。
【0030】
そして自動販売機の利用者は、取出口10から景品a1 を取り出し、またコイン返却口9からコインを取り出し、そのコインより正規の商品a1 を得ることができる。
【0031】
なお、前記第2の実施形態においては、景品a1 を排出するタイミングを、各物品収納路3から排出された商品aの総計を制御部26でカウントし、その総計のカウント数に基づいて決定するようにしたが、各物品収納路3ごとにおける商品aの排出個数をそれぞれ個々にカウントし、その個々のカウント数が所定数に達した都度、その達した以後におけるいずれか1つの操作スイッチ6に対する第1回目の操作時に、景品a1 が収納された物品収納路3aにおける排出機構4を動作させてその物品収納路3a内の景品a1 を1個排出し、かつ自動販売機の利用者に対してスピーカー18でその景品a1 の排出を報知し、さらに商品aの代金と同額のコインをコイン返却機構19を介してコイン返却口9に返却するように構成する場合であってもよい。
また、景品が当ったことを利用者に報知する報知手段としては、スピーカーを用いる場合のほかに、例えば表示ランプ等を用いることも可能である。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明によれば、景品が当ったときに、正規の商品が供給される前にその景品が取出口に供給され、したがって利用者がその景品の受け取りを忘れるようなことがなく、常にその景品を的確に利用者に提供することができ、また従来のような高価なゲーム機構の付設が不要で、構造が簡単となり安価に構成でき、従来から一般に使用されている既存の自動販売機に対しても、大きな改造を要することなく容易に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係る自動販売機の断面図。
【図2】その自動販売機の正面図。
【図3】その自動販売機における検出機構を示す説明図。
【図4】その自動販売機に適用された景品の斜視図。
【図5】その自動販売機の要部の回路構成を示すブロック図。
【図6】この発明の第2の実施形態に係る自動販売機の断面図。
【図7】その自動販売機の正面図。
【図8】その自動販売機における要部の回路構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1…本体
3,3a…物品収納路
4…排出機構
10…取出口
18…スピーカー(報知手段)
16…フォトセンサ(検出機構)
25…フォトセンサ(検出機構)
20,26…制御部
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動販売機の利用者に対して商品とは別にサービス用の景品を供給することが可能な景品供給機能付き自動販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】
店頭や街頭に設置される自動販売機として、その前面に例えばルーレット式のゲーム機構を設け、自動販売機の利用者が商品を購入したときに、そのゲーム機構を自動的に動作させて当りか外れの抽選を行ない、その当りのときに、さらに自動販売機内の商品をサービス品として利用者に無料で供給するようにしたものが一般に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の自動販売機においては、利用者が商品を購入したのちに、ゲーム機構が動作して抽選が行なわれるため、そのゲーム機構による目的をよく理解していない利用者のような場合、そのゲーム機構の動作の結果がでる前に自動販売機から立ち去ってしまい、せっかく景品が当っても、その景品を利用者に的確に提供することができなくなるような不都合が生じることがある。
【0004】
また、ルーレット式等のゲーム機構は構造が複雑で高価であり、したがってこのゲーム機構を自動販売機に付設すると、自動販売機全体のコストが嵩み、経済的に不利となる。
【0005】
この発明はこのような点に着目してなされたもので、その目的とするところは、景品が当ったときにその景品を利用者に確実に供給でき、かつ構造が簡単で安価に構成することができる景品供給機能付き自動販売機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明はこのような目的を達成するために、自動販売機の本体内に複数の物品収納路が設けられ、これら物品収納路の下部に物品収納路内に配列して収納された物品を操作スイッチの操作に応じて1個ずつ排出して取出口に供給する排出機構を備える自動販売機において、前記物品収納路内には、販売用の商品とともに前記排出機構による排出が可能なサービス用の景品をランダムに配列して収納し、前記排出機構を介して前記景品が物品収納路内から排出されたときに、その景品の排出を検出する検出機構を設け、かつこの検出機構による景品の検出動作時に、自動販売機の利用者に対して景品の排出を報知する報知手段を設けたことを特徴としている。
請求項2の発明では、前記報知手段が電子音声により景品の排出を報知することを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1には第1の実施形態に係る自動販売機の断面図を示してあり、1は前面が開放した箱形状の本体で、この本体1の前面に開閉扉2がヒンジ2aを介して回動可能に枢着されている。本体1の内部には上下方向に起立して蛇行する複数の物品収納路3が設けられ、これら物品収納路内3内に例えばコーラ、ジュース等の飲料水を収容した円筒状の缶からなる商品aが、その内容物の種類ごとに分けて収納されている。各商品aはその軸方向を横にした姿勢で上下に積層された配列状態で各物品収納路3内に収納されている。
【0008】
各物品収納路3の下部には排出機構4が設けられ、この排出機構4の動作により物品収納路3内の商品aがその最下段のものから順次1個ずつ排出機構4の下方の排出通路5を通して落下排出されるようになっている。
【0009】
開閉扉2の前面には、図2に示すように、購入する商品aを選択するための複数の操作スイッチ6、コインを投入するためのコイン挿入口7、紙幣を挿入するための紙幣挿入口8、釣り銭を返却するための釣り銭返却口9および取出口10が設けられている。
【0010】
本体1内に設けられた各物品収納路3の下方には、前記取出口10に向って斜め下方に傾斜する案内シュート11が設けられ、各物品収納路3内から排出された商品aがこの案内シュート11を介して取出口10内に導入されるようになっている。
【0011】
各物品収納路3内には、所定の商品aのほかにサービス用の景品a1 がその配列中にランダムに混入されている。この景品a1 は、商品aと同様の缶内にその商品aの内容物とは異なる例えば筆記具、学用品、キーホルダ等が収容され、その缶の表面には例えば『景品が当りました』等の表示が施されている。そしてこの景品a1 が物品収納路3内の最下段に達し、かつ排出機構4が動作したときに物品収納路3から排出通路5を通して案内シュート11の上に排出されるようになっている。
【0012】
前記各排出通路5には、景品a1 の通過を検出する検出機構が設けられ、この検出機構は例えば図3に示すように、排出通路5の側面にこの排出通路5を通過する景品a1 の底面に対して対向可能な反射型フォトセンサ16を設けてなる。そして各景品a1 の底面には、図4に示すように、商品aの底面よりも光の反射率の低い例えば暗色系のシール17が予め貼り付けられている。
【0013】
したがって、排出通路5を景品a1 が通過するときに、反射型フォトセンサ16と景品a1 のシール17とが対向すると、フォトセンサ16に入射する反射光量が変化し、この反射光量の変化でフォトセンサ16の出力レベルが変り、これにより景品a1 の通過が検出されるものである。
【0014】
なお、前記フォトセンサ16に替えて磁気センサを用い、景品a1 に磁気シールを貼り付けて景品a1 を検出するように構成することも可能である。
開閉扉2の前面には、報知手段として電子音声を発する小型のスピーカ18が設けられている。また前面扉2の内側にはコイン返却機構19およびマイクロコンピュータを内蔵した制御部20が設けられている。そして前記制御部20に、図5に示すように、フォトセンサ16、スピーカー18、コイン返却機構19が接続されている。
【0015】
次に、この自動販売機の作用について説明する。
自動販売機の利用者がコイン挿入口7に所定額以上のコインを投入し、あるいは紙幣挿入口8に所定額以上の紙幣を挿入して所望の商品aに対応する操作スイッチ6を操作すると、その所望の商品aが収納された物品収納路3に対応する排出機構4が動作する。
【0016】
このとき、その物品収納路3内の最下段に正規の商品aが配置していた場合には、その商品aが排出通路5から案内シュート11を通して取出口10にそのまま供給される。
【0017】
この動作の繰り返しにより、物品収納路3内の各商品aおよび景品a1 が順次下降する。そして景品a1 が物品収納路3内の最下段に配置して待機する状態のときに、その物品収納路3に対応する操作スイッチ6が操作されると、前記景品a1 が排出機構4を介して排出され、この景品a1 が排出通路5を通過し、案内シュート11を通して取出口10に供給される。
【0018】
景品a1 が排出通路5を通過したときには、その通過がフォトセンサ16により検出され、この検出の信号に基づいて制御部20によりスピーカー18およびコイン返却機構19がそれぞれ駆動される。そしてスピーカー18の駆動に応じてこのスピーカー18から例えばファンファーレの音響とともに『景品が当りました。取出口からお受け取り下さい。』というメッセージが流れ、またコイン返却機構19の駆動に応じて所望した商品aの代金と同額のコインがコイン返却口9に返却される。
【0019】
スピーカー18からの報知により自動販売機の利用者は、景品a1 が当ったことを即座に知ることができ、また利用者がコイン返却口9に返却されたコインをコイン挿入口7に投入し、所望の商品aに対応する操作スイッチ6を再度操作すると、所望の物品収納路3内の正規の商品aが排出機構4の動作により排出され、取出口10内に供給される。なお、景品a1 が物品収納路3内に連続して配列していた場合には、その景品a1 が取出口10内に排出され、その都度スピーカー18から同様のメッセージが流れる。
【0020】
このように、景品a1 が当ったときには、正規の商品aが供給される前にその景品a1 が取出口10に供給され、したがって利用者がその景品a1 の受け取りを忘れるようなことがなく、常にその景品a1 を的確に利用者に提供することができる。
【0021】
また、従来のようなゲーム機構を自動販売機に付設するものと異なり、単に排出通路5に景品a1 を検出する検出機構を設ければよく、したがって構造が簡単で安価に構成することができる。そして排出通路5に単にフォトセンサや磁気センサ等の検出機構を設ければよいから、従来から一般に使用されている既存の自動販売機に対しても、特に改造を要することなく容易に適用することができる。
【0022】
図6ないし図8には、第2の実施形態を示してあり、この第2の実施形態においては、物品収納路3のうちの一つの物品収納路3a内に景品a1 のみが複数配列して収納され、他の残りの物品収納路3内に正規の商品aのみが複数配列して収納されている。なお、この場合、開閉扉2の前面には、正規の商品aが収納された物品収納路3に対応する操作スイッチ6のみが設けられている。
【0023】
各物品収納路3における排出通路5には、この排出通路5を通過する物品(商品、景品)を検出する検出機構として例えば透過型のフォトセンサ25が設けられている。そして前面扉2の内側には、マイクロコンピュータを内蔵した制御部26が設けられ、この制御部26に図8に示すように、各操作スイッチ6、各フォトセンサ25、各排出機構4、スピーカー18、コイン返却機構19がそれぞれ接続されている。
【0024】
この実施形態の場合においては、まず自動販売機の利用者がコインあるいは紙幣を挿入して所望の商品aに対応する操作スイッチ6を操作すると、その所望の商品aが収納された物品収納路3に対応する排出機構4が動作し、その物品収納路3内の最下段の商品aが排出され、排出通路5から案内シュート11を通して取出口10に供給される。
【0025】
この商品aが排出通路5を通過した際には、これがフォトセンサ25により検出され、この検出の信号が制御部26に送られる。そしてこの信号に基づいて制御部26が1個の商品aの排出をカウントする。
【0026】
このようにして、商品aが収納された物品収納路3内の商品aが排出されるごとに、その排出の信号がフォトセンサ25を介して制御部26に送られ、その信号により排出された商品aの個数が制御部26でカウントされる。そしてその排出された商品aの総計のカウント数が所定数、例えば50回となった以後において、自動販売機の利用者がコインあるいは紙幣を挿入して所望の商品aに対応する操作スイッチ6を操作すると、この操作の信号に基づく制御部26の制御により、景品a1 が収納された物品収納路3aに対応する排出機構4が動作し、この物品収納路3a内の最下段の景品a1 が排出され、排出通路5から案内シュート11を通して取出口10に供給されとともにスピーカー18およびコイン返却機構19がそれぞれ駆動される。そしてスピーカー18の駆動に応じてこのスピーカー18から例えばファンファーレの音響とともに『景品が当りました。取出口からお受け取り下さい。』というメッセージが流れ、またコイン返却機構19の駆動に応じて所望した商品aの代金と同額のコインがコイン返却口9に返却される。
【0027】
スピーカー18からの報知により自動販売機の利用者は、景品a1 が当ったことを即座に知ることができ、また利用者がコイン返却口9に返却されたコインをコイン挿入口7に投入し、所望の商品aに対応する操作スイッチ6を再度操作すると、所望の物品収納路3内の正規の商品aが排出機構4の動作により排出され、取出口10内に供給される。
【0028】
そして排出機構4の動作で景品a1 が排出通路5を通過した際には、これがフォトセンサ25により検出され、この検出の信号が制御部26に送られ、この信号に基づいて制御部26における50回のカウント数がクリアーされ、0回に戻る。
【0029】
このようにして、販売用の商品aの排出個数の総計が50個に達した都度、その達した以後における第1回目の操作スイッチ6の操作時に、景品a1 が収納された物品収納路3aにおける排出機構4が動作してその物品収納路3a内の景品a1 が取出口10に供給され、かつその報知がされ、さらに商品aの代金と同額のコインがコイン返却口9に返却される。
【0030】
そして自動販売機の利用者は、取出口10から景品a1 を取り出し、またコイン返却口9からコインを取り出し、そのコインより正規の商品a1 を得ることができる。
【0031】
なお、前記第2の実施形態においては、景品a1 を排出するタイミングを、各物品収納路3から排出された商品aの総計を制御部26でカウントし、その総計のカウント数に基づいて決定するようにしたが、各物品収納路3ごとにおける商品aの排出個数をそれぞれ個々にカウントし、その個々のカウント数が所定数に達した都度、その達した以後におけるいずれか1つの操作スイッチ6に対する第1回目の操作時に、景品a1 が収納された物品収納路3aにおける排出機構4を動作させてその物品収納路3a内の景品a1 を1個排出し、かつ自動販売機の利用者に対してスピーカー18でその景品a1 の排出を報知し、さらに商品aの代金と同額のコインをコイン返却機構19を介してコイン返却口9に返却するように構成する場合であってもよい。
また、景品が当ったことを利用者に報知する報知手段としては、スピーカーを用いる場合のほかに、例えば表示ランプ等を用いることも可能である。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明によれば、景品が当ったときに、正規の商品が供給される前にその景品が取出口に供給され、したがって利用者がその景品の受け取りを忘れるようなことがなく、常にその景品を的確に利用者に提供することができ、また従来のような高価なゲーム機構の付設が不要で、構造が簡単となり安価に構成でき、従来から一般に使用されている既存の自動販売機に対しても、大きな改造を要することなく容易に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係る自動販売機の断面図。
【図2】その自動販売機の正面図。
【図3】その自動販売機における検出機構を示す説明図。
【図4】その自動販売機に適用された景品の斜視図。
【図5】その自動販売機の要部の回路構成を示すブロック図。
【図6】この発明の第2の実施形態に係る自動販売機の断面図。
【図7】その自動販売機の正面図。
【図8】その自動販売機における要部の回路構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1…本体
3,3a…物品収納路
4…排出機構
10…取出口
18…スピーカー(報知手段)
16…フォトセンサ(検出機構)
25…フォトセンサ(検出機構)
20,26…制御部
Claims (2)
- 自動販売機の本体内に複数の物品収納路が設けられ、これら物品収納路の下部に物品収納路内に配列して収納された物品を操作スイッチの操作に応じて1個ずつ排出して取出口に供給する排出機構を備える自動販売機において、
前記物品収納路内には、販売用の商品とともに前記排出機構による排出が可能なサービス用の景品をランダムに配列して収納し、前記排出機構を介して前記景品が物品収納路内から排出されたときに、その景品の排出を検出する検出機構を設け、かつこの検出機構による景品の検出動作時に、自動販売機の利用者に対して景品の排出を報知する報知手段を設けたことを特徴とする景品供給機能付き自動販売機。 - 報知手段は電子音声により景品の排出を報知することを特徴とする請求項1に記載の景品供給機能付き自動販売機。
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JP31223395A JP3565962B2 (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 景品供給機能付き自動販売機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP31223395A JP3565962B2 (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 景品供給機能付き自動販売機 |
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JPH09153180A JPH09153180A (ja) | 1997-06-10 |
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Family
ID=18026783
Family Applications (1)
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JP31223395A Expired - Fee Related JP3565962B2 (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | 景品供給機能付き自動販売機 |
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-
1995
- 1995-11-30 JP JP31223395A patent/JP3565962B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4542606B1 (ja) * | 2009-06-30 | 2010-09-15 | 株式会社メイクソフトウェア | 写真撮影遊戯機、写真撮影遊戯方法及び写真撮影遊戯プログラム |
JP2011013746A (ja) * | 2009-06-30 | 2011-01-20 | Make Softwear:Kk | 写真撮影遊戯機、写真撮影遊戯方法及び写真撮影遊戯プログラム |
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