JP3565813B2 - ディスク反転装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばコンピュータ等の記憶装置やAV機器等の記録再生装置に使用されるCD、DVD等のディスクを反転するディスク反転装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、FD、MO等のディスクはケースに納められてカートリッジとして取り扱われるため、ディスク自動交換装置はケースを保管手段と記録再生装置の間で交換することによりディスクの交換が可能となっている。従って、表裏の両記憶面を使用可能なディスクを裏返し、つまり反転する必要が生じた場合には、ディスク自動交換装置はケースを反転することによりディスクの反転が可能となっている。
【0003】
近年では、ケースを必要としないCD、DVD等のディスクが開発されるにつれて、ディスク自動交換装置はこの種のディスクを盆状のパレットに搭載して、保管手段と記録再生手段の間で交換するようになっている。このため、ディスクの表裏の両記憶面を使用する場合には、ディスク自動交換装置はディスクをパレットに搭載した状態で反転することが必要となるが、このまま反転するとディスクがパレットから落下してしまうことになる。
【0004】
そこで、2枚のパレットを使用して、他側のパレット上に反転したディスクを搭載させることが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この手段においては反転時にディスクがパレット間の隙間から落下してしまうことが十分に考えられる。
【0006】
本発明の目的は、上述の問題を解消し、ディスクの反転過程においても、ディスクが隙間から脱落しないようにしたディスク反転装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係るディスク反転装置は、第1、第2のパレットをそれぞれ収容するパレット収容手段を有し、ディスクを搭載した前記第1のパレットと前記ディスクを搭載しない前記第2のパレットとを重ね合わせ、前記パレット収容手段を反転することにより、反転した前記ディスクを前記第1のパレットから前記第2のパレット上に搭載させる手段を設け、前記ディスクを通過させる孔を有し反転時に隙間から前記ディスクの脱落を防止する中間板を前記パレット収容手段間に設けたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は箱体1の一部を想像線で示す第1の実施の形態の斜視図であり、箱体1の底部の基台1a上には、CD、DVD等の情報記録媒体である多数のディスクを薄板状のパレットにそれぞれ搭載して保管する保管庫2と、ディスクに対して情報を記録再生する複数の記録再生ドライブ3とが、同一円周上に配置されている。これらの保管庫2と記録再生ドライブ3に囲まれた空間内には、ディスクを搭載したパレットを保管庫2と記録再生ドライブ3の間で搬送する搬送機構4が配置されている。実施の形態では、保管庫2は同一円周上の例えば3個所に縦列に配置され、記録再生ドライブ3は同一円周上の例えば1個所に縦列に配置されている。
【0009】
搬送機構4では上下の円板5、6が、保管庫2と記録再生ドライブ3を配置した同一円周の中心線A上に回転自在に配置されている。これらの円板5、6には支柱7が偏心支持されており、この支柱7にはディスクを搭載したパレットを保管庫2又は記録再生ドライブ3に対して受け渡すと共に、受け入れたディスクとパレットを反転するための反転受渡し機構8が支持されている。この反転受渡し機構8は、支柱7に沿って上下動可能とされると共に、中心線Aの周りに支柱7と一体に回転可能とされている。そして、円板5、6を回転方向に駆動し、反転受渡し機構8を上下方向に駆動する図示しない駆動機構が設けられ、反転受渡し機構8は所望の保管庫2又は記録再生ドライブ3に対向可能とされている。
【0010】
図2は1組のパレット9と共に示す反転受渡し機構8の斜視図であり、この反転受渡し機構8には2組のパレット9が収容されるようになっている。即ち、反転受渡し機構8には、ディスクDを搭載しない2枚のパレット9が予め空間を設けて収容されるようになっていると共に、ディスクDを搭載した2枚のパレット9が予め収容されたパレット9の下側に隣接してそれぞれ引き込まれるようになっている。
【0011】
これらの4枚のパレット9は、反転受渡し機構8に備えられた後述の2対の爪部材により反転受渡し機構8内に収容され、又は反転受渡し機構8から排出されるようになっている。そして、反転受渡し機構8内で隣接したパレット9同士は対向するように重ねられ、重ねられたパレット9が180度反転されることにより、ディスクDの表裏が反転されるようになっている。また、回動枠22の2枚のパレット9の間に、ディスクDを通過させる孔を有する中間板が介在されている。
【0012】
ディスクDが反転受渡し機構8に進入する方向をパレット9の前方とした場合に、パレット9は前後及び左右に対称とされ、ディスクDを搭載する表面11と、この表面11の反対面である裏面12と、中央から左右方向に突出し反転受渡し機構8の後述する爪部材により掴まれる前後の2対の突片13とが設けられている。
【0013】
パレット9の表面11には、ディスクDを収容する円形凹部14が形成されており、円形凹部14にはディスクDの径よりも小さい径の円形窓15が同心に形成されている。円形凹部14の隅部には図示しない段部が設けられており、円形凹部14の径はディスクDを収容可能な大きさとされ、段部の径はディスクDが円形凹部14の中で移動してもディスクDの記録面に接触しない大きさとされている。
【0014】
従って、反転受渡機構8に予め収容される2枚のパレット9は、表面11を下側に向けられており、表面11にディスクDを搭載したパレット9は、予め収容されたパレット9の下側に表面11同士が対向するように収容されることになる。
【0015】
反転受渡し機構8は、支柱7に上下動自在に取り付けられた固定枠21を有しており、固定枠21の内側において回動枠22が固定枠21に軸線Bの周りに回動自在に支持されている。反転受渡し機構8がパレット9を渡す方向を前方とした場合に、固定枠21と回動枠22の形状は後述する一部を除いて左右及び上下に対称とされている。しかしながら、回動枠22には後述の上下動部材が備えられているので、図面では左右の対称位置にある部材や部分に同一符号が使用され、上下の対称位置にある部材や部分には異なる符号が使用されている。
【0016】
図3は反転受渡し機構8の部分拡大平面図であり、固定枠21の前板21aと回動枠22の前板22aの中心は支軸23を介して回動自在に連結され、固定枠21の後板21bと回動枠22の後板22bの中心も、図示しない支軸を介し回動枠22の後板22bが固定枠21の後板21bに対して回動自在に連結されている。固定枠21の側板21cと回動枠22の側板22cとの間隔は、回動枠22が回動しても側板21c、22c同士が接触しない大きさとされている。そして、図2に示すように固定枠21の後板21bの中央の凹部21dには、回動枠22を回転駆動するための駆動モータ24が設けられ、回動枠22は駆動モータ24により180度だけ正逆方向に回転駆動されるようになっている。
【0017】
図4は回動枠22を前板22a側から後板22b側に向かって右回りに90度だけ回転した状態の反転受渡し機構8の斜視図であり、反転受渡し機構8にパレット9を引き込んだ状態を示している。図2にも示すように、回動枠22の側板22cの内面には、パレット9を案内するための4対の第1〜第4の案内溝25〜28が設けられている。第1の案内溝25と第2の案内溝26の間、そして第3の案内溝27と第4の案内溝28の間には、前述した中間板が配置され、回動枠22が回動してもパレット9に搭載したディスクDを落下させないようにしている。また、第2の案内溝26と第3の案内溝27の間隔は、固定枠21の前板21aと回動枠22の前板22aの幅よりも大きくされ、パレット9が第2、第3の案内溝26、27に水平状態で容易に案内されるようになっている。
【0018】
なお、ディスクDを搭載しないパレット9は第1の案内溝25と第3の案内溝27に予め収容されることになる。また、固定枠21の前板21aと回動枠22の前板22aの幅は、パレット9を第2、第3の案内溝26、27に水平に通行させ得るように狭くされているが、前板21a、22aの幅を狭くする代りに前板21a、22aにパレット9を挿通させるスロットを設けてもよい。
【0019】
図5は回動枠22の側面図であり、回動枠22の側板22cにはパレット9を掴むための爪部材30、31を前後方向に案内する第1〜第4の爪案内隙間32a〜32dが、第1〜第4の案内溝25〜28にそれぞれ連通するように形成されている。これらの爪案内隙間32a〜32dの幅は、パレット9を外部に飛び出させない大きさとされている。側板22cの後部には、爪部材30、31を適切な爪案内隙間32a〜32dに整合するように移動させるための爪切換隙間33a、33bが、爪案内隙間32a、32bと爪案内隙間32c、32dにそれぞれ連通するように形成されている。
【0020】
また、側板22cには、前後動部材34、35を前後方向に移動させる隙間36a、36bと、前後動部材34、35を支持するレール37a、37bが設けられている。更に、側板22cの外面の前端部には、爪部材30、31を押圧して内方に回転させるための押圧部材38が、側板22cに固定された支軸38aにより回動自在に支持されている。そして、側板22の外面の押圧部材38の近傍には、ロッド39aを有して押圧部材38を駆動するためのソレノイド39が取り付けられている。
【0021】
従って、回動枠22には第1〜第4の案内溝25〜28、爪部材30、31、第1〜第4の爪案内溝32a〜32d、隙間33a、33b、隙間36a、36b、レール37a、37b、押圧部材38、及びソレノイド39が、それぞれ左右に対となって設けられている。
【0022】
再び図2に示すように、前後動部材34、35は回動枠22に軸支されたねじ軸41a、41bに連結部34a、35aを介して前後方向に移動自在にそれぞれ螺合され、回動枠22の後板22bの外面には、ねじ軸41a、41bを回転駆動するための駆動モータ42a、42bがそれぞれ取り付けられている。
【0023】
図6は一方の爪部材31と前後動部材35の連結機構を示す図4に対応する部分拡大斜視図であり、他方の爪部材30と前後動部材34の連結機構も同様な構成とされている。前後動部材34、35は回動枠22に対してC方向に移動自在とされ、爪部材30、31は前後動部材34、35に支軸43a、43bを介して支持され、前後動部材34、35に対してD方向に摺動自在、かつE方向に回動自在とされている。爪部材30、31と一体の軸受部44a、44bの外周面にはコイルばね45a、45bが設けられ、このコイルばね45a、45bの一端部が前後動部材34、35の係止孔34b、35bに係止されることにより、爪部材30、31はE方向に付勢されている。そして、前後動部材34、35の内面には、レール37a、37bの上を転がるローラ46a、46bが設けられている。
【0024】
従って、回動枠22には支軸43a、43b、軸受部44a、44b、コイルばね45a、45b、及びローラ46a、46bが、それぞれ左右に対となって設けられている。なお、前後動部材34、35は上下に1個ずつ設けられ、ねじ軸41a、41bは左右に1個ずつ設けられている。
【0025】
そして、回動枠22の内部の後板22bの前方には、コの字状の上下動部材47が、案内部48を介して後板22bに連結され、上下動部材47はD方向に移動自在とされている。図2に示すように上下動部材47には、爪部材30、31の基部30a、31aを挿通させる2対の隙間47a、47bと、前後動部材34、35を挿通させる幅広い隙間47c、47dとが形成されている。爪部材30、31は上下動部材47の隙間47a、47bにそれぞれ挿通されているとき、肉厚部30b、31b(肉厚部30bは図示せず)が上下動部材47の内面に当接され、外方への回転が規制されている。
【0026】
このように形成された上下動部材47は、図5に示すように回動枠22が回動した際に重力により下方に移動し、一方の隙間47aが第2の爪案内隙間32bに整合し、他方の隙間47bが第4の爪案内隙間32dに整合するようになっている。また、上下動部材47は回動枠22が逆回転した際には同様に重力により下方に移動し、一方の隙間47aが第1の爪案内溝32aに整合し、他方の隙間47bが第3の爪案内溝32cに整合するようになっている。
【0027】
なお、固定枠21の両側板21cの後部の両側に左右1対のストッパ49aを設け、上下動部材47の左右方向の片側の上下には、ストッパ49aに回動方向から当接可能な上下1対の突片49bを設ければ、回動枠22が正逆方向に回動した際に上下動部材47を強制的に下方へ移動させることが可能となる。
【0028】
このような構成の反転受渡し機構8は、図7の部分断面図に示すように、最初に空パレット9aを第1の案内溝25と第3の案内溝27に表面11を第2の案内溝26と第4の案内溝28側に向けてそれぞれ収容している。また、上下動部材47は重力の作用、或いはストッパ49aと一方の突片49bの作用により下方に移動し、爪部材30、31は第2の案内溝26と第4の案内溝28にそれぞれ対応している。
【0029】
次に、搬送機構4の制御回路が指令を発し、搬送機構4は図8に示すように反転受渡し機構8を所望の保管庫2の前方に搬送する。そして、反転受渡し機構8の一方の駆動モータ42aが一方のねじ軸41aを回転し、一方の前後動部材34を前方に駆動する。これにより、爪部材30の摺動面30cは上下動部材47の側面と第2の案内溝26の底面を摺動し、回動枠22の前板22aから突出する。
【0030】
このとき、爪部材30の摺動面30cが第2の案内溝26から外れ、爪部材30がコイルばね45aの付勢力により外方に回動する。そして、爪部材30の係合溝30dがパレット9の突片13を係合できる位置まで進出したとき、ソレノイド39が作動してロッド39aは押圧部材38を介して爪部材30の摺動面30cを押圧する。これにより、爪部材30の係合溝30dにパレット9の突片13が係合し、爪部材30がパレット9bを掴む。
【0031】
その後に、駆動モータ42aがねじ軸41aを逆回転し、爪部材30を第2の案内溝26内に引き入れる。そして、爪部材30の摺動面30cが第2の案内溝26の底面を摺動するようになった時点で、ソレノイド39の作動を停止し、その後は爪部材30の姿勢を第2の案内溝26の底面で保持しながら、所望のディスクDを搭載したパレット9bを第2の案内溝26に引き込む。また、搬送機構4は必要に応じて反転受渡し機構8を他の所望の保管庫2の前に搬送し、他方の爪部材31が一方の爪部材30と同様に所望のディスクDを搭載したパレット9bを掛止し、第4の案内溝28に引き込む。これにより、図9に示すように回動枠22の内部には2枚の空パレット9aとディスクDを搭載した2枚のパレット9bが収容されたことになる。
【0032】
このようにして反転受渡し機構8が保管庫2から所望のディスクDを搭載したパレット9bを収容すると、搬送機構4は反転受渡し機構8を記録再生ドライブ3の前方に搬送し始める。ここで、ディスクDの反転が必要な場合には、駆動モータ24を作動させ、回動枠22を180度回動させる。このとき、第1の案内溝25と第3の案内溝27に空パレット9aが予め収容されているので、図10に示すように回動枠22が反転した際にディスクDはそれらのパレット9a内に反転した状態で落下し、上方のパレット9bは空になる。
【0033】
また、回動枠22が回動した際に、上下動部材47が自重、或いはストッパ49aと他方の突片49bの作用により下方に移動し、爪部材30、31は下位に位置した第3の案内溝27と第1の案内溝25に対応する位置にそれぞれ移動する。そして、図11に示すように搬送機構4が反転受渡し機構8を記録再生ドライブ3の前方に移動した後に、爪部材30、31を同時又は片方ずつ駆動し、反転したディスクDを搭載したパレット9aを記録再生ドライブ3にそれぞれ押し込む。
【0034】
この間に、ソレノイド39が作動し、爪部材30、31の係合溝30d、31dとパレット9の突片13が係合した状態で、爪部材30、31は記録再生ドライブ3の入口に進出し、パレット9aを記録再生ドライブ3内の所定位置に押し込む。その後に、ソレノイド39の作動が停止し、爪部材30、31がコイルばね45a、45bの付勢力により外方に回動し、爪部材30、31の係合溝30d、31dとパレット9の突片13との係合が外れる。そして、爪部材30、31はパレット9aを開放した後に回動枠22内に引き込む。
【0035】
このようにして、記録再生ドライブ3に搬送するに際して、反転を要するディスクDは反転受渡し機構8において反転を行うが、反転を要しないディスクDは反転せずにそのまま反転受渡し機構8により記録再生ドライブ3に押し込む。
【0036】
また、記録再生ドライブ3において記録再生がなされた後のディスクDは、反転受渡し機構8により逆動作により取り出し保管庫2に戻すことになるが、その際に反転がなされているディスクDについては反転受渡し機構8により反転して戻してもよいし、そのまま戻すこともできる。なお、そのまま戻す場合には制御回路のメモリはその旨を記憶しておく必要がある。
【0037】
このように第1の実施の形態では、回動枠22の第1の案内溝25と第3の案内溝27のそれぞれに空パレット9aを下向きに予め収容しておき、ディスクDを搭載したパレット9bを空パレット9aの下側の第3の案内溝26と第4の案内溝28にそれぞれ引き込み、ディスクDを2枚のパレット9a、9bにより挟み込むことができる。そして、回動枠22を180度回動させてパレット9a、9bを反転しても、中間板によりディスクDをパレット9a、9b同士の間から落下させることなく、予め収容しておいた空パレット9a上に反転した状態で確実に搭載することができる。
【0038】
また、反転受渡し機構8は、一方の爪部材30と他方の爪部材31の双方を運転することにより、記録再生ドライブ3のディスクDを交換する際に、一方の爪部材30で新しいディスクDを搬送し、今まであったディスクDは他方の爪部材31で回動枠22内に引き込むことができる。このため、今まで必要であったディスクDを保管庫2に搬送する時間が不要となり、処理時間を短縮できる。また、爪部材30、31のうちの一方が故障しても、他方が運転を継続できるので、フェールセーフの機能を有している。なお、反転受渡し機構8はその片方の受渡し機構のみを使用することが可能であるが、処理時間の短縮やフェールセーフを考慮しなければ、片方の受渡し機構のみの構成とすることも勿論可能である。
【0039】
図12は箱体1の一部を想像線で示す第2の実施の形態の斜視図であり、支柱7には第1の実施の形態の反転受渡し機構8の代りに、反転機構を有しない受渡し機構51が支持されており、更に例えば記録再生ドライブ3の下部の箱部1b内には、図13の斜視図に示すような反転機構52が配置されている。
【0040】
また、パレット9’には4個の孔16が設けられていると共に、パレット9’の突片13の近傍には2対の鉄片17が設けられている。受渡し機構51はディスクDを搭載したパレット9’を保管庫2、記録再生ドライブ3又は反転機構52に受け渡すだけの構成とされ、反転機構52は1枚のディスクDを2枚のパレット9’の間に挟んで反転し得る構成とされている。
【0041】
反転機構52において、箱部1bに支持されたブラケット53に回動枠54が回動自在に支持され、ブラケット53に支持された駆動モータ55により回転駆動されるようになっている。回動枠54の側板54aの内面には、2枚1組の対向するパレット9’を案内するための2対の案内溝56、57が設けられている。
【0042】
また、回転枠54内の2枚のパレット9の間に、ディスクDを通過させる孔を有する中間板が設けられている。第1の実施の形態のようにこの中間板を設けることにより、反転中にデイスクDが落下する虞れがない。
【0043】
回動枠54の後板54bには、パレット9’の鉄片17を引き出しに支障のない弱い力で吸着するためのマグネット58が固定されている。
【0044】
回動枠54の一方の側板54aには、ストッパ用の突片59とセンサ用のフラグ60が外向きに設けられており、ブラケット53には回動枠54の突片59の移動を規制する1対のストッパ61と、回動枠54のフラグ60を検出する1対のセンサ62とがそれぞれ設けられている。そして、回動枠54の上部の橋絡部54cには、パレット9’の孔16を通してパレット9’の位置を検出する光学センサの投光部63が配置され、回動枠54の下部の橋絡部54dには投光部63からの光を受光する図示しない受光部が配置されている。このような構成の反転機構52の上側の案内溝56には、表面11を下に向けた空パレット9’が予め収容されている。
【0045】
ディスクDを記録再生ドライブ3に搬送する必要がある場合に、搬送機構4は受渡し機構51を記録再生ドライブ3の前方に直接搬送するか、ディスクDの反転が必要な場合は一旦ディスクDを反転機構52に搬送して、ここでディスクDを反転してから記録再生ドライブ3に搬送する。
【0046】
搬送機構4が受渡し機構51を反転機構52の前に搬送した際には、受渡し機構51はディスクDを搭載したパレット9’を反転機構52の下側の案内溝57に押し込む。これにより、マグネット58がパレット9’の鉄片17を吸着すると共に、光学センサの受光部が投光部63からの光を上下のパレット9’の孔16を通して受光し、上下のパレット9’が正しい位置にあることを検出する。その後に、駆動モータ55の作動により回動枠54が、パレット9’の進入方向に向かって右回りに回転し、突片59が他方のストッパ61に当接することにより回動枠54の回転が停止し、このことを他方のセンサ62が検出する。これにより、ディスクDの反転が完了し、ディスクDは下側に反転された他方のパレット9’に搭載される。そして、受渡し機構51は反転されたディスクDを搭載したパレット9’を反転機構52から引き出し、搬送機構4は受渡し機構51を記録再生ドライブ3の前に搬送する。
【0047】
なお、反転したディスクDを記録再生ドライブ3において記録再生した後に元の保管庫2に戻す際に、そのままの状態で戻して制御回路のメモリにそのことを記憶しておいてもよいし、或いは保管庫2に戻す前に再度反転機構52に搬送しディスクDを反転してもよい。
【0048】
このように第2の実施の形態では、第1の実施の形態の反転受渡し機構8に代えて反転しない受渡し機構51を設けると共に、ディスクDを反転するための反転機構52を受渡し機構51とは別に配置したので、受渡し機構51と反転機構52の構成が簡素化する上に、それらの制御が容易になる。また、受渡し機構51の送行距離を考慮して反転機構52を複数個配置することもできる。
【0049】
なお、第1、第2の実施の形態では、ディスクDを保管庫2と記録再生ドライブ3の間で交換することについて説明したが、ディスクDを交換するのではなく保管庫2や記録再生ドライブ3内に運ぶだけに使用できることは云うまでもない。また、保管庫2と記録再生ドライブ3を同一円周状の異なる位置に設けたが、これらを重なるように設けることもできる。
【0050】
また、搬送機構4は同一円周上に配置した保管庫2、記録再生ドライブ3及び反転機構52に対し、パレット9、9’を搬送するようにしたが、保管庫2、記録再生ドライブ3及び反転機構52を直列に配置してパレット9、9’を直線的に搬送するように構成してもよい。
【0051】
更に、複数のディスク自動交換装置を連設し、それぞれの箱体1にはディスクDを搭載したパレット9、9’を他のディスク自動交換装置に対して受け渡すことが可能な機構を設けることができ、この場合にはこれらの自動交換装置同士の信号接続に赤外線信号を使用することもできる。
【0052】
そして、第1の実施の形態のパレット9と上下動部材47にも第2の実施の形態と同様な鉄片17とマグネット58をそれぞれ設けることができることは云うまでもなく、保管庫2の内部にもパレット9、9’の鉄片17を吸着する図示しないマグネットを設ければ、パレット9、9’は引き出しに支障のない弱い力で保管庫2に吸着され、ディスクDを搭載したパレット9、9’が保管庫2内に整列し易く、かつ振動等によって移動することもない。
【0053】
また、第2の実施の形態ではパレット9’が所定位置にあることを光学センサにより検出したが、機械的センサ、その他の方式のセンサに代替できることは云うまでもない。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るディスク反転装置は、ディスクをパレットと共に反転中に、ディスクがパレット同士の隙間から落下することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の斜視図である。
【図2】1組のパレットと共に示す反転受渡し機構の斜視図である。
【図3】反転受渡し機構の部分拡大平面図である。
【図4】回動枠を90度回動した状態の反転受渡し機構の斜視図である。
【図5】回動枠の側面図である。
【図6】回動枠の図4に対応する部分拡大斜視図である。
【図7】作用説明図である。
【図8】作用説明図である。
【図9】作用説明図である。
【図10】作用説明図である。
【図11】作用説明図である。
【図12】第2の実施の形態の斜視図である。
【図13】反転機構の斜視図である。
【符号の説明】
2 保管庫
3 記録再生ドライブ
4 搬送機構
7 支柱
8 反転受渡し機構
9、9’ パレット
17 鉄片
21 固定枠
22、54 回動枠
24、42a、42b、55 駆動モータ
25〜28、56、57 案内溝
30、31 爪部材
34、35 前後動部材
47 上下動部材
49a、49b、59、61 ストッパ
51 受渡し機構
52 反転機構
58 マグネット
62、63 センサ
D ディスク
Claims (4)
- 第1、第2のパレットをそれぞれ収容するパレット収容手段を有し、ディスクを搭載した前記第1のパレットと前記ディスクを搭載しない前記第2のパレットとを重ね合わせ、前記パレット収容手段を反転することにより、反転した前記ディスクを前記第1のパレットから前記第2のパレット上に搭載させる手段を設け、前記ディスクを通過させる孔を有し反転時に隙間から前記ディスクの脱落を防止する中間板を前記パレット収容手段間に設けたことを特徴とするディスク反転装置。
- 前記パレット収容手段は略水平位置から略水平位置に180度反転する請求項1に記載のディスク反転装置。
- 請求項1に記載のディスク反転装置を、前記ディスクを保管手段と記録再生手段間で搬送する搬送手段内に設けたディスク搬送装置。
- 請求項1に係るディスク反転装置に対し、前記ディスクの出し入れを行い、保管手段と記録再生手段間で前記ディスクを搬送するディスク搬送装置。
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