JP3565610B2 - 燃焼装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、バーナへ燃焼用空気を通風するファンと、前記バーナへの燃料供給量に基づいて燃焼用空気の目標通風量を前記ファンの目標回転数として設定する目標回転数設定手段と、前記目標回転数設定手段にて設定された目標回転数で前記ファンを駆動するファン制御手段と、前記目標回転数で前記ファンが駆動されている状態における実際通風量と目標通風量との過不足を検出する過不足検出手段とが設けられ、前記目標回転数設定手段が、前記過不足検出手段の検出情報に基づいて前記目標回転数を過不足解消側に補正するように構成され、前記目標回転数設定手段による前記目標回転数の補正を実行する為の補正情報を記憶する記憶手段が設けられている燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記燃焼装置は、例えば特開昭63−294420号公報に開示されており、バーナへの燃料供給量に基づく燃焼用空気の目標通風量をファンの目標回転数として設定し、実際通風量と目標通風量との過不足の検出情報に基づいてその目標回転数を過不足解消側に補正するので、ある燃焼運転時に目標回転数を過不足解消側に補正すると、次の燃焼運転時においてもその補正された目標回転数でファンが駆動され、例えば、燃焼運転を行う都度、実際通風量と目標通風量との過不足を検出して、過不足が解消されるようにファンの駆動を制御する場合に比べて、目標通風量に対して過不足の少ない実際通風量を早期に得やすい利点があるが、目標通風量に対して実際通風量に過不足が生じるのは、ファンで通風される通風経路に発生した異常、例えば、フィルターの目詰まりや一定条件下での空気通過量が所定の通過量と異なるフィルターの誤装着,通風経路の破損、更にはフィルターの装着忘れ等に起因することが多く、そのような異常を解消した後の燃焼運転時からは、補正が行われていない目標回転数でファンを駆動する必要があるので、この種の燃焼装置においては、従来、記憶手段に記憶されている目標回転数の補正を実行する為の補正情報を初期化するためのリセットスイッチを設け、通風経路に発生した異常の解消作業を行うと、その都度リセットスイッチを人為操作して、次の燃焼運転時からは補正が行われていない目標回転数でファンを駆動するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術によれば、通風経路に発生した異常の解消作業を行った後、リセットスイッチの操作を忘れると、次の燃焼運転時において、目標通風量に対して補正されたままの目標回転数でファンが駆動されることになり、かえって正常な燃焼運転が妨げられる欠点がある。
【0004】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、通風経路の異常を解消するにともなって、特別な人為操作を要することなく、補正が行われていない目標回転数でファンを駆動できるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する為の本発明の第1特徴構成は、
バーナへ燃焼用空気を通風するファンと、前記バーナへの燃料供給量に基づいて燃焼用空気の目標通風量を前記ファンの目標回転数として設定する目標回転数設定手段と、前記目標回転数設定手段にて設定された目標回転数で前記ファンを駆動するファン制御手段と、前記目標回転数で前記ファンが駆動されている状態における実際通風量と目標通風量との過不足を検出する過不足検出手段とが設けられ、前記目標回転数設定手段が、前記過不足検出手段の検出情報に基づいて前記目標回転数を過不足解消側に補正するように構成され、前記目標回転数設定手段による前記目標回転数の補正を実行する為の補正情報を記憶する記憶手段が設けられている燃焼装置であって、
前記ファンで通風される通風経路の異常が解消されたことを検出する異常解消検出手段と、前記異常解消検出手段による異常解消の検出結果に基づいて、前記記憶手段に記憶されている補正情報を初期化する初期化手段とが設けられている点にある。
【0006】
本発明の第2特徴構成は、第1特徴構成において、
前記通風経路の異常が、当該通風経路の通風障害である点にある。
【0007】
本発明の第3特徴構成は、第2特徴構成において、
前記通風障害が、通風経路に設けたフィルターの目詰まりである点にある。
【0008】
本発明の第4特徴構成は、第3特徴構成において、
前記異常解消検出手段が、通風経路に対する前記フィルターの着脱操作を検出して、当該通風経路の異常が解消されたことを検出するように構成されている点にある。
【0009】
本発明の第5特徴構成は、第1,第2,第3又は第4特徴構成において、
前記過不足検出手段が、排ガス中の未燃ガス量を検出して、実際通風量が目標通風量よりも不足していることを検出するように構成されている点にある。
【0010】
本発明の第6特徴構成は、第1,第2,第3又は第4特徴構成において、
前記過不足検出手段が、目標回転数で駆動されている状態におけるファンの実際仕事量と、その目標回転数に対応して予め設定されているファンの目標仕事量との過不足を検出して、実際通風量と目標通風量との過不足を検出するように構成されている点にある。
【0011】
本発明の第7特徴構成は、第1,第2,第3,第4,第5又は第6特徴構成において、
前記目標回転数が設定回転数を越える目標回転数に補正されると、前記燃料供給量の調整範囲の上限値を減少側に変更する調整範囲変更手段が設けられている点にある。
【0012】
【作用】
第1特徴構成による作用は次の通りである。
通風経路の異常が解消されると、記憶手段に記憶されている補正情報が初期化される。
【0013】
第2特徴構成による作用は次の通りである。
通風経路の通風障害を解消すると、記憶手段に記憶されている補正情報が初期化される。
【0014】
第3特徴構成による作用は次の通りである。
通風経路に設けたフィルターの目詰まりを解消すると、記憶手段に記憶されている補正情報が初期化される。
【0015】
第4特徴構成による作用は次の通りである。
通風経路に対するフィルターの着脱操作を行うと、通風経路の異常が解消されたとして、記憶手段に記憶されている補正情報が初期化される。
【0016】
第5特徴構成による作用は次の通りである。
排ガス中の未燃ガス量を検出して、実際通風量が目標通風量よりも不足していることを検出し、その不足の検出情報に基づいて目標回転数を不足解消側に補正する。
【0017】
第6特徴構成による作用は次の通りである。
目標回転数で駆動されている状態におけるファンの実際仕事量と、その目標回転数に対応して予め設定されているファンの目標仕事量との過不足を検出して、実際通風量と目標通風量との過不足を検出し、その過不足の検出情報に基づいて目標回転数を過不足解消側に補正する。
【0018】
第7特徴構成による作用は次の通りである。
目標回転数が設定回転数を越える目標回転数に補正されると、燃料供給量の調整範囲の上限値が減少側に変更される。
【0019】
【発明の効果】
第1特徴構成によれば、通風経路の異常を解消するにともなって、記憶手段に記憶されている補正情報が初期化されるので、特別な人為操作を要することなく、補正が行われていない目標回転数でファンを駆動できる。
【0020】
第2特徴構成によれば、第1特徴構成による効果に加えて、通風経路に通風障害がある場合は、通風量が目標通風量に比べて不足する傾向にあり、目標回転数は不足解消側、つまり、回転数増大側に補正されているが、その通風障害を解消すると、記憶手段に記憶されている補正情報が初期化されるので、過剰な通風量に起因する炎のリフトや立ち消えを防止できる。
【0021】
第3特徴構成によれば、第2特徴構成による効果に加えて、フィルターの目詰まりは通風量が多いほど早く進行し易く、フィルターの目詰まりを解消したにもかかわらず、回転数増大側に補正されている目標回転数でファンを駆動すると、過剰な通風量に起因してそのフィルターの目詰まりが早く進行するおそれがあるが、フィルターの目詰まりを解消すると、記憶手段に記憶されている補正情報が初期化されるので、そのようなおそれが少ない。
【0022】
第4特徴構成によれば、第3特徴構成による効果に加えて、フィルターの交換や清掃等にともなう着脱操作を検出して、記憶手段に記憶されている補正情報を初期化するので、例えばフィルターの詰まり状態を判別してフィルターの目詰まりが解消されたことを検出するものに比べて、検出構造を簡略化でき、異常解消検出手段の誤作動が少ない。
【0023】
第5特徴構成によれば、第1,第2,第3又は第4特徴構成による効果に加えて、実際通風量が目標通風量よりも不足している場合に発生しやすい、排ガス中の一酸化炭素ガス等の未燃ガス量を検出して、目標回転数を不足解消側に補正するので、安全上好ましい。
【0024】
第6特徴構成によれば、第1,第2,第3又は第4特徴構成による効果に加えて、実際の通風量が反映され易い、目標回転数で駆動されている状態におけるファンの実際仕事量と、その目標回転数に対応して予め設定されているファンの目標仕事量との過不足を検出して、実際通風量と目標通風量との過不足を検出し、その過不足の検出情報に基づいて目標回転数を過不足解消側に補正するので、正常な燃焼運転を行い易い。
【0025】
第7特徴構成によれば、第1,第2,第3,第4,第5又は第6特徴構成による効果に加えて、過不足検出手段で通風量の不足が検出されると、目標回転数は不足解消側、つまり、回転数増大側に補正されるが、ファンが回転可能な上限の回転数を越える目標回転数に補正された場合には、目標通風量を確保することが困難で、排気中の未燃ガスの増大など、正常な燃焼運転ができないおそれがあるが、目標回転数が設定回転数を越える目標回転数に補正されると、燃料供給量の調整範囲の上限値が減少側に変更されるから、そのようなおそれが少ない。
【0026】
【実施例】
〔第1実施例〕
図1は、ケーシング1内に、本発明による燃焼装置Aとこの燃焼装置Aで加熱される水加熱用の熱交換器2とが備えられている給湯器の概略を示し、熱交換器2には、水が供給される給水路W1と、加熱された湯を図示しない給湯栓に給湯する給湯路W2とが接続され、給水路W1には、熱交換器2への給水量を検出する水量センサS1と、熱交換器2への入水温度を検出する入水温センサS2とが設けられ、給湯路W2には、熱交換器2の出湯温を検出する出湯温センサS3が設けられている。
【0027】
前記燃焼装置Aは、燃焼室3を形成している筒胴4,熱交換器2を加熱するバーナ5,バーナ5に燃焼用空気を通風するファン6,バーナ5に燃料ガスを供給する燃料ガス供給路G等を備え、バーナ5の近くには点火用のイグナイタ5aと、バーナ5が着火したか否かを検出するフレームロッド5bとが設けられ、燃料ガス供給路Gには、燃料ガス供給を断続する二つの開閉弁V1,V2と燃料ガス供給量を調整する電磁式のガス量調整弁V3とが設けられている。
【0028】
前記ファン6で通風される通風経路は、図2,図3に示すように、ケーシング1の前面側を形成する着脱可能な前板8と筒胴4との間に形成される給気路9と、筒胴4内側の燃焼室3から排気筒10に亘る排気路11とを備え、給気路9の空気取り入れ口12が前板8に設けられ、ファン6の駆動回転で、空気取り入れ口12から吸引された空気がバーナ5に燃焼用空気として吐出され、燃焼室3で生成された燃焼排ガスが筒胴4上部の排気筒10から室外に排出されるようになっている。
【0029】
前記空気取り入れ口12は、図4,図5に示すように、ケーシング1に固定した防音カバー13にビス止めされるフィルター取付け板14と、フィルター取付け板14に係脱自在に固定されるフィルター15と、前板8に係脱自在に固定されるフィルターカバー16とを設けて構成され、前板8に形成した矩形孔17の周縁部とフィルター取付け板14との間には、ゴム製のシールパッキン18が挟み付けられ、フィルターカバー16と前板8との間から矩形孔17に流入した空気が、フィルター15とフィルター取付け板14に形成した長孔群19とを順に通過して、フィルター取付け板14の周壁に形成した抜き孔20からケーシング1内に吸引される。
【0030】
前記フィルター15は、図6に示すように、その枠体21に設けた係止爪21a,21bをフィルター取付け板14に形成した長孔22a,22bからその裏側に入り込ませて、当該フィルター取付け板14に係止固定されるもので、フィルター取付け板14の裏面側には、フィルター15を係止固定するとその係止爪21aに押されてオン作動し、フィルター15を外すとオフ作動するマイクロスイッチMSが取り付けられている。
【0031】
前記給気路9内には、リモコン装置Rからの制御指令に基づいてバーナ5の燃焼制御とファン6の回転数制御等を実行するバーナコントローラBCが配置され、リモコン装置Rには、燃焼運転の開始・停止を指令する運転スイッチDS,給湯温度表示器23,給湯温度設定器24,メンテナンススイッチ25等が備えられている。
【0032】
前記バーナコントローラBCは、給湯栓の開操作に伴って水量センサS1の検出値が設定値を越えると、イグナイタ5aによりバーナ5を点火させ、水量センサS1により検出される給水量と入水温センサS2の検出値に基づいてバーナ5への燃料ガス供給量IPをガス量調整弁V3で制御すると共に、出湯温センサS3の検出値が設定給湯温度に合致するように燃料ガス供給量IPを補正して、バーナ5の燃焼制御を実行する。
【0033】
又、バーナコントローラBCは、ファン6によるバーナ5に対する燃焼用空気の通風量がバーナ5への燃料ガス供給量IPに対して適正な量になるように、ファン6の駆動用電動直流モータの回転数を制御する。
【0034】
図7は、バーナコントローラBCにおけるファン回転数の制御構成を示すブロック図で、リモコン装置Rからの指令情報や前述の各センサS1,S2,S3の検出情報に基づいてバーナ5への燃料ガス供給量IPを演算する演算部26,バーナ5への燃料ガス供給量IPに基づいて燃焼用空気の目標通風量をファン6の目標回転数Nとして設定する目標回転数設定手段としての目標回転数設定部27,目標回転数設定部27にて設定された目標回転数Nでファン6を駆動するファン制御手段としてのファン制御部28,目標回転数Nでファン6が駆動されている状態における実際通風量と目標通風量との過不足を検出する過不足検出手段としての過不足検出部29,目標回転数Nが設定回転数NMAX を越える範囲に亘って補正されると、燃料ガス供給量IPの調整範囲の上限値である最大供給量IPMAX を減少側に変更する調整範囲変更手段としての調整範囲変更部30,ファン6で通風される通風経路の異常、具体的には空気取り入れ口12に装着したフィルター15の目詰まりに起因する給気路9の通風障害(通風経路の閉塞状態)が解消されたことを検出する異常解消検出手段としての異常解消検出部31,ファン6の実際の回転数Nを検出するエンコーダ32の夫々が設けられている。
【0035】
前記過不足検出部29は、排気路11内に燃焼排ガス中の未燃ガスであるCOガス(一酸化炭素ガス)の濃度を検出するCOセンサ33を設けて、このCOセンサ33による検出CO濃度PCOに基づいて通風量の不足を検出するもので、検出CO濃度PCOが設定値を越えている場合は、不完全燃焼が発生しているとして、実際通風量が目標通風量に比べて少ないことを検出する。
【0036】
前記目標回転数設定部27は、過不足検出部29にて実際通風量が目標通風量に比べて少ないことが検出されると、目標回転数Nを増大側に補正するように構成され、目標回転数設定部27による目標回転数Nの補正を実行する為の補正情報ΔNを記憶する記憶手段としてのメモリ34と、異常解消検出部31による異常解消の検出結果に基づいて、メモリ34に記憶されている目標回転数Nの補正情報ΔNを初期化する初期化手段としての補正初期化部35とが設けられている。
【0037】
図8は燃料ガス供給量IPとファン6の目標回転数Nとの相関関係を示すグラフで、図中の実線は初期設定された相関関係Cを示し、この初期設定された相関関係Cで示す最大供給量IPMAX に対する目標回転数Nを所定の補正量だけ増大させた点と、最小供給量IPMIN に対する目標回転数Nを所定の補正量だけ増大させた点とを結ぶ直線が第1回目の増大側の補正相関関係(C+1)となり、第1段目の補正相関関係(C+1)から更に、上記補正量と同じ補正量づつ増大する複数段階の補正相関関係(C+n)に漸次補正させ、これらの補正量の累積量が補正情報ΔNとしてメモリ34に記憶され、増大側の補正回数が設定回数に達すると、異常であると判断して異常処理を行うようになっている。
【0038】
前記燃料ガス供給量IPの調整範囲変更部30は、増大側に補正された燃料ガス供給量IPと目標回転数Nとの相関関係において、ファン6の最大可能回転数NMAX を越えている部分があると、燃料ガスの最大供給量IPMAX を減少側、つまり、その最大可能回転数NMAX に対応する燃料供給量IPに変更する。
【0039】
前記異常解消検出部31は、フィルター15の目詰まりによる給気路9の通風障害が解消されたことを、フィルター15の清掃や交換にともなう当該フィルター15のフィルター取付け板14に対する着脱操作を検出して、間接的に検出するもので、フィルター15のフィルター取付け板14からの取り外しにともなってオフ作動されるマイクロスイッチMSからの取り外し検出信号Dの入力に基づいて、フィルター15の目詰まりが解消されたことを検出して、補正初期化部35によりメモリ34に記憶されている補正情報ΔNを零にクリアする。
【0040】
次に、バーナコントローラBCにおけるファン回転数の制御フローを図9,図10に基づいて説明する。
電源が投入されると、マイクロスイッチMSからの取り外し検出信号Dの有無に基づいてフィルター15がフィルター取付け板14から取り外されているか否かを判断し(スッテップ1)、フィルター15が取り外されている場合は、メモリ34に記憶されている補正情報ΔNを零にクリアする(スッテップ2)。
【0041】
燃焼開始命令があると、プレパージの開始、バーナ5への燃料ガスの供給開始、イグナイタ5aによる点火等の燃焼動作が開始され(スッテップ3,4)、メモリ34に補正情報ΔNが記憶されているか否かを判断して(スッテップ5)、補正情報ΔTが記憶されている場合は、目標回転数設定部27は、その補正情報ΔNに基づいて目標回転数Nと燃料ガス供給量IPとの相関関係を補正し(スッテップ6)、補正した相関関係に基づいて燃料ガス供給量IPに対応するファン6の目標回転数Nを設定して、燃料ガス供給量IP,通風量,水量等の比例制御運転を実行する(スッテップ7)。
【0042】
前記過不足検出部29は、検出CO濃度PCOが設定値を越えているか否かを判断し(スッテップ8)、検出CO濃度PCOが設定値を越えていない場合は、燃焼停止命令があるまで比例制御運転を続行し(スッテップ9)、検出CO濃度PCOが設定値を越えていて不完全燃焼が発生している判断した場合、目標回転数設定部27は、目標回転数Nと燃料ガス供給量IPとの相関関係を補正し(スッテップ10)、調整範囲変更部30は、補正された目標回転数Nと燃料ガス供給量IPとの相関関係において、ファン6の最大可能回転数NMAX を越えている部分があるか否かを判断して(スッテップ11)、最大可能回転数NMAX を越えている部分がある場合は最大供給量IPMAX を減少側、つまり、その最大可能回転数NMAX に対応する燃料ガス供給量IPに変更する(スッテップ12)。
【0043】
そして、最大供給量IPMAX を変更した場合は、その変更した最大供給量IPMAX が予め設定されている最小限必要な最大供給量IPを確保しているか否かを判断し(スッテップ13)、最大供給量IPを確保できていない場合は、エラーを表示して、バーナ5への燃料ガスの供給停止,アフターパージの開始等の燃焼停止動作を行う(スッテップ14)。
【0044】
また、最大供給量IPを確保できている場合及び最大供給量IPMAX を変更しない場合は、燃焼停止命令があるまで、その補正した相関関係に基づいて目標回転数Nを設定して、燃料ガス供給量IP,通風量,水量等の比例制御運転を続行する(スッテップ9)。
【0045】
燃焼停止命令があると、目標回転数Nと燃料ガス供給量IPとの相関関係を補正したか否かを判断し(スッテップ15)、補正しておればメモリ34に記憶されていた補正情報ΔNが、その新たな補正量を積算した補正情報ΔNに書き換えられ(スッテップ16)、バーナ5への燃料の供給停止,アフターパージの開始等の燃焼停止動作を行って(スッテップ17)、次の燃焼開始命令があるまで待機する。
【0046】
前記補正情報ΔNをクリアする動作を、図11に示す制御フローに基づいて詳述すると、補正情報ΔNがメモリ34に記憶されている状態で、取り外し検出信号Dの有無に基づいて、フィルター15がフィルター取付け板14から取り外されているか否かを判断し(スッテップ30,31)、フィルター15が取り外されていない場合は燃焼開始命令があるまで待機し(スッテップ32)、フィルター15が取り外されている場合は、ブザー音を鳴らしてフィルター15が無いことを報知し(スッテップ33)、フィルター15が取り付けられると(スッテップ34)、メモリ34に記憶されている補正情報ΔNを零にクリアして(スッテップ35)、燃焼開始命令があるまで待機する(スッテップ32)。
【0047】
〔第2実施例〕
図12は、異常解消検出部31の別実施例を示し、フィルター15を挟んで、投光器36をフィルターカバー16側に設け、投光器36からの光を受光して信号を出力する光スイッチ37をフィルター取付け板14の内側に設けて、フィルター15の目詰まりが少なく、光スイッチ37から所定のしきい値を越える信号DがバーナコントローラBCに入力されていると、給気路9(通風経路)の通風障害が発生していないことを検出し、光スイッチ37から所定のしきい値を越える信号DがバーナコントローラBCに入力されなくなると、フィルター15の目詰まりが発生していることを検出し、フィルター15の目詰まりが解消されて、所定のしきい値を越える信号DがバーナコントローラBCに入力されると、給気路9の通風障害が解消されたことを検出するように構成してある。
その他の構成は第1実施例と同様である。
【0048】
〔第3実施例〕
図13は、目標回転数Nで駆動されている状態におけるファン6の実際仕事量Dと、その目標回転数Nに対応して予め設定されているファン6の目標仕事量Dとの過不足を検出して、実際通風量と目標通風量との過不足を検出する過不足検出部29が設けられているバーナコントローラBCを示し、直流電源38,ファン6に対する直流電源38の通流をオン・オフするスイッチ部39,ファン6が目標回転数設定部27にて設定された目標回転数Nで駆動されるようにファン6に対する直流電源38の通流率D(ファン6の実際仕事量を示す駆動用の電力値の一例)を制御するファン制御手段としてのファン制御部28,所定の基準圧力においてファン6を所定の目標回転数Nで駆動させる基準状態に対応する基準通流率D(目標回転数Nに対応して予め設定されているファン6の目標仕事量を示す基準電力値の一例)を設定する基準電力値設定手段としての基準通流率設定部40等が設けられている。
【0049】
前記基準通流率Dの設定は、演算部26で積算されている給湯器の運転時間が製品検査における運転時間を少し越える程度の運転時間、つまり、5時間を経過したときのアフターパージ(バーナ5の燃焼停止後に行われる通風動作)において、燃料ガスの最大供給量IPMAX に対応して予め設定されている目標回転数Nでファン6が駆動回転されている状態における通流率Dを基準通流率Dとして設定する。
【0050】
前記過不足検出部29は、アフターパージが実行される際においてそのときの実際の通流率Dと基準通流率Dとを比較し、通流率Dが基準通流率Dよりも大側であって、且つ、それらの偏差が設定値を越えた場合には、実際通風量が目標通風量に比べて多いことを検出し、又、通流率Dが基準通流率Dよりも小側であって、且つ、それらの偏差が設定値を越えた場合には、実際通風量が目標通風量に比べて少ないことを検出する。
【0051】
前記目標回転数設定部27は、過不足検出部29にて実際通風量が目標通風量に比べて多いことが検出されると、目標回転数Nと燃料ガス供給量IPとの相関関係を目標回転数N減少側に補正し、過不足検出部29にて実際通風量が目標通風量に比べて少ないことが検出されると、目標回転数Nと燃料ガス供給量IPとの相関関係を目標回転数N増大側に補正し、これらの目標回転数Nの補正を実行する為の補正情報である補正量の積算値ΔNがメモリ34に記憶される。
【0052】
図14は、目標回転数Nと燃料ガス供給量IPとの相関関係を示し、図中の実線は初期設定した相関関係Cを示し、図中の破線はこの初期設定した相関関係Cを通流率Dと基準通流率Dとの比較に基づいて段階的に補正した補正相関関係(C+n又はC−n)を示す。
【0053】
前記補正相関関係(C+n又はC−n)は、目標回転数Nを増大側に補正する場合、燃料ガスの最大供給量IPMAX に対する目標回転数Nを所定の補正量だけ増大させた点と、燃料ガスの最小供給量IPMIN に対する目標回転数Nを所定の補正量だけ増大させた点とを結ぶ直線が第1段目の増大側の補正相関関係(C+1)となり、目標回転数Nを減少側に補正する場合、最大供給量IPMAX に対する目標回転数Nを所定の補正量だけ減少させた点と、最小供給量IPMIN に対する目標回転数Nを所定の補正量だけ減少させた点とを結ぶ直線が第1段目の減少側の補正相関関係(C−1)となる。
【0054】
このような通流率Dと基準通流率Dとの比較はアフターパージ毎に行われ、増大側に補正する必要がある場合には、第1段目の補正相関関係(C+1)から更に、上記補正量と同じ補正量づつ増大する複数段階の補正相関関係(C+n)に漸次補正させ、減少側に補正する必要がある場合には、第1段目の補正相関関係(C−1)から更に、上記補正量と同じ補正量づつ減少する複数段階の補正相関関係(C−n)に漸次補正させ、増大側及び減少側の補正量の累積値ΔNがメモリ34に記憶され、増大側の補正回数と減少側の補正回数との差が設定回数に達すると、異常であると判断して異常処理を行うようになっている。
その他の構成は第1又は第2実施例と同様である。
【0055】
〔その他の実施例〕
1.バーナへ燃焼用空気を通風するファンは、排ガスを吸引することでバーナへ燃焼用空気を通風するものであっても良い。
2.実際通風量と目標通風量との過不足を検出する過不足検出手段は、不完全燃焼の発生の有無や、排ガス中の未燃ガス量の検出結果に基づいて間接的にその過不足を検出するものに限定されず、通風量検出センサーによる検出結果に基づいて直接的にその過不足を検出するものであっても良い。
3.ファンで通風される通風経路の異常が解消されたことを検出する異常解消検出手段は、通風経路の異常がフィルターの誤装着であって、正規のフィルターが装着されたことの検出に基づいてその異常が解消されたことを検出するものや、通風経路の異常が通風経路構成部材の破損であって、その構成部材が補修されたことの検出に基づいてその異常が解消されたことを検出するもの、更には通風経路の異常がフィルターの装着忘れであって、そのフィルターが装着されたことの検出に基づいてその異常が解消されたことを検出するものであっても良い。
【0056】
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】給湯器の概略構成図
【図2】給湯器の内部を示す正面図
【図3】給湯器の内部を示す側面図
【図4】要部の分解斜視図
【図5】要部の断面図
【図6】要部の断面図
【図7】コントローラのブロック図
【図8】目標回転数と燃料ガス供給量との相関関係を示すグラフ
【図9】制御動作のフローチャート
【図10】制御動作のフローチャート
【図11】制御動作のフローチャート
【図12】第2実施例を示す要部断面図
【図13】第3実施例を示すコントローラのブロック図
【図14】第3実施例における目標回転数と燃料ガス供給量との相関関係を示すグラフ
【符号の説明】
5 バーナ
6 ファン
9,11 通風経路
15 フィルター
27 目標回転数設定手段
28 ファン制御手段
29 過不足検出手段
30 調整範囲変更手段
31 異常解消検出手段
34 記憶手段
35 初期化手段
実際仕事量
目標仕事量
IP 燃料供給量
IPMAX 上限値
目標回転数
MAX 設定回転数
ΔN 補正情報

Claims (7)

  1. バーナ(5)へ燃焼用空気を通風するファン(6)と、
    前記バーナ(5)への燃料供給量(IP)に基づいて燃焼用空気の目標通風量を前記ファン(6)の目標回転数(N)として設定する目標回転数設定手段(27)と、
    前記目標回転数設定手段(27)にて設定された目標回転数(N)で前記ファン(6)を駆動するファン制御手段(28)と、
    前記目標回転数(N)で前記ファン(6)が駆動されている状態における実際通風量と目標通風量との過不足を検出する過不足検出手段(29)とが設けられ、
    前記目標回転数設定手段(27)が、前記過不足検出手段(29)の検出情報に基づいて前記目標回転数(N)を過不足解消側に補正するように構成され、
    前記目標回転数設定手段(27)による前記目標回転数(N)の補正を実行する為の補正情報(ΔN)を記憶する記憶手段(34)が設けられている燃焼装置であって、
    前記ファン(6)で通風される通風経路(9,11)の異常が解消されたことを検出する異常解消検出手段(31)と、
    前記異常解消検出手段(31)による異常解消の検出結果に基づいて、前記記憶手段(34)に記憶されている補正情報(ΔN)を初期化する初期化手段(35)とが設けられている燃焼装置。
  2. 前記通風経路(9,11)の異常が、当該通風経路(9,11)の通風障害である請求項1記載の燃焼装置。
  3. 前記通風障害が、通風経路(9,11)に設けたフィルター(15)の目詰まりである請求項2記載の燃焼装置。
  4. 前記異常解消検出手段(31)が、通風経路(9,11)に対する前記フィルター(15)の着脱操作を検出して、当該通風経路(9,11)の異常が解消されたことを検出するように構成されている請求項3記載の燃焼装置。
  5. 前記過不足検出手段(29)が、排ガス中の未燃ガス量を検出して、実際通風量が目標通風量よりも不足していることを検出するように構成されている請求項1,2,3又は4記載の燃焼装置。
  6. 前記過不足検出手段(29)が、目標回転数(N)で駆動されている状態におけるファン(6)の実際仕事量(D)と、その目標回転数(N)に対応して予め設定されているファン(6)の目標仕事量(D)との過不足を検出して、実際通風量と目標通風量との過不足を検出するように構成されている請求項1,2,3又は4記載の燃焼装置。
  7. 前記目標回転数(N)が設定回転数(NMAX )を越える目標回転数に補正されると、前記燃料供給量(IP)の調整範囲の上限値(IPMAX )を減少側に変更する調整範囲変更手段(30)が設けられている請求項1,2,3,4,5又は6記載の燃焼装置。
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