JP3565076B2

JP3565076B2 - プリント条件入力装置

Info

Publication number: JP3565076B2
Application number: JP03572999A
Authority: JP
Inventors: 幸紀長尾
Original assignee: Noritsu Koki Co Ltd
Current assignee: Noritsu Koki Co Ltd
Priority date: 1999-02-15
Filing date: 1999-02-15
Publication date: 2004-09-15
Anticipated expiration: 2019-02-15
Also published as: JP2000235232A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主としてＡｄｖａｎｃｅｄＰｈｏｔｏＳｙｓｔｅｍ（以下、ＡＰＳと言う）に用いられるフィルムのプリントを行う際に、そのプリント条件を例えばフロッピーディスク等の情報伝達媒体に予め記録するためのプリント条件入力装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
近年、ＡＰＳ用のフィルム（以下、「ＡＰＳフィルム」という。）による同時プリント乃至再プリントが、一般のＤＰＥ店においても行われており、顧客からプリント依頼があった場合には、ＡＰＳフィルムと共に各コマに対するプリント枚数やプリントサイズ等についての各種情報も顧客から得るようにしている。
【０００３】
そして顧客から受け取ったＡＰＳフィルムを、同時プリントを行うＡＰＳフィルムと、再プリントを行うＡＰＳフィルムとに分類して、それぞれのＡＰＳフィルムを専用のトレイに選り分け、同時プリントを行うＡＰＳフィルムについては、ＡＰＳフィルムの現像処理を行った後、現像処理が終了した同時プリントを行うＡＰＳフィルム並びに再プリントを行うＡＰＳフィルムをプリント装置に装着して、プリント処理を行うようにしている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ところで以上のプリント処理装置でのプリント処理時においては、例えば再プリントを行うＡＰＳフィルムについては、プリント処理に際してその都度、顧客から得た指定コマに対するプリント枚数などの依頼事項をプリント装置入力しなければならず、スキャニングおよび露光等の処理を連続して行えない。
【０００５】
また例えば以上のプリント処理装置によりプリント処理を行う場合には、色調整等のプリント処理作業に加えて、前記したプリント情報の入力作業も行わねばならないので、全体の操作が煩雑となり、専門のオペレータが必要となる。
【０００６】
また以上のプリント処理を行う場合、オペレータが、プリント情報等が記載されたＤＰ袋と、プリント装置のモニタ画面に表示された各情報とを見比べながら、プリント情報の入力を行うのであるが、従来では、ＤＰ袋のフォーマットとモニター画面のフォーマットとが必ずしも一致せず、各コマ毎のプリント情報の入力が困難であり、プリント処理作業に支障をきたす不具合がある。
【０００７】
本発明は以上の実情に鑑みて開発したものであって、目的とするところは、プリント処理装置でのプリント処理を行う前に、予め各フィルムに対応するプリント条件を一括して設定しておけるプリント条件入力装置を提供するにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するために、請求項１記載のプリント条件入力装置は、
フィルム側に設定されている情報を読み取るためのフィルム情報読取手段と、顧客から入手して記載されたフィルムのプリント条件をオペレータが入力するための入力手段と、フィルム情報読取手段で読み取った情報に、前記入力手段で入力されるフィルムのプリント条件を関連付けて情報伝達媒体に記録するための情報記録手段と、各種情報を表示するための表示手段と、この表示手段に表示される入力画面のフォーマットを変更するための入力フォーマット変更機能とが備えられ、フィルム情報読取手段により読み取られて表示手段の入力画面に表示された情報に基づいて、入力手段によりＤＰ袋に記載された各種情報を情報記録手段に入力し、フィルム情報読取手段により読み取られた情報と入力手段より入力された情報とを関連づけて情報記録手段に記録するようにしたことを特徴するものである。
【０００９】
請求項２記載の発明は、請求項１記載のプリント条件入力装置におけるフィルム情報読取手段により、フィルムを内包したカートリッジに付されている情報を読み取るようにしたのである。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【００１１】
図１及び図２は、本発明の実施形態に係るプリント条件入力装置の概略構成図を示したものである。
【００１２】
このプリント条件入力装置１は、
該プリント条件入力装置１の各種構成機器を制御するための制御装置としてのコンピュータ２と、
ＡＰＳフィルムが内包されたカートリッジ毎に付されている識別標識を読み取るためのフィルム情報読取器３と、
フィルムのプリント条件を入力するための入力手段としてのキーボード４と、
フィルム情報読取器３で読み取った情報に、前記キーボード４により入力されるフィルムのプリント条件が関連付けられたデータを、情報伝達媒体としてのフロッピーディスクＦＤに記録するための情報記録器５と、
各種情報を表示するための表示手段としてのモニター６とを備え、
フィルム情報読取器３で読み取った情報とキーボード４により入力されるフィルムのプリント条件とを関連づけるべく、コンピュータ４で演算処理した上で、その演算結果のデータを、情報記録器５にセットしたフロッピーディスクＦＤに記録するようにしている。
【００１３】
フィルム情報読取器３は、カートリッジに付されている識別標識を読み取って、コンピュータ２により、例えば、該カートリッジに内包しているフィルムのコマ数やフィルム感度、更には、カートリッジ内のフィルムが既に現像処理されたものであるか否か、換言すれば、再プリントの依頼か否か、カートリッジが正規のカートリッジであるかディスプレイ用のカートリッジなのかを判定するようにしている。
【００１４】
また図に示す実施形態では、コンピュータ２のプログラム上に、
モニター６に表示される入力画面のフォーマットを変更するための入力フォーマットの変更機能２１、
プリントのサイズを変更するためのプリントサイズ変更機能２２、
プリントの枚数を設定するプリント枚数設定機能２３、
インデックスプリントの有無を設定するインデックスプリント有無設定機能２４、
インデックスプリントの枚数を設定するインデックスプリント枚数設定機能２５、
インデックスプリントのフォーマットを設定するインデックスプリントフォーマット設定機能２６、
各カートリッジ単位にプリント処理装置７でのプリントチャンネルの設定を行うプリントチャンネル設定機能２７、
同時プリントと再プリントの切り替えを行うプリントモード切り替え機能２８、
等を構築している。
【００１５】
尚、キーボード４により入力されるフィルムのプリント条件としては、前述の各機能２１〜２８に対応して、
各コマのプリント枚数、
各コマのプリントサイズ、
インデックスプリントの有無、
インデックスプリントの枚数、
インデックスプリントのフォーマットの種類、
プリント時のプリントチャンネルの種類、
等が挙げられるのであって、キーボード４より入力されるこれら各種情報は、モニター６に随時表示すると共に、前記各機能２１〜２８によりそれぞれ演算処理して、情報記録器５にセットしたフロッピーディスクＦＤにデータとして書き込むようにしているのである。
【００１６】
一方、以上のプリント条件入力装置１により記録されたデータは、次のプリント処理装置７で用いられる。
【００１７】
即ち、プリント処理装置７は、前記プリント条件入力装置１で記録したフロッピーディスクＦＤのデータに従って、カートリッジに内包されたＡＰＳフィルムのプリント処理を行うようにしたものであって、このプリント処理装置７は、ＡＰＳフィルムが内包されたカートリッジ毎に付されている識別情報を読み取るためのフィルム情報読取器７１と、フロッピーディスクＦＤに記録されたデータを読み取るＦＤ読取器７２と、複数のカートリッジを収容したカートリッジトレイＣＴを装着するカートリッジトレイ装着部７３と、カートリッジおよび上記各種の情報に基づいてＡＰＳフィルムのプリント処理を行うスキャナ装置や露光装置等を備えている。
【００１８】
次に前記したプリント条件入力装置１とプリント処理装置７とを用いてＡＰＳフィルムのプリントを行う場合の作業工程を説明する。
【００１９】
まず、ＡＰＳフィルムが内包されたカートリッジの受付に際して、顧客から例えばプリントする枚数及びサイズ、インデックスプリントの要不要、インデックスプリントを必要とする場合にはその種類及び枚数等についての情報を顧客から得て、例えばＤＰ袋に記載しておく。
【００２０】
次に、顧客から受け取ったフィルムと顧客から得た前記フィルムに関する各種プリント情報をプリント条件入力装置１により関連付けて、そのデータを、フロッピーディスクＦＤに記録する。
【００２１】
具体的には、まずプリント条件入力装置１のフィルム情報読取器３に、ＡＰＳフィルムを内包したカートリッジを装着して、該カートリッジに付された識別情報を読み取り、図３に示すように、その情報をモニター６に表示する一方、作業者は、モニタ６と各カートリッジに対応するＤＰ袋を見ながら、このＯＰ袋に記載された各種情報をキーボード４により入力するのである。
【００２２】
これに伴い、コンピュータ２が、フィルム情報読取器３から読み取った情報とキーボードから入力された情報とを関連づけて、情報記録器３にセットしたフロッピーディスクＦＤに記録するのである。
【００２３】
そしてこのフロッピーディスクＦＤに、キーボードから入力された情報と、各カートリッジの識別標識の情報とが関連付けて記録されたならば、カートリッジをカートリッジトレイＣＴに収容する。
【００２４】
尚、一枚のフロッピーディスクＦＤには、通常、数十本のカートリッジのプリント情報を記録することが可能である。
【００２５】
次にプリント処理装置７により、プリント作業を開始する際には、カートリッジが収容されたカートリッジトレイＣＴをプリント処理装置７のカートリッジトレイ装着部７３に装着すると共に、フロッピーディスクＦＤをプリント処理装置７のＦＤ読取器７２にセットして、プリント処理を開始するのであって、これに伴い、カートリッジトレイ装着部７３に装着されたカートリッジトレイＣＴからカートリッジが、フィルム情報読取器７１に順番に送られて、各カートリッジの識別情報が読み出される一方、この識別情報に対応したプリント情報が、ＦＤ情報読取器７２にセットしているフロッピーディスクＦＤから読み出され、各カートリッジに対応するプリント条件に基づいて、該カートリッジに内包するフィルムのプリント処理が行われるのである。
【００２６】
斯くして以上のプリント条件入力装置によれば、あらかじめ各カートリッジに付されている識別情報に該カートリッジに内包されているフィルムのプリント情報を関連づけて、フロッピーディスクＦＤに記録しておくことが出来、プリント処理装置７でのプリント時には、前記フロッピーディスクＦＤに記録した種々の情報を用いて各カートリッジのプリント処理が行えるので、プリント処理装置７でのプリント処理時において、従来のようにプリント処理装置に対するプリント条件の入力が不要となって、作業者はプリント処理作業に専念出来、例えば設定ミスによるロスプリントも少なくすることが出来て、プリント処理全体の作業効率を向上が図れるのである。
【００２７】
また、本実施形態に係るプリント条件入力装置によれば、フロッピーディスクＦＤへの情報の記録を、作業者が予め連続して行うことが出来るので、プリント処理装置においては、このフロッピーディスクＦＤに記録された情報に基づいてプリント処理を連続して行うことが可能となる。
【００２８】
以上の本実施形態においては、情報伝達媒体としてフロッピーディスクＦＤを用いたが、これに限定されるものではなく、例えば、ＩＣカード、ＭＯ、ＤＶＤ、ＣＤ−ＲＯＭ等を情報伝達媒体として使用してもよく、この場合には、情報記録器５としてもそれぞれの情報伝達媒体に対応するドライブ装置を用いる。
【００２９】
また以上の実施形態では、フィルム情報読取器３により、フィルムが内包するカートリッジに付されている識別標識を読み取るようにしたが、フィルム自体に付されている識別標識を読み取るようにしてもよい。
【００３０】
【発明の効果】
以上のごとく請求項１記載のプリント条件入力装置によれば、フィルム側に設定されている情報を読み取るためのフィルム情報読取手段と、顧客から入手して記載されたフィルムのプリント条件をオペレータが入力するための入力手段と、フィルム情報読取手段で読み取った情報に、前記入力手段で入力されるフィルムのプリント条件を関連付けて情報伝達媒体に記録するための情報記録手段と、各種情報を表示するための表示手段と、この表示手段に表示される入力画面のフォーマットを変更するための入力フォーマット変更機能とが備えられ、フィルム情報読取手段により読み取られて表示手段の入力画面に表示された情報に基づいて、入力手段によりＤＰ袋に記載された各種情報を情報記録手段に入力し、フィルム情報読取手段により読み取られた情報と入力手段より入力された情報とを関連づけて情報記録手段に記録するようにしたことにより、表示手段の入力画面を例えばＤＰ袋に合わせたフォーマットに自由に変更することが出来て、プリント処理装置でのプリント処理を行う前に、フィルム側に設定されている情報と、顧客から入手してＤＰ袋に記載されたフィルムのプリント条件に基づいて、本発明にかかるプリント条件入力装置で予め各フィルムに対応するプリント条件を情報伝達媒体に一括して設定しておくことが出来るので、プリント処理装置でのプリント処理時には、かかるプリント情報の入力が不要となり、プリント処理装置でのプリント処理作業に専念することが出来て、プリント処理全体の作業効率が向上する。
【００３１】
請求項２に記載の発明によれば、請求項１記載のプリント条件入力装置において、フィルム情報読取手段により、フィルムを内包したカートリッジに付されている情報を読み取るようにしたことにより、フィルムをカートリッジから取り出さずとも、該カートリッジに内包している各フィルムに対応するプリント情報を情報伝達媒体に記録することが出来、従って、より一層、プリント処理作業全体の能率がアップする。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態に係るプリント条件入力装置とプリント処理装置の概略斜視図。
【図２】本発明の実施形態に係るプリント条件入力装置の構成を示すブロック図。
【図３】モニターの表示例を示す説明図。
【符号の説明】
１プリント条件入力装置
２１入力フォーマット変更機能
３フィルム情報読取器（フィルム情報読取手段）
４キーボード（入力手段）
５情報記録器（情報記録手段）
６モニター（表示手段）
ＦＤフロッピーディスク（情報伝達媒体）

Claims

フィルムのプリント条件を情報伝達媒体に記録するためのプリント条件入力装置であって、
フィルム側に設定されている情報を読み取るためのフィルム情報読取手段と、
顧客から入手して記載されたフィルムのプリント条件をオペレータが入力するための入力手段と、
フィルム情報読取手段で読み取った情報に、前記入力手段で入力されるフィルムのプリント条件を関連付けて情報伝達媒体に記録するための情報記録手段と、
各種情報を表示するための表示手段と、
この表示手段に表示される入力画面のフォーマットを変更するための入力フォーマット変更機能とが備えられ、
フィルム情報読取手段により読み取られて表示手段の入力画面に表示された情報に基づいて、入力手段によりＤＰ袋に記載された各種情報を情報記録手段に入力し、フィルム情報読取手段により読み取られた情報と入力手段より入力された情報とを関連づけて情報記録手段に記録するようにしたことを特徴するプリント条件入力装置。
フィルム情報読取手段が、フィルムを内包したカートリッジに付されている情報を読み取るようにしている請求項１に記載のプリント条件入力装置。