JP3564745B2 - ビデオ信号再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、例えば、光磁気ディスク等の記録媒体より複数フレームで完結する圧縮符号化方式で圧縮符号化されているビデオ信号を再生するビデオ信号再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は、光磁気再生装置の構成例を示している。図において、1は光磁気ディスク2より光ピックアップ3でビデオ信号を再生するための信号再生ブロックである。この信号再生ブロック1には、図示せずも光磁気ディスク2を回転駆動するための手段、光ピックアップ3を径方向に移動制御するための手段、光学ピックアップ3のトラッキングサーボやフォーカスサーボを行う手段等が備えられている。この信号再生再生ブロック1の動作はマイコンを有して構成される制御系ブロック4によって制御される。
【0003】
光磁気ディスク2には、ビデオ信号が複数フレームで完結する符号化方式、例えばMPEG等のフレーム間予測符号化方式で圧縮符号化され後に所定の方式でもって変調(チャネル符号化)されて記録されている。光ピックアップ3より得られる再生RF信号は再生アンプ5で増幅された後に、復調器6で復調され、そして復号器7で復号化されて出力端子8に出力ビデオ信号Voutとして導出される。
【0004】
次に、図7を使用して、再生動作を説明する。図7において、付された番号はフレーム番号を示している。説明を簡単にするため、光磁気ディスク2には5フレームで完結する符号化方式で圧縮符号化されたビデオ信号が記録されているものとする。
【0005】
まず、制御系ブロック4に供給される再生速度制御信号SPCによって1倍速の再生が指示される場合を説明する。この場合、図7Aに示すように5フレーム間隔で間欠的に5フレーム分ずつ光ピックアップ3によって光磁気ディスク2より圧縮ビデオ信号が再生される。この圧縮ビデオ信号は復調器6で復調された後に復号器7に供給されて伸張処理され、出力端子8には図7Bに示すように1倍速の再生画像を得ることができる出力ビデオ信号Voutが得られる。
【0006】
次に、制御系ブロック4に再生速度制御信号SPCによって2倍速の再生が指示される場合を説明する。この場合、図7Cに示すように5フレーム間隔で間欠的に10フレーム分づつ光ピックアップ3によって光磁気ディスク2より圧縮ビデオ信号が再生される。この圧縮ビデオ信号は復調器6で復調された後に復号器7に供給される。復号器7では、各5フレーム期間でそれぞれ再生される最初の5フレーム分の圧縮ビデオ信号に対してのみ伸張復号化処理が行われ、出力端子8には同図Dに示すように2倍速の再生画像を得ることができる出力ビデオ信号Voutが得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図6の例によれば、2倍速の再生が指示される場合、複数フレームで完結される符号化方式で圧縮符号化されているビデオ信号にあっては、その複数フレーム(以下、「圧縮構成フレーム」という)の単位で間引きされた出力ビデオ信号Voutが得られる。したがって、画像に動きがある場合、出力ビデオ信号Voutによる2倍速の再生画像は動きのぎこちない非常に不自然な画像となる等の問題点がある。
【0008】
そこで、この発明では、複数フレームで完結される符号化方式で圧縮符号化されているビデオ信号を例えば2倍速で再生する場合にも動きの自然な再生画像を得ることができるビデオ信号再生装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係るビデオ信号再生装置は、記録媒体より複数フレームで完結する符号化方式で圧縮符号化されているビデオ信号を再生するビデオ信号再生装置において、記録媒体よりビデオ信号をN倍速(Nは1を超える)で再生する再生制御手段と、M系統(MはNの小数点以下を切り上げた値)の復号化手段と、再生制御手段で再生された再生ビデオ信号を複数フレーム分を単位としてM系統の復号手段に選択的に供給する信号分配手段と、M系統の復号化手段のそれぞれで復号されたビデオ信号を順次格納するメモリ手段と、メモリ手段よりN倍速の再生画像が得られるように上記複数フレームより小さな単位でビデオ信号を間引いて読み出す読出制御手段とを備えるものである。
【0010】
請求項2の発明に係るビデオ信号再生装置は、記録媒体より複数フレームで完結する符号化方式で圧縮符号化されているビデオ信号を再生するビデオ信号再生装置において、記録媒体よりビデオ信号を1〜2倍速で再生する再生制御手段と、2系統の復号化手段と、再生制御手段で再生された再生ビデオ信号を上記複数フレーム分を単位として2系統の復号化手段に選択的に供給する信号分配手段と、2系統の復号化手段のそれぞれで復号されたビデオ信号を順次格納するメモリ手段と、メモリ手段より1〜2倍速の再生画像が得られるように上記複数フレームより小さな単位でビデオ信号を間引いて読み出す読出制御手段とを備えるものである。
【0011】
請求項3の発明に係るビデオ信号再生装置は、記録媒体より複数フレームで完結する符号化方式で圧縮符号化されているビデオ信号を再生するビデオ信号再生装置において、記録媒体よりビデオ信号を2倍速で再生する再生制御手段と、2系統の復号化手段と、再生制御手段で再生された再生ビデオ信号を上記複数フレーム分を単位として2系統の復号化手段に選択的に供給する信号分配手段と、2系統の復号化手段のそれぞれで復号されたビデオ信号を順次格納するメモリ手段と、メモリ手段より1フレームまたは1フィールドおきにビデオ信号を読み出す読出制御手段とを備えるものである。
【0013】
請求項に係るビデオ信号再生装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかの発明において、符号化方式が複数フレームで完結するフレーム間予測符号化方式であるものである。
【0014】
【作用】
請求項1の発明においては、記録媒体よりN倍速で再生されたビデオ信号が圧縮構成フレームを単位としてM系統(MはNの小数点以下を切り上げた値)の復号化手段に選択的に供給され、M系統の復号化手段の共働によって再生ビデオ信号の全てのフレームの伸張復号化が行われる。そのため、メモリ手段よりN倍速の再生画像が得られるように圧縮構成フレームより小さな間引き単位で間引いて読み出すことでN倍速の再生画像用の出力ビデオ信号を得ることが可能となる。圧縮構成フレームより小さな間引き単位で間引いてN倍速の再生画像用の出力ビデオ信号が形成されるため、動きの自然なN倍速の再生画像を得ることが可能となる。
【0015】
請求項2の発明においては、記録媒体より1〜2倍速で再生されたビデオ信号が圧縮構成フレームを単位として2系統の復号化手段に選択的に供給され、2系統の復号化手段の共働によって再生ビデオ信号の全てのフレームの伸張復号化が行われる。そのため、メモリ手段より1〜2倍速の再生画像が得られるように圧縮構成フレームより小さな間引き単位で間引いて読み出すことで1〜2倍速の再生画像用の出力ビデオ信号を得ることが可能となる。圧縮構成フレームより小さな間引き単位で間引いて1〜2倍速の再生画像用の出力ビデオ信号が形成されるため、動きの自然な1〜2倍速の再生画像を得ることが可能となる。
【0016】
請求項3の発明においては、記録媒体より2倍速で再生されたビデオ信号が圧縮構成フレームを単位として2系統の復号化手段に選択的に供給され、2系統の復号化手段の共働によって再生ビデオ信号の全てのフレームの伸張復号化が行われる。そのため、メモリ手段より1フレームまたは1フィールドおきにビデオ信号を読み出すことで2倍速の再生画像用の出力ビデオ信号を得ることが可能となる。圧縮構成フレームより小さな間引き単位で間引いて2倍速の再生画像用の出力ビデオ信号が形成されるため、動きの自然な2倍速の再生画像を得ることが可能となる。
【0018】
請求項の発明においては、符号化方式が複数フレームで完結するフレーム間予測符号化方式であり、記録媒体にこのフレーム間予測符号化方式で圧縮符号化が行われているビデオ信号が再生される場合、N倍速の再生を行う場合に動きの自然なN倍速の再生画像を得ることが可能となる。
【0019】
【実施例】
以下、図1を参照しながら、この発明の第1実施例について説明する。本例は光磁気ディスク再生装置に適用したものであって、1〜2倍速の再生を考慮したものである。この図1において、図6と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
【0020】
図において、4Aはマイコンを有して構成される制御系ブロックであり、図6の例の制御系ブロック4に相当するものである。信号再生ブロック1の動作は、制御系ブロック4Aによって制御される。また、この制御系ブロック4Aには再生速度制御信号SPCが供給される。
【0021】
また、光ピックアップ3より得られる再生RF信号は再生アンプ5で増幅された後に、復調器6で復調されて信号分配手段を構成する切換スイッチ9の可動端子に供給される。切換スイッチ9の切り換えは制御系ブロック4Aによって制御される。切換スイッチ9のa側に得られる圧縮ビデオ信号は復号器7Aで伸張復号化された後にメモリブロック10に書き込み信号として供給される。一方、切換スイッチ9のb側に得られる圧縮ビデオ信号は復号器7Bで伸張復号化された後にメモリブロック10に書き込み信号として供給される。メモリブロック10には制御系ブロック4Aより書き込み制御信号WCSおよび読み出し制御信号RCSが供給されて制御される。
【0022】
本例は以上のように構成され、以下図2および図3を使用して、本例の再生動作を説明する。図2および図3において、付された番号はフレーム番号を示している。説明を簡単にするため、光磁気ディスク2には5フレームで完結する符号化方式で圧縮符号化されたビデオ信号が記録されているものとする。
【0023】
まず、制御系ブロック4Aに供給される再生速度制御信号SPCによって1倍速の再生が指示される場合を説明する。この場合、図2Aに示すように5フレーム間隔で間欠的に5フレーム分ずつ光ピックアップ3によって圧縮ビデオ信号が再生されると共に、切換スイッチ9はa側に接続されたままの状態とされる。そのため、この再生圧縮ビデオ信号は復調器6で復調された後に切換スイッチ9のa側を介して復号器7Aに供給されて伸張復号化され、図2Bに示すようにビデオ信号が得られる。
【0024】
復号器7Aで伸張復号化されて得られるビデオ信号はメモリブロック10に供給されて順次書き込まれ、所定時間後にこのメモリブロック10より順次読み出され、図2Cに示すような1倍速の再生画像用の出力ビデオ信号Voutとして出力端子8に導出される。この場合、メモリブロック10に書き込まれたビデオ信号の全てが読み出されるので、復号器7Aで伸張復号化されて得られるビデオ信号をメモリブロック10の書き込み、読み出しを経ることなく直接出力端子8に導出してもよい。また、切換スイッチ9をb側に接続して復号器7Bを使用するようにしてもよく、さらに双方の復号器7A,7Bを交互に使用するようにしてもよい。
【0025】
次に、制御系ブロック4Aに再生速度制御信号SPCによって2倍速の再生が指示される場合を説明する。この場合、図2Dに示すように5フレーム間隔で間欠的に10フレーム分づつ光ピックアップ3によって圧縮ビデオ信号が再生され、この圧縮ビデオ信号は復調器6で復調される。切換スイッチ9は同図Eに示すように光ピックアップ3で再生される5フレーム分ずつの圧縮ビデオ信号に対応して交互にa側およびb側に接続される。
【0026】
そのため、復調器6で復調された圧縮ビデオ信号は5フレーム分ずつ交互に復号器7Aおよび7Bに供給されて伸張復号化され、それぞれより図2FおよびGに示すようにビデオ信号が得られる。そして、復号器7A,7Bより出力されるビデオ信号はメモリブロック10に書き込まれ、このメモリブロック10より1フレームおきにビデオ信号が読み出され、同図Hに示すような2倍速の再生画像用の出力ビデオ信号Voutとして出力端子8に導出される。
【0027】
次に、制御系ブロック4Aに再生速度制御信号SPCによって1.5倍速の再生が指示される場合を説明する。この場合、図3Aに示すように5フレーム間隔で間欠的に交互に10フレーム分および5フレーム分の圧縮ビデオ信号が光ピックアップ3によって再生され、この圧縮ビデオ信号は復調器6で復調される。切換スイッチ9は、同図Bに示すように10フレーム分の圧縮ビデオ信号が読み出される5フレーム期間では最初の5フレーム分の圧縮ビデオ信号に対応してa側に接続され、続く5フレーム分の圧縮ビデオ信号に対応してb側に接続され、さらに5フレーム分の圧縮ビデオ信号が読み出される期間ではa側に接続される。
【0028】
そのため、10フレーム分の圧縮ビデオ信号が読み出される5フレーム期間の最初に復調器6で復調される5フレーム分の圧縮ビデオ信号は復号器7Aに供給されて伸張復号化され、その5フレーム期間でつづいて復調器6で復調される5フレーム分の圧縮ビデオ信号は復号器7Bに供給されて伸張復号化され、さらに5フレーム分の圧縮ビデオ信号が読み出される期間では復調器6で復調される5フレーム分の圧縮ビデオ信号が復号器7Aに供給されて伸張復号化され、復号器7Aおよび7Bよりそれぞれより図3CおよびDに示すようにビデオ信号が得られる。
【0029】
そして、復号器7A,7Bより出力されるビデオ信号はメモリブロック10に書き込まれ、このメモリブロック10より1.5倍速の再生画像を得るために圧縮構成フレーム(5フレーム)より小さな間引き単位で間引かれて読み出され、同図Eに示すような1.5倍速の再生画像用の出力ビデオ信号Voutとして出力端子8に導出される。
【0030】
詳細説明は省略するが、再生速度制御信号SPCで1〜2倍速の間で上述した1倍速、1.5倍速、2倍速以外の再生速度が指示される場合であっても、光磁気ディスク2より光ピックアップ3でその再生速度に対応して間欠的に必要な量の圧縮ビデオ信号を読み出して復調器6で復調し、その後に全てのフレームの圧縮ビデオ信号が伸張復号化されるように切換スイッチ9で復号器7A,7Bに分配し、そしてメモリブロック10より圧縮構成フレームより小さな間引き単位で間引いて読み出すことで、指示された再生速度の再生画像を得るための出力ビデオ信号Voutを得ることができる。
【0031】
このように本例によれば、圧縮構成フレーム(5フレーム)より小さな間引き単位で間引いて1〜2倍速の再生画像用の出力ビデオ信号Voutが形成されるものであり、圧縮構成フレーム単位で間引いて出力ビデオ信号Voutを得るものでなく、動きの自然な1〜2倍速の再生画像を得ることができる。
【0032】
次に、図4を参照しながら、この発明の第2実施例について説明する。本例も光磁気ディスク再生装置に適用したものであって、1〜3倍速の再生を考慮したものである。この図4において、図1と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
【0033】
図において、光ピックアップ3より得られる再生RF信号は再生アンプ5で増幅された後に、復調器6で復調されて信号分配手段を構成する切換スイッチ9Aの可動端子に供給される。切換スイッチ9Aの切り換えは制御系ブロック4Aによって制御される。切換スイッチ9のa側、b側およびc側に得られる圧縮ビデオ信号は、それぞれ復号器7A、7Bおよび7Cで伸張復号化された後にメモリブロック10に書き込み信号として供給される。
【0034】
本例は以上のように構成され、以下図5を使用して、本例の再生動作を説明する。図5において、付された番号はフレーム番号を示している。説明を簡単にするため、光磁気ディスク2には5フレームで完結する符号化方式で圧縮符号化されたビデオ信号が記録されているものとする。
【0035】
制御系ブロック4Aに供給される再生速度制御信号SPCによって3倍速の再生が指示される場合を説明する。この場合、図5Aに示すように5フレーム間隔で間欠的に15フレーム分ずつ光ピックアップ3によって光磁気ディスク2より圧縮ビデオ信号が再生され、この圧縮ビデオ信号は復調器6で復調される。切換スイッチ9Aは同図Bに示すように光ピックアップ3で再生される5フレーム分ずつの圧縮ビデオ信号に対応して順次a側、b側およびc側に接続される。
【0036】
そのため、復調器6で復調された圧縮ビデオ信号は5フレーム分ずつ順次復号器7A,7Bおよび7Cに供給されて伸張復号化され、それぞれより図5C,DおよびEに示すようにビデオ信号が得られる。そして、復号器7A,7Bおよび7Cより出力されるビデオ信号はメモリブロック10に書き込まれ、このメモリブロック10より2フレームおきにビデオ信号が読み出され、同図Fに示すような3倍速の再生画像用の出力ビデオ信号Voutとして出力端子8に導出される。
【0037】
詳細説明は省略するが、再生速度制御信号SPCで1〜2倍速の再生速度が指示される場合には、切換スイッチ9Aはa側およびb側の間で切り換え制御され、また復号器7Cは不使用状態とされ、図1の例と同様に制御されることで、出力端子8に1〜2倍速の再生画像用の出力ビデオ信号Voutを得ることができる。また、2〜3倍速の間で上述した2倍速、3倍速以外の再生速度が指示される場合であっても、光磁気ディスク2より光ピックアップ3でその再生速度に対応し必要な量の圧縮ビデオ信号を間欠的に読み出して復調器6で復調し、その後に全てのフレームの圧縮ビデオ信号が伸張復号化されるように切換スイッチ9で復号器7A,7Bおよび7Cに分配し、そしてメモリブロック10より圧縮構成フレームより小さな間引き単位で間引いて、指示された再生速度の再生画像を得るための出力ビデオ信号Voutを得ることができる。
【0038】
このように本例においても、圧縮構成フレーム(5フレーム)より小さな間引き単位で間引いて1〜3倍速の再生画像用の出力ビデオ信号Voutが形成されるものであり、圧縮構成フレーム単位で間引いて出力ビデオ信号Voutを得るものでなく、動きの自然な1〜2倍速の再生画像を得ることができる。
【0039】
なお、上述実施例においては、1〜3倍速の再生画像用の出力ビデオ信号Voutを得ることができるものを示したが、同様にして3倍速より高倍速の再生画像を得るための出力ビデオ信号Voutを得ることができる。一般的にN倍速の再生画像用の出力ビデオ信号Voutを得る場合には、全てのフレーム信号を伸張復号化処理するためにM系統(MはNの小数点以下を切り上げた値)の復号器が必要となる。
【0040】
また、上述実施例においては、説明を簡単にするため、圧縮構成フレームを5フレームとしたものであるが、圧縮構成フレームはこれに限定されるものではない。また、上述実施例においては、間引き単位の最小を1フレームとしたものであるが、1フィールドとすることもできる。さらに、上述実施例においては、光磁気再生装置に適用したものであるが、この発明は記録媒体より複数フレームで完結する符号化方式で圧縮符号化されているビデオ信号を再生するその他のビデオ信号再生装置に同様に適用できることは勿論である。
【0041】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、記録媒体よりN倍速で再生されたビデオ信号が圧縮構成フレームを単位としてM系統(MはNの小数点以下を切り上げた値)の復号化手段に選択的に供給され、M系統の復号化手段の共働によって再生ビデオ信号の全てのフレームの伸張復号化が行われるため、メモリ手段よりN倍速の再生画像が得られるように圧縮構成フレームより小さな間引き単位で間引いて読み出すことでN倍速の再生画像用の出力ビデオ信号を得ることができ、従って圧縮構成フレームより小さな間引き単位で間引いてN倍速の再生画像用の出力ビデオ信号が形成されるため、動きの自然なN倍速の再生画像を得ることができる。
【0042】
請求項2の発明によれば、記録媒体より1〜2倍速で再生されたビデオ信号が圧縮構成フレームを単位として2系統の復号化手段に選択的に供給され、2系統の復号化手段の共働によって再生ビデオ信号の全てのフレームの伸張復号化が行われるため、メモリ手段より1〜2倍速の再生画像が得られるように圧縮構成フレームより小さな間引き単位で間引いて読み出すことで1〜2倍速の再生画像用の出力ビデオ信号を得ることができ、従って圧縮構成フレームより小さな間引き単位で間引いて1〜2倍速の再生画像用の出力ビデオ信号が形成されるため、動きの自然な1〜2倍速の再生画像を得ることができる。
【0043】
請求項3の発明によれば、記録媒体より2倍速で再生されたビデオ信号が圧縮構成フレームを単位として2系統の復号化手段に選択的に供給され、2系統の復号化手段の共働によって再生ビデオ信号の全てのフレームの伸張復号化が行われるため、メモリ手段より1フレームまたは1フィールドおきにビデオ信号を読み出すことで2倍速の再生画像用の出力ビデオ信号を得ることができ、従って圧縮構成フレームより小さな間引き単位で間引いて2倍速の再生画像用の出力ビデオ信号が形成されるため、動きの自然な2倍速の再生画像を得ることができる。
【0045】
請求項の発明によれば、符号化方式が複数フレームで完結するフレーム間予測符号化方式であり、記録媒体にこのフレーム間予測符号化方式で圧縮符号化が行われているビデオ信号が記録されている場合、N倍速の再生を行う場合に動きの自然なN倍速の再生画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るビデオ信号再生装置の第1実施例を示す構成図である。
【図2】第1実施例の再生動作を説明するための図である。
【図3】第1実施例の再生動作を説明するための図である。
【図4】この発明に係るビデオ信号再生装置の第2実施例を示す構成図である。
【図5】第2実施例の再生動作を説明するための図である。
【図6】光磁気再生装置の構成例を示す図である。
【図7】図6の例の再生動作を説明するための図である。
【符号の説明】
1 信号再生ブロック
2 光磁気ディスク
3 光ピックアップ
4A 制御系ブロック
5 再生アンプ
6 復調器
7A〜7C 復号器
8 出力端子
9,9A 切換スイッチ
10 メモリブロック

Claims (4)

  1. 記録媒体より複数フレームで完結する符号化方式で圧縮符号化されているビデオ信号を再生するビデオ信号再生装置において、
    上記記録媒体より上記ビデオ信号をN倍速(Nは1を超える)で再生する再生制御手段と、
    M系統(MはNの小数点以下を切り上げた値)の復号化手段と、
    上記再生制御手段で再生された再生ビデオ信号を上記複数フレーム分を単位として上記M系統の復号手段に選択的に供給する信号分配手段と、
    上記M系統の復号化手段のそれぞれで復号されたビデオ信号を順次格納するメモリ手段と、
    上記メモリ手段より上記N倍速の再生画像が得られるように上記複数フレームより小さな単位で上記ビデオ信号を間引いて読み出す読出制御手段と
    を備えることを特徴とするビデオ信号再生装置。
  2. 記録媒体より複数フレームで完結する符号化方式で圧縮符号化されているビデオ信号を再生するビデオ信号再生装置において、
    上記記録媒体より上記ビデオ信号を1〜2倍速で再生する再生制御手段と、
    2系統の復号化手段と、
    上記再生制御手段で再生された再生ビデオ信号を上記複数フレーム分を単位として上記2系統の復号化手段に選択的に供給する信号分配手段と、
    上記2系統の復号化手段のそれぞれで復号されたビデオ信号を順次格納するメモリ手段と、
    上記メモリ手段より上記1〜2倍速の再生画像が得られるように上記複数フレームより小さな単位で上記ビデオ信号を間引いて読み出す読出制御手段と
    を備えることを特徴とするビデオ信号再生装置。
  3. 記録媒体より複数フレームで完結する符号化方式で圧縮符号化されているビデオ信号を再生するビデオ信号再生装置において、
    上記記録媒体より上記ビデオ信号を2倍速で再生する再生制御手段と、
    2系統の復号化手段と、
    上記再生制御手段で再生された再生ビデオ信号を上記複数フレーム分を単位として上記2系統の復号化手段に選択的に供給する信号分配手段と、
    上記2系統の復号化手段のそれぞれで復号されたビデオ信号を順次格納するメモリ手段と、
    上記メモリ手段より1フレームまたは1フィールドおきにビデオ信号を読み出す読出制御手段と
    を備えることを特徴とするビデオ信号再生装置。
  4. 上記符号化方式は上記複数フレームで完結するフレーム間予測符号化方式である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のビデオ信号再生装置。
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