JP3564531B2 - 画像領域の追跡方法および装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像領域の追跡方法および装置、特に複数の画像において注目部位を追跡していく方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
医療の現場では、より精度の高い診察を行うために、患者の患部の断面画像を撮影するCTやMRIなどの技術が用いられている。患部付近の断面画像を多数撮影し、医者がこれを並べて患部の状況を判断し、必要な治療を施している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、一般に患部の断面画像は非常に複雑であり、その中から注目すべき部位(以下「注目部位」という)に注視しながら多数の画像を順番に繰り、注目部位の現実の状態を正確に把握するのは労力と精神力を要する緻密作業である。その一方で、医療現場にはますます高度かつ迅速な診療及び治療が求められており、効率的な医療サポート技術に対する期待は否応なく高まっている。
【0004】
また、患者に対して十分な説明を行い治療方針についての同意を求めるインフォームドコンセントの重要性が近年注目されているが、専門知識を持たない患者が多数の断面画像から患部についての十分な情報を得ることは非常に困難である。そのため、例えば断面画像から立体画像を生成するなど、視覚的に理解しやすい情報を提供する技術が求められている。
【0005】
本発明はそうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、画像を用いて診療などを行う医療現場にて利用可能な技術の提供にある。本発明の別の目的は、医療現場に限らず、広く画像を用いる現場の作業の効率改善に資することのできる技術の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像領域の追跡方法は、第一の画像において注目部位を設定する設定工程、第一および第二の画像の間でマッチング処理を実行する処理工程、そのマッチング処理の結果にもとづいて前記注目部位の第二の画像における対応部位を特定する特定工程を含むものである。
【0007】
本発明では、前記設定工程は、ゼロ次元の点、一次元の線、または二次元の領域が指定されたとき、前記点、前記線、または前記領域を注目部位として設定してもよい。
【0008】
本発明では、前記設定工程は、前記第一の画像を解析することによって前記注目部位を設定する予備設定工程を含んでもよい。
【0009】
本発明では、前記予備設定工程は、輪郭線検出技術によって各部位の輪郭線を検出して前記第一の画像を複数の領域に分割し、前記領域の少なくとも1つを前記注目部位に設定してもよい。
【0010】
本発明では、前記予備設定工程は、前記第一の画像をその画像に含まれる画素の性質に基づいて複数の領域に分割し、前記領域の少なくとも1つを前記注目部位に設定してもよい。
【0011】
本発明では、前記予備設定工程は、前記第一の画像の画素値を所定のしきい値を用いて分類することによって、前記第一の画像を複数の領域に分割してもよい。
【0012】
本発明では、前記予備設定工程は、予め指定された参照値に基づいて分割すべき領域の数を決めてもよい。
【0013】
本発明では、前記予備設定工程は、前記第一の画像に関する情報に基づいて知識ベースを参照し、分割すべき領域の数を決めてもよい。
【0014】
本発明では、前記予備設定工程は、領域の分割数または分割方法を決めるパラメータの値を順次変更しながら、それぞれのパラメータの値に応じて得られる分割の結果を個別に保存してもよい。
【0015】
本発明は、前記対応部位が特定されたとき、その部位を前記第二の画像上において明示する工程をさらに含んでもよい。
【0016】
本発明は、前記対応部位を前記第二の画像について新たに定められた注目部位とみなす変換工程をさらに含んでもよく、前記処理工程では前記第二および第三の画像の間でマッチング処理を実行し、前記特定工程ではそのマッチング処理の結果にもとづいて前記注目部位の第三の画像における対応部位を特定してもよい。
【0017】
本発明は前記注目部位を修正する工程をさらに含んでもよい。
【0018】
本発明は、前記変換工程、前記処理工程、および前記特定工程が前記第二の画像以下の画像に繰り返し適用されて前記第二の画像以下の画像について対応部位が次々と特定されたとき、それらの対応部位を断面とする立体形状を生成する再構築工程をさらに含んでもよい。
【0019】
本発明は、前記変換工程、前記処理工程、および前記特定工程が前記第二の画像以下の画像に繰り返し適用されて前記第二の画像以下の画像について対応部位が次々と特定されたとき、それらの対応部位を連続的に表示するアニメーション生成工程をさらに含んでもよい。
【0020】
本発明の画像領域の追跡装置は、第一の画像に注目部位を定めるユニット、第一および第二の画像の間でマッチング処理を実行するユニット、そのマッチング処理の結果にもとづいて前記注目部位の第二の画像における対応部位を特定するユニットを含むものである。
【0021】
本発明の画像領域の追跡方法を格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、第一の画像において注目部位を設定する機能、第一および第二の画像の間でマッチング処理を実行する機能、そのマッチング処理の結果にもとづいて前記注目部位の第二の画像における対応部位を特定する機能をコンピュータに実行せしめるプログラムを格納してなるものである。
【0022】
以上の各要素は、ソフトウエアのモジュールやハードウエアのLSIその他回路によって構成できる。ソフトウエアとハードウエアの組合せの自由度の高さは当業者には理解されるところである。また、以上の各要素の組合せ、組み替えなどについても、本発明の範囲に含まれるものとする。本発明は、たとえば、パーソナルコンピュータその他のコンピュータのCPUと、メモリにロードされた各要素に対応する機能モジュールなどによっても構成できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施形態に係る画像領域追跡装置100の構成図、図2はその装置100による画像領域追跡の手順をおおまかに示すフローチャートである。
【0024】
画像領域追跡装置100の処理の概略は、画像読込部1が処理の対象となる第一画像および第二画像を読み込み(S1)、注目部位設定・修正部2が第一画像に注目部位を設定し(S2)、つづいてマッチング処理部3が第一画像および第二画像の間でマッチング処理を行い(S3)、最後に対応部位特定部4がマッチングの結果に基づいて第一画像の注目部位に対応する第二画像上の部位(以下「対応部位」という)を特定する(S4)ものである。ここでマッチング処理とは、第一画像と第二画像の間の対応関係を取得する処理をいい、たとえば両者の対応点、対応線などを検出する処理がそれに当たる。すなわち、第一画像において注目部位を指定すれば、その部位が第二画像のいずれの部位に存在するかを追跡しようというものである。
【0025】
図1にもどりその構成、動作を述べる。画像領域追跡装置100はユーザーからの指示全般を受け付け、これを装置100内の必要箇所に伝達するユーザインタフェイス部5をもつ。ユーザインタフェイス部5を介し、ユーザーはいずれの画像を第一画像として設定すべきかを処理画像特定部6へ第一画像指示信号200として伝達する。処理画像特定部6は、第一画像さえ特定されれば以降後続の画像を自動的に特定する機能をもち、例えば第一画像が画像番号1であれば、以降画像番号2、画像番号3、というように、ユーザーの指示がない場合でも画像の番号をインクリメントしてシーケンシャルに特定する。これは、例えば医療患部のCT画像の一枚において注目部位が設定されたとき、後続のCT画像において前記注目部位を自動追跡するときに有用な機能である。
【0026】
処理画像特定部6は、第一画像指示信号200を受信したとき、第一画像の番号201およびそれをインクリメントして得られる第二画像の番号202を画像読込部1へ伝達する。画像読込部1はCT画像等の原画像が格納されている画像ファイル7から画像読込バス203を介し、第一画像の番号201および第二画像の番号202に従い、第一画像および第二画像を読み込む(S1)。
【0027】
画像読込部1から画像データバス204を介し、第一画像は注目部位設定・修正部2へ送られ、第一画像および第二画像はマッチング処理部3へ送られる。図3は注目部位設定・修正部2へ送られた第一画像30を示している。ここでは概略化した医療患部を想定している。
【0028】
図4は注目部位設定・修正部2における設定処理を示すフローチャートである。注目部位設定・修正部2は設定処理に先立ち、画像表示制御部8を介し、設定処理の各段階における第一画像30および設定状況を表示装置9でリアルタイムに表示させるよう設定する(S20)。つづいて注目部位設定・修正部2は、第一画像30に対して過去の処理によってすでに注目部位が設定されているか否かを判定する(S21)。ここでは設定がまだなされていないものとして処理はS21のNに進み、注目部位の設定が行われる(S22)。ユーザーはマウスやキーボードなどの操作を行い、その内容がユーザインタフェイス部5から設定内容信号206として出力され、その信号に従って注目部位設定・修正部2において注目部位が設定される。このとき、ユーザーは画像上の点、線、または領域を直接指定しても良い。または、注目部位を特定するための情報、例えば「胃」などのキーワードを指定しても良い。キーワードによって注目部位が指定されたとき、そのキーワードが示す点、線、または領域の特徴が格納されたデータベースを参照することによって注目部位が設定されても良い。これで注目部位設定・修正部2における処理が終わる。
【0029】
なお、こうして第一画像30に注目部位が設定されると、次回同一の画像が処理の対象になったとき、「注目部位は設定済」として、図4の処理S21でYが選択され、ユーザーが注目部位の修正を望むか否かが問い合わされる(S23)。ここで修正が望まれれば(S23のY)設定と同様の方法で修正が行われ(S24)、処理が終わる。修正が必要ない場合(S23のN)、前回の設定内容のまま処理が終わる。
【0030】
注目部位設定・修正部2における設定の結果は注目部位情報205としてマッチング処理部3および対応部位特定部4へ伝達される。図5は第一画像30に設定された注目部位31を示している。ここでは患部断面に含まれる特定の器官が注目部位31とされている。
【0031】
図6はマッチング処理部3における処理手順を示すフローチャートである。マッチング処理の開始前に、ユーザーはユーザインタフェイス部5を介してマッチング方法選択信号207を発し、マッチングの方法を指定する(S30)。本実施の形態においてはマッチングの方法自体は本質的な問題ではないものの、例えば色情報を用いる手法、輝度情報と位置情報を用いるブロックマッチング、輪郭線またはエッジを抽出してその情報を用いる手法、エピポーラ線を用いて予め対応点候補を絞り込む手法、およびこれらの手法の組合せなどが挙げられる。マッチング処理部3は指定されたマッチングの方法により、第一画像31および第二画像の間でマッチング計算を行う(S31)。マッチングの結果はマッチング情報208として対応部位特定部4へ伝達される。
【0032】
図7は対応部位特定部4における処理手順を示すフローチャートである。対応部位特定部4では、まず注目部位情報205の読込(S40)と、マッチング情報208の読込(S41)が行われ、対応部位の特定が行われる(S42)。図8は注目部位情報205とマッチング情報208をもとに第二画像35上の対応部位36を特定する様子を示している。図8において、第一画像30と第二画像35の間にはマッチング情報208からいくつかの対応関係38が判明している。これらの対応関係38のうち、注目部位31に関連するものをもとに第二画像35上の対応部位36が特定され、明示される。この結果、注目部位31の追跡が実現する。
【0033】
つづいて、こうして特定された対応部位36を処理の都合上、「第二画像35において設定された注目部位」へとその扱いを変換しておく(S43)。これは後の処理において追跡を第三画像に進めたとき、第二画像35上で特定された対応部位36を「第二画像35にて新たに設定された注目部位」と扱い、その対応部位を第三画像上で特定するため便宜である。変換の結果は、画像の番号、すなわちここでは第二画像35と、その注目部位の組合せからなる追跡情報210として情報ファイル10へ書き込まれる(S44)。この後、対応部位特定部4から処理終了信号211(S45)が処理画像特定部6へ伝達され、処理画像特定部6は新たに第三画像の読込を画像読込部1へ指示する。以降、処理終了信号211が出力されるたびに後続の画像が順次処理に投入されていくものとする。
【0034】
図9は情報ファイル10のデータ構造図である。ここではデータはテーブルに格納され、このテーブルには画像番号エリア50、有効フラグエリア51、および注目部位エリア52が設けられている。画像番号エリア50には処理された画像の番号が記述され、この実施の形態では第一画像30が画像番号「1」、第二画像35が画像番号「2」という関係をもっている。有効フラグエリア51には、各画像に関して記述されている注目部位の有効性を示すもので、有効すなわち注目部位が過去に設定されたか修正された場合には「1」、無効なら「0」が書き込まれている。上述の「対応部位から注目部位への変換」(S43)がなされた画像についても有効フラグは「1」となる。注目部位エリア52は各画像に関する注目部位を記述するもので、ここでは第一画像30については「R1」、第二画像35については「R2」などと記録されている。R1、R2などは注目部位がゼロ次元の点であるときにはその座標、一次元の線であるときにはその曲線表示、二次元の領域であるときはその輪郭線の曲線表示などでよい。曲線はNURBS等のスプライン曲線に代表される自由曲線、または単に離散的な点の集合などで表せばよい。
【0035】
情報ファイル10のデータ212は注目部位設定・修正部2から参照可能な構成になっている。このことによる第一のメリットは、注目部位を設定する際、すでにそれが設定済であるかどうかの判定(図4のS21)が容易な点にある。第二のメリットは、注目部位の表示装置9への表示が容易な点にある。表示は注目部位設定・修正部2の指示を受けた画像表示制御部8で制御される。
【0036】
図10は画像表示制御部8の内部構成図で、通常表示設定部80、二次元アニメーション生成部81およびボリューム再構成部82を含む。ユーザーはユーザインタフェイス部5を介して表示機能選択信号213を発し、いずれの機能を用いた表示を行うかを指定する。通常表示設定部80は単に一枚の画像とその注目部位を表示するときに用いる処理機能をもつ。二次元アニメーション生成部81は複数の画像にわたって得られた注目部位を二次元のアニメーションとして連続表示する機能をもつ。この機能は、たとえば複数の画像とその注目部位を所定の時間間隔で順次表示していくタイマー機能で実現してもよい。このとき、注目部位の色、輝度を変えるなど処理により、画像中の注目部位を目立たせることが望ましい。もちろん、画像の表示は止めて注目部位だけを連続表示してもよい。
【0037】
ボリューム再構成部82は複数の画像にわたって得られた注目部位がもとの三次元物体においてどのような三次元形状をもっていたかを再現する機能をもつ。たとえば注目部位が二次元領域である場合、その外形線がもとの三次元形状の断面輪郭線に相当する。したがって、断面輪郭線どうしからもとの三次元表面を三角形パッチによって再現するデロネイ・トライアンギュレーションなど既知の方法を用いることができるが、ここではどのような方法を用いて三次元形状を再現するかは問題にしない。
【0038】
図11は二次元アニメーション生成部81によって生成されたアニメーションを表示装置9で表示した様子を示している。ここでは第一画像30とその注目部位31、第二画像35とその注目部位36、第三画像40とその注目部位41が所定の時間をおいて次々に表示されている。一方、図12はボリューム再構築部82で再現された三次元形状を示している。ここでは多数の画像を、第k画像43とその注目部位44、第m画像45とその注目部位46、第n画像47とその注目部位48によって代表させて描いている。注目部位ばかりを追跡していくことにより、注目部位がもともと有していた三次元形状の近似形状49が得られている。以上、二次元アニメーションでは注目部位の変化を容易に把握することができ、一方、ボリューム再構築によれば注目部位のもともとの全体形状を容易に把握することができる。したがって、たとえば医療現場における診断の効率化、温度や気圧の分布データなどを例とする科学解析の効率化など、広い応用が考えられる。
【0039】
画像領域追跡装置100は、CG指向のコンポーネント、たとえば再構築された三次元ボリュームを回転させたり、任意の平面や曲面で切って表示するためのプロセッサを含んでもよい。この装置100は、さらに医用機器指向の強いコンポーネントを含んでもよい。たとえば、萎縮した器官や細くなった血管を検出するプロセッサを含んでもよい。このような、病気の兆候ともいえる箇所を検出するために、装置100は、器官や人体各部の標準的な形状テンプレートと、そのテンプレートと再構築されたボリュームを比較する比較器を備えてもよい。この比較器は、両者の差分がある程度大きいとき、警告信号を発する構成としてもよい。
【0040】
画像領域痛惜装置100は、z軸、つまり高さ方向の断面画像をもとにアニメーションを生成することにかえて、時間軸t方向の断面画像からアニメーションを生成してもよい。たとえば、ある器官の時間的変化を見るために、その器官のCTやMRI画像を所定期間ごとに撮影し、その変化をアニメーション化してもよい。この機能は、長期診断医療に結びつく。
【0041】
もちろん、病気の兆候のある器官、その他の部位は三次元ボリュームとして再構築されてもよい。ボリュームの再構築を所定期間ごとに行い、そうして得られた一連のボリュームをアニメーション表示してもよい。装置100は、それらのボリュームの差分、とくに今回再構築されたボリュームと直近の過去に再構築されたボリュームや、ある程度昔に再構築されたボリュームの間の変化をとり、その部分だけをボリュームとして再構築してもよい。
【0042】
いままでは、注目部位が二次元領域である場合を中心に述べた。図13は注目部位が点60である場合、図14は同じく線62である場合における注目部位の表示状態を示している。図13に示すごとく、注目部位が点60である場合には、例えば矢印61によってその点60を強調してもよい。二次元アニメーションの際にも、矢印61が含まれていてもよい。もちろん、矢印61の代わりに、単に点60の輝度を明るくするなどの方法で強調してもよい。注目部位が点60の場合、ボリューム再構築によって得られる注目部位の三次元形状は一般に曲線になる。
【0043】
注目部位が線62であるときは、図14のごとくその線62を太く表示する、または色を変えて表示するなどの方法で強調してもよい。二次元アニメーションの場合には一般に、その線62が少しずつ形や位置を変えて表示される。ボリューム再構築の場合は、注目部位の三次元形状は一般に曲面になる。
【0044】
いままでは、第一の画像30における注目部位31を設定してから、マッチング処理を行う例を説明したが、先にマッチング処理を行っても良い。多数の断面画像が次々と読み込まれたときに、先にマッチング処理を行ってその結果を保存しておけば、注目部位を設定してから二次元アニメーションまたは三次元形状を表示するまでの時間を短縮できる。この点に関しては、以下の実施形態においても同様である。
【0045】
(実施の形態2)
図15は、本発明の第2の実施形態に係る画像領域追跡装置100の注目部位設定・修正部2の構成図である。本実施形態の注目部位設定・修正部2は、予備設定部300を有する。予備設定部300は、参照値設定部302と、輪郭線検出部304とを有する。その他の構成は、実施の形態1と同様であるから、説明を省略する。
【0046】
参照値設定部302は、輪郭線検出部304が用いる参照値を設定する。輪郭線検出部304は、参照値設定部302が設定した参照値を用いて第一の画像30を解析し、ひとまとまりの器官である可能性が高い部位の輪郭線を検出する。参照値は、輪郭線を検出するための条件を決めるパラメータ値であっても良いし、検出すべき輪郭線の個数であっても良い。
【0047】
参照値設定部302は、参照値を予め設定されていたデフォルト値に設定しても良い。参照値設定部302は、ユーザーの用途に応じて参照値を決定しても良い。例えば、医者が診断に使用する時は、詳細な情報を得るために検出すべき輪郭線の数を増やしたり、インフォームドコンセントに使用する時は、おおまかな情報を得るために検出すべき輪郭線の数を減らしたりしても良い。参照値設定部302は、第一の画像30に関する情報に基づいて知識ベース310を参照し、参照値を決定しても良い。例えば、第一の画像30に「脳の断面画像」というタイトルがつけられていたとき、参照値設定部302が知識ベース310を参照することによって脳に関する情報を獲得し、最適な参照値を設定しても良い。こうして設定された参照値を用いて輪郭線検出部304が輪郭線を検出すると、第一の画像30は複数の領域に分割される。
【0048】
参照値設定部302は、複数の参照値を次々と設定し、それぞれの参照値に応じて輪郭線検出部304が検出した輪郭線の情報を個別に保存しても良い。これによれば、後で修正が必要になった場合でも迅速に結果を得ることができる。
【0049】
予備設定部300によって分割された複数の領域のうち、どの領域を注目部位に設定するかは、予め条件が指定されていても良いし、知識ベース310を参照することによって決定されても良いし、ユーザーに問い合わせても良い。ユーザーに問い合わせる際には、注目したい領域をマウスやキーボードなどによって選択させても良いし、注目部位の設定パターンをユーザーに例示して選択させても良い。
【0050】
予備設定部300によって分割された領域のうち、予め指定された条件に合った領域または知識ベース310を参照することによって決定された領域が注目部位に設定され、第二以降の画像についてはマッチング処理によって順次対応部位が特定されれば、ユーザーの関与なしに二次元アニメーション画像や三次元形状が得られる。これによれば、ユーザーの負担を軽減させることができる。
【0051】
複数の注目部位の設定パターンについて、それぞれの二次元アニメーション画像または三次元形状を算出して保存しておき、表示する段階でユーザーに選択させても良い。これによれば、ユーザーが望む情報をより迅速に提供することができる。
【0052】
(実施の形態3)
図16は、本発明の第3の実施形態に係る画像領域追跡装置100の注目部位設定・修正部2の構成図である。本実施形態においては、実施の形態2の構成における輪郭線検出部304に代えて画像多値化部306が設けられている。
【0053】
画像多値化部306は、第一の画像を輝度、彩度などの画素値で表し、画素値を参照値設定部302が設定した参照値に基づいて分類することによって、第一の画像を複数の領域に分割する。参照値は、画素値を分類するための条件を決めるパラメータ値であっても良いし、分割すべき領域の個数であっても良い。参照値の設定方法については、実施の形態2と同様であるから説明を省略する。
【0054】
以上、本発明を実施の形態にもとづいて説明した。実施の形態に係る画像領域の追跡方法はソフトウエアモジュールの形で実現してもよいし、ICなどハードウエア的に回路に固定化してもよい。同様に、画像領域追跡装置100はパーソナルコンピュータやPDA(個人用携帯端末装置)などによって実現することができる。その際、処理機能の一部または全部をソフトウエアで実現することができる。実施の形態に係る画像領域の追跡方法をコンピュータで読み取りおよび実行が可能なプログラムとして記録媒体に記録する場合、例えば図1の画像領域追跡装置100に相当する部分をプログラム化して記録することができる。当然ながら、記録媒体はフロッピーディスク、CD−ROMなど、その形態や方式は問題ではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る画像領域追跡装置の構成図である。
【図2】画像領域追跡装置の処理手順の概要を示すフローチャートである。
【図3】注目部位設定・修正部へ送られた第一画像を示す図である。
【図4】注目部位設定・修正部における設定処理を示すフローチャートである。
【図5】第一画像に設定された注目部位を示す図である。
【図6】マッチング処理部における処理手順を示すフローチャートである
【図7】対応部位特定部における処理手順を示すフローチャートである。
【図8】マッチング情報をもとに対応部位を特定する様子を示す図である。
【図9】情報ファイルのデータ構造図である。
【図10】画像表示制御部の内部構成図である。
【図11】二次元アニメーション生成部で生成されたアニメーションを表示装置で表示した状態を示す図である。
【図12】ボリューム再構築部で再現された三次元形状を表示装置で表示した状態を示す図である。
【図13】注目部位が点である場合の処理の一部を示す図である。
【図14】注目部位が線である場合の処理の一部を示す図である。
【図15】第2の実施の形態に係る画像領域追跡装置の注目部位設定・修正部の構成図である。
【図16】第3の実施の形態に係る画像領域追跡装置の注目部位設定・修正部の構成図である。
【符号の説明】
1 画像読込部
2 注目部位設定・修正部
3 マッチング処理部
4 対応部位特定部
5 ユーザインタフェイス部
6 処理画像特定部
8 画像表示制御部
30 第一画像
31 注目部位
35 第二画像
36 第二画像上の対応部位
38 対応関係
40 第三画像
41 第三画像の注目部位
49 近似形状
50 画像番号エリア
51 有効フラグエリア
52 注目部位エリア
80 通常表示設定部
81 二次元アニメーション生成部
82 ボリューム再構成部
100 画像領域追跡装置
200 第一画像指示信号
201 第一画像の番号
202 第二画像の番号
203 画像読込バス
204 画像データバス
205 注目部位情報
206 設定内容信号
207 マッチング方法選択信号
208 マッチング情報
210 追跡情報
211 処理終了信号
212 情報ファイルのデータ
213 表示機能選択信号
300 予備設定部
302 参照値設定部
304 輪郭線検出部
306 画像多値化部
310 知識ベース

Claims (2)

  1. 第一の画像において注目部位を設定する設定工程と、
    第一および第二の画像の間でマッチング処理を実行する処理工程と、
    そのマッチング処理の結果にもとづいて前記注目部位の第二の画像における対応部位を特定する特定工程と、
    前記対応部位を前記第二の画像について新たに定められた注目部位とみなす変換工程と、
    前記処理工程、前記特定工程および前記変換工程が前記第二の画像以下の画像に繰り返し適用されて前記第二の画像以下の画像について対応部位が次々と特定されたとき、特定されたそれらの対応部位を連続的に表示するアニメーション生成工程と、
    を含み、前記アニメーション生成工程で前記注目部位を二次元のアニメーションとして連続表示する際、画像の表示は止め、前記注目部位だけを連続表示することを特徴とする画像領域の追跡方法。
  2. 第一の画像において注目部位を設定するユニットと、
    第一および第二の画像の間でマッチング処理を実行するユニットと、
    そのマッチング処理の結果にもとづいて前記注目部位の第二の画像における対応部位を特定するユニットと、
    前記対応部位を前記第二の画像について新たに定められた注目部位とし、前記第二の画像以下の画像に繰り返し注目部位の設定、マッチング処理、対応部位の特定がなされたとき、特定されたそれらの対応部位を連続的に表示する二次元アニメーション生成部と、
    を備え、前記二次元アニメーション生成部は、前記注目部位を二次元のアニメーションとして連続表示する際、画像の表示は止め、前記注目部位だけを連続表示することを特徴とする画像領域の追跡装置。
JP2000135247A 1999-05-07 2000-05-08 画像領域の追跡方法および装置 Expired - Fee Related JP3564531B2 (ja)

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