JPH08190634A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH08190634A
JPH08190634A JP7000695A JP69595A JPH08190634A JP H08190634 A JPH08190634 A JP H08190634A JP 7000695 A JP7000695 A JP 7000695A JP 69595 A JP69595 A JP 69595A JP H08190634 A JPH08190634 A JP H08190634A
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image
contour line
unit
contour
binarization
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JP7000695A
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English (en)
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Giyouki I
暁輝 易
Yasuhiro Komiya
康宏 小宮
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、2値化を利用して抽出すべき例え
ば、腫瘍部分のみの輪郭線抽出を良好に行なう画像処理
装置を提供することを目的とする。 【構成】本発明は、超音波等を用いて、その反射波から
画像を得る画像入力部1と、画像入力部1から入力され
る画像のノイズを除去するための前ノイズ除去部9,画
像の小領域毎に2値化のレベルを変化させる適応2値化
部10,2値画像からノイズを除去するための後ノイズ
除去部11,2値画像から輪郭線の検出を行なう輪郭線
追跡部12とからなる輪郭検出部2と、抽出すべき対象
物の情報から輪郭線の選択を行う選択処理部13,表示
用画像を生成する輪郭合成部14とからなる後処理部3
と、モニタ4と、プリンタ5と、ファイリング装置6と
で構成される画像処理装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像から輪郭線を抽出
する画像処理装置に関し、特に超音波装置等により得ら
れた画像から腫瘍部分等を抽出する画像処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、超音波装置により得られた画像を
医療に利用する医用超音波診断がある。これは、医師が
所定の超音波装置を患者の診断する箇所にあてがい、そ
の反射波による画像をモニタ上に表示し、若しくはその
画像をハードコピーした写真に基づいて、診断を行うも
のである。
【0003】しかし、単に表示された画像や写真には、
体内の臓器を含む状態で写し出されるため、病変部(例
えば腫瘍等)のみを見出だすことは難しく、誤診を招く
恐れがあった。そこで、画像に所定の処理を加えて、画
像を見易くする、例えば、「画像ラボ」(1993年2
月号,P19)に記載されるような画像の2値化レベル
を変更して、腫瘍部分を見やすくする手法が提案されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した画像
の2値化レベルを変更する手法では、2値化レベルを数
段階に変化させ、その中から最適な2値化レベルを選択
する処理が必要となる。その選択結果により画像が大き
く異なってしまうため、2値化レベルの最適化が難しい
という問題点があった。特に、画像に大きなノイズが含
まれている場合にはさらに難しくなる。
【0005】また、2値化により腫瘍部分を抽出する場
合、例えば図6(a)に示すような輪郭線の濃度が不均
一な腫瘍を2値化すると、図6(b)に示すように腫瘍
の輪郭線に不連続が生じてしまうという欠点があった。
これは2値化のレベルが画像全体で一定値であるためで
ある。
【0006】また、従来例では腫瘍だけを抽出したいに
もかかわらず、画像の輝度が腫瘍部分と同じものは全て
抽出されてしまい、実際は腫瘍ではないのに誤って判断
する場合もあった。そこで本発明は、2値化を利用して
抽出すべき例えば、腫瘍部分のみの輪郭線抽出を良好に
行なう画像処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、抽出すべき対象物を含む画像を入力する画
像入力手段と、前記画像入力手段に入力された前記画像
内の各被写体の輪郭線を検出する輪郭線検出手段と、前
記輪郭線検出手段により検出された輪郭線から、抽出す
べき対象物の輪郭線を当該対象物に係る幾何学的形状情
報に基づき、選択する選択処理手段を有する後処理手段
とで構成される画像処理装置を提供する。
【0008】
【作用】以上のような構成の画像処理装置により、画像
入力部より入力される画像から、輪郭検出部によりノイ
ズ除去、適応2値化、輪郭追跡等が行なわれ、輪郭線が
検出され、さらに、後処理部により腫瘍等の対象物の情
報(形、大きさ)から、輪郭検出部で検出された輪郭線
の中から抽出したい対象物の輪郭線だけが抽出される。
このようなノイズ除去、適応2値化処理により、2値化
レベルを選択する必要はなく、輪郭線の濃度が不均一な
腫瘍でも腫瘍の輪郭線が正しく検出され、後処理部によ
り抽出したい対象以外の輪郭線が除去される。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1には、本発明による第1実施例として
の画像処理装置の構成を示し説明する。
【0010】この画像処理装置は、大別して、超音波等
を用いて、その反射波から画像を得る画像入力部1と、
前記画像内の各被写体の輪郭線を取り出す輪郭検出部2
と、抽出すべき対象物の情報から輪郭線の選択を行い、
表示用画像を生成する後処理部3と、モニタ4、プリン
タ5、ファイリング装置6とで構成される。
【0011】前記画像入力部1は、例えば超音波診断装
置7とA/D変換器8とで構成される。前記輪郭検出部
2は、画像入力部1から入力される画像のノイズを除去
するための前ノイズ除去部9と、画像の小領域毎に2値
化のレベルを変化させる適応2値化部10と、2値画像
からノイズを除去するための後ノイズ除去部11と、2
値画像から輪郭線の検出を行なう輪郭線追跡部12とで
構成される。
【0012】また、後処理部3は、抽出すべき対象物の
情報から輪郭線の選択を行なう選択処理部13と、A/
D変換器8からの出力に基づき、抽出された輪郭線を表
示するための信号を生成する輪郭合成部14とで構成さ
れる。
【0013】この選択処理部13は、図3に示すよう
に、円形度算出部15と、周囲長算出部16と、選別部
17とで構成される。そして、後処理部3の出力端は、
モニタ4、プリンタ5、ファイリング装置6に接続され
る。
【0014】次に図2を参照して、このように構成され
た画像処理装置による画像処理について説明する。図2
(a)は、画像入力部1から入力される超音波画像を模
式的に表したものである。例えば、転移性肝癌の場合、
腫瘍はほぼ円形に近く、ある程度の大きさがあることが
知られている。この図2(a)に示す領域S1,S4が
転移性肝癌を示し、領域S2,S3は他の器官を表して
いる。
【0015】まず、超音波診断装置7から入力された超
音波画像は、A/D変換器8にてA/D変換され、デジ
タル信号として輪郭検出部2に入力される。この輪郭検
出部2では、最初に、前ノイズ除去部9でノイズの除去
処理が行なわれ、図2(b)に示すように、画像中のノ
イズが除去される。このノイズ除去処理には、例えば、
平滑化フィルタ等が利用され、主に画像中のランダムノ
イズが除去され、2値化の後に生じる砂目状のノイズを
抑えることができる。
【0016】次に、適応2値化部10にて画像の2値化
が行なわれる。この適応2値化処理は、画像全体にわた
る閾値を決めるのではなく、画像を小領域(例えば15
画素×15画素の領域)に分割し、それらの小領域毎に
閾値を決める処理である。
【0017】従って、領域S4の輪郭線は輝度が不均一
であるが、この適応2値化処理により、図2(c)に示
すように輪郭線が不連続となることなく、2値化され
る。次に、後ノイズ除去部11では、超音波のスペック
ルパターンやランダムノイズ等により生じる砂目状ノイ
ズを除去するためのものであり、例えば、この種のノイ
ズ除去に有効なメディアンフィルタで構成される。この
後ノイズ除去部11は前ノイズ除去部9と対で働くもの
であり、前ノイズ除去部9で除去できないノイズをこの
後ノイズ除去部11で除去することができ、図2(d)
に示すような画像が得られる。
【0018】次に、輪郭線追跡部12では、2値画像中
から白黒の変化点を輪郭線として検出する,即ち,2値
化画像の境界がつくる閉曲線を、すべての成分を抽出す
る処理である。
【0019】前記輪郭線の検出は、次のようにして行な
われる。まず、輪郭線追跡ための追跡開始点を見つける
ことから始め、順に追跡を行なう過程で追跡し終わった
点に次々に追跡済みのマークを付けながら追跡を進行
し、追跡を一周した時点で一本の輪郭線を求める。この
輪郭線追跡処理の結果を図2(e)に示す。m1からm
7の計7本の輪郭線が検出されている。
【0020】以上の処理により輪郭線を検出できるが、
この中には抽出したい対象物以外の輪郭線も含まれる。
そこで、後処理部3の選択処理部13では対象物情報か
ら輪郭線の選択を行なう。転移性肝癌の場合、この対象
物情報としては例えば 1 円形に近い 2 周の長さは一定の範囲にある なるものである。そこで、円形の度合(以後円形度と呼
ぶ)と、周の長さ(以後周囲長と呼ぶ)の値により輪郭
検出部2で得られた輪郭線m1〜m7から、所定の条件
を満たす輪郭線だけを選択する。
【0021】周囲長は画素間隔を1として計算する。但
し、連結する輪郭線上の画素が図4(a),(b)のよ
うに右上がり、右下がりの場合には、21/2 とする。こ
の周囲長は図3に示す周囲長算出部16にて算出され、
算出された周囲長(Lとする)は選別部17へ送られ
る。
【0022】次に円形度においては、まず、輪郭線に囲
まれた領域の面積を求める。ここで面積とは輪郭線で囲
まれた画素数とする。この画素数をS画素とする。ま
た、周囲長がLとなる円の面積S′は、 S′=π(L/2π)2 (1) なる式で求められる。これが実際の面積Sと一致した場
合が円である。そこで、円形度の尺度として、 C=S/S′ =4πS/L2 (2) を定義する。輪郭線が円に近いほどCは1に近く、複雑
な図形になるほどCの値は小さくなる。この円形度の逆
数は複雑さを表すことになるため、複雑度として定義す
る。この円形度は円形度算出部15により算出され、算
出された円形度Cは選別部17へ送られる。
【0023】この選別部17では、対象物情報である円
形度の閾値α及び、周囲長の閾値Lmin,Lmaxか
ら、 C<α (3) L<Lmin,L>Lmax (4) なる条件の輪郭線を除去する。(3)式の条件では円形
度がα以下の輪郭線m3,m4が、(4)式の条件では
周囲長がLminからLmaxにはいらない輪郭線m
1,m5が除去される。以上の円形度、周囲長の制限に
より最終的に図2(f)に示すように輪郭線m2,m
6,m7が抽出される。
【0024】そして選択処理部13で選択された輪郭線
は、原画像と重ねることにより、病変部の位置と形状が
指示される。抽出された輪郭線は輪郭合成部14の働き
により原画像の上に白い輝線としてスーパーインポーズ
され腫瘍の位置が視覚的に分かり易くモニタ4、プリン
タ5に出力される、もしくは超音波ファイリング装置6
に保存される。
【0025】以上のように、本実施例では、適応2値化
を行なっているため、濃度が不均一な輪郭線であっても
良好に2値化でき、検出することができる。また、2値
化処理の前後にノイズ処理部を有するためノイズにより
生じる輪郭線を極力減らすことができる。また、後処理
部の働きにより抽出したい対象物だけを選択することが
できる。
【0026】また、対象物情報として円形度と周囲長を
用いたが、図5に示すような情報を用いてもよい。 針状の度合=MXLENG/BRDTH 形状係数=MXLENG/面積S ここで、MXLENGは周上の任意の2点間の距離のう
ち最大の長さ、BRDTHはMXLNGに平行な2直線
で画像を挟んだ時の2直線間の最短距離である。
【0027】さらに、輪郭検出部2及び後処理部3はワ
ークステーションやパソコンのソフトウェアとして実現
してもよいし、ハードウェアとして構成してもよい。ま
た周囲長の計算の際に画素数をそのまま時間長とするこ
とにより計算を簡素化できる。
【0028】次に本発明による第2実施例としての画像
処理装置について説明する。前述した第1実施例では、
図6(a)に示すような画像の濃度が不均一な輪郭線
は、適応2値化により、図6(c)に示すように2値化
された。しかし、濃度の不均一さが大きな場合は適応2
値化でも、図6(b)に示すように、輪郭線が不連続と
なってしまい正しく輪郭線を求められない。
【0029】そこで、この第2実施例では、不連続な輪
郭線においての最適に繋げる処理を行うことを特徴とす
る。また、第1実施例では図2に示した領域S4の腫瘍
については、輪郭線が太かったために図2(f)のよう
に輪郭線がm6,m7と2本抽出されている。そこで、
本実施例では1つの腫瘍には、1つの輪郭線を検出する
ようにしたことも特徴とする。
【0030】本実施例では、図7に示すように輪郭補正
部18(18a,18b)をさらに設けた輪郭検出部2
aを構成する。この輪郭補正部18aは、図8(a)に
示すように、ダイレーション処理部21、イロージョン
処理部22及び、細線化処理部23により構成される。
これらのダイレーション処理及び、イロージョン処理に
ついては、例えば、「画像解析ハンドブック」(東京大
学出版会、高木、下田P575〜P576)に詳しく説
明されており、ここでの説明は省略する。
【0031】前記ダイレーション処理部21では、画像
を任意画素だけ太くする処理を行ない、図9(a)の画
像は、図9(b)に示すような形状になる。このダイレ
ーション処理により不連続な輪郭をつなげることができ
る。
【0032】次にイロージョン処理部22により、画像
を任意画素だけ細める処理が行なわれ、図9(b)の画
像が図9(c)に示すように本来の輪郭線の幅に戻すこ
とができる。さらに続く細線化処理部23では、輪郭線
の細線化を行ない、図9(c)の画像が図9(d)に示
すような細い輪郭線として検出される。
【0033】以上のように第2実施例では、不連続な輪
郭を繋げると共に、1つの腫瘍には1つの輪郭線を検出
することができる。なお、細線化処理を省き、2つの輪
郭線を検出するようにして、後の診断に用いてもよいの
は当然である。
【0034】また、図8(b)に示す構成のように、図
8(a)に示したダイレーション処理部21とイロージ
ョン処理部22の順番を逆にすることにより、孤立点の
ようなノイズを除去したり穴を埋めたりすることもでき
る。
【0035】また、不連続を補正する他の方法として
は、図10に示すように、端点T1,T2を見つけて、
これらを結ぶ方法がある。図11には、この処理を行う
ための輪郭補正部18cの構成例を示す。
【0036】まず、画像を細線化処理部23により細線
化した後、端点検出部24にて端点T1,T2を見つけ
る。次に端点連結部25では、これらの端点T1,T2
間の距離が閾値Tより小さい場合には、T1,T2を結
線で結ぶ。必要に応じてその後、ダイレーション処理を
行なってもよい。なお、端点を結ぶ際に直線でなくスプ
ライン曲線等で結べば、視覚上違和感がない。
【0037】次に本発明による第3実施例としての画像
処理装置について説明する。一般に腫瘍は円形とされて
いるが、悪性腫瘍では図12に示すように全体的には円
形に近いにもかかわらず凹凸の激しい形が多い。この場
合、(2)式による円形度は低くなり、(3)式の制限
により除去されてしまうことがある。そこで、凹凸の激
しい形でも全体的には円形に近い場合には円形度値が高
くなる円形度検出方法について提案する。
【0038】図13(a)は、本実施例における円形度
算出部の構成例を示す。これ以外の構成部は、図1及び
図3と同等である。この円形度算出部13aにおいて、
重心検出部26では、図12(a)に示すように輪郭線
で囲まれる領域の重心(Gとする)をまず算出する。次
に、重複面積検出部27では、輪郭線で囲まれる面積S
と等面積を持つ円(中心は重心位置とする)との重複領
域の面積Soを求める。そして、面積比較部28にて、 C′=So/S (5) なる計算を行ない、円形度として出力する。求められた
C′が1に近い程円形であり、1から小さくなるほど円
形でなくなる。このC′を用いることにより凹凸の激し
い形でも全体に円形に近い形であれば円形度が1に近い
値となり、(3)式の制限により除去されることも無く
なる。
【0039】また、この変形例として、図13(b)に
示すように、前記重複面積検出部27の代わりに、最短
線分検出29を用いる。この最短線分検出部29は、図
12(b)に示すように、重心Gを通る線分の中で輪郭
線との交点間の距離が最も短い線分(線分PQ)を検出
する。この線分PQの距離をpとすれば、この線分PQ
を直径とする円の面積Sgは、 Sg=π(p/2)2 (6) となる。そして、面積比較部28にて、 C′=Sg/S (7) なる計算を行ない、円形度として出力する。C′が1近
い程円形であり、1から小さくなるほど円形でなくな
る。(5)式による手法に比較し、演算量が少ないとい
う利点を有する。
【0040】以上のように本実施例では凹凸の激しい形
でも全体に円形に近い場合は円に近いと判断でき、悪性
腫瘍等の輪郭線を除去することを防げる。次に本発明に
よる第4実施例としての画像処理装置について説明す
る。
【0041】この第4実施例においては、抽出したい対
象物の性質がよくわかる場合には、2値化前に対象物の
構造を強調することにより、2値化の際の輪郭線の不連
続を防げるものである。
【0042】この画像処理装置の輪郭検出部に、図14
に示すような構造強調部31を設ける。これ以外の構成
部は図1と同等である。この構造強調部31は、例えば
バンドパスフィルタ等で構成され、輪郭線のコントラス
ト強調を行なう。そのため、輪郭部分の濃度の不均一を
低減することができ、2値化の際の輪郭線の不連続を防
ぐことができる。
【0043】次に本発明による第5実施例としての画像
処理装置について説明する。通常、医師等はモニタ、プ
リンタ用紙の上に表示された画像により病状を判断して
いる。ユーザインタフェースとしての画像表示は、正し
く効率的な診断に対して重要である。
【0044】そこで図15には、第5実施例として画像
処理装置の後処理部の構成例を示す。これ以外の画像処
理装置の構成部は、図1に示す画像処理装置の構成と同
等である。
【0045】この画像処理装置は、医師等が抽出した輪
郭線を判断しやすくするための輪郭線の表示を改善する
ものであり、病変部の悪性と良性により輪郭線に色づけ
るものである。例えば、悪性は赤色を用い、良性は緑色
を用いる。病変部の悪性と良性の判定は次のように行な
う。
【0046】 CかつC′ともに高い場合 → 良性腫瘍 Cが低く、C′は高い場合 → 悪性腫瘍 この判断を良性悪性判定部32で行なう。そして、合成
処理部33では判定結果に応じて、悪性は赤色、良性は
緑色を指定する。更に、輪郭線に囲まれる領域全体に色
をつけてもよい。
【0047】さらに、判断しやすくする他の方法として
は、輪郭線の良性悪性情報を音声情報に変換し、医師等
に知らせることもできる。また、輪郭線を点滅させた
り、輪郭線の周囲長や面積や位置を数字で表示させたり
してもよい。
【0048】以上説明したように、本発明の画像処理装
置によれば、画像内の所望する対象物が、輪郭線の濃度
が不均一な腫瘍であっても、ノイズ除去、適応2値化処
理することにより、その腫瘍の輪郭線を正しく検出する
ことができるとともに、2値化レベルを選択する必要は
なくなる。また、後処理部により抽出したい対象以外の
輪郭線を除去できる。
【0049】以上の実施例に基づいて説明したが、本明
細書には、以下のような発明も含まれる。 (1)抽出すべき対象物を含む画像を入力する画像入力
手段と、前記画像入力手段に入力された前記画像内の各
被写体の輪郭線を検出する輪郭線検出手段と、前記輪郭
線検出手段より検出された輪郭線から、抽出すべき対象
物の輪郭線を当該対象物に係る幾何学的形状情報に基づ
き、選択する選択処理手段を有する後処理手段と、を具
備することを特徴とする画像処理装置。
【0050】従って、超音波診断装置等の画像入力手段
から入力される画像から輪郭線を検出し、後処理手段と
しての選択処理手段を用い、必要とされる輪郭線のみを
抽出できる。本画像処理装置は、例えば、医師への診断
システムとして提供することができる。即ち、なるべく
慣用的な知識を用い、計算機知識を熟知しない医師でも
手間を掛けないように簡単に操作できる。
【0051】(2)前記輪郭線検出手段は、前記画像入
力手段より入力された画像からノイズの除去を行なう第
1ノイズ除去手段と、前記第1ノイズ除去手段から出力
される画像の2値化を行なう2値化処理手段と、前記2
値化処理手段により2値化された画像から、さらにノイ
ズの除去を行なう第2ノイズ除去手段と、前記第2ノイ
ズ除去手段から出力される画像の輪郭線を検出するため
の輪郭追跡手段とで構成される前記(1)記載の画像処
理装置。
【0052】従って、2値化手段で2値化処理した信号
から輪郭線追跡部の働きにより輪郭線の検出が行なえ
る。2値化手段前後の計2つのノイズ除去手段の働きに
より2値化後のノイズを大幅に削減できる。
【0053】(3)前記後処理手段は、前記画像入力手
段より入力される画像と、前記選択処理手段より出力さ
れる輪郭線情報とを合成する合成処理手段をさらに、具
備することを特徴とする前記(1)記載の画像処理装
置。
【0054】従って、抽出された輪郭線画像を原画像の
上に重ねる合成処理を行ない、病変部の位置と形を良好
に認識できる。 (4)前記選択処理手段は、対象物の円形度及び/また
は周囲長情報に基づき、選択することを特徴とする前記
(1)、(3)記載の画像処理装置。
【0055】従って、追跡された輪郭線画像を円形度情
報と周囲長情報を利用し、検出した輪郭線の選別を行な
う。抽出したい対象の円形度と周囲長の性質に基づいて
選別することから、選別の性能を向上できる。
【0056】(5)前記2値化処理手段は、画像の小領
域毎に閾値を求める適応2値化手段よりなることを特徴
とする前記(2)記載の画像処理装置。
【0057】従って、小領域毎に適応的に2値化の閾値
を変化させることにより、濃度の不均一な輪郭線も良好
に抽出できる。 (6)前記輪郭線検出手段は、輪郭線の補正を行なう輪
郭線補正手段を有することを特徴とする前記(1)また
は(2)記載の画像処理装置。
【0058】従って、本来連続した輪郭線が不連続とし
て検出された場合に、この不連続を補正し、本来の正し
い輪郭線とすることができる。 (7)前記輪郭線検出手段は、画像の構造強調を行なう
構造強調手段を有することを特徴とする前記(1)また
は(2)記載の画像処理装置。
【0059】従って、輪郭線の構造を強調することによ
り、濃度が不均一な輪郭線の検出精度を向上させ、検出
輪郭線の不連続を防げる。 (8)前記合成処理手段は、輪郭線の特性を判定する判
定部を有し、その結果を表示系に出力することを特徴と
する前記(3)記載の画像処理装置。従って、抽出した
輪郭線の特性を判定したのちに、合成処理手段にて表示
することにより、特性を視覚的に分かり易く効果的に表
現できる。
【0060】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、2
値化を利用して抽出すべき例えば、腫瘍部分のみの輪郭
線抽出を良好に行なう画像処理装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1実施例としての画像処理装置
の構成を示す図である。
【図2】本発明の画像処理装置により処理される画像を
模式的に表した図である。
【図3】第1実施例における選択処理部の構成例を示す
図である。
【図4】輪郭線を形成する画素の繋がり状態の例を示す
図である。
【図5】対象物の画像の特徴を数値的に表すことを説明
するための図である。
【図6】画像の濃度が不均一な輪郭線の2値化の状態を
示す図である。
【図7】第2実施例における画像処理装置の輪郭検出部
の構成例を示す図である。
【図8】図7に示す輪郭補正部の構成例の示す図であ
る。
【図9】第2実施例による不連続な輪郭線を繋げる処理
を説明するための図ある。
【図10】不連続な輪郭線を繋げる他の処理の一例を説
明するための図ある。
【図11】図10に示した処理を行うための輪郭補正部
の構成例の示す図である。
【図12】第3実施例としての画像処理装置による画像
処理について説明するための図である。
【図13】第3実施例の画像処理装置の円形度算出部の
構成例を示す図である。
【図14】本発明による第4実施例としての画像処理装
置の輪郭検出部の構成について説明するための図であ
る。
【図15】本発明による第5実施例としての画像処理装
置の後処理部の構成例を示す図である。
【符号の説明】
1…画像入力部、2…輪郭検出部、3…後処理部、4…
モニタ、5…プリンタ、6…ファイリング装置、7…超
音波診断装置、8…A/D変換器、9…前ノイズ除去
部、10…適応2値化部、11…後ノイズ除去部、12
…輪郭線追跡部、13…選択処理部、14…輪郭合成
部、15…円形度算出部、16…周囲長算出部、17…
選別部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06T 5/00 7/60 G06F 15/68 350 9061−5H 15/70 350 C 9061−5H 350 D

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抽出すべき対象物を含む画像を入力する
    画像入力手段と、 前記画像入力手段に入力された前記画像内の各被写体の
    輪郭線を検出する輪郭線検出手段と、 前記輪郭線検出手段より検出された輪郭線から、抽出す
    べき対象物の輪郭線を当該対象物に係る幾何学的形状情
    報に基づき、選択する選択処理手段を有する後処理手段
    と、を具備することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記輪郭線検出手段は、 前記画像入力手段より入力された画像からノイズの除去
    を行なう第1ノイズ除去手段と、 前記第1ノイズ除去手段から出力される画像の2値化を
    行なう2値化処理手段と、 前記2値化処理手段により2値化された画像から、さら
    にノイズの除去を行なう第2ノイズ除去手段と、 前記第2ノイズ除去手段から出力された画像の輪郭線を
    検出するための輪郭追跡手段と、を具備することを特徴
    とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記後処理手段は、 前記画像入力手段より入力される画像と、前記選択処理
    手段より出力される輪郭線情報とを合成する合成処理手
    段を、さらに具備することを特徴とする請求項1記載の
    画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記選択処理手段は、 対象物の円形度及び/または周囲長情報に基づき、選択
    することを特徴とする請求項1、請求項3記載の画像処
    理装置。
  5. 【請求項5】 前記2値化処理手段は、 画像の小領域毎に閾値を求める適応2値化手段からなる
    ことを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記輪郭線検出手段は、 輪郭線の補正を行なう輪郭線補正手段を有することを特
    徴とする請求項1または請求項2記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記輪郭線検出手段は、 画像の構造強調を行なう構造強調手段を有することを特
    徴とする請求項1または請求項2記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記合成処理手段は、 輪郭線の特性を判定する判定部を有し、その結果を表示
    系に出力することを特徴とする請求項3記載の画像処理
    装置。
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