JP3564342B2 - 複層パネル付きサッシと複層パネル - Google Patents

複層パネル付きサッシと複層パネル Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内外のパネル間に、外光や熱を遮閉し、あるいは外部からの覗き込みを遮閉するためのスクリーンが外部から開閉操作できるように配置した複層パネル付きサッシに関する。
【0002】
【従来の技術】
内外の透明なパネル間にスクリーン(カーテン)を内蔵する形態の複層パネル付きサッシは、特公平6−94765号公報に公知である。そこでは、窓枠の上部内面にスクリーンローラを配置し、このローラに巻き取ったスクリーンをモータ動力によって繰り出し操作し、あるいは巻き取ることにより、スクリーンを上下方向に開閉できる。
【0003】
米国特許第3253644号公報には、内外の透明な両パネル間に折り畳み式のスクリーンを配置した複層パネル付きサッシが開示されている。そこでは、スクリーンの開閉端に受動マグネットを配置しておき、受動マグネットと互いに吸着し合う操作マグネットを上下操作することにより、スクリーンを開閉操作できる。操作マグネットは、ハンドル操作で上下動するワイヤに連結されていて、ハンドルを正転あるいは逆転操作することにより上下移動し、受動マグネットを介してスクリーンを開閉できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
モータ動力を用いてスクリーンを開閉する前者の形態は、特殊なモータやスクリーンローラなどが不可欠であるうえ、これらの動作部品を収容するために専用の窓用サッシを用意しなければならず、サッシの全体コストが高く付く。スクリーンの開閉方向が上下方向に限られる不利もある。
【0005】
スクリーンをワイヤーで一対のマグネットを介して開閉する後者の形態は、ワイヤを往復昇降させるためのハンドル機構や、いくつもの変向プーリーが不可欠であるため、スクリーンの開閉構造が複雑化し、これまたコスト高になる。スクリーンを一対のマグネットを介してワイヤで吊り下げ支持する構造を採るので、実質的にスクリーンを上下方向に開閉せざるを得ない。スクリーンを横向きに左右開閉することは不可能ではないが、スクリーンとフレーム、およびマグネットの重量をワイヤーで支えねばならず、スクリーンを安定的に開閉操作することが難しい。フレームやマグネットがパネルと接触して大きな摩擦抵抗を生じるので、スクリーンを開閉するために大きな操作力を要し、あるいは開閉途中にフレームが引っ掛かって開閉不能となる事態も予想される。
【0006】
本発明の目的は、内外の両パネル間に配置したスクリーンをマグネット吸着方式の操作具で外部から開閉操作するに際し、従来例に比べて全体構造が簡単で、製作コストが少なくて済むスクリーン内蔵型の複層パネル付きサッシを提供することにある。本発明の目的は、スクリーンを横向きの左右方向に開閉できるのはもちろんのこと、上下方向にも開閉できて汎用性に優れた複層パネル付きサッシを提供することにある。本発明の目的は、ガイドレールで転動案内されるランナーユニットによってスクリーンの開閉始端が支持されており、従ってスクリーンを軽快にしかも円滑に開閉できるうえ、任意の開放位置に保持し続けることができる複層パネル付きサッシを提供することにある。本発明の目的は、スクリーンを開閉操作するための操作具を、必要に応じて取り外して別途保管でき、従っていたずら等によってスクリーンが開放状態のまま放置されるのを阻止できる複層パネル付きサッシを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の複層パネル付きサッシは、図2に示すごとくサッシ枠3に設けた内外のパネル5・5間に、スクリーン6が開閉操作可能に配置してある。サッシ枠3の上下枠1・1または左右枠2・2に、ガイドレール10・10を平行に配置する。スクリーン6の一端側に可動框8を装着してある。可動框8の両端は、図1および図3に示すごとくガイドレール10・10にランナーユニット9・9を介して転動自在に案内支持する。そして、パネル5の外面には、図6に示すごとく可動框8を外部から操作するための操作具36を備えている。可動框8と操作具36とは、互いに引き合うマグネット吸着手段が設けられている。すなわち、可動框8には、マグネット体35または磁性体が設けてあって、操作具36には、可動框8と引き合う磁性体またはマグネット体35が設けられている。
【0008】
また、本発明は、サッシ枠3に設けた内外のパネル5・5間に、スクリーン6が左右方向へ開閉操作可能に配置してある複層パネル付きサッシにおいて、スクリーン6の一端側に可動框8を装着してある。可動框8は、これの上端がサッシ枠3の上枠1に設けたガイドレール10に左右方向へ移動自在に吊持されており、パネル5の外面に、可動框8を外部から操作するための操作具36を備えている。そして、可動框8と操作具36とは、互いに引き合うマグネット吸着手段が設けられている。すなわち、可動框8には、マグネット体35または磁性体が設けてあって、操作具36には、可動框8と引き合う磁性体またはマグネット体35が設けられている。
【0009】
可動框8と操作具36との双方または少なくとも一方には、パネル5の外表面上を転動するローラ41を備えている。
【0010】
マグネット体35は、図6〜図8に示すごとくケース37と、ケース37内に極性が互い違いになる状態で隣接収容した複数個の磁石38と、隣接する磁石38どうしを磁気連結する吸着板39とを備えたものとすることができる。
【0011】
ランナーユニット9は、図1および図3に示すごとくランナー腕29および取付部28を備えたホルダー26と、ランナー腕29で遊転自在に軸支したローラ27とからなる。可動框8は、主枠13と、主枠13に取り付けられる蓋枠14とからなり、主枠13に装着した取付部28に、主枠13の内面壁と接当する接合部31を設ける。接合部31は、図3および図4に示すごとく主枠13の内面壁に対して接離変形自在に設けられ、ばね32で該内面壁と圧接する向きに変位付勢されている。
【0012】
可動框8は、例えば図9に示すごとく支持腕45を備えており、支持腕45とサッシ枠3との間には、互いに係合して開放途中のスクリーン6および可動框8を位置保持するためのストッパー手段46を設けることができる。
【0013】
また、本発明は内外のパネル5・5間にスクリーン6を開閉操作可能に配置した複層パネルにおいて、両パネル5・5間に移動自在に設けた可動部材と、一方のパネル5の外面に移動自在に配置される操作具36とを備えており、可動部材には、マグネット体35または磁性体を有し、操作具36には、可動部材と引き合う磁性体またはマグネット体35を有し、可動部材と操作具36との双方または少なくとも一方に、パネル面を転動するローラ41を備えており、操作具36で可動部材を移動させることにより、可動部材を介してスクリーン6を開閉操作できるようにしたものである。ここでの可動部材とは、先の可動框8に相当する部材ではあるが、ガイドレール10に転動案内されるものに限定されず、例えばスクリーン6の上端が移動自在に吊り下げ支持されていて、このスクリーン6の上下中間部位などに直接又は間接的に付帯する部材を含む概念である。
【0014】
その複層パネルにおいて、マグネット吸着手段としてマグネット体35が、極性が互い違いになる状態で隣接収容した磁石38と、隣接する磁石38どうしを磁気連結する吸着板39とを備えているものにすることができる。
【0015】
【作用および発明の効果】
請求項1および請求項3に係る本発明によれば、スクリーン6の一端側に装着した可動框8の両端が、対向するガイドレール10・10にランナーユニット9・9を介して転動自在に案内支持されており、そのうえでパネル5をはさんで対向する可動框8と操作具36とが、マグネット吸着手段で互いに引き合うものとなっている。従って、外部の操作具36を介して可動框8を操作具36と同行移動させることができるので、従来のこの種の複層パネル付きサッシに比べてスクリーン6を開閉操作するための構造を著しく簡素化できる。具体的には、スクリーン6を開閉するのに、モータやローラを設ける必要がない。あるいはワイヤーやこれを引き回すための変向プーリ、それにハンドル機構なども設ける必要がない利点を有する。その結果、スクリーン内蔵の複層パネル付きサッシでありながら、その全体構造を簡素化して、製作コストを削減化できる。
【0016】
更に請求項1および請求項3に係る本発明によれば、可動框8と操作具36とをパネル5を介してマグネット吸着手段で連結した状態でスクリーン6の開閉を行うので、両パネル5・5間を密封化するのが容易であり、そのためのシール構造を簡素化できるうえに、例えば浴室等の湿気が多い場所に適用した場合にも、両パネル5・5間の内部への湿気の侵入を確実に防止して、スクリーン6の変質や劣化を阻止できる。可動框8の両端がランナーユニット9を介してガイドレール10・10に転動案内されており、可動框8でスクリーン6を開閉できるようにしたので、スクリーン6を横向きに左右開閉できるのはもちろんのこと、必要に応じて上下方向に開閉する形態を選択することもでき、従来のこの種のサッシに比べて、多くの部品の共通化を実現しながら汎用性を向上できる点で有利である。
【0017】
請求項2および請求項4に係る本発明によれば、両パネル5・5間にスクリーン6を左右方向へ開閉操作可能に配置し、サッシ枠の上枠1に設けたガイドレール10に、スクリーン6の一端側に装着した可動框8の上端が左右方向へ移動自在に吊持されている。そのうえで、一方のパネル5の外面に先の操作具36を備えている。これによれば、下枠1のガイドレール10を省略して上枠1側のガイドレール10に可動框8を吊り下げた簡易構造にできながらも、可動框8と操作具36とに設けたマグネット吸着手段により、可動框8の下端側が揺動するのを規制し得るから、内蔵のスクリーン6を支障なく左右方向へ開閉操作でき、装置全体の製造コストを大幅に低減化できる利点を有する。
【0018】
請求項1ないし請求項に係る本発明によれば、可動框8と操作具36とに、互いに引き合うマグネット吸着手段が設けられているので、パネル5に対して操作具36をずり落ち不能に、しかし分離可能にマグネットの磁力を設定しておくことにより、例えば複層パネル付きサッシが浴室の窓に設置される場合には、スクリーン6を閉じたのち操作具36を取り外して別の場所に保管しておくことができるので、いたずら等によってスクリーン6が開放状態のまま放置されるのを阻止できる。
【0019】
【0020】
【0021】
請求項および請求項に係る本発明によれば、ランナーユニット9を構成するホルダー26の取付部28に接合部31を設け、これをばね32で変位付勢しているので、ホルダー26の可動框8に対する組み付けの手間を省きながら、組み付け後のホルダー26の位置保持を確実化し、さらにガイドレール10の対向間隔のばらつきにも柔軟に対応することができる。例えば、取付部28を可動框8の定位置にビスで締結固定すると、ガイドレール10の対向間隔にばらつきがある場合に、ランナーユニット9がガイドレール10に引っ掛かって、可動框8を円滑に開閉することが困難になるうえ、ばらつきに対応するための調整にも手間が掛かるが、こうした状況にも柔軟に対応できる。組立時にはランナーユニット9を可動框8に対して仮組みした後、可動框8を数回開閉操作することにより、接合部31の可動框8に対する係合位置が最適の位置へずれ動いて、その位置において取付部28を固定でき、組み付け作業性にも優れる。
【0022】
請求項および請求項に係る本発明によれば、操作具36に支持腕45を設け、この支持腕45とサッシ枠との間にストッパー手段46を設けている。従って、ストッパー手段46を付加するだけで、スクリーン6を任意の開放位置に確りと保持することができる。その結果、例えばスクリーン6を上下方向に開閉する形式にも本発明を適用でき、需要者のニーズに応じた汎用性に優れたものが得られる。
【0023】
請求項に係る本発明の複層パネルによれば、内外のパネル5・5間にスクリーン6と可動部材とを移動自在に配置し、パネル5の外面に移動自在に配置した操作具36を動かすことにより、マグネット吸着手段で可動部材を介してスクリーン6が外部から開閉操作できるものとしてある。その際に、可動部材および/または操作具36にパネル上面を転動するローラ41を備えているので、可動部材および/または操作具36は該ローラ41を介してパネル面上を接触移動することになり、スクリーン6の開閉作動を円滑にできるとともに、パネル5に摺り疵を付けることもない。
【0024】
そのうえで請求項に係る本発明によれば、磁石38の必要磁力を小さくして、その製作コストの低減化に貢献したものが得られることになる。
【0025】
【実施例】
図1ないし図8は本発明に係る複層パネル付きサッシの実施例を示す。図1および図2において、複層パネル付きサッシは上下枠1・1と左右枠2・2とで縦長四角形状に組まれたサッシ枠3と、サッシ枠3にスペーサー4を介して支持した内外の透明なパネル5・5とからなり、両パネル5・5間にスクリーン6を左右方向へ開閉操作可能に収納配置したものである。
【0026】
パネル5は板ガラスを予測しているが、透明合成樹脂板でもよい。スクリーン6は、プラスチック繊維を編んだ透かし生地を素材にして、一定間隔おきに逆向きに折りぐせを付けて形成した折り畳み式のカーテンになっており、生地自体がある程度の自己保形性を備えていて自立できる。プラスチックシートや布生地でスクリーン6を形成してもよく、その場合には骨材を付加して自立性を持たせることが望ましい。上下枠1・1および左右枠2・2は、それぞれ同一断面形状のアルミニウム形材からなる。
【0027】
スクリーン6の一端(図上右側)は固定枠7に固定し、他端は可動框8に固定する。スクリーン6をより小さな操作抵抗で開閉操作するために、可動框8の上下の両端にランナーユニット9・9を装着し、各ランナーユニット9は上下枠1・1に沿って配置した一対のガイドレール10・10に左右方向へ転動案内できるように支持してある。図1において上下のガイドレール10・10は、スペーサー4と同幅の断面コ字形のアルミニウム形材からなり、その内隅に後述するローラ27の上下周面を転動案内するためのレール部11が上下対向状に設けられている。
【0028】
図5において可動框8は、それぞれアルミニウム形材を素材とする主枠13と蓋枠14とからなり、主枠13にランナーユニット9のホルダー26を差し込んで連結する。主枠13は断面コ字形の中空枠からなり、その内面一側寄りに区分壁15を突設して、枠内空間がホルダー26を収容するための大区室16と、スクリーン6の端部を蓋枠14と協同して挟持固定するための小区室17とに区分されている。区分壁15とこれに対向する大区室16の側壁とには、上下方向に走る一対の係合溝18がそれぞれ設けてある。大区室16の側壁の外面には、蓋枠14を係止するための止溝19が凹み形成してある。小区室17の内面には抜け止め用の突起群20が形成されている。
【0029】
蓋枠14は平板に近い断面コ字形の枠体からなり、その左右の一側に先の止溝19に掛け止め係合される係止壁22を設け、他側に小区室17に圧嵌係合されるリブ23を突設してなる。リブ23には先の突起群20と係合する突起群24が設けてある。スクリーン6の一端を小区室17内に折り込み、蓋枠14を主枠13に対して蓋合わせ状に組み付けて、リブ23を小区室17に圧嵌係合することにより、可動框8にスクリーン6の一端が装着される。
【0030】
図3においてランナーユニット9は、プラスチック成形品からなるホルダー26と、ホルダー26に遊転自在に軸支した左右一対のローラ27とからなる。上部のホルダー26は、先の主枠13に差し込み連結される取付部28と、取付部28の上端左右に張り出したランナー腕29とで略T字状に形成する。但し、開閉始端側のランナー腕29は横方向への突出量を小さくし、他方のランナー腕29の突出量は大きく設定する。これらランナー腕29の突端寄りの片面においてローラ27を軸支する。ローラ軸はランナー腕29と一体に形成してある。
【0031】
取付部28は平板状の面壁の左右側縁および片面に補強用のリブを縦横に配置して構成されており、その左右側縁の上下に主枠13の前記係合溝18と嵌合する連結片30を突設する。図3に示すように、取付部28の左側縁の上下中途部には、接合部31を設け、これを圧縮コイル形のばね32で外側方へ向って変位付勢している。ばね32を収容する区画は、内外の前後方向へ貫通している。従って、接合部31は左右方向へ弾性変形できる。
【0032】
取付部28を主枠13に差し込み、その連結片30が係合溝18に嵌合した状態においては、連結片30と係合溝18との間に僅かな余裕隙間が存在している。この余裕隙間を吸収して、取付部28を主枠13に対して固定保持するために接合部31が設けられている。図4に示すように、ばね32で押圧付勢された接合部31は、前記止溝19を有する側壁の内面に密着して、取付部28が不用意に上下動するのを阻止する。但し、ランナーユニット9をガイドレール10に組み込んだ状態においては、可動框8を開閉することによって、上下のガイドレール10の対向間隔のばらつきに応じて、取付部28が上下にずれ動いて位置調整を行える。なお、下側のランナーユニット9も上側のそれと実質的に同様の構造を以て下側のガイドレール10に案内支持されることを予想している。尤も、下側のランナーユニット9は、下側のガイドレール10に沿って単に転動案内されるようにすれば足りる。
【0033】
スクリーン6は可動框8を介して開閉操作される。そのために、蓋枠14の上下中途部の2個所にはマグネット体35を埋設配置し、これらのマグネット体35に対して、図2に示すごとく内側のパネル5を間にして操作具36が該パネル5の室内側の外面に配置される。
【0034】
図8において、各マグネット体35は一側が開口する角箱状のケース37と、ケース37内に極性が互い違いになる状態で隣接収容した2個の磁石38と、隣接する磁石38どうしを磁気連結する吸着板39と、磁石38用の収容室の下方に設けた一対のローラ室40に収容されて、ケース37に遊転自在に軸支される一対のローラ41とで構成する。吸着板39は蓋を兼ねており、磁石38と共にケース37内に装填し、その前後縁をケース内の突起に圧嵌係合することにより、ケース37と一体化され、磁石38の脱落を防いでいる。
【0035】
ローラ41はケース37と一体に成形された上下一対の軸に遊転自在に軸支されており、図6に示すごとくケース37を蓋枠14の上下に圧嵌装着した状態において、ローラ41の外周面がケース37の外面より僅かに突出して、ローラ41が他に先行してパネル5の内側面と接当できるようにしてある。すなわちローラ41のみをパネル5に接触回転させることにより、ケース37がパネル5に接触することによる摩擦抵抗を避けて、スクリーン6の開閉を円滑化し、さらに擦過痕がパネル5に付くのを避けるためである。
【0036】
図6および図7において操作具36は、プラスチック成形品からなる上下に長いホルダー43と、ホルダー43の片面上下に圧嵌装着した上下一対のマグネット体35とからなる。このマグネット体35は可動框8側のそれと同一仕様である。ここでの上下のマグネット体35の上下間隔は、蓋枠14に固定した上下のマグネット体35の上下間隔に一致しているが、磁石38の極性はパネル5を間にして互いに吸引し合うように配置してある。操作具36側においても上下のローラ41がパネル5の外面に先当りして、ホルダー43の壁面がパネル5の表面から浮き離れるようにしてある。
【0037】
可動框8と操作具36との各マグネット体35・35どうしが、パネル5を挟んでこれの内外に正対する状態では、お互いの磁気吸着作用によって、室内側に位置する操作具36が自重でずり落ちることなく可動框8と正対している。この状態で操作具36を手にしてこれを左右いずれか一方へ変位操作すると、可動框8は操作具36に同行して同方向へ移動するので、スクリーン6を開閉できる。なお、操作具36はパネル5の外表面から引き離せるように、各磁石38の磁力が設定してある。
【0038】
上記の実施例以外に、スクリーン6の両端に可動框8を設けておき、両可動框8のそれぞれにマグネット体35を設け、かつ操作具36を配置しておけば、スクリーン6を左右いずれの側からでも開閉操作できる。また、両パネル5・5間に2組のスクリーン6を配置し、各スクリーン6を中央から両側端へ向かって両開き状に開閉操作することができるようにしてもよい。可動框8と操作具36との対向面に設けるべきマグネット吸着手段としては、一方にマグネット(磁石)を、他方に鉄片のみを設けた形式でもよい。
【0039】
スクリーン6は上下方向に開閉操作してもよい。この場合には、図9に示すごとく左右枠2・2に、これに沿って一対のガイドレール10・10を配置し、例えばスクリーン6の上端を左右間に架設した固定枠7に固定し、スクリーン6の下端に可動框8を固定する。この場合は、開放途中のスクリーン6が自重で降下するのを防ぐために、可動框8の左右両端寄りにマグネット体35を配置し、各マグネット体35に対応して左右一対の操作具36を設ける。さらに操作具36に支持腕45を一体に設け、支持腕45とサッシ枠3の左右枠2・2の周面との間に、互いに係合してスクリーン6および可動框8等の重量を支えるストッパー手段46を設ける。
【0040】
図示例のストッパー手段46は、左右枠2・2に上下間にわたって一定間隔おきに形成した一群の係合孔47と、この係合孔47に出退係合するピン48とで構成してある。ピン48は支持腕45側に出退自在に支持して、ばねで係合孔47と係合する向きに進出付勢しておくことができる。
【0041】
また、本発明は、先のサッシ枠3に後付けされる複層パネルであってもよく、その場合は添付図面を借て説明すると、スペーサ機能を持つ保持部材で所定の間隔に保持される内外のパネル5・5と、両パネル5・5間に左右方向へ開閉操作可能に配置されるスクリーン6と、両パネル5・5間に左右方向へ移動自在に設けられる可動部材(先の可動框8に相当)と、屋外に臨む窓サッシに適用するときは室内側の一方のパネル5の外面に左右方向へ移動自在に配置される操作具36とを備えたものとする。スクリーン6は自己保持性を有する折り畳み式カーテンが好ましく、その上端を直接にまたは間接的に両パネル5・5間の上端に左右間にわたって架設したガイドレールに吊り下げ支持する。可動部材はスクリーン6の開閉始端側に付設する。この可動部材は、スクリーン6に対して先の可動框8と同様に上下間にわたって枠状に設けられたものでもよいし、スクリーン6の上下中間部位に付設されていてもよい。
【0042】
かかる複層パネルにおいて、可動部材と操作具36とをパネル5をはさんで対向させ、両者の対向面に前述のマグネット体35をそれぞれ設ける。その際に、可動部材と操作具36とには、パネル5の表面に先当たり状態で接触して転動する前記ローラ41を備えている点が注目されるべきである。これによれば、操作具36を手にしてこれを左右方向へパネル面に沿って動かすことにより、内部の可動部材を移動させると、スクリーン6を外部から開閉操作できるものとなる。
【0043】
この複層パネルにおいても、前記ローラ41は可動部材と操作具36とのいずれか一方に存在すれば足り、他方は別の形式にすることができる。スクリーン6は上下方向に開閉操作する形式でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3におけるA−A線断面図である。
【図2】全体の正面図である。
【図3】上側のランナーユニットを示す要部の縦断正面図である。
【図4】図3におけるB−B線断面図である。
【図5】可動框を分解した状態での横断平面図である。
【図6】図2におけるC−C線断面図である。
【図7】操作具の正面図である。
【図8】マグネット体の分解斜視図である。
【図9】本発明の別実施例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 上下枠
2 左右枠
5 パネル
6 スクリーン
8 可動框
9 ランナーユニット
10 ガイドレール
13 主枠
14 蓋枠
26 ホルダー
27 ローラ
28 取付部
29 ランナー腕
31 接合部
32 ばね
35 マグネット体
36 操作具
37 ケース
38 磁石
39 吸着板
41 ローラ

Claims (6)

  1. サッシ枠3に設けた内外のパネル5・5間に、スクリーン6が開閉操作可能に配置してある複層パネル付きサッシであって、
    サッシ枠3の上下枠1・1または左右枠2・2に、ガイドレール10・10が平行に配置されており、
    スクリーン6の一端側に可動框8が装着されており、
    可動框8の両端が、ガイドレール10・10にランナーユニット9・9を介して転動自在に案内支持されており、
    ランナーユニット9が、ランナー腕29および取付部28を備えたホルダー26と、ランナー腕29に遊転自在に軸支されたローラ27とからなり、
    可動框8は、主枠13と、主枠13に取り付けられる蓋枠14とからなり、
    主枠13に装着した前記取付部28に、主枠13の内面壁と接当する接合部31が、主枠13の内面壁に対して接離変形自在に設けられて、ばね32で該内面壁と圧接する向きに変位付勢されており、
    パネル5の外面に、可動框8を外部から操作するための操作具36を備えており、
    可動框8には、マグネット体35または磁性体が設けてあって、操作具36には、可動框8と引き合う磁性体またはマグネット体35が設けられている複層パネル付きサッシ。
  2. サッシ枠3に設けた内外のパネル5・5間に、スクリーン6が左右方向へ開閉操作可能に配置してある複層パネル付きサッシであって、
    スクリーン6の一端側に可動框8が装着されており、
    可動框8は、これの上端がサッシ枠3の上枠1に設けたガイドレール10にランナーユニット9を介して左右方向へ移動自在に吊持されており、
    ランナーユニット9が、ランナー腕29および取付部28を備えたホルダー26と、ランナー腕29に遊転自在に軸支されたローラ27とからなり、
    可動框8は、主枠13と、主枠13に取り付けられる蓋枠14とからなり、
    主枠13に装着した前記取付部28に、主枠13の内面壁と接当する接合部31が、主枠13の内面壁に対して接離変形自在に設けられて、ばね32で該内面壁と圧接する向きに変位付勢されており、
    パネル5の外面に、可動框8を外部から操作するための操作具36を備えており、
    可動框8には、マグネット体35または磁性体が設けてあって、操作具36には、可動框8と引き合う磁性体またはマグネット体35が設けられている複層パネル付きサッシ。
  3. サッシ枠3に設けた内外のパネル5・5間に、スクリーン6が開閉操作可能に配置してある複層パネル付きサッシであって、
    サッシ枠3の上下枠1・1または左右枠2・2に、ガイドレール10・10が平行に配置されており、
    スクリーン6の一端側に可動框8が装着されており、
    可動框8の両端が、ガイドレール10・10にランナーユニット9・9を介して転動自在に案内支持されており、
    ネル5の外面に、可動框8を外部から操作するための操作具36を備えており、
    可動框8には、マグネット体35または磁性体が設けてあって、操作具36には、可動框8と引き合う磁性体またはマグネット体35が設けられており、
    操作具36が支持腕45を備えており、
    支持腕45とサッシ枠3との間に、互いに係合して開放途中のスクリーン6および可動框8を位置保持するストッパー手段46が設けられている複層パネル付きサッシ。
  4. サッシ枠3に設けた内外のパネル5・5間に、スクリーン6が左右方向へ開閉操作可能に配置してある複層パネル付きサッシであって、
    スクリーン6の一端側に可動框8が装着されており、
    可動框8は、これの上端がサッシ枠3の上枠1に設けたガイドレール10に左右方向へ移動自在に吊持されており、
    ネル5の外面に、可動框8を外部から操作するための操作具36を備えており、
    可動框8には、マグネット体35または磁性体が設けてあって、操作具36には、可動框8と引き合う磁性体またはマグネット体35が設けられており、
    操作具36が支持腕45を備えており、
    支持腕45とサッシ枠3との間に、互いに係合して開放途中のスクリーン6および可動框8を位置保持するストッパー手段46が設けられている複層パネル付きサッシ。
  5. 内外のパネル5・5間に開閉操作可能に配置したスクリーン6と、
    両パネル5・5間に移動自在に設けた可動部材と、
    一方のパネル5の外面に移動自在に配置される操作具36とを備えており、
    可動部材には、マグネット体35または磁性体を有し、操作具36には、可動部材と引き合う磁性体またはマグネット体35を有し、
    可動部材と操作具36との双方または少なくとも一方に、パネル面を転動するローラ41を備えており、
    操作具36で可動部材を移動させることにより、可動部材を介してスクリーン6を開閉操作できるようにした複層パネル。
  6. マグネット体35は、極性が互い違いになる状態で隣接収容した磁石38と、隣接する磁石38どうしを磁気連結する吸着板39とを備えている請求項5記載の複層パネル。
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