JP3564097B2 - インクジェット用被記録媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被記録媒体、特にインクジェット記録に適する被記録媒体に関する。この被記録媒体は、裏面に貼り付け用の粘着剤層を有し、高画質の画像を形成でき、積載状態からのプリンタ内への搬送性に優れ、プリンタ内などにおいて生じるインク受容層表面の表面キズも入りにくく、かつインクジェット記録後の記録物(プリント)を被着体に貼る際にも表面キズの入りにくいインクジェット記録用シール・ラベルとして好適な被記録媒である。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録方式は、インクの微小液滴を種々の作動原理により飛翔させて、紙などの被記録媒体に付着させ、画像、文字などの記録を行うものである。インクジェット記録方式を適用したプリンタでは高速低騒音での記録が可能、画像の多色化が容易、記録パターンの融通性が大きい、特別な現像、定着処理が不要であるなどの特長があり、各種画像の記録装置として情報機器をはじめ各種の用途において急速に普及している。更に、多色インクジェット方式により形成される画像は、製版方式による多色印刷や、カラー写真方式による印画と比較として遜色のない記録を得ることも可能であり、作成部数が少ない場合には、通常の多色印刷や印画によるよりも安価であることから、フルカラー画像記録分野にまで広く応用されつつある。記録の高速化、高精細化、フルカラー化などの記録特性の向上に伴って記録装置、記録方法などの改良が行われてきたが、被記録媒体に対しても高度な特性が要求されるようになってきた。
【0003】
近年、ベーマイト構造のアルミナ水和物を用いた塗工層を有する被記録媒体が提案されており、例えば、米国特許第4,879,166号明細書、米国特同5,104,730号明細書、特開平2−276670号公報、同4−37576号公報、同5−32037号公報に開示されている。
【0004】
これらの被記録媒体におけるアルミナ水和物を含むインク受容層は、
(1)アルミナ水和物が正電荷をもっているため、インク中の染料の定着が良く、しかも透明性が良好であり、印字濃度が高く、発色の良い画像が得られること、
(2)シリカ化合物を用いることで発生する場合のあった黒インクでの茶変、耐光性の低下などの問題が発生しないこと、
(3)更に、画質(特にフルカラー画像における画質)及び光沢の点やOHP用シートへの応用の点で従来の被記録媒体に比べ好ましいこと、
などの長所を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一方、インクジェット記録の高速化に伴い複数枚を連続して搬送する記録装置(プリンタ)の連続自動給紙機構に対応できる搬送性能の向上も要求されてきている。
【0006】
しかしながら、通常のシート状の被記録媒体では、インク受容層面及びその裏面(インク受容層とは反対側の面)の平面性が高い場合には、プリンタに複数枚積載した際に平坦な面同士が対向してしまうため被記録材同士が吸着しやすく、搬送不良が生じる場合がある。特に、温度、湿度の高い環境においてはその発生頻度が増加する傾向にある。
【0007】
また、上記アルミナ水和物を含有するインク受容層においては、扱い方によってはインク受容層面が傷つきやすく、特開平8−282089号公報に開示されているように、基材裏面をサンドブラスト加工処理した被記録媒体をプリンタに複数枚重ねて搬送させた場合サンドブラスト加工処理により形成された鋭利な凹凸により、被記録媒体のインク受容層は容易に傷つき、画像品質を著しく低下させる場合がある。
【0008】
粘着剤層を有する加工フィルムは、例えば、特開2000−229473号公報、実開平6−20043号公報、実開平7−19346号公報、実開平8−30号公報、特開平7−138541号公報、特開平11−323790号公報などに開示されている。
【0009】
また、一般的に普及している従来の粘着加工シートは、基材に粘着剤を平坦に塗布して形成された粘着シートと、その平坦な粘着剤塗布面に貼設された剥離紙から構成されている。また、その剥離紙により形成される表面は平坦面であった。使用の際には、剥離紙を剥がした後、粘着シートを貼りたい物体の表面に貼る。この作業は手作業にて行なうことが多い。
【0010】
そのため、一般に普及している従来の粘着加工シートでは、粘着加工シートとそれを貼りつける被着体表面との間に空気が入り込み易く、空気が入り込んだ部分が膨出して(浮き出して)しまい、貼り付けた粘着シートの表面側に膨出部が生じる問題があった。そして、特に、粘着シートの面積が手のひらを超えたサイズである場合に顕著であった。
【0011】
さらに、その空気の入り込んだ部分(膨出部)から空気を抜こうとする場合、手あるいは何らかの治具を使用してインク受容層面を擦るとインク受容層が傷ついたり指紋跡がついたりして記録物の画像品位を著しく低下させることがあった。このような操作を過度に行なうと、アルミナ水和物を含有するインク受容層ではキズの発生が生じ易い。
【0012】
また、粘着シートを貼り付ける位置を多少なりとも間違えた場合、貼り直しをしなければならないが、一旦貼り付けた粘着シートは、強固な接着力を有するため、剥離操作中に粘着シート体が剥がれたり、しわが入ったり、折れ曲がったりして、再度良好な状態で貼り付ける直すことが困難であるとともに、粘着シートの品位を低下させていた。
【0013】
さらにまた、通常の粘着シートでは、粘着剤層側の剥離紙面が平坦であるため、上述した両面が平坦である被記録媒体における場合と同様に、プリンタに複数枚積載した場合には平坦な面同士が対向してしまうために、対向面で吸着し易く、搬送不良が生じる場合があった。この問題も、特に温度、湿度の高い環境においてはその発生頻度が増加する傾向にある。
【0014】
本発明の目的は、高画質であり、被記録媒体積載状態からのプリンタ内への搬送性に優れ、プリンタでの搬送時に生じるインク受容層面の表面キズも入りにくく、かつ、インクジェット記録後の記録物を被着体に貼る際にも表面キズが入りにくく、画像品質を損なうことのない、インクジェット用シール・ラベルとして特に有用な被記録媒体を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の目的を達成すべく鋭意検討を重ね、本発明に至った。すなわち、上記の目的は以下の本発明により達成することができる。
本発明の被記録媒体は、基材と、該基材の片面に設けられたアルミナ水和物を含有するインク受容層と、該基材のインク受容層とは反対側の面に設けられた粘着剤層と、該粘着剤層を覆う剥離紙と、を有し、複数枚を連続して搬送するインクジェット記録装置に用いるインクジェット用被記録媒体において、
前記粘着剤層の前記剥離紙側の面が凹凸の規則的な繰返し構造を有し、前記粘着剤層を覆う剥離紙の表面にエンボス処理により凹凸の規則的な構造が形成されており、前記粘着剤層表面に該剥離紙の裏面の凹凸に対応した凹凸表面が形成されており、
前記剥離紙の表面に形成された凹凸の凸部の幅が、0.1mm〜1mmの範囲にあり、
前記剥離紙の表面に形成された凹凸における対向する凸部の間隔が、0.05mm〜1mmの範囲にある
ことを特徴とするものである。
【0016】
本発明の被記録媒体は、粘着剤層を覆う剥離紙からなる面(剥離紙面)に規則的な凹凸が形成されていることで、被記録媒体を積載しておいても、剥離紙面同士あるいは剥離紙面とインク受容層面との吸着が効果的に防止され、積載状態からプリンタ内への搬送性が向上する。しかも、この凹凸は剥離紙面に形成されるのでサンドブラスト加工処理で得られるような粗い凹凸面とはならず、剥離紙面がインク受容層面と接触しても、これを損傷することが防止される。更に、剥離紙面における凹凸は粘着剤層表面に転写されており、この粘着剤層表面に凹凸が形成されていることで、粘着シートとして被着体に一旦貼り付けた後の貼り直しを簡便かつ操作性良く行なうことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。本発明の被記録媒体の一例を図1に示す。この被記録媒体は、シート状の基材1の片面にアルミナ水和物とバインダを含有するインク受容層2が形成されており、基材1のインク受容層2とは反対の面(裏面)にともに規則的な凹凸を有する粘着剤層3及び剥離紙4が順次積層されている構成を有するものである。
【0018】
基材1は、記録媒体としての機械的な強度などの所望の特性を得られる材質及び形状のものであればよい。このような基材としては、例えば、上質紙、中質紙、アート紙、ボンド紙、再生紙、バライタ紙、キャストコート紙、ダンボール紙などの紙;ポリエチレンテレフタレート、ジアセテート、トリアセテート、セロハン、セルロイド、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリビニルクロライド、ポリビニリデンクロライド、ポリアクリレート、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのプラスチックからなるフィルム、シートまたは板;ガラス板;あるいは木綿、レーヨン、アクリル、ナイロン、絹、ポリエステルなどの繊維からなる布;などを例示することができる。被記録媒体の記録目的、記録画像の用途あるいはインク受容層や粘着剤層を形成する組成物との密着性などの諸条件に応じてこれらから適宜選択されたものを基材として利用でききる。
【0019】
紙としては、上記例示のように種々のものが利用できるが、坪量50g/m〜200g/m程度の紙を使用するのが好ましい。さらには、上質紙、キャスト紙、バライタ紙がシール・ラベルとして使用する場合における使用感、高級感、値ごろ感などの点から好ましい。
【0020】
また、プラスチックフィルムとしても、上記例示のように、種々のものが利用できるが、20μm〜200μm程度のプラスチックフィルムを使用するのが好ましい。さらには、ポリエチレンテレフタレートが、質感、熱に対する寸法安定性、断裁性などの点から好ましい。
【0021】
また、基材とインク受容層との接着性を良好にするために基材のインク受層形成面にコロナ処理、火炎処理などの表面処理を行なったり、易接着層を下引き層として設けても良い。
【0022】
基材1上に設けられるインク受容層2の形成に用いられるアルミナ水和物としては、例えば下記一般式(1)により表されるアルミナ水和物を好適なものとして挙げる事ができる。
【0023】
【化1】
Figure 0003564097
【0024】
式中、nは0、1、2または3の整数のいずれかを表し、mは0〜10、好ましくは0〜5の値を表す。ただし、mとnは同時に0にはならない。mHOは、多くの場合mHO結晶格子の形成に関与しない脱離可能な水相をも表すものであるため、mは整数または整数でない値をとることもできる。またこの種の材料を加熱するとmは0の値に達することがあり得る。本発明において好適なアルミナ水和物は、X線回折法による分析でベーマイト構造もしくは非晶質を示すアルミナ水和物であり、特に、特開平7−232473号公報、特開平8−132731号公報、特開平9−66664号公報、特開平9−76628号公報に開示されているアルミナ水和物を好適に用いることができる。
【0025】
上述した構成のアルミナ水和物は、製造過程において細孔物性の調整がなされるが、後述するインク受容層のBET比表面積、全細孔容積を満たす被記録媒体を得るためには、細孔容積が0.1〜1.0ml/gであるアルミナ水和物を用いることが好ましい。アルミナ水和物の細孔容積がこの範囲外であると、インク受容層の全細孔容積を後述する好ましい範囲内に設定することが困難になる場合がある。
【0026】
また、BET比表面積については、40〜500m/gであるアルミナ水和物を用いることが好ましい。アルミナ水和物のBET比表面積が、この範囲外であると、インク受容層の比表面積を後述する好ましい範囲に設定することが困難となる場合がある。
【0027】
アルミナ水和物を含むインク受容層は、アルミナ水和物をバインダーで結着した構成のものが好ましく用いられる。このバインダーとしては、所望の結着機能が得られるものであれば特に限定されないが、水溶性高分子が好適に用いられる。この水溶性高分子としては、例えば、ポリビニルアルコールまたはその変性体、澱粉またはその変性体、ゼラチンまたはその変性体、カゼインまたはその変性体、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどのセルロース誘導体、SBRラテックス、NBRラテックス、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体などの共役ジエン系共重合体ラテックス、官能基変性重合体ラテックス、エチレン酢酸ビニル共重合体などのビニル系共重合体ラテックス、ポリビニルピロリドン、無水マレイン酸またはその共重合体、アクリル酸エステル共重合体などをあげる事ができる。これらのバインダーは単独あるいは複数種混合して用いることができる。
【0028】
アルミナ水和物とバインダーの混合比は、重量比で、好ましくは5:1〜20:1の範囲から任意に選択できる。バインダの量を上記範囲とすることで、インク受容層の機械的強度をより高める事ができ、インク受容層形成時におけるひび割れや粉落ちの発生を防止し、より好適な細孔容積の維持が可能となる。
【0029】
インク受容層にはアルミナ水和物に加えて、他の顔料、例えば、炭酸カルシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、チタニア、酸化亜鉛、炭酸亜鉛、ケイ酸アルミニウム、アルミナ、ケイ酸、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、シリカ等の無機系顔料や、プラスチックピグメント、尿素樹脂等の有機系顔料、及びこれらの併用が本発明の効果を損なわない範囲で可能である。なお、インク受容層の表面硬度、光沢性、画質の点からは、これらの顔料は、アルミナ水和物に対する重量基準で20%以下が好ましい。
【0030】
本発明における被記録媒体のインク受容層もしくは後述するインク受容層を形成するための塗工液には、必要に応じて、顔料分散剤、増粘剤、pH調整剤、潤滑剤、流動性変性剤、界面活性剤、消泡剤、耐水化剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防バイ剤などを本発明の効果を損なわない範囲内で添加することも可能である。
【0031】
インク受容層は、アルミナ水和物と、必要に応じて選択したバインダーやその他の成分とを含む分散液(塗工液)を、基材に所定面に塗工機を用いて塗布し、必要に応じた乾燥処理などを経て形成することができる。塗工方法は特に制限されるものではなく、ブレードコート方式、エアナイフ方式、ロールコート方式、ブラッシュコート方式、グラビアコート方式、キスコート方式、エクストルージョン方式、スライドホッパー(スライドビード)方式、カーテンコート方式、スプレー方式などの各種方式を適用した塗工方法を用いることができる。塗工装置により基材上に塗布された分散液を乾燥させる場合における乾燥は、直線トンネル乾燥機、アーチドライヤー、エアループドライヤー、サインカーブエアフロートドライヤー等の熱風乾燥機、赤外線、加熱ドライヤー、マイクロ波等を利用した乾燥機など、各種乾燥装置を用いて行なうことができる。
【0032】
分散液の基材上への塗布量は、乾燥固形分換算で、0.5〜60g/m、より好ましくは5〜45g/mであるが、良好なインク吸収性、解像性を得るには、インク受容層を15μm以上、好ましくは20μm以上、特に好ましくは25μm以上の厚みになるように塗布することが望ましい。
【0033】
こうして得られるインク受容層の物性値(例えば、全細孔容積及びBET比表面積など)は、用いるアルミナ水和物のみで決まるのではなく、バインダーの種類や混合量、塗工液の濃度、粘度、分散状態、塗工装置の種類、塗工ヘッドの種類、塗工量、乾燥風の風量、乾燥時の温度条件、送風方向などの種々の製造条件によって変化する。したがって、これらの条件を適宜選択してインク受容層の物性値を設定することができる。
【0034】
インク受容層の全細孔容積は、0.1〜1.0cm/gの範囲が好ましい。インク受容層の細孔容積がこの範囲よりも大きい場合にはインク受容層にクラック、粉落ちが発生する場合があり、この範囲よりも小さい場合にはインク吸収性において、特に多色印字を行なった場合におけるインク吸収性が確保できずに画像の滲みが発生する場合がある。
【0035】
インク受容層のBET比表面積は、20〜450m/gの範囲が好ましい。この範囲より小さい場合、インク受容層の光沢性が低下し、またヘイズが増加するため画像に白モヤがかかったようになる場合がある。また、この範囲よりも大きい場合、インク受容層にクラックが生じ易くなる場合がある。
【0036】
なお、アルミナ水和物の細孔容積、インク受容層の全細孔容積及びBET比表面積は窒素吸着脱離方法により求められた値である。
【0037】
更に、インク受容層としては、特開平9−66664号公報に開示されている内部空間を有するものを用いることができる。
【0038】
本発明にかかる被記録媒体の有するインク受容層は、アルミナ水和物を主体として形成されているものであるため、印字部の光学濃度が高く、インク吸収性、染料定着性、発色性、透明性、光沢性、耐光性に優れた高画質画像を形成することができる。
【0039】
基材1のインク受容層と反対の面(裏面)に形成される粘着剤層としては、粘着剤層として必要とされる粘着性と、規則的な凹凸を形成できる程度の粘性(軟質性)を有するものであれば良く、種々の粘着剤から選択して用いることができる。好ましくは、断裁などの仕上げ工程時に被記録材の端部などからの粘着剤のはみ出しによるベタツキが無いものを選択するのが好ましい。また、粘着シートとして使用した場合における貼り直しをより行ないやすくしたい場合には、再剥離タイプの粘着剤を使用することが好ましい。
【0040】
粘着剤が端部などからはみ出している場合、はみ出した粘着剤がプリンタの搬送系に付着し、あるいは転写され、プリンタの後々の搬送性能を著しく劣化させてしまう恐れがある。また、端部などからはみ出した粘着剤によって被記録媒体同士がくっつきやすく、また摩擦力を過度に上げてしまい、良好な搬送性能が得られない恐れがある。
【0041】
粘着剤層の厚みとしては、5〜55μmの範囲にあることが好ましい。粘着剤層が薄過ぎる場合には、粘着シートとして使用して貼り付けた際の初期の接着力が弱く剥がれ易い傾向にあるが、被記録媒体の端部などからの粘着剤のはみ出しは少ない傾向にある。粘着剤層が厚すぎる場合には、粘着シートとして使用して貼り付けた際の初期接着力は強く十分であるものの、被記録媒体端部などから粘着剤のはみ出しが多く、端部などがべたつく傾向にある。したがって、粘着剤の種類などに応じて厚さを適宜選択することが好ましい。実用上の観点からは、上記の範囲が好ましく、更に、15〜45μmの範囲がより好ましい。
【0042】
本発明における粘着剤層の厚みとは、図1に例示する場合で説明すると、3fで示される厚みをいう。
【0043】
本発明における粘着剤層の作製には、従来公知の溶剤系及び水系のいずれの粘着剤も用いることができる。このような粘着剤としては、例えば、酢酸ビニル、アクリル樹脂、酢酸ビニル−アクリル共重合体、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン樹脂などの樹脂を用いた粘着剤、天然ゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴムなどのゴム材料を用いた粘着剤などを挙げることができる。
【0044】
粘着剤の塗工方法としては、従来公知の塗工方法、すなわち、コンマコート、グラビアコート、グラビアリバースコート、ロールコート等の方法が利用でき、基材のインク受容層と反対の面もしくは剥離紙上に粘着剤を塗布し、必要に応じた乾燥などの方法を経て粘着剤層を形成することができる。
【0045】
また、粘着剤層の接着力は、JIS Z0237準拠の180゜による剥離方法において、被着体をステンレスとした場合、100〜2000g/25mmの範囲、好ましくは200〜1500g/25mmの剥離強度の範囲とすることが望ましい。
【0046】
粘着剤層3上を覆うように設けられる剥離紙4は、被記録媒体を被着物に貼り付ける際に粘着剤層3から剥離されるものである。この剥離紙としては、紙またはプラスチックからなるものを諸条件に応じて適宜選択して使用することができる。この剥離紙の厚みとしては、比較的均一で、断裁などの仕上げを行なった後、被記録媒体端部のバリなどが少ないプラスチックフィルムを使用することが好ましい。
【0047】
剥離紙として紙を使用する場合は、粘着剤側をポリエチレン等のプラスチックによってラミネートしたものを好適に使用できる。そして、このラミネートの厚さは、5μm〜100μm程度、好ましくは30μm〜50μm程度とすることができる。
【0048】
また、剥離紙としてプラスチックフィルムを使用する場合は、その材質としてポリエチレンテレフタレート、ジアセテート、トリアセテート、セロハン、セルロイド、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリビニルクロライド、ポリビニリデンクロライド、ポリアクリレート、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのプラスチック等が使用可能である。これらプラスチックフィルムは一般に入手可能なものであれば適宜使用可能であるが、コスト、エコロジー(廃棄処理性)、再利用性などの観点から、ポリエチレンテレフタレートからなるものが好ましい。剥離紙として使用するプラスチックフィルムの厚さは、実用上の観点、市場からの入手のし易さなどを考慮すると、20〜75μm程度であることが好ましい。
【0049】
本発明において、粘着剤層と剥離紙を有する積層構造の表面に形成される凹凸構造は、例えば、凹凸構造を有する剥離紙を形成した後に、剥離紙に粘着剤層を形成し、これを基材の所定面に積層する方法により得ることができる。剥離紙への凹凸の形成は、剥離紙に常法によりエンボス加工を施すことで、あるいは、特開平1−210484号公報などに開示されている方法を適宜用いることにより行なうことができる。
【0050】
剥離紙の凹凸は、生産工程の効率化などの点からは規則的なものが好ましく、更には、剥離紙の凸部(図1における4a)の形状としては、頂上が略平坦であり、角部が鋭角を形成していないものが好ましい。例えば、サンドプラスト加工処理などから得られる不規則で凸部形状が鋭利である凹凸表面構造は、被記録媒体のインク受容層がこれと接触した場合に容易に傷つき、画像品質を著しく低下させてしまう場合がある。
【0051】
プリンタに被記録媒体を複数枚積載した場合には、平滑な表面を有するインク受容層と凹凸表面構造を有する剥離紙が接することで、平坦な面同士が接していた場合に比べ摩擦力が低下し、積層状態からの良好な搬送性を得ることができる。また、凹凸構造が規則的であることにより、部分的に偏って摩擦力が低下するのではなく、均一に摩擦力が低下するため、より良好な搬送性を得ることができる。さらに、剥離紙の凸部の頂上をインク受容層を損傷しない形状とする(例えば略平坦)ことで、剥離紙面とインク受容層が接触した際にインク受容層の損傷が防止され、結果として、画像品質の低下を防ぐことができる。
【0052】
また、剥離紙が、剥離紙により構成される面全面にわたる規則的な凹凸構造の繰返しを有するため、2次的効果として、被記録媒体の剛度が下がり、プリンタ内での搬送性も向上する。さらに、粘着剤層形成時に生じる歪みが逃げやすく(内部応力を緩和させやすく)、被記録材のカールの制御が容易になる。
【0053】
本発明における被記録媒体から剥離紙を剥がして粘着層を露出させると、粘着剤層が露出した面には、凹凸構造が規則的に並んでいる粘着シートが出来上がる。例えば、図3のように露出した粘着剤層に独立した粘着剤突起部が散点状に規則正しく散りばめられた粘着シートを得ることができる。この粘着シートを被着体の表面に貼り付けると、粘着剤層3に形成されている凹凸構造の凸部(3a)のみが被着体の表面に密着すると共に、粘着剤層3と被着体表面との間に外部に連通する隙間が生じるため、この隙間から空気が外部に抜け、過剰量の空気が被着体と粘着剤層との間に、特に粘着剤層の凸部と被着体との間に入り込んでも外部に容易に抜くことができる。そのため、貼り付け操作を簡便かつ容易に行なう事ができ、インク受容層表面に過度に力を加えて傷つけたり、指紋跡をつけたりすることがなくなり、そこに記録した画像の品質を低下させることがない。アルミナ水和物を含むインク受容層は、粘着剤層を利用した被着体への貼り付け時に生じる気泡の取り込みによる盛り上がり部分を修正する際に、過度な負荷をかけると傷つき易い場合があり、このような問題が生じることを防止する上で、上述した粘着剤層表面への凹凸構造の形成は極めて有効である。
【0054】
更に、被記録媒体を粘着シートとして粘着剤層を介して被着体に貼り付ける場合、粘着剤層表面が凹凸構造を有しているため、被着体と接着している部分は主に粘着剤層の凸部の頂上部分であり、被着体との密着面積が小さくなるため、貼り付ける場所を間違えても、再び剥がして貼り直すことが容易にできる。
【0055】
一方、被記録媒体を被着体に粘着シートとして貼り付けた後、時間経過すると、粘着剤層の凸部の頂上部分が変形して密着面積が増加し、接着力が向上する。
【0056】
また、被記録媒体を構成する基材及び粘着剤層が透明である場合、粘着剤層の凸部の変形によってほぼ全面にわたって被着体と粘着剤層とが密着すると、粘着剤層における透明性が向上し、被記録媒体を通した透視性が高くなり、透明粘着シール・ラベル貼付物を得ることもできる。
【0057】
粘着剤層表面における凹凸の規則的な繰返し構造、すなわち、粘着剤層の表面に沿った任意の方向において凸部と凹部が規則的に繰り返された構造は、剥離紙に付与された凹凸構造に対応して得られる。この凹凸構造における凸部の形状としては、四角柱状、四角錐台状、小雲形(不定形状)、円錐台形、蜂の巣状など、あるいはこれらを基本形状として種々の変形を行なった形状を挙げることができ、これらから適宜選択して利用できる。粘着層(剥離紙)側の上方から見た場合における凸部の配置は、図3に示すように粘着剤層と被着体とが密着した際に各凹部が外方と連通できるようにする。
【0058】
剥離紙の凹凸構造に対応して得られる粘着剤層の凸部の幅寸法(例えば、図1における3c)は0.05mm〜1mm、相互間隔(例えば、図1における3d)は0.1mm〜1mm、高さ(例えば、図1における3e)は0.005mm〜0.1mmであることが好ましい。凸部の幅寸法は、図1の場合では断面が台形形状である凸部の頂上部分における幅寸法であるが、その他の形状を有する場合、例えば、粘着剤層上方から見た場合の凸部の形状が直線的な、あるいは曲線を含む帯状である場合はその帯状部分の幅を、円である場合は半径、楕円である場合は短径(短軸径)、矩形である場合はその少なくとも一辺の長さを上記の幅寸法で規定される範囲内とすることが好ましい。
【0059】
粘着剤層の凸部の幅寸法が0.05mmより小さい場合は、凸部面積が小さく、被着体との接着面積が減少していまうために所定の接着力が得られない場合がある。1mmより大きい場合は、接着剤層と被着体との接触面積が大きくなるため空気を外方へ排除しにくくなる場合がある。また、粘着剤層の凸部の相互間隔が0.1mmより小さい場合には、被着体との間に形成される空気排除溝が狭くなり、空気を外方へ排除しにくくなる場合がある。相互間隔が1mmより大きい場合には、粘着シートとして被着体に貼り付ける際に多くの空気が入り込み効果的に空気を排除しにくくなる場合がある。更に、透視性を得るために粘着剤層の凸部が時間経過と共に変形して均一な層を形成しようとする場合に、空気排除溝が広くなり過ぎて、均一な層を形成しにくくなる場合がある。粘着剤層の凸部の高さが0.005mmより小さい場合は、粘着剤層と被着体表面との間に生じる外部に連通する隙間が小さく、粘着シートを被着体に貼り付ける際に入り込む空気を排除しにくくなる場合がある。凸部高さが0.1mmより大きい場合は、被記録媒体の製造工程における断裁などの仕上げ工程時に被記録媒体の端部などから粘着剤がはみ出し易く、ベタツキなどの不具合を生じる場合がある。
【0060】
剥離紙の規則的な凹凸の凸部(図1における4a)の幅寸法(4c)は、0.1mm〜1mm、相互間隔(4d)は0.05mm〜1mmであることが各々好ましい。剥離紙の凸部(4a)の幅寸法(4c)が0.1mmより小さい場合は、凸部(4a)の略平坦面が小さく、すなわち、剥離紙の規則的な凹凸構造によって得られる粘着剤層の凸部(3a)の相互間隔(3d)が0.1mmより小さい場合における上述の問題が生じる場合がある。1mmより大きい場合は、凸部(4a)の略平坦面が大きく、インク受容層と接触して重ね合された場合における接触面積が大きくなるため摩擦力が増加し、特に高い温湿度環境下において積載状態からのプリンタ内への良好な搬送性が得られなくなる場合がある。また、搬送時におけるインク受容層への搬送キズが発生し易くなる場合がある。
【0061】
剥離紙の凸部(4a)の相互間隔(4d)が、0.05mmより小さい場合には、一方の被記録媒体の剥離紙面と他方の被記録媒体のインク受容層面を接触させて重ね合せた場合における単位面積当たりの剥離紙の凸部(4a)の略平坦面とインク受容層面との接触面積が多くなり、すなわち、トータルとしてインク受容層面との接触面積が大きくなるため、摩擦力が増加し、特に高い温湿度環境下において積載状態からプリンタへの良好な搬送性が得られにくくなる場合がある。1mmより大きい場合は、凸部(4a)の略平坦面が小さく、すなわち、剥離紙の規則的な凹凸構造によって得られる粘着剤層の凸部(3a)の幅寸法(3c)が1mmより大きい場合における先に述べた問題が生じる場合がある。
【0062】
上述したように剥離紙の凹凸は搬送向上に効果を発揮するが、より良い搬送性を得るために、剥離紙の粘着剤層とは反対の面に帯電防止処理を施しても良い。特に、剥離紙がプラスチックフィルム類である場合には、一般的にプラスチック類は静電気を消散させるために必要な帯電防止特性を備えていないため、剥離紙の粘着剤層とは反対の面に帯電防止処理を施すことにより、より良い搬送性を得る上で非常に効果的である。帯電防止処理剤としては、界面活性剤、導電性ポリマー、結合剤ポリマー、無機質微粒子あるいは有機微粒子、および伝導剤あるいは伝導性物質等が挙げられ、これらは目的とする効果が得られる範囲内で必要に応じて2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0063】
剥離紙の粘着剤層とは反対の面への帯電防止処理は、この面に帯電防止剤を含有させる方法やこの面に帯電防止剤を含む層(帯電防止処理層)を設ける方法などによって行うことができる。帯電防止処理された面の仕上げは、透明仕上げまたは艶消面仕上げどちらでもよい。
【0064】
帯電防止処理に用い得るポリマーとしては、アクリル樹脂、ビニルアセテート樹脂、加水分解ポリビニルアセテート、塩化ビニル樹脂、セルロースアセテートブチレート樹脂、セルロースアセテートプロピオネート樹脂、カーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂及びスチレン樹脂などのポリマーで帯電防止機能を有するポリマーが挙げられるが、これらに限定されない。なお、帯電防止処理層の形成にはこれらから選択された1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0065】
好適な結合剤ポリマーとしては、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂及び15〜75%加水分解ポリビニルアセテートがあげられる。結合剤ポリマーは、安息香酸、p−トルエンスルホン酸、n−ブチルリン酸、カルボン酸のアミノ塩およびアルキルスルホン酸のような酸触媒を用いて架橋することができる。
【0066】
無機微粒子としては、例えば、シリカ、クレー、タルク、ケイソウ土、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、ケイ酸アルミニウム、合成ゼオライト、アルミナ、酸化亜鉛、雲母などが用いられ、有機微粒子としては、例えば、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、それらの共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネートなどのポリマーからなるプラスチックピグメントを好ましく用いることができるが、これらに限定されない。微粒子としてはこれらから選択された1種あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0067】
帯電防止処理層の形成は、帯電防止処理層形成用の材料を含む塗工液を被記録媒体の所定面に塗工して層形成する方法などにより行うことができる。塗工液の組成は、所望とする帯電防止処理効果が得られるように設定すればよい。なお、帯電防止処理層の形成に用いる帯電防止剤それ自身に層形成性や成膜性がない場合は、層形成性や成膜性のある各種バインダー樹脂とともに帯電防止剤を用いて帯電防止処理層を剥離紙に付与することができる。
【0068】
本発明にかかる被記録媒体は、種々の記録方法に適用可能であり、なかでも水性インクを用いた画像形成方法、なかでもインクジェット記録方法に好適に適用できる。この水性インクとしては、主として色剤(染料或は顔料)、水溶性有機溶剤及び水を含むものを挙げることができる。染料としては、例えば、直接染料、酸性染料、塩基性染料、反応性染料、食用色素等に代表される水溶性染料が挙げられ、被記録媒体のインク受容層の構成に応じて、定着性、発色性、鮮明性、安定性、耐光性、その他の要求される性能を満たす画像を与えるものであれば、いずれの染料でもよい。
【0069】
水溶性染料は、一般に水または水と有機溶剤からなる溶媒中に溶解させて使用するものであり、これらの溶媒成分としては、好ましくは水と水溶性の有機溶剤等との混合物が使用されるが、インク中の水分含有量が20〜90重量%の範囲内となるように調整するのが好ましい。
【0070】
上記水溶性有機溶剤としては、例えば、メチルアルコール等の炭素数が1〜4のアルキルアルコール、ジメチルホルムアミド等のアミド類、アセトン等のケトンまたはケトンアルコール類、テトラヒドロフラン等のエーテル類、ポリエチレングリコール等のポリアルキレングリコール類、エチレングリコール等のアルキレン基が2〜6個の炭素数を有するアルキレングリコール類、グリセロール、エチレングリコールメチルエーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類等が挙げられる。
【0071】
これらの多くの水溶性有機溶剤の中でも、ジエチレングリコール等の多価アルコール、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールの低級アルキルエーテル類が好ましい。多価アルコール類は、インクジェット記録装置に適用した場合における記録ヘッド内のインク中の水が蒸発し、水溶性染料が析出することに基づく記録ヘッドのノズルの目詰まり現象を防止するための潤滑剤としての効果が大きいため、特に好ましい。
【0072】
インクには可溶化剤を加えることもできる。代表的な可溶化剤は、含窒素複素環式ケトン類であり、その目的とする作用は、水溶性染料の溶媒に対する溶解性を飛躍的に向上させることにある。例えば、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンが好ましく用いられる。さらに特性の改善のために、粘度調整剤、界面活性剤、表面張力調整剤、pH調整剤、比抵抗調整剤などの添加剤を加えて用いることもできる。
【0073】
本発明にかかる被記録媒体のインク受容層に対してインクを付与して記録を行なう方法としては、インクジェット記録方法を好適に利用できる。このインクジェット記録方法は、インクをノズルよりインク滴として効果的に離脱させてインク受容層に付与し得るものであればよく、インクのノズルからの吐出方式は特に限定されないが、特開昭54−59936号公報に記載されている方法で、熱エネルギーの作用を受けたインクが急激な体積変化を生じ、この状態変化による作用力によって、インクをノズルから吐出させるインクジェット方式は特に有効に利用することができる。
【0074】
【実施例】
以下、実施例等により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0075】
実施例1〜5及び比較例1〜4
(インク受容層(A)の製造)
1)アルミナ水和物の製造
米国特許第4,242,271号明細書に記載された方法でアルミニウムドデキシド(アルミニウムトリドデカノレート)を製造した。次に、米国特許第4,202,870号明細書に記載された方法で、先に得られたアルミニウムドデキシド(アルミニウムトリドデカノレート)を加水分解してアルミナスラリーを製造した。このアルミナスラリーにアルミナ水和物固形分が7.9%になるまで水を加えた。水添加されたアルミナスラリーのpHは9.5であった。このスラリーに3.9%の硝酸溶液を加えてpHを調整し、コロイダルゾルを得た。
【0076】
このコロイダルゾルを85℃でスプレードライすることによりアルミナ水和物を得た。このアルミナ水和物のBET比表面積は200m/g、細孔容積は0.70cm/gであった。なお、BET比表面積、細孔容積は以下の方法で求めた。
1)BET比表面積
Brunauerらの方法を用いて計算し、求めた(J.Am.Chem.Soc.,60巻,309,1938)。
2)細孔容積
120℃で24時間脱気処理した後、窒素吸着脱離法によりカンタクローム社製、「オートソープI」(商品名)を用いて測定した。
【0077】
2)インク受容層の製造
ポリビニルアルコール(日本合成化学工業(株)社製、ゴーセノールNH18)をイオン交換水に溶解、分散して10重量%の溶液を得た。先に得たアルミナ水和物を同じようにイオン交換水に分散して20重量%の分散液を得た。これらのポリビニルアルコール溶液とアルミナ水和物分散液とをポリビニルアルコール固形分とアルミナ水和物固形分が重量混合比で1:10となるようにそれぞれ計量して混ぜ合わせ、攪拌して混合分散液を得た。この混合分散液を厚み75μmのPETフィルム(東レ社製、ルミラー)の上にダイコートして乾燥させ厚さ40μmのインク受容層(A)を得た。
【0078】
得られたインク受容層のBET比表面積、全細孔容積は160m/g、0.55cm/gであった。これらの値は上記のアルミナ水和物対して用いた方法により求めた。
【0079】
(インク受容層(B)の製造)
特開平9−66664号公報の実施例のアルミナ水和物合成例1に記載の方法でアルミナ水和物を得た。すなわち、まず、米国特許4242271号公報に記載された方法でアルミニウムドデキシド(アルミニウムトリドデカノレート)を製造し、次に、米国特許4202870号公報に記載された方法でこのアルミニウムドデキシド(アルミニウムトリドデカノレート)を加水分解してアルミナスラリーを製造した。このアルミナスラリーをアルミナ水和物の固形分が7.9重量%になるまで水を加えた。得られたアルミナスラリーのpHは9.5であった。3.9重量%の硝酸溶液をこれに加えてpHを調整した。
【0080】
次に、以下の熟成条件でアルミナ水和物のコロイダルゾルを得た。
熟成条件:
熟成前pH:6.0
熟成温度:158℃
熟成期間:4.2時間
熟成装置:オートクレーブ
【0081】
このアルミナ水和物のコロイダルゾルを入口温度120℃でスプレー乾燥してアルミナ水和物粉末を得た。アルミナ水和物の結晶構造はベーマイトで、粒子形状は平板形状であった。アルミナ水和物の物性値をそれぞれ上記の方法で測定した。測定結果を以下に示す。
・粒子形状:板状
・平均粒子径(nm):27.2
・アスペクト比:6.4
・面間隔(nm):0.618
・結晶径(nm):7.5
【0082】
次に、以上の操作により得られたアルミナ水和物を用いた以外は、インク受容層(A)と同様にしてインク受容層(B)を得た。
【0083】
インク受容層(A)における場合と同じ方法で測定したインク受容層(B)のBET比表面積は200m/g、全細孔容積は0.60cm/gであった。
【0084】
(インク受容層(C)の製造)
特開平9−76628号公報の実施例20に記載の方法によってアルミナ水和物を含むインク受容層(C)を得た。すなわち、アルミナ水和物の製造米国特許明細書第4,242,271号に記載された方法で、アルミニウムドデキシド(アルミニウムトリドデカノレート)を製造した。次に米国特許明細書第4,202,870号に記載された方法で、このアルミニウムドデキシド(アルミニウムトリドデカノレート)を加水分解してアルミナスラリーを製造した。このアルミナスラリーにアルミナ水和物固形分が7.9%になるまで水を加えた。水添加されたアルミナスラリーのpHは9.5であった。このスラリーに3.9%の硝酸溶液を加えてpHを調整し、コロイダルゾルを得た。このコロイダルゾルを75℃でスプレー乾燥してアルミナ水和物Bを得た。このアルミナ水和物のBET比表面積及び細孔容積を以下の方法で求めたところ、SAは235.6(m/g)、PVは0.59ml/gであった。
1)細孔容積(PV):120℃で24時間脱気処理した後、窒素吸着脱離法によりカンタクローム社製、「オートソーブI」(商品名)を用いて測定した。
2)BET比表面積(SA):Brunauerらの方法を用いて計算し、求めた。
【0085】
次に、アルミナ水和物B(100重量部)をイオン交換水/DMF(重量比8/2)混合溶媒(420重量部)に添加し、分散機(佐竹化学機械工業(株)、商品名:ポータブルミキサーA510、DSインペラー羽根使用)を用いて、1450rpmの回転速度で30分間攪拌した。この攪拌を継続しながら、この分散液に2.24重量部のγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(日本ユニカー(株)、商品名:A−174、最小被覆面積:316m/g)を含む2重量%水溶液(酢酸によりpHを4に調整し、溶解させたもの)を加えた。こうして得られたアルミナ水和物における表面積のうち、カップリング処理された部分の被覆面積の割合が3.0%はあった。なお、この被覆面積の割合は、アルミナ水和物100重量部が100%被覆されるγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランの添加量(100重量部×235.6(m/g)/316(m/g)=74.56重量部)に対して計算により求めた。
【0086】
ポリビニルアルコール(日本合成化学工業(株)、商品名:ゴーセノールGH−23)をイオン交換水に溶解した水溶液(固形分濃度10%)に対して、カップリング処理したアルミナ水和物Bとの固形分重量比(P/B)が10/1になるように計量して上記の分散液に加えた。更に硬化剤として水溶性メラミン樹脂(住友化学工業(株)、商品名:スミレッズレジン613スペシャル)を、ポリビニルアルコール/硬化剤の固形分重量比が10/2.5になるように上記の分散剤に加え、1450rpmの回転速度で3時間、攪拌し、最終的にアルミナ水和物/(ポリビニルアルコール+水溶性メラミン樹脂)が重量基準で8/1の混合分散液(アルミナ水和物+ポリビニルアルコール+水溶性メラミン樹脂の固形分濃度:18重量%)を得た。
【0087】
実施例1で用いたのと同じPETフィルムの表面にコロナ放電処理を施しながら、前記混合分散液を10m/分の塗工速度でキスコートし、145℃で乾燥して乾燥塗工厚40μmのインク受容層(C)を形成した。インク受容層(A)における場合と同じ方法で測定したインク受容層(C)のBET比表面積は180m/g、全細孔容積は0.58cm/gであった。
【0088】
(粘着剤層付剥離紙1〜7の製造)
粘着剤層付剥離紙1〜7の剥離紙の凹凸構造、粘着剤層表面の凹凸構造を表1にまとめて示す。また、粘着剤層付剥離紙の製造は以下のとおりである。
【0089】
(粘着剤層付剥離紙1)
厚さ38μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムに格子状の凸部をエンボスにより形成し、表1に示すサイズの凹凸が規則的に繰り返される構造を有する剥離紙を得た。この剥離紙の粘着剤層を設ける側の面にシリコン樹脂を塗布した後、更に粘着剤(東洋インキ製BPS−5160)を30μmの厚さで塗布し、乾燥させて粘着剤層を形成し、粘着剤層付剥離紙1を得た。
【0090】
(粘着剤層付剥離紙2)
坪量110g/mの上質紙にポリエチレンを30μmの厚さにラミネートし、さらに、表1に示すサイズの格子状の凸部をエンボスにより形成して剥離紙を得た。この剥離紙の粘着剤層を設ける側の面にシリコン樹脂を塗布した後、更に粘着剤(東洋インキ製BPS−5160)を30μmの厚さで塗布し、乾燥させて粘着剤層を形成し、粘着剤層付剥離紙2を得た。
【0091】
(粘着剤層付剥離紙3)
粘着剤塗布厚を60μmとした以外は、粘着層付剥離紙1と同様にして、粘着剤層付剥離紙3を得た。
【0092】
(粘着剤層付剥離紙4)
凹凸構造を形成する加工処理を行なわず、PETフィルムをそのまま用いた以外は粘着層付剥離紙1と同様にして、粘着剤層付剥離紙4を得た。
【0093】
(粘着剤層付剥離紙5及び6)
エンボスによる凹凸構造を表1に示すように変更した以外は粘着層付剥離紙1と同様にして、粘着剤層付剥離紙5及び6をそれぞれ得た。
【0094】
(粘着剤層付剥離紙7)
粘着剤層付剥離紙6の粘着剤層を設ける面とは反対の面に以下の工程で帯電防止処理をした剥離紙を用いた以外は、粘着剤層付剥離紙6と同様にして粘着剤付剥離紙7を得た。
【0095】
(帯電防止処理層付剥離紙を得る工程)
厚さ38μmの剥離紙用のPETフィルムにカチオン系アクリル樹脂(日本純薬(株)製、ジュリマー)を水とイソプロピルアルコールの7/3(重量比)混合溶液で稀釈し、乾燥後の塗布厚が約1μmとなるようにワイヤーバーで塗布し、110℃で3分間乾燥させた。乾燥後、粘着剤層付剥離紙1と同様に格子状の凸部をエンボスにより形成し、帯電防止処理層付剥離紙を得た。
【0096】
(被記録媒体の製造)
上記のようにして得られた粘着剤層付剥離紙のそれぞれを先に得たインク受容層を有する基材の裏面に貼り付けて実施例1〜5及び比較例1〜4の被記録媒体を得た。粘着剤層付剥離紙1〜7とインク受容層(A)〜(C)との組合せは表2に示す通りである。
【0097】
(評価方法)
以上のようにして作製した各被記録媒体に対して以下の項目についての評価を行ない、その結果を表3に示す。
【0098】
1)搬送性
バブルジェットプリンタBJF850(キヤノン(株)社製)を使用して、被記録媒体を10枚積載し、搬送試験を行ない、以下の基準によって評価した。
○:なんの問題も無く搬送したもの。
△:搬送されない、あるいは他の被記録媒体と一緒に搬送されるなどの不良搬送が1回だけ発生したもの。
×:搬送されない、あるいは他の被記録媒体と一緒に搬送されるなどの不良搬送が頻繁に発生したもの。
【0099】
2)搬送キズ
搬送試験後の被記録媒体を目視で30cm離して観察し、以下の基準によって評価した。
○:キズが観察できないもの。
△:○と×の間の中位なもの。
×:キズがはっきりと観察できるもの。
【0100】
3)粘着剤層のはみ出し
作製した被記録媒体をギロチン方式の裁断機((株)ライオン社製)で断裁し、手の指で切断面を触って以下の基準で評価した。
○:指にべとつき感がないもの。
△:○と×の間の中位なもの。
×:明らかに指にべたつき感のあるもの。
【0101】
4)空気の入り込み
被記録媒体を20cm四方に切り取り、剥離紙を剥がしてから切断片を平滑なガラス板に貼り付けた。ガラス板の反対側から粘着剤層の凸部のガラス板への密着状態を観察し、以下の基準で評価した。
○:空気の入り込みのなかったもの。
△:空気は入り込んでしまったが容易に取り除けたもの。
×:空気が入り込んでしまい、容易に取り除けなかったもの。
【0102】
5)接着性
被記録媒体を3cm四方に切り取り、5Rの曲面に張り付け、12時間放置後、観察し、以下の基準で評価した。
○:曲面から剥離していなかったもの。
△:曲面から剥離しかけていたもの。
×:曲面から剥離していたもの。
【0103】
6)貼付後キズ
空気の入り込み試験を行なった後、インク受容層面を目視で30cm離して観察し、以下の基準で評価した。
○:キズが観察できないもの。
△:○と×との中位のもの。
×:キズがはっきりと観察できるもの。
【0104】
7)裁断加工性
裁断加工時、被記録媒体端面のバリの出具合を観察し、以下の基準で評価した。
○:バリのなかったもの。
△:若干バリが見受けられたもの。
×:著しくバリのあるもの。
【0105】
【表1】
Figure 0003564097
【0106】
【表2】
Figure 0003564097
【0107】
【表3】
Figure 0003564097
【0108】
【発明の効果】
本発明の被記録媒体は、その複数を重ね合せた場合に平滑な表面を有するインク受容層と凹凸形状を有する剥離紙が接することで、平坦な表面同士が接していた場合に比べ、摩擦力が低下し、積載状態からプリンタ内への良好な搬送性を得ることができる。また、剥離紙側の凹凸構造が規則的であることにより、凹凸構造が表面全体に対して部分的に偏って存在し、部分的な摩擦力が低下するのではなく、ほぼ均一に剥離紙面全体にわたって摩擦力が効果的に低下するため、より良好な搬送性を得ることができる。さらに、剥離紙の凸部の頂上が略平坦であるため、被記録媒体のインク受容層が容易に傷つくことはなく、画像品質を良好に保つことができる。
【0109】
また、剥離紙が規則的な凹凸構造を有するため、2次効果として、被記録媒体の剛度が下がり、プリンタ内での搬送性が向上する。更に、粘着層を設ける際に生じる歪みが逃げやすく(内部応力を緩和せやすく)カール制御が行ないやすくなる。
【0110】
また、被記録媒体を粘着シートとして被着体に貼り付けると、粘着剤層に形成されている凹凸構造の凸部のみが被着体の表面に密着すると共に、粘着剤層と被着体表面との間に外部に連通する隙間が生じるため、その隙間から、空気が外部に抜け、空気が入り込んでも空気を外部に容易に抜くことができる。そのため、無理な空気抜き操作をした場合にキズの入りやすいアルミナ水和物を含むインク受容層を用いた場合でも、粘着シートとして被着体に貼り付けた際における空気の入り込みがなく空気抜き操作によるインク受容層への損傷を生じることがない。また、過度な空気抜き操作を行なう場合における指紋の付着という問題も回避できる。
【0111】
また、本発明の被記録媒体を粘着シートとして被着体に貼り付けた時、粘着剤層が規則的な凹凸を有しているため、被着体と接着している部分は粘着剤層の凸部のみであり、密着面積が小さくなるため、貼り付ける場所を間違えても、再び剥がして貼り直すことが容易にできる。
【0112】
本発明の被記録媒体で使用される基材が透明性基材である場合、粘着剤層の凸部の変形により、均一粘着剤層が形成されるため、透視性が高くなり、本発明の被記録媒体を用いることで、透明粘着シール・ラベル貼着物を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる被記録媒体の一例における部分断面図である。
【図2】剥離紙を粘着剤層側から見た図である。
【図3】粘着剤層を剥離紙側から見た図である。
【符号の説明】
1 基材
2 インク受容層
3 粘着剤層
3a 凸部
3b 凹部
3c 凸部幅
3d 凸部間隔
3e 凸部高さ
3f 粘着剤層の厚み
4 剥離紙
4a 凸部
4b 凹部
4c 凸部幅
4d 凸部間隔

Claims (9)

  1. 基材と、該基材の片面に設けられたアルミナ水和物を含有するインク受容層と、該基材のインク受容層とは反対側の面に設けられた粘着剤層と、該粘着剤層を覆う剥離紙と、を有し、複数枚を連続して搬送するインクジェット記録装置に用いるインクジェット用被記録媒体において、
    前記粘着剤層の前記剥離紙側の面が凹凸の規則的な繰返し構造を有し、前記粘着剤層を覆う剥離紙の表面にエンボス処理により凹凸の規則的な構造が形成されており、前記粘着剤層表面に該剥離紙の裏面の凹凸に対応した凹凸表面が形成されており、
    前記剥離紙の表面に形成された凹凸の凸部の幅が、0.1mm〜1mmの範囲にあり、
    前記剥離紙の表面に形成された凹凸における対向する凸部の間隔が、0.05mm〜1mmの範囲にある
    ことを特徴とするインクジェット用被記録媒体。
  2. 前記粘着剤層の厚みが、5〜55μmの範囲にある請求項1に記載の被記録媒体。
  3. 前記剥離紙の厚みが、5〜100μmの範囲にある請求項1または2に記載の被記録媒体。
  4. 前記剥離紙の前記粘着剤層を覆う部分が、ポリエステルフィルムからなる請求項1〜3のいずれかに記載の被記録媒体。
  5. 前記剥離紙の表面に形成された凹凸が、格子状の凸部間に凹部を有するものである請求項1〜4のいずれかに記載の被記録媒体。
  6. 前記粘着剤層の表面に形成された凹凸の凸部の幅が、0.05mm〜1mmの範囲にある請求項1〜のいずれかに記載の被記録媒体。
  7. 前記粘着剤層の表面に形成された凹凸における対向する凸部の間隔が、0.1mm〜1mmの範囲にある請求項1〜のいずれかに記載の被記録媒体。
  8. 前記粘着剤層の表面に形成された凹凸における凸部の高さが、0.005mm〜0.1mmの範囲にある請求項1〜のいずれかに記載の被記録媒体。
  9. 前記剥離紙の前記粘着剤層と反対の面が、帯電防止処理されたものである請求項1に記載の被記録媒体。
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