JP3563985B2 - ゲッタ装置及びこれを用いた平板型画像表示装置 - Google Patents

ゲッタ装置及びこれを用いた平板型画像表示装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゲッタ装置に関し、特に、薄い平板型の画像表示装置における高真空を維持するための新規なゲッタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子放出素子として、熱電子源と冷陰極電子源の2種類が知られている。冷陰極線は、電界放出型(以下FE型と略す)、金属/絶縁層/金属型(MIM型と略す)や表面伝導型電子放出素子(以下SCEと略す)等がある。
【0003】
FE型の例に関して記述されている文献としては、以下のものが知られている。
1.W.P.Dyke & W.W.Dolan,“Field emission”,Advance in Electron Physics,8,89(1956);
2.C.A.Spindt,“PHHYYSICAL Properties
of thin−film field emission cathodes
with molybdenium cones”,J.Appl.Phys.,32,(1961);
また、MIM型の例に関する文献としては、C.A.Mead,“The tunnel−emission amplifier”,J.Appl.Phys.,32(1961)が知られている。
【0004】
SCE型の例に関する文献としては、M.I.Ellinson,Radio
Eng.Electron Phy.,10,(1965)がある。
【0005】
また、SCE型は、基板上に形成された小面積の薄膜に膜面に平行に電流を流すことにより、電子放出が生ずる現象を利用するものである。この表面伝導型電子放出素子としては、前記エリンソン(M.I.Ellinson)によるSnO 薄膜を用いたもの、Au薄膜によるもの[G.Dittmer:“ThinSolid Films”,9,317(1972)]、In /SnO 薄膜によるもの[M.Hartwell and C.G.Fonstad:“IEE Trans.ED Conf.”,519(1975)]、カーボン薄膜によるもの[荒木久也:真空、第26巻、第1号、22頁(1983)]等が報告されている。
【0006】
これらの表面伝導型放出素子の典型的な素子構成として、前述のM.ハートウェル(M.Hartwell)の文献による素子構成を図7に示す。同図において、501は絶縁性基板である。502は電子放出部形成用薄膜で、H型形状のパターンにスパッタで形成された金属酸化物薄膜等からなり、後述のフォーミングとよばれる通電処理により電子放出部503が形成される。504を電子放出部を含む薄膜と呼ぶことにする。尚、図中のLは、0.5〜1mm、Wは、0.1mmで設定されている。502は素子電極となる。
【0007】
従来、これらの表面伝導型電子放出素子においては、電子放出を行う前に、電子放出部形成用薄膜502に、予めフォーミングと呼ばれる通電処理によって電子放出部503を形成するのが一般的であった。すなわち、フォーミングとは前記電子放出部形成薄膜502の両端に電圧を印加通電し、電子放出部形成薄膜を局所的に破壊、変形もしくは変質せしめ、電気的に高抵抗な状態にした電子放出部503を形成することである。尚、電子放出部503は、電子放出部形成用薄膜502の一部に亀裂が発生し、その亀裂付近から電子放出が行われる。以下、フォーミングにより形成した電子放出部を含む電子放出部形成薄膜502を、電子放出部を含む薄膜504と呼ぶ。前記フォーミング処理をした表面伝導型電子放出素子は、上述の電子放出部を含む薄膜504に電圧を印加し、素子に電流を流すことにより、上述の電子放出部503より電子を放出させるものである。しかしながら、これら従来の表面伝導型電子放出素子においては、実用化にあたっては様々な問題があったが、本出願人等は、様々な改善を検討し、実用化を行う際の様々な問題点を解決してきた。
【0008】
上述の表面伝導型放出素子は、構造が単純で製造も容易であることから、大面積にわたって多数素子を配列形成できる利点がある。そこで、この特徴を生かせるような色々な応用が研究されている。例えば、荷電ビーム源、形成装置等が挙げられる。
【0009】
多数の表面伝導型放出素子を配列した例としては、並列に表面伝導型電子放出素子を配列し、個々の素子の両端を配線にてそれぞれ結線した行を多数配列した電子源が挙げられる(例えば、特開昭64−31332号、特開平1−283749号、特開平1−257552号)。また、特に表示装置等の画像形成装置においては、近年、液晶を用いた平板型形成装置が、CRTに替わって普及してきたが、自発光型でないため、バックライト等を持たなければならない等の問題があり、自発光型の形成装置の開発が望まれてきた。表面伝導型放出素子を多数配列した電子源と電子源より放出された電子によって、可視光を発光せしめる蛍光体とを組み合わせた表示装置である画像形成装置は、大画面の装置でも比較的容易に製造でき、且つ、表示品位の優れた自発光型表示装置である(例えば、USP5066883号)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者等は、上記従来技術で記述した表面伝導型放出素子、MIM型放出素子、FE型放出素子等の冷陰極を多数個並べてマルチ電子源を作成し、これを画像形成装置に用いるための研究を行ってきた。例えば、本発明者等は、表面伝導型放出素子を用いた平板型画像表示装置を構成する平板型真空容器を長時間に亘って高真空を維持、持続させるゲッタ装置の研究、開発を行ってきた。
【0011】
表面伝導型放出素子を用いた平板型真空容器は、表面伝導型放出素子を基板上に二次元的に多数個並べたリアプレートと、同様に、蛍光体を多数個並べたフェイスプレートとを、枠を挟んで対向させて封着した平板型の真空容器を製作し、その後、真空排気装置により排気管を通して真空容器内を高真空に排気する。真空容器内を十分に排気した後、排気管を封止することで真空容器内は高真空の状態で排気装置から分離される。
【0012】
しかし排気装置から分離された真空容器は、容器内の微少な放出ガスや表面伝導型放出素子の駆動に伴う放出ガスにより、真空容器内の圧力上昇が時間の経過とともに発生する。
【0013】
圧力上昇が進むと表面伝導型放出素子の電子放出特性の劣化、寿命の低下が顕著に起こる。この微少な放出ガスを化学吸着により除去することで真空容器内の高真空を長時間にわたって維持させるのがゲッタである、このゲッタ蒸着膜を形成するのがゲッタ装置である。
【0014】
ゲッタ膜は従来から化学的活性度の高いアルカリ土類金属のBa金属材料を真空容器内で蒸着膜として形成することでゲッタ効果(真空中のガス分子の吸着作用)を発現させるのが一般的に行われている蒸発型ゲッタである。
【0015】
しかしながらこのように薄く狭い平板型真空容器に従来の蒸発型ゲッタを導入しようとすると、種々の問題や課題がある。
【0016】
図6(a)〜(d)は従来の蒸発型ゲッタ装置の構成を示す斜視図である。
【0017】
同図において、1は線状ゲッタ、2はゲッタ補助部材、3はゲッタ容器の開口部、4はフラッシュ方向、5はゲッタ支持部材、8は電極、12はリングゲッタ、14は架張ばねである。
【0018】
図6(d)はリング型ゲッタ12として良く知られているゲッタ装置で、ゲッタ容器が環状型で、断面がU字型をしている、中にゲッタ材料が充填されていて、高周波誘導加熱でゲッタ容器を加熱してゲッタフラッシュさせる。このゲッタを平板型真空容器に配設すると次ぎのような問題がある。
【0019】
図4(a)はリング型ゲッタ12を平板型画像表示装置の周辺に配設したところを示す平面図である。同図(b)はリングゲッタ12のA−A’部分の断面図である。
【0020】
図4において、6は平板型真空パネル、9は蛍光面、10は電子源、11はゲッタ膜、12はリングゲッタ、13は遮蔽体、15はフェイスプレート、16はリアプレート、17は枠である。
【0021】
リングゲッタ12は高周波誘導加熱のワークコイルをゲッタリングに合わせる関係から真空容器に平行に配置する。そのためゲッタフラッシュは、フェイスプレート15、またはリアプレート16側に被着することになる、しかし飛散するゲッタは前記両プレートに被着するだけでなく、プレートに沿って電子源、蛍光体の画像領域へも飛散していく、画像領域に飛散するゲッタは電子源に被着すると電子源特性の劣化を起こし。蛍光体に付着すれば輝度劣化を生じ、電子源駆動のマトリックス配線に被着すれば絶縁不良や配線間ショートを引き起こす問題がある。
【0022】
そのため、ゲッタ被着領域と画像領域との間に飛散ゲッタを遮蔽する遮蔽体13を設けて対応していたが、遮蔽体13は真空容器内のコンダクタンス(ガスの流れ易さ)を悪化させるため、真空容器内でのゲッタの排気能力はより律速低下していた。遮蔽体13の遮蔽効果を強化すれば容器内のコンダクタンスが一層悪化する関係でもあった。
【0023】
遮蔽体13は本来不要な部材であり、遮蔽体を設けることはコスト、生産性でも問題があった。
【0024】
また、リングゲッタ12は平板型真空容器内ではゲッタ飛散距離を取った配設ができずゲッタ蒸着膜を広い面積で得ることが出来ない問題もあった。
【0025】
図6(a)〜(c)は、断面がコ字型をしたゲッタ容器にゲッタ材料を充填した線状ゲッタ1を用いたゲッタ装置である。
【0026】
図6(b)は、短い線状ゲッタ1に金属のゲッタ補助部材2を接合して環状ループにしたゲッタ装置でゲッタフラッシュは高周波誘導加熱によりリングゲッタ12と同様におこなう。
【0027】
ただし、この例では、リングゲッタ12と異なり、リングの一部分だけをゲッタに構成できるため、ゲッタ被着領域を小さく制限した使用が可能となる。しかしこのゲッタを平板型画像表示装置に配設しようとすると、ゲッタ装置が数多く必要となり、ゲッタの固定、高さ調整等が多く歩留まりの問題があった。
【0028】
また、線状ゲッタ1両端のゲッタ容器切断面からの指向性のないフラッシュが問題であった。
【0029】
図6(c)は、架張ばね14で架張した長尺の線状ゲッタ1に真空容器の外側から電圧を印加し通電加熱でゲッタフラッシュするゲッタ装置である。ゲッタの熱膨張を架張ばね14が吸収する構造である(特開平2−295032号、特開平4−4546号、特開平4−12437号、特開平4−190544号)。
【0030】
このゲッタ装置を平板型画像形成装置に配設すると以下の問題が発生する。
【0031】
電流導入用に真空容器に電流導入線を封入することから、電流導入線に関係する問題が発生する。
【0032】
すなわち、電流導入線の封着部からの真空リーク、クラック等。また、電子源駆動用の配線等への接触、ショートを発生する可能性がある。
【0033】
また、この抵抗加熱によるフラッシュ方法は線状ゲッタ1全長が同時に加熱するためゲッタ材の発熱反応も全長が同時に起こり、ゲッタ全長にわたり1200℃以上になる。
【0034】
そのため、ゲッタ容器の細長い開口部形状及び、開口方向がゲッタ容器の熱膨張と剛性低下で変形、変動するため、やはり長尺の線状ゲッタ1全長にわたり、ゲッタ被着領域を正確に安定して制御することができない問題がある。
【0035】
図6(a)は同じく、平板型画像表示装置用の長尺の線状ゲッタ1を用いたゲッタ装置として本出願人から提案している(特開平8−69768号公報)。金属性の線材をU字型に成形しその両端を更に折り曲げたゲッタフレーム(ゲッタ補助部材)2を、一本の長尺の線状ゲッタ1に多数並列に接合し独立した環状ループを線状ゲッタ1を介して多数つなげたゲッタ装置である。また、折り曲げたゲッタフレーム線(ゲッタ補助部材)2は直接、真空容器内壁に接触させることで真空容器の空間に線状ゲッタ1が配置されるような構成となっている。ゲッタフラッシュは高周波誘導加熱により各環状ループごとに分割して行う。
【0036】
しかし、このゲッタ装置は環状ループを構成するゲッタフレームが真空容器内壁に直接接触しているため、その接触程度によりフレーム線の真空容器への放熱程度が異なってくる。よって、同じ高周波出力でゲッタフラッシュしても各環状ループの温度上昇が異なり、フラッシュが不完全な個所やゲッタ容器の溶断を起こす加熱し過ぎの箇所などが発生する。このように、ゲッタ装置の構造に起因する問題で長尺のゲッタ装置全長にわたり安定したゲッタフラッシュが得られないという問題があった。
【0037】
[発明の目的]
本発明の目的は、上記問題を鑑み、平板型真空容器に於いて、長尺にわたりゲッタ装置が真空容器内壁に触れることなく安定したゲッタフラッシュが得られ、ゲッタ被着領域を正確に制御できる新規なゲッタ装置の構成と、それを用いた平板型画像表示装置を提供することである。
【0038】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した課題を解決するための手段として、一方向に開口したコ字型断面を有する線状ゲッタ容器にゲッタ材を充填してなる蒸発型線状ゲッタと、該線状ゲッタ容器と共に環状ループを形成するように当該線状ゲッタ容器に接合された金属性補助部材とを有するゲッタ装置であって、前記金属補助部材は、該線状ゲッタ容器の該開口部側又は該開口部の反対側に、複数の前記環状ループが結合して連環するように接合されていることを特徴とするゲッタ装置を提供するものである。
【0039】
また、前記ゲッタ装置の該線状ゲッタ容器の両端部に、前記環状ループから外側へゲッタフラッシュさせない該線状ゲッタ容器部分を残したことを特徴とするゲッタ装置でもある。
【0040】
また、前記金属補助部材を連続する波形に形成し、その一方の腹の位置に前記線状ゲッタ容器を接合したことを特徴とするゲッタ装置でもある。
【0041】
また、前記金属補助部材を櫛型形状に形成し、その先端部に前記線状ゲッタ容器を接合することを特徴とするゲッタ装置でもある。
【0042】
更にまた、本発明は、平板型真空容器内に、電子源、蛍光体(画像形成部材)を有する平板型画像表示装置において、該平板型真空容器内に、前記ゲッタ装置の該ゲッタ容器開口部を、該電子源、蛍光体(画像形成部材)配置領域の反対方向に向けて配設したことを特徴とする平板型画像表示装置でもある。
【0043】
また、前記平板型真空容器内に、前記ゲッタ装置を、電子源、蛍光体(画像形成部材)の配置領域を囲む様に配設したことを特徴とする平板型画像表示装置でもある。
【0044】
【作用】
本発明によれば、線状ゲッタ容器の開口部又は開口部の反対側に金属補助部材を接合することで、波型に成形した金属線材をゲッタ補助部材2とし、長尺の線状ゲッタ1に接合して、小環状ループが連環するように構成したゲッタ装置により、小型平坦に構成することができ、薄い平板型画像表示装置内に蒸発型ゲッタを長尺で配設することができるようになる。
【0045】
また、ゲッタフラッシュは、高周波誘導加熱で分割処理することが可能となり、フラッシュによる温度上昇を局所的にすることにより、ゲッタ容器の形状変形や捻じれの発生が抑制される。その結果、狭い平板型真空容器内において、ゲッタ被着領域を正確に設計、制御することができるようになる。また、そのため、ゲッタ遮蔽体を設けることなくゲッタを画像領域に近接配置することが可能となる。よって、平板型真空容器の圧力をより超高真空にでき、電子源寿命の向上がはかれる。
【0046】
また、本発明によれば、ゲッタ補助部材2を線状ゲッタ1容器の開口側に接合することにより、ゲッタ補助部材2が占める配設領域をゲッタ被着領域内で済ますことになり、平板型画像表示装置に占めるゲッタ装置領域の削減になる。
【0047】
また、ゲッタ補助部材2を線状ゲッタ1容器の開口部の反対側(裏側)に接合することにより、ゲッタフラッシュによるゲッタは、より離れた広い範囲に被着させることができ、ゲッタ性能を増大することができる。
【0048】
また、ゲッタ補助部材2を櫛型形状として、隣接する環状ループが、ゲッタ補助部材の一部分を共有することにより、高周波誘導加熱の際に誘導起電力が相殺され温度上昇を抑制し、過熱を抑制することができる。
【0049】
また、ゲッタ装置の線状ゲッタ容器の両端部分に環状ループから外側へゲッタフラッシュさせない線状ゲッタ容器部分を残すことで線状ゲッタ両端部からの希望しない方向へのゲッタ飛散を防止することができる。
【0050】
【実施例】
以下、本発明のゲッタ装置の実施例について、図1〜3を用いて具体的に説明する。
【0051】
[実施例1]
図1(a)は、本発明の第1の実施例のゲッタ装置の主要部を示す斜視図である。なお、同図において、ゲッタ装置に関係の無い部分は煩雑になるため省略してある。1は線状ゲッタである、2は金属性線材のゲッタ補助部材である。3は線状ゲッタ1容器の開口部で長尺方向に伸びている。4はゲッタフラッシュによりゲッタ容器からゲッタが飛散する方向である。
【0052】
本実施例では、線状ゲッタ1は、サエス製のSt14/F/Wireを用いた。ゲッタ容器の高さは0.76mm、開口幅は0.25mm位である。ゲッタ容器は鉄(0.1mm厚)又は、ステンレスで作られている。
【0053】
また、ゲッタ補助部材2は、ニッケル線(φ0.6mm)を用い、平面内で波形形状(面積72mm )を繰り返した形状に成形したものである。
【0054】
線状ゲッタ1のゲッタ容器の反開口側に成形したゲッタ補助部材2を、線状ゲッタ1と平行に成るように合わせ、波形の頂部をスポット溶接等により接合し、ゲッタ容器の剛性を増加すると共に連環ループを構成する。
【0055】
また、線状ゲッタ1両端は、ゲッタ補助部材の溶接箇所より5mm程度、伸ばしてある、これは、ゲッタ容器の両脇切断面からの希望しない方向へのゲッタ飛散を防止する為である。
【0056】
次に、蒸発型ゲッタである線状ゲッタ1について図を用いて説明する。
【0057】
図5は、線状ゲッタ1の内部を示す断面図である。同図において、1は線状ゲッタ、3は線状ゲッタ1容器の開口部で長尺方向に伸びている。4はゲッタフラッシュによりゲッタ容器からゲッタが飛散する方向であり、ゲッタ容器内部にはゲッタ材料7が充填されている。
【0058】
ゲッタ材料7は、BaAl とNiの粉末を一定の比率で混合し押し固めて充填してある。線状ゲッタ1のゲッタ容器が高周波誘導加熱、または、通電による抵抗加熱等で昇温され、ゲッタ容器が800℃以上に加熱されると、ゲッタ材料は発熱反応を起こし、1200℃以上にも達する。この時、Baの蒸気圧以下の真空雰囲気であれば、ゲッタ材の反応で生じたBaは、真空蒸着膜として真空容器内壁に被着することになる。これを一般にゲッタフラッシュと称している。
【0059】
被着したBa蒸着膜は、真空容器内の放出ガスに対し化学的な活性度が強く、放出ガスと良く化学結合し真空容器内の真空維持の役目をはたす。
【0060】
ゲッタ材料からBa蒸着膜が得られる反応式を下記に示す。
【0061】
BaAl +4Ni → Ba+4NiAl
また、線状型ゲッタ、リング型ゲッタとは、蒸発型ゲッタのゲッタ材料を充填しているゲッタ容器の形状に起因し、ゲッタ容器の形状はゲッタ容器の加熱方式に関係している。
【0062】
本発明の動作について説明する。
【0063】
図3(a)は、本発明の第1の発明のゲッタ装置を、平板型の画像表示装置に組み込んだ場合の構成を示す平面図である。
【0064】
なお、同図において、ゲッタ装置と画像表示領域との配置関係以外の部分は煩雑になるため省略してある。
【0065】
図3において、1は線状ゲッタ、2はゲッタ補助部材、4はフラッシュ方向、5はゲッタ支持部材、6は平板型真空パネル、9は蛍光体(画像形成部材)、10は電子源、11はゲッタ膜、15はフェイスプレート、16はリアプレート、17は枠である。
【0066】
平板型画像表示装置は蛍光体9が塗布されたガラスのフェイスプレート15と電子源10が形成されたリアプレート16を薄いガラス枠17を挟んで対向させ、フリットガラスで封着した平板型の真空容器である。電子源10は表面伝導型電子放出素子が対向する蛍光体9に対応してマトリックス状に形成されている。この電子源10及び蛍光体9の領域を画像表示領域という。なお、蛍光体の代わりに、潜像を形成する画像形成部材を用いた画像形成装置に応用することも可能である。
【0067】
本発明のゲッタ装置は、この平板型真空容器の周辺に、ゲッタ遮蔽体を設けることなく画像領域に接近させて配設してある。
【0068】
1は本発明のゲッタ装置の線状ゲッタ1の部分であり、ゲッタ容器の開口方向は枠17側に向けてあり、ゲッタ補助部材2は画像表示領域側に位置する。
【0069】
本発明のゲッタ装置がゲッタ遮蔽体なしに画像表示領域に近接配置できるのを平板型真空容器の断面図で説明する。
【0070】
図3(b)は同図(a)のゲッタ装置の一部分(A−A′)の断面を拡大したものである。15はフェイスプレートで、蛍光体9が塗布されている、16はリアプレートで、電子源10が形成されていて、枠17を挟んで封着し平板型真空容器6が構成されている。線状ゲッタ1は、枠17側で、ゲッタ補助部材2は画像表示領域側に位置し、ゲッタ容器の開口部は枠17側に向いている。
【0071】
ゲッタ装置は高温になるため真空容器内壁に触れてクラックの原因にならないように枠から出したゲッタ支持部材5に固定され真空容器の空間位置に固定される。
【0072】
本発明のゲッタ装置は高周波誘導加熱によるゲッタ分割フラッシュのためゲッタ容器変形が少なく、ゲッタ飛散の指向性が、ゲッタ長尺に亘って極めて鋭く得ることが出来る。
【0073】
そのため、ゲッタ容器の反開口方向への飛散量を極めて少なくすることができ、ゲッタ装置と画像領域の間にゲッタ遮蔽体を設けて飛散防止をする必要がなくなった。
【0074】
よって、平板型真空容器の周辺のゲッタ装置を中央の画像領域に接近させて配設することができた。
【0075】
[実施例2]
図1(b)は、本発明の第2の実施例のゲッタ装置の主要部を示す斜視図である。なお、同図において、ゲッタ装置に関係の無い部分は煩雑になるため省略してある。図1(a)と同一物には同一番号を付し説明は省略する。
【0076】
図1(b)において、図1(a)と異なる点は、金属性線材のゲッタ補助部材2が線状ゲッタ1のゲッタ容器の開口部3側に接合したことである。
【0077】
ゲッタ補助部材2をゲッタ容器の開口部3側に接合することにより、ゲッタ被着領域内にゲッタ補助部材2を配置することが可能となり、平板型真空容器の外形寸法を削減することができる。
【0078】
また、狭い平板型真空容器内でのゲッタ蒸着膜と画像領域間のコンダクタンスを向上でき、またゲッタ補助部材の分、ゲッタ装置を画像領域に接近配置することができ、よりゲッタの排気速度を有効に生かすことができる。
【0079】
[実施例3]
図2(a)は、本発明の第3の実施例のゲッタ装置の主要部を示す斜視図である。なお、同図において、ゲッタ装置に関係の無い部分は煩雑になるため省略してある。
【0080】
図2(a)において、図1(a)と異なる点は、本実施例のゲッタ補助部材2は、金属性板状部材を櫛形に切り抜いて、折り曲げて作成してあり、櫛形の先端部を線状ゲッタ1に接合して、ループ形状を形成した点である。また、線状ゲッタ1とゲッタ補助部材2を接合して、連環ループを形成する際に、図1(a)は連環ループが1点で結合連結されるのに対し、本実施例に於いてはゲッタ補助部材の多くの部分が隣接環状ループと共有して環状ループが連環するように構成されている。
【0081】
このようなゲッタ装置を作成して、高周波誘導加熱コイルを本ゲッタ装置にあてて加熱すると、隣接する環状ループはそれぞれ誘導起電流を発生し、線状ゲッタ1とゲッタ補助部材2を抵抗加熱で温度上昇させる。
【0082】
しかし、ゲッタ補助部材2の環状ループが共有する部分は隣接する環状ループで発生する誘導起電流の流れが逆方向になるため、電流は相殺されて減少し、この部分の温度上昇が抑制される。
【0083】
そのため、狭い平板型真空容器内でのゲッタ装置の加熱による周辺へのダメージを低減でき、また、ゲッタ装置の真空容器内での固定がし易くなる。
【0084】
また、ゲッタフラッシュでのゲッタ補助部材からの放出ガスの低減ができ、ゲッタ装置が持つ放出ガスの吸着量を低下させることがなくなる。
【0085】
[実施例4]
図2(b)は本発明の第4の実施例のゲッタ装置の主要部を示す斜視図である。なお、同図において、ゲッタ装置に関係の無い部分は煩雑になるため省略してある。図2(a)と同一物には同一番号を付し説明は省略する。
【0086】
図2(b)において、図2(a)と異なる点は、金属のゲッタ補助部材2が線状ゲッタ1のゲッタ容器の開口部3側に接合したことである。
【0087】
ゲッタ補助部材2をゲッタ容器の開口部側に接合することにより、ゲッタ被着領域内にゲッタ補助部材2を配置することが可能となり、平板型真空容器の外形寸法を削減することができる。
【0088】
また、狭い平板型真空容器内でのゲッタ蒸着膜と画像領域間のコンダクタンスを向上でき、また、ゲッタ補助部材の分、ゲッタ装置を画像領域に接近配置することができ、よりゲッタの排気速度を有効に生かすことができる。
【0089】
なお、本発明のゲッタ装置は、電子源と蛍光体を有する平板型画像表示装置に限ることなく用いることが可能であり、例えば、蛍光体の代わりに、潜像を形成する画像形成部材等を設けた画像形成装置に備えても、同様の効果を得ることが可能である。
【0090】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、線状ゲッタ容器の開口部又は開口部の反対側に金属補助部材を接合することで、環状ループを連環させることにより、ゲッタ装置を大きくすることなく構成できるため、薄い平板型画像装置内に長尺のゲッタ装置として配設できるようになった。
【0091】
また、高周波誘導加熱によるゲッタフラッシュが長尺の線状ゲッタ1でも可能になった。
【0092】
また、長尺の線状ゲッタ1を分割してフラッシュできるため、ゲッタ容器の熱変形が抑制され、均質で安定なゲッタフラッシュが線状ゲッタ1全長に亘って得られるようになり、平板型真空容器内でゲッタ被着領域を正確に規定したり、設計することが可能になった。
【0093】
また、ゲッタ装置後方へのゲッタ飛散が少ないため、画像表示領域との間に遮蔽板を設けることなく、ゲッタ装置を画像領域に近接配置できるようになった。
【0094】
また、線状ゲッタ1容器の開口方向を平板型真空容器に平行に向けて設置することにより、フェイスプレート15、リアプレート16の両面に同時にフラッシュすることができ、ゲッタ被着面積を広く得ることができる。
【0095】
また、抵抗加熱でないため、専用の電流導入線を必要としない。そのため、電流導入線にまつわる真空リークや真空容器のクラック、それにリアプレート16上に形成された駆動配線等への接触、ショートも無くなった。
【0096】
また、ゲッタフラッシュの熱膨張によるゲッタ装置の変形方向は、ゲッタ容器の開口方向と平行に発生し、縦方向への変形は微少である、そのため、薄い平板型真空容器内でもフラッシュによりゲッタ装置が真空容器に接触することがない。
【0097】
また、ゲッタ容器の開口部側にゲッタ補助部材を接合して、環状ループを連環して形成することにより、ゲッタ補助部材の領域を削減でき、ゲッタ装置を、画像領域に、より接近配置ができるようになった。また、ゲッタ補助部材の分だけ真空容器を縮小することができた。
【0098】
また、櫛型の補助部材の一部を共有する環状ループを連環して有することにより、ゲッタ補助部材の温度上昇を抑制できるため、ゲッタフラッシュでの補助部材からの放出ガスが低減できる。
【0099】
また、ゲッタ容器の開口部側にゲッタ補助部材を接合して、補助部材の一部を共有する環状ループを連環して有することにより、ゲッタ補助部材の温度上昇を抑制できるため、ゲッタフラッシュでの補助部材からの放出ガスが低減できるとともに、ゲッタ補助部材の領域を削減でき、ゲッタ装置を画像領域により接近配置ができるようになった。更にまた、ゲッタ補助部材の分だけ真空容器を縮小することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の第1の実施例のゲッタ装置の要部構成を示す斜視図であり、(b)は、本発明の第2の実施例のゲッタ装置の要部構成を示す斜視図である。
【図2】(a)は、本発明の第3の実施例のゲッタ装置の要部構成を示す斜視図であり、(b)は、本発明の第4の実施例のゲッタ装置の要部構成を示す斜視図である。
【図3】(a)は、本発明の第1の実施例のゲッタ装置を配設した平板型画像装置の平面図であり(一部を切り欠いて内部構造を示す)、(b)は、本発明の第1の実施例のゲッタ装置を配設した平板型画像装置の断面図である(図3(a)のA−A′部)。
【図4】(a)は、従来のゲッタ装置を配設した平板型画像表示装置の平面図であり(一部を切り欠いて内部構造を示す)、(b)は、従来のゲッタ装置を配設した平板型画像表示装置の断面図である(図4(a)のA−A′部)。
【図5】線状ゲッタ1の内部を示す断面図である。
【図6】(a)〜(b)は、従来のゲッタ装置の全体を示す斜視図である。
【図7】表面伝導型電子放出素子の基本構成を示す平面図である。
【符号の説明】
1 線状ゲッタ
2 ゲッタ補助部材
3 ゲッタ容器の開口部
4 フラッシュ方向
5 ゲッタ支持部材
6 平板型真空パネル
7 ゲッタ材料
8 電極
9 蛍光面(画像形成部材)
10 電子源
11 ゲッタ膜
12 リングゲッタ
13 遮蔽体
14 架張ばね
15 フェイスプレート
16 リアプレート
17 枠

Claims (6)

  1. 一方向に開口したコ字型断面を有する線状ゲッタ容器にゲッタ材を充填してなる蒸発型線状ゲッタと、該線状ゲッタ容器と共に環状ループを形成するように当該線状ゲッタ容器に接合された金属性補助部材とを有するゲッタ装置であって、
    前記金属補助部材は、該線状ゲッタ容器の該開口部側又は該開口部の反対側に、複数の前記環状ループが結合して連環するように接合されていることを特徴とするゲッタ装置。
  2. 前記ゲッタ装置の該線状ゲッタ容器の両端部に、前記環状ループから外側へゲッタフラッシュさせない該線状ゲッタ容器部分を残したことを特徴とする請求項1記載のゲッタ装置。
  3. 前記金属補助部材を連続する波形に形成し、その一方の腹の位置に前記線状ゲッタ容器を接合したことを特徴とする請求項1又は2に記載のゲッタ装置。
  4. 前記金属補助部材を櫛型形状に形成し、その先端部に前記線状ゲッタ容器を接合したことを特徴とする請求項1又は2に記載のゲッタ装置。
  5. 平板型真空容器内に、電子源、画像形成部材を有する平板型画像表示装置において、
    請求項1〜4のいずれかに記載のゲッタ装置を、該平板型真空容器内に、該ゲッタ容器開口部を該電子源、画像形成部材の配置領域の反対方向に向けて、配設したことを特徴とする平板型画像表示装置。
  6. 平板型真空容器内に、電子源、画像形成部材を有する平板型画像表示装置において、
    請求項1〜4のいずれかに記載のゲッタ装置を、該平板型真空容器内に、前記電子源、画像形成部材の配置領域を囲む様に、配設したことを特徴とする平板型画像表示装置。
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