JP2000251806A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000251806A
JP2000251806A JP5379299A JP5379299A JP2000251806A JP 2000251806 A JP2000251806 A JP 2000251806A JP 5379299 A JP5379299 A JP 5379299A JP 5379299 A JP5379299 A JP 5379299A JP 2000251806 A JP2000251806 A JP 2000251806A
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electron
image forming
substrate
forming apparatus
emitting
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JP5379299A
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Sotomitsu Ikeda
外充 池田
Hideaki Mitsutake
英明 光武
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  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持部材の構造を改良して高輝度で高精細な
画像表示装置を提供する。 【解決手段】 カソード基板1101とアノード基板1
017との間に配置される複数の支持部材1020を有
する画像形成装置であって、支持部材1020は柱状形
状で、電子放出素子1012から放出された1次電子ビ
ームの非照射部位に設置されており、複数の電子放出素
子は行方向、列方向に間隔Px、Pyで行列状に配列
し、電圧印加方向は全て行方向に平行で、放出する電子
ビームのアノード基板上での行方向、列方向のビーム径
Sx、Syにおいて、Sx=Kx×2d√(Vf/V
a)の式を満たし、電子放出部と蛍光体の電子放出部か
ら遠い方の端とはSxだけずれて配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置に係
り、特に耐大気圧構造を有する画像形成装置並びにそれ
らで使用されるスペーサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、電子放出素子として熱陰極素
子と冷陰極素子の2種類が知られている。このうち冷陰
極素子では、例えば表面伝導型電子放出素子や、電界放
出素子(以下、「FE型」と記す。)などが知られてい
る。
【0003】表面伝導型電子放出素子としては、例え
ば、M.I.Elinson,Radio Eng.E
lectron Phys.,10,1290,(19
65)や、後述する他の例が知られている。
【0004】表面伝導型電子放出素子は、基板上に形成
された小面積の薄膜に、膜面に平行に電流を流すことに
より電子放出が生ずる現象を利用するものである。この
表面伝導型電子放出素子としては、前記エリンソン等に
よるSnO2薄膜を用いたものの他に、Au薄膜による
もの[G.Dittmer:“Thin SolidF
ilms”,9,317(1972)]や、In23
SnO2薄膜によるもの[M.Hartwell an
d C.G.Fonstad:“IEEETrans.
ED Conf.”,519(1975)]や、カーボ
ン薄膜によるもの[荒木久 他:真空、第26巻、第1
号、22(1983)]等が報告されている。
【0005】これらの表面伝導型電子放出素子の素子構
成の典型的な例として、図18に前述のM.Hartw
ellらによる素子の平面図を示す。同図において、3
001は基板で、3004はスパッタで形成された金属
酸化物よりなる導電性薄膜である。導電性薄膜3004
は図示のようにH字形の平面形状に形成されている。該
導電性薄膜3004に後述の通電フォーミングと呼ばれ
る通電処理を施すことにより、電子放出部3005が形
成される。図中の間隔Lは、0.5〜1mm、Wは0.
1mmに設定されている。尚、図示の便宜から、電子放
出部3005は導電性薄膜3004の中央に矩形の形状
で示したが、これは模式的なものであり、実際の電子放
出部の位置や形状を忠実に表現しているわけではない。
【0006】M.Hartwellらによる素子をはじ
めとして上述の表面伝導型電子放出素子においては、電
子放出を行う前に導電性薄膜3004に通電フォーミン
グと呼ばれる通電処理を施すことにより電子放出部30
05を形成する。直流電圧を印加して通電し、局所的に
破壊もしくは変形もしくは変質した導電性薄膜3004
の一部には、亀裂が発生する。前記通電フォーミング後
に導電性薄膜3004に適宜の電圧を印加した場合に
は、前記亀裂付近において電子放出が行われる。
【0007】また、FE型の例は、例えば、W.P.D
yke&W.W.Dolan,“Field Emis
sion”,Advance in Electron
Physics,8,89(1956)や、あるいは
C.A.Spindt,“Physical Prop
erties of Thin−Film Field
Emission Cathodes with M
olybdeniumcones”,J.Appl.P
hys.,47,5248(1976)などが知られて
いる。
【0008】FE型の素子構成の典型的な例として、図
19に前述のC.A.Spindtらによる素子の断面
図を示す。同図において、3010は基板で、3011
は導電材料よりなるエミッタ配線、3012はエミッタ
コーン、3013は絶縁層、3014はゲート電極であ
る。本素子は、エミッタコーン3012とゲート電極3
014の間に適宜の電圧を印加することにより、エミッ
タコーン3012の先端部より電界放出を起こさせるも
のである。
【0009】また、FE型の他の素子構成として、スピ
ント型のような積層構造ではなく、図20に示す基板上
に基板平面とほぼ平行にエミッタとゲート電極を配置し
た横形FEの例もある。横形FEの例としては、Jap
anese Journalof Applied P
hysics,Vol.32,p1221−1226
(1993)に、電子技術総合研究所、双葉電子工業が
報告している櫛形FEアレイ等がある。
【0010】上述の冷陰極素子は、熱陰極素子と比較し
て低温で電子放出を得ることができるため、加熱用ヒー
ターを必要としない。したがって、熱陰極素子よりも構
造が単純であり、微細な素子が作成可能である。また、
基板上に多数の素子を高い密度で配置しても、基板の熱
溶融などの問題が発生しにくい。また、熱陰極素子がヒ
ーターの加熱により動作するために応答速度が遅いのと
は異なり、冷陰極素子の場合には応答速度が速いという
利点もある。
【0011】このため、冷陰極素子を応用するための研
究が盛んに行われてきている。例えば、表面伝導型電子
放出素子は、冷陰極素子のなかでも特に構造が単純で製
造も容易であることから、大面積にわたり多数の素子を
形成できる利点がある。そこで、例えば本出願人による
特開昭64−31332号公報において開示されるよう
に、多数の素子を配列して駆動するための方法が研究さ
れている。
【0012】また、表面伝導型電子放出素子の応用につ
いては、例えば、画像表示装置、画像記録装置などの画
像形成装置や、荷電ビーム源、等が研究されている。特
に、画像表示装置への応用としては、例えば本出願人に
よる米国特許第5,066,883号や特開平2−25
7551号公報や特開平4−28137号公報において
開示されているように、表面伝導型電子放出素子と電子
ビームの照射により発光する蛍光体とを組み合わせて用
いた画像表示装置が研究されている。表面伝導型電子放
出素子と蛍光体とを組み合わせて用いた画像表示装置
は、従来の他の方式の画像表示装置よりも優れた特性が
期待されている。例えば、近年普及してきた液晶表示装
置と比較しても、自発光型であるためバックライトを必
要としない点や、視野角が広い点が優れていると言え
る。
【0013】また、FE型を多数個ならべて駆動する方
法は、例えば本出願人による米国特許第4,904,8
95号に開示されている。また、FE型を画像表示装置
に応用した例として、例えば、R.Meyerらにより
報告された平板型表示装置が知られている[R.Mey
er:“Recent Development on
Micro−Tips Display at LE
TI”,Tech.Digest of 4th In
t. Vacuum Microelectronic
s Conf.,Nagahama,pp.6〜9(1
991)]。
【0014】上記のような電子放出素子を用いた画像形
成装置のうちで、奥行きの薄い平面型表示装置は省スペ
ースかつ軽量であることから、ブラウン管型の画像表示
装置に置き換わるものとして注目されている。
【0015】図21は、本出願人が特開平7−4522
1号公報で開示している板状スペーサを有する平面型の
画像表示装置をなす表示パネル部の一例を示す斜視図で
あり、内部構造を示すためにパネルの一部を切り欠いて
示している。図中、3115はリアプレート、3116
は側壁、3117はフェースプレートであり、リアプレ
ート3115、側壁3116およびフェースプレート3
117により、表示パネルの内部を真空に維持するため
の外囲器(気密容器)を形成している。
【0016】リアプレート3115には基板3111が
固定されているが、この基板3111上には冷陰極素子
3112が、n×m個形成されている(n,mは2以上
の正の整数であり、目的とする表示画素数に応じて適宜
設定される。)。また、前記n×m個の冷陰極素子31
12は、m本の行方向配線3113とn本の列方向配線
3114により配線されている。さらに、行方向配線3
113と列方向配線3114の少なくとも交差する部分
には、両配線間に不図示の絶縁層が形成されており、電
気的な絶縁が保たれている。
【0017】フェースプレート3117の下面には、蛍
光体からなる蛍光膜3118が形成されており、赤
(R)、緑(G)、青(B)の3原色の蛍光体(不図
示)が塗り分けられている。また、蛍光膜3118をな
す上記各色蛍光体の間には黒色体(不図示)が設けてあ
り、さらに蛍光膜3118のリアプレート3115側の
面には、Al等からなるメタルバック3119が形成さ
れている。
【0018】Dx1〜DxmおよびDy1〜Dynおよ
びHvは、当該表示パネルと不図示の電気回路とを電気
的に接続するために設けた気密構造の電気接続用端子で
ある。Dx1〜Dxmはマルチ電子源の行方向配線31
13と、Dy1〜Dynはマルチ電子源の列方向配線3
114と、Hvはメタルバック3119と各々電気的に
接続している。
【0019】また、上記気密容器の内部は1.3×10
-4Pa程度の真空に保持されており、画像表示装置の表
示面積が大きくなるにしたがい、気密容器内部と外部の
気圧差によるリアプレート3115およびフェースプレ
ート3117の変形あるいは破壊を防止する手段が必要
となる。リアプレート3115およびフェースプレート
3117を厚くすることによる方法は、画像表示装置の
重量を増加させるのみならず、斜め方向から見たときに
画像のゆがみや視差を生ずる。
【0020】これに対し、図21においては、比較的薄
いガラス板からなり大気圧を支えるための構造支持体
(スペーサ)3120が設けられている。このようにし
て、マルチ電子源が形成された基板3111と蛍光膜3
118が形成されたフェースプレート3117間は通常
サブミリ乃至数ミリに保たれ、前述したように気密容器
内部は高真空に保持されている。
【0021】以上説明した表示パネルを用いた画像表示
装置に、容器外端子Dx1乃至Dxm、Dy1乃至Dy
nを通じて各冷陰極素子3112に電圧を印加すると、
各冷陰極素子3112から電子が放出される。それと同
時にメタルバック3119に容器外端子Hvを通じて数
百V乃至数kVの高圧を印加して、上記放出された電子
を加速し、フェースプレート3117の内面に衝突させ
る。これにより、蛍光膜3118をなす各色の蛍光体が
励起されて発光し、画像が表示される。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した画像表示
装置の表示パネルにおいては、以下のような改善すべき
課題があった。
【0023】表面伝導型電子放出素子や横形電界電子放
出素子などの横型電子放出素子から放出された電子ビー
ムは、電子放出部から斜め方向に放出され、またその電
子ビーム形状と電流密度分布は電子放出方向において非
対称な形状である。例えば、表面伝導型電子放出素子か
ら放出された電子ビームの形状は、本出願人による特開
平6−251731号公報において開示されている。
【0024】図2に表面伝導型電子放出素子から放出さ
れる電子ビーム軌道(図2(a))、およびアノード基
板上での電子ビームの形状(図2(b))と強度分布
(図2(c))について模式的に示した。
【0025】該素子電極間に電子放出のための電圧Vf
を印加した場合、電圧印加方向(X方向)の高電位側に
偏向して、アノード基板面でのビーム径はX方向、Y方
向で、それぞれ以下の式に示したビーム径Sx、Syと
なる。
【0026】 Sx=Kx×2d√(Vf/Va) [Kx:0.8≦Kx≦1.0]・・・(1) Sy=L+2Ky×2d√(Vf/Va) [Ky:0.8≦Ky≦0.9]・・・(2) また、ビーム輝度の分布については、図2(c)からわ
かるように電子放出部から遠い方の周辺部が三日月形状
に輝度が高い。このため、電子放出素子と蛍光体の位置
関係次第で、電子ビームの蛍光体照射量が大きく変化
し、輝度が変化する。画像形成装置を高輝度化する場
合、該横形電子放出素子とそれに対応する蛍光体を最適
な位置関係に配置させる必要がある。
【0027】また、従来の板状スペーサ3120の場
合、該板状スペーサの近傍に配置された電子放出素子か
ら放出された電子の一部がスペーサ3120に当たるこ
となどにより、スペーサ帯電をひきおこす場合がある。
このスペーサの帯電により冷陰極素子3112から放出
された電子はその軌道を曲げられ、蛍光体上の正規な位
置とは異なる場所に到達し、スペーサ近傍の画像がゆが
んで表示される場合も生じる。このため、スペーサは電
子ビーム軌道を妨げない様に配置される必要がある。
【0028】特に、表面伝導型電子放出素子を高密度に
配置し高精細化する場合、電子ビームは電圧印加方向
(X方向)の高電位側に偏向するために、スペーサの配
置は単に周りの表面伝導型電子放出素子から遠ざけるよ
うに配置しただけでは、スペーサへの電子ビームの影響
は低減できない。
【0029】また、この問題点を解決するために、スペ
ーサに微小電流が流れるようにして帯電を除去する提案
がなされている(特開昭57−118355号公報、特
開昭61−124031号公報)。このための高抵抗膜
は成膜の再現性が難しく、所望の特性を実現するための
選別により歩留りは低かった。
【0030】本発明の目的は、上記課題に鑑み、画像表
示装置の高輝度化を実現し、かつ高精細な画像表示装置
の場合に特に生じた従来のスペーサの課題を克服するも
のであり、高輝度で高精細な画像表示装置を提供するも
のである。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべ
く、本発明は、複数の横型電子放出素子と、該電子放出
素子へ電流を供給するための複数の行方向配線及び列方
向配線が絶縁層を介して行列状に配置されたマトリック
ス配線を少なくとも有するカソード基板と、該カソード
基板に対向配置され電子放出部より放出された電子を加
速するための電極と該電子により発光する蛍光体とを少
なくとも有するアノード基板と、2つの基板間に配置さ
れる支持部材により構成される画像形成装置において、
上記支持部材は柱状形状で、電子放出素子から放出され
た1次電子ビームの非照射部位に設置されており、複数
の電子放出素子は行方向、列方向に間隔Px、Pyで行
列状に配列し、電圧印加の方向は全て行方向に平行で、
電子放出素子(素子長:L)から放出した電子ビームの
アノード基板上でのビーム径Sx、Syに関して、特に
Sxは以下の関係式(1)を満たし、電子放出部とそれ
に対応する蛍光体の電子放出部から遠い方の端とはSx
だけずれて配置していることを特徴とする画像形成装置
である。
【0032】 Sx=Kx×2d√(Vf/Va) [Kx:0.8≦Kx≦1.0]・・・(1) 前記横型電子放出素子は、表面伝導型電子放出素子、あ
るいは横型電界電子放出素子が望ましい。
【0033】前記支持部材は、Y方向に隣り合う電子放
出素子のほぼ中間に位置することが好ましい。望ましく
は、Y方向で隣り合う該電子放出素子から等距離の場所
に配置されている。
【0034】また、前記支持部材とカソード基板との接
合面は、Y方向に隣り合う電子放出素子と同一直線上に
存在している。
【0035】電子放出部の直上のアノード基板上にはブ
ラックストライプがあり、支持部材はアノード基板とブ
ラックストライプ上で接続されている。
【0036】また、前記支持部材はカソード基板上のマ
トリックス配線のうちX方向配線上に接続されている。
【0037】前記支持部材は円柱状であるとより望まし
い。
【0038】また、前記支持部材は帯電防止機能を有す
る被覆層を表面に有している。
【0039】本発明の思想によれば、表示用として好適
な画像形成装置に限るものでなく、感光性ドラムと発光
ダイオード等で構成された光プリンタの発光ダイオード
等の代替の発光源として、上述の画像形成装置を用いる
こともできる。この際、上述のm本の行方向配線とn本
の列方向配線を、適宜選択することで、ライン状発光源
だけでなく、2次元状の発光源としても応用できる。こ
の場合、画像形成部材としては、以下の実施例で用いる
蛍光体のような直接発光する物質に限るものではなく、
電子の帯電による潜像画像が形成されるような部材を用
いることもできる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて説明するが、本発明はこれらの実
施の形態に限るものではない。
【0041】まず、本発明を適用した画像表示装置の表
示パネルの構成と製造法について、具体的な例を示して
説明する。図1は、本実施の形態に用いた表示パネルの
斜視図であり、内部構造を示すためにパネルの一部を切
り欠いて示している。
【0042】図中、1015はリアプレート、1016
は側壁、1017はフェースプレートであり、1015
〜1017により表示パネルの内部を真空に維持するた
めの気密容器を形成している。
【0043】気密容器を組み立てるにあたっては、各部
材の接合部に十分な強度と気密性を保持させるため封着
する必要があるが、たとえばフリットガラスを接合部に
塗布し、大気中あるいは窒素雰囲気中で、摂氏400〜
500度で10分以上焼成することにより封着を達成し
た。気密容器内部を真空に排気する方法については後述
する。
【0044】また、気密容器の内部は1.3×10-4
a程度の真空に保持されるので、大気圧や不意の衝撃な
どによる気密容器の破壊を防止する目的で、耐大気圧構
造体として、柱状スペーサ1020が設けられている。
【0045】次に、本発明の画像形成装置に用いること
ができる電子放出素子基板について説明する。
【0046】本発明の画像形成装置に用いられる電子源
基板は複数の横型電子放出素子を基板上に配列すること
により形成される。
【0047】電子放出素子の配列の方式には、電子放出
素子の一対の素子電極のそれぞれをX方向配線、Y方向
配線と接続した単純マトリクス配置(以下、「マトリク
ス型配置電子源基板」と称する。)が挙げられる。
【0048】リアプレート1015には、基板1101
が固定されているが、該基板上には冷陰極素子1012
がn×m個形成されている(n,mは2以上の正の整数
であり、目的とする表示画素数に応じて適宜設定され
る。たとえば、高品位テレビジョンの表示を目的とした
表示装置においては、n=3000,m=1000以上
の数を設定することが望ましい。)。前記n×m個の冷
陰極素子は、m本の行方向配線1013とn本の列方向
配線1014により単純マトリクス配線されている。
【0049】前記1101、1012、1013、10
14によって構成される部分はマルチ電子源である。本
発明の画像表示装置に用いるマルチ電子源は、冷陰極型
の電子放出素子であり、望ましくは表面伝導型放出素子
や横型FE型冷陰極素子を単純マトリクス配線したマル
チ電子源で、冷陰極素子の材料や形状あるいは製法に制
限はない。
【0050】横型FE型冷陰極素子の構造は、電子技術
総合研究所、双葉電子工業が報告している櫛型FEアレ
イ(1991年秋季応用物理学会、9p−ZC−7、J
pn.J.Appl.Phys.Vol.32,p12
21−1226(1993))や楔型FEアレイ(19
91年秋季応用物理学会、9p−ZC−8)、京都大学
が報告している集束イオンビームにより作製した横型F
E(1994年秋季応用物理学会、21a−ZQ−8)
等がある。
【0051】次に、冷陰極素子として後述の表面伝導型
放出素子を基板上に配列して、単純マトリクス配線した
マルチ電子源の構造について述べる。
【0052】図16に示すのは、図1の表示パネルに用
いたマルチ電子源の平面図である。基板1101上に
は、後述の図9で示すものと同様な表面伝導型放出素子
が配列され、これらの素子は行方向配線1013と列方
向配線1014により単純マトリクス状に配線されてい
る。行方向配線1013と列方向配線1014の交差す
る部分には、電極間に不図示の絶縁層が形成されてお
り、電気的な絶縁が保たれている。図16のB−B’線
に沿った断面を、図17に示す。
【0053】なお、このような構造のマルチ電子源は、
あらかじめ基板上に行方向配線1013、列方向配線1
014、電極間絶縁層(不図示)、および表面伝導型放
出素子の素子電極と導電性薄膜を形成した後、行方向配
線1013および列方向配線1014を介して各素子に
給電して、後述の通電フォーミング処理と通電活性化処
理を行うことにより製造した。
【0054】本実施例においては、気密容器のリアプレ
ート1015にマルチ電子源の基板1101を固定する
構成としたが、マルチ電子源の基板1101が十分な強
度を有するものである場合には、気密容器のリアプレー
トとしてマルチ電子源の基板1101自体を用いてもよ
い。
【0055】また、フェースプレート1017の下面に
は、蛍光膜1018が形成されている。本実施例はカラ
ー表示装置であるため、蛍光膜1018の部分にはCR
Tの分野で用いられる赤、緑、青、の3原色の蛍光体が
塗り分けられている。各色の蛍光体は、たとえば図8
(a)に示すようにストライプ状に塗り分けられ、蛍光
体のストライプの間には黒色の導電体または誘電体(ブ
ラックストライプ)1010が設けてある。ブラックス
トライプ1010には、黒鉛を主成分として用いたが、
ガラス材料等これ以外の材料を用いても良い。
【0056】また、3原色の蛍光体の塗り分け方は前記
図8(a)に示したストライプ状の配列に限られるもの
ではなく、たとえば図8(b)に示すような格子状にブ
ラックストライプが形成されていてもよい。
【0057】なお、モノクロームの表示パネルを作成す
る場合には、単色の蛍光体材料を蛍光膜1018に用い
ればよく、また黒色導電材料は必ずしも用いなくともよ
い。
【0058】本発明を適用した画像表示装置の表示パネ
ル内部の構成について説明する。図2は、表面伝導型電
子放出素子から放出されている電子ビームを模式的に示
しており、カソード基板とアノード基板の断面図(図2
(a))、表面伝導型電子放出素子から放出された電子
ビームのアノード基板上における電子ビームの形状(図
2(b))、図2(b)のA−A’線上での強度分布
(図2(c))を示している。
【0059】各電子放出素子は行方向、列方向に間隔P
x、Pyで行列状に配列し、電圧印加の方向は全て行方
向に平行で、図2では、電極1102を高電位側にして
Vf印加している。
【0060】該電子放出素子(素子長:L)から放出し
た電子ビームのアノード基板上でのビーム径Sx、Sy
に関して以下の関係式(1)(2)を満たす。
【0061】 Sx=Kx×2d√(Vf/Va) [Kx:0.8≦Kx≦1.0]・・・(1) Sy=L+2Ky×2d√(Vf/Va) [Ky:0.8≦Ky≦0.9]・・・(2) このとき、該電子ビームの強度分布は、図2(b)、
(c)に示す通り、電圧印加方向の高電位側に偏向し
て、ビーム形状は電子放出部から遠い部分の強度が強い
楕円形状となる。このため、電子ビームの蛍光体への照
射量を最大にし、また均一性を良くするためには、電子
源とそれに対応する蛍光体の位置関係を、電子放出部と
それに対応する該蛍光体の電子放出部から遠い方の端と
をSxだけの距離をもって配置することが最良であるこ
とが分かった。
【0062】これにより、放出電子の一部がブラックス
トライプ1010によりけられても、蛍光体を照射する
電子量は最大にすることができ、高輝度化が可能とな
り、さらに位置ずれに対する変動も小さくなり均一性も
良くなる。また、電子源とそれに対応する蛍光体の位置
関係を上記のように配置することによって、柱状スペー
サはブラックストライプ上に接続され、発光の障害とな
らないために、高画質な表示が可能となる。
【0063】次に、図3を用いて、柱状スペーサの位置
に関して説明する。図3(a)はアノード基板を上面か
らの図、図3(b)は画像形成装置内部で側面からの
図、図3(c)はカソード基板の上面(真空側)からの
図である。
【0064】本発明では、スペーサ1020は柱状形状
であり、電子放出素子から放出された1次電子ビームの
非照射部位に設置されている。具体的には、電子放出部
から放出される電子ビームは、電圧印加方向の高電位側
に偏向して、真空中を徐々に広がってアノード基板に到
達するため、柱状スペーサはアノード基板上で電子ビー
ムが照射しない位置に配置されれば、1次電子ビームに
直接さらされないことになる。これによって、円柱状ス
ペーサが電子ビームから受ける影響を最小にすることが
でき、スペーサが表示画像に影響を及ぼさない高画質を
実現できることになる。
【0065】ここで、電子放出素子から放出された1次
電子ビームの非照射部位とは、Y方向に隣り合う電子放
出素子のほぼ中間領域である。特に、それぞれの素子か
ら等距離の場所は、高精細化を実現する上で好ましい位
置である。
【0066】また更に、Y方向に隣り合う電子放出素子
と同一直線上にほぼ位置していると、X方向に隣り合う
電子放出素子から放出された2つの電子ビームの間に柱
状スペーサは配置することになる。このため、スペーサ
は4つの電子ビームの囲まれて全ての電子ビームを妨げ
ることなく存在でき、電子線による帯電の影響も少なく
でき、スペーサの歩留りが向上することになる。また、
画素間での輝度の均一性が向上し高画質な画像表示が可
能となる。
【0067】電子放出部1105の直上のアノード基板
上にはブラックストライプ1010があり、柱状スペー
サ1020はアノード基板とブラックストライプ101
0上で接続されている。これにより、柱状スペーサ10
20はアノード基板とブラックストライプ1010を介
して接続し、カソード基板とX方向配線を介して接続さ
れることになり、表側からは見えないで強固に固定でき
ることになる。また、スペーサ表面に形成した場合の帯
電防止用の高抵抗膜を流れる微小電流を逃がすことがで
きる。これによって、柱状スペーサが画像に影響しない
高画質を実現できる。
【0068】また、特にY方向の互いに隣り合う電子放
出素子の間隔Pyが電子ビームのアノード基板上でのY
方向ビーム径Syよりも大きい場合を図4に示す。図4
(a)はカソード基板を示し、マルチ電子源が形成され
ている。図4(b)は図4(a)のマルチ電子源から放
射された電子ビームがアノード基板上に当たって発光し
た可視光形状が模式的に示されている。つまり、垂直方
向で電子ビームがピクセルの中に十分おさまり、垂直方
向で電子ビームの届かない領域ができる場合には、(P
y−Sy)の幅の該電子ビームの届かない領域に柱状ス
ペーサを配置させる。この場合、柱状スペーサのカソー
ドとの接合面は、Y方向において隣り合う電子放出部と
同一直線上に存在することが最も良い。
【0069】また、Y方向の互いに隣り合う電子放出素
子の間隔Pyが電子ビームのアノード基板上でのY方向
ビーム径Sy以下の場合について、マルチ電子源から放
射された電子ビームがアノード基板上に当たって発光し
た可視光形状を模式的に図5に示す。この場合には、Y
方向で隣り合う該電子放出素子からの電子ビームが蛍光
体上で重なり合うため、スペーサ形状は柱状が望まし
く、Y方向に隣り合う電子放出素子と同一直線上にほぼ
位置していると、X方向に隣り合う電子放出素子から放
出された電子ビームのちょうど間に柱状スペーサは配置
し、電子ビームを妨げることなく存在できる。その結果
として高画質の画像を表示することができる。
【0070】また図3は、本発明の該柱状スペーサ近傍
の構造を示している。スペーサ1020は絶縁牲部材1
の表面に帯電防止を目的とした高抵抗膜11を成膜し、
かつフェースプレート1017の内側(メタルバック1
019等)及び基板1101の表面(行方向配線101
3または列方向配線1014)に電気的接合がとれるよ
うに低抵抗膜21を成膜した部材からなるもので、上記
目的を達成するのに必要な数だけ、かつ必要な間隔をお
いて配置され、フェースプレートの内側および基板11
01の表面に接合材1041により固定される。
【0071】また、高抵抗膜は、絶縁性部材1の表面の
うち、少なくとも気密容器内の真空中に露出している面
に成膜されており、柱状スペーサ1020上の低抵抗膜
21および接合材1041を介して、フェースプレート
1017の内側(メタルバック1019等)及び基板1
101の表面(行方向配線1013または列方向配線1
014)に電気的に接続される。ここで説明される態様
においては、柱状スペーサ1020は、行方向配線10
13に電気的に接続されている。
【0072】柱状スペーサ1020としては、基板11
01上の行方向配線1013および列方向配線1014
とフェースプレート1017内面のメタルバック101
9との間に印加される高電圧に耐えるだけの絶縁性を有
し、かつスペーサ1020の表面への帯電を防止する程
度の導電性を有する必要がある。
【0073】柱状スペーサの絶縁性部材1としては、例
えば石英ガラス、Na等の不純物含有量を減少したガラ
ス、ソーダライムガラス、アルミナ等のセラミックス部
材等が挙げられる。
【0074】スペーサの断面形状は、多角形状、円形状
等スペーサの長さ(カソード基板とアノード基板の間隔
を支える方向の距離)に比べて十分小さい対角距離の断
面形状であれば良い。ここで、断面形状の対角距離とス
ペーサの長さの比(アスペクト比)は、1:10〜1:
1000程度が良い。例えば、長さ1mm、断面形状は
100μm×50μmの長方形のスペーサとか、長さ2
mmで断面が直径100μmの円形状のスペーサが適し
ている。
【0075】また、スペーサの断面形状は、図6に示す
通り、正方形、長方形、菱形、六角形等の多角形状(図
6(a))や円形状等、十分な強度が確保でき、カソー
ド基板とアノード基板と設置できる面積があればよい。
望ましくは、図6(b)に示すような断面形状が曲線で
囲まれているような角を丸めた多角柱、図6(c)に示
すような円や楕円等の円柱が電界集中するような部分を
もたないために適当である。特に、円柱は形状が対称で
あるために作製が容易で、また配置の際の接合方向や位
置ずれに対しての許容範囲が広くなり、特に望ましい。
【0076】スペーサ1020を構成する高抵抗膜11
には、高電位側のフェースプレート1017(メタルバ
ック1019等)に印加される加速電圧Vaを帯電防止
膜である高抵抗膜11の抵抗値Rsで除した電流が流さ
れる。そこで、スペーサの抵抗値Rsは帯電防止および
消費電力からその望ましい範囲に設定される。帯電防止
の観点から表面抵抗R/□は1012Ω以下であることが
好ましい。十分な帯電防止効果を得るためには1011Ω
以下がさらに好ましい。表面抵抗の下限はスペーサ形状
とスペーサ間に印加される電圧により左右されるが、1
5Ω以上であることが好ましい。
【0077】絶縁材料上に形成された帯電防止膜の厚み
tは10nm〜1μmの範囲が望ましい。特に、材料の
表面エネルギーおよび基板との密着性や基板温度によっ
ても異なるが、成膜時間、再現性、膜応力等の観点よ
り、膜厚は50〜500nmであることが望ましい。表
面抵抗R/□はρ/tであり、以上に述べたR□とtの
好ましい範囲から、帯電防止膜の比抵抗ρは0.1Ωc
m乃至108Ωcmが好ましい。さらに表面抵抗と膜厚
のより好ましい範囲を実現するためには、ρは102
至106Ωcmとするのが良い。
【0078】帯電防止特性を有する高抵抗膜11の材料
としては、例えば金属酸化物を用いることが出来る。金
属酸化物の中でも、クロム、ニッケル、銅の酸化物が好
ましい材料である。その理由はこれらの酸化物は二次電
子放出効率が比較的小さく、冷陰極素子1012から放
出された電子がスペーサ1020に当たった場合におい
ても帯電しにくためと考えられる。金属酸化物以外にも
炭素は二次電子放出効率が小さく好ましい材料である。
特に、非晶質カーボンは高抵抗であるため、スペーサ表
面の抵抗を所望の値に制御しやすい。
【0079】柱状スペーサ1020を構成する低抵抗膜
21は、高抵抗膜11を高電位側のフェースプレート1
017(メタルバック1019等)及び低電位側の基板
1101(配線1013、1014等)と電気的に接続
する為に設けられたものであり、以下に列挙する複数の
機能を有することが出来る。
【0080】高抵抗膜11をフェースプレート101
7及び基板1101と電気的に接続する。
【0081】既に記載したように、高抵抗膜11はスペ
ーサ1020表面での帯電を防止する目的で設けられた
ものであるが、高抵抗膜11をフェースプレート101
7(メタルバック1019等)及び基板1101(配線
1013、1014等)と直接或いは当接材1041を
介して接続した場合、接続部界面に大きな接触抵抗が発
生し、スペーサ表面に発生した電荷を速やかに除去でき
なくなる可能性がある。これを避ける為に、フェースプ
レート1017、基板1101及び当接材1041と接
触する柱状スペーサ1020の当接面或いは側面部に低
抵抗層21を設けた。
【0082】高抵抗膜11の電位分布を均一化する。
【0083】冷陰極素子1012より放出された電子
は、フェースプレート1017と基板1101の間に形
成された電位分布に従って電子軌道を成す。柱状スペー
サ1020の近傍で電子軌道に乱れが生じないようにす
る為には、高抵抗膜11の電位分布を全域にわたって制
御する必要がある。高抵抗膜11をフェースプレート1
017(メタルバック1019等)及び基板1101
(配線1013、1014等)と直接或いは当接材10
41を介して接続した場合、接続部界面の接触抵抗の為
に、接続状態のむらが発生し、高抵抗膜11の電位分布
が所望の値からずれてしまう可能性がある。これを避け
る為に、柱状スペーサ1020がフェースプレート10
17及び基板1101と当接するスペーサ端部の全長域
に低抵抗層を設け、この低抵抗層に所望の電位を印加す
ることによって、高抵抗膜11全体の電位を制御可能と
した。
【0084】放出電子の軌道を制御する。
【0085】冷陰極素子1012より放出された電子
は、フェースプレート1017と基板1101の間に形
成された電位分布に従って電子軌道を成す。スペーサ近
傍の冷陰極素子から放出された電子に関しては、スペー
サを設置することに伴う制約(配線、素子位置の変更
等)が生じる場合がある。このような場合、歪みやむら
の無い画像を形成する為には、放出された電子の軌道を
制御してフェースプレート1017上の所望の位置に電
子を照射する必要がある。フェースプレート1017及
び基板1101と当接する面の側面部に低抵抗層を設け
ることにより、柱状スペーサ1020近傍の電位分布に
所望の特性を持たせ、放出された電子の軌道を制御する
ことが出来る。
【0086】低抵抗膜21は、高抵抗膜11に比べ十分
に低い抵抗値を有する材料を選択すればよく、Ni,C
r,Au,Mo,W,Pt,Ti,Al,Cu,Pd等
の金属、あるいは合金等より適宜選択される。
【0087】接合材1041は該柱状スペーサ1020
が行方向配線1013およびメタルバック1019と電
気的に接続するように、導電性をもたせる必要がある。
すなわち、導電性接着材や金属粒子や導電性フィラーを
添加したフリットガラスが好適である。
【0088】柱状スペーサの巨視的な配列方法について
は、図7に示したように、(a)規則的に格子点状の場
合、(b)Y方向に隣接するスペーサ列がX方向に半ピ
ッチだけずれている場合、(c)規則的な配列で所々抜
けている場合、また、ランダムに配列していても良い。
重要な点は、スペーサによって大気圧が支持され、電子
ビームを妨げずに輝点の均一性が保たれていれば良い。
【0089】また、Dx1〜DxmおよびDy1〜Dy
nおよびHvは、当該表示パネルと不図示の気回路とを
電気的に接続するために設けた気密構造の電気接続用端
子である。Dx1〜Dxmはマルチ電子ビーム源の行方
向配線1013と、Dy1〜Dynはマルチ電子源の列
方向配線1014と、Hvはフェースプレートのメタル
バック1019と電気的に接続している。
【0090】また、気密容器内部を真空に排気するに
は、気密容器を組み立てた後、不図示の排気管と真空ポ
ンプとを接続し、気密容器内を1.3×10-5Pa程度
の真空度まで排気する。その後、排気管を封止するが、
気密容器内の真空度を維持するために、封止の直前ある
いは封止後に気密容器内の所定の位置に不図示のゲッタ
膜を形成する。ゲッタ膜とは、たとえばBaを主成分と
するゲッタ材料をヒータもしくは高周波加熱により加熱
し蒸着して形成した膜である。
【0091】以上説明した表示パネルを用いた画像表示
装置は、容器外端子Dx1ないしDxm、Dy1ないし
Dynを通じて各冷陰極素子1012に電圧を印加する
と、各冷陰極素子1012から電子が放出される。それ
と同時にメタルバック1019に容器外端子Hvを通じ
て数百Vないし数kVの高圧を印加して、上記放出され
た電子を加速し、フェースプレート1017の内面に衝
突させる。これにより、蛍光膜1018をなす各色の蛍
光体が励起されて発光し、画像が表示される。
【0092】通常、冷陰極素子である本発明の表面伝導
型放出素子への1012への印加電圧は12〜16V程
度、メタルバック1019と冷陰極素子1012との距
離dは0.1mmから8mm程度、メタルバック101
9と冷陰極素子1012間の電圧0.1kVから10k
V程度である。
【0093】以上、本発明の実施の形態における表示パ
ネルの基本構成と製法、および画像表示装置の概要を説
明した。
【0094】次に、上記の表示パネルに用いたマルチ電
子源の製造方法について説明する。本発明の画像表示装
置に用いるマルチ電子源は、冷陰極型電子放出素子を単
純マトリクス配線した電子源であれば、冷陰極素子の材
料や形状あるいは製法に制限はない。したがって、たと
えば表面伝導型放出素子や横型FEなどの冷陰極素子を
用いることができる。
【0095】ただし、表示画面が大きくてしかも安価な
表示装置が求められる状況のもとでは、これらの冷陰極
素子の中でも、表面伝導型放出素子が特に好ましい。表
面伝導型放出素子は、比較的製造方法が単純なため、大
面積化や製造コストの低減が容易である。また、発明者
らは、表面伝導型放出素子がとりわけ電子放出特性に優
れ、しかも製造が容易に行えることを見いだしている。
したがって、高輝度で大画面の画像表示装置のマルチ電
子源に用いるには、最も好適であると言える。
【0096】そこで、上記の表示パネルにおいては、表
面伝導型放出素子を用いた。まず、好適な表面伝導型放
出素子について基本的な構成と製法および特性を説明
し、その後で多数の素子を単純マトリクス配線したマル
チ電子源の構造について述べる。
【0097】表面伝導型放出素子の代表的な構成には、
平面型と垂直型の2種類があげられる。まず最初に、平
面型の表面伝導型放出素子の素子構成と製法について説
明する。
【0098】図9に示すのは、平面型の表面伝導型放出
素子の構成を説明するための平面図(a)および断面図
(b)である。図中、1101は基板、1102と11
03は素子電極、1104は導電性薄膜、1105は通
電フォーミング処理により形成した電子放出部、111
3は通電活性化処理により形成した薄膜である。
【0099】基板1101としては、たとえば、石英ガ
ラスや青板ガラスをはじめとする各種ガラス基板や、ア
ルミナをはじめとする各種セラミクス基板、あるいは上
述の各種基板上にたとえばSiO2を材料とする絶縁層
を積層した基板、などを用いることができる。
【0100】また、基板1101上に基板面と平行に対
向して設けられた素子電極1102と1103は、導電
性を有する材料によって形成されている。たとえば、N
i,Cr,Au,Mo,W,Pt,Ti,Cu,Pd,
Ag等をはじめとする金属、あるいはこれらの金属の合
金、あるいはIn23−SnO2をはじめとする金属酸
化物、ポリシリコンなどの半導体、などの中から適宜材
料を選択して用いればよい。電極を形成するには、たと
えば真空蒸着などの製膜技術とフォトリソグラフィ技
術、エッチングなどのパターニング技術を組み合わせて
用いれば容易に形成できるが、それ以外の方法(たとえ
ば印刷技術)を用いて形成してもさしつかえない。
【0101】素子電極1102と1103の形状は、当
該電子放出素子の応用目的に合わせて適宜設計される。
一般的には、電極間隔Lは通常は数百Åから数百μmの
範囲から適当な数値を選んで設計されるが、なかでも表
示装置に応用するために好ましいのは数μmより数十μ
mの範囲である。
【0102】また、素子電極の厚さdについては、通常
は数百Åから数μmの範囲から適当な数値が選ばれる。
【0103】また、導電性薄膜1104の膜厚は、素子
電極1102あるいは1103と電気的に良好に接続す
るのに必要な条件、後述する通電フォーミングを良好に
行うのに必要な条件、膜自身の電気抵抗を後述する適当
な値にするために必要な条件、などである。なかでも好
ましいのは10Åから500Åの間である。
【0104】導電性膜を形成するのに用いられうる材料
としては、たとえば、Pd,Pt,Ru,Ag,Au,
Ti,In,Cu,Cr,Fe,Zn,Sn,Ta,
W,Pb,などをはじめとする金属や、PdO,SnO
2,In23,PbO,Sb2O3などをはじめとする酸
化物や、HfB2,ZrB2,LaB6,CeB6,Y
4,GdB4などをはじめとする硼化物や、TiC,Z
rC,HfC,TaC,SiC,WCなどをはじめとす
る炭化物や、TiN,ZrN,HfNなどをはじめとす
る窒化物や、Si,Geなどをはじめとする半導体や、
カーボンなどがあげられ、これらの中から適宜選択され
る。
【0105】導電性薄膜1104のシート抵抗値につい
ては、103から107Ω/□の範囲に含まれるよう設定
した。
【0106】なお、導電性薄膜1104と素子電極11
02および1103とは、電気的に良好に接続されるの
が望ましいため、互いの一部が重なりあうような構造を
とっている。その重なり方は、図9の例においては、下
から、基板、素子電極、導電性薄膜の順序で積層した
が、場合によっては下から基板、導電性薄膜、素子電
極、の順序で積層してもさしつかえない。
【0107】また、電子放出部1105は、導電性薄膜
1104の一部に形成された亀裂状の部分であり、電気
的には周囲の導電性薄膜よりも高抵抗な性質を有してい
る。亀裂は、導電性薄膜1104に対して、後述する通
電フォーミングの処理を行うことにより形成する。な
お、実際の電子放出部の位置や形状を精密かつ正確に図
示するのは困難なため、図9においては模式的に示し
た。
【0108】また、薄膜1113は、炭素化合物よりな
る薄膜で、電子放出部1105およびその近傍を被覆し
ている。薄膜1113は、通電フォーミング処理後に、
後述する通電活性化の処理を行うことにより形成する。
【0109】薄膜1113は、カーボン膜であり、膜厚
は500Å以下とするが、300Å以下とするのがさら
に好ましい。なお、実際の薄膜1113の位置や形状を
精密に図示するのは困難なため、図9においては模式的
に示した。また、平面図(a)においては、薄膜111
3の一部を除去した素子を図示した。
【0110】次に、好適な平面型の表面伝導型放出素子
の製造方法について説明する。図10の(a)〜(d)
は、表面伝導型放出素子の製造工程を説明するための断
面図で、各部材の表記は前記図9と同一である。
【0111】1)まず、図10(a)に示すように、基
板1101上に素子電極1102および1103を形成
する。
【0112】形成するにあたっては、あらかじめ基板1
101を洗剤、純水、有機溶剤を用いて十分に洗浄後、
素子電極の材料を堆積させる(堆積する方法としては、
たとえば、蒸着法やスパッタ法などの真空成膜技術を用
ればよい。)。その後、堆積した電極材料を、フォトリ
ソグラフィ技術、エッチング技術を用いてパターニング
し、図10(a)に示した一対の素子電極1102と1
103を形成する。
【0113】2)次に、図10(b)に示すように、導
電性薄膜1104を形成する。
【0114】形成するにあたっては、まず図10(a)
の基板に有機金属溶液を塗布して乾燥し、加熱焼成処理
して導電性薄膜を成膜した後、フォトリソグラフィ技
術、エッチング技術により所定の形状にパターニングす
る。ここで、有機金属溶液とは、導電性薄膜に用いる材
料を主要元素とする有機金属化合物の溶液である。具体
的には、本実施の形態では主要元素としてPdを用い
た。また、塗布方法として、ディッピング法を用いた
が、それ以外のたとえばスピンナー法やスプレー法を用
いてもよい。
【0115】3)次に、図10(c)に示すように、フ
ォーミング用電源1110から素子電極1102と11
03の間に適宜の電圧を印加し、通電フォーミング処理
を行って、電子放出部1105を形成する。
【0116】通電フォーミング処理とは、導電性薄膜1
104に通電を行って、その一部を適宜に破壊、変形、
もしくは変質せしめ、電子放出を行うのに好適な構造に
変化させる処理のことである。導電性薄膜のうち電子放
出を行うのに好適な構造に変化した部分(すなわち電子
放出部1105)においては、薄膜に適当な亀裂が形成
されている。なお、電子放出部1105が形成される前
と比較すると、形成された後は素子電極1102と11
03の間で計測される電気抵抗は大幅に増加する。
【0117】通電方法をより詳しく説明するために、図
11に、フォーミング用電源1110から印加する適宜
の電圧波形の一例を示す。導電性薄膜をフォーミングす
る場合には、パルス状の電圧が好ましく、本実施例の場
合には同図に示したようにパルス幅T1の三角波パルス
をパルス間隔T2で連続的に印加した。その際には、三
角波パルスの波高値Vpfを、順次昇圧した。また、電
子放出部1105の形成状況をモニターするためのモニ
ターパルスPmを適宜の間隔で三角波パルスの間に挿入
し、その際に流れる電流を電流計1111で計測した。
【0118】本実施の形態においては、たとえば1.3
×10-3Pa程度の真空雰囲気下において、たとえばパ
ルス幅T1を1m秒、パルス間隔T2を10m秒とし、
波高値Vpfを1パルスごとに0.1Vずつ昇圧した。
そして、三角波を5パルス印加するたびに1回の割り
で、モニターパルスPmを挿入した。
【0119】フォーミング処理に悪影響を及ぼすことが
ないように、モニターパルスの電圧Vpmは0.1Vに
設定した。そして、素子電極1102と1103の間の
電気抵抗が1×106Ωになった段階、すなわちモニタ
ーパルス印加時に電流計1111で計測される電流が1
×10-7A以下になった段階で、フォーミング処理にか
かわる通電を終了した。
【0120】なお、上記の方法は、本実施の形態の表面
伝導型電子放出素子に関する好ましい方法であり、たと
えば膜の材料や膜厚、あるいは素子電極間隔Lなど表面
伝導型放出素子の設計を変更した場合には、それに応じ
て通電の条件を適宜変更するのが望ましい。
【0121】4)次に、図10(d)に示すように、活
性化用電源1112から素子電極1102と1103の
間に適宜の電圧を印加し、通電活性化処理を行って、電
子放出特性の改善を行う。
【0122】通電活性化処理とは、前記通電フォーミン
グ処理により形成された電子放出部1105に適宜の条
件で通電を行って、その近傍に炭素化合物を堆積せしめ
る処理のことである。図10(d)においては、炭素化
合物よりなる堆積物を部材1113として模式的に示し
た。
【0123】なお、通電活性化処理を行うことにより、
行う前と比較して、同じ印加電圧における放出電流を典
型的には100倍以上に増加させることができる。具体
的には、1.3×10-2Paないし1.3×10-3Pa
の範囲内の真空雰囲気中で、電圧パルスを定期的に印加
することにより、真空雰囲気中に存在する有機化合物を
起源とする炭素もしくは炭素化合物を堆積させる。堆積
物1113は、カーボンからなる膜か、もしくはカーボ
ンを有する混合物であり、膜厚は500Å以下、より好
ましくは300Å以下である。
【0124】通電方法をより詳しく説明するために、図
12の(a)に、活性化用電源1112から印加する適
宜の電圧波形の一例を示す。本実施例においては、一定
電圧の矩形波を定期的に印加して通電活性化処理を行っ
たが、具体的には、矩形波の電圧Vacは14V、パル
ス幅T3は1m秒、パルス間隔T4は10m秒とした。
【0125】なお、上述の通電条件は、本実施例の表面
伝導型放出素子に関する好ましい条件であり、表面伝導
型放出素子の設計を変更した場合には、それに応じて条
件を適宜変更するのが望ましい。
【0126】図9の(d)に示す1114は該表面伝導
型放出素子から放出される放出電流Ieを捕捉するため
のアノード電極で、直流高電圧電源1115および電流
計1116が接続されている。なお、基板1101を、
表示パネルの中に組み込んでから活性化処理を行う場合
には、表示パネルの蛍光面をアノード電極1114とし
て用いる。
【0127】活性化用電源1112から電圧を印加する
間、電流計1116で放出電流Ieを計測して通電活性
化処理の進行状況をモニターし、活性化用電源1112
の動作を制御する。電流計1116で計測された放出電
流Ieの一例を図12(b)に示すが、活性化電源11
12からパルス電圧を印加しはじめると、時間の経過と
ともに放出電流Ieは増加するが、やがて飽和してほと
んど増加しなくなる。このように、放出電流Ieがほぼ
飽和した時点で活性化用電源1112からの電圧印加を
停止し、通電活性化処理を終了する。
【0128】なお、上述の通電条件は、本実施の形態の
表面伝導型電子放出素子に関する好ましい条件であり、
表面伝導型放出素子の設計を変更した場合には、それに
応じて条件を適宜変更するのが望ましい。
【0129】以上のようにして、図10(e)に示す平
面型の表面伝導型電子放出素子を製造した。
【0130】次に、表面伝導型電子放出素子のもうひと
つの代表的な構成、すなわち垂直型の表面伝導型電子放
出素子の構成について説明する。
【0131】図13は、垂直型の基本構成を説明するた
めの模式的な断面図であり、図中の1201は基板、1
202と1203は素子電極、1206は段差形成部
材、1204は導電性薄膜、1205は通電フォーミン
グ処理により形成した電子放出部、1213は通電活性
化処理により形成した薄膜、である。
【0132】垂直型が先に説明した平面型と異なる点
は、素子電極のうちの片方(1202)が段差形成部材
1206上に設けられており、導電性薄膜1204が段
差形成部材1206の側面を被覆している点にある。し
たがって、図9の平面型における素子電極間隔Lは、垂
直型においては段差形成部材1206の段差高Lsとし
て設定される。
【0133】なお、基板1201、素子電極1202お
よび1203、導電性薄膜1204、については、前記
平面型の説明中に列挙した材料を同様に用いることが可
能である。また、段差形成部材1206には、たとえば
SiO2のような電気的に絶縁性の材料を用いる。
【0134】次に、垂直型の表面伝導型放出素子の製法
について説明する。図14の(a)〜(f)は、製造工
程を説明するための断面図で、各部材の表記は図13と
同一である。
【0135】1)まず、図14(a)に示すように、基
板1201上に素子電極1203を形成する。
【0136】2)次に、図14(b)に示すように、段
差形成部材を形成するための絶縁層を積層する。絶縁層
は、たとえばSiO2をスパッタ法で積層すればよい
が、たとえば真空蒸着法や印刷法などの他の成膜方法を
用いてもよい。
【0137】3)次に、図14(c)に示すように、絶
縁層の上に素子電極1202を形成する。
【0138】4)次に、図14(d)に示すように、絶
縁層の一部を、たとえばエッチング法を用いて除去し、
素子電極1203を露出させる。
【0139】5)次に、図14(e)に示すように、導
電性薄膜1204を形成する。形成するには、前記平面
型の場合と同じく、たとえば塗布法などの成膜技術を用
いればよい。
【0140】6)次に、前記平面型の場合と同じく、通
電フォーミング処理を行い、電子放出部を形成する。す
なわち、図10(c)を用いて説明した平面型の通電フ
ォーミング処理と同様の処理を行えばよい。
【0141】7)次に、前記平面型の場合と同じく、通
電活性化処理を行い、電子放出部近傍に炭素もしくは炭
素化合物を堆積させる。すなわち、図10(d)を用い
て説明した平面型の通電活性化処理と同様の処理を行え
ばよい。
【0142】以上のようにして、図14(f)に示す垂
直型の表面伝導型電子放出素子を製造した。
【0143】以上、平面型と垂直型の表面伝導型放出素
子について素子構成と製法を説明したが、次に表示装置
に用いた素子の特性について述べる。
【0144】図15に、表示装置に用いた素子の、(放
出電流Ie)対(素子印加電圧Vf)特性、および(素
子電流If)対(素子印加電圧Vf)特性の典型的な例
を示す。なお、放出電流Ieは素子電流Ifに比べて著
しく小さく、同一尺度で図示するのが困難であるうえ、
これらの特性は素子の大きさや形状等の設計パラメータ
を変更することにより変化するものであるため、2本の
グラフは各々任意単位で図示した。
【0145】表示装置に用いた素子は、放出電流Ieに
関して以下に述べる3つの特性を有している。
【0146】第一に、ある電圧(これを閾値電圧Vth
と呼ぶ)以上の大きさの電圧を素子に印加すると急激に
放出電流Ieが増加するが、一方、閾値電圧Vth未満
の電圧では放出電流Ieはほとんど検出されない。
【0147】すなわち、放出電流Ieに関して、明確な
閾値電圧Vthを持った非線形素子である。
【0148】第二に、放出電流Ieは素子に印加する電
圧Vfに依存して変化するため、電圧Vfで放出電流I
eの大きさを制御できる。
【0149】第三に、素子に印加する電圧Vfに対して
素子から放出される電流Ieの応答速度が速いため、電
圧Vfを印加する時間の長さによって素子から放出され
る電子の電荷量を制御できる。
【0150】以上のような特性を有するため、表面伝導
型放出素子を表示装置に好適に用いることができた。た
とえば多数の素子を表示画面の画素に対応して設けた表
示装置において、第一の特性を利用すれば、表示画面を
順次走査して表示を行うことが可能である。すなわち、
駆動中の素子には所望の発光輝度に応じて閾値電圧Vt
h以上の電圧を適宜印加し、非選択状態の素子には閾値
電圧Vth未満の電圧を印加する。駆動する素子を順次
切り替えてゆくことにより、表示画面を順次走査して表
示を行うことが可能である。
【0151】また、第二の特性かまたは第三の特性を利
用することにより、発光輝度を制御することができるた
め、階調表示を行うことが可能である。
【0152】次に、上述の表面伝導型放出素子を基板上
に配列して単純マトリクス配線したマルチ電子源の構造
について述べる。
【0153】図16に示すのは、図1の表示パネルに用
いたマルチ電子源の平面図である。基板上には、図9で
示したものと同様な表面伝導型放出素子が配列され、こ
れらの素子は行方向配線電極1003と列方向配線電極
1004により単純マトリクス状に配線されている。行
方向配線電極1003と列方向配線電極1004の交差
する部分には、電極間に不図示の絶縁層が形成されてお
り、電気的な絶縁が保たれている。図16のB−B’線
に沿った断面を、図17に示す。
【0154】なお、このような構造のマルチ電子源は、
あらかじめ基板上に行方向配線電極1013、列方向配
線電極1014、電極間絶縁層(不図示)、および表面
伝導型放出素子の素子電極と導電性薄膜を形成した後、
行方向配線電極1013および列方向配線電極1014
を介して各素子に給電して通電フォーミング処理と通電
活性化処理を行うことにより製造した。
【0155】
【実施例】以下に、具体的な実施例を挙げて本発明を説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はなく、本発明の目的が達成される範囲内での各要素の
置換や設計変更がなされたものをも包含する。
【0156】以下に述べる各実施例においては、マルチ
電子源として、前述した電極間の導電性膜に電子放出部
を有ずるタイプのn×m個(n=1920×3、m=1
080)の表面伝導型電子放出素子を、m本の行方向配
線とn本の列方向配線とによりマトリクス配線(図1お
よび図3、図4参照)したマルチ電子源を用いた。
【0157】[実施例1]本実施例では、対角60型の
画像形成装置において、1920×1080画素(19
20×1080×3ピクセル)、正方形画素で、ピクセ
ルのサイズはPx=230μm、Py=690μmの場
合について説明する。
【0158】表面伝導型電子放出素子の電子放出部の長
さは100μmとした。電子放出のための電圧Vf=1
4V、アノード電圧Va=8kV、スペーサ高さ(真空
ギャップ)d=2mmのとき、アノード基板における電
子ビーム形はSx=134〜167μm、Sy=367
〜434μmとなる。
【0159】この場合、本発明の画像形成装置は、電子
放出部とそれに対応する蛍光体の電子放出部から遠い方
の端との距離をSxになるようにアノード基板を配置さ
せることにより、電子ビームを最大量有効に蛍光体に照
射でき高輝度化が可能となった。
【0160】本実施例で用いる柱状スペーサは以下のよ
うに作成した。ガラス基板と同質の直径100μm、長
さ2mmのガラスファイバーの表面に窒化シリコン膜を
0.5μmスパッタ法により形成しこれを絶縁性母材1
とした。帯電防止のための高抵抗膜11として、Cr−
Al合金窒化膜にトップコート層として酸化クロム膜を
積層したものを使用した。厚みはそれぞれ200nm、
5nmである。これに限らず帯電防止機能を有する膜を
使用することが可能である。
【0161】次に低抵抗膜21として、フェースプレー
ト、リアプレートとの接続部に接続部と平行に30μm
の帯状に0.1μm厚みのAu膜を形成した。
【0162】柱状スペーサはX方向配線上およびフェー
スプレートのブラックマトリックス上のメタルバックと
導電性フリットガラスを用いて接続されている。導電性
フリットガラスはフリットガラスに、表面を金コーティ
ングした導電性粒子を混合したものを使用し、スペーサ
表面の帯電防止膜とX方向配線あるいはフェースプレー
トと電気的に接続している。該柱状スペーサはアノード
基板とブラックストライプを介して接続し、カソード基
板とX方向配線を介して接続されることになり、表側か
らは見えないで強固に固定でき、さらに、該柱状スペー
サの被覆層はアノード基板、カソード基板と電気的な接
続がとれるために、該スペーサへの電子ビームの影響は
最小に抑制され、該スペーサの存在が画像に影響しない
ので高画質な画像表示を実現できた。
【0163】本実施例では、前述した図3に示すスペー
サ1020を配置した表示パネルを作製した。以下、図
3および図4を用いて詳述する。
【0164】まず、あらかじめ基板上に行方向配線電極
1013、列方向配線電極1014、電極間絶縁層10
40、および表面伝導型放出素子の素子電極と導電性薄
膜を形成した基板1101を、リアプレート1015に
固定した。次に、上記方法で作製したスペーサ1020
(長さ2mm、直径100μm)を基板1101の行方
向配線1013上に等間隔で、例えば3mm間隔で固定
した。
【0165】その後、基板1101の2mm上方に、内
面に蛍光膜1018とメタルバック1019が付設され
たフェースブレート1017を側壁1016を介して配
置し、リアプレート1015、フェースプレート101
7、側壁1016およびスペーサ1020の各接合部を
固定した。基板1101とリアプレート1015の接合
部、リアブレート1015と側壁1016の接合部、お
よびフェースブレート1017と10側壁1016の接
合部は、フリットガラス(不図示)を塗布し、400〜
500℃で10分以上焼成することで封着した。
【0166】また、スペーサ1020は、基板1101
側では行方向配線1013(線幅300μm)上に、フ
ェースプレート1017側ではブラックストライプ上の
メタルバック1019面上に、導電性フィラーあるいは
金属等の導電材を混合した導電性フリットガラス(不図
示)を介して配置し、上記気密容器の封着と同時に、4
00〜500℃で10分以上焼成することで、接着し、
かつ電気的な接続も行った。
【0167】本実施例においては、蛍光膜1018は、
図8(b)に示すように、各色蛍光体が列方向(Y方
向)に延びるストライブ形状を採用し、黒色の導電体1
010は各色蛍光体(R,G,B)間に存在するだけで
なく、Y方向の各画素間をも分離するように配置された
蛍光膜が用いられ、スペーサ1020は、黒色の導電体
1010領域内にメタルバック1019を介して、Y方
向に電子放出素子と同一直線上に配置された。
【0168】前述の封着を行う際には、各色蛍光体と基
板1011上に配置された各素子とを対応させなくては
いけないため、カソード基板1015、アノード基板1
017およびスペーサ1020は十分な位置合わせを行
った。
【0169】以上のようにして完成した気密容器内を不
図示の排気管を通じ真空ポンブにて排気し、十分な圧力
に達した後、容器外端子Dx1〜DxmとDy1〜Dy
nを通じ、行方向配線電極1013および列方向配線電
極1014を介して各素子に給電して前述の通電フォー
ミング処理と通電活性化処理を行うことによりマルチ電
子源を製造した。
【0170】次に、10-4Pa程度の圧力で、不図示の
排気管ガスバーナーで熱することで溶着し外囲器(気密
容器)の封止を行った。最後に、封止後の真空度を維持
するために、ゲッター処理を行った。
【0171】以上のように完成した、図3および図4に
示されるような表示パネルを用いた画像形成装置におい
て、各冷陰極素子(表面伝導型電子放出素子)1012
には、容器外端子Dx1〜Dxm、Dy1〜Dynを通
じ、走査信号および変調信号を不図示の信号発生手段よ
りそれぞれ印加することにより電子を放出させ、メタル
バック1019には、高圧端子Hvを通じて高圧を印加
することにより放出電子ピームを加速し、蛍光膜101
8に電子を衝突させ、各色蛍光体を励起・発光させるこ
とで画像を表示した。なお、高圧端子Hvへの印加電圧
Vaは3〜10kV、各配線1013,1014間への
印加電圧Vfは13〜15Vとした。
【0172】このとき、柱状スペーサ1020に近い位
置にある冷陰極素子1012から放出電子による発光ス
ポットも含め、2次元状に等間隔の発光スポット列が形
成され、鮮明で色再現性のよいカラー画像表示ができ
た。このことは、柱状スペーサ1020を設置しても電
子軌道に影響を及ぼすような電界の乱れは発生しなかっ
たことを示している。
【0173】[実施例2]本発明の実施例2は、例えば
対角42型で1920×1080画素(1920×10
80×3ピクセル)からなるような高精細な画像形成装
置において実現した。
【0174】対角42型、1920×1080画素(1
920×1080×3ピクセル)、正方形画素の場合、
ピクセルのサイズはPx=160μm、Py=480μ
mとなる。表面伝導型電子放出素子の電子放出部の長さ
は100μmにした。電子放出のための電圧Vf=14
V、アノード電圧Va=8kV、スペーサ高さ(真空ギ
ャップ)d=2mmのとき、アノード基板における電子
ビーム形はSx=134〜167μm、Sy=367〜
434μmとなり、1つの電子ビームはX方向に丁度、
1つの画素に収まることになる。
【0175】しかしながら、従来の図21に示したよう
な画像形成装置では、板状スペーサがX方向配線上にY
方向に隣り合う2つの電子ビームの間に割り込むように
配置されるために、該板状スペーサに電子ビームが照射
し、スペーサへの帯電の影響が大きくなり、スペーサが
画像に影響を及ぼすことがあったが、本発明の円柱スペ
ーサを用いた画像形成装置では、電子放出部とそれに対
応する蛍光体の電子放出部から遠い方の端との距離はS
xになるようにアノード基板を配置させることで、電子
ビームを最大量有効に蛍光体に照射でき高輝度化が可能
となった。
【0176】また、円柱状スペーサを電子放出部にY方
向で同一直線状に配置することで、スペーサへの1次電
子照射量はなくなり、スペーサ表面への帯電の影響を最
小にでき、電界の乱れを発生せずに、鮮明で色再現性の
よいカラー画像表示ができた。
【0177】本実施例で用いた円柱状スペーサ、パネル
構造等は、実施例1と同様である。蛍光膜1018は、
図8(a)に示すように、各色蛍光体が列方向(Y方
向)に延びるストライブ形状を採用し、黒色の導電体1
010は各色蛍光体(R,G,B)間に存在し、該スペ
ーサ1020は、黒色の導電体1010領域内にメタル
バック1019を介して、Y方向に電子放出素子と同一
直線上に配置された。
【0178】前述の封着を行う際には、各色蛍光体と基
板1011上に配置された各素子とを対応させなくては
いけないため、カソード基板1015、アノード基板1
017および柱状スペーサ1020は十分な位置合わせ
を行った。
【0179】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置は、電子ビーム収束電極構造等を導入することな
く、簡単な構造で、以下のような効果の画像形成装置を
実現することができる。
【0180】まず、本発明の画像形成装置の電子放出素
子とそれに対応する蛍光体の位置あわせは、蛍光体を照
射する電子量が最大となるように配置しているので、高
輝度化が可能となる。また、電子ビームの電子量の少な
い部分を蛍光体の両端部に配置しているため、位置ずれ
に対して輝度の低下は小さくなる。
【0181】また、本発明の柱状スペーサは電子ビーム
軌道を妨げること無く、効果的な場所に配置されるため
に、電子放出素子の密度を高めることが可能となり、高
精細化、高輝度化が可能となる。
【0182】以上、本発明によれば、電子光学的な乱れ
が少ない平面型画像形成装置を製造することができ、こ
れにより、鮮明で色再現性のよい高輝度、高精細で、均
一なカラー画像表示も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の画像形成装置の一構成例を示
す模式図である。
【図2】(a)は本発明の電子放出素子から放出された
電子線の軌道の模式図、(b)はアノード基板上での電
子ビーム形状を示す図、(c)はアノード基板上での電
子ビームの強度分布を示す図である。
【図3】(a)は本発明の画像形成装置内のアノード基
板を示す平面図、(b)は側面からの断面図、(c)は
カソード基板の位置関係を示す模式図である。
【図4】(a)は本発明の画像形成装置のカソード基板
の構造図、(b)とアノード基板上の輝点形状と位置の
模式図である。
【図5】本発明の画像形成装置において、電子ビームが
重なり合う構成でのアノード基板上の輝点形状と位置の
模式図である。
【図6】本発明の画像形成装置におけるスペーサの断面
図の例であり、(a)は多角形、(b)は曲線に囲まれ
た多角形、(c)は円形である。
【図7】本発明の画像形成装置におけるスペーサの配置
例を示す模式図である。
【図8】(a)は表示パネルのフェースプレートの蛍光
体配列を例示した平面図、(b)は表示パネルのフェー
スプレートの蛍光体配列を例示した平面図である。
【図9】本発明で用いた平面型の表面伝導型放出素子で
あり、(a)は平面図、(b)は縦断面図である。
【図10】本発明において、平面型の表面伝導型放出素
子の製造工程を示す断面図である。
【図11】本発明における通電フォーミング処理の際の
印加電圧波形である。
【図12】本発明における通電活性化処理を示してお
り、(a)は印加電圧波形を示す図、(b)は放出電流
Ieの変化を示す図である。
【図13】本発明で用いた垂直型の表面伝導型電子放出
素子の断面図である。
【図14】本発明における垂直型の表面伝導型電子放出
素子の製造工程を示す断面図である。
【図15】本発明における表面伝導型放出素子の典型的
な特性を示す図である。
【図16】本発明で用いたマルチ電子源の基板の平面図
である。
【図17】本発明で用いたマルチ電子源の基板の一部断
面図である。
【図18】従来の表面伝導型電子放出素子の一例を示す
模式図である。
【図19】従来のFE型電子放出素子の一例を示す模式
図である。
【図20】従来の横形FE型電子放出素子の一例を示す
模式図である。
【図21】従来の画像形成装置の表示パネルの一部を切
り欠いて示した斜視図である。
【符号の説明】
1 スペーサの絶縁性部材 11 高抵抗膜 21 低抵抗膜 1010 ブラックマトリクス 1101 基板 1012 冷陰極素子 1013 X方向(行方向)配線 1014 Y方向(列方向)配線 1015 リアプレート 1016 側壁 1017 フェースプレート 1018 蛍光膜 1019 メタルバック 1020 スペーサ 1040 電極間絶縁層 1041 接合材 1101 基板 1102 素子電極 1103 素子電極 1104 導電性薄膜 1105 電子放出部 1110 フォーミング用電源 1111 電流計 1112 活性化用電源 1113 薄膜 1114 アノード電極 1115 直流高電圧電源 1116 電流計 1201 基板 1202、1203 素子電極 1204 導電性薄膜 1205 電子放出部 1206 段差形成部材 1213 薄膜 Px X方向ピクセルピッチ Py Y方向ピクセルピッチ Sx アノード基板上での電子ビームのX方向幅 Sy アノード基板上での電子ビームのY方向幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C032 AA01 CC05 CC10 CD04 5C036 EE02 EE03 EE09 EF01 EF06 EF09 EG01 EG12 EG36 EH01 EH02

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の横型電子放出素子と、該電子放出
    素子へ電流を供給するための複数の行方向配線及び列方
    向配線が絶縁層を介して行列状に配置されたマトリック
    ス配線を少なくとも有するカソード基板と、該カソード
    基板に対向配置され該電子放出部より放出された電子を
    加速するための電極と該電子により発光する蛍光体とを
    少なくとも有するアノード基板と、2つの基板間に配置
    される複数の支持部材により構成される画像形成装置に
    おいて、 上記支持部材は柱状形状で、上記電子放出素子から放出
    された1次電子ビームの非照射部位に設置されており、
    複数の電子放出素子は行方向、列方向に間隔Px、Py
    で行列状に配列し、電圧印加の方向は全て行方向に平行
    で、電子放出素子から放出した電子ビームのアノード基
    板上での行方向、列方向のビーム径Sx、Syにおい
    て、Sxに関して以下の関係式を満たし、電子放出部と
    それに対応する蛍光体の電子放出部から遠い方の端とは
    Sxだけずれて配置しており、 Sx=Kx×2d√(Vf/Va) [Kx:0.8≦
    Kx≦1.0]であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 複数の横型電子放出素子と、該電子放出
    素子へ電流を供給するための複数の行方向配線及び列方
    向配線が絶縁層を介して行列状に配置されたマトリック
    ス配線を少なくとも有するカソード基板と、該カソード
    基板に対向配置され該電子放出部より放出された電子を
    加速するための電極と該電子により発光する蛍光体とを
    少なくとも有するアノード基板と、2つの基板間に配置
    される複数の支持部材により構成される画像形成装置に
    おいて、 該支持部材は柱状形状で、該電子放出素子から放出され
    た1次電子ビームの非照射部位に設置されていることを
    特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記横型電子放出素子は表面伝導型電子
    放出素子であることを特徴とする請求項1または2に記
    載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記横型電子放出素子は横型電界電子放
    出素子であることを特徴とする請求項1または2に記載
    の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記支持部材は、Y方向に隣り合う電子
    放出素子のほぼ中間部に位置することを特徴とする請求
    項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記支持部材は、Y方向で隣り合う電子
    放出素子から等距離の場所に配置されていることを特徴
    とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記支持部材とカソード基板との接合面
    はY方向に隣り合う電子放出素子と同一直線上に存在し
    ていることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装
    置。
  8. 【請求項8】 電子放出部の直上のアノード基板上には
    ブラックストライプがあり、支持部材はアノード基板と
    ブラックストライプ上で接続されていることを特徴とす
    る請求項5に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記支持部材はカソード基板上のマトリ
    ックス配線上に接続されていることを特徴とする請求項
    5に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記支持部材は断面形状が曲線で囲ま
    れていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記
    載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記支持部材は円柱状であることを特
    徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の画像形成装
    置。
  12. 【請求項12】 前記支部部材は帯電防止機能をもつ表
    面被覆層が真空と接する表面上に形成されていることを
    特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の画像形成
    装置。
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