JP3563095B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、半導体装置の製造技術に関し、特に、半導体集積回路の製造プロセスにおけるスパッタ技術等による薄膜形成工程等に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年では、半導体集積回路の高集積化に伴って、たとえば配線工程では、スパッタ装置による高融点金属/A/高融点金属の三層構造からなる積層膜が、回路の信頼度上の要請に呼応して必要となり、たとえば、0.5μmプロセスではTW/A/TWの三層膜を配線材として使用している。
【0003】
ところで、スパッタ処理中は、目的のウェハ表面と同時に処理室の内壁面にもスパッタによる薄膜が形成され、当該内壁面に付着した薄膜は剥落して異物となってウェハに付着する懸念がある。その対策として、従来では、たとえば、TW用スパッタ処理室では、スパッタリング空間から処理室の内壁面を隠蔽する防着板の表面にA材のブラスト処理を施すことにより、TW膜の剥落を防止しようとする対策が主流であった。
【0004】
なお、半導体集積回路の製造プロセスにおけるスパッタ技術については、たとえば、株式会社工業調査会、昭和61年11月18日発行、「電子材料」1986年11月号P134〜P139、等の文献に記載がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述の従来技術では、防着板の表面処理による異物低減には配慮しているものの、防着板の形状については考慮されていない。
【0006】
このため、TW用スパッタ室の防着板から堆積膜剥がれによるウェハ付着異物が多発して、防着板を短周期で交換しなければならず、防着板の交換頻度の増大に起因する装置停止や防着板の再生加工処理費用の増大等によって高ランニングコストになっていた。
【0007】
本発明の目的は、スパッタ対象物に付着する異物を減少させることにより、歩留向上、装置停止時間の短縮、ランニングコストの低減を実現することが可能なスパッタ技術および半導体装置の製造技術を提供することにある。
【0008】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
【0010】
本発明の半導体装置の製造方法は、処理室と、前記処理室内に、上下可動のペデスタル、下端部を有し、スパッタによる前記処理室の内壁面への薄膜付着を遮蔽するための防着板、前記ペデスタルにおけるウエハ載置領域の外縁部の外径がウエハの外径よりも小さくされ、前記外縁部と前記防着板の下端部との間に位置する、前記ウエハの位置よりも低くなるように、丸め加工が施された可動防着板、および前記ペデスタルに対向するように配置されたスパッタターゲットとを具備したスパッタ装置とを準備し、前記ペデスタル上にウエハを載置し、前記ウエハが載置されたペデスタルを上昇させ、前記防着板の下端部と前記可動防着板とを嵌め合わせて前記処理室内にスパッタ空間を作り、前記スパッタターゲットの材料を、スパッタ操作で前記ウエハの主面に堆積させることにより薄膜形成する工程を含むものである。
【0018】
【作用】
記した本発明の半導体装置の製造方法によれば、スパッタリング空間に暴露される可動防着板の端縁部が丸め構造を呈するので、当該端縁部におけるスパッタによる薄膜の付着状態が安定となり、付着した薄膜の剥落に起因する異物の増大を防止できる。また、可動防着板の位置が半導体ウエハの位置よりも低いので、半導体ウエハに対する異物の付着を減少させることができる。
【0026】
これにより、スパッタ対象物に対する付着異物の低減、防着板の交換周期延長が可能となり、歩留向上、装置停止時間の短縮、ランニングコスト低減を実現することができる。
【0027】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0028】
(実施例1)
図1は、本発明の一実施例である半導体装置の製造方法を実施するスパッタ装置の一部を取り出して示す略断面図であり、図2は、その全体構成の一例を示す略断面図である。
【0029】
処理室3の内部には、昇降機構21によって上下動されるペデスタル7が設けられ、複数の支持ピン7aによってウェハ9が載置される。ペデスタル7にはリフトピン8が貫通する貫通孔8aが設けられており、リフトピン8は昇降機構22によってペデスタル7とは独立に上下動する構造となっている。
【0030】
ペデスタル7の上方には、ターゲット5が対向して配置されており、当該ターゲット5の背面側にはモータ4a,歯車4bによって回転駆動される回転永久磁石4が設けられている。
【0031】
処理室3の側面部には、ウェハ9の搬送動作を行うロボット2を備えた搬送室1が接続されており、ペデスタル7の降下位置の高さに開設された搬送口1aを通じてペデスタル7に対するウェハ9の載置および取り出し操作が行われる。搬送口1aは、開閉機構23によって開閉され、搬送時以外は、処理室3内の気密性が保たれる。
【0032】
また、処理室3には、ガス供給管10が接続されており、たとえばアルゴンガス等のスパッタガス10aが当該処理室3の内部に導入される。
【0033】
処理室3の内部には、ターゲット5と上昇状態のペデスタル7との間に形成されるスパッタ空間を取り囲むようにカップ状の防着板6が設けられており、当該防着板6の上端縁は、処理室に固定されている。防着板6とターゲット5との間には、絶縁碍子24を介し絶縁されスパッタ電圧11が印加される。
【0034】
防着板6の下端中央部には、ターゲット5の側にリング状に折り返された折り返し壁6aを有する貫通穴6bが開設されており、ウェハ9を載置したペデスタル7は、当該貫通穴6bを通じて昇降することにより、スパッタ空間に出入りする。
【0035】
防着板6の折り返し壁6aは、当該防着板6とは独立なドーナツ状の可動防着板6cの嵌合溝6dに嵌合する構造となっている。可動防着板6cの内周縁の下面にはペデスタル7の外周部に突設された段構造7bを挟むように内突起6eおよび当該内突起よりも高い外突起6fが形成されており、外突起6fがペデスタル7に当接した状態で、内突起6eおよび外突起6fとペデスタル7側の段構造7bとの間には、入り組んだ断面形状を有する空間が形成される。
【0036】
この場合、可動防着板6cの上面は、ペデスタル7に当接した状態のとき、当該ペデスタル7に載置されたウェハ9の高さよりも寸法dだけ低くなるように全体の寸法が設定されているとともに、内突起6eを含む内周縁、さらには、外側に張り出した外周縁には、丸め加工R1,丸め加工R2が施されている。また、カップ状の防着板6のコーナ部および折り返し壁6aにもそれぞれ丸め加工R3および丸め加工R4が施されている。
【0037】
ペデスタル7におけるウェハ9の載置領域の外縁部7cは、その外径寸法が当該ウェハ9の外径よりも小さく、すなわちターゲット5側からみて当該ウェハ9の陰に隠れるように段差部7dが彫り込まれているとともに、丸め加工R5が施されている。
【0038】
以下、本実施例の半導体装置の製造方法を実施するスパッタ装置の作用の一例について説明する。
【0039】
まず、ペデスタル7およびリフトピン8を降下させる。この時、可動防着板6cは、嵌合溝6dの底部が折り返し壁6aの上端に当接する高さまで降下する。
【0040】
次に、搬送口1aを開放し、ロボット2によって未処理のウェハ9を処理室3の内部におけるペデスタル7の直上部に搬入し、ペデスタル7の上部に突出しているリフトピン8に受け渡し、ペデスタル7を静かにに上昇させることによって、ウェハ9をペデスタル7の複数の支持ピン7a上に載置するとともに搬送口1aを閉じ、更に、ペデスタル7を上昇させることによって、ウェハ9をスパッタ空間に移動させる。この時、ペデスタル7の外縁部に、可動防着板6cの外突起6fが当接することによって、当該可動防着板6cは、図1に例示される高さまで持ち上げられ、その状態で静止する。
【0041】
その後、たとえば、処理室3を高真空(10−6Pa台)に排気して残留ガスを除去した後、A等のスパッタガス10a(10−1Pa台)を媒介としてターゲット5(カソード)と、ウェハ9および防着板6,可動防着板6c(アノード)間にスパッタ電圧11を印加し、このスパッタ電圧11による電場と回転永久磁石4の磁場が直交する所でマグネトロン放電12を発生させる。このマグネトロン放電12で発生したスパッタガスイオン13はターゲット5に衝突して、当該ターゲット5を構成する物質の粒子14を飛散させる。この粒子14がウェハ9上に堆積して成膜する。
【0042】
この時、マグネトロン放電12を取り囲むウェハ9以外の防着板6,可動防着板6cにも同時に薄膜が堆積し、剥落した当該薄膜は、従来では、異物となってウェハ9の表面に付着し、製品不良等の原因となっていた。
【0043】
ところが、本実施例の場合には、ウェハ9が載置されたペデスタル7の周辺に位置する可動防着板6cの高さが、ウェハ9よりも寸法dだけ低くされているため、当該可動防着板6cから剥離した薄膜が異物となってウェハ9の表面に付着することが防止される。
【0044】
また、ペデスタル7におけるウェハ9の載置領域の外縁部7cの外径がウェハ9の外径よりも小さくなるように、段差部7dが彫り込まれているため、ペデスタル7におけるウェハ9の外側領域で薄膜の剥離が発生しても当該薄膜が異物となってウェハ9に付着することが防止される。
【0045】
さらに、防着板6,可動防着板6c、さらにはペデスタル7におけるマグネトロン放電12の暴露部に丸め加工R1〜R5を施したことにより、当該部位における薄膜の付着状態が安定し、付着薄膜の剥離が生じにくくなる。
【0046】
これらのことにより、本実施例のスパッタ装置では、防着板6,可動防着板6c等からウェハ9への異物の付着が確実に減少し、当該異物に起因する製品不良の発生を確実に防止できるとともに、防着板6,可動防着板6c等の交換頻度が減少し、スパッタ工程における原価低減が実現できる。
【0047】
(実施例2)
図3は、本発明の他の実施例である半導体装置の製造方法を実施するスパッタ装置の一部を取り出して示す略断面図であり、図4は、その全体構成の一例を示す略断面図である。
【0048】
この実施例2の場合には、処理室3の側に上縁部が固定されたカップ状の防着板61と、ペデスタル70の側に固定され、当該ペデスタル70とともに上下動する可動防着板62と、防着板61と可動防着板62の間隙を覆う防着板63とで構成されているところが、前記実施例1の場合と異なる。
【0049】
すなわち、防着板61は、中央部に貫通孔61bが開設されているとともに、当該貫通孔61bの内周縁は、ターゲット5の側に折り返された折り返し壁61aとなっている。
【0050】
可動防着板62は、ペデスタル70の側に固定される内周縁および外周縁の各々に、ターゲット5の側への折り返し壁62aおよび折り返し壁62bが形成されたドーナツ状を呈している。
【0051】
防着板63は、内周縁および外周縁の各々に、折り返し壁63aおよび折り返し壁63bが形成された断面が逆U字形のドーナツ形を呈しており、当該折り返し壁63aおよび折り返し壁63bの間に、防着板61の折り返し壁61aと、可動防着板62の折り返し壁62bを入り込ませることにより、可動防着板62の防着板61に対する自由な上下動を拘束することなく、両者の間隙をマグネトロン放電12から隠蔽する構造となっている。
【0052】
すなわち、防着板63は、外側の折り返し壁63bの先端部を全周にわたって防着板1の底部に当接させた状態で設置され、ペデスタル70とともに上下動する可動防着板62の折り返し壁62bは、通常のスパッタ操作が行われる高さにペデスタル70が上昇した位置で、防着板63の内側の折り返し壁63aと防着板61の折り返し壁61aとの間の空間に非接触に入り込み、これにより、マグネトロン放電12が形成されるスパッタ空間から、防着板61および可動防着板62,ペデスタル70の下側の空間を確実に隠蔽する動作を行う。
【0053】
ペデスタル70に載置されたウェハ9の周辺部の可動防着板62および防着板63の位置は、最も高い防着板63の頂部でも、当該ウェハ9の平面よりも寸法d1だけ低くなるように設定されている。また、マグネトロン放電12に臨む防着板61,可動防着板62,防着板63の屈曲部には、丸め加工R6,丸め加工R7,丸め加工R8,丸め加工R9が施されている。
【0054】
また、ペデスタル70の外径は、ウェハ9の外径よりも小さく設定され、その外周縁には丸め加工R10が施されている。
【0055】
このように、本実施例のスパッタ装置の場合にも、ウェハ9の周辺の可動防着板62および防着板63の高さが、当該ウェハ9の高さよりも低く設定されているので、可動防着板62および防着板63に付着した薄膜が剥離した場合でも、異物となって上側のウェハ9に付着する確率が小さくなり、ウェハ9における付着異物を確実に減少させることが可能となる。
【0056】
また、防着板61,可動防着板62,防着板63、さらには、ペデスタル70の外縁部のような薄膜の付着領域の角部に丸め加工R6〜R10を施したので、当該各部位における薄膜の付着状態が安定し、薄膜の剥落に起因する異物の発生が減少する。また、防着板61,可動防着板62,防着板63等の交換頻度も減少する。
【0057】
(実施例3)
図5は、本発明のさらに他の実施例である半導体装置の製造方法を実施するスパッタ装置の要部を示す略断面図である。
【0058】
この実施例3の場合には、上端縁が処理室の側に固定されたほぼ筒状の防着板64と、ペデスタル71の側に支持され、当該ペデスタル71とともに上下動する可動防着板65とを備えている。
【0059】
防着板64の下端部は、内側にほぼ水平に折り曲げられて遮蔽壁64aをなしている。
【0060】
可動防着板65は、ペデスタル71の段差部71aに沿って、外側ほど低くなるように(段差部71aの水平部でウェハ9よりも寸法d2だけ低くなるように)成形され、外周部は、防着板64の遮蔽壁64aを包むように略U字形の屈曲成形された屈曲壁65aを呈している。すなわち、本実施例の場合には、固定の防着板64と、可動防着板65のガス導入部72は、ウェハ9の外周から最も遠くに位置する構造となっている。
【0061】
また、ペデスタル71における段差部71aは、ウェハ9の直下の中央部71bの外径がウェハ9の外径よりも小さくなるように形成されている。中央部71bの外縁部、さらには、段差部71aの角部には、丸め加工R11,丸め加工R12,丸め加工R13が施され、同様に、可動防着板65の屈曲壁65aの角部、防着板64の角部にも、丸め加工R14,丸め加工R15,丸め加工R16が施されている。
【0062】
このように、本実施例の場合にも、ウェハ9の周辺に位置する可動防着板65の位置がウェハ9の位置よりも低くなるように設定されているとともに、異物の発生しやすい防着板64と可動防着板65とのガス導入部72がウェハ9から最も遠い位置にあるので、防着板64,可動防着板65に付着した薄膜の剥離に起因する異物の飛散によるウェハ9への付着がしにくくなり、付着異物を減少させることができる。
【0063】
さらに、ペデスタル71や、防着板64,可動防着板65の角部に丸め加工R11〜R16が施されているので、薄膜の付着状態が安定となり、防着板64,可動防着板65等における薄膜の剥離によって発生する異物を減少させることができる。
【0064】
(実施例4)
図6は、本発明のさらに他の実施例である半導体装置の製造方法を実施するスパッタ装置の構成の一例を示す略断面図である。
【0065】
この実施例4の場合には、実施例2の構成における防着板61を、ターゲット5の近傍のアースシールド66と、通常の防着板としてのシールドカバー67に分離したところが、実施例2の場合と異なっている。
【0066】
すなわち、アースシールド66は絶縁碍子24によってターゲット5と電気的に分離され、さらにシールドカバー67は絶縁碍子25によってターゲット5およびアースシールド66の双方から電気的に分離されている。また、ターゲット5の近傍のアースシールド66の下端縁には、丸め加工R17が施されている。
【0067】
そして、スパッタ電圧11は、アースシールド66とターゲット5との間に印加され、それによってスパッタが行われる。
【0068】
また、この場合、ウェハ9と、アースシールド66以外のシールドカバー67,防着板63,可動防着板62との間には、粒子付着阻止電圧15が印加されており、電荷を持った粒子16を反発することにより、シールドカバー67,防着板63,可動防着板62に対する薄膜付着を起こりにくくして、ウェハ9以外の領域への薄膜の形成を抑制する構成となっている。
【0069】
このように、本実施例のスパッタ装置では、ターゲット5の近傍のアースシールド66を、シールドカバー67,防着板63,可動防着板62等から電気的に分離したため、目的のウェハ9以外では、当該ウェハ9から遠い位置にあるアースシールド66に薄膜の形成が起こりやすくなり、また、下端縁に丸め加工R17が施されていることにより、薄膜の付着状態が安定化し、当該アースシールド66からの薄膜の剥落に起因するウェハ9への異物の付着量は少なくなる。
【0070】
また、ウェハ9の近傍のシールドカバー67,防着板63,可動防着板62等には、粒子付着阻止電圧15が印加されることによって薄膜の形成が抑制されているので、当該領域からの薄膜の剥落に起因する、ウェハ9への異物付着量は減少する。
【0071】
これにより、異物低減によるウェハ9の歩留向上およびアースシールド66を、シールドカバー67,防着板63,可動防着板62等の部品の交換周期の延長ができる。
【0072】
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0073】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
【0074】
すなわち、本発明の半導体装置の製造方法を実施するスパッタ装置によれば、スパッタ対象物に付着する異物を減少させることにより、歩留向上、装置停止時間の短縮、ランニングコストの低減を実現することができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1である半導体装置の製造方法を実施するスパッタ装置の一部を取り出して示す略断面図である。
【図2】本発明の実施例1である半導体装置の製造方法を実施するスパッタ装置の全体構成の一例を示す略断面図である。
【図3】本発明の実施例2である半導体装置の製造方法を実施するスパッタ装置の一部を取り出して示す略断面図である。
【図4】本発明の実施例2である半導体装置の製造方法を実施するスパッタ装置の全体構成の一例を示す略断面図である。
【図5】本発明の実施例3である半導体装置の製造方法を実施するスパッタ装置の要部を示す略断面図である。
【図6】本発明の実施例4である半導体装置の製造方法を実施するスパッタ装置の構成の一例を示す略断面図である。
【符号の説明】
1 搬送室
1a 搬送口
2 ロボット
3 処理室
4 回転永久磁石
4a モータ
4b 歯車
5 ターゲット
6 防着板
6a 折り返し壁
6b 貫通穴
6c 可動防着板
6d 嵌合溝
6e 内突起
6f 外突起
7 ペデスタル
7a 支持ピン
7b 段構造
7c 外縁部
7d 段差部
8 リフトピン
8a 貫通孔
9 ウェハ
10 ガス供給管
10a スパッタガス
11 スパッタ電圧
12 マグネトロン放電
13 スパッタガスイオン
14 粒子
15 粒子付着阻止電圧
16 粒子
21 昇降機構
22 昇降機構
23 開閉機構
24 絶縁碍子
25 絶縁碍子
61 防着板
61a 折り返し壁
61b 貫通孔
62 可動防着板
62a 折り返し壁
62b 折り返し壁
63 防着板
63a 折り返し壁
63b 折り返し壁
64 防着板
64a 遮蔽壁
65 可動防着板
65a 屈曲壁
66 アースシールド
67 シールドカバー
70 ペデスタル
71 ペデスタル
71a 段差部
71b 中央部
72 ガス導入部
R1〜R17 丸め加工

Claims (2)

  1. 処理室と、前記処理室内に、上下可動のペデスタル、下端部を有し、スパッタによる前記処理室の内壁面への薄膜付着を遮蔽するための防着板、前記ペデスタルにおけるウエハ載置領域の外縁部の外径がウエハの外径よりも小さくされ、前記外縁部と前記防着板の下端部との間に位置する、前記ウエハの位置よりも低くなるように、丸め加工が施された可動防着板、および前記ペデスタルに対向するように配置されたスパッタターゲットとを具備したスパッタ装置とを準備し、
    前記ペデスタル上にウエハを載置し、前記ウエハが載置されたペデスタルを上昇させ、
    前記防着板の下端部と前記可動防着板とを嵌め合わせて前記処理室内にスパッタ空間を作り、
    前記スパッタターゲットの材料を、スパッタ操作で前記ウエハの主面に堆積させることにより薄膜形成する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記防着板の下端部は、内側にほぼ水平に折り曲げられた遮蔽壁を成し、前記可動防着板の外周部は前記遮蔽壁を包むようにほぼU字形の屈曲成形された屈曲壁を成し、前記屈曲壁と前記遮蔽壁とを嵌め合わせて前記処理室内にスパッタ空間を作ることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
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