JP3563024B2 - 圧縮袋 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、袋の内部を脱気することにより、衣類や布団等の内容物を圧縮してコンパクトに収納できる、圧縮袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の圧縮袋としては、特開平7−9592、特開平8−268441、特開平9−48473に開示されているような物が存在する。これらは、袋の一部に収納物出入部と脱気部がそれぞれ形成されたものである。
前記圧縮袋の使用方法を簡単に述べる。衣類等を圧縮袋内部に収納し、その後収納物出入部のチャックを閉鎖して、圧縮袋を手で圧縮したり、電気掃除機にて吸引すること等により、脱気部から圧縮袋内部の空気を外部に排出する。その後、脱気部を閉鎖して圧縮袋を密閉する。
衣類や布団等の、空気をその内部に含む内容物は、圧縮袋に入れ袋内部の空気を抜くことにより、内容物が含む空気も袋外へ排出されるため、体積を減少させることができる。よって、減少した体積分コンパクトに収納を行うことができるのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これら従来の圧縮袋については、脱気作業中の空気の流れ方により、内容物の一部が空気の流れに吸い寄せられて脱気部に挟まることがあった。また、特開平8−268441に開示されている圧縮袋については、粘着物質が脱気部の通路部分に塗布されており、それが逆止弁の作用をしているが、前記と同様の原因により、収納物の位置によっては、収納物が粘着物質に触れて汚損する可能性があった。
本願発明は、これら課題の解決を図るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本願第1の発明においては、非通気性のシート11,12により形成された、袋の一部に開口部2が設けられ、開口部2が収納物出入部21と脱気部22とから成り、開口部2に密閉と開放が自在な閉鎖手段3が設けられ、収納物出入部21部分の閉鎖手段3を閉鎖した後、下方向から手で巻き込むようにして圧縮することにより、なお開放状態にある脱気部22から、内部の空気を外部に排出することのできる圧縮袋1において、収納物出入部21と脱気部22とは、表裏のシート11,12が圧着された分離部4により区画され、その分離部4が開口部2の設けられた一辺13から圧縮袋1の内部に向けて伸ばされることにより、脱気部22から圧縮袋1内部にかけての脱気用通路5が形成され、脱気用通路5の通路外の下方向であり、分離部4の内側端部41を基準に、袋の上辺13と平行に引いた仮想線により規定された、脱気用通路5の内側端部aよりも袋内部寄りにポイントシール6が設けられ、分離部4の、閉鎖手段3との交点よりも袋内部側に、脱気用補助通路7が設けられたことにより、分離部4の内側端部41と閉鎖手段3との間の袋内部の空間23に存在する空気を脱気可能であることを特徴とする圧縮袋を提供する。
【0005】
また、本願第2の発明においては、本願第1の発明に係る圧縮袋において、袋の下方向に行くに従って、脱気用通路5の幅が広がるように分離部4が形成されたものであり、ポイントシール6が、上が広く、下が絞られた形であることを特徴とするを提供する。
【0006】
また、本願第3の発明においては、本願第1または第2の発明に係る圧縮袋において、脱気用通路5内に逆止用シール8,8,8が形成され、逆止用シール8,8,8の形状が、逆三角形などの、上が広く、下が絞られた形であることにより、袋内部から外部への空気の流れ84が良好であり、袋外部から内部への空気の流れ85を妨害することを特徴とする圧縮袋を提供する。
【0007】
また、本願第4の発明においては、本願第1または第2の発明に係る圧縮袋において、脱気用通路5の内部において、上逆止用シール86が上部に、下逆止用シール87,87が下部に形成され、それぞれの間に挟み込まれるように液封部9が形成されたものであり、上逆止用シール86は、逆止部861と整流部862,862とから形成され、逆止部861は脱気用通路5の中央部に横一文字形に形成されており、液封部9に封入された不活性液体の移動防止と、空気の逆流92を防止する機能を持ち、整流部862,862は 、上記の逆止部861の左右端部に形成されており、液封部9に封入された不活性液体の移動防止と、液封部9を通り抜けた空気の流れ91,91を整流して脱気部22に導く機能を持ち、下逆止用シール87,87は、液封部9に封入された不活性液体の移動防止と、液封部9を通り抜けようとする空気の流れ91,91を整流する機能を持つことを特徴とする圧縮袋を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面と共に本願発明の実施の形態について説明する。なお、本説明においては、圧縮袋1の開口部2側の方向を上、その反対側の方向を下とする。 図1は、本願発明の実施の形態に係る圧縮袋1の平面図である。この圧縮袋1は、少なくとも2枚の、樹脂製等の非通気性のシート11,12により形成された正面視長方形の袋であり、その短辺である上辺13に開口部2が設けられ、底辺14及び側辺15,16は閉じられている。開口部2は、分離部4により広い側と狭い側に区画され、広い側が収納物出入部21、狭い側が脱気部22である。つまり前記両者は上辺13内に隣接して形成されている。開口部2は閉鎖手段としてチャック3により、密閉と開放が自在となっている。脱気部22から袋内部にかけては、分離部4と側辺15によって、脱気用通路5が形成されており、脱気用通路5の内側端部(仮想線)aよりも下寄りの位置にポイントシール6が、脱気用通路5内上寄りの位置に逆止用シール8,8,8が形成されている。
なお、シート11,12の表面には、商品名や取扱説明等の任意の文字や模様を印刷して良いし、シート11,12自体に抗菌、防臭加工を施しても良い。また、圧縮袋1の大きさについては、衣類,毛布,布団等対象物により、任意に決めて良い。
【0009】
この圧縮袋1の使用方法について述べる。まず、収納物出入部21と脱気部22部分のチャック3を開放状態にする。そして、開放状態となった収納物出入部21から衣類等の収納物を圧縮袋1内に収納し、まず収納物出入部21部分のチャック3を閉鎖する。その後、図2に示すように、圧縮袋1を下方向から手で巻き込むようにして圧縮することにより、なお開放状態にある脱気部22から、圧縮袋1内部の空気を外部に排出する。その後、脱気部22部分のチャック3を閉鎖し、圧縮袋1の密閉が完成される。
【0010】
開口部2は収納物出入部21と脱気部22とから成る。開口部2から下方向に向かって任意の区間、熱圧着(ヒートシール)等により表裏のシート11,12を帯状に接合し、分離部4が形成される。分離部4により、開口部2は広い部分と狭い部分に区画される。区画された部分のうち、前者が収納物出入部21、後者が脱気部22となり、収納物出入部21から圧縮袋1の内部にかけて、脱気用通路5が形成される。脱気部22は本願発明の実施の形態において、1箇所に形成されているが、必要に応じて2箇所以上としても良い。
【0011】
開口部2の閉鎖手段として設けられているチャック3は、本願実施例においては嵌合式であり、図3(A)に示すように、シートの内部の片側に凸条部31、その反対側に凹条部32が形成されている。
凸条部31、凹条部32には、それぞれ引掛部33,34が形成されており、また、凹条部32には、気密維持用凸部36、凸条部31には、気密維持用凹部37が形成されている。また、凸条部31は、2つの凸状片31a,31aがそれぞれ気密維持用凹部37を挟んで相反するように形成され、凹条部32は、凹条32a,32aがそれぞれ気密維持用凸部36を挟んで形成されている。
また、引掛部33の幅t33よりも、凹条32aの通路部35の幅t35の方が小さめに形成されている。チャック3の閉鎖時、凸条部31と凹条部32を押圧すると、引掛部33が通路部35を押し開くようにして通過し、凹条部32の引掛部34と噛み合う。噛み合った状態は、図3(B)に示すもので、条間38の隙間がほとんど無く、しかも迷路状になるため、外部からの空気を侵入させず、内部の気密を維持したまま圧縮袋1を閉鎖することができる。
なお、チャック3は、図3に示すような形状に限らず、各種のものを採用し得る。
また、チャック3の袋外側には、チャック3の閉鎖を容易にできるようにするために、樹脂製等のスライダーを設けても良い。また、脱気部22の幅は比較的狭く、そのままでは閉鎖された状態のチャック3を開放しにくいため、図3(C)に示すように表裏のシート11,12の少なくとも一方に、シートの一部を延ばすか、あるいはシート状の小片を別にシートに接着することにより、指でつまめる程度の大きさの持ち手10を設けても良い。
【0012】
分離部4の形状は、図1に示すものに限定されず、種々に変更して実施できる。その例を図4(A)〜(D)に示す。
図4(A)に示す形状は、分離部4と袋の側辺15が平行、つまり脱気用通路5の幅が上下共均等になるように直線状に形成されたものである。
図4(B)に示す形状は、前記図4(A)のものと脱気用通路5の幅が同様に分離部4と袋の側辺15が平行であり、分離部4が直線状で断続的に形成されたものである。分離部4が途切れている部分が脱気用補助通路7,…,7である。この形状の利点は、脱気作業時に、収納物出入部21の袋内側であり、分離部4の内側端部41とチャック3との間の袋内部の空間23に存在する空気を、脱気用補助通路7,…,7を通して速やかに脱気できることがあげられる。
図4(C)及び(D)に示す形状は、分離部4が側辺15と平行でなく、角度を持って形成されている。具体的には袋の下方向に行くに従って、分離部4と袋の側辺15の間隔、つまり脱気用通路5の幅が広がるように分離部4が形成されたものである。図4(C)のものは分離部4が直線状、図4(D)のものは分離部4が曲線状に形成されている。この形状においては、脱気用通路5下部が広いため、袋内部の空気を脱気用通路5に導きやすく、脱気作業が速やかに行える。 なお、図1に示す分離部4の形状は、図4(B)(C)に示す形状を組み合わせたものであり、脱気用補助通路7を逆止用シール8,8,8下部付近の1箇所に設けている。
分離部4の形状については、図1,図4にあげた形状に限定されるものでなく、対象とする収納物の形状や、後述のポイントシール6や逆止用シール8または液封部9との関係を考慮の上、最適な形状を選択する。
【0013】
ポイントシール6は、図1,図5に示すように脱気用通路5の通路外下方向であり、分離部4の内側端部41を基準に上辺13と平行に引いた仮想線aよりもやや下部の位置に、前記分離部4と同じく熱圧着により形成される。これは、圧縮袋1内の衣服等の収納物が、脱気時に空気の流れによって脱気用通路5内部に挟み込まれてしまうことを防ぐ。また、脱気時の空気の流れ64を良好にする役割も持つ。
ポイントシール6は本願発明の実施の形態においては、図5に示すように、上端部61と下端部62、側部63,63から成る。正面視逆正三角形であり、上端部61が逆正三角形の上側底辺にあたり、両側の側部63,63が他の2辺、下端部62が下側頂点となる。上が広く、下が絞られた形であるため、脱気時の下から上、つまり袋内部から外部への空気の流れ64が良好となり、スムーズに空気が脱気用通路5に導かれる。
ポイントシール6の形状は、図1,図5に示すものに限定されず、種々に変更して実施し得る。その例を図6(A)〜(D)に示す。なお、この図中において上側が脱気部22の方向である。正面視V形、U形で図6(A)及び(B)のように外部のみを圧着するか、図6(C)及び(D)のように形全体を圧着することが考えられる。また、ポイントシール6の形成される数は、1箇所に限定されず、複数箇所に設けても良い。また、ポイントシール6の形状は前記各種以外に、空気の整流効果は期待できないが、例えばキャラクターの形に形成して、圧縮袋1の使用者に印象付けるようなものにしても良い。
【0014】
逆止用シール8はポイントシール6よりも小型で、図1,図5に示すように脱気用通路5の内部に熱圧着により形成される。
逆止用シール8は本願発明の実施の形態においては、図5に示すように、上端部81と下端部82、側部83,83から成る。正面視逆三角形であり、上端部81が逆三角形の上側底辺にあたり、両側の側部83,83が他の2辺、下端部82が下側頂点となる。そして、それが脱気用通路5の内部の上側に2つ、それらの下に1つ配置されている。逆止用シール8は上が広く、下が絞られた形であるため、脱気時の下から上、つまり袋内部から外部への空気の流れ84が良好である。それに対し、上から下、つまり袋外部から内部への空気の流れ85に対して、逆止用シール8は、上端部81が空気の流れを妨害するため、逆止弁としての効果が発揮される。
逆止用シール8の形状や脱気用通路5内部での位置、及び形成される数は、図1,図5に示すものに限定されず、種々に変更して実施し得る。その例を図7に示す。図7(A)に示すものは1箇所、図7(B)に示すものは2箇所、図7(C)に示すものは3箇所、それぞれ脱気用通路5の内部中央寄りに逆止用シール8を設けたものであり、図7(D)に示すものは4箇所、脱気用通路5の内部の左右端部に逆止用シール8を設けたものである。
【0015】
また、本願発明の他の実施形態として、脱気用通路5の内部に液封部9を設けることもできる。この実施形態においては図8に示すように、脱気用通路5の内部において、上逆止用シール86が上部に、下逆止用シール87,87が下部に形成され、それぞれの間に挟み込まれるように液封部9が形成される。
上逆止用シール86は、逆止部861と整流部862,862とから形成されており、正面視は「かすがい」形である。逆止部861は脱気用通路5の中央部に横一文字形に形成されており、液封部9に封入される不活性液体の移動防止と、逆流する空気の流れ92を防止する機能を持つ。整流部862,862は、逆止部861の左右端部に形成されるもので、直角二等辺三角形の各等辺(直線)に挟まれる辺が三角形内部に向かい湾曲した曲線から成り、前記各等辺が上部と側部に位置し、前記側部が逆止部861の左右両端部につながり、前記上部が逆止部861の上端と一直線になるように配置されている。整流部862,862は、液封部9に封入される不活性液体の移動防止と、液封部9を通り抜けた空気の流れ91,91を整流し、スムーズに脱気部22に導く機能を持つ。
下逆止用シール87,87は、直角二等辺三角形の各等辺(直線)に挟まれる辺が三角形内部に向かい湾曲した曲線から成り、前記各等辺が上部と側部に位置し、前記湾曲した曲線が脱気用通路5の内部中心側を向くように、分離部4と側辺15に接するように対称に配置されている。下逆止用シール87,87は、液封部9に封入される不活性液体の移動防止と、液封部9を通り抜けようとする空気の流れ91,91を整流する機能を持つ。
液封部9は逆止弁として作用するもので、シリコンオイル等の低粘度の不活性液体が封入されている。収納物保管中等の通常状態では、不活性液体により液封部9の表裏のシート11,12が密着しているため、脱気部22のチャック3、上逆止用シール86の逆止部861と共に作用して、袋外部からの空気の侵入を防いでいる。脱気時は、強制的に袋内部から外部へ向けての空気の流れ91,91を作ることにより、その空気の圧力で一時的に液封部9のシート11,12が密着している状態が解除され、空気の通路が確保される。そして、脱気終了後は再びシート11,12が密着する。液封部9内の不活性液体は、脱気用通路5外に漏れ出さないように通路内の特定箇所に、前述のように、上逆止用シール86と下逆止用シール87,87で挟み込むことにより液体溜まりが形成されている。また、何らかの要因により袋内部方向に不活性液体が漏れ出すことがあっても、図8上には示していないが、脱気用通路5の下にポイントシール6が存在するために邪魔され、不活性液体が袋内部に大きく広がることはない。
なお、上逆止用シール86と下逆止用シール87,87の形状は、図8に示すものに限られず、各種の形状で実施して良い。また、上逆止用シール86と下逆止用シール87,87の形成は必須ではなく、他の手段にて液封部9を形成しても良い。
【0016】
【発明の効果】
以上、本願第1の発明においては、脱気用通路5の内側端部aよりも袋内部寄りにポイントシール6が設けられ、それにより、圧縮袋1内の衣服等の収納物が、脱気時に脱気用通路5の内部に挟み込まれてしまうことを防止することができる。
また、分離部4に脱気用補助通路7が設けられているため、収納物出入部21の袋内部の空間23に存在する空気を速やかに脱気できる。よって、脱気作業がスムーズに行える。
【0017】
また、本願第2の発明においては、脱気用通路5の幅が広がるように分離部4が形成されたことにより、袋内部の空気を脱気用通路5に導きやすく、脱気作業が速やかに行える。また、ポイントシール6が、上が広く、下が絞られた形であることにより、脱気時の下から上、つまり袋内部から外部への空気の流れ64が良好となり、スムーズに空気が脱気用通路5に導かれる。
【0018】
また、本願第3及び第4の発明においては、脱気用通路5内に逆止用シール8,8,8または液封部9を設けることにより、圧縮袋1内部への空気の逆流を防ぐ事ができる。また、この逆止用シール8,8,8または液封部9は、完全に脱気用通路5を閉鎖するものではないため、スムーズに脱気作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に係る圧縮袋の正面図である。
【図2】本願発明の実施の形態に係る圧縮袋の使用方法を示す説明図である。
【図3】(A)本願発明の実施の形態に係るチャックを開放した状態の端面図である。
(B)本願発明の実施の形態に係るチャックを閉鎖した状態の端面図である。
(C)本願発明の他の実施の形態に係る持ち手の要部拡大図である。
【図4】(A)〜(D)分離部の各種の形状を示す要部拡大図である。
【図5】本願発明の実施の形態に係るポイントシール及び逆止用シールを示す要部拡大図である。
【図6】(A)〜(D)ポイントシールの各種の形状を示す要部拡大図である。
【図7】(A)〜(D)逆止用シールの各種の形状を示す要部拡大図である。
【図8】本願発明の他の実施の形態に係る圧縮袋の要部拡大図である。
【符号の説明】
1 圧縮袋
11,12 シート
13 一辺,上辺
2 開口部
21 収納物出入部
22 脱気部
23 袋内部の空間
3 閉鎖手段,チャック
4 分離部
41 (分離部)内側端部
5 脱気用通路
6 ポイントシール
7 脱気用補助通路
8 逆止用シール
84 袋内部から外部への空気の流れ
85 袋外部から内部への空気の流れ
86 上逆止用シール
861 逆止部(上逆止用シール)
862 整流部(上逆止用シール)
87 下逆止用シール
9 液封部
91 空気の流れ
92 逆流した空気
a (脱気用通路)内側端部
【発明の属する技術分野】
本願発明は、袋の内部を脱気することにより、衣類や布団等の内容物を圧縮してコンパクトに収納できる、圧縮袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の圧縮袋としては、特開平7−9592、特開平8−268441、特開平9−48473に開示されているような物が存在する。これらは、袋の一部に収納物出入部と脱気部がそれぞれ形成されたものである。
前記圧縮袋の使用方法を簡単に述べる。衣類等を圧縮袋内部に収納し、その後収納物出入部のチャックを閉鎖して、圧縮袋を手で圧縮したり、電気掃除機にて吸引すること等により、脱気部から圧縮袋内部の空気を外部に排出する。その後、脱気部を閉鎖して圧縮袋を密閉する。
衣類や布団等の、空気をその内部に含む内容物は、圧縮袋に入れ袋内部の空気を抜くことにより、内容物が含む空気も袋外へ排出されるため、体積を減少させることができる。よって、減少した体積分コンパクトに収納を行うことができるのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これら従来の圧縮袋については、脱気作業中の空気の流れ方により、内容物の一部が空気の流れに吸い寄せられて脱気部に挟まることがあった。また、特開平8−268441に開示されている圧縮袋については、粘着物質が脱気部の通路部分に塗布されており、それが逆止弁の作用をしているが、前記と同様の原因により、収納物の位置によっては、収納物が粘着物質に触れて汚損する可能性があった。
本願発明は、これら課題の解決を図るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本願第1の発明においては、非通気性のシート11,12により形成された、袋の一部に開口部2が設けられ、開口部2が収納物出入部21と脱気部22とから成り、開口部2に密閉と開放が自在な閉鎖手段3が設けられ、収納物出入部21部分の閉鎖手段3を閉鎖した後、下方向から手で巻き込むようにして圧縮することにより、なお開放状態にある脱気部22から、内部の空気を外部に排出することのできる圧縮袋1において、収納物出入部21と脱気部22とは、表裏のシート11,12が圧着された分離部4により区画され、その分離部4が開口部2の設けられた一辺13から圧縮袋1の内部に向けて伸ばされることにより、脱気部22から圧縮袋1内部にかけての脱気用通路5が形成され、脱気用通路5の通路外の下方向であり、分離部4の内側端部41を基準に、袋の上辺13と平行に引いた仮想線により規定された、脱気用通路5の内側端部aよりも袋内部寄りにポイントシール6が設けられ、分離部4の、閉鎖手段3との交点よりも袋内部側に、脱気用補助通路7が設けられたことにより、分離部4の内側端部41と閉鎖手段3との間の袋内部の空間23に存在する空気を脱気可能であることを特徴とする圧縮袋を提供する。
【0005】
また、本願第2の発明においては、本願第1の発明に係る圧縮袋において、袋の下方向に行くに従って、脱気用通路5の幅が広がるように分離部4が形成されたものであり、ポイントシール6が、上が広く、下が絞られた形であることを特徴とするを提供する。
【0006】
また、本願第3の発明においては、本願第1または第2の発明に係る圧縮袋において、脱気用通路5内に逆止用シール8,8,8が形成され、逆止用シール8,8,8の形状が、逆三角形などの、上が広く、下が絞られた形であることにより、袋内部から外部への空気の流れ84が良好であり、袋外部から内部への空気の流れ85を妨害することを特徴とする圧縮袋を提供する。
【0007】
また、本願第4の発明においては、本願第1または第2の発明に係る圧縮袋において、脱気用通路5の内部において、上逆止用シール86が上部に、下逆止用シール87,87が下部に形成され、それぞれの間に挟み込まれるように液封部9が形成されたものであり、上逆止用シール86は、逆止部861と整流部862,862とから形成され、逆止部861は脱気用通路5の中央部に横一文字形に形成されており、液封部9に封入された不活性液体の移動防止と、空気の逆流92を防止する機能を持ち、整流部862,862は 、上記の逆止部861の左右端部に形成されており、液封部9に封入された不活性液体の移動防止と、液封部9を通り抜けた空気の流れ91,91を整流して脱気部22に導く機能を持ち、下逆止用シール87,87は、液封部9に封入された不活性液体の移動防止と、液封部9を通り抜けようとする空気の流れ91,91を整流する機能を持つことを特徴とする圧縮袋を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面と共に本願発明の実施の形態について説明する。なお、本説明においては、圧縮袋1の開口部2側の方向を上、その反対側の方向を下とする。 図1は、本願発明の実施の形態に係る圧縮袋1の平面図である。この圧縮袋1は、少なくとも2枚の、樹脂製等の非通気性のシート11,12により形成された正面視長方形の袋であり、その短辺である上辺13に開口部2が設けられ、底辺14及び側辺15,16は閉じられている。開口部2は、分離部4により広い側と狭い側に区画され、広い側が収納物出入部21、狭い側が脱気部22である。つまり前記両者は上辺13内に隣接して形成されている。開口部2は閉鎖手段としてチャック3により、密閉と開放が自在となっている。脱気部22から袋内部にかけては、分離部4と側辺15によって、脱気用通路5が形成されており、脱気用通路5の内側端部(仮想線)aよりも下寄りの位置にポイントシール6が、脱気用通路5内上寄りの位置に逆止用シール8,8,8が形成されている。
なお、シート11,12の表面には、商品名や取扱説明等の任意の文字や模様を印刷して良いし、シート11,12自体に抗菌、防臭加工を施しても良い。また、圧縮袋1の大きさについては、衣類,毛布,布団等対象物により、任意に決めて良い。
【0009】
この圧縮袋1の使用方法について述べる。まず、収納物出入部21と脱気部22部分のチャック3を開放状態にする。そして、開放状態となった収納物出入部21から衣類等の収納物を圧縮袋1内に収納し、まず収納物出入部21部分のチャック3を閉鎖する。その後、図2に示すように、圧縮袋1を下方向から手で巻き込むようにして圧縮することにより、なお開放状態にある脱気部22から、圧縮袋1内部の空気を外部に排出する。その後、脱気部22部分のチャック3を閉鎖し、圧縮袋1の密閉が完成される。
【0010】
開口部2は収納物出入部21と脱気部22とから成る。開口部2から下方向に向かって任意の区間、熱圧着(ヒートシール)等により表裏のシート11,12を帯状に接合し、分離部4が形成される。分離部4により、開口部2は広い部分と狭い部分に区画される。区画された部分のうち、前者が収納物出入部21、後者が脱気部22となり、収納物出入部21から圧縮袋1の内部にかけて、脱気用通路5が形成される。脱気部22は本願発明の実施の形態において、1箇所に形成されているが、必要に応じて2箇所以上としても良い。
【0011】
開口部2の閉鎖手段として設けられているチャック3は、本願実施例においては嵌合式であり、図3(A)に示すように、シートの内部の片側に凸条部31、その反対側に凹条部32が形成されている。
凸条部31、凹条部32には、それぞれ引掛部33,34が形成されており、また、凹条部32には、気密維持用凸部36、凸条部31には、気密維持用凹部37が形成されている。また、凸条部31は、2つの凸状片31a,31aがそれぞれ気密維持用凹部37を挟んで相反するように形成され、凹条部32は、凹条32a,32aがそれぞれ気密維持用凸部36を挟んで形成されている。
また、引掛部33の幅t33よりも、凹条32aの通路部35の幅t35の方が小さめに形成されている。チャック3の閉鎖時、凸条部31と凹条部32を押圧すると、引掛部33が通路部35を押し開くようにして通過し、凹条部32の引掛部34と噛み合う。噛み合った状態は、図3(B)に示すもので、条間38の隙間がほとんど無く、しかも迷路状になるため、外部からの空気を侵入させず、内部の気密を維持したまま圧縮袋1を閉鎖することができる。
なお、チャック3は、図3に示すような形状に限らず、各種のものを採用し得る。
また、チャック3の袋外側には、チャック3の閉鎖を容易にできるようにするために、樹脂製等のスライダーを設けても良い。また、脱気部22の幅は比較的狭く、そのままでは閉鎖された状態のチャック3を開放しにくいため、図3(C)に示すように表裏のシート11,12の少なくとも一方に、シートの一部を延ばすか、あるいはシート状の小片を別にシートに接着することにより、指でつまめる程度の大きさの持ち手10を設けても良い。
【0012】
分離部4の形状は、図1に示すものに限定されず、種々に変更して実施できる。その例を図4(A)〜(D)に示す。
図4(A)に示す形状は、分離部4と袋の側辺15が平行、つまり脱気用通路5の幅が上下共均等になるように直線状に形成されたものである。
図4(B)に示す形状は、前記図4(A)のものと脱気用通路5の幅が同様に分離部4と袋の側辺15が平行であり、分離部4が直線状で断続的に形成されたものである。分離部4が途切れている部分が脱気用補助通路7,…,7である。この形状の利点は、脱気作業時に、収納物出入部21の袋内側であり、分離部4の内側端部41とチャック3との間の袋内部の空間23に存在する空気を、脱気用補助通路7,…,7を通して速やかに脱気できることがあげられる。
図4(C)及び(D)に示す形状は、分離部4が側辺15と平行でなく、角度を持って形成されている。具体的には袋の下方向に行くに従って、分離部4と袋の側辺15の間隔、つまり脱気用通路5の幅が広がるように分離部4が形成されたものである。図4(C)のものは分離部4が直線状、図4(D)のものは分離部4が曲線状に形成されている。この形状においては、脱気用通路5下部が広いため、袋内部の空気を脱気用通路5に導きやすく、脱気作業が速やかに行える。 なお、図1に示す分離部4の形状は、図4(B)(C)に示す形状を組み合わせたものであり、脱気用補助通路7を逆止用シール8,8,8下部付近の1箇所に設けている。
分離部4の形状については、図1,図4にあげた形状に限定されるものでなく、対象とする収納物の形状や、後述のポイントシール6や逆止用シール8または液封部9との関係を考慮の上、最適な形状を選択する。
【0013】
ポイントシール6は、図1,図5に示すように脱気用通路5の通路外下方向であり、分離部4の内側端部41を基準に上辺13と平行に引いた仮想線aよりもやや下部の位置に、前記分離部4と同じく熱圧着により形成される。これは、圧縮袋1内の衣服等の収納物が、脱気時に空気の流れによって脱気用通路5内部に挟み込まれてしまうことを防ぐ。また、脱気時の空気の流れ64を良好にする役割も持つ。
ポイントシール6は本願発明の実施の形態においては、図5に示すように、上端部61と下端部62、側部63,63から成る。正面視逆正三角形であり、上端部61が逆正三角形の上側底辺にあたり、両側の側部63,63が他の2辺、下端部62が下側頂点となる。上が広く、下が絞られた形であるため、脱気時の下から上、つまり袋内部から外部への空気の流れ64が良好となり、スムーズに空気が脱気用通路5に導かれる。
ポイントシール6の形状は、図1,図5に示すものに限定されず、種々に変更して実施し得る。その例を図6(A)〜(D)に示す。なお、この図中において上側が脱気部22の方向である。正面視V形、U形で図6(A)及び(B)のように外部のみを圧着するか、図6(C)及び(D)のように形全体を圧着することが考えられる。また、ポイントシール6の形成される数は、1箇所に限定されず、複数箇所に設けても良い。また、ポイントシール6の形状は前記各種以外に、空気の整流効果は期待できないが、例えばキャラクターの形に形成して、圧縮袋1の使用者に印象付けるようなものにしても良い。
【0014】
逆止用シール8はポイントシール6よりも小型で、図1,図5に示すように脱気用通路5の内部に熱圧着により形成される。
逆止用シール8は本願発明の実施の形態においては、図5に示すように、上端部81と下端部82、側部83,83から成る。正面視逆三角形であり、上端部81が逆三角形の上側底辺にあたり、両側の側部83,83が他の2辺、下端部82が下側頂点となる。そして、それが脱気用通路5の内部の上側に2つ、それらの下に1つ配置されている。逆止用シール8は上が広く、下が絞られた形であるため、脱気時の下から上、つまり袋内部から外部への空気の流れ84が良好である。それに対し、上から下、つまり袋外部から内部への空気の流れ85に対して、逆止用シール8は、上端部81が空気の流れを妨害するため、逆止弁としての効果が発揮される。
逆止用シール8の形状や脱気用通路5内部での位置、及び形成される数は、図1,図5に示すものに限定されず、種々に変更して実施し得る。その例を図7に示す。図7(A)に示すものは1箇所、図7(B)に示すものは2箇所、図7(C)に示すものは3箇所、それぞれ脱気用通路5の内部中央寄りに逆止用シール8を設けたものであり、図7(D)に示すものは4箇所、脱気用通路5の内部の左右端部に逆止用シール8を設けたものである。
【0015】
また、本願発明の他の実施形態として、脱気用通路5の内部に液封部9を設けることもできる。この実施形態においては図8に示すように、脱気用通路5の内部において、上逆止用シール86が上部に、下逆止用シール87,87が下部に形成され、それぞれの間に挟み込まれるように液封部9が形成される。
上逆止用シール86は、逆止部861と整流部862,862とから形成されており、正面視は「かすがい」形である。逆止部861は脱気用通路5の中央部に横一文字形に形成されており、液封部9に封入される不活性液体の移動防止と、逆流する空気の流れ92を防止する機能を持つ。整流部862,862は、逆止部861の左右端部に形成されるもので、直角二等辺三角形の各等辺(直線)に挟まれる辺が三角形内部に向かい湾曲した曲線から成り、前記各等辺が上部と側部に位置し、前記側部が逆止部861の左右両端部につながり、前記上部が逆止部861の上端と一直線になるように配置されている。整流部862,862は、液封部9に封入される不活性液体の移動防止と、液封部9を通り抜けた空気の流れ91,91を整流し、スムーズに脱気部22に導く機能を持つ。
下逆止用シール87,87は、直角二等辺三角形の各等辺(直線)に挟まれる辺が三角形内部に向かい湾曲した曲線から成り、前記各等辺が上部と側部に位置し、前記湾曲した曲線が脱気用通路5の内部中心側を向くように、分離部4と側辺15に接するように対称に配置されている。下逆止用シール87,87は、液封部9に封入される不活性液体の移動防止と、液封部9を通り抜けようとする空気の流れ91,91を整流する機能を持つ。
液封部9は逆止弁として作用するもので、シリコンオイル等の低粘度の不活性液体が封入されている。収納物保管中等の通常状態では、不活性液体により液封部9の表裏のシート11,12が密着しているため、脱気部22のチャック3、上逆止用シール86の逆止部861と共に作用して、袋外部からの空気の侵入を防いでいる。脱気時は、強制的に袋内部から外部へ向けての空気の流れ91,91を作ることにより、その空気の圧力で一時的に液封部9のシート11,12が密着している状態が解除され、空気の通路が確保される。そして、脱気終了後は再びシート11,12が密着する。液封部9内の不活性液体は、脱気用通路5外に漏れ出さないように通路内の特定箇所に、前述のように、上逆止用シール86と下逆止用シール87,87で挟み込むことにより液体溜まりが形成されている。また、何らかの要因により袋内部方向に不活性液体が漏れ出すことがあっても、図8上には示していないが、脱気用通路5の下にポイントシール6が存在するために邪魔され、不活性液体が袋内部に大きく広がることはない。
なお、上逆止用シール86と下逆止用シール87,87の形状は、図8に示すものに限られず、各種の形状で実施して良い。また、上逆止用シール86と下逆止用シール87,87の形成は必須ではなく、他の手段にて液封部9を形成しても良い。
【0016】
【発明の効果】
以上、本願第1の発明においては、脱気用通路5の内側端部aよりも袋内部寄りにポイントシール6が設けられ、それにより、圧縮袋1内の衣服等の収納物が、脱気時に脱気用通路5の内部に挟み込まれてしまうことを防止することができる。
また、分離部4に脱気用補助通路7が設けられているため、収納物出入部21の袋内部の空間23に存在する空気を速やかに脱気できる。よって、脱気作業がスムーズに行える。
【0017】
また、本願第2の発明においては、脱気用通路5の幅が広がるように分離部4が形成されたことにより、袋内部の空気を脱気用通路5に導きやすく、脱気作業が速やかに行える。また、ポイントシール6が、上が広く、下が絞られた形であることにより、脱気時の下から上、つまり袋内部から外部への空気の流れ64が良好となり、スムーズに空気が脱気用通路5に導かれる。
【0018】
また、本願第3及び第4の発明においては、脱気用通路5内に逆止用シール8,8,8または液封部9を設けることにより、圧縮袋1内部への空気の逆流を防ぐ事ができる。また、この逆止用シール8,8,8または液封部9は、完全に脱気用通路5を閉鎖するものではないため、スムーズに脱気作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に係る圧縮袋の正面図である。
【図2】本願発明の実施の形態に係る圧縮袋の使用方法を示す説明図である。
【図3】(A)本願発明の実施の形態に係るチャックを開放した状態の端面図である。
(B)本願発明の実施の形態に係るチャックを閉鎖した状態の端面図である。
(C)本願発明の他の実施の形態に係る持ち手の要部拡大図である。
【図4】(A)〜(D)分離部の各種の形状を示す要部拡大図である。
【図5】本願発明の実施の形態に係るポイントシール及び逆止用シールを示す要部拡大図である。
【図6】(A)〜(D)ポイントシールの各種の形状を示す要部拡大図である。
【図7】(A)〜(D)逆止用シールの各種の形状を示す要部拡大図である。
【図8】本願発明の他の実施の形態に係る圧縮袋の要部拡大図である。
【符号の説明】
1 圧縮袋
11,12 シート
13 一辺,上辺
2 開口部
21 収納物出入部
22 脱気部
23 袋内部の空間
3 閉鎖手段,チャック
4 分離部
41 (分離部)内側端部
5 脱気用通路
6 ポイントシール
7 脱気用補助通路
8 逆止用シール
84 袋内部から外部への空気の流れ
85 袋外部から内部への空気の流れ
86 上逆止用シール
861 逆止部(上逆止用シール)
862 整流部(上逆止用シール)
87 下逆止用シール
9 液封部
91 空気の流れ
92 逆流した空気
a (脱気用通路)内側端部
Claims (4)
- 非通気性のシート(11)(12)により形成された、袋の一部に開口部(2)が設けられ、開口部(2)が収納物出入部(21)と脱気部(22)とから成り、開口部(2)に密閉と開放が自在な閉鎖手段(3)が設けられ、収納物出入部(21)部分の閉鎖手段(3)を閉鎖した後、下方向から手で巻き込むようにして圧縮することにより、なお開放状態にある脱気部(22)から、内部の空気を外部に排出することのできる圧縮袋(1)において、
収納物出入部(21)と脱気部(22)とは、表裏のシート(11)(12)が圧着された分離部(4)により区画され、その分離部(4)が開口部(2)の設けられた一辺(13)から圧縮袋(1)の内部に向けて伸ばされることにより、脱気部(22)から圧縮袋(1)内部にかけての脱気用通路(5)が形成され、脱気用通路(5)の通路外の下方向であり、分離部(4)の内側端部(41)を基準に、袋の上辺(13)と平行に引いた仮想線により規定された、脱気用通路(5)の内側端部(a)よりも袋内部寄りにポイントシール(6)が設けられ、
分離部(4)の、閉鎖手段(3)との交点よりも袋内部側に、脱気用補助通路(7)が設けられたことにより、
分離部(4)の内側端部(41)と閉鎖手段(3)との間の袋内部の空間(23)に存在する空気を脱気可能であることを特徴とする圧縮袋。 - 袋の下方向に行くに従って、脱気用通路5の幅が広がるように分離部4が形成されたものであり、
ポイントシール(6)が、上が広く、下が絞られた形であることを特徴とする、請求項1に記載の圧縮袋。 - 脱気用通路(5)内に逆止用シール(8,8,8)が形成され、
逆止用シール(8,8,8)の形状が、逆三角形などの、上が広く、下が絞られた形であることにより、
袋内部から外部への空気の流れ(84)が良好であり、袋外部から内部への空気の流れ(85)を妨害することを特徴とする、請求項1または2に記載の圧縮袋。 - 脱気用通路(5)の内部において、上逆止用シール(86)が上部に、下逆止用シール(87,87)が下部に形成され、それぞれの間に挟み込まれるように液封部(9)が形成されたものであり、
上逆止用シール(86)は、逆止部(861)と整流部(862,862)とから形成され、
逆止部(861)は脱気用通路(5)の中央部に横一文字形に形成されており、液封部(9)に封入された不活性液体の移動防止と、空気の逆流(92)を防止する機能を持ち、
整流部(862,862)は、上記の逆止部(861)の左右端部に形成されており、液封部(9)に封入された不活性液体の移動防止と、液封部(9)を通り抜けた空気の流れ(91,91)を整流して脱気部(22)に導く機能を持ち、
下逆止用シール(87,87)は、液封部9に封入された不活性液体の移動防止と、液封部(9)を通り抜けようとする空気の流れ(91,91)を整流する機能を持つことを特徴とする、請求項1または2に記載の圧縮袋。
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