JP3562266B2 - タッチパネル制御装置及び制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、プログラマブルコントローラなどを介してロボットや数値制御装置の状況をモニタするモニタ装置における表示画面の表面に装備されたタッチパネルの操作時に発生するチャタリングを抑制するタッチパネルのチャタリング制御手段及び制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7は、画面データ編集装置であるパソコンとモニタ装置とプログラマブルコントローラ(以下、PCと称す)とを有する従来のモニタシステムのハードウェアブロック図である。
図において、1はロボットや数値制御装置等の制御対象機器を制御するPC、2AはPC1から送れてきたデバイス値などを表示したり、PC1のデバイス値の強制的なセットなどを行うモニタ装置、3はモニタ装置2Aで表示する画面データの作成などを行うパソコンである。
【0003】
PC1において、11はCPU、12はモニタ装置2Aと交信するためのモニタ装置I/F、13はPC1のシステムプログラム/シーケンスプログラム/デバイス値などが格納されるメモリである。
【0004】
モニタ装置2Aにおいて、21AはCPU、22はタッチパネル23を装備した表示装置であるCRT、24は電気的に書き込み/消去ができる不揮発性メモリであるフラッシュメモリ(EEPROMとも称す)であり、例えば、画面の輝度/ブザーの音量/ユーザ作成の画面データ等のユーザデータが格納されている。
25Aはシステムプログラムが格納されたROM、26はDRAM、27はタッチパネル23の状態をDRAM26内に保存するためのキーゲートアレイ(以下、キーG/Aと称す)であり、タッチパネル23において表面のすべて、または、一部が押されている状態から放されている状態へ、あるいは放されている状態から押されている状態へ変化したかを判定し、その変化後のタッチパネルの状態を記憶する。
28はパソコンと交信するためのパソコンインターフェース(以下、パソコンI/Fと称す)、29はPCと交信するためのPCI/Fである。
【0005】
パソコン3において、31はCPU、32はモニタ装置と交信するためのパソコンのモニタ装置I/F、33はパソコンで動作するプログラムや画面データが格納されるメモリ、34はCRT、35はキーボードである。
【0006】
図8は、図7で示されるモニタシステムにおける機能ブロック図である。
PC1において、101はモニタ装置2AのPCI/F機能201とのデータをやり取りするためのモニタ装置I/F機能、102はPC1のメモリ13上に設定されるデバイス値領域である。
【0007】
モニタ装置2Aにおいて、201はPC1のモニタI/F機能101とのデータをやり取りするためのPCI/F機能であり、PC1から送られてくるデバイス値データをDRAM26内のデバイス値領域202へ格納する。
203はパソコン3のモニタ装置I/F機能301とのデータをやり取りするためのパソコンI/F機能であり、パソコン3から送られてくる画面データを画面データ領域204へ格納すると共に、画面データに記述されているデバイス等をデバイス登録領域205に登録する。
206はデバイス値領域202に格納されているPC1からのデバイス値と、画面データ領域204に格納されている画面データとに基づきCRT22に画面表示する表示機能、207はタッチパネル23表面の状態を読み取り、DRAM26内のタッチパネル状態登録領域208に格納するタッチパネル読取機能、209はタッチパネル状態登録領域208に基づきタッチパネル23表面で押されている状態から放されている状態へ変化した位置と放されている状態から押されている状態へ変化した位置を調査し、この変化に基づきDRAM26内のデバイス登録領域205に記述されたデバイス動作をDRAM26内のデバイス値書込領域210に登録するタッチパネルON/OFF読取機能である。
【0008】
パソコン装置3において、301はモニタ装置2AのパソコンI/F機能203とのデータをやり取りするためのモニタ装置I/F機能であり、メモリ33内の画面データ領域302に格納されている画面データをモニタ装置へ送信する。303はキーボード35からの入力に基づき画面データを作成し、画面データ領域302に格納する画面設定機能である。
【0009】
図8を用いて、モニタシステムにおける概略動作について説明する。
PC1が保有する制御対象機器等のデバイス値は、モニタ装置I/F機能101、PCI/F機能201を介してデバイス値領域202に格納される。
また、パソコン3では、モニタ装置2AのCRT22画面に表示するための画面データがキーボード35により入力され、モニタ装置I/F機能301、パソコンI/F機能203を介して画面データが画面データ領域204に、デバイスがデバイス登録領域205に格納される。
モニタ装置2Aの表示機能206は、デバイス値領域202及び画面データ領域204にそれぞれ格納されているデータに基づき、CRT22に対して画面表示を行う。
【0010】
一方、CRT22画面上に表示されている画面情報に基づき、タッチパネル23を操作することにより、タッチパネル読取機能207が、タッチパネル23上の状態をタッチパネル状態登録領域208に格納し、該状態をタッチパネルON/OFF読取機能209により読み取り、所定の変化に基づきデバイス登録領域205に記述されたデバイス動作をデバイス値書込領域210に登録する。
【0011】
図9は、モニタ装置1におけるCPU21Aがタッチパネル23の状態を記憶するメモリ空間の様子を示す図である。
図9において、261はキーG/A27がタッチパネル23の状態を記憶するためのメモリ空間であり、DRAM26内のタッチパネル状態登録領域208に確保されている。
具体的には、タッチパネル23が押されている位置を「1」、放されている位置を「0」としてタッチパネル23のキー配列と同じ位置の第1メモリ空間261に記憶する。
262、263、264はキーG/A27が第1メモリ空間261に記憶したタッチパネルの状態をCPU21Aが記憶するためのメモリ空間であり、DRAM26内に確保されている。この例では、このメモリ空間は3個である。
【0012】
キーG/A27は、タッチパネル23の状態が変化するごとにCPU21Aへ割込み信号を送り、また、第1メモリ空間261にタッチパネルの状態を記憶する。
CPU21Aは、キーG/A27の割込み信号を受け、第1メモリ空間261に記憶されたタッチパネルの情報をキーG/A27が第1メモリ空間261にタッチパネルの状態を記憶するごとに第2メモリ空間262、263、264の順に記憶する。
CPU21Aは、第2メモリ空間262、263、264の順にタッチパネル23の押されている位置と放されている位置を調査する。
【0013】
次に、図10のフローチャートを用いて動作について説明する。
なお、図10のフローは、タッチパネル23の表面のすべて、または、一部が押されている状態から放されている状態に変化すること、あるいは、放されている状態から押されている状態に変化することによってが開始される。
図9aに示すように、作業者がタッチパネル23表面(左から3つ目かつ上から1つ目)を押すことにより、その情報をキーG/A27が第1メモリ空間261に記憶(ステップS21)し、CPU21Aに対して、タッチパネル23の状態が変化したことを通知する割込み信号を出力する。
CPU21Aでは、割込み信号を受信すると、第1メモリ空間261に記憶された情報を第2メモリ空間262に記憶(ステップS22)し、ステップS23に移行する。
ステップS23では、CPU21Aは第2メモリ空間262を調査する(例えば、注目する位置を左上から右下まで順番に動かし、その位置の情報が「1」であるのか「0」であるのかを調べる)ことによってタッチパネル表面の左から3つ目かつ上から1つ目が押されていることと、その他の場所が放されていることを検出する。
【0014】
その後、図9bに示すように、作業者がタッチパネル23表面から手を放すことにより、その情報(タッチパネル表面が何も押されていない情報)をキーG/A27が第1メモリ空間261に記憶する。
そして、CPU21Aは第1メモリ空間261に記憶された情報を次のメモリ空間263に記憶する。
CPU21Aは、メモリ空間263を調査することによってタッチパネル表面が押されていないことを検出する。
【0015】
次に、タッチパネルの動作に伴うモニタ装置の動作について説明する。
タッチパネル23の所定箇所が押されると、CPU21Aはタッチパネル23の押された位置からデバイス登録領域205に記述された中でその位置と押された動作に該当するデバイス動作、例えばPC1のデバイスを強制セットする等の動作をデバイス値書き込み領域210に登録する。
そして、タッチパネルを放すと、CPU21Aはタッチパネルの放された位置からデバイス登録領域205に記述された中でその位置と放された動作に該当するデバイス動作、例えばPC3のデバイスを強制リセットする動作をデバイス書き込み領域210に登録する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来のモニタシステムでは、例えば、図9aの状態から図9bの状態への変化が、20msec以内の短時間であっても、キーG/A27がタッチパネルの状態を検出し、変化に伴う割込み信号をCPU21Aに送出し、該CPU21Aがメモリ空間を調査することによりタッチパネルの変化を検出してしまう。
ここで、タッチパネルの操作は人が指で押すので、特にタッチパネルに抵抗薄膜式を用いている場合、タッチパネルが押されている状態か放されている状態かを区別できない微妙な状態になり、このときタッチパネルの状態は押されている状態と放されている状態とが短時間の内に繰り返される。
タッチパネルON/OFF読取機能209は、タッチパネルの状態が変化する度に動作するので、操作者が意図してタッチパネルから手を放していなくてもモニタ装置はタッチパネルから手が放されたような動作をするという問題点、つまりチャタリングが発生する。
【0017】
この発明は、かかる問題点を解決するためになされたもので、チャタリングを抑制することを目的とする。
また、チャタリングの抑制と共に、タッチパネルの押下は確実に検出することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るタッチパネル制御装置は、タッチパネルの入力変化を検出し変化後の状態を第1メモリ空間に記憶すると共に、タッチパネル入力変化を示す割込み信号を出力する入力制御手段と、この入力制御手段からの割込み信号ごとに上記タッチパネルの状態を上記第1メモリ空間から所定の第2メモリ空間に対して記憶し、該第2メモリ空間を調査することにより上記タッチパネルの入力位置を検出する検出制御手段とを備えたものであり、上記検出制御手段は、前回の割込み信号の発生から今回の新たな割込み信号の発生までの時間を計測し、上記今回新たに発生した割込み信号が所定時間内に入力した場合に、前回の割込み信号により上記第2メモリ空間に記憶されている情報を、上記今回新たに発生した割込み信号に基づく第1メモリ空間の情報に付加し、上記第2メモリ空間に記憶するものである。
【0019】
また、第2メモリ空間を複数設け、割込み信号発生毎に異なる上記第2メモリ空間に対して順番に格納するようにしたものである。
【0021】
さらに、所定時間変更手段を備え、前回の割込み信号から今回新たに発生した割込み信号までの時間と比較するための所定時間を変更するようにしたものである。
【0023】
この発明に係るタッチパネルの制御方法は、タッチパネルの入力変化を検出し、変化後の状態を第1メモリ空間に記憶すると共に、タッチパネル入力変化を示す割込み信号を出力する工程と、この割込み信号ごとにカウントを開始し、このカウント値と予め設定された所定値とを比較することにより、上記カウント値が上記所定値を超えた場合は上記第1メモリ空間に記憶された上記タッチパネルの状態を第2メモリ空間に記憶し、上記カウント値が上記所定値以下の場合は、第1メモリ空間に格納された今回のタッチパネルの状態に、第2メモリ空間に記憶されている前回のタッチパネルの状態を付加し、第1メモリ空間から第2メモリ空間に格納する工程と、第2メモリ空間に格納された情報に基づき、上記タッチパネルの入力変化を検出する工程と、を備えたものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、この発明におけるモニタ装置のブロック図である。
図において、1はロボットや数値制御装置等の制御対象機器を制御するPC、2はPC1から送られてくる入出力デバイスのデバイス値などを表示したり、PC1へデバイス値を送りデバイス値の強制的なセットなどを行うモニタ装置、3はモニタ装置2で表示する画面データの作成などを行うパソコンである。
【0025】
PC1において、11はCPU、12はモニタ装置2と交信するためのモニタ装置I/F、13はPC1のシステムプログラム/シーケンスプログラム/デバイス値などが格納されるメモリである。
【0026】
モニタ装置2において、21はROM25に格納されたプログラムを実行する演算処理装置であるCPUであり、検出制御手段と機能としてタッチパネル読取機能、タッチパネルON/OFF読取機能を有している。
22はタッチパネル23を装備した表示装置としてのCRT、24は電気的に書き込み/消去ができる不揮発性メモリであるフラッシュメモリであり、例えば、画面の輝度/ブザーの音量/ユーザ作成の画面データ等のユーザデータが格納されている。
25はシステムプログラムが格納されたROM、26はDRAM、27はタッチパネル23の状態をDRAM26内に保存する入力制御手段としてのキーG/Aであり、タッチパネル23において表面のすべて、または、一部が押されている状態から放されている状態へ、あるいは放されている状態から押されている状態へ変化したかを判定し、その変化後のタッチパネルの状態を記憶すると共に、タッチパネル入力変化を示す割込み信号を出力する。
28はパソコンと交信するためのパソコンI/F、29はPCと交信するためのPCI/Fである。
【0027】
パソコン3において、31はCPU、32はモニタ装置と交信するためのパソコンのモニタ装置I/F、33はパソコンで動作するプログラムや画面データが格納されるメモリ、34はCRT、35はキーボードである。
【0028】
図2及び図3は、CPU21がタッチパネルの状態を記憶するメモリ空間の様子を示す図であり、図2a、図2b、図3a、図3bといった時系列でタッチパネル23が押された状態を示している。
図において、21はCPU、23はタッチパネル、27はタッチパネル23において表面のすべて、または、一部が押されている状態から放されている状態へ、あるいは、放されている状態から押されている状態へ変化したかを判定し、タッチパネル23の状態が変化するごとにその変化後のタッチパネルの状態を記憶すると共に、CPU21に対して割込み信号を出力することによりタッチパネル23を介した入力の変化を通知するキーG/Aである。
【0029】
261はキーG/A27がタッチパネル23の状態を記憶するためのDRAM26内に設けられた第1メモリ空間で、例えば、タッチパネル23が押されている位置を「1」、放されている位置を「0」としてタッチパネル23のキー配列と同じ位置に対応している。
262、263、264はキーG/A27が第1メモリ空間261に記憶したタッチパネル23の状態をCPU21が記憶するためのDRAM26内に領域が確保されている第2メモリ空間で、本実施の形態では、この第2メモリ空間は3個として説明する。
【0030】
なお、CPU21は、キーG/A27の割込み信号を受け、第1メモリ空間261に記憶されたタッチパネル23の情報をキーG/A27が第1メモリ空間261にタッチパネルの状態を記憶するごとに第2メモリ空間262、263、264の順に記憶するとともに、第2メモリ空間262、263、264の順にタッチパネルの押されている位置と放されている位置を調査する。
【0031】
次に、図4で示されるモニタ装置におけるキーG/A27の動作フローチャートを用いて説明する。
タッチパネルの表面の全て、または一部が押されている状態から放されている状態への変化、或いは、放されている状態から押されている状態への変化によって、図4のフローが起動される。
図2aの如く、CRT22画面上に表示されている画面情報に基づき、タッチパネル23を操作することにより、タッチパネル表面の左から3つ目かつ上から1つ目のみが押されると(ステップS1)、ステップS2において、キーG/A27がタッチパネルの押されている位置を「1」、放されている位置を「0」としてタッチパネル23のキー配列と同じ位置の第1メモリ空間261に記憶し、ステップS3においてCPU21に対して割込み信号を出力する。
キーG/A27は、図4で示されるフローチャートを継続して行い、タッチパネル23が変化する度にCPU21に対して割り込み指令を出力する。
【0032】
次に、図5で示されるCPU21の動作フローチャートを用いて説明する。
CPU21は、常にキーG/A27からの割込み指令の有無を検出し(ステップS11)、割込み指令が有ると、ステップS12において、第1メモリ空間261の内容を、第2メモリ空間262へ直接コピー等の処理を行い、第1メモリ空間261と同一内容をCPU21がアクセス可能な第2メモリ空間262に作成すると共に、所定のカウンタ等によりカウントを開始する(ステップS13)。
【0033】
ステップS14では、CPU21は第2メモリ空間262を調査する(例えば、注目する位置を左上から右下まで順番に動かし、その位置の情報が「1」であるのか「0」であるのかを調べる)ことによってタッチパネル表面の左から3つ目かつ上から1つ目が押されていることと、その他の場所が放されていることを検出し、そのタッチパネル表面が押された位置に対応する所定の処理を実行し、ステップS15に移行する。
【0034】
ステップS15において、例えば、40msecの所定時間、タッチパネルの状態に変化があるかないかをキーG/A27からCPU21に対する割り込み指令が有るか否かで判断し、所定時間内にタッチパネルの状態変化があるときはステップS16に移行し、ないときはステップS19に移行する。
【0035】
ステップS16では、CPU21は所定時間以内に新たに第1メモリ空間261に書込まれた内容に対し、割込み指令を検出する直前の第2メモリ空間262に記憶されている情報を付加し、CPUメモリ空間263へ記憶すると共に、ステップS27にて所定時間を再カウントする。
【0036】
例えば、図2aの状態から図2bの状態へとタッチパネル23の押された位置が所定時間内に変化した場合、第2メモリ空間262に記憶されているタッチパネル表面の左から3つ目かつ上から1つ目のみが押されていることが、新たにキーG/A27により検出されたタッチパネル表面の左から6つ目かつ上から3つ目のみが押されている情報に付加され、CPUメモリ空間263に示されるように、タッチパネル表面の左から3つ目かつ上から1つ目、及び左から6つ目かつ上から3つ目が押されていることを示す位置に「1」が格納される(図2b参照)。
【0037】
そして、ステップS18においてCPU21はCPUメモリ空間263を調査することによってタッチパネル表面の左から3つ目かつ上から1つ目、及びが左から6つ目かつ上から3つ目が押されていることを検出し、そのタッチパネル表面が押された位置に対応する所定の処理を実行する。
【0038】
また仮に、図2bの状態から図3aの如くタッチパネル23のいずれも押されていない状態へと所定時間内に変化した場合も、CPUメモリ空間263に記憶されているタッチパネル表面の左から3つ目かつ上から1つ目、及び左から6つ目かつ上から3つ目が押されていることが、第1メモリ空間261の全てが「0」の情報に付加されることにより、タッチパネル23が押されていないにもかかわらず、CPUメモリ空間264に対しては、タッチパネル表面の左から3つ目かつ上から1つ目、及び左から6つ目かつ上から3つ目が押されていることを示す位置に「1」が格納される(図3a参照)。
すなわち、チャタリングによりタッチパネル23表面の押下が検出されなくなったとしても、所定時間以内なら、直前のCPUメモリ空間263の状態が保持されるので、タッチパネル表面の左から3つ目かつ上から1つ目の位置、及び左から6つ目かつ上から3つ目が押されなくなったことは検出されない。
【0039】
図3aの状態から図3bの状態へと所定時間内にタッチパネル23表面の入力がなければ、ステップS19に移行し、キーG/A27の記憶した第1メモリ空間261の情報(全てが「0」)を、第2メモリ空間262に記憶し、ステップS20にて、CPU21は第2メモリ空間262を調査することによってタッチパネル表面全てが押されていないことを検出し、一連の処理を終了する。
【0040】
本実施の形態によれば、CPU21は、キーG/A27からの割込み信号により、カウントを開始し、一般的にチャタリングが発生する時間である例えば約40msec程度の時間は、新たなキーG/A27からの割り込みがあったとしても、直前のタッチパネルの状態を保持しておき、所定時間内のON/OFFが繰り返されるチャタリングを防止することができると共に、新たにタッチパネルが押された情報(図2b参照)は、確実に検出し、タッチパネル制御に関する信頼性が向上する。
なお、チャタリング防止の際に、所定時間内のタッチパネルの放されている状態のみを無視するので、チャタリングを防止するために所定時間タッチパネルを押し続けなければならないといったタッチパネルの動作時間に影響を与えることがない。
【0041】
実施の形態2.
本実施の形態2では、タッチパネル23の所定部分を押すことにより、タッチパネルの状態変化を待つ所定時間を可変とすることができるようにしたものであり、本実施の形態において、タッチパネル表面の左から1つ目かつ上から1つ目の位置に所定時間変更ボタンを設け、その所定時間変更ボタンが押されたときのみに所定時間を例えば40msecから80msecに変更するものである。
図6は、本実施の形態におけるCPU21の動作フローチャートを示したものであり、このフローチャートを用いて本実施の形態の動作を説明する。
【0042】
キーG/A27の動作は、上述した図4における動作と同様に、タッチパネルの状態変化を検出し、タッチパネルの状態を第1メモリ空間261に記憶し、CPU21に対して割込み指令を行う。
【0043】
CPU21は、常にキーG/A27からの割込み指令の有無を検出し(ステップS21)、割込み指令が有ると、ステップS22において、第1メモリ空間261の内容を、第2メモリ空間262へ直接コピー等の処理を行い、第1メモリ空間261と同一内容をCPU21がアクセス可能な第2メモリ空間262に作成すると共に、所定のカウンタ等によりカウントを開始する(ステップS23)。
【0044】
ステップS24では、CPU21は第2メモリ空間262を調査することによってタッチパネル表面の押されている位置を検出し、例えば、タッチパネル表面の左から1つ目かつ上から1つ目の位置に設けられた所定時間変更ボタンが押されたことを確認すると、ステップS25において、タッチパネルの状態の変化を待つ所定時間を40msecから80msecに変更する。
すなわち、CPUメモリ空間の左から1つ目かつ上から1つ目の情報が「0」か「1」かを調べ、「0」の時には所定時間を40msecに、「1」の時には所定時間を80msecに変更し、ステップS26で割込み指令有無の判断の所定時間を変更する。
【0045】
ステップS26において、所定時間タッチパネルの状態に変化があるかないかをキーG/A27からCPU21に対する割り込み指令が有るか否かで判断し、所定時間内にタッチパネルの状態変化があるときはステップS27に移行し、ないときはステップS30に移行する。
【0046】
ステップS27では、CPU21は所定時間以内に新たに第1メモリ空間261に書込まれた内容に対し、割込み指令を検出する直前の第2メモリ空間262記憶されている情報を付加し、CPUメモリ空間263へ記憶すると共に、ステップS28にて所定時間を再カウントする。
【0047】
そして、ステップS29においてCPU21はCPUメモリ空間を調査することによってタッチパネル表面の押されている位置に対応する所定の処理を実行する。
【0048】
ステップS26における所定時間内の割込み指令がなければ、ステップS30において、キーG/A27の記憶した第1メモリ空間261の情報を、第2メモリ空間262に記憶し、ステップS31にて、CPU21は第2メモリ空間262を調査することによってタッチパネル表面の押された位置に対応する処理を行い、一連の処理を終了する。
【0049】
本実施の形態によれば、タッチパネル23の所定領域に設けた所定時間変更ボタンを押すことにより、所定時間を容易に変更することができ、タッチパネルを放したときの動作の応答時間をできるだけ短くしたいときは所定時間を短くする、あるいは、タッチパネルのチャタリングをできるだけ押さえたいときは所定時間を長くすることによって、容易にタッチパネルの動作の特性を変更することができる。
【0050】
【発明の効果】
この発明によれば、タッチパネルを押したときの動作の応答時間に影響を与えることなくチャタリングを防止すると共に、押された情報は確実に検出することができる。
また、タッチパネルの検出のための所定時間を設けているため、過去にタッチパネルが押された情報がいつまでも残ることなく、必要な情報のみ検出することができ、タッチパネル検出の信頼性が向上する。
さらに、所定時間を可変とすることにより、タッチパネルの動作の特性を変更することができ、使い勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるモニタシステムのハードウェア構成を示すハードウェアブロック図である。
【図2】モニタ装置におけるメモリ空間の状態を示した状態図である。
【図3】モニタ装置におけるメモリ空間の状態を示した状態図である。
【図4】モニタ装置におけるキーG/Aの動作フローチャートである。
【図5】モニタ装置におけるCPUの動作フローチャートである。
【図6】モニタ装置におけるCPUの動作フローチャートである。
【図7】従来のモニタシステムのハードウェア構成を示すハードウェアブロック図である。
【図8】従来のモニタシステムにおける機能ブロック図である。
【図9】モニタ装置におけるタッチパネルの状態を記憶するメモリ空間の様子を示す図である。
【図10】モニタ装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 モニタ装置、21 CPU、23 タッチパネル、26 DRAM、
27 キーG/A。
Claims (4)
- タッチパネルの入力変化を検出し、変化後の状態を第1メモリ空間に記憶すると共に、タッチパネル入力変化を示す割込み信号を出力する入力制御手段と、この入力制御手段からの割込み信号ごとに、上記タッチパネルの状態を上記第1メモリ空間から所定の第2メモリ空間に対して記憶し、該第2メモリ空間を調査することにより上記タッチパネルの入力位置を検出する検出制御手段と、を備えたタッチパネル制御装置において、
上記検出制御手段は、前回の割込み信号の発生から今回の新たな割込み信号の発生までの時間を計測し、上記今回新たに発生した割込み信号が所定時間内に入力した場合に、前回の割込み信号により上記第2メモリ空間に記憶されている情報を、上記今回新たに発生した割込み信号に基づく第1メモリ空間の情報に付加し、上記第2メモリ空間に記憶することを特徴とするタッチパネル制御装置。 - 第2メモリ空間を複数設け、割込み信号発生毎に異なる上記第2メモリ空間に対して順番に格納することを特徴とする請求項1に記載のタッチパネル制御装置。
- 所定時間変更手段を備え、前回の割込み信号から今回新たに発生した割込み信号までの時間と比較するための所定時間を変更することを特徴とする請求項1または2に記載のタッチパネル制御装置。
- タッチパネルの入力変化を検出し、変化後の状態を第1メモリ空間に記憶すると共に、タッチパネル入力変化を示す割込み信号を出力する工程と、この割込み信号ごとにカウントを開始し、このカウント値と予め設定された所定値とを比較することにより、上記カウント値が上記所定値を超えた場合は上記第1メモリ空間に記憶された上記タッチパネルの状態を第2メモリ空間に記憶し、上記カウント値が上記所定値以下の場合は、第1メモリ空間に格納された今回のタッチパネルの状態に、第2メモリ空間に記憶されている前回のタッチパネルの状態を付加し、第1メモリ空間から第2メモリ空間に格納する工程と、第2メモリ空間に格納された情報に基づき、上記タッチパネルの入力変化を検出する工程と、を備えたことを特徴とするタッチパネルの制御方法。
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KR101222740B1 (ko) * | 2008-10-28 | 2013-01-15 | 후지쯔 가부시끼가이샤 | 휴대 단말기 및 입력 제어 방법 |
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1997
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JPH11143637A (ja) | 1999-05-28 |
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