JP3562173B2 - のり面防草構造体 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、長寿命化された構造体で、かつ、のり面の雑草の繁殖も出芽も防止することのできるのり面防草構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、のり面の防草対策としては、防草シートをのり面上に防草シートを敷設するだけであった。かかるシートの敷設に際しては、U字杭や長手の釘を打込む方法で固定されていたものであるが、その場合、防草シートは裸のままで露出しているのが通常であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようなのり面の防草構造体では、露出した該防草シートが紫外線により劣化し易く、一部破壊して、その部分から根の強い雑草種が出芽して繁殖し、景観を損なっている状態にあるものが多々見られのが実状であった。
【0004】
本発明は、かかる従来技術に鑑み、のり面に敷設された防草シートを確実に固定し、かつ、該防草シートの長寿命化と防炎対策を同時に満足するとともに美観の向上を図ることができるのり面防草構造体を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、かかる課題を解決するために、次のような手段を採用する。すなわち、本発明ののり面防草構造体は、のり面上に、防草シートを敷設し、その上にハニカムフレームを積層し、該ハニカムフレーム内に礫を充填したことを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明は、防草シートの紫外線劣化を阻止するとともにその固定化と美観を向上させる技術について鋭意検討したところ、防草シートにハニカムフレームを積層して、このハニカム内に礫を充填したところ、かかる課題を一挙に達成することを究明したものである。
【0007】
すなわち、のり面に敷設した防草シートの耐候性改善策として、該防草シートを礫で被覆したところ、紫外線防止とともに該シートの固定化も達成されること、礫で表面が被覆されていることから防炎機能が付与され、さらに該礫やフレームを自然環境に合致した色相に着色することで、景観をも美化することができ、単にのり面の雑草繁殖を防止するという目的のみならず、該防草シートの大幅な長寿命化および安定固定化を達成し、さらには美しい景観をも付与することができるという優れた効果を一挙に奏させ得たものである。
【0008】
これに対し、従来の防草シートののり面敷設構造体では、その防草効果の寿命はせいぜい約2年程度にしかすぎなかったものである。
【0009】
本発明ののり面防草構造体は、のり面上に、防草シートを敷設し、その上にハニカムフレームを積層し、該ハニカムフレーム内に礫を充填した構造を有するものである。かかる防草シートおよび礫は、透水性を有し、雨水を地中に戻すという機能を有するものであり、植物に優しい構造体である。
【0010】
本発明でいう該礫は、砕石および砂利から選ばれた少なくとも1種を使用することができ、好ましくは粒径2mm以上、さらに好ましくは5〜100mmであるものが使用される。さらにかかる礫として、少なくとも1部に鋭角形状を有するものが、斜面でのころがりを防止することができて該シート固定安定化の上から好ましい。かかる礫には、除草剤を含有させておくのも好ましい。かかる除草剤に加えて、抗菌剤、防黴剤、防虫剤、芳香剤などの少なくとも1種を含有させるのも好ましい。かかる薬剤は、通常一般に市販されているものを使用することができる。また、かかる薬剤を礫に含有させる場合は、該薬剤を直接礫にまぜ込んだり、付着させたりしたもの、該薬剤を活性炭や多孔性樹脂粒子に吸着させたものを礫にまぜ込んだもの、さらには該薬剤を樹脂に混合し、これを礫と同等の大きさに細粉化したものを礫にまぜ込んだものなど、各種のものを単独または混用して使用することができる。また、さらに、かかる礫に、自然環境にあわせた色相に着色剤で着色したものを使用することにより、該色相によって自在にファッショナブルなのり面を演出することもできる。
【0011】
本発明の特徴は、防草シートの表面に、上述の如き礫との積層構造にあるが、かかる礫を安定に積層させて、好ましくは被覆するためにハニカムフレームを載置するところにある。かかるハニカムフレームは、織布、不織布、合成樹脂、木材、金属およびこれらの複合材から選ばれた少なくとも1種で構成することができる。かかるフレームは、のり面の勾配がきつくなる程、剛性の高いものが、該礫の安定した被覆状態を保持する上から好ましい。かかるハニカムフレームは、三角以上の多角形状孔の集合体であれば如何なる形状の孔の集合体でもよいが、好ましくは四角〜六角形状程度の多角形状孔の集合体が使用し易さと礫安定性の上からよい。該フレームの高さは、該礫で該防草シートを被覆状態で積層するのが好ましいので、のり面の勾配によっても左右されるものである。しかし、通常の場合、好ましくは1〜20cm、さらに好ましくは5〜15cmの高さのものを使用する。また、かかるフレームを、礫と同様に自然環境にあわせた色相に着色剤で着色したものを使用することもでき、色相によって自在にファッショナブルなのり面を演出することができる。
【0012】
本発明でいう防草シートは、遮光率が80%以上と高いものが好ましいが、好ましくは通気量が10〜50cc/cm2 /sec 、更に好ましくは15〜30cc/cm2 /sec であり、また、好ましくは透水係数が1×10−3cm/sec 以上、更に好ましくは1×10−2〜7×10−2cm/sec であるものがよい。防草シートとして、特に好ましくは、90〜95%の遮光率、15〜25cc/cm2 /sec の通気量および1×10−2〜5×10−2cm/sec の透水係数を有するものが使用される。本発明の防草シートは、全体の目付としても300〜1000 g/ m2 程度の重量でしかない。すなわち、防草シートの表面の繊維構造体部分の目付は、好ましくは200〜1000 g/ m2 、さらに好ましくは300〜500 g/ m2 程度であり、つまり、軽いシートでありながら防草機能、観賞性および安全性に、ともに優れた性能を有する極めて実用的なシートを提供することができるのである。
【0013】
本発明の防草シートは、主として道路や岸辺などののり面に敷設される性質上、タバコのポイ捨てに対する対策が要求される場合がある。このような要求に対しては、該シートを構成する不織布ならびに繊維構造体を難燃性繊維や難燃加工が施された繊維で構成することで対処することができる。
【0014】
かかる防草シートは、上述の機能を有するシートであれば、単糸デニールやシート厚さに制約はない。かかる通気性と透水性を有するシートであるから、周囲の雑草以外の観賞用の樹木や草花などの植物に必要な空気と水分を存分に与えることができるのである。かかるシートは、好ましくは合成繊維で構成されているのが、耐腐食性、シート強度や耐久性の上からよく、さらに長繊維不織布,短繊維不織布および織布から選ばれた少なくとも1種の組織からなるものが使用し易くてよい。特に、熱圧接接着された長繊維不織布は耐久性に優れていて好ましい。
【0015】
本発明でいう、貫通抵抗が1Kg以上、好ましくは3〜50Kg、さらに好ましくは7〜40Kgである不織布は、雑草の出芽(シュート)の貫通力に抵抗し得る機能を有しているものが使用される。雑草の出芽貫通力は1Kg未満程度の力であり、したがって、防草シートとしてはこれを満足する抵抗力を有していればよいのであるが、施工に際して作業者が踏みつけて不織布に損傷を与えたりすると、その部分では抵抗できなくなるので、このような場合を考慮すれば、好ましくは3〜50Kg、さらに7〜40Kgの貫通抵抗を有するシートを使用するのが好ましい。かかる貫通抵抗の測定方法を次に説明する。
【0016】
まず、直径7mmの貫通穴を有する座金の上に試料片を載せ、該貫通穴に対抗する直径6mmの押抜刃を用いて10mm/分の速度で試料片を貫通させたときの抵抗値を読取る。押抜刃の形状は、文房具のパンチの刃と同一であるが、先端のくぼみは4.5mm、刃先角度45度のものを用い、ランダムに20ケ所測定し、その平均値で表わす。
【0017】
本発明の場合、かかる不織布自体の遮光率が高いのが好ましいが、防草シート全体として、好ましくは遮光率が80%以上、更に好ましくは90%以上であれば、雑草の出芽を抑えることができる。したがって、不織布の表面が30度方向での光沢度30%以下の繊維構造体化、つまり起毛加工、タフティング加工されている場合などのように不織布自体が防草機能を有していなければならない場合には、該不織布の遮光率は、該繊維構造体による遮光率の上積みはあるものの、少なくとも80%であるものを使用するのが好ましい。かかる遮光率を維持するためには、たとえば、タフティングした場合には、孔が開けられるので、その孔をバッキング剤で塞ぐ必要があるし、さらに、かかるバッキングによって低下する透水性や通気性を配慮してバッキング加工するのが好ましい。したがって、バッキング剤としては、濃暗色、特に黒色の着色剤を含有させて、遮光率を維持しながら、該バッキング加工を部分的に、たとえばタフティング部分の畝のみに加工を施すなどの配慮をするのが好ましい。不織布自体に高い遮光率が要求される場合には、該不織布を構成する繊維の密度は、好ましくは少なくとも0.3 g/cm3 のものが使用される。かかる繊維密度を達成するためには、カレンダーロールで圧着するのが好ましく、また、圧接面積が10〜30%であるエンボロールを使用してエンボス加工したものも使用することができる。
【0018】
上述の遮光率は、直径10cmの穴を有する密閉された試験箱の底に受光部を載置し、試料の真上に取付けた光源からの光を、該受光部で受け、その受光量を照度計で測定し、試料装着の前と後での受光量の比で下式により算出する。なお該試験に使用する試料は、20cm×20cmの大きさに裁断したものを使用する。
【0019】
遮光率(%)=(1−T′/T)×100
式中、T:試料を装着しないときの照度(ルクス)
T′:試料を装着したときの照度(ルクス)
本発明の不織布を構成する繊維は、短繊維、長繊維のいずれでもよいが、貫通抵抗の上からは長繊維で構成されたものがよい。また、繊度も上述貫通抵抗を満足するものであれば、別に制約されないが、好ましくは平均繊度1デニール以上、さらに好ましくは平均繊度1〜15デニール程度の繊維を使用するのが好ましい。この場合、異繊度の繊維を混合、併用したものも本発明では使用することができ、上述の平均繊度とは、かかる場合を含むものである。また、遮光率を高めるために異形断面繊維を使用することも好ましい。
【0020】
本発明ののり面防草構造体は、長期間敷設放置されることが多く、したがって、繊維空隙部に空中の塵埃や砂埃が堆積して、そこに雑草が生え、繁殖することがある。そのために、該防草シート自体に、除草剤を含有させることは好ましいことである。
【0021】
すなわち、該防草シートに、該礫と同様の除草剤や着色剤、さらには抗菌剤、防黴剤、防虫剤、芳香剤などの少なくとも1種を含有させるのが好ましい。これらの薬剤は、不織布および繊維構造体を構成する繊維として、練り込みや樹脂加工、さらには薬剤散布をすることによって含有させることができる。たとえば、直接繊維形成性樹脂に練り込んだものを紡糸した繊維を使用したものでもよいが、かかる薬剤を含有する樹脂を繊維表面に付着させたり、不織布または繊維構造体表面に樹脂加工して付着させたものでもよい。
【0022】
本発明ののり防草構造体の敷設施工方法は、該防草シートをのり面の下部から順次上部に向けて敷設し、次いでその防草シート上にハニカムフレームを積層するが、この防草シートとハニカムフレームをのり面に係合する手段として、間欠的に任意の位置に杭を打つ方法が好ましく採用される。かかる後に該ハニカムフレーム内に、該礫を充填する。
【0023】
ところで、該ハニカムフレームは、該防草シートには別に杭のみに限らず、たとえば接着剤や縫製などの手段で係合されていてもよく、これをのり面に係合させる手段としては、上述のように、のり面上に敷設された該防草シートの上から打ち込まれた杭による手段以外に、のり面の頂上に設けられた立木、柵または杭と、ロープまたは金属線からなる線状体で吊り下げたり、さらに該頂上部の土壌に該防草シートの一部またはそれに係合させてなる係合部材(シート状物またはその類似物や金属製部材)を噛み込ませるなどの手段で係合してもよいのである。
【0024】
本発明ののり面防草構造体を図より詳細に説明する。図1は、本発明ののり面防草構造体の一例を示す概略図である。
【0025】
防草シート1は、たとえば2〜4m程度の幅で長さが約100m程度の巻径約30cm程度のロール状巻き姿で敷設施工現場へ移送される。これをのり面上で展張して敷設する。この展張した防草シート1の継部は、たとえば約15cm以上の寸法でオーバーラップさせるのが、防草機能の安全確保性の上から好ましい。
【0026】
この防草シート1の上に積層されるハニカムフレーム2の寸法は、たとえば幅10cm、厚さ13cm、長さ16.5mのジャバラ状の折り畳んだコンパクトな形態で移送され、これも現場で該防草シート上で展張する。ハニカムフレーム2の展張後の寸法は、約12m四方程度のものが施工し易くて好ましい。
【0027】
かかるハニカムフレームは展張状態を保持した状態を維持しておく必要があり、展張状態で杭3を打ち込む。この杭3は、のり面天端部で、1m間隔で1列に、またのり面部では展張されたハニカムフレーム2の両サイドで各々1列に1m間隔で打ち込んでおくのが好ましい。この杭3によって、ハニカムフレーム2の下地に敷設した防草シート1も同時にのり地面に確実に固定されるものである。この防草シート1とハニカムフレーム2とからなる積層シート構造物の該ハニカムフレーム2の孔内に礫4を充填する。この礫4は、防草シート1およびハニカムフレーム2の耐候性(紫外線劣化)を防止し、かつ、雑草種子の発芽を防止する機能を有する。さらに該礫に目的に応じた色相や模様を付したものを使用して、これを充填することにより、美観を備えた景観を演出することができる。
【0028】
【実施例】
以下の実施例によって本発明をさらに詳細に説明する。
実施例1
カーボンブラックを0.4%含むポリエチレンテレフタレートを290℃で金網のネットコンベアーに溶融紡出して黒色原着長繊維不織布ウェブを捕集し、該ウェブを構成する長繊維より融点が約30℃低い低融点繊維を混合して230℃のエンボスロールで、線圧20Kg/cmで圧接接着させて、目付200 g/ m2 、厚さ0.5mmの黒色の長繊維不織布シートからなる基布を得た。
【0029】
こうして得られた防草シートを1:1.5勾配(34゜)ののり面に敷設し、この上にハニカムフレームを展張した後、その状態を維持しながら杭で固定し、その後、該ハニカムフレーム内に礫を充填した。
こののり面防草構造体について、施工5年経過後の1m2 当たりの雑草出芽繁殖状況の結果を表1に示す。
【0030】
比較例1
従来の除草施工として、のり面に防草シートを露出した状態で敷設した場合の施工5年経過後の1m2 当たりの雑草出芽繁殖状況の結果を表1に示す。
【0031】
表1から明らかなように、実施例1では、施工5年経過後の単位面積当たりのり面の雑草出芽は全く確認されなかったのに対して、比較例1の場合には、合成繊維の防草シートが紫外線劣化により若干の破れが発生して、そこから多種の雑草が出芽し、一部に繁殖した状況が確認された。
【0032】
【表1】
実施例2〜5
実施例1において、ハニカムフレームを、防草シートに、予め接着剤および縫製によって係合したハニカムフレーム付き防草シートを2種形成し、これらの構造シートを、のり面の頂上に設けていた杭に金属線で吊り下げてのり面に係合させた(実施例2、3)。
【0033】
この実施例2において、一つは該防草シートの一部をのり面の頂上付近の土壌に噛み込ませて係合させ、もう一つは、該防草シートに縫製接合させた網状シートをのり面の頂上付近の土壌に噛み込ませて、それぞれのり面に係合させた(実施例4、5)。
【0034】
以上、実施例1の杭を用いる手段以外ののり面係合手段について、施工敷設
した例について、実施例1と同様の観察をしたところ、実施例1と同様の係合維持状況を示し、かつ、施工5年経過後の単位面積当たりのり面の雑草出芽は全く確認されなかった。
【0035】
【発明の効果】
本発明ののり面防草構造体は、防草機能に優れている上に、防草シートやハニカムフレームの耐候性(紫外線劣化防止性)にも優れているので、長期間の実用に耐えうるものであり、さらに、施工が簡単容易であり、この構造体の材料を現場に運搬して、即座に所定ののり面に施工することができる効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ののり面防草構造体の防草方法断面の一例を示す概略図である。
【図2】本発明ののり面防草構造体で、ハニカムフレーム内に礫を充填した場合の一例を示す概略図である。
【符号の説明】
1:防草シート
2:ハニカムフレーム
3:杭
4:礫
【発明の属する技術分野】
本発明は、長寿命化された構造体で、かつ、のり面の雑草の繁殖も出芽も防止することのできるのり面防草構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、のり面の防草対策としては、防草シートをのり面上に防草シートを敷設するだけであった。かかるシートの敷設に際しては、U字杭や長手の釘を打込む方法で固定されていたものであるが、その場合、防草シートは裸のままで露出しているのが通常であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようなのり面の防草構造体では、露出した該防草シートが紫外線により劣化し易く、一部破壊して、その部分から根の強い雑草種が出芽して繁殖し、景観を損なっている状態にあるものが多々見られのが実状であった。
【0004】
本発明は、かかる従来技術に鑑み、のり面に敷設された防草シートを確実に固定し、かつ、該防草シートの長寿命化と防炎対策を同時に満足するとともに美観の向上を図ることができるのり面防草構造体を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、かかる課題を解決するために、次のような手段を採用する。すなわち、本発明ののり面防草構造体は、のり面上に、防草シートを敷設し、その上にハニカムフレームを積層し、該ハニカムフレーム内に礫を充填したことを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明は、防草シートの紫外線劣化を阻止するとともにその固定化と美観を向上させる技術について鋭意検討したところ、防草シートにハニカムフレームを積層して、このハニカム内に礫を充填したところ、かかる課題を一挙に達成することを究明したものである。
【0007】
すなわち、のり面に敷設した防草シートの耐候性改善策として、該防草シートを礫で被覆したところ、紫外線防止とともに該シートの固定化も達成されること、礫で表面が被覆されていることから防炎機能が付与され、さらに該礫やフレームを自然環境に合致した色相に着色することで、景観をも美化することができ、単にのり面の雑草繁殖を防止するという目的のみならず、該防草シートの大幅な長寿命化および安定固定化を達成し、さらには美しい景観をも付与することができるという優れた効果を一挙に奏させ得たものである。
【0008】
これに対し、従来の防草シートののり面敷設構造体では、その防草効果の寿命はせいぜい約2年程度にしかすぎなかったものである。
【0009】
本発明ののり面防草構造体は、のり面上に、防草シートを敷設し、その上にハニカムフレームを積層し、該ハニカムフレーム内に礫を充填した構造を有するものである。かかる防草シートおよび礫は、透水性を有し、雨水を地中に戻すという機能を有するものであり、植物に優しい構造体である。
【0010】
本発明でいう該礫は、砕石および砂利から選ばれた少なくとも1種を使用することができ、好ましくは粒径2mm以上、さらに好ましくは5〜100mmであるものが使用される。さらにかかる礫として、少なくとも1部に鋭角形状を有するものが、斜面でのころがりを防止することができて該シート固定安定化の上から好ましい。かかる礫には、除草剤を含有させておくのも好ましい。かかる除草剤に加えて、抗菌剤、防黴剤、防虫剤、芳香剤などの少なくとも1種を含有させるのも好ましい。かかる薬剤は、通常一般に市販されているものを使用することができる。また、かかる薬剤を礫に含有させる場合は、該薬剤を直接礫にまぜ込んだり、付着させたりしたもの、該薬剤を活性炭や多孔性樹脂粒子に吸着させたものを礫にまぜ込んだもの、さらには該薬剤を樹脂に混合し、これを礫と同等の大きさに細粉化したものを礫にまぜ込んだものなど、各種のものを単独または混用して使用することができる。また、さらに、かかる礫に、自然環境にあわせた色相に着色剤で着色したものを使用することにより、該色相によって自在にファッショナブルなのり面を演出することもできる。
【0011】
本発明の特徴は、防草シートの表面に、上述の如き礫との積層構造にあるが、かかる礫を安定に積層させて、好ましくは被覆するためにハニカムフレームを載置するところにある。かかるハニカムフレームは、織布、不織布、合成樹脂、木材、金属およびこれらの複合材から選ばれた少なくとも1種で構成することができる。かかるフレームは、のり面の勾配がきつくなる程、剛性の高いものが、該礫の安定した被覆状態を保持する上から好ましい。かかるハニカムフレームは、三角以上の多角形状孔の集合体であれば如何なる形状の孔の集合体でもよいが、好ましくは四角〜六角形状程度の多角形状孔の集合体が使用し易さと礫安定性の上からよい。該フレームの高さは、該礫で該防草シートを被覆状態で積層するのが好ましいので、のり面の勾配によっても左右されるものである。しかし、通常の場合、好ましくは1〜20cm、さらに好ましくは5〜15cmの高さのものを使用する。また、かかるフレームを、礫と同様に自然環境にあわせた色相に着色剤で着色したものを使用することもでき、色相によって自在にファッショナブルなのり面を演出することができる。
【0012】
本発明でいう防草シートは、遮光率が80%以上と高いものが好ましいが、好ましくは通気量が10〜50cc/cm2 /sec 、更に好ましくは15〜30cc/cm2 /sec であり、また、好ましくは透水係数が1×10−3cm/sec 以上、更に好ましくは1×10−2〜7×10−2cm/sec であるものがよい。防草シートとして、特に好ましくは、90〜95%の遮光率、15〜25cc/cm2 /sec の通気量および1×10−2〜5×10−2cm/sec の透水係数を有するものが使用される。本発明の防草シートは、全体の目付としても300〜1000 g/ m2 程度の重量でしかない。すなわち、防草シートの表面の繊維構造体部分の目付は、好ましくは200〜1000 g/ m2 、さらに好ましくは300〜500 g/ m2 程度であり、つまり、軽いシートでありながら防草機能、観賞性および安全性に、ともに優れた性能を有する極めて実用的なシートを提供することができるのである。
【0013】
本発明の防草シートは、主として道路や岸辺などののり面に敷設される性質上、タバコのポイ捨てに対する対策が要求される場合がある。このような要求に対しては、該シートを構成する不織布ならびに繊維構造体を難燃性繊維や難燃加工が施された繊維で構成することで対処することができる。
【0014】
かかる防草シートは、上述の機能を有するシートであれば、単糸デニールやシート厚さに制約はない。かかる通気性と透水性を有するシートであるから、周囲の雑草以外の観賞用の樹木や草花などの植物に必要な空気と水分を存分に与えることができるのである。かかるシートは、好ましくは合成繊維で構成されているのが、耐腐食性、シート強度や耐久性の上からよく、さらに長繊維不織布,短繊維不織布および織布から選ばれた少なくとも1種の組織からなるものが使用し易くてよい。特に、熱圧接接着された長繊維不織布は耐久性に優れていて好ましい。
【0015】
本発明でいう、貫通抵抗が1Kg以上、好ましくは3〜50Kg、さらに好ましくは7〜40Kgである不織布は、雑草の出芽(シュート)の貫通力に抵抗し得る機能を有しているものが使用される。雑草の出芽貫通力は1Kg未満程度の力であり、したがって、防草シートとしてはこれを満足する抵抗力を有していればよいのであるが、施工に際して作業者が踏みつけて不織布に損傷を与えたりすると、その部分では抵抗できなくなるので、このような場合を考慮すれば、好ましくは3〜50Kg、さらに7〜40Kgの貫通抵抗を有するシートを使用するのが好ましい。かかる貫通抵抗の測定方法を次に説明する。
【0016】
まず、直径7mmの貫通穴を有する座金の上に試料片を載せ、該貫通穴に対抗する直径6mmの押抜刃を用いて10mm/分の速度で試料片を貫通させたときの抵抗値を読取る。押抜刃の形状は、文房具のパンチの刃と同一であるが、先端のくぼみは4.5mm、刃先角度45度のものを用い、ランダムに20ケ所測定し、その平均値で表わす。
【0017】
本発明の場合、かかる不織布自体の遮光率が高いのが好ましいが、防草シート全体として、好ましくは遮光率が80%以上、更に好ましくは90%以上であれば、雑草の出芽を抑えることができる。したがって、不織布の表面が30度方向での光沢度30%以下の繊維構造体化、つまり起毛加工、タフティング加工されている場合などのように不織布自体が防草機能を有していなければならない場合には、該不織布の遮光率は、該繊維構造体による遮光率の上積みはあるものの、少なくとも80%であるものを使用するのが好ましい。かかる遮光率を維持するためには、たとえば、タフティングした場合には、孔が開けられるので、その孔をバッキング剤で塞ぐ必要があるし、さらに、かかるバッキングによって低下する透水性や通気性を配慮してバッキング加工するのが好ましい。したがって、バッキング剤としては、濃暗色、特に黒色の着色剤を含有させて、遮光率を維持しながら、該バッキング加工を部分的に、たとえばタフティング部分の畝のみに加工を施すなどの配慮をするのが好ましい。不織布自体に高い遮光率が要求される場合には、該不織布を構成する繊維の密度は、好ましくは少なくとも0.3 g/cm3 のものが使用される。かかる繊維密度を達成するためには、カレンダーロールで圧着するのが好ましく、また、圧接面積が10〜30%であるエンボロールを使用してエンボス加工したものも使用することができる。
【0018】
上述の遮光率は、直径10cmの穴を有する密閉された試験箱の底に受光部を載置し、試料の真上に取付けた光源からの光を、該受光部で受け、その受光量を照度計で測定し、試料装着の前と後での受光量の比で下式により算出する。なお該試験に使用する試料は、20cm×20cmの大きさに裁断したものを使用する。
【0019】
遮光率(%)=(1−T′/T)×100
式中、T:試料を装着しないときの照度(ルクス)
T′:試料を装着したときの照度(ルクス)
本発明の不織布を構成する繊維は、短繊維、長繊維のいずれでもよいが、貫通抵抗の上からは長繊維で構成されたものがよい。また、繊度も上述貫通抵抗を満足するものであれば、別に制約されないが、好ましくは平均繊度1デニール以上、さらに好ましくは平均繊度1〜15デニール程度の繊維を使用するのが好ましい。この場合、異繊度の繊維を混合、併用したものも本発明では使用することができ、上述の平均繊度とは、かかる場合を含むものである。また、遮光率を高めるために異形断面繊維を使用することも好ましい。
【0020】
本発明ののり面防草構造体は、長期間敷設放置されることが多く、したがって、繊維空隙部に空中の塵埃や砂埃が堆積して、そこに雑草が生え、繁殖することがある。そのために、該防草シート自体に、除草剤を含有させることは好ましいことである。
【0021】
すなわち、該防草シートに、該礫と同様の除草剤や着色剤、さらには抗菌剤、防黴剤、防虫剤、芳香剤などの少なくとも1種を含有させるのが好ましい。これらの薬剤は、不織布および繊維構造体を構成する繊維として、練り込みや樹脂加工、さらには薬剤散布をすることによって含有させることができる。たとえば、直接繊維形成性樹脂に練り込んだものを紡糸した繊維を使用したものでもよいが、かかる薬剤を含有する樹脂を繊維表面に付着させたり、不織布または繊維構造体表面に樹脂加工して付着させたものでもよい。
【0022】
本発明ののり防草構造体の敷設施工方法は、該防草シートをのり面の下部から順次上部に向けて敷設し、次いでその防草シート上にハニカムフレームを積層するが、この防草シートとハニカムフレームをのり面に係合する手段として、間欠的に任意の位置に杭を打つ方法が好ましく採用される。かかる後に該ハニカムフレーム内に、該礫を充填する。
【0023】
ところで、該ハニカムフレームは、該防草シートには別に杭のみに限らず、たとえば接着剤や縫製などの手段で係合されていてもよく、これをのり面に係合させる手段としては、上述のように、のり面上に敷設された該防草シートの上から打ち込まれた杭による手段以外に、のり面の頂上に設けられた立木、柵または杭と、ロープまたは金属線からなる線状体で吊り下げたり、さらに該頂上部の土壌に該防草シートの一部またはそれに係合させてなる係合部材(シート状物またはその類似物や金属製部材)を噛み込ませるなどの手段で係合してもよいのである。
【0024】
本発明ののり面防草構造体を図より詳細に説明する。図1は、本発明ののり面防草構造体の一例を示す概略図である。
【0025】
防草シート1は、たとえば2〜4m程度の幅で長さが約100m程度の巻径約30cm程度のロール状巻き姿で敷設施工現場へ移送される。これをのり面上で展張して敷設する。この展張した防草シート1の継部は、たとえば約15cm以上の寸法でオーバーラップさせるのが、防草機能の安全確保性の上から好ましい。
【0026】
この防草シート1の上に積層されるハニカムフレーム2の寸法は、たとえば幅10cm、厚さ13cm、長さ16.5mのジャバラ状の折り畳んだコンパクトな形態で移送され、これも現場で該防草シート上で展張する。ハニカムフレーム2の展張後の寸法は、約12m四方程度のものが施工し易くて好ましい。
【0027】
かかるハニカムフレームは展張状態を保持した状態を維持しておく必要があり、展張状態で杭3を打ち込む。この杭3は、のり面天端部で、1m間隔で1列に、またのり面部では展張されたハニカムフレーム2の両サイドで各々1列に1m間隔で打ち込んでおくのが好ましい。この杭3によって、ハニカムフレーム2の下地に敷設した防草シート1も同時にのり地面に確実に固定されるものである。この防草シート1とハニカムフレーム2とからなる積層シート構造物の該ハニカムフレーム2の孔内に礫4を充填する。この礫4は、防草シート1およびハニカムフレーム2の耐候性(紫外線劣化)を防止し、かつ、雑草種子の発芽を防止する機能を有する。さらに該礫に目的に応じた色相や模様を付したものを使用して、これを充填することにより、美観を備えた景観を演出することができる。
【0028】
【実施例】
以下の実施例によって本発明をさらに詳細に説明する。
実施例1
カーボンブラックを0.4%含むポリエチレンテレフタレートを290℃で金網のネットコンベアーに溶融紡出して黒色原着長繊維不織布ウェブを捕集し、該ウェブを構成する長繊維より融点が約30℃低い低融点繊維を混合して230℃のエンボスロールで、線圧20Kg/cmで圧接接着させて、目付200 g/ m2 、厚さ0.5mmの黒色の長繊維不織布シートからなる基布を得た。
【0029】
こうして得られた防草シートを1:1.5勾配(34゜)ののり面に敷設し、この上にハニカムフレームを展張した後、その状態を維持しながら杭で固定し、その後、該ハニカムフレーム内に礫を充填した。
こののり面防草構造体について、施工5年経過後の1m2 当たりの雑草出芽繁殖状況の結果を表1に示す。
【0030】
比較例1
従来の除草施工として、のり面に防草シートを露出した状態で敷設した場合の施工5年経過後の1m2 当たりの雑草出芽繁殖状況の結果を表1に示す。
【0031】
表1から明らかなように、実施例1では、施工5年経過後の単位面積当たりのり面の雑草出芽は全く確認されなかったのに対して、比較例1の場合には、合成繊維の防草シートが紫外線劣化により若干の破れが発生して、そこから多種の雑草が出芽し、一部に繁殖した状況が確認された。
【0032】
【表1】
実施例2〜5
実施例1において、ハニカムフレームを、防草シートに、予め接着剤および縫製によって係合したハニカムフレーム付き防草シートを2種形成し、これらの構造シートを、のり面の頂上に設けていた杭に金属線で吊り下げてのり面に係合させた(実施例2、3)。
【0033】
この実施例2において、一つは該防草シートの一部をのり面の頂上付近の土壌に噛み込ませて係合させ、もう一つは、該防草シートに縫製接合させた網状シートをのり面の頂上付近の土壌に噛み込ませて、それぞれのり面に係合させた(実施例4、5)。
【0034】
以上、実施例1の杭を用いる手段以外ののり面係合手段について、施工敷設
した例について、実施例1と同様の観察をしたところ、実施例1と同様の係合維持状況を示し、かつ、施工5年経過後の単位面積当たりのり面の雑草出芽は全く確認されなかった。
【0035】
【発明の効果】
本発明ののり面防草構造体は、防草機能に優れている上に、防草シートやハニカムフレームの耐候性(紫外線劣化防止性)にも優れているので、長期間の実用に耐えうるものであり、さらに、施工が簡単容易であり、この構造体の材料を現場に運搬して、即座に所定ののり面に施工することができる効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ののり面防草構造体の防草方法断面の一例を示す概略図である。
【図2】本発明ののり面防草構造体で、ハニカムフレーム内に礫を充填した場合の一例を示す概略図である。
【符号の説明】
1:防草シート
2:ハニカムフレーム
3:杭
4:礫
Claims (16)
- のり面上に、防草シートを敷設し、その上にハニカムフレームを積層し、該ハニカムフレーム内に礫を充填したことを特徴とするのり面防草構造体。
- 該礫が、砕石および砂利から選ばれた少なくとも1種である請求項1記載ののり面防草構造体。
- 該礫が、粒径2mm以上のものである請求項1記載ののり面防草構造体。
- 該礫が、少なくとも1部に鋭角形状を有するものであり、かつ、その粒径が5〜100mmの範囲にあるものである請求項1〜3のいずれかに記載ののり面防草構造体。
- 該礫が、除草剤を含有するものである請求項1〜4のいずれかに記載ののり面防草構造体。
- 該礫およびハニカムフレームの少なくとも一方が、着色されている請求項1〜5のいずれかに記載ののり面防草構造体。
- 該防草シートが、貫通抵抗が1Kg以上,遮光率が80%以上で、かつ、透水係数が1×10-3cm/sec 以上である請求項1記載ののり面防草構造体。
- 該防草シートが、長繊維不織布,短繊維不織布および織布から選ばれた少なくとも1種の合成繊維シートである請求項1または7記載ののり面防草構造体。
- 該長繊維不織布が、熱圧接接着されたものである請求項8記載ののり面防草構造体。
- 該防草シートが、除草剤を含有するものである請求項1および7〜9のいずれかに記載ののり面防草構造体。
- 該ハニカムフレームが、不織布、合成樹脂、木材、金属およびこれらの複合材から選ばれた少なくとも1種である請求項1記載ののり面防草構造体。
- 該ハニカムフレームが、多角形状孔の集合体からなり、かつ、該孔1個の面積が、100cm2 〜10000cm2 である請求項1および11のいずれかに記載ののり面防草構造体。
- 該ハニカムフレームが、直径10〜100cmの円に内接する多角形状孔の集合体である請求項1および11〜12のいずれかに記載ののり面防草構造体。
- 該ハニカムフレームが、該防草シートに接着剤、縫製および杭から選ばれた少なくとも1種で係合されている請求項1および11〜13のいずれかに記載ののり面防草構造体。
- 該ハニカムフレームおよび該防草シートが、のり面上に敷設された該防草シートの上から打ち込まれた杭によってのり面に係合されている請求項1および11〜14のいずれかに記載ののり面防草構造体。
- 該ハニカムフレームおよび該防草シートが、のり面の頂上に設けられた立木、柵または杭と、ロープまたは金属線からなる線状体で吊り下げ状態でのり面に係合されている請求項1および11〜15のいずれかに記載ののり面防草構造体。
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