JP3561668B2 - 自動販売機の商品収納払出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の商品を販売機本体内に前後方向に並べて収納するとともに、収納した商品を販売時に前方に払い出す自動販売機の商品収納払出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の自動販売機の商品収納払出装置として、販売機本体内に上下方向に並べて配置され、多数の商品を前後方向に並べて収納する商品通路を有する複数の商品ラックと、各商品ラックの商品通路内に配置され、商品を商品通路から払い出すためのプッシャとを備えたものが知られている。このような商品収納払出装置では、プッシャは、商品通路の前後端部間を移動自在に構成されており、販売時に、商品通路内に収納された商品全体を、後方から押圧することにより前方に所定距離だけ移動させ、商品通路の前端の払出口から最前位置の販売商品を払い出すのが一般的である。
【0003】
また、近年の商品の多様化に伴い、上記のような商品収納払出装置において、径が一定ではない商品、例えば、上端部につばを有する逆円錐台形のカップ商品などを販売する場合が増加している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の商品収納払出装置によれば、収納したカップ商品を払い出す場合に、その収納姿勢が乱れることがある。すなわち、この商品収納払出装置では、商品通路に収納されたカップ商品は、プッシャにより、隣り合うカップ商品のつば同士が当接した状態で前方に押される。このため、カップ商品のうちの一部が上方に浮き上がったり、前後方向に傾いたりすることがある。これは、カップ商品の形状が逆円錐台形であることにより、円筒形の缶商品などと比べ、重心が上側にありかつ下面の面積がつば部より小さいことで傾きやすいことや、カップ商品同士がつば部の部分のみで接触しているので、つば部が引っかかることで姿勢を崩しやすいことによるものである。特に、このような姿勢の乱れは、商品の底面の摩擦抵抗が大きい場合に発生しやすいとともに、商品通路の払出口付近で発生しやすい。すなわち、払出口付近では、販売商品が払い出される際に前方に傾くと、そのつば部が後方の次販商品のつば部に引っかかったり、販売商品が次販商品を蹴飛ばしたりすることがあり、このため、次販商品を含むそれ以降の商品の姿勢が乱れやすい。このようにカップ商品の収納姿勢が乱れると、商品の払い出し動作が正常に行われなくなり、最悪の場合には、商品の不販売などを起こすおそれがある。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、つば付きのカップ商品のような逆円錐台形の商品でも、収納姿勢の乱れを防止できることで、安定して確実かつスムーズに払い出すことができる自動販売機の商品収納払出装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の自動販売機の商品収納払出装置は、複数の商品を前後方向に並べて収納するとともに、収納した商品を販売時に前方に払い出す自動販売機の商品収納払出装置であって、前端に払出口を有し、複数の商品を前後方向に並べて収納するための商品通路と、商品の販売時に、商品通路内に収納された複数の商品を後方から押圧することで前方に移動させることにより、最前位置の販売商品を商品通路の払出口から外部に払い出すプッシャと、前後方向に延び、商品通路に収納された複数の商品のうちの少なくとも一部の商品に対して上方から近接する案内部を有し、複数の商品が前方に移動するときに、少なくとも一部の商品の上面が案内部に接することにより、少なくとも一部の商品を、その前後方向の傾きを阻止しながら案内するガイドと、を備えることを特徴とする。
【0007】
この自動販売機の商品収納払出装置によれば、商品の販売時、プッシャに押圧されることで、商品通路に収納された複数の商品が前方に移動する際に、少なくとも一部の商品は、その上面がガイドの案内部に接することにより、前後方向に傾かないようにしながら、ガイドによって案内される。これにより、商品がカップ商品の場合でも、少なくとも一部の商品が上方に浮き上がったり、商品が前後に傾いたりするのを、ガイドにより防止することができる。したがって、ガイドを商品の収納姿勢が乱れやすい箇所に適切に配置することにより、商品の収納姿勢の乱れを防止でき、その結果、カップ商品のような逆円錐台形の商品を安定して確実かつスムーズに払い出すことができる。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載の自動販売機の商品収納払出装置において、ガイドは、商品通路を画成する壁に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする。
【0009】
この自動販売機の商品収納払出装置によれば、収納姿勢が乱れにくくガイドの不要な商品、例えば缶商品などを収納する場合に、ガイドを商品通路の壁から取り外すことにより、ローディング作業を容易に行うことができる。
【0010】
請求項3の発明は、請求項2に記載の自動販売機の商品収納払出装置において、ガイドは、商品通路の壁に着脱自在に取り付けられ、互いに平行に上下方向に延びる複数の長孔を有するサポート板と、このサポート板に取り付けられ、案内部を構成するガイド板と、を備えており、ガイド板は、サポート板の複数の長孔に抜け止め状態で上下方向に移動自在にそれぞれ係合する複数の爪と、複数の商品の上面に同時に接する本体板部とを一体に備えていることを特徴とする。
【0011】
この自動販売機の商品収納払出装置によれば、ガイド板の複数の爪がそれぞれ、サポート板の複数の長孔に抜け止め状態で上下方向に移動自在に係合しているので、商品通路に収納する商品の品目の変更に伴って商品の高さが変わる場合でも、変更された商品の高さに応じて、ガイド板を上下方向にスライドさせ、その本体板部を商品の上面に接する状態にすることができる。また、この本体板部は、複数の商品の上面に同時に接するので、販売時に、1つの商品が前方に移動することで本体板部から外れるときでも、ガイド板は、その本体板部が外れる商品のすぐ後ろの商品に接することにより、落下することなく商品の上面に接する高さを保つ。このため、ガイド板の後方に多数の商品が収納されている場合でも、販売時に、これらの商品が前方へ移動する際に、これらの商品をガイド板により確実に案内することができる。以上のように、1つのガイドにより、様々な高さのカップ商品などを、その上面にガイド板を載せるようにするだけで、収納姿勢の乱れを防止しながら案内することができる。さらに、ガイドを2つの板部品で構成できるので、その設置スペースをコンパクトにすることができる。
【0012】
請求項4の発明は、請求項3に記載の自動販売機の商品収納払出装置において、ガイド板は、本体板部から所定角度をなして延び、サポート板に当接することにより、ガイド板がサポート板に対して第2所定角度以上、上方へ回動するのを阻止するストッパ部をさらに備えることを特徴とする。
【0013】
この自動販売機の商品収納払出装置によれば、ガイド板に接する商品が傾いたり、上方に浮いたりすることで、ガイド板を上方に回動させる力が作用しても、ストッパ部によりガイド板の第2所定角度以上の回動を阻止することができる。これにより、それ以上の商品の傾きや浮き上がりを防止でき、商品の収納姿勢の乱れをより確実に防止することができる。
【0014】
請求項5の発明は、請求項3または4に記載の自動販売機の商品収納払出装置において、サポート板の複数の長孔の各々は、所定の幅を有し、上下方向に延びる縦長孔部と、この縦長孔部の上下方向の一端部に形成され、縦長孔部よりも幅の広い幅広孔部とで構成され、ガイド板の複数の爪の各々は、本体板部から外方に突出し、縦長孔部に移動自在に係合する係合部と、この係合部の先端部に形成され、幅広孔部を介して長孔に挿入されるとともに、縦長孔部に抜け止め状態で係合する抜止部とで構成されていることを特徴とする。
【0015】
この自動販売機の商品収納払出装置によれば、ガイド板の各爪の抜止部を、幅広孔部を介して、長孔の縦長孔部に抜け止め状態で係合させ、係合部を縦長孔部に移動自在に係合させることができる。さらに、ガイド板の各爪の抜止部を、幅広孔部を介して長孔から着脱することができる。このように、係合部および抜止部で構成された爪と、縦長孔部および幅広孔部で構成された長孔という比較的、単純な形状の構成により、ガイド板をサポート板に対して着脱自在にすることができる。これにより、ガイドの不要な商品を収納する場合に、ガイド板のみを取り外すこともでき、その取外作業も容易に行うことができる。
【0016】
請求項6の発明は、請求項3ないし5のいずれかに記載の自動販売機の商品収納払出装置において、本体板部の後部は、斜め後ろ上がりに形成されていることを特徴とする。
【0017】
この自動販売機の商品収納払出装置によれば、販売時に、ガイド板よりも後方に位置する商品は、ガイド板の後部に引っかかったり、それによって姿勢を崩したりすることなく、ガイド板の下側に円滑に案内され、本体板部に接した状態になる。
【0018】
請求項7の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の自動販売機の商品収納払出装置において、ガイドの案内部は、販売商品およびそのすぐ後ろ側に位置する次販商品に対して近接するように設けられていることを特徴とする。
【0019】
この自動販売機の商品収納払出装置によれば、販売時に、特に収納姿勢の乱れやすい販売商品およびそのすぐ後ろ側に位置する次販商品をガイドで案内することができるので、小さくコンパクトな装置により商品の収納姿勢の乱れを効果的に防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る自動販売機の商品収納払出装置について説明する。図1および図2は、本実施形態による商品収納払出装置1を組み込んだ自動販売機2の内部を示している(一部のみ図示)。この自動販売機2は、横長ボックス状の販売機本体3(一部のみ図示)内に、つば付きのカップ商品S1やびん商品S2などの多品目の商品Sを前後方向に並べて収納するとともに、商品Sを前面の透明なドア(図示せず)を通して見えるようにした、いわゆるショーケース型のものである。自動販売機2は、販売機本体3と、商品Sを収納するとともに販売時にこれを払い出す商品収納払出装置1と、販売時に、商品収納払出装置1から払い出された商品Sを受け取り、搬出する商品エレベータ(図示せず)とを備えている。
【0021】
商品収納払出装置1は、販売機本体3内の商品収納室4に引き出し自在に格納された多数の商品ラック10(2つのみ図示)を備えている。各商品ラック10は、販売機本体3の側壁3aに着脱自在に取り付けられており、その取付位置を変更することで、上下の商品ラック10,10との間隔を互いに変更できるようになっている。商品ラック10は、矩形の棚板11(一部のみ図示)と、この棚板11に着脱自在に取り付けられ、棚板11上を左右方向に仕切る複数の仕切壁12(2つのみ図示)と、この仕切壁12に前後方向に移動自在に取り付けられたプッシャ13と、仕切壁12の上面の前部に取り付けられたガイド14とを備えている。各2つの仕切壁12,12間には、前後方向に延びる商品通路10aが画成されている。商品通路10aには、異なる高さの2種類のカップ商品S1やびん商品S2などが収納され(図1参照)、各商品通路10aには、同一品目の商品Sが収納される。また、各商品通路10aの前端は、商品Sを払い出すための払出口10bになっている。
【0022】
棚板11は、鋼板を曲げ加工することにより作製されており、商品通路10aの底を構成する平らな底壁11aと、底壁11aの左右端部から上方に折れ曲がった左右の側壁11b,11b(1つのみ図示)とを備えている。この底壁11aの前端部は、緩やかに斜め前上がりに形成されており、これにより、商品通路10aの最前位置の販売商品Sが振動などで払出口10bから誤って払い出されるのが防止される。
【0023】
また、プッシャ13は、仕切壁12の右側面から商品通路10a内に突出しており、仕切壁12に沿って前後方向に移動自在になっている。このプッシャ13は、販売時に、前述した商品エレベータに駆動されることより、前方に移動し、商品通路10aの最前位置の販売商品Sを払出口10bから前方に払い出す。
【0024】
次に、ガイド14について説明する。図2および図3に示すように、ガイド14は、仕切壁12の水平な上面の前部に取り付けられたサポート板15と、このサポート板15に取り付けられたガイド板16(案内部)とを備えている。これらサポート板15およびガイド板16は、ともに鋼板をプレス加工および曲げ加工することによって作製されている。
【0025】
サポート板15は、前後方向に水平に延びる基部15aと、この基部15aの左端から斜め右上がりに延び、さらに上方に延びる案内壁部15bとを備えている。基部15aの前後端部にはそれぞれ、前後の孔15c,15dが形成されている。前孔15cは丸孔であり、後孔15dは前後方向に少し長い長孔である。一方、仕切壁12の上面の前部には、これらの前後の孔15c,15dにそれぞれ対応する2つのねじ穴(図示せず)が形成されている。これら2つのねじ穴にはそれぞれ、2つのねじ17,17が前後の孔15c,15dを介してねじ込まれており、これにより、サポート板15は、仕切壁12に対して着脱自在に取り付けられている。また、各ねじ17は、手で容易に回すことができる円盤状のつまみ付きねじで構成されている。
【0026】
また、案内壁部15bには、前後2つの長孔15e,15eが形成されており、これらの長孔15e,15eは、案内壁部15bの上下端部間に互いに平行に上下方向に延びている。各長孔15eは、所定の幅を有し、上下方向に延びる縦長孔部15fと、この縦長孔部15fの下端から前後に延びる横孔部15g(幅広孔部)とから、逆さT字形に形成されている。
【0027】
一方、ガイド板16は、矩形の本体板部16aと、この本体板部16aの中央部の右端から上方に延びるストッパ部16bと、このストッパ部16bの前後の位置で本体板部16aから右方に突出する前後2つの爪16c,16cとを備えている。本体板部16aの後部は、斜め後ろ上がりに形成されており、後部以外の部分は、平らに前後方向に延び、前後に並んだ2つのカップ商品S1の上面に同時に所定幅以上で当接可能な長さと幅を有している。また、ストッパ部16bは、本体板部16aに対して直角(所定角度)に延びており、ガイド板16が水平な姿勢にあるとき、すなわち本体板部16aがサポート板15に対して直角(第2所定角度)になっているときに、サポート板15の左面に当接する。
【0028】
また、各爪16cは、各長孔15eに抜け止め状態でかつ上下方向に移動自在に係合している。具体的には、爪16cは、本体板部16aから右方に突出し、縦長孔部15fに係合する係合部16dと、この係合部16dの先端から前後に延びる抜止部16eとから、T字形に形成されている。係合部16dは、縦長孔部15fに緩く係合しており、これにより、ガイド板16は縦長孔部15fに沿って上下方向に移動自在である。また、抜止部16eの幅は、横孔部15gよりも少し狭く、かつ縦長孔部15fよりもかなり広くなっている。以上の構成により、ガイド板16は、抜止部16eおよび横孔部15gを介してサポート板15い着脱可能であるとともに、サポート板15の縦長孔部15fから抜けないようになっている。また、図1の左下の商品通路10aのように、商品通路10aに商品Sが収納されていない状態では、爪16cの抜止部16eが、長孔15eの縦長孔部15fに係止されることで、ガイド板16は、斜め左下がりの姿勢に保持される。さらに、図1の下側中央の2つの商品通路10aのように、カップ商品S1が収納されている場合には、ストッパ部16bがサポート板15に当接し、かつ抜止部16eが縦長孔部15fに係止されることで、ガイド板16は、カップ商品S1の上面に当接した状態で、水平な姿勢に保持される。
【0029】
以上のように構成されたガイド14は、以下に述べるように商品ラック10に取り付けられる。まず、サポート板15の前後の孔15c,15dを、仕切壁12の上面の2つのねじ穴に対して位置合わせした後、ねじ17を孔15c,15dを介してねじ穴にねじ込むことにより、サポート板15を仕切壁12に固定する。前述したように後孔15dが長孔であることにより、この取付作業の際に、2つのねじ穴間のピッチが製造誤差により規定値から少しずれていても、ずれにかかわらず、ねじ17をねじ穴に容易にねじ込むことができる。
【0030】
次に、ガイド板16の爪16cを、サポート板15の対応する長孔15eに係合させることにより、ガイド板16をサポート板15に取り付ける。すなわち、爪16cの抜止部16eを長孔15eの横孔部15gに挿入し、ガイド板16を上方に移動させた後、ガイド板16から手を離すと、ガイド板16が反時計回りに回動し、抜止部16eが縦長孔部15fに係止されることにより、ガイド板16は、斜め左下がりの姿勢に保持される。
【0031】
上記とは逆に、販売機本体3への商品ラック10の取付位置を変更することなどに伴い、ガイド14全体を商品ラック10から取り外す場合、ねじ17を手で回すだけで、これを簡単に行うことができる。また、サポート板15を取り外すことなく、ガイド板16のみを取り外す場合には、爪16cを長孔15eの横孔部15gから抜き出すだけでよい。
【0032】
また、ローディング時に、ガイド14を取り付けた商品ラック10にカップ商品S1(以下「商品S1」という)を収納する場合には、まず、商品ラック10を販売機本体3から引き出した後、プッシャ13を後方に移動させる。そして、商品通路10aが空であるときには、ガイド板16を上方に移動させ、その下方に2つの商品S1を前後に並べて収納する。この後、ガイド板16を降ろすと、ガイド板16の爪16cの抜止部16eが縦長孔部15fに係止され、かつストッパ部16bがサポート板15に当接することで、ガイド板16は、商品S1の上面に当接した状態で水平な姿勢に保持される。次に、多数の商品S1を順次、収納した商品S1の後ろ側に並べるようにして収納する。また、商品通路10aが空ではなく、ガイド板16の下方に収納済みの商品S1が残っているときには、商品S1を収納済みの商品S1に後方から接するように収納するだけでよい。以上により、多数の商品S1は、前後方向に並んだ状態でかつ隣り合う各2つの商品S1,S1のつば部が互いに接した状態商品通路10aに収納される。また、この状態では、最前位置の販売商品S1およびそのすぐ後ろ側の次販商品S1にガイド板16が接している。
【0033】
次に、商品S1の販売時の動作について説明する。販売時には、まず、商品エレベータが、販売すべき商品S1が収納されている商品通路10aの付近まで移動し、プッシャ13を前方に移動させる。これより、商品通路10aに収納されている多数の商品S1は、プッシャ13によって後方から押され、前方に移動する。このとき、販売商品S1および次販商品S1は、それらの上面にガイド板16が接しているので、次販商品S1は、ガイド板16で案内されながら、前方に移動する。
【0034】
そして、販売商品S1は、所定距離だけ前方に移動することで、前上がりに傾斜した底壁11aの前端部を乗り越え、払出口10bから前方に払い出される。この払い出しの際に、販売商品S1が、そのつば部を次販商品S1のつば部に引っかけたり、次販商品S1を蹴飛ばしたりすることにより、次販商品S1を前後方向に傾けようとすると、ガイド板16に、これを上方に回動させようとする力が作用する。一方、ガイド板16は、そのストッパ部16bがサポート板15に当接しているので、上方に回動することなく水平な姿勢を維持し、次販商品S1に接した状態を保つ。これにより、次販商品S1の前後方向の傾きが防止され、次販商品S1は、直立した収納姿勢のままで前方に移動するとともに、その後方の商品S1も前後方向に傾いたり、上方に浮いたりすることなく、前方に移動する。また、ガイド板16の後部が斜め後ろ上がりに形成されているので、次販商品S1の後方の商品S1は、次販商品S1の移動に伴ってガイド板16の本体板部16aの下方に円滑に案内され、これに接する状態になる。以上のように、カップ商品S1は、ガイド板16により案内され、収納姿勢を乱すことなく円滑に払い出される。
【0035】
以上詳述したように、本実施形態の商品収納払出装置1によれば、カップ商品S1の販売時に、販売商品S1および次販商品S1は、その上面がガイド14のガイド板16に接した状態で前方に移動する。ガイド板16は、そのストッパ部16bがサポート板15に当接しているので、上方に回動することなく水平な姿勢を維持しながら、販売商品S1および次販商品S1を案内する。これにより、カップ商品S1のような逆円錐台形の商品Sでも、払出時に、これが上方に浮き上がったり、前後に傾いたりするのを、ガイド14で確実に防止することができる。特に、販売商品S1が払い出される際に、販売商品S1のつばが引っかかったり、これに蹴飛ばされたりすることで、収納姿勢が最も乱れやすい次販商品S1を、この付近のみに設けた比較的、短いガイド板16により重点的に案内することによって、カップ商品S1の収納姿勢の乱れを効果的に防止できる。このようにカップ商品S1の収納姿勢の乱れを防止でき、その結果、カップ商品S1のような逆円錐台形の商品Sを安定して確実かつスムーズに払い出すことができる。
【0036】
また、ガイド板16の後部が斜め右上がりに形成されているので、販売時に、ガイド板16よりも後方に位置する商品Sは、ガイド板16の後部に引っかかることなく、ガイド板16の本体板部16aに接する位置まで円滑に案内される。これにより、販売待機状態に円滑に移行することができる。さらに、ガイド板16は、その爪16cとサポート板15の長孔15eとの係合により、抜け止め状態で上下方向に移動自在にサポート板15に取り付けられているので、1つのガイド14で、様々な高さのカップ商品S1などを、その収納姿勢の乱れを防止しながら案内することができる。また、収納する商品Sの高さに応じたガイド板16の高さ設定を、これを商品Sの上面に載せるだけ極めて容易に行うことができる。
【0037】
さらに、ガイド14が、ガイド板16およびサポート板15という2つの板部品で構成されていることに加えて、ガイド板16が販売商品S1および次販商品S1に当接可能な短い長さのもので十分であるので、これらの部品をコンパクトにでき、その設置スペースをコンパクトにすることができる。また、サポート板15が商品ラック10に対して着脱自在で、かつガイド板16もサポート板15に対して着脱自在であるので、ガイド14の不要なびん商品S2などを商品通路10aに収納する場合には、これらを適宜、取り外すことにより、ローディング作業を容易に行うことができる。
【0038】
なお、前述した実施形態においては、ガイド板16をサポート板15に対して上下方向に移動自在に取り付けるようにしたが、ガイド板16を、これが水平な姿勢になるようにサポート板15に固定するようにしてもよい。この場合には、ガイド板16と商品Sの上面との間隔を、ガイド板16に案内される商品Sが前後に傾かないようなものに適切に設定すればよい。また、長孔14eの下端部の形状は、横長に限らず、円形など、ガイド板16の爪16cを着脱できるものであればよい。さらに、ガイド板16の爪16cの形状は、T字形に限らず、スプーン形など、長孔14eに抜け止め状態で上下方向に移動自在に係合するものであればよい。また、爪16cおよび長孔14eの数は、3つ以上でもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上のように、本発明の自動販売機の商品収納払出装置によれば、つば付きのカップ商品のような逆円錐台形の商品でも、収納姿勢の乱れを防止できることで、安定して確実かつスムーズに払い出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る自動販売機の商品収納払出装置の一部を示す正面図である。
【図2】商品収納払出装置の斜視図である。
【図3】ガイド板の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 商品収納払出装置
2 自動販売機
10a 商品通路
10b 払出口
12 仕切壁(商品通路の壁)
13 プッシャ
14 ガイド
15 サポート板
15e 長孔
15f 縦長孔部
15g 横孔部(幅広孔部)
16 ガイド板(案内部)
16a 本体板部
16b ストッパ部
16c 爪
16d 係合部
16e 抜止部
S 商品
S1 カップ商品
S2 びん商品
Claims (7)
- 複数の商品を前後方向に並べて収納するとともに、当該収納した商品を販売時に前方に払い出す自動販売機の商品収納払出装置であって、
前端に払出口を有し、前記複数の商品を前後方向に並べて収納するための商品通路と、
前記商品の販売時に、当該商品通路内に収納された前記複数の商品を後方から押圧することで前方に移動させることにより、最前位置の販売商品を前記商品通路の前記払出口から外部に払い出すプッシャと、
前後方向に延び、前記商品通路に収納された前記複数の商品のうちの少なくとも一部の商品に対して上方から近接する案内部を有し、前記複数の商品が前方に移動するときに、前記少なくとも一部の商品の上面が当該案内部に接することにより、当該少なくとも一部の商品を、その前後方向の傾きを阻止しながら案内するガイドと、を備えることを特徴とする自動販売機の商品収納払出装置。 - 前記ガイドは、前記商品通路を画成する壁に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の自動販売機の商品収納払出装置。
- 前記ガイドは、前記商品通路の壁に着脱自在に取り付けられ、互いに平行に上下方向に延びる複数の長孔を有するサポート板と、このサポート板に取り付けられ、前記案内部を構成するガイド板と、を備えており、
前記ガイド板は、前記サポート板の前記複数の長孔に抜け止め状態で上下方向に移動自在にそれぞれ係合する複数の爪と、複数の前記商品の上面に同時に接する本体板部とを一体に備えていることを特徴とする請求項2に記載の自動販売機の商品収納払出装置。 - 前記ガイド板は、前記本体板部から所定角度をなして延び、前記サポート板に当接することにより、当該ガイド板が前記サポート板に対して第2所定角度以上、上方へ回動するのを阻止するストッパ部をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の自動販売機の商品収納払出装置。
- 前記サポート板の前記複数の長孔の各々は、所定の幅を有し、上下方向に延びる縦長孔部と、この縦長孔部の上下方向の一端部に形成され、当該縦長孔部よりも幅の広い幅広孔部とで構成され、前記ガイド板の前記複数の爪の各々は、前記本体板部から外方に突出し、前記縦長孔部に移動自在に係合する係合部と、この係合部の先端部に形成され、前記幅広孔部を介して前記長孔に挿入されるとともに、前記縦長孔部に抜け止め状態で係合する抜止部とで構成されていることを特徴とする請求項3または4に記載の自動販売機の商品収納払出装置。
- 前記本体板部の後部は、斜め後ろ上がりに形成されていることを特徴とする請求項3ないし5のいずれかに記載の自動販売機の商品収納払出装置。
- 前記ガイドの前記案内部は、前記販売商品およびそのすぐ後ろ側に位置する次販商品に対して近接するように設けられていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の自動販売機の商品収納払出装置。
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