JP3561433B2 - 変位測定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、測定対象面上に照射された光で形成される照射点を一定の間隔で走査させることにより、前記測定対象面の変位量を非接触で測定する変位測定装置に係り、特に測定対象面の走査幅を広げて変位量を短時間かつ高速に測定することができる変位測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8に示すように、変位測定装置50は、投光系51と受光系55で略構成され、三角測量の原理に基づき測定台に載置されている測定対象物60の測定対象面60aの変位を測定する。
【0003】
変位測定装置50の投光系51は、レーザダイオード等の光源52と、振動ミラー型又はポリゴンミラー型等の偏向装置53と、レンズ54で概略構成されている。光源52は、偏向装置53に対しレーザ光を出射する。偏向装置53は、入射されたレーザ光を偏向させ、一定のストロークでレーザ光を走査する。この偏向装置53は、レーザ光を往復あるいは片道走査する。レンズ54は、偏向装置53により扇形に走査されるレーザ光を、平行になるように収束させる。
【0004】
受光系55は、集光レンズアレイ56と結像レンズ57と受光素子58とで構成されている。集光レンズアレイ56は、互いに等しい焦点距離f1(例えば20mm)を有する複数(図8では6個)の集光レンズ部56a〜56fが一列に並ぶように合成樹脂あるいはガラスで形成されている。各集光レンズ部56a〜56fは、その光軸に直交する面が球面状に形成され、測定光を光軸廻りに均等に絞り込むことができるレンズである。
【0005】
結像レンズ57は、照射点Sの走査幅より大きい径を有し、光軸廻りに均等な結像特性を有するレンズである。結像レンズ57は、集光レンズアレイ56からのビームを収束して、受光素子58の受光面58a上に結像させる。
【0006】
このような変位測定装置50においては、測定対象物60のZ軸方向の変位量をX軸方向に走査されたビームで高速に得ることができる。また、測定台61をY軸方向に移動させることにより、X−Yの2次元における各照射点SのZ方向の変位量を得ることができるようになる。
【0007】
特に、測定対象面60aが上記装置50の走査幅に対して大きい場合、X方向に照射点Sを走査しつつ測定台61をY方向に移動させ、変位測定装置50に対し、測定対象物60を測定対象面60aの一方の端縁から他方の端縁まで走査する。そして、変位測定装置50を走査幅分X方向にシフトし、X方向に照射点Sを走査しつつ測定対象物60をY方向に移動させ、変位測定装置50に対し、測定対象物60を測定対象面60aの他方の端縁から一方の端縁まで走査する。この動作を繰り返すことにより、面積の広い測定対象面60a全体の変位量を測定することができる。
【0008】
ここで、測定対象物60のY方向の走査回数を少なくして短時間で測定を行うには、変位測定装置50のX方向の走査幅が大きければ大きいほどよい。ここで、集光レンズ部をX方向に増設して集光レンズアレイ56のX方向の走査幅を広げるとする。この場合、その集光レンズアレイ56からの測定光を入射させるため、増設された集光レンズアレイ56の走査幅に対応して、結像レンズ径Dを拡大しなければならない。
【0009】
しかしながら、結像レンズ57の焦点距離f2が一定の状態では、集光レンズ部の増設後ではF数(f2/D)が小さくなり、結像特性が悪化してしまうこととなる。このため、受光面58aでの結像特性を維持するには、集光レンズ部の増設前に比べ増設後のF数を小さくすることはできない。したがって、結像レンズ57の焦点距離f2を一定にしたまま結象レンズ径D大きくすることには一定の限界がある。
【0010】
一方、結像レンズ57の明るさを一定にした状態で結像レンズ径Dを大きくする場合、結像レンズ57の焦点距離f2を大きくする必要がある。ここで、図9を用いて結像レンズ径の拡大前(同図(a))と拡大後(同図(b))の受光系を比較する。
【0011】
同図(b)に示すように、結像レンズ径をDからD’に拡大して結象レンズ67とすると、これに伴い集光レンズ部が走査方向に増設されて集光レンズアレイ66となる。すると、同図(b)のように、同図(a)に示す各焦点距離f1,f2が大きくなってf1’ ,f2’ となる。ここで、測定範囲を維持するためには、受光倍率を一定、すなわちf2/f1=f2’ /f1’ としなければならない。受光面58aが小さいほど応答性が良くかつ高速の変位測定が実現できるため、同図(a)と同図(b)の場合において、受光倍率が一定であれば、受光面58aの走査幅wも結像レンズ径Dの拡大前と拡大後において一定である。したがって、同図(b)に示すように、集光レンズアレイ66は各集光レンズ部の走査幅dを一定にした状態で増設しなければならない。
【0012】
ところが、各集光レンズ部の走査幅dが一定である一方、受光倍率を維持するため集光レンズアレイ66の焦点距離f1が大きくなっている。このため、図9(a)に示す集光レンズアレイ56のF数(f1/d)に対し、同図(b)に示す集光レンズアレイ66のF数(f1’ /d)が大きくなってしまう。
【0013】
したがって、結像レンズ径が大きい受光系55においては、各集光レンズ部の開口数が小さくなって受光量が著しく減少することとなり、S/Nの悪化の原因となる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記欠点を解消するためになされたものであって、その目的とするところは、結像レンズ部を、照射光の走査方向に沿って所定数の集光レンズ部ごとにアレイ状に構成することにより、照射点の走査幅を拡大して測定対象に対して高精度で高速かつ短時間の変位測定を図ることにある。
【0015】
また他の目的は、受光素子群を、対応する結像レンズアレイから焦点距離離れた位置に設けることにより、集光レンズアレイで収束された測定光を、収差の少ない状態で受光面上に結像させることにある。
【0016】
更に他の目的は、複数の集光レンズ部が、互いに平行な光軸を有し、それぞれ照射点から焦点距離離れた位置において各光軸と直交する一直線上に並列配置されて、集光レンズアレイを構成することにより、受光面の幅を小さくして応答速度の速い受光素子を用いることにあり、またこれにより、走査速度を上げて受光素子の信号出力に対する処理速度の向上及び測定時間の短縮を図ることにある。
【0017】
また他の目的は、複数の結像レンズ部が、互いに平行な光軸を有し、それぞれ所定数の集光レンズ部の各光軸と直交する一直線上に並列配置されて、結像レンズアレイを構成することにより、各結像レンズ部及び各集光レンズ部のF数を一定にして結像特性の向上及び受光面の応答特性の向上を図るとともに、受光量及び両焦点距離を変えることなく広領域の変位測定を図ることにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
要するに、本発明の請求項1記載の変位測定装置は、測定対象面に照射光を照射し、受光素子の受光面上に形成された結像点の検出位置に基づき、前記測定対象面の変位量を非接触で測定する変位測定装置において、
前記照射光により前記測定対象面上に形成される照射点を走査する投光手段と、
前記照射点からの測定光を受光素子の受光面上で受光して結像点を形成する受光手段とを有し、
該受光手段は、
光軸廻りに均等な結像特性を有する複数の集光レンズ部が前記照射光の走査方向に沿って構成され、前記測定光を収束させる集光レンズアレイと、
光軸廻りに均等な結像特性を有する複数の結像レンズ部が前記照射光の走査方向に沿って所定数の前記集光レンズ部ごとに構成され、前記収束された測定光を前記受光面上に結像させる結像レンズアレイと、
前記受光素子を前記結像レンズ部ごとに有する受光素子群と、
を備えていることを特徴としている。
【0019】
更に、請求項2記載の変位測定装置は、請求項1記載の変位測定装置において、前記複数の集光レンズ部は、互いに平行な光軸を有し、それぞれ前記照射点から焦点距離離れた位置において前記各光軸と直交する一直線上に並列配置されて、前記集光レンズアレイを構成することを特徴としている。
【0020】
また、請求項3記載の変位測定装置は、請求項1又は2のいずれかに記載の変位測定装置において、前記複数の結像レンズ部は、互いに平行な光軸を有し、それぞれ前記所定数の集光レンズ部の前記各光軸と直交する一直線上に並列配置されて、前記結像レンズアレイを構成することを特徴としている。
【0021】
更に、請求項4記載の変位測定装置は、請求項1〜3のいずれかに記載の変位測定装置において、前記集光レンズアレイ,前記結像レンズアレイ及び前記受光素子群の配置関係が、0<(f2/f1)・t<wで表されることを特徴としている。但し、前記各受光面の走査方向と平行な受光幅w,前記各集光レンズ部の走査方向と平行なレンズ幅t,前記集光レンズアレイの焦点距離f1,前記結像レンズアレイの焦点距離f2とする。
【0022】
上記構成によれば、測定対象物の測定対象面に照射される照射光は投光手段により走査され、受光手段側に反射,散乱される。反射,散乱により照射点から出射された測定光は、集光レンズアレイにより、収束される。収束された測定光は、光軸廻りに均等な結像特性を有する結像レンズアレイにより、各受光素子の受光面上に結像される。
【0023】
また、連続する2つの結像レンズ部の境界近傍に入射された測定光は、連続する2つの結像レンズ部に対応する2つの受光素子上に結像される。一方、境界近傍から外れて結像レンズ部に入射された測定光は、対応する受光素子上で結像される。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明による変位測定装置の実施の形態を図1及び図2を用いて説明する。図1及び図2は複数(m個)の結像レンズ部F1〜Fmをアレイ状にした形態の図である。なお、図面の制約上、図1において結像レンズ部の数は2個(F1,F2)となっている。図1に示すように、変位測定装置1は、投光手段2と受光手段6で構成されており、三角測量の原理に基づき測定対象物10の測定対象面10aの変位を測定する。測定対象面10aが鏡面のように反射率が高い場合は、照射点Sで反射される光の殆どが、照射点Sを対称にして入射角度と同じ角度で受光手段6に反射される。
【0025】
変位測定装置1の投光手段2は、レーザダイオード等の光源3と、振動ミラー型又はポリゴンミラー型等の偏向装置4と、収束レンズ5で概略構成されている。光源3は、偏向装置4に対しレーザ光を出射する。偏向装置4は、入射されたレーザ光を偏向させ、一定のストロークでレーザ光を走査する。この偏向装置4は、レーザ光を往復あるいは片道走査する。収束レンズ5は、偏向装置4により扇形に走査されるレーザ光が平行になるように収束させるものである。
【0026】
受光手段6は、集光レンズアレイCと結像レンズアレイFと受光素子群Pで構成されている。集光レンズアレイCは、互いに等しい焦点距離f1(例えば20mm)を有する複数の集光レンズ部C1〜Cnが一列に並ぶように合成樹脂あるいはガラスで形成されている。
【0027】
各集光レンズ部C1〜Cnは、投光手段2から放射される投光ビームの走査幅寸法(例えば30mm)内に複数個並ぶように、少なくともその並列方向(走査方向)に沿ったレンズの幅dが投光ビームの走査幅寸法(例えば30mm)より短い(例えば5mm)略矩形状の外形を有する。また、各集光レンズ部C1〜Cnは、その光軸に直交する面が球面状に形成されたレンズとなっている。すなわち、各集光レンズ部C1〜Cnは、光をその光軸の周りに均等に絞り込むことができるレンズである。各光軸はそれぞれ平行で且つその光軸に直交する線上に連続して一列に並ぶように側面同士を密着させた状態で一体化されている。
【0028】
集光レンズアレイCは、各集光レンズ部C1〜Cnの光軸が測定対象物10の表面10a上に走査される照射点S(移動軌跡SL)と交わるように配置されている。集光レンズアレイCは照射点S(移動軌跡SL)から焦点距離f1離れた位置に配置されている。
【0029】
結像レンズアレイFは、複数(m個)の結像レンズ部F1〜Fmを集光レンズアレイと同様、走査方向にアレイ状に連続させたレンズアレイである。各結像レンズ部F1〜Fmは入射光をその光軸の周りに均等に絞り込むことができるレンズである。各結像レンズ部F1〜Fmは、その各光軸がそれぞれ平行で且つその光軸に直交する線上に連続して一列に並ぶように側面同士を密着させた状態で一体化されている。各結像レンズ部F1〜Fmは、所定数の集光レンズ部(図1及び図2では6個)C1〜C6に対応して対向配置される。結像レンズアレイFは、集光レンズアレイCからのビームを収束して、受光素子群Pへ出射する。
【0030】
受光素子群Pは、結像レンズ部と同数(m個)の受光素子P1〜Pmで構成されている。各受光素子P1〜Pmはそれぞれ各結像レンズ部F1〜Fmに対応しており、それぞれ焦点距離f2離れた位置に配置されている。
【0031】
各受光素子P1〜Pmは、図1に示すように、照射点Sから反射される光が結像される受光面Paを有する。なお、結像点Kの走査方向(すなわち照射点Sの走査方向)の幅を走査幅wと称する。また結像点Kの走査方向と直交する方向を縦方向と称する。各受光素子P1〜Pmの縦方向の両端縁には、それぞれ電極が設けられている。これらの電極からは、それぞれ結像点Kの位置に応じた電流が出力される。
【0032】
次に、本実施の形態の作用について、図1,図3〜図7を用いて説明する。図1に示すように光源3から照射された照射光は、偏向装置4により屈曲され、所定のストロークで走査される。走査された照射光は収束レンズ5に入射され、平行に移動するビームとなり、測定対象面10a上に照射点を形成する。照射光は照射点Sごとに反射又は散乱し、その反射,散乱光(測定光)は受光手段6側へ出射される。
【0033】
図3(a)に示すように、照射点Sが走査されて、集光レンズアレイCの一端にある集光レンズ部C1に対向する位置に移動する。この照射点Sからの測定光は、集光レンズ部C1によってほぼ平行なビームとなって収束する。収束された測定光は、結像レンズ部F1の光軸に対し角度のある状態で結像レンズ部F1に入射される。
【0034】
結像レンズ部F1は、集光レンズ部C1に入射された測定光の向きを変え、受光面P1aの走査幅方向の一端側の位置に測定光を結像させる。ここで、図4(a)に示すように、側方からみても、照射点Sからの測定光は、集光レンズ部C1によってほぼ平行に収束され、結像レンズ部F1によって受光素子P1の受光面P1a上に結像されている。
【0035】
このため、受光素子P1の受光面P1aには、照射点Sの高さに正確に対応した位置に点状の像Ka(結像点)が形成され、その位置に対応した電気信号A,Bが電極から出力される。なお、照射点Sから他の集光レンズ部C2等に入射する測定光も収束されて結像レンズ部F1に入射される。しかし、これらの光は受光素子P1の受光面P1a上には結像されない。
【0036】
また、照射点Sの走査によって、図3(b)に示すように、照射点Sは集光レンズアレイCの集光レンズ部C1の光軸と交わる位置に移動する。この照射点Sからの測定光は、主に集光レンズ部C1によってほぼ平行なビームに収束される。収束された測定光は、結像レンズ部F1の光軸と平行な状態で入射される。このため、照射点Sの像Kaは、受光面P1aの走査幅方向のほぼ中心位置に形成される。
【0037】
更に、照射点Sの走査によって図3(c)に示すように、照射点Sは、集光レンズアレイCの集光レンズ部C1に対向する範囲内で、その光軸に対し隣の集光レンズ部C2寄りに移動する。すると、この照射点Sからの測定光は、主に集光レンズ部C1によって収束され、結像レンズ部F1の光軸に対し図3(a)の場合と逆の角度をもって結像レンズ部F1に入射される。このため、結像レンズ部F1は、受光面P1aの走査幅方向の他端側の位置で点状の像Kaを形成する。
【0038】
このように、照射点Sが集光レンズ部C1に対向する範囲内で移動すると、受光面P1a上の像Kaの位置は、受光面P1aの走査方向幅の一端側から他端側に移動することになる。
【0039】
また、照射点Sの走査にともなって、例えば図4(b)に示すように照射点SがS’のように高さ方向にδだけ移動すると、受光素子P1の受光面P1a上の像がK’のようにずれて,その位置に対応する電気信号A,Bが出力される。そして、この電気信号A,Bから照射点S’ の基準面からの高さが検出され、照射点Sの高さとの差δも判る。
【0040】
そして、図3(d)に示すように、照射点Sが集光レンズ部C1とC2の境界部に対向する位置にくると、その照射点Sからの測定光は、二つの集光レンズ部C1,C2によってそれぞれほぼ平行なビームに収束されて結像レンズ部F1に入射する。このため、受光面P1aの走査幅方向の両端に像Ka,Kbが形成される。ここで、この2つの結像点Ka,Kbの受光面P1a上、縦方向に沿った位置はともに等しいので、受光素子P1からは像が1つの場合と同様にその縦方向の位置に対応した信号が出力される。
【0041】
照射点Sが更に走査されると、図3(e)に示すように、照射点Sが集光レンズ部C2に対向する範囲内まで移動する。すると、照射点Sからの測定光は、主に集光レンズ部C2によって収束され、その光軸に対し角度のある状態で結像レンズ部F1に入射される。そして、結像レンズF1は、受光面P1aの走査幅方向の一端側の位置で点状の像Kbをつくる。
【0042】
以下同様に、照射点Sが集光レンズアレイCの走査方向に走査される間に、結像点Kは、各集光レンズ部C1〜C6ごとに受光面P1aの走査方向幅の一端から他端まで移動する。これと同時に、測定対象物10の表面10aの変位に応じて結像点Kが縦方向に移動する。
【0043】
次に、結像点Kが受光素子P1の隣の受光素子P2に移動するときの作用について、図5〜図7を用いて説明する。なお、図中網で囲われている部分は、連続する集光レンズ部C6と集光レンズ部C7の境界近傍の領域を示す。
【0044】
図5に示すように、照射点Sからの測定光は、主に集光レンズ部C6に入射される。集光レンズ部C6に入射された測定光は、平行光となって結像レンズ部F1に入射され、図3(c)と同様に受光面P1aに結像される。また集光レンズ部C7に入射された測定光は、平行光となって結像レンズ部F2に入射され、図3(c)と同様に受光素子P2aに結像されない。
【0045】
そして、照射点Sが走査されて、図6に示すように測定光が集光レンズ部C6と集光レンズ部C7の境界近傍(網で囲われている部分)に入射された場合、測定光はそのレンズ部C6,C7の境界近傍から平行光となって結像レンズ部F1,F2の境界近傍に入射される。このとき、結像レンズ部C6に入射された測定光は、図3(d)の場合と同様、受光面P1aの走査幅方向の終端縁に結像される。一方、結像レンズ部C7に入射された測定光は、図3(d)の場合と同様、受光面P2aの走査幅方向の始端縁に結像される。
【0046】
そして、更に照射点Sが走査されると、図7に示すように測定光は主に集光レンズ部C7に入射される。集光レンズ部C7に入射された測定光は、平行光となって結像レンズ部F2に入射され、図3(e)と同様に受光面P2に結像される。また集光レンズ部C6に入射された測定光は、平行光となって結像レンズ部F1に入射され、図3(e)と同様に受光面P2に結像されない。
【0047】
以上のことから、本実施の形態の変位測定装置1では、結像レンズ径Dを拡大した単体の結像レンズを用いた場合に比べ、結像レンズアレイFの開口及び焦点距離f2を小さくできる。またこれにより、集光レンズアレイCの開口を大きく、焦点距離f1を小さくできる。したがって、複数の結像レンズ部F1〜Fmで集光レンズアレイCからの測定光を結像させるように構成することで、受光面Paの受光幅wが小さく応答速度の速い受光素子群Pを用いることができる。これにより、走査速度を上げて受光素子群Pの信号出力に対する処理速度を上げることができ、測定時間を短縮することが可能となる。
【0048】
特に、集光レンズアレイC,結像レンズアレイF及び受光素子群Pの配置関係が、不等式0<(f2/f1)・d<wを満たすと、最適な結像特性が得られる。上記実施形態では、結像レンズ部1つに対して、6つの集光レンズ部を対応させていたが、上記不等式を満足する構成であれば集光レンズ部の個数は限定されない。
【0049】
また、上記実施形態の集光レンズアレイCは、複数の集光レンズ部C1,C2,…,Cnが合成樹脂あるいはガラスで一体成形されたものを用いたが、個別につくられた複数の集光レンズ部C1,C2,…,Cnを接着して一体化してもよく、また、各集光レンズ部C1,C2,…,Cnを接着せずに隙間のない状態で一列に並べたものであってもよい。
【0050】
また、上記実施形態では、各結像レンズ部F1〜Fmは、一方の面が実際に球面状に形成されているレンズを用いていたが、光をその光軸の周りに均等にしぼり込むことができる結像レンズであればよく、両面が球面または非球面のレンズを用いてもよい。
【0051】
【発明の効果】
本発明によれば、結像レンズ部を、照射光の走査方向に沿って所定数の集光レンズ部ごとにアレイ状に構成することにより、照射点の走査幅を拡大して測定対象に対して高精度で高速かつ短時間の変位測定を図ることができる。
【0052】
また、受光素子群を、対応する結像レンズアレイから焦点距離離れた位置に設けることにより、集光レンズアレイで収束された測定光を、収差の少ない状態で受光面上に結像させることができる。
【0053】
更に、複数の集光レンズ部が、互いに平行な光軸を有し、それぞれ照射点から焦点距離離れた位置において各光軸と直交する一直線上に並列配置されて、集光レンズアレイを構成することにより、受光面の幅を小さくして応答速度の速い受光素子を用いることができ、またこれにより、走査速度を上げて受光素子の信号出力に対する処理速度の向上及び測定時間の短縮を図ることができる。
【0054】
また、複数の結像レンズ部が、互いに平行な光軸を有し、それぞれ所定数の集光レンズ部の各光軸と直交する一直線上に並列配置されて、結像レンズアレイを構成することにより、各結像レンズ部及び各集光レンズ部のF数を一定にして結像特性の向上及び受光面の応答特性の向上され、受光量及び両焦点距離を変えることなく広領域の変位測定を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の変位測定装置の概略を示す斜視図である。
【図2】本発明の受光手段の概略図である。
【図3】本発明による実施の形態の受光手段における照射点の走査に対応した結像点を示した上面図である。
【図4】本発明による実施の形態の受光手段における照射点に対応した結像点を示した側面図である。
【図5】連続する結像レンズ部の境界近傍における作用を示す図である。
【図6】連続する結像レンズ部の境界近傍における作用を示す図である。
【図7】連続する結像レンズ部の境界近傍における作用を示す図である。
【図8】従来の変位測定装置の概略図である。
【図9】結像レンズの明るさが一定の場合における、従来の受光手段と結像レンズ径を拡大した受光手段とを比較した図である。
【符号の説明】
1…変位測定装置、2…投光手段、6…受光手段、10a…測定対象面、C…集光レンズアレイ、C1〜Cn…集光レンズ部、F…結像レンズアレイ、F1〜Fn…結像レンズ部、P…受光素子群、P1〜Pm…受光素子、P1a〜Pma…受光面、K…結像点、S…照射点、f1…集光レンズアレイの焦点距離、f2…結像レンズアレイの焦点距離

Claims (4)

  1. 測定対象面に照射光を照射し、受光素子の受光面上に形成された結像点の検出位置に基づき、前記測定対象面の変位量を非接触で測定する変位測定装置において、
    照射光により前記測定対象面上に形成される照射点を走査する投光手段(4)と、
    前記照射点からの測定光を受光素子の受光面上で受光して結像点を形成する受光手段(P)とを有し、
    該受光手段は、
    光軸廻りに均等な結像特性を有する複数の集光レンズ部(C1,C2,…,Cn)が前記照射光の走査方向に沿って構成され、前記測定光を収束させる集光レンズアレイ(C)と、
    光軸廻りに均等な結像特性を有する複数の結像レンズ部(F1,F2,…,Fm)が前記照射光の走査方向に沿って所定数の前記集光レンズ部ごとに構成され、前記収束された測定光を前記受光面上に結像させる結像レンズアレイ(F)と、
    前記受光素子を前記結像レンズ部ごとに有する受光素子群(P1,P2,…,Pm)と、
    を備えていることを特徴とする変位測定装置。
  2. 前記複数の集光レンズ部は、互いに平行な光軸を有し、それぞれ前記照射点から焦点距離離れた位置において前記各光軸と直交する一直線上に並列配置されて、前記集光レンズアレイを構成することを特徴とする請求項1記載の変位測定装置。
  3. 前記複数の結像レンズ部は、互いに平行な光軸を有し、それぞれ前記所定数の集光レンズ部から所定距離離れた位置において前記各光軸と直交する一直線上に並列配置されて、前記結像レンズアレイを構成することを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の変位測定装置。
  4. 前記集光レンズアレイ,前記結像レンズアレイ及び前記受光素子群の配置関係が、0<(f2/f1)・t<wで表されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の変位測定装置。
    但し、前記各受光面の走査方向と平行な走査幅w,前記各集光レンズ部の走査方向と平行なレンズ幅t,前記集光レンズアレイの焦点距離f1,前記結像レンズアレイの焦点距離f2とする。
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