JP3561283B2 - 圧縮空気ねじ締め機の反動低減機構 - Google Patents
圧縮空気ねじ締め機の反動低減機構 Download PDFInfo
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は圧縮空気を動力源とする圧縮空気ねじ締め機の反動低減機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の圧縮空気ねじ締め機には、特開平1−45579号がある。その構成は、ねじを回すドライブビットと、該ドライブビットを回転駆動するエアモータと、ドライブビットを圧縮空気により下降させるピストン部からなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の圧縮空気ねじ締め機では、ドライブビットが回転しながら下降し、ねじ頭部の溝と嵌合した後、更にねじが被締付材に突き当たることによって、圧縮空気は更にピストンを下方に押圧しようとするが、ねじが被締付材に突き当たっているのでドライブビットがなかなか下方に移動できず、ねじ締め機本体が浮き上がる方向に反動が生じる。ねじ締め機本体が浮き上がってしまうと、ねじと嵌合していたドライブビットがねじ溝より外れてしまい、ねじが締め付けられないという問題があった。
【0004】
上記問題点を解決するために、特公昭60−47075号公報における釘打機の反動を低減する機構を用いる方法があるが、これはピストン上部と下部の空気圧力差をなくし、打撃時の反動を低減する方法である。すなわちピストン下部に圧縮空気を流入するため、シリンダとハウジング間に空気室を設ける必要がある。釘打機本体に作用する反動は低減できるが、容積、形状が大きくなり、重量的に重くなる。またピストン下部に圧縮空気が流れ込むため、空気消費量が多くなるという新たな問題点を生じるものであった。
本発明の目的は、上記した従来の問題点を解決し、操作性の良い安価な圧縮空気ねじ締め機の反動低減機構を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、ねじを回転打撃するドライブビットを下端に取付けた移動部材と可動ピストンとの間にスプリングを介在させ、移動部材の移動が減速停止した際可動ピストンをスプリングの押圧力に抗して移動させることにより達成される。
【0006】
【作用】
上記のように構成された反動低減機構は、ねじ打込み時の反力でねじ締め機本体が浮き上がろうとしたとき、可動ピストンをスプリングの付勢力に抗してドライブビット側に移動させることにより、ねじ締め機本体に反動が伝わることがなくなり、ねじを確実に締め付けられるようになる。
【0007】
【実施例】
本発明の一実施例を図1に示す。
ねじ締め機本体1の外枠を形成するハウジング30と、該ハウジング30内に回転可能に支持されたエアモータ13と、エアモータ13の軸中心部に、該エアモータ13のロータ16から構成されるシリンダ2を設ける。該シリンダ2内にはバルブピストン21、スプラインシャフト8を有する移動部材7が一体的に上下に往復動可能でかつ前記エアモータ13の回転駆動力が移動部材7に伝達されるよう移動部材7の下部のスプラインシャフト8下部外周がボールスプライン14により保持されている。
【0008】
前記スプラインシャフト8の下端は、クラッチ部15と係合しており、前記回転及び上下駆動動力をクラッチ部15を介してドライブビット9に伝達する。また本発明では、スプラインシャフト8上に設けた肩部22に一端がスプリング4によって係止されると共に、他端がバルブピストン21のバルブ端23に押圧され、更にスプラインシャフト8上を上下に摺動可能な可動ピストン3を設ける。
【0009】
次に、反動低減機構の動作について説明する。
ねじ締め機本体1を被締付材100に押し付けると、プッシュレバー12が上方に移動し、トリガ部5が動作可能となる。トリガ部5を操作すると、ヘッドバルブ24の上面にあるヘッドバルブ上室6内の圧縮空気を大気中に排出し減圧させることによりヘッドバルブ24は上方に移動し、蓄圧室11から入気路20を介して可動ピストン3、及びエアモータ13に圧縮空気が供給される。エアモータ13に供給された圧縮空気はロータ16を回転させた後大気に排出される。また可動ピストン3上面に供給された圧縮空気は、可動ピストン3及び移動部材7を下方に移動させ、ねじ10をバンド17から離脱させ被締付材100に前記ねじ10を締め付ける。前記移動部材7が図3の位置まで降下し、ねじ10が石膏ボード31を突き抜け木材32に入り込む際の抵抗により、移動部材7は急激に降下速度が減少する。
【0010】
この状態で圧縮空気が、バルブピストン21を下方へ押圧して、移動部材7を更に下方に押圧しようとするが、移動部材7の一端に設けられたドライブビット9に捩じ込まれているねじ10先端が木材32から受ける抵抗により移動できなくなる。そのためバルブピストン21上の圧縮空気によりねじ締め機本体1が持ち上がろうとするが、スプラインシャフト8上の肩部22と可動ピストン3間に設けたスプリング4が圧縮して可動ピストン3が下降するため、ねじ締め機本体1は被締付材100から浮き上がることは防止される。
その後可動ピストン3は移動部材7と共に下降し、可動ピストン3の下端がシリンダ2の内側に突出した突起に当ると可動ピストン3の下降が停止する。可動ピストン3の下降が停止すると、図3の状態から可動ピストン3の下降が停止する状態までの間に圧縮されたスプリング4のバネ力及び移動部材7に加わる圧縮空気の力により、移動部材7すなわちドライブビット9が更に下降され、図4に示す如く、ねじ10は被締付材100の面一に締め付けられるようになる。
【0011】
図4に示す如くねじ締めが終了すると入気路20がバルブピストン21に閉じられるのでエアモータ13の回転はねじ締め終了とほぼ同時に停止する。
【0012】
【発明の効果】
本発明によれば、移動部材に圧縮空気によって駆動される可動ピストンを、スプリングを介して装着し、移動部材の移動が減速停止した際可動ピストンをスプリングの押圧力に抗して下降するようにしたので、反動が低減され、ねじ締め機本体が被締付材より浮き上がることが防止され、ねじを面一に確実にねじ込むことが可能となると共に操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明反動低減機構の一実施例を示す断面図。
【図2】本発明反動低減機構の要部を示す図1の一部拡大断面図。
【図3】図1の動作状態を示す断面図。
【図4】図1のねじ締付終了後の状態を示す断面図。
【符号の説明】
1はねじ締め機本体、2はシリンダ、3は可動ピストン、4はスプリング、7は移動部材、8はスプラインシャフト、9はドライブビット、30はハウジングである。
Claims (1)
- ハウジング内に回転可能に支持され、圧縮空気によって回転するエアモータと、ハウジング内に移動可能に支持され、圧縮空気により移動される移動部材と、移動部材の下端に取付けられ、エアモータにより回転されるドライブビットと、移動部材が中心を貫通し、圧縮空気によって移動される中空の可動ピストンと、可動ピストンと移動部材との間に介在されたスプリングとを備え、移動部材の移動が減速停止した際可動ピストンをスプリングの押圧力に抗して移動させねじ締め機本体の浮き上がりを防止するようにしたことを特徴とする圧縮空気ねじ締め機の反動低減機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31827393A JP3561283B2 (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | 圧縮空気ねじ締め機の反動低減機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP31827393A JP3561283B2 (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | 圧縮空気ねじ締め機の反動低減機構 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003052427A Division JP2003260671A (ja) | 2003-02-28 | 2003-02-28 | ねじ込み方法及びねじ込み装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07171770A JPH07171770A (ja) | 1995-07-11 |
JP3561283B2 true JP3561283B2 (ja) | 2004-09-02 |
Family
ID=18097369
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP31827393A Expired - Lifetime JP3561283B2 (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | 圧縮空気ねじ締め機の反動低減機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3561283B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP3793272B2 (ja) * | 1996-02-09 | 2006-07-05 | 株式会社マキタ | ねじ打込方法及び装置 |
JP2016209941A (ja) * | 2015-04-30 | 2016-12-15 | 日立工機株式会社 | 打込機 |
-
1993
- 1993-12-17 JP JP31827393A patent/JP3561283B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07171770A (ja) | 1995-07-11 |
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