JP3561033B2 - オープンラック式気化装置の自動排水装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、液化天然ガスを気化させるオープンラック式気化装置の自動排水装置の改良に係り、特に散水用トラフより上部に設置された給水用海水マニホールドに排水ラインを設けてトラフ内の海水を排水する構成において、トラフ内の水をすべて排出し、トラフ内に海生生物の繁殖を防止できるオープンラック式気化装置の自動排水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液化天然ガス(以下LNGという)の気化装置として多用されるオープンラック型気化装置は、例えば、図3に示すごとく放射状にフィンを突出させたフィンチューブを一方向に配列して一枚のパネル状となし、その上下端部にヘッダータンク2,3を設けて熱交換パネル1を構成し、該パネル1を複数連立配置して、熱交換パネル1の上方に配設した散水用トラフ4より熱媒体の海水を熱交換パネル1面に流下させる構造である。
【0003】
オープンラック式気化装置を定期点検または需要の端境期などで長期に渡って停止する場合は、散水用トラフ内に海生生物が繁殖しないように海水を排出する必要がある。
出願人は、かかる散水用トラフに熱媒体の海水を供給する供給管のシステムとして、当該気化装置の運転停止時にトラフ内に海生生物が成育付着しないように、供給本管から各トラフ底に接続された供給枝管に海水を分配する供給分配管(海水マニホールド)に最高部位がトラフ底面より低い位置となる水抜き管を設けて、トラフ毎に排水系を設けることなく複数のトラフ内の海水などを排出する構成を提案(実公平4−13510号)した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記提案の場合は、供給分配管(海水マニホールド)が散水用トラフより下方に位置するため、供給管を利用したトラフ内の排水は容易である。
しかし、多数のオープンラック式気化装置を使用して所定条件でシステムを構成する都合上、図3に示すように、海水マニホールド5を散水用トラフ4より上方に配置する必要がある場合は、排水時に海水マニホールド5内の海水が散水用トラフ4まで逆流して滞留する問題があった。
【0005】
すなわち、図3に示すように、熱交換パネル1の上端付近の両側面に配置された散水用トラフ4と各トラフに海水を給水する海水マニホールド5間は散水管6で接続されており、給水用海水マニホールド5には海水を排水するための排水ライン7が設けられ、排水ライン7の開閉弁8を開放して海水マニホールド5の海水を排出すると、散水用トラフ4内の海水はサイホンの原理により、散水管6及び海水マニホールド5を経て排水ライン7から排出される。
【0006】
しかし、トラフ4内及びトラフ下の散水管6の垂直部の海水を排水し終えると、海水マニホールド5に空気が入り、サイホン効果がなくなるが、散水管6水平部の管内には海水が充満しているので、海水マニホールド5内の海水がトラフ4まで逆流し、トラフ4底部に逆流した海水が溜まり、太陽光線により海生生物が発生、繁殖してトラフの機能を低下させ汚損の原因となっていた。
【0007】
この発明は、オープンラック式気化装置の散水用トラフより上方に設置された給水用海水マニホールドに排水ラインを設けてトラフ内の海水を排水する構成において、トラフ内の水をすべて排出し、トラフ内に海生生物の繁殖を防止できるオープンラック式気化装置の自動排水装置の提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
すなわち、この発明は、
熱交換パネル上部に対設した散水用トラフと、該トラフより上方に設置した給水用海水マニホールドとの間に散水管を接続して該トラフ内に海水を給水し、当該トラフより該パネル表面に海水を流下させるオープンラック式気化装置からなり、前記マニホールドに排水ラインを設けて該トラフ内の海水を排水するオープンラック式気化装置の自動排水装置において、前記散水管を該トラフ底に接続されて水平配置された水平管部と該マニホールドに接続されて垂直配置された垂直管部とに区分し、前記水平管部の端部に設けた小タンク内に前記垂直管部の下先端部が水平管部底より下方でヘッド差を有するよう挿入配置した二重管部を設けたことを特徴とするオープンラック式気化装置の自動排水装置である。
【0009】
【作用】
この発明によるオープンラック式気化装置の自動排水装置は、散水用トラフと給水用海水マニホールド間の散水管を水平管部と垂直管部とに区分し、水平管部端の小タンク内に垂直管部端を挿入した二重管部を設けたことにより、垂直管部の下先端部と水平管部底との間にヘッド差が生じ、サイホン原理によりトラフ内の海水は勿論、水平管部の海水も完全に排水可能となり、また、空気が海水マニホールドに入りサイホン効果がなくなった場合、逆流した海水を収容できるよう小タンクと水平管部管の内容積を予め設定しておくことにより、トラフ底部には海水が残ることはない。
【0010】
【実施例】
図1はこの発明によるオープンラック式気化装置の自動排水装置の構成例を示す説明図である、図2はその要部たる二重管部の縦断説明図である。
オープンラック式気化装置の散水用トラフ4より上部に設置された給水用海水マニホールド5に排水ライン7を設けてトラフ4内の海水を排水する構成からなり、散水用トラフ4と給水用海水マニホールド5間の散水管10を、該トラフ底4に接続されて水平配置された水平管部11と該マニホールド5に接続されて垂直配置された垂直管部13とに区分し、水平管部11の端部に設けた小タンク12内に垂直管部13の下先端部が水平管部11底より下方でヘッド差 H を有するよう挿入配置した二重管部14を設けてある。
【0011】
図1に示すごとく、散水用トラフ4は海水マニホールド5より高さh分だけ低い位置にあるが、散水用トラフ4内の海水は、排水ライン7の開閉弁8を開放して海水マニホールド5の海水を排出すると、散水用トラフ4内の海水はサイホンの原理により、散水管10及び海水マニホールド5を経て排水ライン7から排出される。
この時、図2に示すごとく、二重管部14において、垂直管部13の下端と水平管部11底端とのヘッド差Hにより、散水用トラフ4内の海水はもちろんのこと、水平管部11の海水もサイホン原理により完全に排水することができた。
【0012】
その後、空気が海水マニホールド5内に入りサイホン効果がなくなった場合は、海水マニホールド5内の残留海水が逆流することになるが、ここで小タンク12あるいは水平管部11の管内容積を適宜選定しておくことにより、同管内で吸収収容することが可能であり、散水用トラフ4内に海水を残留させることがなかった。
【0013】
このように、この発明による自動排水装置は、外部に開放され太陽光線に晒されるトラフ内の海水を完全に排水できるので、トラフ内の海生生物は日光により死滅し、海生生物の繁殖を完全に防止でき、長期間の運転停止後の再稼働に際してもトラフの機能は何ら低下することはなく、海水を均一な膜状で熱交換パネルに供給することができる。
【0014】
【発明の効果】
この発明によるオープンラック式気化装置の自動排水装置は、散水用トラフと給水用海水マニホールド間の散水管を水平管部と垂直管部とに区分し、所定のヘッド差が生じるように水平管部端の小タンク内に垂直管部端を挿入した二重管部を設けたことにより、サイホン原理によりトラフ内は勿論、水平管部の海水も完全に排水可能となり、長期間の運転停止時にもトラフ内での海生生物の繁殖を防止でき、トラフの散水機能は何ら低下することはない。
また、この発明の装置は、従来の散水管も二重管タンクを追加するという簡単な構造追加の改造で改良でき、安価かつ容易に性能改良を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるオープンラック式気化装置の自動排水装置の構成例を示す説明図である。
【図2】図1の要部を示す二重管部の縦断説明図である。
【図3】従来のオープンラック式気化装置の自動排水装置の構成例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 熱交換パネル
2,3 ヘッダータンク
4 散水用トラフ
5 海水マニホールド
6 散水管
7 排水ライン
8 開閉弁
10 散水管
11 水平管部
12 小タンク
13 垂直管部
Claims (1)
- 熱交換パネル上部に対設した散水用トラフと、該トラフより上方に設置した給水用海水マニホールドとの間に散水管を接続して該トラフ内に海水を給水し、当該トラフより該パネル表面に海水を流下させるオープンラック式気化装置からなり、前記マニホールドに排水ラインを設けて該トラフ内の海水を排水するオープンラック式気化装置の自動排水装置において、前記散水管を該トラフ底に接続されて水平配置された水平管部と該マニホールドに接続されて垂直配置された垂直管部とに区分し、前記水平管部の端部に設けた小タンク内に前記垂直管部の下先端部が水平管部底より下方でヘッド差を有するよう挿入配置した二重管部を設けたことを特徴とするオープンラック式気化装置の自動排水装置。
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JP10079495A JP3561033B2 (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | オープンラック式気化装置の自動排水装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP10079495A JP3561033B2 (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | オープンラック式気化装置の自動排水装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP10079495A Expired - Fee Related JP3561033B2 (ja) | 1995-03-30 | 1995-03-30 | オープンラック式気化装置の自動排水装置 |
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- 1995-03-30 JP JP10079495A patent/JP3561033B2/ja not_active Expired - Fee Related
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