JP3560493B2 - 測色値変換方法およびカラー画像出力装置 - Google Patents

測色値変換方法およびカラー画像出力装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、第1の測色計で測定した測色値を第2の測色計の測色値に変換する測色値変換方法に関する。
【0002】
また、この発明は、例えば、入力RGB(赤、緑、青)画像データに基づき、CMY(シアン、マゼンタ、黄)の3色相で色を発色するカラー画像出力装置により出力した色が、所望の色で発色するように補正を行うために内蔵されている測色計の測色値あるいは外部にオンラインで接続される測色計の測色値を所望の測色値に補正することを可能とするカラー画像出力装置に関する。
【0003】
【従来の技術】
例えば、CMYの3色の色材を所定の階調で発色させることによりカラー画像を形成するカラープリンタ等のカラー画像出力装置がある。図10は、この種のカラー画像出力装置1の概略的な構成を示している。このカラー画像出力装置1では、3色相の入力画像データ(デバイス依存の画像データ)RGBが階調補正用の1次元LUT(ルックアップテーブル)2、3、4を有するLUT5により階調変換された後、露光部6に供給される。
【0004】
露光部6では、1次元LUT2、3、4による階調補正後の3色相の出力画像データRGBに応じてR色、G色およびB色に発光するレーザダイオードが駆動され、各レーザ光LがフイルムF上に当てられることでフイルムF上に潜像が形成され、潜像が形成されたフイルムFに対して所定の現像処理を行うことにより顕像としてのCMY3色相からなる画像が形成されたフイルムFを得ることができるようになっている。
【0005】
このようなカラー画像出力装置1は、例えば、カラー印刷機のプルーファ(印刷用プルーファという。)として用いられる。印刷用プルーファとしてカラー画像出力装置を用いる理由は、輪転機等を利用するカラー印刷機により実際のカラー印刷物を作成する前に、校正のためのカラー画像が形成された校正刷り(カラー印刷プルーフという。)を作成するためであり、印刷用プルーファは、カラー印刷機で必要とされている刷版等の工程が不要であることから、短時間に複数回かつ容易にカラープリント(カラー画像が形成されたハードコピー)を作成することができるからである。
【0006】
すなわち、これから使用しようとするカラー印刷機により作成されるカラー印刷物の色を、カラー画像出力装置1の校正刷りによりシミュレーションすることで実際の印刷の前工程で容易に確認することができるからである。
【0007】
ところで、この種のカラー画像出力装置1においては、予め標準の印刷条件(インキ、紙、印刷機自体の条件)に対応して組み込まれている(メモリに格納されている)1次元LUT2、3、4の階調補正特性(階調特性ともいう。)が、ユーザがこれから実際に使用しようとする印刷機の印刷条件(所望の印刷条件)と完全に一致することは皆無であり、そのため、所望の印刷条件に応じた印刷プルーフを作成しようとするとき、その所望の印刷条件に応じて1次元LUT2、3、4の階調特性を補正(修正)する必要が生じる。
【0008】
そこで、例えば、入力画像データRGBに対して、所望の印刷条件に対応して、フイルムF上のCMY各色の目標階調(目標濃度階調)が、図11に示すような目標階調(目標濃度階調)Dc0、Dm0、Dy0に設定された場合には、階調補正用LUT5を構成する各1次元LUT2、3、4により入力画像データRGBがこれら目標階調Dc0、Dm0、Dy0に一致するように、予め標準の印刷条件に対応して組み込まれている標準の各1次元LUT2、3、4の階調特性を補正(修正)する必要がある。
【0009】
この場合、従来のカラー画像出力装置1における階調補正方法では、図12のフローチャートに示すように、まず、入力画像データRGBを構成する各画像データR、G、Bをそれぞれ所定階調ずつ増加させ、標準の(元からカラー画像出力装置1に組み込まれている)各1次元LUT2、3、4を通じて露光部6に供給し、RGB各色のレーザ光LによりフイルムF上にCMY各色の単色パッチを出力し(ステップS1)、各単色パッチの濃度Dc、Dm、Dyを測定する(ステップS2)。
【0010】
次に、測定した濃度Dc、Dm、Dyと図11に示した目標階調Dc0、Dm0、Dy0とを所定階調を有するパッチ毎に比較して、差分を出力し(ステップS3)、この差分が所望の差分以内の値であるかどうかを判断する(ステップS4)。
【0011】
印刷条件を変えようとしているので、通常、このステップS4の判断は否定的となり、ステップS4で求めた差分に応じて試行錯誤的にLUT2、3、4の入力画像データRGBの各RGB値と出力画像データRGBの各RGB値の対応関係(変換関係)を修正することで、1次元LUT2、3、4を補正するようにしている(ステップS5)。以下、対応関係(変換関係)とは、たとえば、入力画像データ値を出力画像データ値に変換する関係を表すとともに、出力画像データ値を入力画像データ値に逆変換する関係を表す。
【0012】
そして、ステップS1乃至ステップS5までの処理をステップS4の判定が成立するまで繰り返すことで、測定した濃度Dc、Dm、Dyと目標階調Dc0、Dm0、Dy0とが所望範囲内の値となる階調補正後の1次元LUT2、3、4を得るようにしている。
【0013】
ところが、上記した従来のカラー画像出力装置1における階調補正方法では、1次元LUT2、3、4の入出力対応関係である階調特性の修正(補正)を試行錯誤的に行っているため、差分に応じて1次元LUT2、3、4を補正したことに伴って、再度単色パッチをプリントアウトし、プリントアウトする毎に濃度測定を行う作業を何度も繰り返す必要があることから多大な時間を要し、しかも差分に基づく補正量を決定すること自体に高度の熟練を要するという問題があった。
【0014】
この問題を解決するために、以下の手法が考えられる。なお、該手法は新しい手法であるので、後述するこの発明の実施の形態の項で一層詳細に説明することとし、ここでは簡単に説明する。
【0015】
この手法では、まず、カラー画像出力装置1の出力画像データRGBがR=G=Bの条件{換言すれば、LUT2、3、4が、それぞれいわゆるスルー(入力対出力の関係が1:1の関係)の状態}でグレーバランスがとれるように目標階調(目標測色値とする。)を設定する。次に、出力画像データRGBを均等に振ったカラーパッチを有するカラーチャートをカラー画像出力装置1から出力し、各カラーパッチを測色し、測色値をRGB値に変換するための3次元のカラーマッチング用ルックアップテーブル(以下、3次元CM−LUTともいう。)を作成する。次いで、1次元LUT2、3、4を使用し、入力画像データRGBについてR=G=Bの条件でカラー画像出力装置1でグレーチャートを作成して測色する(測定測色値とする。)。そして、測定測色値と前記目標測色値にそれぞれ対応するRGB値を前記3次元CM−LUTを参照して、体積補間計算により求め、求めたRGB値の各差分をRGB各1次元のLUT2、3、4に加算することでRGB各1次元のLUT2、3、4の修正が完了する。
【0016】
この手法によれば、試行錯誤的ではなく機械的に1次元のLUT2、3、4の補正量(修正量)を求めることができるので、通常、1回の修正によりきわめて短時間に正確な補正を行うことができる。
【0017】
ところが、この手法による場合、前記測定測色値を測定する測色計として、前記カラー画像出力装置1に内蔵されている測色計(補正対象の第1の測色計とする。)を用い、一方、前記3次元CM−LUTを作成するために別の測色計(基準となる測色計であり、第2の測色計とする。)を用いる場合がある。
【0018】
3次元CM−LUTを作成する際には、膨大な量のパッチを測色する必要があることから、例えば、メーカーにおいて、2次元測定(面測定)の可能な比較的に大型で高価な測色計が使用され、一方、1次元LUT2、3、4の修正用としては、カラー画像出力装置1に内蔵される比較的に小型でスポット的に測定(点測定)の可能な廉価な測色計が使用される場合があるからである。この場合には、補正対象の第1の測色計を内蔵するカラー画像出力装置1のメモリに、基準となる第2の測色計を利用して作成された3次元CM−LUTが格納されることになり、カラー画像出力装置1のユーザは、内蔵されている測色計を使用して1次元LUT2、3、4を修正することになる。
【0019】
しかしながら、一般に、同一のグレーチャートを測色しても測色値は測色計毎に異なる。そのため前記の3次元CM−LUTを使用して、1次元LUT2、3、4の出力が目標のRGB値に変換されるように該1次元LUT2、3、4が修正されているとしても、測色計間の測色値の誤差、いわゆる機種差による誤差が残り、結果として、色を完全に合わせることができず、上記新たな手法による場合でも、1回の修正後にLUT2、3、4の入出力の対応関係である階調特性を故意にずらすための微調による修正が必要であり、この微調による修正によりカラー画像出力装置1により出力した色が、所望の色で発色されるようにする必要がある。
【0020】
【発明が解決しょうとする課題】
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、カラー画像出力装置に内蔵されている測色計あるいは外部にオンラインで接続される測色計と、3次元CM−LUTを作成するために用いられる測色計とが異なる場合であっても、カラー画像出力装置の出力した色が所望の色で発色するように調整するための3色相の修正用の1次元LUTを微調による修正を行うことなく短時間に補正(修正)することを可能とする等のために第1の測色計で測定した測色値を第2の測色計の測色値に変換することを可能とする測色値変換方法を提供することを目的とする。
【0021】
また、この発明は、例えば、入力RGB(赤、緑、青)画像データに基づき、CMY(シアン、マゼンタ、黄)の3色相で色を発色するカラー画像出力装置により出力した色が、所望の色で発色するように補正を行うために内蔵されている測色計の測色値あるいは外部にオンラインで接続される測色計の測色値を所望の測色値に補正することを可能とするカラー画像出力装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
この項では、理解の容易化のために添付図面中の符号を付けて説明する。したがって、この項に記載した内容がその符号を付けたものに限定して解釈されるものではない。
【0023】
請求項1記載の発明に係る測色値変換方法は、画像データの値を変化させた複数のカラーパッチを有するカラーチャート(G′)を、第2の測色計(22)により測定して、測色値と画像データ値との第2の対応関係(12)を得るとともに、前記カラーチャート(G′)を第1の測色計(21)により測定して測色値と画像データ値の第1の対応関係(24)を得、
任意の色を前記第1の測色計により測定したとき、その測定値を前記第1の対応関係を用いて画像データ値に変換し、この変換された画像データ値を前記第2の対応関係を用いて前記第2の測色計の測色値に変換することを特徴とする。
【0024】
この場合、前記第1の対応関係は、測色値XYZまたはLを画像データ値RGBに変換するルックアップテーブルであり、前記第2の対応関係は、画像データ値RGBを測色値XYZまたはLに変換するルックアップテーブルであることを特徴とする(請求項2記載の発明)。
【0025】
請求項3記載の発明に係る測色値変換方法は、画像データの各色相の階調値が等しい条件でのグレーチャート(G″)を第1の測色計(21)により測定して、測定反射率をRλ1とし、
可視波長範囲で波長によらず反射率の一定なグレーパッチ数が1以上のグレーチャート(30)の反射率を、前記可視波長範囲について所定波長間隔dλで、第2の測色計(22)と前記第1の測色計で測定して、所定波長間隔での反射率を求め、前記第2の測色計の反射率に対する前記第1の測色計の反射率の比をKλとし、定数をk、等色関数をxλ、yλ、zλ、観察光源の分光値をSλとするとき、積分範囲を前記可視波長範囲として、測色値XYZを、式
X=k∫(xλ・Kλ・Rλ1・Sλ)dλ
Y=k∫(yλ・Kλ・Rλ1・Sλ)dλ
Z=k∫(zλ・Kλ・Rλ1・Sλ)dλ
で求め、該測色値XYZまたは該測色値XYZをCIELAB空間の測色値Lに変換した値を、前記第1の測色計の補正後の測色値とすることを特徴とする。
【0026】
請求項4記載の発明に係るカラー画像出力装置は、入力されるデバイス依存の画像データを、所望の印刷機の印刷条件に対応するように階調変換する階調変換手段(2、3、4)を通じて露光記録部に供給し、該露光記録部から印刷プルーフ等のカラープリント(G)を出力するカラー画像出力装置において、
前記画像データの値を変化させた複数のカラーパッチを有するカラーチャート(G′)を前記露光記録部から出力し、第2の測色計(22)により予め測定することで作成された、測色値をデバイス依存の画像データ値に変換する色変換手段(12)と、
前記カラーチャート(G′)を測定し、前記入力されるデバイス依存の画像データに対応する測色値との対応関係を得るための第1の測色計(21)と、
前記第1の測色計による測色値が前記第2の測色計による測色値と一致するように、前記第1の測色計による測色値を前記第2の測色計による測色値に変換する測色値補正手段(24)とを備え、
前記測色値補正手段(24)の出力を前記色変換手段(12)に供給し、該色変換手段の出力により前記階調変換手段(2、3、4)の階調変換特性を補正することを特徴とする。
【0027】
この場合、前記測色値補正手段(24)の出力を前記色変換手段(12)に供給し、該色変換手段の出力により前記階調変換手段(2、3、4)の階調変換特性を補正するとき、
予め、前記露光記録部に供給される画像データの各色相が等しい条件でグレーバランスがとれるように目標階調の各測色値(L0a0b0)を設定し、次に、前記階調変換手段の入力画像データの各色相が等しい条件で前記露光記録部からグレーチャート(G″)を出力し、
該出力したグレーチャート(G″)を前記第1の測色計により測色し、該測色値を前記測色値補正手段(24)により補正した測定測色値(L)を得、 次に、前記補正した前記測定測色値(L)と前記目標階調の各測色値(L0a0b0)とを前記色変換手段(12)に入力し、この色変換手段から出力される、前記目標階調の各測色値(L0a0b0)に対する各色相の画像データ値(R0、G0、B0)と前記測定測色値(L)に対する各色相の画像データ値(R1、G1、B1)のそれぞれの差分(ΔR、ΔG、ΔB)を、前記各色相の階調変換手段の出力に加算することで、前記階調変換特性を補正することを特徴とする(請求項5記載の発明)。
【0028】
さらに、請求項5記載の発明において、前記出力したグレーチャート(G″)を前記第1の測色計により測色し、該測色値を前記測色値補正手段(24)により補正した測定測色値(L)を得るとき、
前記測色値補正手段(24)を、
可視波長範囲で波長によらず反射率の一定なグレーパッチ数が1以上のグレーチャート(30)の反射率を、前記可視波長範囲について所定波長間隔dλで、基準の測色計と前記内蔵の測色計で測定して、所定波長間隔での反射率を求め、前記第2の測色計の反射率に対する前記第1の測色計の反射率の比をKλとし、定数をk、等色関数をxλ、yλ、zλ、観察光源の分光値をSλとするとき、積分範囲を前記可視波長範囲として、測色値XYZを、式
X=k∫(xλ・Kλ・Rλ1・Sλ)dλ
Y=k∫(yλ・Kλ・Rλ1・Sλ)dλ
Z=k∫(zλ・Kλ・Rλ1・Sλ)dλ
で求め、該測色値XYZまたは該測色値XYZをCIELAB空間の測色値Lに変換した値を、前記第1の測色計の補正後の測色値とする補正手段として作成しておき、
前記出力したグレーチャート(G″)を前記第1の測色計により測色して、前記可視波長の範囲で所定波長間隔で反射率Rλ1を測定し、測定した反射率を前記式に入力して、前記補正した測定測色値(L)を得ることを特徴とする(請求項6記載の発明)。
【0029】
また、請求項7記載の発明に係るカラー画像出力装置は、入力されるデバイス依存の画像データを、所望の印刷機の印刷条件に対応するように階調変換する階調変換手段(2、3、4)を通じて露光記録部に供給し、該露光記録部から印刷プルーフ等のカラープリント(G)を出力し、該カラープリントを測色することの可能なカラー画像出力装置において、
前記画像データの値を変化させた複数のカラーパッチを有するカラーチャート(G′)を前記露光記録部から出力し、第2の測色計(22)により予め測定することで作成された、測色値をデバイス依存の画像データ値に変換する色変換手段(12)と、
第1の測色計の出力測色値を前記色変換手段の入力測色値に変換する測色値補正手段(24)とを有し、
該測色値補正手段を作成する際に、
可視波長範囲で波長によらず反射率の一定なグレーパッチ数が1以上のグレーチャートの反射率を、前記可視波長範囲について所定波長間隔dλで、前記第2の測色計と前記第1の測色計で測定して、所定波長間隔での反射率を求め、前記第2の測色計の反射率に対する前記第1の測色計の反射率の比をKλとし、定数をk、等色関数をxλ、yλ、zλ、観察光源の分光値をSλとするとき、積分範囲を前記可視波長範囲として、測色値XYZを、式
X=k∫(xλ・Kλ・Rλ1・Sλ)dλ
Y=k∫(yλ・Kλ・Rλ1・Sλ)dλ
Z=k∫(zλ・Kλ・Rλ1・Sλ)dλ
で求め、該測色値XYZまたは該測色値XYZをCIELAB空間の測色値Lに変換した値を、前記第1の測色計の補正後の測色値とすることを特徴とする。
【0030】
また、この発明は、請求項4〜7のいずれか1項に記載のカラー画像出力装置において、前記第1の測色計が前記カラー画像出力装置に対して外部にオンラインで接続されていることを特徴とする(第1の測色計21A:請求項8記載の発明)。
【0031】
さらに、この発明は、請求項4〜7のいずれか1項に記載のカラー画像出力装置において、前記第1の測色計が前記カラー画像出力装置に内蔵されていることを特徴とする(第1の測色計21:請求項9記載の発明)。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以下に参照する図面において、上記図10乃至図12に示したものと対応するものには同一の符号を付ける。
【0033】
図1は、この発明方法が適用されたカラープリンタ等のカラー画像出力装置10の模式的な構成を示している。このカラー画像出力装置10は、それぞれR色、G色およびB色のレーザ光Lを出力する露光部6を有している。露光部6には、ロール状に巻かれた感光材料であるドナーフイルムFから図示していない内部カッタにより所定長に裁断されたドナーフイルムFが移送される。
【0034】
露光部6からのレーザ光Lにより露光記録されて潜像が形成されたドナーフイルムFに対して湿し水が塗布され、これにロール状の受像紙Gが所定長に裁断された受像紙Gが対向配置されて貼り合わされる。
【0035】
貼り合わされたものが熱現像定着部において加熱ローラ8により加熱されることで現像が進行し、ドナーフイルムF上の色素が受像紙Gに移り定着され、画像の転写が完了する。この後、使用済みのドナーフイルムFと受像紙Gとが剥離され、CMYの3色相からなる画像Imgが形成された高画質なカラープリント(これも符号をGとする)が完成する。
【0036】
この場合、カラープリントG上の画像Imgは、露光部6に階調補正手段としてのルックアップテーブル(LUT)5から供給される3色相の画像データRGB(デバイス依存の画像データ)に対応したものである。そして、この露光部6の入力側に供給される画像データRGBは、標準の印刷条件に基づき予め作成された各1次元の階調補正手段(1次元の変換テーブル)としてのLUTであるLUT2、3、4により、3色相の入力画像データRGB(デバイス依存の画像データ)が変換されたデータである。
【0037】
このように構成されるカラー画像出力装置10では、上述したように、予めカラー画像出力装置10のメモリに格納されているLUT2、3、4の印刷条件(標準の印刷条件)と異なる印刷条件(所望の印刷条件または目標印刷条件ともいう。)でプルーフ(校正刷り)を作成しようとする場合、その目標の印刷条件に適合するように、カラー画像出力装置10に予め組み込まれている(メモリに格納されている)標準のLUT2、3、4の階調特性を補正(修正)する必要がある。
【0038】
LUT2、3、4の階調特性の補正量(修正量)を決定する等のために、カラープリントG上に形成された画像Imgの測色値を測定するための測色計(以下、補正対象の第1の測色計ともいう。)21が該カラー画像出力装置10に一体的に内蔵されている。第1の測色計21は、内蔵するのではなく、画像出力装置10の外部にコネクタ23を介してオンラインで第1の測色計21Aとして接続されるように構成してもよい(図2参照)。
【0039】
なお、この実施の形態において、露光部6というときには、ドナーフイルムFを露光してカラープリントGを作成する部分までを含むこともある。このようにカラープリントGを作成する部分までを含む場合には、露光記録部ともいう。
【0040】
図2は、カラー画像出力装置10に内蔵された補正対象の第1の測色計21あるいは外部にオンラインで接続される第1の測色計21Aとカラー画像出力装置10とはオフラインとされる基準となる測色計(以下、第2の測色計ともいう。)22との測定差(機種差)を補正するための測色値補正テーブル(測色値補正手段、測色値変換テーブルまたは測色値変換手段という。)24が搭載された(メモリに記憶された)この実施の形態のカラー画像出力装置10のブロック図を示している。
【0041】
このカラー画像出力装置10には、第2の対応関係であり色変換手段として機能する3次元カラーマッチング用LUT(3次元CM−LUT)12がメモリ内に搭載されている。
【0042】
以下、3次元CM−LUT12の作成手順を説明した後、第1の対応関係であり測色値補正手段として機能する測色値補正テーブル24の作成手順につき説明し、作成された3次元CM−LUT12と測色値補正テーブル24を使用して1次元LUT2、3、4を補正(修正)する手順について説明する。
【0043】
まず、図3のフローチャートをも参照して3次元CM−LUT12の作成手順を説明する。
【0044】
この場合、図4に示すように、これから実際に使用しようとするカラー印刷機に対応する目標の印刷条件に応じた目標階調(目標濃度階調)Dtを決定する(ステップS11)。ここで、目標階調Dtは、出力画像データRGB(なお、以下の説明において、出力画像データRGBというときには、LUT2、3、4から出力される画像データを意味し、入力画像データRGBというときには、1次元のLUT2、3、4に入力される画像データを意味する。)の各RGB値(RGB各色相の階調値)が等しい条件(R=G=B)で、カラー画像出力装置10上でグレーバランスがとれるように設定し、例えば、CIELAB空間上の測色値(目標測色値)L0a0b0で表す。
【0045】
なお、測色値と濃度値との対応関係は、例えば、濃度の異なる複数のパッチを測色計と濃度計とを用いて夫々測定することで求めることができる。そして、体積補間により任意の測色値Lに対する濃度値を求めることができる。
【0046】
目標階調Dtは、実際には、例えば、これからプルーフを作成しようとするカラー印刷機の印刷物の網%値対濃度の関係を測定し、網%値を出力画像データRGB値に換算することで得ることができる。図4に示す目標階調Dtにおいて、出力画像データRGBの値がR=G=B=0の近傍において濃度値が存在するのは、前記印刷物の紙色(印刷本紙の地色)によるものである。
【0047】
次に、カラー画像出力装置10の出力測色値から出力画像データRGBの各RGB値への対応関係を表す3次元CM−LUT12を作成するために、まず、1次元LUT2、3、4がいわゆるスルー(入力対出力の関係が1:1の関係)の状態で、出力画像データRGBのRGB各色相の値をそれぞれ均等に振ったカラーパッチを有するカラープリントGであるカラーチャートG′(図2参照)を出力する(ステップS12)。例えば、出力画像データRGBのRGB各色相の階調値が0乃至255の値をとる8ビット階調である場合には、RGB各色相毎に値を階調値幅3毎に均等に変化させた各9段階、合計9=729個のカラーパッチを有するカラーチャートG′を出力する。このとき、R=G=Bとなるグレー近傍では、分割数を倍にしたカラーパッチを有するカラーチャートを出力させる。人の視覚識別性の優れたグレー近傍では、補間格子を細かくして、出力測色値から出力画像データRGBへの対応関係を表す3次元CM−LUT12の変換精度を上げるためである。
【0048】
次に、出力したカラーチャートG′の各カラーパッチを基準となる第2の測色計22により測色し(ステップS13)、カラーパッチ毎に、出力画像データRGBの各色相のRGB値対測色値Lとの変換関係を表す3次元CM−LUT12を作成する(ステップS14)。
【0049】
図5は、9個の組合せを繁雑となるので5個の組合せとして省略的に表した3次元CM−LUT12の測定格子点の構成を示している。小さい○印で表した測定格子点は、実際に基準となる第2の測色計22により測色した測色値Lを有する点に対応する。なお、上述したように、R=G=Bの近傍では、格子点(測色した点)を細かくして測定しているので、図5に示す3次元CM−LUT12を表す立方体において、RGB座標の原点Oと該原点Oから最も離れた頂点Vを結ぶ線が含まれる各立方格子は、格子点が細かくなっている。例えば、画像データRと画像データBを用いて平面的に説明すれば、図6に模式的に示すように、画像データBの増加に対応して、R=Bの近傍で、細かく分割して測色値Lを測定している。以上のようにして、基準となる第2の測色計22による測色値対出力画像データRGBの対応関係を表す3次元CM−LUT12を作成することができる。
【0050】
次に、補正対象の第1の測色計21、21Aの測色値を基準となる第2の測色計22の測色値に合わせるための測色値補正テーブル24の作成手順について説明する。
【0051】
この場合、まず、図7に示すように、380nm乃至780nmまでの可視波長範囲で、波長によらず反射率Rfが一定で、ハイライト近傍からベタ近傍までの数個(この実施例では6個)のグレーパッチを有するグレーチャート30を準備する(ステップS15)。
【0052】
次いで、補正対象の第1の測色計(例えば、分光反射型の測色計)21、21Aと基準となる第2の測色計(同様に、分光反射型の測色計)22により、グレーチャート30を構成するグレーパッチの反射率を、前記可視波長範囲について所定波長間隔(dλとし、この実施の形態ではdλ=20nmとする。)で測定する(ステップS16)。補正対象の第1の測色計21、21Aにより測定した反射率をRλ1′、基準となる第2の測色計22により測定した反射率をRλ2とすれば、図7に示すように、グレーパッチの個数分の反射率測定テーブル(可視波長範囲での補正対象の第1の測色計21、21Aと基準となる第2の測色計22の反射率の関係を表している。)32が得られる。
【0053】
次に、グレーパッチの個数分の反射率測定テーブル32を参照して、所定波長間隔dλ毎の測定反射率の比(測色計補正値ともいう。)Kλ(Kλ=Rλ2/Rλ1′)を表すテーブル(1次元の反射率比テーブルという。)34を求める(ステップS17)。この実施の形態においては、所定波長間隔dλをdλ=20nmにしているので、得られる反射率比テーブル34の数は、21個{(780−380)/20+1=21}になる。
【0054】
次いで、色彩学に鑑みて、定数である基準化の係数をk、前記測色計補正値をKλ、等色関数をxλ、yλ、zλ、前記カラーチャートG′やグレーチャート30等のプリントしたサンプルを観察するときの観察光源の分光値をSλとするとき、測色値XYZを下記の(1)式により求める。なお、(1)式において、Rλ1(後述する)は、補正対象の第1の測色計21、21Aにより後述する所定のグレーチャートを測定したときの反射率を示している。(1)式中の積分範囲は、380nm乃至780nmである。
【0055】
X=k∫(xλ・Kλ・Rλ1・Sλ)dλ
Y=k∫(yλ・Kλ・Rλ1・Sλ)dλ
Z=k∫(zλ・Kλ・Rλ1・Sλ)dλ …(1)
これら測色値XYZは、それぞれ、色彩学上、数学的にCIELAB空間上の測色値Lに一意に変換することができる。(1)式と測色値XYZの測色値Lへの対応関係により、図2に示すように、補正対象の第1の測色計21、21Aの出力値である測定反射率Rλ1を基準となる第2の測色計22上の測色値Lに変換(換算、補正)することのできる測色値補正テーブル24を作成することができる(ステップS18)。
【0056】
以上のようにして、補正対象の第1の測色計21または第1の測色計21Aの測定値を基準となる第2の測色計22の測定値に変換することのできる測色値補正テーブル24が得られる(ステップS18)。
【0057】
次に、ステップS14で作成された3次元CM−LUT12と、ステップS18で作成された測色値補正テーブル24を使用して1次元LUT2、3、4を補正(修正)する手順について説明する。
【0058】
この場合、まず、標準の印刷条件のもとでグレーバランスが合わされている補正(修正)前のRGB各色相の1次元のLUT2、3、4を使用して、入力画像データRGBの各色相の値が等しい条件(R=G=B)で、RGB値を同時に、例えば、17段階に変化させたときのカラープリントGであるグレーチャート{R=G=B=0のカラープリントGの地色を含めてグレースケールが形成されたチャート}G″(図2参照)をカラー画像出力装置10から出力する(ステップS19)。
【0059】
次に、このグレーチャートG″を、各R=G=Bの組合せ毎に補正対象の第1の測色計21、21Aにより波長380nm乃至780nmの間、波長20nm間隔で反射率Rλ1を測定し、測色値補正テーブル24を利用してこれを基準となる第2の測色計22の測色値に換算する。この測色値の換算(変換)過程をさらに具体的に説明すると、測定した反射率Rλ1を前記(1)式に代入して測色値XYZを得、この測色値XYZをCIELAB空間上の測色値(測定測色値という。)Lに変換する(ステップS20)。
【0060】
次いで、図8に例を示すように、各R=G=Bの組合せ毎の測定測色値LとステップS11で決定した目標階調の測色値L0a0b0とを比較する(ステップS21)。なお、図8において、符号Dtで示す特性は、図4に示した目標階調(目標濃度階調)Dtを再掲示したものである。
【0061】
この目標階調の測色値L0a0b0と測定測色値Lとの差分ΔLΔaΔbが所望の範囲内であるかどうかを比較して判定する(ステップS22)。印刷条件が変化している場合には、第1回目のこの判定は成立しない。
【0062】
そこで、ステップS14で求めてある3次元CM−LUT12を使用して、目標階調の測色値L0a0b0に対応する出力画像データの各RGB値と、測定測色値Lに対応する出力画像データの各RGB値をそれぞれ求め(ステップS23)、求めた各RGB値の差分を求める(ステップS24)。この場合、各RGB値は、3次元CM−LUT12を参照し、目標階調の測色値L0a0b0および測定測色値Lをそれぞれ囲む補間格子(立方格子)を求め、この補間格子を構成する各格子点のRGB値を読み出し、図9に示すように、コンピュータ等からなる体積補間処理部14による体積補間計算により目標階調の測色値L0a0b0および測定測色値Lにそれぞれ対応する3色相の各RGB値を求めることができる。ここで、目標階調の測色値L0a0b0に対応して求めたRGB値をR0G0B0とし、測定測色値Lに対応して求めたRGB値をR1G1B1とするとき、各RGB値の差分量は、図2に示す差生成部15において、ΔR(=R0−R1)、ΔG(=G0−G1)、ΔB(=B0−B1)で求めることができる。
【0063】
次に、この差分量ΔRΔGΔBに基づいて、LUT2、3、4をそれぞれ修正(補正)する(ステップS25)。この修正計算はきわめて簡単であり、前記差分量ΔRΔGΔBを、それぞれ、現時点のLUT2、3、4の補正量にそれぞれ加算すればよい。具体的に、例えば、R値に基づいて説明すると、図2に示すように、入力画像データRが、予め求めてある階調補正手段であるLUT2により、出力画像データR1に変換され、この出力画像データR1が目標階調の測色値L0a0b0に対応した画像データR0に変換されることが好ましいため、修正量(修正値)として加算手段16により差分ΔR(=R0−R1)を加えただけの新たなLUT2′を図1に示すLUT2に置き換えるだけでよい。
【0064】
このように一度の、しかも計算による修正処理により、1次元LUT2、3、4を、1次元LUT2、3、4の測色値を目標階調の測色値L0a0b0に変換することができるLUT2′(LUT2と加算手段16)、LUT3′(LUT3と加算手段17)およびLUT4′(LUT4と加算手段18)に補正することができるので、印刷条件の変化に対応したLUT2、3、4の正確な補正をきわめて短時間で行うことができる。
【0065】
上述の実施の形態によれば、補正対象の第1の測色計21、21Aと基準となる第2の測色計22との間に測定差がある場合においても、補正対象の第1の測色計21、21Aの測定値を基準となる第2の測色計22の測定値に変換することのできる測色値補正テーブル24をカラー画像出力装置10に搭載しておくことにより、3次元CM−LUT12で使用する測色値を基準として色を管理することができるという効果が達成される。
【0066】
なお、上述の実施の形態においては、測色値補正テーブル24として、反射率Rλ1を測色値Lに変換するテーブルを用いているが、これに限らず、補正対象の第1の測色計21、21Aの測定値を直接的に基準となる第2の測色計22の測定値に変換するテーブルを用いるようにしてもよい。この場合、上述のステップS12で用いた出力画像データRGBのRGB各色相の値をそれぞれ均等に変化させた組合せからなるカラーパッチを有するカラープリントGであるカラーチャートG′を、基準となる第2の測色計22により測定して、測色値Lと出力画像データRGBとの基準の対応関係(3次元のCM−LUT12)を得るとともに、カラーチャートG′を補正対象の第1の測色計21、21Aにより測定して測色値Lと出力画像データRGBとの補正対象の対応関係(3次元のLUT)を得る。
【0067】
このようにすれば、任意の色を前記補正対象の第1の測色計21、21Aにより測定したとき、その測色値Lを、前記補正対象の対応関係(3次元のLUT)と体積補間処理を用いて対応する画像データRGBを求め、この画像データRGBを、前記基準の対応関係(3次元CM−LUT12)の入力値として、対応する測色値Lを体積補間計算により求める。求められた該測色値Lは、補正対象の第1の測色計21、21Aにより測定された測色値Lが、基準となる第2の測色計22の測色値Lに変換された値となる。
【0068】
なお、この発明は、上述の実施の形態に限らず、この発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、第1の測色計による測定値と第2の測色計による測定値との対応関係(同一のカラーチャートを第2の測色計と第1の測色計により測定し、カラーチャートの各色と各測色計の対応関係)を準備しているので、前記各測色計の対応関係を用いて、第1の測色計で測定した測色値を、第2の測色計の測色値に容易に(計算により機械的に)変換することができる。
【0070】
また、この発明によれば、カラー画像出力装置に内蔵されている測色計あるいは外部にオンラインで接続されている測色計と3次元CM−LUTを作成するために用いられる測色計とが異なる場合であっても、測色計同士の測定差を補正するようにしているので、カラー画像出力装置の出力した色が所望の色で発色するように調整するための3色相の修正用の1次元LUTを、専門知識に基づく微調による修正を行うことなく短時間に補正(修正)することができる。
【0071】
したがって、階調補正を行うためにカラー画像出力装置に内蔵されている測色計あるいは外部にオンラインで接続された測色計の出力する測定値と、色合わせを行うための3次元CM−LUTの測色値が一致するために、階調補正を行う3次元CM−LUTで定義された色と一致することとなり、安定した色再現性を得ることができる。
【0072】
また、この発明によれば、予め、可視波長範囲で波長に依存しないで反射率の一定なグレーチャートを第1の測色計で測定するとともに、第2の測色計で測定し、可視波長範囲の所定波長間隔(dλ)毎に反射率の対応関係をKλとして求めておく。次に、第1の測色計による任意の色の測定反射率をRλ1とし、定数をk、等色関数をxλ、yλ、zλ、観察光源の分光値をSλとするとき、積分範囲を前記可視波長範囲として、測色値XYZを、式
X=k∫(xλ・Kλ・Rλ1・Sλ)dλ
Y=k∫(yλ・Kλ・Rλ1・Sλ)dλ
Z=k∫(zλ・Kλ・Rλ1・Sλ)dλ
で求め、該測色値XYZまたは該測色値XYZをCIELAB空間の測色値Lに変換した値を、前記第1の測色計の補正後の測色値とするようにしている。このため、補正後の測色値が第2の測色計の測色値に一致する。
【0073】
なお、カラー画像出力装置に内蔵された第1の測色計あるいは外部にオンラインで接続される第1の測色計の出力測色値を第2の測色計の出力値を基準として変換するためには、各測定波長毎にカラー画像出力装置に内蔵された第1の測色計あるいは外部にオンラインで接続される第1の測色計と第2の測色計の反射率の関係を求め、この関係を用いてカラー画像出力装置に内蔵された第1の測色計あるいは外部にオンライン接続される第1の測色計の反射率が第2の測色計の反射率となるように補正すればよい。反射率の関係を使用しない場合には、出力画像データを各色相毎に略均等に変化させた組合せからなるカラーパッチを有するカラーチャートをカラー画像出力装置に内蔵された第1の測色計あるいは外部にオンラインで接続された第1の測色計で測定するとともに基準となる測色計により測定し、出力画像データのカラー画像出力装置に内蔵された第1の測色計あるいは外部にオンラインで接続された第1の測色計での測色値と基準となる測色計での測色値との対応関係を予め得ておいてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態が適用されたカラー画像出力装置の全体構成を模式的に示す構成図である。
【図2】1次元LUTの補正手順の説明に供されるカラー画像出力装置のブロック図である。
【図3】この発明の一実施の形態の説明に供されるフローチャートである。
【図4】目標階調を示す線図である。
【図5】測色値をRGB値に変更するための3次元CM−LUTの模式図である。
【図6】3次元CM−LUTのグレー近傍で分割格子間隔が細かくなっている例を示す説明図である。
【図7】第1の測色計(補正対象の測色計)と第2の測色計(基準の測色計)により測定した反射率の比を求めるために供される説明図である。
【図8】出力条件変化後の測定測色値と目標階調との差を説明する線図である。
【図9】3次元LUTの使用方法の説明に供される線図である。
【図10】従来の技術の説明に供されるブロック図である。
【図11】1次元LUTの従来技術に係る補正処理の説明に供される線図である。
【図12】1次元LUTの従来技術に係る補正処理の説明に供されるフローチャートである。
【符号の説明】
1、10…カラー画像出力装置 2、3、4…階調補正用の1次元LUT
6…露光部
12…3次元CM−LUT(第2の対応関係、色変換手段)
21、21A…第1の測色計 22…第2の測色計
24…測色値補正テーブル(第1の対応関係、測色値補正手段)
30、G″…グレーチャート 32…反射率測定テーブル
34…反射率比テーブル G…カラープリント(受像紙)
G′…カラーチャート

Claims (9)

  1. 画像データの値を変化させた複数のカラーパッチを有するカラーチャートを、第2の測色計により測定して、測色値と画像データ値との第2の対応関係を得るとともに、前記カラーチャートを第1の測色計により測定して測色値と画像データ値の第1の対応関係を得、
    任意の色を前記第1の測色計により測定したとき、その測定値を前記第1の対応関係を用いて画像データ値に変換し、この変換された画像データ値を前記第2の対応関係を用いて前記第2の測色計の測色値に変換する
    ことを特徴とする測色値変換方法。
  2. 請求項1記載の測色値変換方法において、
    前記第1の対応関係は、測色値XYZまたはLを画像データ値RGBに変換するルックアップテーブルであり、前記第2の対応関係は、画像データ値RGBを測色値XYZまたはLに変換するルックアップテーブルである
    ことを特徴とする測色値変換方法。
  3. 画像データの各色相の階調値が等しい条件でのグレーチャートを第1の測色計により測定して、測定反射率をRλ1とし、
    可視波長範囲で波長によらず反射率の一定なグレーパッチ数が1以上のグレーチャートの反射率を、前記可視波長範囲について所定波長間隔dλで、第2の測色計と前記第1の測色計で測定して、所定波長間隔での反射率を求め、前記第2の測色計の反射率に対する前記第1の測色計の反射率の比をKλとし、定数をk、等色関数をxλ、yλ、zλ、観察光源の分光値をSλとするとき、積分範囲を前記可視波長範囲として、測色値XYZを、式
    X=k∫(xλ・Kλ・Rλ1・Sλ)dλ
    Y=k∫(yλ・Kλ・Rλ1・Sλ)dλ
    Z=k∫(zλ・Kλ・Rλ1・Sλ)dλ
    で求め、該測色値XYZまたは該測色値XYZをCIELAB空間の測色値Lに変換した値を、前記第1の測色計の補正後の測色値とする
    ことを特徴とする測色値変換方法。
  4. 入力されるデバイス依存の画像データを、所望の印刷機の印刷条件に対応するように階調変換する階調変換手段を通じて露光記録部に供給し、該露光記録部から印刷プルーフ等のカラープリントを出力するカラー画像出力装置において、
    前記画像データの値を変化させた複数のカラーパッチを有するカラーチャートを前記露光記録部から出力し、第2の測色計により予め測定することで作成された、測色値をデバイス依存の画像データ値に変換する色変換手段と、
    前記カラーチャートを測定し、前記入力されるデバイス依存の画像データに対応する測色値との対応関係を得るための第1の測色計と、
    前記第1の測色計による測色値が前記第2の測色計による測色値と一致するように、前記第1の測色計による測色値を前記第2の測色計による測色値に変換する測色値補正手段とを備え、
    前記測色値補正手段の出力を前記色変換手段に供給し、該色変換手段の出力により前記階調変換手段の階調変換特性を補正する
    ことを特徴とするカラー画像出力装置。
  5. 請求項4記載のカラー画像出力装置において、
    前記測色値補正手段の出力を前記色変換手段に供給し、該色変換手段の出力により前記階調変換手段の階調変換特性を補正するとき、
    予め、前記露光記録部に供給される画像データの各色相が等しい条件でグレーバランスがとれるように目標階調の各測色値を設定し、
    次に、前記階調変換手段の入力画像データの各色相が等しい条件で前記露光記録部からグレーチャートを出力し、
    該出力したグレーチャートを前記第1の測色計により測色し、該測色値を前記測色値補正手段により補正した測定測色値を得、
    次に、前記補正した前記測定測色値と前記目標階調の各測色値とを前記色変換手段に入力し、この色変換手段から出力される、前記目標階調の各測色値に対する各色相の画像データ値と前記測定測色値に対する各色相の画像データ値のそれぞれの差分を、前記各色相の階調変換手段の出力に加算することで、前記階調変換特性を補正する
    ことを特徴とするカラー画像出力装置。
  6. 請求項5記載のカラー画像出力装置において、
    前記出力したグレーチャートを前記第1の測色計により測色し、該測色値を前記測色値補正手段により補正した測定測色値を得るとき、
    前記測色値補正手段を、
    可視波長範囲で波長によらず反射率の一定なグレーパッチ数が1以上のグレーチャートの反射率を、前記可視波長範囲について所定波長間隔dλで、基準の測色計と前記内蔵の測色計で測定して、所定波長間隔での反射率を求め、前記第2の測色計の反射率に対する前記第1の測色計の反射率の比をKλとし、定数をk、等色関数をxλ、yλ、zλ、観察光源の分光値をSλとするとき、積分範囲を前記可視波長範囲として、測色値XYZを、式
    X=k∫(xλ・Kλ・Rλ1・Sλ)dλ
    Y=k∫(yλ・Kλ・Rλ1・Sλ)dλ
    Z=k∫(zλ・Kλ・Rλ1・Sλ)dλ
    で求め、該測色値XYZまたは該測色値XYZをCIELAB空間の測色値に変換した値を、前記第1の測色計の補正後の測色値とする補正手段として作成しておき、
    前記出力したグレーチャートを前記第1の測色計により測色して、前記可視波長の範囲で所定波長間隔で反射率Rλ1を測定し、測定した反射率を前記式に入力して、前記補正した測定測色値を得る
    ことを特徴とするカラー画像出力装置。
  7. 入力されるデバイス依存の画像データを、所望の印刷機の印刷条件に対応するように階調変換する階調変換手段を通じて露光記録部に供給し、該露光記録部から印刷プルーフ等のカラープリントを出力し、該カラープリントを測色することの可能なカラー画像出力装置において、
    前記画像データの値を変化させた複数のカラーパッチを有するカラーチャートを前記露光記録部から出力し、第2の測色計により予め測定することで作成された、測色値をデバイス依存の画像データ値に変換する色変換手段と、
    第1の測色計の出力測色値を前記色変換手段の入力測色値に変換する測色値補正手段とを有し、
    該測色値補正手段を作成する際に、
    可視波長範囲で波長によらず反射率の一定なグレーパッチ数が1以上のグレーチャートの反射率を、前記可視波長範囲について所定波長間隔dλで、前記第2の測色計と前記第1の測色計で測定して、所定波長間隔での反射率を求め、前記第2の測色計の反射率に対する前記第1の測色計の反射率の比をKλとし、定数をk、等色関数をxλ、yλ、zλ、観察光源の分光値をSλとするとき、積分範囲を前記可視波長範囲として、測色値XYZを、式
    X=k∫(xλ・Kλ・Rλ1・Sλ)dλ
    Y=k∫(yλ・Kλ・Rλ1・Sλ)dλ
    Z=k∫(zλ・Kλ・Rλ1・Sλ)dλ
    で求め、該測色値XYZまたは該測色値XYZをCIELAB空間の測色値Lに変換した値を、前記第1の測色計の補正後の測色値とする
    ことを特徴とするカラー画像出力装置。
  8. 請求項4〜7のいずれか1項に記載のカラー画像出力装置において、
    前記第1の測色計が、前記カラー画像出力装置に対して外部にオンラインで接続されていることを特徴とするカラー画像出力装置。
  9. 請求項4〜7のいずれか1項に記載のカラー画像出力装置において、
    前記第1の測色計が、前記カラー画像出力装置に内蔵されていることを特徴とするカラー画像出力装置。
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