JP3560160B2 - 皮膚外用剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、細胞賦活剤、抗酸化剤、メラニン産生抑制剤、及び老化防止効果と美白効果に優れた皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、皮膚の美観を保つことに対する女性の関心は非常に高く、シワ、シミ、タルミなどは女性の肌に対する悩みの上位に常に位置する。これらの悩みのうち、シワやタルミは、加齢等による真皮線維芽細胞の機能低下や、それに伴うコラーゲンやエラスチン等の真皮マトリックスの減少や変性、さらには紫外線等の外来ストレスによる酸化障害などが重要な要因となっている。また、もう一方の大きな悩みである、皮膚の色黒は一部不明な点もあるがホルモンの異常や日光の紫外線の刺激によるメラニン色素の産生が原因であり、その中でも、シミやソバカスはメラニン色素が異常沈着することが、その要因である。これまでの皮膚外用剤の分野では、上述の皮膚の美観を損なうような諸症状を防止、或いは改善するために、さまざまな細胞賦活剤や抗酸化剤及びメラニン産生抑制剤の検索及び配合検討が成されてきた。
【0003】
例えば、細胞賦活剤としては、ポンカンのエッセンス(特開2001−131045)、ツリガネニンジン属、クサギ及びそれらの抽出物(特開2000−178198)、有機溶媒によるクロレラ抽出物(特開平11−335293)等、抗酸化剤としては、キク科ヘテロテカ属植物抽出物(特開平11−180886)やカユンアンギンの抽出物(特開平10−182413)等、さらにメラニン産生抑制剤としては、ホンダワラの抽出物(特開平10−330220)、ショウガ属植物の抽出物(特開2000−159626)等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、既に報告されている上記の有効成分を含有する皮膚外用剤はいずれにおいてもその老化防止効果、美白効果は必ずしも十分ではなく、より優れた有効成分の開発が求められていた。本発明は、上記事情に鑑みてなされたものである。すなわち、優れた効果を有する細胞賦活剤、抗酸化剤、メラニン産生抑制剤を見出し、老化防止効果および美白効果に優れた皮膚外用剤を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、老化防止効果および美白効果に優れた有効成分を見出すために、様々な物質について細胞賦活効果、抗酸化効果、メラニン産生抑制効果に関する検討を鋭意加えた結果、ハナアナナス属(Tillandsia)植物から得られる成分が、優れた細胞賦活効果、抗酸化効果及びメラニン産生抑制効果に優れていることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち、本発明は、ハナアナナス属(Tillandsia)植物から得られる成分を含有する細胞賦活剤、抗酸化剤、メラニン産生抑制剤、及び老化防止用皮膚外用剤さらには美白用皮膚外用剤を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を説明する。
【0008】
ハナアナナス属(Tillandsia)植物は、パイナップル科(Bromeliaceae)に属する植物でティランジア アエラントス(Tillandsia aeranthos)、ティランジア アトロヴィリディペタラ(Tillandsia atoroviridipetala)、ティランジア アトロヴィオラセア(Tillandsia atroviolacea)、ティランジア アンセプス(Tillandsia anceps)、ティランジア アンドレアナ(Tillandsia andreana)、ティランジアアルビダ(Tillandsia albida)、ティランジア アラウジェイ(Tillandsia araujei)、ティランジア アルゲンチナ(Tillandsia argentina)、ティランジア アイゾイド(Tillandsia aizoides)、ティランジア アンディコラ(Tillandsia andicola)、ティランジア アレキタエ(Tillandsia arequitae)、ティランジア アルベルチアナ(Tillandsia albertiana)、ティランジア アルヒツァ(Tillandsia arhiza)、ティランジア バルビシアナ(Tilla ndsia balbisiana)、ティランジア ブルボサ(Tillandsia bulbosa)、ティランジア ブッツィ(Tillandsiabutzii)、ティランジア ブラキカウロス(Tillandsia brachycaulos)、ティランジア ブルレ−マルキシ(Tillandsia burle−marxii)、ティランジア ボンガラナ(Tillandsia bongarana)、ティランジア ビフロラ(Tillandsia biflora)、ティランジア ベルゲリ(Tillandsia bergeri)、ティランジア バイレイ(Tillandsia baileyi)、ティランジア バグア−グランデンシス(Tillandsia bagua−grandensis)、ティランジア ブリオイド(Tillandsia bryoides)、ティランジア カクティコーラ(Tillandsia cacticola)、ティランジア カプト−メドゥサエ(Tillandsia caput−medusae)、ティランジア カウレセンス(Tillandsia caulescens)、ティランジア キアペンシス(Tillandsia chiapensis)、ティランジア カピラリス(Tillandsia capillaris)、ティランジア カピタタ(Tillandsia capitata)、ティランジア クロロフィラ(Tillandsia chlorophylla)、ハナアナナス(Tillandsia cyanea)、ティランジア シルシナトイド(Tillandsia circinnatoides)、ティランジア クロカタ(Tillandsia crocata)、ティランジア コンフェルティフローラ(Tillandsia confertiflora)、ティランジア コンプラナタ(Tillandsia complanata)、ティランジア カエルレア(Tillandsia caerulea)、ティランジア コンカラー(Tillandsia concolor)、ティランジア デッペアナ(Tillandsia deppeana)、ティランジア ディディスティッチャ(Tillandsia didisticha)、ティランジア ディスティッチャ(Tillandsia disticha)、ティランジア デュラティ(Tillandsia duratii)、ティランジア ディグエティ(Tillandsia diguetii)、ティランジア ディアグイテンシス(Tillandsia diaguitensis)、ティランジア ドドソニィ(Tillandsia dodosonii)、ティランジア ドロテアエ(Tillandsia dorotheae)、ティランジア ディエリアナ(Tillandsia dyeriana)、ティランジア エディティアエ(Tillandsia edithiae)、ティランジア エレルシアナ(Tillandsia ehlersiana)、ティランジア エルベセンス(Tillandsia erubescens)、ティランジア ファシキュラタ(Tillandsia fasciculata)、ティランジア ファンキアーナ(Tillandsia funckiana)、ティランジア フネブリス(Tillandsia funebris)、ティランジアフィリフォリア(Tillandsia filifolia)、ティランジア フラベラタ(Tillandsia flabellata)、ティランジア フォリオサ(Tillandsia foliosa)、ティランジア フクシィ(Tillandsia fuchsii)、ティランジア ジェミニフローラ(Tillandsia geminiflora)、ティランジア グアテマレンシス(Tillandsia guatemalensis)、ティランジア ギムノボトリャ(Tillandsia gymnobotrya)、ティランジア ガルドネリ(Tillandsia gardneri)、ティランジア ゲルダエ(Tillandsia gerdae)、ティランジアギリエシィ(Tillandsia gilliesii)、ティランジア グロボサ(Tillandsia globosa)、ティランジア ハリシィ(Tillandsia harrisii)、ティランジア ヒルダエ(Tillandsia hildae)、ティランジア ヒントニアナ(Tillandsia hintoniana)、ティランジア フラツェンシス(Tillandsia hurazensis)、ティランジア ヒュウミリス(Tillandsia humillis)、ティランジア インペリアリス(Tillandsia imperiallis)、ティランジア インターミディア(Tillandsia intermedia)、ティランジア イオナンタ(Tillandsia ionantha)、ティランジア イクシオイデス(Tillandsia ixioides)、ティランジア ジュンセア(Tillandsia juncea)、ティランジア ジュンシフォリア(Tillandsia juncifolia)、ティランジア ジュクンダ(Tillandsia jucunda)、ティランジア コルビィ(Tillandsia kolbii)、ティランジア クルト−ホルスティ(Tillandsia kurt−horstii)、ティランジア カルウィンスキャナ(Tillandsia karwinskyana)、ティランジア カウツキィ(Tillandsia kautzkyi)、ティランジア ケゲリアナ(Tillandsia kegeliana)、ティランジア カミィ(Tillandsia kammii)、ティランジア レイボルディアナ(Tillandsia leiboldiana)、ティランジア レウコレピス(Tillandsia leucolepis)、ティランジア ロリアセア(Tillandsia loliacea)、ティランジア ロレンツィアナ(Tillandsia lorentziana)、ティランジア ルシダ(Tillandsia lucida)、ティランジア リマニィ(Tillandsia lymanii)、ティランジア レオナミアナ(Tillandsia leonamiana)、ティランジア レピドセパラ(Tillandsia lepidosepala)、ティランジア リンデニィ(Tillandsia lindenii)、ティランジア ミオスラ(Tillandsia myosura)、ティランジア ミラビリス(Tillandsia mirabilis)、ティランジア マクドウガリィ(Tillandsia macdougallii)、ティランジア マルニエ−ラポストレイ(Tillandsia marnier−lapostoleii)、ティランジア ムルティカウリス(Tillandsia multicaulis)、ティランジア ミマ(Tillandsia mima)、ティランジア マレモンティ(Tillandsia mallemontii)、ティランジア マウリアナ(Tillandsia mauryana)、ティランジア ミカンス(Tillandsia micans)、ティランジア ネグレクタ(Till andsia neglecta)、ティランジア ナナ(Tillandsia nana)、ティランジア ナルテシオイド(Tillandsia narthecioides)、ティランジア パメラエ(Tillandsia pamelae)、ティランジア プンクチュラタ(Tillandsia punctulata)、ティランジア プソイドバイレイ(Tillandsia pseudobaileyi)、ティランジア パウキフォリア(Tillandsia paucifolia)、ティランジア プラギオトロピカ(Tillandsia plagiotropica)、ティランジア ペイラノイ(Tillandsia peiranoi)、ティランジア ポルツィ(Tillandsia polzii)、ティランジア プロディギオサ(Tillandsia prodigiosa)、ティランジア プルイノサ(Tillandsia pruinosa)、ティランジア プルモサ(Tillandsia plumosa)、ティランジア ピラミダタ(Tillandsia pyramidata)、ティランジア ロドセファラ(Tillandsia rodcephala)、ティランジア ローランド−ゴッセリニ(Tillandsia roland−gosselini)、ティランジア ロティ(Tillandsia rothii)、ティランジア ロゼイフローラ(Tillandsia roseiflora)、ティランジア スカリゲラ(Tillandsia scaligera)、ティランジア シュステリ(Tillandsia schsteri)、ティランジア セレリアナ(Tillandsia seleriana)、ティランジア ソムニアンス(Tillandsia somnians)、ティランジア ストレプトカルパ(Tillandsia streptcarpa)、ティランジア ストラミネア(Tillandsia straminea)、ティランジア ストレプトファイラ(Tillandsia streptphylla)、ティランジア ストリクタ(Tillandsia stricta)、ティランジア シャツリー(Tillandsia schazlii)、ティランジア スクレイ(Tillandsia sucrei)、ティランジア シエデアナ(Tillandsia shiedeana)、ティランジア セクンダ(Tilland sia secunda)、ティランジア スプレンゲリアナ(Tillandsia sprengelliana)、ティランジア テクトラム(Tillandsia tectorum)、ティランジア テヌイフォリア(Tillandsia tenuifolia)、ティランジア トリカラー(Tillandsia tricolor)、ティランジア トリグロキノイド(Tillandsia triglochinoides)、ティランジア トリコレピス(Tillandsia tricholepis)、ティランジア トマセリー(Tillandsia tomaselli)、ティランジア アンベラタ(Tillandsia umbellata)、サルオガセモドキ(Tillandsia usneoides)、ティランジア ウトリキュラタ(Tillandsia utriculata)、ティランジア ヴェリキアナ(Tillandsia velickiana)、ティランジア ヴェヌスタ(Tillandsia venusta)、ティランジア ヴェルニコサ(Tillandsia vernicosa)、ティランジア ヴィリディフローラ(Tillandsia viridiflora)、ティランジア キシフィオイド(Tillandsia xiphioides)、ティランジア キセログラフィカ(Tillandsia xerographica)、ティランジア ユンケリ(Tillandsia yunckeri)など500種以上からなる。主に、アメリカ大陸の熱帯から亜熱帯にかけて広く分布する。地生あるいは着生し、葉に密についた灰色の鱗片毛が光を反射すると共に空気中から水分を吸収している種が多い。また、薄く幅広い葉が巻き重なった壺状の貯水器官で雨水をためる種もあり、乾燥した環境に適応した植物といえる。
【0009】
中でも、サルオガセモドキ(Tillandsia usneoides)は下垂する着生植物で、アメリカ大陸の熱帯から亜熱帯にかけて広く分布している。茎は直径1mmに満たないが、長さは5mに達することもあり、短い花柄に淡緑色の花を1個だけつける。葉は長さ2.5〜5cmで2〜3枚ずつ出て、灰色で糸状の鱗片毛で密に覆われる。成熟した個体には根が無く、コケや地衣類のようにも見えるため、和名は地衣類のサルオガセ属に由来し、英名はスパニッシュ・モスと呼ばれる。
【0010】
また、エクアドルの標高600〜1000m地域に生育しているハナアナナス(Tillandsia cyanea)は、高さ30cm弱で、長さ35cmほどの葉が多数ロゼット状につく。花穂は長さ10〜15cmの扁平長楕円形で、苞は淡い紅紫色で、長さ3cmほどの濃い紫色の花を羽状につける。
【0011】
エクアドルとペルーのアンデス山脈に分布するティランジア・テクトラム(Tillandsia tectorum)は、厚い銀色の絨毯のような群落をつくり、紫色の苞のあるスミレ色の花をつける。
【0012】
また、メキシコ原産で、やや耐寒性があり、小型で花の美しいティランジア・イオナンタ(Tillandsia ionantha)や、南米熱帯に広く分布し、小型で花序の苞はピンク、花は美しい淡紫色として知られるティランジア・ストリクタ(Tillandsia stricta)などは、花の美しい種として知られる。
【0013】
これらのハナアナナス属に属する植物のうち、サルオガセモドキ(Tillandsia usneoides)が、植物そのものの入手の容易性から、本願発明に適している。
【0014】
次に、ハナアナナス属(Tillandsia)植物から成分を得る方法について説明する。上記の植物は、各種の全草又はその葉、幹、茎、枝、枝葉、果皮、果実、樹皮、樹液、種子、根茎、根皮、根、花穂、頭花、花などの1又は2以上の箇所を生のまま若しくは乾燥させて使用する。ハナアナナス属(Tillandsia)植物から成分を得る方法としては、植物体をこのまま用いてもよく、また、圧搾などの処理物を得てもよいし、抽出溶媒を用いて抽出してもよい。抽出溶媒としては特に限定されず、水、エタノール、メタノール、イソプロパノール、イソブタノール、n−ヘキサノール、メチルアミルアルコール、2−エチルブタノール、n−オクチルアルコール等の1価アルコール類、グリセリン、エチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、へキシレングリコール等の多価アルコール又はその誘導体、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチル−n−プロピルケトン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸イソプロピル等のエステル類、エチルエーテル、イソプロピルエーテル、n−ブチルエーテル等のエーテル類、スクワラン、ワセリン、パラフィンワックス、パラフィン油などの炭化水素類、オリーブ油、小麦胚芽油、米油、ゴマ油、マカダミアンナッツ油、アルモンド油、ヤシ油等の植物油脂、牛脂、豚脂、鯨油等の動物油脂などが例示される。また、リン酸緩衝生理食塩水等の無機塩類を添加した極性溶媒や界面活性剤を添加した溶媒を用いることもでき、更に、水、二酸化炭素、エチレン、プロピレン、エタン、プロパン、一酸化二窒素、クロロジフルオロメタン、クロロトリフルオロメタン、キセノン、アンモニア、メタノール、エタノールなどの1種又は2種以上の超臨界流体、若しくは亜臨界流体を用いてもよく、特に限定されない。
【0015】
抽出の際の植物と溶媒との比率は特に限定されないが、植物1に対して溶媒0.1〜1000重量倍、特に抽出操作、効率の点で、0.5〜100重量倍が好ましい。また抽出温度は0℃から溶媒の沸点以下の範囲とするのが便利であり、抽出時間は抽出温度などにより異なるが1時間〜2週間の範囲とするのが好ましい。
【0016】
このようにして得られたハナアナナス属(Tillandsia)植物から得られる成分は、各成分をそのまま用いることもできるが、その効果を失わない範囲で、脱臭、脱色、濃縮などの精製操作を加えたり、さらにはカラムクロマトグラフィーなどを用いて分画物として用いてもよい。これらの抽出物や精製物、分画物は、これらから溶媒を除去することによって乾固物とすることもでき、さらに、アルコールなどの溶媒に可溶化した形態、或いは乳剤の形態で用いることができる。
【0017】
本発明においては、ハナアナナス属(Tillandsia)植物から得られる成分を配合することにより、優れた効果を有する細胞賦活剤、抗酸化剤、メラニン産生抑制剤、老化防止効果および美白効果に優れた皮膚外用剤を提供することができる。
【0018】
ハナアナナス属(Tillandsia)植物から得られる成分の配合量としては、一般に、0.000001重量%〜10.0重量%であり、好ましくは、0.00001重量%〜5.0重量%、さらに好ましくは0.0001重量%〜1.0重量%である。
【0019】
本発明のハナアナナス属(Tillandsia)植物から得られる成分を有効成分として使用する場合、洗浄剤、クリーム、軟膏、ローション、乳液、固形状、散剤など任意の剤型とすることができる。
【0020】
その際、本発明の効果を損なわない範囲内で、油性成分、界面活性剤、保湿剤、顔料、紫外線吸収剤、本発明以外の抗酸化剤、香料、防菌防黴剤等の一般的な医薬品及び化粧料用原料や、本発明以外の細胞賦活剤、抗炎症剤、本発明以外の美白剤等の生理活性成分をも含有させることができる。
【0021】
【実施例】
次に、実施例を挙げて本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明が、これら実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。
【0022】
はじめに、本発明で用いたハナアナナス属(Tillandsia)植物から得られる成分の調製方法を例示する。また、表1に、本発明で用いたハナアナナス属(Tillandsia)植物の具体的な名称と使用部位、更に、それぞれの調製方法で抽出した成分である実施例1から実施例12を記載する。
【0023】
<調製方法1>
乾燥した植物を、10重量倍量の50重量%エタノール水溶液中にて7日間室温で浸漬した。抽出液をろ過し、抽出液を得た。
【0024】
<調製方法2>
乾燥した植物を、10重量倍量の水中にて粉砕し、これを7日間5℃で浸漬した。抽出液をろ過し、抽出液を得た。
【0025】
<調製方法3>
乾燥した植物を、超臨界流体抽出装置の抽出槽に投入する。エントレーナとして0.003%のエタノールを加えた後、40℃において15MPaの二酸化炭素を分離槽出口での大気圧下での二酸化炭素の流量が700リットル/時間となるように調節しながら超臨界状態の二酸化炭素を供給した。その後、抽出槽の圧力を減圧し抽出物を取り出した。
【0026】
【表1】
Figure 0003560160
【0027】
<細胞賦活効果の評価>
正常ヒト真皮線維芽細胞を1穴あたり2.0×10個となるように96穴プレートに播種した。播種培地は5%牛胎児血清(FBS)を添加した市販培地であるダルベッコ改変イーグル培地(D−MEM)(日研生物医学研究所製)を用いた。24時間培養後、任意の濃度のハナアナナス属植物から得られる成分を添加した1重量%FBS添加D−MEM培地に交換し、さらに48時間培養を行った。その後、3−(4,5−ジメチル−2−チアゾリル)−2,5−ジフェニルテトラゾリウムブロミド(MTT)を400μg/mL添加したD−MEM培地に交換して2時間培養し、テトラゾリウム環の開環により生じるフォルマザンを2−プロパノールにて抽出し、550nmの吸光度をマイクロプレートリーダーにて測定した。同時に、濁度として650nmにおける吸光度を測定し,両測定値の差により真皮線維芽細胞賦活作用を評価した。評価ではサンプル培養液の他にネガティブコントロールとして、1重量%FBS添加D−MEM培地を、ポジティブコントロールとして5重量%FBS添加D−MEM培地を用いた。評価はコントロールにおける細胞賦活作用を100としたときの相対値を求めて行った。その結果を表2に示す。なお、実施例1及び実施例2の抽出液の溶媒は減圧下留去して、試験に供した。
【0028】
【表2】
Figure 0003560160
【0029】
表2より明らかなように、コントロールに対して真皮線維芽細胞に対する賦活効果が有意に向上することが明らかとなった。特に水にて抽出を行った実施例2に於いては試験を行った全ての濃度で、実施例1(50重量%エタノールによる抽出)に於いては、添加濃度が31.25、250、1000μg/mLの時、また、実施例3(超臨界二酸化炭素による抽出)の場合は、添加濃度が250から1000μg/mLの間の濃度で、それぞれコントロールに対して危険率1%以下で有意に真皮線維芽細胞の賦活効果が認められた。
【0030】
<抗酸化効果の評価>
1.00重量%の濃度に希釈したハナアナナス属植物より得られた成分(溶媒を減圧下留去した実施例1、溶媒を減圧下留去した実施例2、及び実施例3)の50重量%エタノール溶液を96穴プレートに100μLずつ添加した。次に0.2mMの安定ラジカルである1,1−ジフェニル−2−ピクリルヒドラジル(DPPH)エタノール溶液を、96穴マイクロプレートに100μL添加した。室温,暗所にて24時間放置後、DPPHラジカルに由来する波長516nmの光の吸光度を測定した。サンプルが無添加の場合の吸光度を(A)、サンプルを添加したときの吸光度を(B)としたとき、ラジカル消去率は次の式(1)で表すことができる。その結果は、表3に示す。
ラジカル消去率=[1−(B)/(A)]×100 式(1)
【0031】
【表3】
Figure 0003560160
【0032】
正常ヒト真皮線維芽細胞を1穴当り2.0×10個となるように96穴マイクロプレートに播種した。播種培地にはD−MEM培地に5重量%のウシ胎児血清(FBS)を添加したものを用いた。24時間後、任意の濃度の実施例1を添加した5%重量FBS添加D−MEM培地に交換し、さらに24時間培養した。次に任意濃度の過酸化水素を添加したHanks(+)に交換し、1時間培養した。最後に20μg/mLニュートラルレッド含有5%重量FBS添加D−MEM培地に交換し37℃にて2時間培養後、これを0.1N塩酸含有30重量%エタノール液にて抽出した。抽出液は550nmの吸光度を測定し評価は過酸化水素未接触の細胞生存率を100とした時の相対生存率を求めて行った。その結果を表4に示す。
【表4】
Figure 0003560160
【0033】
表3より明らかなように、各抽出方法を用いて得られたハナアナナス属植物の成分を1.00重量%の濃度で添加した何れの場合に於いても、DPPHラジカルの消去率は70%を上回った。また、表4より明らかなように、ヒト真皮線維芽細胞に過酸化水素を接触させた場合、実施例1を63、125、250μg/mL添加することで、実施例1を未添加の場合と比較して有意(63μg/mL添加の場合は危険率5%、125及び250μg/mL添加の場合は危険率1%)に生存率が高まることが明らかとなった。このことから、ハナアナナス属植物の成分の優れた抗酸化効果が明らかとなった。
【0034】
<メラニン産生抑制効果の評価>
B16マウスF0ストレイン(B16F0)細胞を90mmディッシュに1ディッシュあたり15000個にて播種した。24時間後、ハナアナナス属植物の成分(実施例1及び実施例2においては溶媒を減圧下留去したもの)を任意の濃度となるように添加した5重量%ウシ胎児血清(FCS)添加ダルベッコ改変イーグル培地(D−MEM)に交換した。7日間培養静置後、0.25%トリプシンにて細胞を収獲し、1.5mLマイクロチューブに移して遠心操作して細胞沈殿物を得た。最後に沈殿物の色を表5に示す判定表を基に肉眼判定した。
【0035】
さらに、試験サンプルの変わりに、5重量%FCS添加D−MEM培地を用いたものをコントロールとし、試験の妥当性を確認するために50mMの乳酸ナトリウムと5重量%のFCSを添加したD−MEM培地を用いたものをポジティブコントロールとし、それぞれについても判定を行った。肉眼判定は表5に示す通り、5段階評価を実施した。評価結果を表6および表7に示す。
【0036】
【表5】
Figure 0003560160
【0037】
【表6】
Figure 0003560160
【0038】
【表7】
Figure 0003560160
【0039】
表6および表7より明らかなように、各抽出方法を用いて得られたハナアナナス属植物の成分を0.02重量%(実施例1及び実施例2)、0.025重量%(実施例3)を添加した培地を用いた場合、顕著なメラニン産生抑制効果が認められた。このことから、ハナアナナス属植物の成分の優れたメラニン産生抑制効果が明らかとなった。
【0040】
以下、処方例を示すが、製法は常法により製造したものでよく、各処方におけるハナアナナス属植物抽出物とは上述の実施例1から実施例12に該当する成分であり、50重量%エタノールおよび水にて抽出される成分に関しては溶媒は留去せずに用いた。
【0041】
<シワ、タルミ、ハリの改善効果>
次に示す乳液の処方例1に、下表8に示すハナアナナス属植物より得られる成分を配合し、それぞれ実施例13から実施例18および比較例1として行なった試験について以下に説明する。試験は、シワ、タルミの形成、ハリの低下が顕著に認められる40歳代から60歳代の女性パネラー20名を一群とし、各群に実施例及び比較例のそれぞれを1日2回、2ヶ月間連続で使用させて評価した。シワの程度については、肉眼観察及び写真撮影により評価し、タルミ及びハリについては肉眼観察及び手で触れることにより評価し、それぞれ使用試験開始前及び終了後の状態を比較し、「改善」、「やや改善」、「変化なし」の3段階で評価した。結果は、各評価を得たパネラー数にて表9に示した。
【0042】
<処方例1> 乳液
(1)ジステアリン酸ポリグリセリル 2.50(重量%)
(2)トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 8.00
(3)水素添加大豆リン脂質 0.50
(4)親油型モノステアリン酸グリセリン 0.50
(5)ベヘニルアルコール 0.50
(6)ハナアナナス属植物抽出物 表8に示した量
(7)グリセリン 7.50
(8)精製水 残量
(9)キサンタンガム(1重量%水溶液) 40.00
(10)エタノール 8.00
製法:(1)〜(5)及び(6)〜(9)の成分をそれぞれ70℃に加熱し混合、溶解した後、両成分を混合してホモミキサーで乳化する。撹拌しながら冷却し、40℃で(10)の成分を添加し、混合、均一化する。
【0043】
【表8】
Figure 0003560160
【0044】
【表9】
Figure 0003560160
【0045】
表9より明らかなように、本発明の実施例使用群では、シワ、タルミ及びハリについてほとんどのパネラーで「やや改善」以上の改善効果が見られた。その割合は、シワについては80%以上、タルミとハリに関しては85%以上であり、比較例使用群のそれ(シワ/30%、タルミ/40%、ハリ/20%)よりも顕著であった。なお、上記の使用期間において、いずれの実施例を使用した群においても、痛み,痒み等の皮膚刺激感やアレルギー反応などの皮膚症状を訴えたパネラーはいなかった。また乳化状態の悪化や配合成分の沈降、変質なども認められなかった。
【0046】
<美白効果>
次に示すクリームの処方例2に、表10に示したハナアナナス属植物より得られる成分を配合し、それぞれ実施例19から実施例24および比較例2として、色素沈着症状の改善効果を評価した。色素沈着症状の改善効果は、顕著なシミ、ソバカス等の色素沈着症状を有する成人女性パネラー20名を一群とし、各群に実施例19から実施例24及び比較例2をそれぞれブラインドにて1日2回、3ヶ月間連続で使用させ、3ヶ月後の皮膚の色素沈着の状態を観察して使用前と比較して評価した。色素沈着の状態は、表11に示す判定基準に従って評価した。20名の平均値を算出した結果を表12に示した。
【0047】
<処方例2> クリーム
(1)スクワラン 10.00(重量%)
(2)ミリスチン酸オクチルドデシル 5.00
(3)水素添加大豆リン脂質 0.20
(4)バチルアルコール 3.00
(5)硬化油 2.00
(6)ステアリン酸 1.50
(7)親油型モノステアリン酸グリセリン 1.50
(8)モノステアリン酸ポリグリセリル 1.50
(9)ベヘニルアルコール 0.80
(10)モノミリスチン酸ポリグリセリル 0.70
(11)サラシミツロウ 0.30
(12)混合脂肪酸トリグリセリド 0.10
(13)d−δ−トコフェロール 0.05
(14)ハナアナナス属植物抽出物 表10に示した量
(15)精製水 残量
(16)キサンタンガム(1重量%水溶液) 20.00
(17)1,3−ブチレングリコール 15.00
(18)パラオキシ安息香酸エステル 0.10
(19)水酸化ナトリウム(10重量%水溶液) 2.00
(20)エタノール 2.00
製法:(1)〜(14)の油相成分及び(15)〜(18)の水相成分をそれぞれ80℃に加熱し、混合均一化した後、水相に油相を添加する。(19)を加えてホモミキサーにて乳化する。撹拌しながら冷却し、40℃で(20)を添加し、撹拌、均一化する。
【0048】
【表10】
Figure 0003560160
【0049】
【表11】
Figure 0003560160
【0050】
【表12】
Figure 0003560160
【0051】
表12において明らかなように、ハナアナナス属植物より得られる成分を配合した実施例19から実施例24を使用した群では、使用試験終了後の色素沈着症状は軽度と評価される程度にまで改善され、明確な色素沈着症状の改善が認められていた。これに対し、各種ハナアナナス属植物より得られる成分を精製水に代替した比較例2使用群では色素沈着症状の改善は認められなかった。なお、上記の使用期間において、いずれの実施例を使用した群においても、痛み,痒み等の皮膚刺激感やアレルギー反応などの皮膚症状を訴えたパネラーはいなかった。また乳化状態の悪化や配合成分の変質なども認められなかった。
【0052】
以下、その他の実施例を示す。
【0053】
Figure 0003560160
製法:(1)の成分に予め混合しておいた成分(2)〜(6)を加え、(7)〜(12)の成分を順次添加して、混合、溶解、均一化する。
【0054】
Figure 0003560160
製法:(1)〜(8)の油相成分を混合,加熱溶解して70℃とする。一方(9)〜(11)の水相成分を混合、溶解して70℃に加熱する。この水相成分に前記油相成分を徐々に添加した後、(12)を添加しホモミキサーにて均一に乳化する。乳化後、40℃まで冷却した後、(13)〜(15)を添加し混合する。
【0055】
<実施例27> W/O乳化型クリーム
(1)スクワラン 15.00(重量%)
(2)デカメチルシクロペンタシロキサン 15.00
(3)架橋型メチルポリシロキサン 1.00
(4)ジメチコンコポリオール 3.00
(5)クオタニウム−18ヘクトライト 1.00
(6)1,3−ブチレングリコール 8.00
(7)メチルパラベン 0.20
(8)精製水 残量
(9)ハナアナナス属植物抽出物(実施例5) 5.00
(10)ハナアナナス属植物抽出物(実施例3) 0.30
(11)香料 0.10
製法:(1)〜(5)を混合した油相に、(6)〜(9)の水相を攪拌しながら徐々に添加しホモミキサーにて乳化する。乳化後、(10)および(11)を添加し混合する。
【0056】
Figure 0003560160
製法:(3)、(7)を(11)に添加し均質とした後、(1)及び(2)に(4)〜(6)を溶解させて加え、70℃に加熱して均一に溶解させる。次いで冷却して40℃にて(9)、(10)を添加し、最後に(8)を加えて中和する。
【0057】
<実施例29> 洗顔料
(1)ステアリン酸 10.00(重量%)
(2)パルミチン酸 10.00
(3)ミリスチン酸 12.00
(4)ラウリン酸 4.00
(5)オレイルアルコール 1.50
(6)ラノリンアルコール 1.00
(7)ハナアナナス属植物抽出物(実施例4) 2.00
(8)水酸化カリウム 6.00
(9)精製水 残量
(10)1,3−ブチレングリコール 10.00
(11)香料 0.10
製法:(1)〜(6)の油相及び(7)〜(10)の水相をそれぞれ75℃に混合加熱溶解した後、油相に水相を加えてケン化する。冷却後40℃で(11)を添加して混合する。
【0058】
<実施例30> ボディシャンプー
(1)ラウリン酸 5.00(重量%)
(2)ミリスチン酸 7.50
(3)ラウロイルジエタノールアミド 5.00
(4)ハナアナナス属植物抽出物(実施例8) 1.00
(5)グリセリン 20.00
(6)水酸化カリウム(10重量%水溶液) 3.00
(7)精製水 残量
(8)香料 0.30
製法:(1)〜(3)の油相及び(4)〜(7)の水相をそれぞれ75℃に混合加熱溶解した後、油相に水相を加えてケン化する。冷却後40℃で(8)を添加して混合する。
【0059】
<実施例31> メイクアップベース
(1)ステアリン酸 1.00(重量%)
(2)ベヘニルアルコール 0.50
(3)自己乳化型グリセリルモノステアリン酸エステル 1.50
(4)ハナアナナス属植物抽出物(実施例6) 0.15
(5)スクワラン 10.00
(6)1,3−ブチレングリコール 10.00
(7)グリセリン 3.00
(8)精製水 残量
(9)キサンタンガム(1重量%水溶液) 10.00
(10)水酸化カリウム(10重量%水溶液) 1.00
(11)香料 0.10
(12)二酸化チタン 1.00
(13)ベンガラ 0.01
(14)黄酸化鉄 0.04
製法:(12)〜(14)を(6)で混練し、これを(7)〜(9)の水相に添加、混合し、70℃に加熱する。一方、(1)〜(5)の油相成分を混合、加熱して70℃とする。(10)を加えた水相に油相を攪拌しながら添加して乳化する。40℃まで冷却した後、(11)を添加する。
【0060】
<実施例32> O/W乳化型ファンデーション
(1)ステアリン酸 1.00(重量%)
(2)スクワラン 5.00
(3)ミリスチン酸オクチルドデシル 5.00
(4)セタノール 1.00
(5)自己乳化型グリセリルモノステアリン酸エステル 1.50
(6)ハナアナナス属植物抽出物(実施例12) 0.30
(7)1,3−ブチレングリコール 8.00
(8)キサンタンガム(1重量%水溶液) 10.00
(9)精製水 残量
(10)水酸化カリウム(10重量%水溶液) 1.00
(11)酸化チタン 9.00
(12)タルク 7.40
(13)ベンガラ 0.50
(14)黄酸化鉄 1.50
(15)黒酸化鉄 0.20
(16)香料 0.10
製法:(11)〜(15)を(7)で混練し、これを(8)及び(9)の水相に添加、混合し、70℃に加熱する。一方、(1)〜(6)の油相成分を混合、加熱して70℃とする。(10)を加えた水相に油相を攪拌しながら添加して乳化する。40℃まで冷却した後、(16)を添加する。
【0061】
<実施例33> W/O乳化型ファンデーション
(1)タルク 10.00(重量%)
(2)微粒子二酸化チタン 5.00
(3)二酸化チタン 8.00
(4)ポリアクリル酸アルキル 5.00
(5)ベンガラ 0.40
(6)黄酸化鉄 1.50
(7)黒酸化鉄 0.20
(8)スクワラン 7.00
(9)デカメチルシクロペンタシロキサン 10.00
(10)ポリオキシエチレン変性ジメチルポリシロキサン 4.00
(11)パラメトキシ桂皮酸オクチル 3.00
(12)精製水 残量
(13)1,3−ブチレングリコール 5.00
(14)パラオキシ安息香酸メチル 0.20
(15)ハナアナナス属植物抽出物(実施例3) 0.50
製法:(8)〜(11)の油相成分を均一に混合し、(1)〜(7)を添加してホモミキサーで分散させ油相分散液を調製する。加熱溶解した(12)〜(14)を油相分散液に添加し乳化する。最後に(15)を添加して均一に混合する。
【0062】
<実施例34> ツーウェイファンデーション
(1)シリコーン処理タルク 残量(重量%)
(2)シリコーン処理マイカ 20.00
(3)シリコーン処理二酸化チタン 10.00
(4)シリコーン処理微粒子二酸化チタン 2.00
(5)フッ素処理ベンガラ 0.45
(6)フッ素処理黄酸化鉄 2.20
(7)フッ素処理黒酸化鉄 0.22
(8)ステアリン酸亜鉛 1.00
(9)ナイロンパウダー 5.00
(10)スクワラン 5.00
(11)固形パラフィン 0.50
(12)ジメチルポリシロキサン 4.00
(13)リンゴ酸ジイソステアリル 1.00
(14)パラメトキシケイ皮酸オクチル 2.00
(15)酢酸トコフェロール 0.05
(16)ハナアナナス属植物抽出物(実施例9) 0.20
製法:(1)〜(9)の粉体相をハンマーミルで粉砕した後、ブレンダーで混合し均一化する。(10)〜(15)の油相を80℃で溶解し均一化した後、粉体相に添加して混練する。その後、ハンマーミルで粉砕し、篩過したバルクを金皿に圧縮成型する。
【0063】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明により、優れた効果を有する細胞賦活剤、抗酸化剤、メラニン産生抑制剤を見出し、老化防止効果および美白効果に優れた皮膚外用剤を提供することができた。

Claims (4)

  1. ハナアナナス属(Tillandsia)植物抽出物を細胞賦活成分とする細胞賦活剤。
  2. サルオガセモドキ(Tillandsia usneoides)抽出物を細胞賦活成分とする請求項1記載の細胞賦活剤。
  3. ハナアナナス属(Tillandsia)植物抽出物をメラニン産生抑制成分とするメラニン産生抑制剤。
  4. サルオガセモドキ(Tillandsia usneoides)抽出物をメラニン産生抑制成分とする請求項3記載のメラニン産生抑制剤。
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