JP3559527B2 - 積層ゴム部材形成方法、及びそれに用いる装置 - Google Patents

積層ゴム部材形成方法、及びそれに用いる装置 Download PDF

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  • Tyre Moulding (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、短繊維が長さ方向に配向する帯状ゴムシートの巾方向の切断片を、順次積み重ねることにより、短繊維が表裏方向に向く積層ゴム部材を効率よく形成しうる積層ゴム部材形成方法、及びそれに用いる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スタッドレスタイヤでは、氷上性能を向上させるために、路面掘り起こし摩擦や粘着摩擦を増加させる必要があり、従来から、トレッドゴムの氷路面に対する摩擦係数を上げる種々の研究が試みられている。その一つとして、トレッドゴム中に短繊維を配合することが提案されており、特に短繊維をタイヤ半径方向に配向させることにより、路面掘り起こし能力が高まり、より高い摩擦力が得られることが知られている。
【0003】
ところで、図8(A)に示すように、トレッドゴムは、通常、カレンダーロールや押出し機によって連続的に押出成形されるシート状のゴム部材gにより形成される。そのため、ゴム中の短繊維fは、ゴム流れによって押出し方向(長さ方向)に沿って配向してしまい、このゴム部材gをそのまま用いてトレッドゴムを製造した場合、短繊維fはタイヤ周方向に沿って配向してしまうこととなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本出願人は、特願平11−315859号等において、図8(B)に示すように、押出し成形された薄いゴム部材gをジグザグ状に折り畳むことを提案している。このものは、短繊維fのほとんどを厚さ方向(表裏方向)に効率よく配向できるという利点があるが、図8(C)に拡大して示す如く、トレッドゴムの表面裏面では短繊維fがどうしても寝てしまい、タイヤの使用初期から優れた氷上性能を発揮し得ないという問題がある。
【0005】
従って、厚さ全体に亘って短繊維fを厚さ方向(表裏方向)に配向させるためには、図9に示す如く、押出し成形された従来のゴム部材gを巾方向に切断し、得られた切断片g1をいったん並び替え、その切断面sを表面、裏面に露出させて積み重ねることが必要となる。そして、この切断片g1を積み重ねてなる積層ゴム部材を効率よくかつ精度良く形成するために、新規な方法及び装置が要求される。
【0006】
本発明は、以上のような状況に鑑み案出なされたもので、その第1の目的は、短繊維が長さ方向に配向するゴムシートの切断片を、順次積み重ねることにより、短繊維が表裏方向に向く積層ゴム部材を効率よくかつ精度良く形成しうる積層ゴム部材形成方法を提供することにある。
【0007】
又第2の目的は、短繊維が長さ方向に配向するゴムシートの切断片を、順次積み重ねることにより、短繊維が表裏方向に向く積層ゴム部材を効率よくかつ精度良く形成しうる積層ゴム部材形成装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本願の請求項1の発明は、長さ方向に配向された短繊維を含有する広巾の帯状のゴムシートを巾方向に切断してなる切断片が、その前後の切断面を表面、裏面に露出させて積み重ねられることにより前記短繊維が表裏方向に向くシート状の積層ゴム部材を形成する積層ゴム部材形成方法であって、
長さ方向に間欠的に搬送される前記ゴムシートを、前の押圧手段、後の押圧手段の昇降可能な押圧片により切断位置の前後で搬送面上に押圧しつつ切断することによって前記切断片を形成するとともに、
前の押圧手段の押圧片は、前記ゴムシートを押圧する面を、前記切断片を付着させて持ち上げうる保持押圧面とし、
かつ先行して保持押圧面に付着された先の切断片を介して、前の押圧手段は前記ゴムシートを押圧することにより次に切断された切断片を先の切断片に付着して切断片を積み重ねることを特徴としている。
【0009】
なお、前記保持押圧面とゴムシートとの間の粘着力を、前記搬送面とゴムシートとの間の粘着力よりも大とすることにより、前記保持押圧面に切断片を持ち上げ可能に付着させることができる。又前記積層ゴム部材は、トレッド形成用のタイヤゴム部材として用いることができる。
【0010】
又請求項5の発明は、長さ方向に配向された短繊維を含有する広巾の帯状のゴムシートを巾方向に切断してなる切断片が、その前後の切断面を表面、裏面に露出させて積み重ねられることにより前記短繊維が表裏方向に向くシート状の積層ゴム部材を形成する積層ゴム部材形成装置であって、
長さ方向に間欠的に前記ゴムシートを搬送する搬送手段と、
搬送されるゴムシートを巾方向に切断し切断片を形成する切断手段と、
切断に際して切断位置の前後でゴムシートを前記搬送手段の搬送面上に押圧する昇降可能な押圧片を有する前後の押圧手段とを具え、
かつ前の押圧手段の押圧片は、前記ゴムシートを押圧する面を、前記切断片を付着させて持ち上げうる保持押圧面としたことを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。
図1は、本発明に係わる積層ゴム部材G0がトレッド形成用のタイヤゴム部材Tgとして使用された場合のタイヤ1の子午断面図である。
【0012】
図1において、タイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、このカーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内部に配されるベルト層7とを具える。なお同図には、タイヤ1が乗用車用ラジアルタイヤである場合を例示している。
【0013】
前記カーカス6は、従来と同様、カーカスコードをタイヤ周方向に対して例えば75゜〜90゜の角度で配列した1枚以上、本例では1枚のカーカスプライ6Aから構成されており、カーカスコードとして、ナイロン、ポリエステル、レーヨン、芳香族ポリアミド等の有機繊維コード、及びスチールコード等が使用される。なおカーカス6は、その両端が前記ビードコア5の廻りで折り返して係止されるとともに、ビード部4には、前記ビードコア5からタイヤ半径方向外方にのびる断面三角形状の補強用のビードエーペックスゴム8が配される。
【0014】
前記ベルト層7は、ベルトコードをタイヤ周方向に対して例えば10〜35°の角度で配列した2枚以上、本例では2枚のベルトプライ7A、7Bからなり、各ベルトコードがプライ間相互で交差するように、互いの傾斜の向きに違えて重置している。なおベルトコードとして、スチールコード及び芳香族ポリアミド等の高弾性の有機繊維コードが好適に使用される。
【0015】
又前記ベルト層7のタイヤ半径方向外側には、本例では、トレッド面2Sをなすキャップゴム部9aと、その半径方向内側に配されるベースゴム部9bとからなるトレッド形成用のトレッドゴム9が配される。
【0016】
そして、本実施形態では、前記キャップゴム部9aを構成するタイヤゴム部材Tgに、短繊維fが表裏方向(厚さ方向)に向くシート状の積層ゴム部材G0を用いている。
【0017】
ここで、前記積層ゴム部材G0は、図2に略示するように、短繊維fを押出し方向(長さ方向)に配向させた広巾帯状のゴムシートSgを巾方向に切断し、これによって得た切断片Gを、その前後の切断面Vsを表裏面Wsに露出させて積み重ねることにより形成している。
【0018】
そして、以下に、この積層ゴム部材G0を形成する積層ゴム部材形成方法(以下に形成方法という場合がある)を、それを実施する積層ゴム部材形成装置10(以下に形成装置10という場合がある)とともに説明する。なお図3は、前記形成装置10を示す側面図であり、図4、5は、その主要部を拡大して示す側面図及び斜視図である。
【0019】
図3において、前記形成装置10は、前記ゴムシートSgを長さ方向に間欠的に搬送する搬送手段11と、搬送されるゴムシートSgを巾方向に切断して切断片Gを形成する切断手段12と、切断に際して切断位置Jの前後でゴムシートSgを前記搬送手段11の搬送面11S上に押圧して固定する前後の押圧手段13、14とを具える。本明細書では、搬送方向の下流側を「前」、上流側を「後」と呼んでいる。
【0020】
なお前記ゴムシートSgでは、前記図2に示す如く、カレンダーロールや押出し機を用いて従来的に押出し成形することにより、ゴム材料中に含有する短繊維fが押出し方向(長さ方向)に実質的に配向される。このゴムシートSgにおいては、その厚さTは、短繊維fの配向の容易さから1.0〜3.0mmの範囲が好ましい。又ゴムシートSgの巾W及び切断片Gの切断間隔Dは、夫々、キャップゴム部9aのタイヤ軸方向巾及びタイヤ半径方向高さに相当するものであり、製造するタイヤサイズに応じて適宜設定される。
【0021】
次に、前記搬送手段11は、ゴムシートSgの長さ方向に移動可能に支持される、本例では、テーブル状の搬送台15と、この搬送台15を、前記切断間隔Dに合わせて間欠移動させる移動具16とを具える場合を例示している。
【0022】
前記移動具16は、前記長さ方向にのびかつ架台17上で回転自在に支持されるネジ軸19と、該ネジ軸19の一端に連結する駆動用のモータMとを具える。又前記搬送台15は、本例では、前記架台17に、例えばレールや直線軸受などの適宜の案内手段(図示しない)を介して水平移動自在に案内されており、又その下面には、前記ネジ軸19に螺合するナット部15Aを形成している。従って、搬送手段11は、前記モータMによるネジ軸19への回転制御により、前記搬送台15上のゴムシートSgを、前記切断間隔Dに合った送りピッチで、間欠的に搬送できる。
【0023】
なお図中の符号20A、20Bは、前記搬送台15の移動開始位置及び移動終了位置を検出するセンサであり、移動開始位置において、搬送台15にゴムシートSgが搬入される。又搬送手段11として、ベルトコンベヤ等も好適に採用できる。
【0024】
次に、前記切断手段12は、図4、5に示すように、搬送されるゴムシートSgを切断位置Jで巾方向に切断する切断ナイフ21を具える。この切断ナイフ21は、昇降具22を介して、上方の待機高さ位置から刃先が搬送面11Sに接触する切断高さ位置まで下降し、これにより、前記ゴムシートSgのうち切断位置Jより前方部分SgAを切断する。なお図1の符号28は、前記待機高さ位置を検出するセンサであり、切断後、切断手段12が待機高さ位置まで戻ったのを検知し、搬送手段11に、次の間欠送りを指示する。
【0025】
なお前記昇降具22として、シリンダが好適に使用でき、そのロッド22A下端に、前記切断ナイフ21が、例えば板状のホルダ24を介して着脱自在に取り付けられる。なお本例では、前記切断ナイフ21の前面とホルダ24の前面とが面一状に連なり、互いに協同して前の押圧手段13のための垂直な案内面25を形成する場合を例示している。
【0026】
次に、前記後の押圧手段14は、切断に際し、切断位置Jの後側で前記ゴムシートSgを搬送面11Sに押圧する昇降可能な押圧片26を具える。
【0027】
前記押圧片26は、ゴムシートSgへの押圧面26Sを下面に有し、前記切断ナイフ21に対して上下に相対移動可能に保持される。詳しくは、前記押圧片26は、本例では、その上面で立設するガイド軸27を有し、このガイド軸27は、前記ホルダ24の後面に取り付く上下の支持金具29U、29Lの各保持孔29Aに遊挿されて保持される。
【0028】
又ガイド軸27には、下の支持金具29と当接することにより、前記相対移動の下限位置R1を規制するストッパ部27Aが膨設されている。又後の押圧手段14は、例えば前記ストッパ部27Aと上の支持金具29Uとの間に介在するバネ片30を有し、これによって前記押圧片26を前記下方に付勢する。
【0029】
ここで、前記下限位置R1では、押圧面26Sが前記切断ナイフ21の刃先と同高さ又は下方に突出していることが必要である。これにより、押圧片26は、切断に先駆け、バネ片30による付勢力によって前記ゴムシートSgを搬送面11Sに押圧でき、切断時の位置ズレを確実に防止できる。又押圧片26は、切断後においても、切断ナイフ21が上昇してゴムシートSgから離間するまでの間、ゴムシートSgを搬送面11Sに押さえ付けて固定できる。従って、切断後において、ゴムシートSgのシート本体SgB(切断位置Jより後方側の部分)が、切断ナイフ21に付着して浮き上がり位置ズレするのを防止できる。なおバネ片30による付勢力は、例えば前記上の支持金具29Uの取付け高さを調整自在とすること等によって調整できる。
【0030】
次に、前記前の押圧手段13は、切断に際し、切断位置Jの前側で前記ゴムシートSgを搬送面11Sに押圧する昇降可能な押圧片31を具え、この押圧片31は、前記切断ナイフ21に対して上下に相対移動可能に保持される。
【0031】
詳しくは、前記押圧片31は、本例では、ゴムシートSgへの押圧面31Sを下面に有する矩形板状をなし、前記ホルダ24に、ガイド手段32を介して前記案内面25に沿って上下に相対移動可能に保持される。
【0032】
前記ガイド手段32として、本例では、前記ホルダ24の前面で突出するガイドピン32Aと、押圧片31に穿設されかつ上下にのびるとともに前記ガイドピン32Aが遊挿する長孔状のガイド溝32Bとから形成される場合を例示している。従って、前記押圧片31は、ガイド溝32Bの上端EUがガイドピン32Aに当接する下限位置Q1と、ガイド溝32Bの下端ELがガイドピン32Aに当接する上限位置との間において、前記切断ナイフ21と独立して上下に相対移動しうる。なおこの相対移動の際、押圧片31はその自重によって下方に付勢されている。
【0033】
ここで、前記下限位置Q1では、押圧面31Sが前記切断ナイフ21の刃先と同高さ又は下方に突出していることが必要である。これによって、初回の切断に際し、押圧片31は、切断に先駆け、その自重によって前記ゴムシートSgを搬送面11Sに押圧でき、切断時の位置ズレを確実に防止しうる。又押圧片31は、切断後においても、切断ナイフ21が上昇してゴムシートSgから離間するまでの間、ゴムシートSgを搬送面11Sに押さえ付けて固定できる。
【0034】
又前記押圧片31では、その押圧面31Sを、前記切断片Gを付着させて持ち上げうる保持押圧面33として形成しており、このとき、前記保持押圧面33とゴムシートSgとの間の粘着力が、搬送面11SとゴムシートSgとの間の粘着力よりも大となるように設定することが重要である。
【0035】
そのために、本例では、前記保持押圧面33に、表面研磨、硬質クロムメッキ、又は特殊材料(例えば布テープ、ビニールテープ及び両面接着テープなどのテープ類等)の貼着などによる表面処理を施し、ゴムシートSgとの粘着性を高めている。これに対して、搬送面11Sには、ゴムシートSgとの粘着性を減じるために、アドロン処理、テフロンコーテイング処理等を施したり、又ポリエチレンなどの合成樹脂で形成したりしている。
【0036】
従って、初回の切断においては、前記押圧により保持押圧面33とゴムシートSgとは強く粘着され、切断後に押圧片31が上昇する際、切断片Gは、前記粘着性の差によって、保持押圧面33に付着して一体に持ち上げられる。なお図6に初回の切断時の動作を順を追って示している。
【0037】
又2回目以降の切断に際しては、図7に示すように、押圧片31は、先行して保持押圧面33に付着された先の切断片Ga・・・ を介して、ゴムシートSgを押圧し、このゴムシートSgを固定するとともに、切断後は、次に切断された切断片Gbが先の切断片Gaに付着する。このように、前記切断を繰り返すことにより、保持押圧面33に、切断片Ga・・・ 、Gbが順次積み重なってなる一体の積層ゴム部材G0が形成される。
【0038】
なお積層ゴム部材G0の積層高さの上限は、昇降具22の昇降ストローク、ガイド溝32Bの長さ、及び前記保持押圧面33と切断片Gとの粘着力の強さ等に準じて設定されるが、積み重ね精度や安定性を考慮して、積層高さの上限は20〜30mm程度とするのが好ましい。
【0039】
又形成された積層ゴム部材G0は、例えば作業者の手によって保持押圧面33から容易に取外すことができ、取外された各積層ゴム部材G0・・・ を、次工程において順次重ね合わす(図2に示す)ことによりタイヤゴム部材Tgに形成されていく。
【0040】
このように、前記形成装置10及び形成方法は、短繊維fを長さ方向に配向させた薄い帯状のゴムシートSgから、短繊維fが厚さ方向に向く積層ゴム部材G0を、効率良くかつ精度良く形成できる。なお形成される積層ゴム部材G0は、本例では、積層高さが20〜30mm程度であるが、厚さDの厚いシート状となるため取り扱い性に優れ、従って、各積層ゴム部材G0・・・ のさらなる重ね合わせなども、変形などを招くことなく能率良く行える。
【0041】
又積層ゴム部材G0では、全厚さに亘って、短繊維fが厚さ方向に配向するため、トレッド形成用のタイヤゴム部材Tgとして用いることにより、タイヤの使用初期から優れた氷上性能を発揮できる。
【0042】
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
【0043】
【発明の効果】
本発明は叙上の如く構成しているため、短繊維が長さ方向に配向するゴムシートの切断片を、順次積み重ねることにより、短繊維が表裏方向に向く積層ゴム部材を効率よくかつ精度良く形成しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる積層ゴム部材がトレッド形成用のタイヤゴム部材として使用された場合のタイヤの一実施例を示す断面図である。
【図2】積層ゴム部材の形成過程を説明する線図である。
【図3】積層ゴム部材形成装置を説明する側面図である。
【図4】切断手段を前後の押圧手段とともに説明する断面図である。
【図5】切断手段を前後の押圧手段とともに説明する斜視図である。
【図6】初回の切断過程を示す線図である。
【図7】2回目以降の切断過程を示す線図である。
【図8】(A)〜(C)は、従来技術の問題点を説明する線図である。
【図9】従来技術の問題点を説明する線図である。
【符号の説明】
1 タイヤ
10 積層ゴム部材形成装置
11 搬送手段
12 切断手段
13 前の押圧手段
14 後の押圧手段
26、31 押圧片
33 保持押圧面
f 短繊維
G 切断片
G0 積層ゴム部材
J 切断位置
Sg ゴムシート
Tg タイヤゴム部材
Vs 前後の切断面
Ws 表裏面

Claims (4)

  1. 長さ方向に配向された短繊維を含有する広巾の帯状のゴムシートを巾方向に切断してなる切断片が、その前後の切断面を表面、裏面に露出させて積み重ねられることにより前記短繊維が表裏方向に向くシート状の積層ゴム部材を形成する積層ゴム部材形成方法であって、
    長さ方向に間欠的に搬送される前記ゴムシートを、前の押圧手段、後の押圧手段の昇降可能な押圧片により切断位置の前後で搬送面上に押圧しつつ切断することによって前記切断片を形成するとともに、
    前の押圧手段の押圧片は、前記ゴムシートを押圧する面を、前記切断片を付着させて持ち上げうる保持押圧面とし、
    かつ先行して保持押圧面に付着された先の切断片を介して、前の押圧手段は前記ゴムシートを押圧することにより次に切断された切断片を先の切断片に付着して切断片を積み重ねることを特徴とする積層ゴム部材形成方法。
  2. 前の押圧手段の保持押圧面と前記ゴムシートとの間の粘着力を、前記搬送面と前記ゴムシートとの間の粘着力よりも大とすることにより、前の押圧手段の押圧による粘着により前記保持押圧面に切断片を持ち上げ可能に付着することを特徴とする請求項1記載の積層ゴム部材形成方法。
  3. 前記積層ゴム部材は、タイヤのトレッド形成用のタイヤゴム部材であることを特徴とする請求項1又は2記載の積層ゴム部材形成方法。
  4. 長さ方向に配向された短繊維を含有する広巾の帯状のゴムシートを巾方向に切断してなる切断片が、その前後の切断面を表面、裏面に露出させて積み重ねられることにより前記短繊維が表裏方向に向くシート状の積層ゴム部材を形成する積層ゴム部材形成装置であって、
    長さ方向に間欠的に前記ゴムシートを搬送する搬送手段と、
    搬送されるゴムシートを巾方向に切断し切断片を形成する切断手段と、
    切断に際して切断位置の前後でゴムシートを前記搬送手段の搬送面上に押圧する昇降可能な押圧片を有する前後の押圧手段とを具え、
    かつ前の押圧手段の押圧片は、前記ゴムシートを押圧する面を、前記切断片を付着させて持ち上げうる保持押圧面としたことを特徴とすると積層ゴム部材形成装置
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