JP3559493B2 - 印刷版 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、印刷版と版胴外周面とを磁力によって吸着固着させる輪転印刷機用の印刷版に関する。より詳細には、版胴外周面に磁力で吸着するように印刷版の裏面に磁化された磁力部材、すなわち永久磁石層を形成し、版胴が回転するときに先行する先端辺を版胴に止めて版胴外周面に沿って巻き付け、磁力によって吸着固定する輪転印刷機の印刷版に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、磁力によって印刷版を版胴に装着する技術に関しては、例えば実開昭51−37003号公報(先行技術1)、特開昭55−32633号公報(先行技術2)及び実開平2−22829号公報(先行技術3)に開示されたものが知られている。
【0003】
先行技術1に記載されている技術は、版胴外周面に磁石層が設けられ、その版胴外周面に軸方向と平行な溝が設けられた版胴と、先端辺を溝に嵌合するように折り曲げた鋼板に金属メッキ層が設けられた印刷版とからなる。そして前記溝に印刷版の折り曲部が差し込まれて、版胴外周面に巻き付けられた印刷版は、版胴外周面に設けられた磁石層に吸着されて版胴に装着されるようになっている。
【0004】
また、先行技術2に記載されているものは、版胴の軸方向に長く、かつ版胴本体の円周方向に間隔をおいて複数の永久磁石が配列され、それらの永久磁石の外周を非磁性体からなる外周リングで覆って版胴外周面とし、版胴本体に一体的に設けられた複数の永久磁石層の磁力によって、外周リングを介して磁性体からなる印刷版を吸着させるようになっている。
【0005】
先行技術3に記載されるものは、軟質材料に強磁性体粉末を混入して着磁したマグネット帯状板(永久磁石)の表面側に、磁性体からなるばね性を有する金属薄板が一体的に設けられ、かつ版胴の直径よりも小さく円弧状に湾曲させて成形した筒状湾曲体をなした版止め体とし、これをその磁力とばね力とで版胴に密着した状態で取り付け、そのばね力を有する金属板の上に原板を貼着して印刷するようにしたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
先行技術1に示されるものでは、版胴外周面に磁石層を有し、版胴外周面に設けられた軸方向の溝に、鋼板に金属メッキ層を設けた印刷版の先端辺を折り曲げた折り曲げ部を差し込み、印刷版を版胴に巻き付け、版胴外周面に形成された磁石層の磁力によって吸着するようにしているものであり、版胴外周面は、磁性体で覆われそれを着磁させ磁石層を形成させている。そのため経年変化によって引き起こされる磁石層の減磁によって磁力が低下したとき、印刷機に組み込まれている版胴の着脱は容易ならざるのが常であるから、版胴外周面への再着磁が非常に困難なものになる。その結果、そのまま放置されれば、磁力の低下が更に進行して、印刷版の吸着が不完全になるという課題があった。
【0007】
更に、版胴外周面の磁石層によって、その版胴外周面と溝の中に外部から磁性粉体などの異物が付着したり吸着されて汚れが蓄積するので、これらの清浄作業に手間が掛かるようになり、そのまま放置されれば、印刷版の折り曲げ部を溝に差し込むことが困難になるとともに、印刷版の吸着が不完全になるという課題があった。
【0008】
先行技術2に示される版胴では、版胴本体の円周方向に間隔をおいて複数の永久磁石が配列され、更に非磁性体の部材が永久磁石の上を覆って版胴外周面をなすように構成されている。そこで、磁性体からなる印刷版が、版胴本体の円周方向に配列された永久磁石によって版胴外周面に吸着されたときに、非磁性体の外周リングが、永久磁石と印刷版との間に介在しているので、印刷版の吸着が極めて弱く不完全になってしまうという課題があった。
【0009】
更に、先行技術1と同様に、経年変化によって引き起こされる永久磁石の減磁によって磁力が低下したときに、印刷機に組み込まれている版胴の取り外し取り付けは容易ならざるのが常であるから、版胴外周面への再着磁が非常に困難なものとなる。その結果、そのまま放置されれば磁力の低下が更に進行して、印刷版の吸着が不完全になるという課題があった。
【0010】
更に加えて、版胴の円周方向に配列された永久磁石によって、磁性粉体などの異物が非磁性体の外周リングで覆われた版胴外周面に吸着されたりして汚れが蓄積するので、これの清浄作業に手間が掛かるようになり、そのまま放置されれば印刷版の吸着が不完全になるという課題があった。
【0011】
先行技術3に示されるものは、筒状湾曲体の版止め体を版胴外周面に密着して取り付け、版止め体の表側の面に原版を貼着して印刷版とするものであるが、版胴外周面に繋止していないので、印圧の作用などによってしごかれ、版胴外周面に沿って移動し、印刷画像の位置がずれてしまうものであった。
【0012】
また、版止め体は、軟質材料に強磁性体粉末を混合して着磁したマグネット帯状板の表側の面に、磁性体からなるばね性を有する金属薄板を一体的に設けて、版胴の直径よりも小さい直径の円弧状に湾曲させて成形されているので、特別な成形装置や版曲げ機が必要になる。さらに、湾曲成形する前と湾曲成形した後とでは圧縮などによる歪みでマグネット帯状板の厚みが変わるという課題があった。
【0013】
特に、版胴に装着されていないときは、版胴の直径よりも小さい直径の円弧状に成形されているので、この傾向が強く現れる。例えば、吸着力を増すために厚みの大きなマグネット帯状板を一体的に設けて、円弧状に湾曲させて成形した筒状湾曲体とし、版胴に装着しない状態で長時間保管した場合には、圧縮されたために厚み方向に歪みが生じあたかもロールケーキのスポンジ体の内側のように波打ち状に膨らむ傾向にある。また、これを広げて版胴に装着したとき、版胴外周面との密着が不完全となって充分な吸着力が得られず、前記のように印刷位置がずれる原因ともなっていた。そしてマグネット帯状板の厚みが見かけ上厚くなるので、印刷直径の適正な管理ができなくなり、印刷品質の低下を招くという課題があった。
【0014】
また、印刷するときは、別に原版を用意して版止め体に貼着する必要があり、印刷前の版装着に極めて時間が掛かり、作業性が悪いという課題があった。
【0015】
更に、連続紙印刷用輪転印刷機に用いられる印刷版のように、版胴の略全周にわたって巻き付けて用いられる場合には、マグネット帯状板と金属薄板を一体的に設けて版胴の直径よりも小さい直径の円弧状に湾曲させて成形した筒状湾曲体としたものを用いなければならず、筒状湾曲体の円周方向の先端辺と後端片が成形されたときに重なり合うこととなって、正確な形状をしたものを製作できないという課題があった。
【0016】
また、前記のように不正確な形状に成形されることを承知で無理な製作をしたときには、筒状湾曲体の保管中に、例えば先端辺の金属薄板部分と後端辺のマグネット帯状板部分とが重なり合ってマグネット帯状板を傷つけてしまうとともに、版胴外周面に版止め体を着脱するきには、先端辺と後端辺との間を版胴の直径よりも大きく広げなければならず、版胴外周面、マグネット帯状板及びその各端辺部を傷つけるという課題があった。
【0017】
加えて、前記各端辺部が重なり合わないように各端辺部の間に間隔を設けて置くときには、版胴に装着された版止め体の各端辺部の間は、広く隔たることとなり、広範囲に亘り版止め体のない外周径の小さな部分が生じ、版胴の円周長に対して極めて周長の短い、すなわち印刷可能な周長が短いものとなって余白の多い印刷面となり、ウェブ紙(印刷用紙)の無駄が生じるという課題があった。
【0018】
更に印刷中に、版胴外周面上の外周径の小さな部分によって、印圧を加えられて回転している版胴と、これと対向する胴との間の接触が一時的に絶たれ、印圧の急激な変動が周期的に生じ、印刷機に振動及び騒音をもたらし、振動によって印刷品質が低下するとともに、騒音によって作業環境が悪化するという課題があった。
【0019】
更に加えて、新聞輪転印刷機のように版胴に装着する印刷版の幅が新聞1ページ幅乃至2ページ幅、長さが2ページ長さであるような比較的大きな印刷機では、筒状湾曲体も同じ大きさとなり、筒状湾曲体の取り付け取り外しをするようなときに、限られた作業スペースでの取り扱いが大変で、作業性が極めて悪いという課題があった。さらに、一時保管のときに筒状湾曲体であるため嵩張り、広い保管スペースを要するという課題があった。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、矩形に形成され、かつ一面に印刷画像形成可能な版面を有するばね性の極めて少ない変形しやすい素材からなる版面部材を設け、他面に可撓性を有するとともに磁力を有し版胴の直径に適した厚みを適宜形成できる合成樹脂磁石層からなる磁力部材を設けた平板材からなり、
磁力部材が、平板材の先端辺に平行な溝を複数設けてなる磁力部材であり、
さらに、印刷中に印刷版がずれてしまわないように合成樹脂磁石層による磁力吸着によって版胴外周面に装着可能であるとともに、版胴へ止めることが可能な止め部を有し、
印刷版の先端辺と後端辺が極めて接近して装着することによって印刷可能周面の長さを長く取れることを特徴とする印刷版を提案する。
【0021】
また、0020欄の止め部が、矩形の平板材の一辺近傍に一辺に沿って設けられ、磁力部材側へ折り曲げられて形成された折り曲げ部からなり、折り曲げ部は、折り曲げ部の角部に対応する裏側の合成樹脂磁石層である永久磁石層に版胴長手方向にわたって設けた切欠部によって折り曲げて形成することによって合成樹脂磁石層の厚さ方向に歪みを生じない合成樹脂磁石層を有する止め部である印刷版を提案する。
【0022】
更に、上記印刷版の止め部が、矩形の平板材の先端辺近傍に設けられ止め穴からなる止め部である印刷版、または、止め部が、止め部が、矩形の平板材の平行な先端辺と後端辺のうちの少なくとも一辺近傍に、その一辺に沿って設けられ、磁力部材側へ突起した磁力部材の突起部からなる磁力部材の止め部である印刷版を提案する。
【0024】
【発明の実施の形態】
この発明の実施形態における印刷版について、第1実施形態である第1印刷版に関する図1、図2、図3、図4、および第2実施形態である第2印刷版に関する図5、図6、および第3実施形態である第3印刷版に関する図7、図8、図9および第4実施形態である第4印刷版に関する図10、図11、および第5実施形態である第5印刷版に関する図12、図13、および第6実施形態である第6印刷版に関する図14、図15、およびこの発明の印刷版を版胴へ装着させた状態の説明図である図16、図17、図18およびこの発明の印刷版を使用した版胴を有するオフセット輪転印刷機の斜視図である図19に基づいて説明する。
【0025】
この発明の実施形態を示す印刷版1は、平板材10からなる。平板材10は、矩形に形成され、一面に印刷画像形成可能な版面20を有する版面部材である薄板部材2を設け、他面に適宜な厚みで形成され磁力を有する磁力部材である永久磁石層3を設けてあり、薄板部材2と永久磁石層3は、互いの一面同士で合着される。
【0026】
印刷版1は、矩形に形成され、版胴5への装着は裏面側である永久磁石層3面側を版胴外周面50と接触させた向きで行われ、永久磁石層3によって版胴外周面50に装着可能である。
【0027】
図4に示す矩形の平板材10aは、薄板部材2と永久磁石層3aとを先端辺11から後端辺12に全面に亘って合着して形成されている。
【0028】
図5に示す矩形の平板材10bは、薄板部材2の先端辺11側から適宜幅は永久磁石層3bを設けていない薄板部材2のみで形成され、その部分以外は薄板部材2と永久磁石層3bとを合着して形成されている。
【0029】
図9に示す平板材10cは、薄板部材2と永久磁石層3cとを先端辺11から後端辺12に全面に亘って合着して形成されるとともに、先端辺11側から後端辺12側へ適宜離れた位置に貫通する2つの止め穴4cを設けている。他の実施形態では止め穴4cは、少なくとも1つ設ければよい。
【0030】
図11に示す平板材10dは、薄板部材2の先端辺11側から適宜幅に設け永久磁石層3dからなりかつそれよりも厚みの厚い突起部4dを設けており、その他の部分は、より薄い永久磁石層3dと薄板部材2を合着させて形成されている。
【0031】
図13に示す平板材10eは、薄板部材2の先端辺11側および後端辺12側からそれぞれ適宜幅に永久磁石層3からなる突起部4eをそれぞれ設けており、その突起部4e間の部分は薄板部材2のみで形成されている。
【0032】
図14に示す印刷版1fの平板材10fは、薄板部材2と、多数の溝30と突起部31を有する永久磁石層3fとを合着して形成されている。
【0033】
版面部材である薄板部材2は、ばね性の極めて少ない変形しやすい素材からなり、表面側となる一面に印刷画像形成可能な版面20を形成する。この実施形態では薄板部材2はアルミニウム素材からなる。
【0034】
この発明の印刷版1の説明については、以下第1実施形態である印刷版は第1印刷版1aとし、第2実施形態である印刷版は第2印刷版1bとし、以下同様に第6実施形態である印刷版は第6印刷版1fとして以下説明する。
【0035】
図1乃至図3に示す第1実施形態の第1印刷版1aは、版面部材である薄板部材2と薄板部材2の合着面に合着される磁力部材である永久磁石層3aからなる。永久磁石層3aは、永久磁石粉末と基材である熱可塑性材料とを混合して成形される適宜な厚みの可撓性を有する合成樹脂磁石層からなる。第1実施形態の永久磁石層3aは、基材として使用される熱可塑性材料、例えば合成ゴムやプラスチックなどの柔軟性のある基材に永久磁石粉末を混合して射出、圧延、押出しなどで成形された、いわゆるボンド磁石(一ノ瀬昇、日口章編著「磁石材料の新展開」(株)工業調査会発行1993年4月1日初版第4刷154ページ乃至168ページ参照)などを使用している。第1印刷版1aは、図17に示す版胴5の磁性体からなる版胴外周面50に巻き付けられると、磁力によって版胴外周面50に強力に吸着する。
【0036】
第1実施形態の第1印刷版1aの永久磁石層3aは、合成樹脂磁石層からなるため、成形時に厚みを適宜に設定できる。永久磁石層3aの厚みを比較的薄く形成した場合は、図1及び図2に示すように止め部4である折り曲げ部4aの角部40が小さな曲率半径で折り曲げ成形できるとともに、第1印刷版1aを版胴5に装着したときに永久磁石層3aが第1印刷版1aの厚みを変化させるような影響を殆ど与えないため直径の比較的小さな版胴5に巻き付け装着するのに適する。
【0037】
永久磁石層3aの厚みを比較的厚く形成した場合は、図3に示すように止め部4である折り曲げ部4aの角部40に対応する裏側の永久磁石層3aに版胴長手方向に亘って切欠部であるV字溝41を設けて折り曲げ成形する。このV字溝41によって、折り曲げ部分の永久磁石層3aは厚さ方向に歪みを生じない。そして第1印刷版1aは、版胴5への装着に際して、版胴5の止め溝51の内壁に折り曲げ部4aが吸着され、かつ止め溝51の鋭角を成す凸縁部52の稜線に沿って密着して止められる。
【0038】
図1に示される第1印刷版1aは、版胴5の回転方向に対して先行する先端辺11に、止め溝51への着脱が可能な止め部4である折り曲げ部4aを設けている。折り曲げ部4aは、図4に示す平板材10aを使用して第1印刷版1aとした場合は、薄板部材2と永久磁石層3と合わせて折り曲げて成形される(図2および図3参照)。
【0039】
第1印刷版1aは、止め部4である折り曲げ部4aが版胴外周面50に開口する止め溝51に差し込まれ版胴外周面50に巻き付けられると、永久磁石層3によって第1印刷版1aの裏面が全面に亘って版胴外周面50に吸着され版胴5に固定される。
【0040】
また図16に示すように版胴外周面50には、版胴5の回転方向にその円周の接線に対して一方の角度を直角乃至鋭角(以下鋭角という)にした鋭角凸縁部52と、この鋭角凸縁部52に対向する他方の角度を直角乃至鈍角(以下鈍角という)にした鈍角凸縁部53とを版胴外周面50に開口部とする止め溝51が形成される。止め溝51は、版胴外周面50の第1印刷版1aの幅に対応する長さで設けられ(図18、図19参照)て、版胴5の円周の接線に対して直角乃至斜め方向へ設けられている。
【0041】
第1印刷版1aは、折り曲げ部4aを止め溝51に差し込み鋭角凸縁部52に引っかけて版胴5の逆回転方向へ巻き付けると、折り曲げ部4aの反対側に位置する後端辺12は、ほぼ鈍角凸縁部53近傍に位置し、折り曲げ部4aの角部40に接近して設けられ、第1印刷版1aは永久磁石層3aによって版胴外周面50に吸着固定される。
【0042】
図5に示す第2実施形態である第2印刷版1bは、図6に示す平板材10bを使用しており、永久磁石層3bの設けられていない先端辺11を折り曲げて折り曲げ部4bとする(図5参照)。この場合には、永久磁石層3bの歪みを考慮する必要がなく、折り曲げ部4bは、止め溝51の内壁に吸着されずに版胴5の鋭角凸縁部52に止められ、折り曲げ部4bの折り曲げが更に容易となる。
【0043】
第1印刷版1aおよび第2印刷版1bの永久磁石層3a、3bは、合成樹脂磁石層からなるので厚みを適宜に増して版胴外周面50への吸着力を大きくするようにしても、永久磁石層3a、3bが柔軟性を有し、曲げ変化に対する反発が極めて少ないので、版胴5に巻き付けたときに厚み変化の影響を受けにくい直径の比較的大きな版胴5に巻き付けて強固に装着するのに適した第1印刷版1aおよび第2印刷版1bを得ることができる。
【0044】
図7、図8に示す第3実施形態の第3印刷版1cは、図9に示す平板材10cを使用して成形される。第3印刷版1cの平板材10cは図9に示されるように薄板部材2と永久磁石層3cとを先端辺11から後端辺12に全面に亘って合着して形成されるとともに、先端辺11側近傍で辺に沿って後端辺12側へ適宜離れた位置に止め部4である貫通する2つの止め穴4cを設けている。永久磁石層3cは、第1実施形態の印刷版1aと同様の合成樹脂磁石層からなる。この実施例では止め穴4cは2つあるが、少なくとも1つあればよい。
【0045】
止め穴4cは、版胴5の版胴外周面50に突出して設けられた2つの止めピン54の位置および大きさに対応する形状の貫通穴であり、薄板部材2と永久磁石層3を貫通している。止め穴4cは、製版工程で開けられる、いわゆるレジスターピン穴を止め穴4cとして使用してもよい。
【0046】
第3印刷版1cは、先端辺11近傍に設けられた2つの止め穴4cを版胴5の磁性体からなる版胴外周面50に突出して設けられた止めピン54に差し込まれて、版胴外周面50に巻き付けられる。このとき止めピン54は、第3印刷版1cの表面側である薄板部材2の版面20からは突出しない。第3印刷版1cは、その裏面側である永久磁石層3によって裏面が全面に亘って版胴外周面50に吸着固定される。そのとき後端辺12は、図8に示すように版胴5を略一周して先端辺11からわずかに離れた近傍に接近して位置するように設けられる。
【0047】
図10に示される第4実施形態の第4印刷版1dは、図11に示される平板材10dを使用して成形される。第4印刷版1dの平板材10dは薄板部材2と永久磁石層3dを先端辺11から後端辺12に全面に亘って合着して形成されるとともに、平板材10dの裏面側に永久磁石層3dの先端辺11側の辺から平行な適宜幅で突起部4dを設けている。突起部4dは、版胴外周面50に設けられた凹部55に対応する着脱可能な形状で永久磁石層3d面から適宜な高さで段差を有して直方体形状に突起している。永久磁石層3dは、第1実施形態の印刷版1aの永久磁石層1aと同様の合成樹脂磁石層からなる。
【0048】
第4印刷版1dは、版胴5の回転方向に対して先行する先端辺11に沿って設けられた止め部4である突起部4dを、版胴5の磁性体からなる版胴外周面50に設けられた凹部55に嵌め込み版胴外周面50に巻き付けられる。すると、第4印刷版1dは、その裏面の永久磁石層3dによって裏面が全面に亘って版胴外周面50に吸着固定され、ずれることがない。そのとき後端辺12は、図10に示すように版胴5を略一周して先端辺11からわずかに離れた近傍に接近して位置するように設けられる。
【0049】
図12に示される第5実施形態の第5印刷版1eは、図13に示される平板材10eを使用して成形される。第5印刷版1eの平板材10eは、薄板部材2の先端辺11側および後端辺12側から平行な適宜幅に設けた合成樹脂磁石層を合着してなる突起部4eをそれぞれ設けており、その突起部4e間の部分は薄板部材2のみで形成されている。
【0050】
第5実施形態では、版胴5の版胴外周面50には第5印刷版1eの2つの突起部4eを嵌め込むことが可能な凹部56を設ける。すなわち凹部56の幅は、1つの突起部4eの倍程度である。第5印刷版1eの突起部4eは、版胴外周面50に形成される凹部56に対応する着脱可能な形状で永久磁石層3e面から適宜な高さの段差を有して突起している。永久磁石層3eは、第1実施形態の印刷版1aの永久磁石層3aと同様の合成樹脂磁石層からなる。
【0051】
第5印刷版1eは、版胴5の回転方向に対して先行する先端辺11に沿って設けられた止め部4である突起部4eを、版胴5の磁性体からなる版胴外周面50に設けられた凹部56に一方側に寄せて他方側を空かせて嵌め込み版胴外周面50に巻き付けられる。第5印刷版1eの後端辺12は略一周して凹部56の空いている凹部に嵌め込まれて、その裏面の合成樹脂磁石層によって凹部56に吸着固定される。そのとき第5印刷版1eの後端辺12は、図12に示すように版胴5を略一周して先端辺11からわずかに離れた近傍に接近して位置するように設けられる。
【0052】
第5印刷版1eは、先端辺11と後端辺12に設けた2つの突起部4eによって凹部56に磁力によって吸着されずれることがないとともに、2つの突起部4e以外の部分は永久磁石層がなく薄いため湾曲しやすく、版胴50の直径の小さいものに対しても容易に装着可能である。
【0053】
図14および図15に示す第6実施形態の第6印刷版1fは、薄板部材2と薄板部材2の合着面に合着される磁力部材である永久磁石層3fが、平板材10fの一辺に平行な溝30を複数設けてなる。永久磁石層3fは、永久磁石粉末と基材である熱可塑性材料とを混合して成形される比較的硬くかつ可撓性を有する合成樹脂磁石層からなる。第6実施形態の永久磁石層3fは、基材として使用される熱可塑性材料、例えば合成ゴムやプラスチックなどの比較的硬くかつ可撓性のある基材に永久磁石粉末を混合して射出、圧延、押出しなどで成形された、いわゆるボンド磁石(一ノ瀬昇、日口章編著「磁石材料の新展開」(株)工業調査会発行1993年4月1日初版第4刷154ページ乃至168ページ参照)を使用している。第6印刷版1fは、版胴5の磁性体からなる版胴外周面50に巻き付けられると、磁力によって版胴外周面50に強力に吸着する。
【0054】
第6印刷版1fの裏面に設けられる永久磁石層3fは、図15に示すようにV字形の複数の溝30、この実施例では多数の溝30を先端辺11に平行して設けられている。それぞれの溝30と溝30との間には、多数の台形状の突起部31が形成される。突起部31の側壁32は、隣接する側壁32とは互いに干渉しないような間隔をもって溝30、30の幅を形成する。
【0055】
第6印刷版1fの永久磁石層3fの厚み、すなわち突起部31の高さを適宜に設定することによって、容易に厚みを増し、強力な磁石を形成させることが可能となる。永久磁石層3fが、多数の溝30と多数の突起部31とから形成されることによって、第6印刷版1fは、版胴5の円周方向に充分な可撓性が与えられ、版胴外周面50に沿って変形しやすくなる。そのため第6印刷版1fが、版胴5へ巻き付けられたとき永久磁石層3fの厚み方向への歪みが起こらず厚みを正確に保ち得るとともに、版胴外周面50へ確実かつ強力に吸着させることができるようになった。
【0056】
第1印刷版1a、第2印刷版1b、第3印刷版1cのように永久磁石層3に溝30が設けられておらず厚みが比較的厚い印刷版であると、薄板部材2の裏面に一体的に接着されている永久磁石層3a、3b、3cを内側に湾曲するように版胴外周面50に巻き付けたとき、薄板部材2の円周方向への伸びは皆無に等しく、永久磁石層3a、3b、3cには、その厚み方向に直角な外周方向への圧縮が加わることにより、圧縮量に相当した体積が厚み方向に移動して歪む現象を呈する傾向がある。その結果、厚みを増加させるように作用する。
【0057】
第6印刷版1fは、版胴外周面50の装着時に予め厚みを増加させないように圧縮量に相当する体積をV字形状の溝30の容積として同等以上に適宜除去しておくことによって、版胴外周面50に巻き付けたとき永久磁石層3fに圧縮による歪みが生じないので第6印刷版1fの厚みの増加を解消しうる。止め部4である折り曲げ部4fの角部40の裏側にもV字形状の溝を設けることで、折り曲げが行いやすいとともに、第6印刷版1fを版胴外周面50に強力に吸着させ確実に装着させることができる。
【0058】
第6印刷版1fの永久磁石層3fを、第1印刷版1a乃至第5印刷版1eのそれぞれの永久磁石層3a、3b、3c、3d、3eと代替して使用することにより、他の実施形態である各々の印刷版1xのそれぞれは、版胴外周面50への吸着が更に強力かつ確実にすることができる。
【0059】
次に止め部4として折り曲げ部4a、4b、4fを有する第1印刷版1a、第2印刷版1b、第6印刷版1fの版胴5への装着に係る実施形態について図16、図17、図18および図19に基づいて説明する。版胴5は、例えば新聞用オフセット印刷機に用いられるものであり、図19に示すようにブランケット胴Bと対をなして、通常新聞4ページ幅のウェブ紙Wに対応した長さを有する。版胴5の長さ方向には、新聞2ページ幅に対応した幅の印刷版1、1が左右に隣接して巻き付けられるようになっている。
【0060】
版胴5の版胴外周面50には、版胴長手方向に設けられた止め溝51を設けており、折り曲げ部4a、4b、4fが着脱可能である。版胴外周面50を形成する磁性体は、鉄等の強度の強い金属材料からなり、止め溝51を含む版胴外周50は極めて剛性が高い。折り曲げ部4a、4b、4fを止め溝51に差し込み鋭角凸縁部52に引っかけて版胴5の逆回転方向へ巻き付けると、折り曲げ部4a、4b、4fの反対側に位置する後端辺12は、ほぼ鈍角凸縁部53近傍に位置し、折り曲げ部4a、4b、4fの角部40に接近して設けられる。
【0061】
止め溝51に折り曲げ部4a、4b、4fが挿入され印刷版1a、1b、1fを版胴外周面50に巻き付け接触させると接触面となる永久磁石層3a、3b、3fの極めて強い磁力によって版胴外周面50に強力に吸着する。
【0062】
第3印刷版1cの版胴5への装着は、版胴5に設けられた止めピン54に先端辺11近傍の止め穴4cを挿入して装着する。止めピン54の版胴外周面50からの高さは第3印刷版1cの厚さを超えない高さに形成されているため、版面20に突出することはない。第3印刷版1cは、先端辺11を止めてから版胴外周面50に巻き付け接触させると接触面となる永久磁石層3cの極めて強い磁力によって版胴外周面50に強力に吸着する。
【0063】
第4印刷版1dの版胴5への装着は、版胴外周面50に設けられた凹部55に先端辺11側に設けた突起部4dを装着させてから、版胴外周面50に巻き付け接触させると接触面となる永久磁石層3a、3b、3fの極めて強い磁力によって版胴外周面50に強力に吸着する。
【0064】
第5印刷版1eの版胴5への装着は、版胴外周面50に設けられた凹部56には、先端辺11側に設けた永久磁石層3eからなる突起部4eを止めてから版胴外周面50を一周させ同じ凹部56に後端辺12側に設けた永久磁石層3eからなる突起部4eを止めて版胴外周面50に装着させる。永久磁石層3eの版胴外周面50に設けられた凹部56に極めて強い磁力によって強力に吸着する。
【0065】
この発明の各実施形態の印刷版1(1a、1b、1c、1d、1e、1f、1x)は、その後端辺12が先端辺11側の極めて接近して装着できるとともに、各止め部4(4a、4b、4c、4d、4e、4f)によって版胴外周面50に止められるので、印刷中に各印刷版1がずれてしまうようなことはない。更にこれらの印刷版1が版胴外周面50から取り外されるときは、印刷版1の後端辺12又は先端辺11から剥がしながら剥離させると、簡単に印刷版1を版胴5から取り外すことができる。
【0066】
そのため印刷版1と版胴5の着脱作業中に、印刷版1及び版胴外周面50を損傷することがない。そして、印刷版1は、ほとんど平板状であるため、保管スペースを縮小させることができ保管が極めて容易である。
【0067】
版胴外周面50に各印刷版1が装着されていないときは、磁性体からなる版胴外周面50は磁化されていないので、他の磁性体、例えば鉄粉などを吸着することがないため、それらによって生じる汚れが付着せず、版胴外周面50の清浄は極めて簡単となりメインテナンスも容易となる。
【0068】
この発明の各実施形態の印刷版1の裏面に設けられる永久磁石層3は、ボンド磁石などの合成樹脂磁石層からなり、かつ可撓性があるため、版胴外周面50に巻き付けられたとき強力に吸着される。更に合成樹脂磁石からなるため永久磁石層3の厚みを適宜に形成でき、版胴5の直径に適した厚みを有する印刷版1を容易に得ることができる。
【0069】
さらに、第6実施形態の第6印刷版1fに使用される永久磁石層3fのように、可撓性はあるが比較的硬い合成樹脂磁石層からなる永久磁石層3では、印刷版1が版胴外周面50に沿って変形しやすいように、複数のV字形状の溝30および台形状の突起部31を形成することによって、印刷版1に柔軟な可撓性を付与し、版胴5の広範囲に亘る直径に対応した印刷版1を容易に得ることができる。
【0070】
印刷版1の先端辺11と後端辺12の間が極めて小さい間隔とすることができるため印刷可能周面の長さが長く取れ、ウェブ紙Wが有効に使用され無駄を省くことができるとともに、振動や騒音が少なくなった。更に、印刷版1の先端辺11側が版胴外周面50に止められ、印刷版1のずれが生じなくなったため、印刷品質の向上を図ることができる。
【0071】
【発明の効果】
(1)印刷版が有する永久磁石層により版胴外周面への吸着が確実になった。
(2)版胴への印刷版の取り付け取り外し作業が容易になり作業性の向上が図れた。
(3)印刷版が装着されていない版胴外周面に、磁気を帯びさせる必要がないため、版胴の磁力の低下を招くことがない。そのため、版胴を取り外す作業などの大規模なメインテナンス作業が不要となった。更に、版胴外周面に磁性を有する鉄粉などの異物が吸着されることがなく、版胴外周面の清浄作業などのメインテナンス作業が非常に容易になった。
(4)印刷版が平板状であるため、取り扱いが容易になり、作業中に印刷版及び版胴外周面を損傷することがなくなった。
(5)版胴に装着された印刷版の版面のギャップが極めて少ないので、印刷可能周長が長くなり、ウェブ紙の無駄が省かれ、かつ印圧によりショックが低減し、そのため振動や騒音の低下を図ることができた。
(6)筒状湾曲体を排し平板状印刷版としたので、印刷版の保管スペースを縮小させることができた。
(7)この発明の止め部を有する印刷版であると、印刷版が止め部によって版胴外周面に繋止されるため、より確実な版胴外周面への吸着固定がなされ、これにより品質の向上が図られた。
(8)この発明によれば、先端辺に平行な複数の溝を設けたことによって永久磁石層である磁力部材の歪みを無くし、厚みを増した強力な磁力部材を形成させ得るため、胴直径の比較的大きい版胴外周面にも密着させて確実な吸着固定ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の印刷版の第1実施形態を示す第1印刷版の斜視説明図
【図2】この発明の印刷版の第1実施形態を示す第1印刷版の一部切欠断面説明図
【図3】この発明の印刷版の第1実施形態を示す第1印刷版の裏面側にV字溝(切欠部)を設けた実施例の一部切欠断面説明図
【図4】この発明の印刷版の第1実施形態を示す第1印刷版に使用される平板材を永久磁石層側から見た斜視図
【図5】この発明の印刷版の第2実施形態を示す第2印刷版の一部切欠断面説明図
【図6】この発明の印刷版の第2実施形態を示す第2印刷版に使用される平板材を永久磁石層側から見た斜視図
【図7】この発明の印刷版の第3実施形態を示す第3印刷版を版胴に装着した状態の斜視説明図
【図8】この発明の印刷版の第3実施形態を示す第3印刷版を版胴に装着した状態の版胴長手方向に直角な断面説明図
【図9】この発明の印刷版の第3実施形態を示す第3印刷版に使用される平板材を永久磁石層側から見た斜視図
【図10】この発明の印刷版の第4実施形態を示す第4印刷版を版胴に装着した状態の版胴長手方向に直角な断面説明図
【図11】この発明の印刷版の第4実施形態を示す第4印刷版に使用される平板材を永久磁石層側から見た斜視図
【図12】この発明の印刷版の第5実施形態を示す第5印刷版を版胴に装着した状態の版胴長手方向に直角な断面説明図
【図13】この発明の印刷版の第5実施形態を示す第5印刷版に使用される平板材を永久磁石層側から見た斜視図
【図14】この発明の印刷版の第6実施形態を示す第6印刷版を版胴に装着した状態の一部拡大断面説明図
【図15】この発明の印刷版の第6実施形態を示す第6印刷版を永久磁石層側から見た止め部近傍の一部拡大斜視図
【図16】この発明の止め部が折り曲げ部である印刷版を版胴へ装着させた状態の版胴の止め溝近傍の一部断面説明図
【図17】この発明の止め部が折り曲げ部である印刷版を版胴へ装着させる説明図であり、版胴長手方向に直角な断面説明図
【図18】この発明の止め部が折り曲げ部である印刷版が版胴に装着された状態の版胴の斜視説明図
【図19】この発明の印刷版を使用した版胴を有するオフセット輪転印刷機の斜視説明図
【符号の説明】
1 印刷版
1a 第1実施形態である第1印刷版
1b 第2実施形態である第2印刷版
1c 第3実施形態である第3印刷版
1d 第4実施形態である第4印刷版
1e 第5実施形態である第5印刷版
1f 第6実施形態である第6印刷版
10 平板材
10a 平板材
10b 平板材
10c 平板材
10d 平板材
10e 平板材
10f 平板材
11 先端辺
12 後端辺
2 薄板部材(版面部材)
20 版面
3 永久磁石層(磁力部材)
3a 永久磁石層
3b 永久磁石層
3c 永久磁石層
3d 永久磁石層
3e 永久磁石層
3f 永久磁石層
30 溝
31 突起部
32 溝壁面
4 止め部
4a 折り曲げ部
4b 折り曲げ部
4c 止め穴
4d 突起部
4e 突起部
4f 折り曲げ部
40 角部
41 V字溝(切欠部)
5 版胴
50 版胴外周面
51 止め溝
52 鋭角凸縁部
53 鈍角凸縁部
54 止めピン
55 凹部
56 凹部
W ウェブ紙
B ブランケット胴

Claims (4)

  1. 矩形に形成され、かつ一面に印刷画像形成可能な版面を有するばね性の極めて少ない変形しやすい素材からなる版面部材を設け、他面に可撓性を有するとともに磁力を有し版胴の直径に適した厚みを適宜形成できる合成樹脂磁石層からなる磁力部材を設けた平板材からなり、
    磁力部材が、平板材の先端辺に平行な溝を複数設けてなる磁力部材であり、
    さらに、印刷中に印刷版がずれてしまわないように合成樹脂磁石層による磁力吸着によって版胴外周面に装着可能であるとともに、版胴へ止めることが可能な止め部を有し、
    印刷版の先端辺と後端辺が極めて接近して装着することによって印刷可能周面の長さを長く取れることを特徴とする印刷版。
  2. 止め部が、矩形の平板材の先端辺近傍に先端辺に沿って設けられ、磁力部材側へ折り曲げられて形成された折り曲げ部からなり、折り曲げ部は、折り曲げ部の角部に対応する裏側の合成樹脂磁石層である永久磁石層に版胴長手方向にわたって設けた切欠部によって折り曲げて形成することによって合成樹脂磁石層の厚さ方向に歪みを生じない合成樹脂磁石層を有する止め部である請求項1の印刷版。
  3. 止め部が、矩形の平板材の先端辺近傍に設けられた止め穴からなる止め部である請求項1の印刷版。
  4. 止め部が、矩形の平板材の平行な先端辺と後端辺のうちの少なくとも一辺近傍に、その一辺に沿って設けられ、磁力部材側へ突起した磁力部材の突起部からなる磁力部材の止め部である請求項1の印刷版。
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