JP3559005B2 - ベルト締付具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願は、ラチェット機構を利用してリールを一方向に回転させてベルトを順次巻き取って締付ける構造のベルト締付具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のラチェット機構を利用したベルト締付具は、トラック等の積荷をベルトで繋ぎ止めるのに使用されており、簡単容易に締付け可能なものである。
前記ベルト締付具を建築現場で働く高所作業者の墜落防止のために鋼管柱又はH鋼柱間に水平親ロープを張設する場合に、鋼管柱に回し掛けする台付金具の締付具として利用する提案がなされた。
なぜなら、建築現場の鋼管柱又はH鋼柱には水平親ロープの台付金具を取付ける取付金具などは無く、ロープ式の台付金具を回し掛けして使用しているが、取付時に弛んでずり落ちたり、また、取外し時に水平親綱の緊張器を弛めた時に柱に添って一気にずり落ちたりして危険な場合があった。
また、従来の水平親ロープを設置する場合、各柱に作業者を配置し台付金具を取付け、高さ等を調節しながら水平親ロープを設置しなければならず、一人で各柱に台付金具を回し掛けして行っていたのでは、設置中に台付金具がずり落ちることがあり、うまく設置することができないことがあった。
ようするに、従来では、二人で設置していたのであるが、ラチェット機構のベルト締付具を利用した台付金具にすることにより、一人で水平親ロープの設置が可能となるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のラチェット機構のベルト締付具を利用した台付金具では、水平親ロープを外した後、ベルト締付具を解除する時、緊張していたベルトの張力により巻取軸が急激に回転して弛み、ベルト締付具が柱に添ってずり落ちて危険なことがあるため、建築現場に合ったベルト締付具に改良する必要がでてきた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
よって本願は、上記したラチェット機構を利用したベルト締付具において、ベルト解除時の急激な回転を止めるブレーキ機構を備えると共に、本体にマグネットを設けて鋼管柱にくっつくようにして落下を防止するものである。
【0005】
【実施例】
本願の実施例を詳記すると、
本願は、従来のラチェット機構を備えたベルト締付具と同様に、両端にラチェットギア2を設けたベルト巻回リール3の両端に本体4の一端部とレバー5の基端とを回動自在に嵌合し、本体4とレバー5にそれぞれバネ42,52により前記ラチェットギア2に係合する方向に附勢された係合爪43,53を設け、レバー5を本体4に対して繰返して往復回動させることにより、レバー5の係合爪53が前記ラチェットギア2に係合してリール3を回転させ、該リール3にベルトBを巻き込むと共に、本体4の係合爪43がラチェットギア2のベルト引出し方向への回転を阻止するようにしたベルト締付具において、リール3の半割軸1に平行して解除軸8を本体4の側板41,41に貫通軸支し、該半割軸1と解除軸8との一端部をギア6,7により連動し、該解除軸8のギア嵌合部に6条ネジ81を螺刻し、ギア7と本体4間にブレーキパッド9を設けると共に、解除軸8の他端部にツマミ82を設けて成るブレーキ機構を備えた構造を有するものである。
さらに、本体4にマグネット10を設けたものである。
【0006】
ブレーキ機構は、解除軸8のギア嵌合部に6条ネジ81を螺刻し、ギア7と本体4の側板41間にブレーキパッド9を設けると共に、解除軸8の他端部にツマミ82を設けたものである。
図1において、ギア6が反時計方向(ベルトが弛む方向)に回転すると、ギア7は時計方向に回転する。しかしこの時、ギア7の嵌合部に6条ネジ81が螺刻されているのでギア7は本体側に移動し、本体側に設けたブレーキパッド9側面に当接しギア7は回転しなくなり、ギア6も回転しなくなる(ブレーキが利いている)。
ブレーキの解除は、図1において、ツマミ82を時計方向に回転させれば解除軸8が回転し、6条ネジ81によってギア7はブレーキパッド9より離れる(ナット側に移動する)。よって、ベルトの張力がある状態では、ギア6は反時計方向に回転する。
しかし、ツマミ82の回転を止めると即ブレーキが利くものであるが、ベルトの張力がなくなれば、ブレーキは利かないものである。
【0007】
本願のベルト締付具を使用するには、先ず、締付具を鋼管柱側面の所定位置に配置し、附属のベルトを回し掛けする。続いて、従来のラチェットバックルと同様にレバー5を往復回動すればベルトを緊張することができる。この時ギア6は時計方向に回転すると共に、ギア7は反時計方向に回転し、ナット側に移動してワッシャに当接し、解除軸8はなんら支承なく回転するものである。
そして、ベルトに設けたリング間に水平親ロープを取付け緊張器によって親ロープを緊張するものである(図示せず)。
本願の解除時は、従来と同様にレバー5を起して係合爪解除位置まで回動すれば、この状態でブレーキが利いた状態(図1)になっている。
すなわち、図7のように、ベルトの張力によって半割軸1が回転しようとしてギア6がギア7に回転を加えればギア7は嵌合部に6条ネジが螺刻されているのでブレーキパッド9側に移動して圧接した状態となる。そして、ベルトを弛めるには、解除軸8を回転させれば図8のようにギア7はブレーキパッド9より離れ、この時、ベルトの張力により半割軸1が回転する。しかし、すぐにギア6がギア7を回転し、再びギア7をブレーキパッド9側に移動させブレーキが利くものである。
よって、解除軸8を少しづつ時計方向に回転させてやれば急激なベルトの弛みはなく解除できるものである。
【0008】
【発明の効果】
以上のように本願ブレーキ機構付きベルト締付具を使用することにより、ベルト解除時にリールが急激に回転し、ベルトが弛んで締付具が落下し、作業者の足元に落下するようなことはない。
よって、作業者の解除時の不安を無くし、安全に墜落防止用水平親ロープを設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願ベルト締付具の解除時の斜視図。
【図2】本願ベルト締付具の正面図。
【図3】本願ベルト締付具の平面図。
【図4】本願ベルト締付具の背面図。
【図5】本願ベルト締付具の解除時の正面図。
【図6】本願ブレーキ部の一部切欠したところの正面図。
【図7】本願のブレーキが利いているところの一部切欠した平面図。
【図8】本願のブレーキが解除しているところの一部切欠した平面図。
【符号の説明】
1 半割軸
2 ラチェットギア
3 リール
4 本体
5 レバー
6 ギア
7 ギア
8 解除用軸
9 ブレーキパッド
10 マグネット
41 側板
42 バネ
43 係合爪
44 固定軸
51 側板
52 バネ
53 係合爪
81 6条ネジ
82 ツマミ
Claims (1)
- 両端にラチェットギア2を設けたベルト巻回リール3の両端に本体4の一端部とレバー5の基端とを回動自在に嵌合し、本体4とレバー5にそれぞれバネ42,52により前記ラチェットギア2に係合する方向に附勢された係合爪43,53を設け、レバー5を本体4に対して繰返して往復回動させることにより、レバー5の係合爪53が前記ラチェットギア2に係合してリール3を回転させ、該リール3にベルトBを巻き込むと共に、本体4の係合爪43がラチェットギア2のベルト引出し方向への回転を阻止するようにしたベルト締付具において、リール3の半割軸1に平行して解除軸8を本体4に軸支し、該半割軸1と解除軸8との一端部をギア6,7により連動し、該解除軸8のギア7嵌合部に6条ネジ81を螺刻し、ギア7と本体4間にブレーキパッド9を設けると共に、解除軸8の他端部にツマミ82を設けて成るブレーキ機構を備えると共に、本体4にマグネット10を設けた構造を特徴とするベルト締付具。
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JP2001211145A JP3559005B2 (ja) | 2001-07-11 | 2001-07-11 | ベルト締付具 |
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Publications (2)
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