JP3558685B2 - 管路調整部材 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、下水道、マンホール内等の補修工事の際に、管路の流水を一時的に遮断したり、流水量をコントロールしたり、あるいは管路を変更させる場合に使用される管路調整部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、下水道、マンホール内等の補修工事を行なう場合、管路内を流れる水(自然流水あるいは加圧流水)を一時的に遮断させる必要がある。
次に、下水道の水を遮断させる工法の従来例を説明する。
(1)ムーニーボールを使用する止水工法
この止水工法は、図16に示すように、管路1内に、空気を充填させることにより膨らむムーニーボール2を配置させ、このムーニーボール2へ空気を充填させて管路1内を閉鎖し、止水させるものである。
【0003】
(2)閉鎖板を使用する止水工法
この止水工法は、図17に示すように、管路1内に木製あるいは鋼製の閉鎖板3を嵌め込み、この閉鎖板3の外周と管路1の内面とをシールセメントあるいはジャッキ等によって固定し、この管路1内に嵌め込んだ閉鎖板3によって管路1内の止水を行なうものである。
(3)土のうを使用する止水工法
この止水工法は、図18に示すように、管路1内にて土のう5を積み上げ、この積み上げた土のう5にシート6を被せて管路1の止水を行なうものである。
【0004】
(4)閉鎖板と土のうとを併用する止水工法
この止水工法は、前記(2)における止水工法と、前記(3)の止水工法とを組み合わせたもので、図19に示すように、前記閉鎖板3を設置した後、下流側に土のう5を積み上げるもので、この土のう5によって閉鎖板3が補強されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の従来技術にあっては、それぞれ止水を行なう際に、管路1内に通水させながら行なうことができない、つまり、管路1内の流水を完全に遮断しなければならず、このため、水路の切り迴し(管路1とは別の流路を構築して、流水を迂回させる)が必要となり、その作業が大掛かりとなってしまうという問題があった。
しかも、これら止水工法では、十分な止水強度の確保が困難であり、特に加圧水が流される管路1の止水には適応が困難であり、したがって、止水後も水路の切り迴しが必要であった。
【0006】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、極めて容易に管路の止水等を行なうことが可能な管路調整部材を提供することを主目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の管路調整部材は、流体が流される管路を遮断または変更させるものであって、前記管路よりも小径な管体と、この管体の外周側に円周方向へ間隔をあけて複数設けられ、前記管体を前記管路内に固定させる固定機構と、前記管体の外周側に設けられ、前記管体と前記管路との間をシールするシール機構とを有するとともに、前記管体の端部に、前記管体の内部を密閉する蓋体または前記管体の内部に連通する連結管路が取り付けられてなり、前記固定機構は、前記管体の外周側にて前記管体の半径方向へ移動可能に支持された固定板と、前記管体の内周側からねじ込まれる固定ボルトとから構成され、該固定ボルトを前記管体の内部から締めることにより、この固定ボルトの先端部によって前記固定板を前記管体の半径方向外方へ移動させて、この固定板を前記管路へ押圧させることを特徴としている。
【0008】
本発明の請求項2記載の管路調整部材は、請求項1記載のものに加えて、前記管体の端部には、前記管体の内部を密閉する蓋体が取り付けられてなり、該蓋体には、開口部が形成されていて、該開口部には、その開度を調節可能なバルブが設けられてなることを特徴としている。
【0011】
本発明の請求項記載の管路調整部材は、請求項1または2記載のものに加えて、前記シール機構は、前記管体の外周側に、円周方向に沿って形成された環状の凹部と、この凹部内に半径方向へ摺動可能に設けられた環状のゴムリングと、このゴムリングの内周側に設けられた押圧部材と、前記管体の内周側からねじ込まれる押圧ボルトとから構成されてなり、該押圧ボルトを前記管体の内部から締め、この押圧ボルトの先端部によって前記押圧部材を前記管体の半径方向外方へ移動させることにより、前記ゴムリングを拡径させて、その外周面を前記管路へ押し付けて密着させることを特徴としている。
【0012】
本発明の請求項記載の管路調整部材は、請求項1または2記載のものに加えて、前記シール機構は、前記管体の外周側に、円周方向に沿って形成された環状の凹部と、この凹部内に半径方向へ摺動可能に設けられた環状のゴムリングと、このゴムリングの内周側に設けられるとともにメネジが形成された押圧部材と、軸方向移動が規制された状態で前記管体に回動自在に支持されるとともに前記メネジに螺合し前記管体の内周側から締められる自在押圧ボルトとから構成されてなり、該自在押圧ボルトを前記管体の内部から締め、この自在押圧ボルトに螺合する押圧部材を前記管体の半径方向外方へ移動させることにより、前記ゴムリングを拡径させて、その外周面を前記管路へ押し付けて密着させることを特徴としている。
【0013】
本発明の請求項5記載の管路調整部材は、請求項1乃至のいずれか1項記載のものに加えて、前記管体の、蓋体または連結管路の取付側に対し反対側の端部には、管体の内周部から管路の内周部に延在するテーパ状の案内部材が取り付けられていることを特徴としている。
【0014】
【作用】
本発明の請求項1記載の管路調整部材によれば、管路内に配置した管路調整部材の管体が固定機構によって管体に固定され、シール機構によって管体と管路との間がシールされる。この状態において、管体の端部に蓋体を取り付けることにより、管路内が完全に止水される。また管体の端部に連結管路を取り付けることにより、管路の変更ができる。
また、固定ボルトを締めると、この固定ボルトの先端部によって固定板が管体の半径方向外方へ移動されて、それぞれ管路の内面に押圧される。そして、この固定板の管路内面への押圧力によって管路調整部材の管体が管路内に容易に固定される。
【0015】
本発明の請求項2記載の管路調整部材によれば、バルブを開くことにより、蓋体に設けられた開口部から水が流される。また、バルブの開度を調節することにより、この蓋体の開口部から流される水の流水量が調節される。
【0018】
本発明の請求項記載の管路調整部材によれば、押圧ボルトを締めると、この押圧ボルトの先端部によって押圧部材が管体の半径方向外方へ移動され、この押圧部材の移動でゴムリングが拡径されて、このゴムリングの外周面が管路の内周面に密着され、管路と管体との間がシールされる。
【0019】
本発明の請求項記載の管路調整部材によれば、自在押圧ボルトを締めると、この自在押圧ボルトに螺合された押圧部材が管体の半径方向外方へ移動され、この押圧部材の移動でゴムリングが拡径されて、このゴムリングの外周面が管路の内周面に密着され、管路と管体との間がシールされる。
【0020】
本発明の請求項記載の管路調整部材によれば、管路から管体内に流れる流体は、案内部材により、管体内に円滑に導かれるとともに、管体と管路との間に入り込むことが防止される。
【0021】
【実施例】
以下、本発明の管路調整部材の実施例を図によって説明する。
図1及び図2において、符号11は、管路調整部材である。この管路調整部材11は、部材本体12と、この部材本体12の一方側の端部に取り付けられる円板状の蓋体13とから構成されている。
部材本体12は、筒状に形成された管体14と、この管体14の外周側に、円周方向へ間隔をあけて複数設けられた固定機構15、15…と、管体14の端部近傍に設けられたシール機構16、16とから構成されている。
また、管体14の両端部側には、フランジ部17、17が形成されており、これらフランジ部17、17には、前記蓋体13あるいは他の部材本体12がボルト・ナット等によって固定されるようになっている。
【0022】
また、これらフランジ部17、17の周縁部には、外方へ向かって次第に拡径されたスカート18、18が形成されており、前記蓋体13を固定することにより、この蓋体13の周縁部によって押圧されてさらに拡径されるようになっている。
固定機構15は、図3に示すように、管体14の外周面に設けられたガイド部21、21によって管体14の半径方向へ摺動可能に固定板22が支持された構造となっている。また、管体14には、固定板22の半径方向内方側に、この固定板22に沿って複数の孔部(図示略)が形成されており、この孔部には、それぞれナット23、23が連通された状態に溶接等によって固定されている。
【0023】
そして、この管体14に固定されたナット23、23へ管体14の内周面側から固定ボルト24、24をねじ込むと、これら固定ボルト24、24の先端部が固定板22と当接し、さらにねじ込むと、これら固定ボルト24、24によって固定板22が管体14の半径方向外方へ移動されて管路1の内周面に突き当てられ、これにより、管体14が管路1にほぼ同心円上に配置された状態に固定されるようになっている。
【0024】
また、管路14の内周面と当接される固定板22の当接面22aは、凹凸状に形成されており、この凹凸状に形成された当接面22aによって管路1の内周面と固定板22とのずれが防止されるようになっている。
なお、本実施例では、管体14の外周に4つの固定機構15、15…を円周方向へ等間隔に配置したが、この固定機構15、15…は、管路1の径に応じてその数が決められる。
即ち、管路1が大径である場合は、固定機構15の数を多くすることにより、部材本体12の管路1への固定強度が高められる。
【0025】
また、管路1が例えば塩化ビニール等の樹脂から形成された比較的軟質なものの場合、図4に示すように、固定板22として、その当接面22aにゴム板25等が取り付けられたものを使用することにより、この管路1を損傷させることなく、部材本体12を管路1へ確実に固定させることが可能となる。
また、シール機構16は、図5に示すように、管体14の外周面側に、円周方向へ沿って形成された環状の凹部31内に、環状に形成されたゴムリング32が摺動可能に設けられた構造となっており、このゴムリング32の内周面側には、ステンレス等からなる細長い板を円形に形成した環状板33が設けられている。
【0026】
また、シール機構16が設けられた部分の管体14には、円周方向へ複数の孔部(図示略)が間隔をあけて形成されており、これら孔部と連通する位置にそれぞれナット34が溶接等によって管体14の内周面に固定されている。
そして、これら管体14の内周面に固定されたナット34には、管体14の内面側からそれぞれ押圧ボルト35がねじ込まれるようになっており、これら押圧ボルト35をねじ込むことにより、これら押圧ボルト35の先端部が環状板33と当接し、さらに押圧ボルト35をねじ込むことにより、これら押圧ボルト35によって環状板33が管体14の半径方向外方へ押圧され、この環状板33を介してゴムリング32が半径方向外方へ拡径し、その外周面が管路1の内周面へ押し付けられて密着され、管体14の外周面と管路1の内周面との間がシールされるようになっている。
【0027】
次に、上記構造の管路調整部材11によって管路1を止水する場合について、手順にしたがって説明する。
(1)まず、部材本体12を管路1内の所定の位置(管路1の補修箇所よりも上流側)に配置させる。
(2)次いで、この部材本体12の固定機構15を構成する固定ボルト24をねじ込むことにより、固定板22を半径方向外方へそれぞれ押圧させる。
このようにすると、これら固定板22の当接面22aが管路1の内周面に当接され、この部材本体12の管体14が、管路1のほぼ同心円上に配置された状態に固定される。
【0028】
(3)その後、部材本体12のシール機構16を構成する押圧ボルト35をねじ込むことにより、環状板33を介してゴムリング32をそれぞれ拡径させる。
このようにすると、これら拡径されるゴムリング32の外周面が管路1の内周面に押し付けられて密着され、管体14の外周と管路1の内周との間がシールされる。
【0029】
(4)この状態において、部材本体12の端部に形成されたフランジ部17へ蓋体13をボルト・ナット等によって固定する。
このようにすると、この部材本体12の管体14の内部が蓋体13によって塞がれ、管路1が、部材本体12と、部材本体12のフランジ部17に固定された蓋体13とによって封鎖された状態となる。
また、このとき、フランジ部17の周縁部に形成されたスカート18が蓋体13の周縁部によって押圧されて拡径され、このスカート18の周縁部が管路1の内周面に当接され、管体14の外周と管路1の内周との間がさらにシールされる。
これにより、管路調整部材11によって封鎖された管路1内の、止水箇所から下流側において、各種の補修作業を良好に行なうことができる。
即ち、管路1内を流れる水が、管路1内に設置された管路調整部材11によって止められた状態となる。
【0030】
次に他の実施例の管路調整部材を説明する。
図6に示す管路調整部材41は、蓋体13に開口部42を形成し、この開口部42に、バルブ43を設けたものである。
そして、このバルブ43を開くことにより、管路1内に所定量の水を流水させることができる。
即ち、補修作業中に、補修作業に差しつかえのない流水を行ないたい場合は、このバルブ43を開いて流水させることができる。
また、このバルブ43の開度を調節することにより、管路1内の流水量を希望通りにコントロールすることができる。
【0031】
次に、マンホール内にて補修工事を行なう場合について説明する。
マンホール内にて補修工事を行なう場合は、図7に示すように、マンホールM内につながる管路1、1の開口部近傍部分に管路調整部材11の部材本体12、12をそれぞれ設置し、これら部材本体12、12のそれぞれのジランジ部17、17に連結管路45、46を連結させる。
このようにすると、管路1を流れる水がマンホールM内へ流れ込むことなく、連結管路45、46内を流れることとなり、このマンホールM内での補修作業を容易に行なうことが可能となる。
【0032】
また、例えば、マンホールMへつながる管路1、1の開口部が、図8に示すように、マンホールMの底部近傍に形成されている場合は、管路1、1の開口部近傍にそれぞれ設置した部材本体12、12のジランジ部17、17に、可撓性を有するフレキシブル管路47を接続し、このフレキシブル管路47を、作業箇所を迂回するように屈曲させて配置させることにより、マンホールMの底部等における補修箇所での作業を容易に行なうことが可能となる。
【0033】
このように、マンホールM等においては、それぞれの管路1、1の開口部近傍に管路調整部材11、11の部材本体12、12を設け、これら部材本体12、12を、連結管路45、46あるいはフレキシブル管路47等によって連結させることにより、従来、マンホールM内の補修作業時に必要であった切り迴し(迂回路)を不要とすることができ、作業の簡略化を図ることができる。
また、マンホールMに3つ以上の管路1、1…が形成されている場合は、それぞれの管路1、1…に部材本体12、12…を設置して、これら部材本体12、12…のフランジ部17、17…に連結管路を接続すれば良い。
【0034】
ここで、例えば、3つの管路1、1…が形成されたマンホールMの場合は、図9に示すように、三叉路状の連結管路48によって、それぞれの管路1、1…の開口部近傍に設置した部材本体12、12…同士を連結し、4つの管路1、1…が形成されたマンホールMの場合は、図10に示すように、十字路状の連結管路49によって、それぞれの管路1、1…の開口部近傍に設置した部材本体12、12…同士を連結すれば良い。
【0035】
また、図11において、符号51は、特に高圧にて加圧された水が流される管路1に設けて好適な管路調整部材である。
即ち、この管路調整部材51には、管体14の外周側に、3つのシール機構16、16…が設けられ、さらに、これらシール機構16、16…同士の間にそれぞれ固定機構15、15…が円周方向へ所定間隔をあけて設けられたものである。
そして、この管路調整部材51によれば、前記実施例の管路調整部材11、41と比較して、シール機構16、16…及び固定機構15、15…が軸線方向へ多く設けられているので、加圧された水が流される管路1においてもその水圧に十分に耐え得るものとすることができる。
【0036】
以上、説明したように、本実施例の管路調整部材11、41、51によれば、極めて容易に、管路1内に設置して管路1内を止水させ、その止水箇所の下流側における補修作業等を容易に行なうことを可能とすることができる。
また、固定機構15によって管路1内に強固に固定され、かつシール機構16によって確実にシールされるので、管路1内の流水を確実に止水させることができる。即ち、この管路1内に流される水が加圧されていたとしても、この加圧された水を確実に止水させることができる。
【0037】
また、固定機構15及びシール機構16によって管路1へ脱着させるものであるので、何度でも繰り返し使える汎用性の高いものとすることができ、極めて経済的に止水を行なうことができる。
また、管路1内に流水させながら設置させることができるので、従来必要であった止水時における流水の切り迴しを不要とすることができ、止水にかかる作業を簡略化させることができる。
また、フランジ部17にバルブ43を有する蓋体13を取り付けることにより、管路1内へ、補修作業に差しつかえのない量の水を流水させることができ、従来、止水しかできないために必要であった切り迴しをやはり不要とすることができる。
【0038】
また、部材本体12、12同士を連結管路45、46あるいは可撓性を有するフレキシブル管路47等によって連結させることができるので、例えば、マンホールM等において、それぞれの管路1、1…の開口部近傍に部材本体12、12…を設置してそれぞれの部材本体12、12…同士を連結させることにより、切り迴しを構築することなくマンホールM内にて補修作業等を行なうことが可能となる。
さらには、三叉路状の連結管路48、十字路状の連結管路49等、複数に分岐された連結管路を使用することにより、3つ以上の部材本体12、12……同士を連結させて流水を合流させることができる。
【0039】
また、上記実施例の管路調整部材11には、フランジ部17の周縁部に、フランジ部17へ蓋体13を固定することによりさらに拡径するスカート18が形成されているので、管体14の外周と管路1の内周との間のシール性をさらに向上させることができる。
また、管路調整部材11のフランジ部17同士を連結させることにより、複数の管路調整部材11によって、さらに水圧の高い管路1内における止水を行なうことが可能となる。
【0040】
次にさらに他の実施例の管路調整部材を説明する。
図12および図13に示す管路調整部材61は、その固定機構15の固定板22に、図14に示すピンナット62が嵌合されており、該ピンナット62には、管体14側に開口するようメネジ63が形成されている。管体14には、該メネジ63に先端のオネジ64を螺合させた状態で自在固定ボルト65が設けられている。この自在固定ボルト65は、中間部分に球形部66が形成されており、該球形部66が、半球形状の凹部67が形成された一対の取付部材68で両側から挟持された状態で管体14に取り付けられている。これにより、自在固定ボルト65は、軸方向移動が規制された状態で管体14に回動自在に支持されている。そして、自在固定ボルト65のオネジ64に対し反対側は管体14内に突出され該突出部分に締結用の頭部69が設けられている。
【0041】
そして、この管体14に支持された自在固定ボルト65を、オネジ64が固定板22のメネジ63との螺合を解除する方向に、管体14内の頭部69により締めることで、これら自在固定ボルト65が螺合する固定板22を、管体14の半径方向外方へ移動させて管路1の内周面に突き当て、これにより、管体14が管路1にほぼ同心円上に配置された状態に固定されるようになっている。
【0042】
また、シール機構16は、図12に示すように、環状の凹部31内に摺動可能に設けられた、環状のゴムリング32の内周側に、図15に示す、円を例えば三分割した円弧状をなす押圧部材70が三つ、円をなすよう嵌合されている。そして、これら押圧部材70には径方向に沿ってメネジ71が所定位置に形成されており、これら押圧部材70は管体14側にメネジ71を開口させた状態でゴムリング32に嵌合されている。管体14には、該メネジ71に先端のオネジ72を螺合させた状態で自在押圧ボルト73が設けられている。この自在押圧ボルト73は、中間部分に球形部74が形成されており、該球形部74が、半球形状の凹部75が形成された一対の取付部材76で両側から挟持された状態で管体14に取り付けられている。これにより、自在押圧ボルト73は、軸方向移動が規制された状態で管体14に回動自在に支持されている。そして、自在押圧ボルト73のオネジ72に対し反対側は管体14内に突出され該突出部分に締結用の頭部77が設けられている。
【0043】
そして、この管体14に支持された自在押圧ボルト73を、オネジ72が押圧部材70のメネジ71との螺合を解除する方向に、管体14内の頭部77により締めることで、これら自在押圧ボルト73が螺合する押圧部材70は、管体14の半径方向外方へ移動されて、ゴムリング32を半径方向外方へ拡径させ、その外周面を管路1の内周面へ押し付けさせて密着させる。これにより、管体14の外周面と管路1の内周面との間がシールされるようになっている。
【0044】
加えて、管体14の、蓋体13の取付側に対し反対側の端部には、径方向外側にフランジ部78が形成されており、該フランジ部78には、取付部材79および取付ボルト80を介して、案内部材である流入案内ゴム板81が取り付けられている。この流入案内ゴム板81は、一端側の内周部が管体14の内周部と略同径とされ、他端側が管路1の内周部と略同径とされたテーパ状をなしており、小径側で管体14に取り付けられることにより管体14の内周部から管路1の内周部に延在されている。なお、図中符号82は、流入案内ゴム板81の取付ボルト80が挿通される部分に強度確保のため埋め込まれた座金を示している。
【0045】
このような構成の管路調整部材61によれば、上述した実施例と同様の効果を奏することは勿論、さらに、自在固定ボルト65および自在押圧ボルト73が、管体14の内部に突出する頭部69,77側の部分の長さが一定しておりその長さを短くできるため、流体による摩耗も最小限にできるとともに、連結管路を設けて他の管路へ流体を導く場合に流体への抵抗を小さくできる。またオネジ64,72は管体14の内部に突出することが絶対にないので、該オネジ64,72が流体内のゴミに接触して摩耗してしまうことが防止できる。
加えて、管体14の入口側に流入案内ゴム板81が取り付けられているため、管路1から管体14内に流れ込む流体は、流入案内ゴム板81により管体14内に円滑に導かれるとともに、管体14と管路1との間に入り込むことが防止される。したがって、さらに止水性を向上させることができる。
【0046】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明の管路調整部材によれば、下記の効果を得ることができる。
管路内にて補修工事等を行なう場合、極めて容易に、管路内に設置して管路内を止水させ、その止水箇所の下流側における補修作業等を容易に行なうことを可能とすることができる。
また、固定機構によって管路内に強固に固定され、かつシール機構によって確実にシールされるので、管路内の流水を確実に止水させることができる。即ち、この管路内に流される水が加圧されていたとしても、この加圧された水を確実に止水させることができる。
【0047】
また、固定機構及びシール機構によって管路へ脱着させるものであるので、何度でも繰り返し使える汎用性の高いものとすることができ、極めて経済的に止水を行なうことができる。
また、管路内に流水させながら設置させることができるので、従来必要であった止水時における流水の切り迴しを不要とすることができ、止水にかかる作業を簡略化させることができる。
また、フランジ部にバルブを有する蓋体を取り付けることにより、管路内へ、補修作業に差しつかえのない量の水を流水させることができ、従来、止水しかできないために必要であった切り迴しをやはり不要とすることができる。
【0048】
また、部材本体同士を連結管路あるいは可撓性を有するフレキシブル管路等によって連結させることができるので、例えば、マンホール等において、それぞれの管路の開口部近傍に部材本体を設置してそれぞれの部材本体同士を連結させることにより、切り迴しを構築することなくマンホール内にて補修作業等を行なうことが可能となる。
【0049】
さらに、固定機構およびシール機構に自在固定ボルトおよび自在押圧ボルトを用いれば、管体内部への突出量を最小限にできるため、流体による摩耗を最小限にできるとともに、連結管路を設けて他の管路へ流体を導く場合に流体への抵抗を小さくできる。
加えて、管体の入口側に案内部材を設けることにより、管路から管体内に流れ込む流体を管体内に円滑に導くことができるとともに、流体が管体と管路との間に入り込むことを防止でき止水性をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の管路調整部材の構成、構造及び使用状態を説明する管路に設置した管路調整部材の断面図である。
【図2】本発明の実施例の管路調整部材の構成及び構造を説明する管路調整部材の斜視図である。
【図3】本発明の実施例の管路調整部材の固定機構の構成及び構造を説明する固定機構の側面図である。
【図4】本発明の実施例の管路調整部材の他の固定機構の構成及び構造を説明する固定機構の側面図である。
【図5】本発明の実施例の管路調整部材のシール機構の構成及び構造を説明するシール機構の断面図である。
【図6】本発明の他の実施例の管路調整部材の構成及び構造を説明する管路に設置した管路調整部材の断面図である。
【図7】本発明の実施例の管路調整部材のマンホールにおける使用例を説明する管路に部材本体を設置した状態のマンホールの断面図である。
【図8】本発明の実施例の管路調整部材のマンホールにおける使用例を説明する管路に部材本体を設置した状態のマンホールの断面図である。
【図9】本発明の実施例の管路調整部材を使用した管路同士の接続例を説明する概略配管図である。
【図10】本発明の実施例の管路調整部材を使用した管路同士の接続例を説明する概略配管図である。
【図11】本発明の他の実施例の管路調整部材の構成及び構造を説明する管路に設置した管路調整部材の断面図である。
【図12】本発明のさらに他の実施例の管路調整部材の断面図である。
【図13】本発明のさらに他の実施例の管路調整部材の固定機構を示す図12における上方から見た図である。
【図14】本発明のさらに他の実施例の管路調整部材の固定機構のピンナットを示す斜視図である。
【図15】本発明のさらに他の実施例の管路調整部材のシール機構の押圧部材を示す斜視図である。
【図16】従来の止水工法を説明する管路の断面図である。
【図17】従来の止水工法を説明する管路の断面図である。
【図18】従来の止水工法を説明する管路の断面図である。
【図19】従来の止水工法を説明する管路の断面図である。
【符号の説明】
1 管路
11、41、51、61 管路調整部材
12 部材本体
13 蓋体
14 管体
15 固定機構
16 シール機構
22 固定板
24 固定ボルト
31 凹部
32 ゴムリング
33 環状板
35 押圧ボルト
42 開口部
43 バルブ
63 メネジ
65 自在固定ボルト
70 押圧部材
71 メネジ
73 自在押圧ボルト
81 流入案内ゴム板(案内部材)

Claims (5)

  1. 流体が流される管路を遮断または変更させる管路調整部材であって、 前記管路よりも小径な管体と、この管体の外周側に円周方向へ間隔をあけて複数設けられ、前記管体を前記管路内に固定させる固定機構と、前記管体の外周側に設けられ、前記管体と前記管路との間をシールするシール機構とを有するとともに、
    前記管体の端部に、前記管体の内部を密閉する蓋体または前記管体の内部に連通する連結管路が取り付けられてなり、
    前記固定機構は、前記管体の外周側にて前記管体の半径方向へ移動可能に支持された固定板と、前記管体の内周側からねじ込まれる固定ボルトとから構成され、該固定ボルトを前記管体の内部から締めることにより、この固定ボルトの先端部によって前記固定板を前記管体の半径方向外方へ移動させて、この固定板を前記管路へ押圧させることを特徴とする管路調整部材。
  2. 前記管体の端部には、前記管体の内部を密閉する蓋体が取り付けられてなり、該蓋体には、開口部が形成されていて、該開口部には、その開度を調節可能なバルブが設けられてなることを特徴とする請求項1記載の管路調整部材。
  3. 前記シール機構は、前記管体の外周側に、円周方向に沿って形成された環状の凹部と、この凹部内に半径方向へ摺動可能に設けられた環状のゴムリングと、このゴムリングの内周側に設けられた押圧部材と、前記管体の内周側からねじ込まれる押圧ボルトとから構成されてなり、該押圧ボルトを前記管体の内部から締め、この押圧ボルトの先端部によって前記押圧部材を前記管体の半径方向外方へ移動させることにより、前記ゴムリングを拡径させて、その外周面を前記管路へ押し付けて密着させることを特徴とする請求項1または2記載の管路調整部材。
  4. 前記シール機構は、前記管体の外周側に、円周方向に沿って形成された環状の凹部と、この凹部内に半径方向へ摺動可能に設けられた環状のゴムリングと、このゴムリングの内周側に設けられるとともにメネジが形成された押圧部材と、軸方向移動が規制された状態で前記管体に回動自在に支持されるとともに前記メネジに螺合し前記管体の内周側から締められる自在押圧ボルトとから構成されてなり、該自在押圧ボルトを前記管体の内部から締め、この自在押圧ボルトに螺合する押圧部材を前記管体の半径方向外方へ移動させることにより、前記ゴムリングを拡径させて、その外周面を前記管路へ押し付けて密着させることを特徴とする請求項1または2記載の管路調整部材。
  5. 前記管体の、蓋体または連結管路の取付側に対し反対側の端部には、管体の内周部から管路の内周部に延在するテーパ状の案内部材が取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の管路調整部材。
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