JP3557648B2 - 車両用シートおよび車両用チャイルドシート - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は車両用シートに関し、特にチャイルドシートの取付け可能な車両用シート、および同シートに取付けられる車両用チャイルドシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用チャイルドシートの代表例としては、図5および図6に示す2タイプのものがある。これらのうち、図5に示すチャイルドシート1は市販品であって、通常の車両用シート2のシートバック2aおよびシートクッション2b間に載置した状態にて、同シート2のシートベルト3により取付けられているものである。また、図6に示すチャイルドシート4は車両用シート5を構成するシートバック5aに一体的に組付けられて収納されているもので、必要によりシートクッション5b上に引き出して使用する構成になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、これらのチャイルドシートにおいては、前者のチャイルドシート1にあっては弾力性の高いシートクッション2b上に載置して支持されるため、安定感が十分には得られないとともに、シートベルト3によるシートクッション2bへの取付け作業が面倒であるという不具合がある。また、後者のチャイルドシート4にあっては、シートバック5aと一体的であるため、不要な場合には着座者に対して違和感を与えるとともに、汚損された場合にも取外してクリーニングし得ないという不具合がある。従って、本発明の目的は、これらの問題に対処することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、シートクッションおよびシートバックからなるシート本体を備えた車両用シートであって、前記シートクッションをフロア側に同シートクッションの前端部を回動中心として前後方向へ回動可能に組付けて起立状態と水平状態に切替可能とし、前記シートクッションを前方へ回動した起立状態において同シートクッション、前記フロアおよび前記シートバックにより、前記シートクッションおよび前記シートバックにて前後を包囲された前記フロア上に直接チャイルドシートを後ろ向きに載置して収容される空間部を構成可能にするとともに、同空間部に前記チャイルドシート用のシートベルトを配設したことを特徴とするものである。当該車両用シートにおいては、前記シートクッションの下面部および前記空間部を構成する前記フロアに、前記チャイルドシートを取外し可能に取付けるための取付け手段を備えていること、前記空間部の後方周縁部に、前記チャイルドシートの一部を係止するための係止部を備えていることが好ましい。
【0005】
また、本発明は当該車両用シートに取付けられる車両用チャイルドシートであり、当該チャイルドシートはシートクッションおよびシートバックが一体に構成されて前記空間部に収容されるバスケット型シートであって、当該チャイルドシートを前記シートクッションの下面部および前記フロアに取外し可能に取付けるための取付け手段、当該チャイルドシートを前記空間部の後方周縁部に離脱可能に固定するための係止手段、および、当該チャイルドシート用のシートベルトを挿通させるための挿通穴を備えていることを特徴とするものである。
【0006】
【発明の作用・効果】
当該車両用シートにおいては、起立状態にあるシートクッション、フロアおよびシートバックが構成する空間部におけるフロア上に、直接チャイルドシートを後ろ向きに載置して配設するものであるため、チャイルドシートは前後を包囲された状態で底部をフロアに安定した状態で支持されることになり、チャイルドシートは的確に固定されて格段の安定性を確保することができる。
【0007】
また、当該チャイルドシートにおいては、フロアに固定しているシートベルトを使用するものであるから、チャイルドシートのシート本体にはシートベルトを固定する必要がなく、シートベルトを通してシート本体に荷重が付与されることが防止できる。このため、チャイルドシートの剛性等の強度をさほど高くする必要がなく、またチャイルドシートの軽量化が可能であって、同チャイルドシートのシート本体を合成樹脂等のバスケット型のシェルと、同シェルの上面に載置されて嵌合固定されるクッション体とにより構成して、チャイルドシートの軽量化を図ることができる。
【0008】
また、当該チャイルドシートにおいては、車両用シートの収容空間部から取外すことが可能であるとともに、シート本体を構成するシェルとクッション体とを互いに分離することが可能であって、チャイルドシートのクリーニングを容易に行うことができる。また、当該チャイルドシートの使用時に幼児により、車両用シートを構成するシートクッションおよびシートバックが汚されることがなく、車両用シートの清潔感を長期間維持することができる。
【0009】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明するに、図1および図2には本発明に係る車両用シート10が示されており、また図3および図4には本発明に係るチャイルドシート20が示されている。
【0010】
当該車両用シート10は左右一対のリアシートの右側のシートであり、シートクッション11およびシートバック12を備え、シートクッション11はその前端縁部にてヒンジ11a,11bを介して車体フロア31に前後方向へ回動可能に組付けられていて、図1および図2に示すように、前方への回動により起立可能に構成されている。フロア31には図2の(a)に示すように、シートクッション11の配設位置の中央部に方形の凹所31aが形成されていて、フロア31における凹所31aの後方周縁部に左右一対の門形状のフック32a,32bが設けられている。また、凹所31aには後述するチャイルドシート20のシートベルト20aが固定されている。シートベルト20aは左右一対のショルダーベルト21a,21bとクロッチベルト21cとからなり、各ショルダーベルト21a,21bにおいては下端部が凹所31aの各側壁に固定され、かつ上端部が図2の(b)に示すようにシートクッション11の下面に固定されている。各ショルダーベルト21a,21bは調節金具21a1,21b1により長さを調節可能になっている。クロッチベルト21cにおいては下端部が凹所31aの後壁に固定されていて、その上端部にバックル21c1を備えている。バックル21c1には各ショルダーベルト21a,21bにスライド可能に設けたタング21a2,21b2が脱着可能に嵌着されるもので、バックル21c1は各ショルダーベルト21a,21bをクロッチベルト21cに連結する機能を有する。
【0011】
チャイルドシート20は図3および図4に示すように、シートベルト20aおよびシート本体20bからなり、シートベルト20aは上述したように各ショルダーベルト21a,21bとクロッチベルト21cにより構成され、かつシート本体20bはシェル22とクッション体23により構成されている。シェル22はチャイルドシートとしてのシートクッションとシートバックを一体的に成形してなる合成樹脂製のバスケット型のものであり、またクッション体23はシェル22と類似形状の弾性体からなるものであって、シェル22の上面に載置されて嵌合固定されるものである。なお、シェル22としては合成樹脂製の外に、アルミ等の軽金属、軽合金、木質系硬板、ダンボール等の材料からなる成形品であってもよい。また、クッション体23を構成する弾性体としては、ウレタンフォーム、各種繊維からなるウェッブ等が挙げられる。
【0012】
シェル22には、その下端部の先端に左右一対の掛止突起部22a,22bが形成されているとともに、その上端部に左右一対の掛止穴22c,22dが形成されており、またその上縁部および側縁部に各ショルダーベルト21a,21bが挿通可能な溝部22eが形成されているとともに、その底面部にクロッチベルト21cの挿通穴22fが形成されている。シェル22においては、その左右の各側部に所定幅の長尺の補強部材22gが埋設されていて、補強部材22gと一体に設けた掛止ピン22hが左右各側部から突出している。クッション体23には、シェル22の各掛止穴22c,22dに対向する掛止穴23a,23b、各溝部22eに対向する溝部23cおよび挿通穴23d、挿通穴22fに対向する挿通穴23e、掛止ピン22hに対向する挿通穴23fが形成されている。
【0013】
当該シート本体20bにおいては、クッション体23をシェル22の上面に載置して嵌合固定した状態で各掛止突起部22a,22bをフロア31上の各フック32a,32bに掛止し、各掛止穴22c,22dをシートクッション11の下面に設けた各掛止ピン11c,11dに掛止し、各掛止ピン22hをシートクッション11の下面に設けた各掛止フック11e,11fに掛止することにより、起立するシートクッション11とフロア31とシートバック12とが構成する空間部に収容されて固定される。従って、シート本体20bはシートクッション11およびフロア31から容易に取外して、空間部から取出すことが可能である。シート本体20bを空間部に配設した状態においては、シートベルト20aを構成する各ショルダーベルト21a,21bがシエル22およびクッション体23の各溝部22e,23c、各挿通穴23dを挿通された状態で、またクロッチベルト21cがシェル22およびクッション体23の挿通穴22f,23eを挿通された状態で、それぞれシート本体20bの上面側に配置される。シート本体20bのこの配設状態においては、幼児をシート本体20b上に座らせて、シートベルト20aの長さを調整することによりシート本体20bに安定した姿勢で支持することができる。
【0014】
このように構成した車両用シート10においては、起立するシートクッション11、フロア31およびシートバック12が形成する空間部にチャイルドシート20を収容して配置するものであるため、チャイルドシート20は前後を包囲された状態で底部をフロア31に安定した状態で支持されることになり、チャイルドシート20が的確に固定されて安定感が極めて高い。また、当該チャイルドシート20においては、フロア31に固定したシートベルト20aを使用するものであるから、チャイルドシート20のシート本体20bにはシートベルト20aを固定する必要がなく、シートベルト20aを通してチャイルドシート20のシート本体20bに荷重が付与されることが防止できる。
【0015】
このため、チャイルドシート20の剛性等の強度をさほど高くする必要がなく、チャイルドシート20のシート本体20bの軽量化が可能であって、シート本体20bを合成樹脂等のバスケット型のシェル22と、同シェル22の上面に載置されて嵌合固定されるクッション体23とにより構成して、チャイルドシート20の軽量化を図ることができる。
【0016】
また、当該チャイルドシート20においては、車両用シート10の収容空間部から取外すことが可能であるとともに、シート本体20bを構成するシェル22とクッション体23とを互いに分離することが可能であって、シート本体20bのクリーニングを容易に行うことができる。また、当該チャイルドシート20の使用時に幼児により、車両用シート10のシートクッション11およびシートバック12が汚されることがなく、車両用シート10の清潔感を長期間維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る車両用シートと同シートに組付けたチャイルドシートを示す斜視図である。
【図2】同車両用シートの部分斜視図(a)、およびシートクッションの下面の部分斜視図(b)である。
【図3】同チャイルドシートの正面側の斜視図である。
【図4】同チャイルドシートのシート本体の分解斜視図であって、シェルの後側斜視図(a)、およびクッション体の後側斜視図(b)である。
【図5】従来の一例に係るチャイルドシートを車両用シートに組付けた状態の斜視図である。
【図6】従来の他の一例に係るチャイルドシートを車両用シートに組付けた状態の斜視図である。
【符号の説明】
10…車両用シート、11…シートクッション、12…シートバック、20…チャイルドシート、20a…シートベルト、20b…シート本体、21a…クロッチベルト、21b,21c…ショルダーベルト、22…シェル、23…クッション本体、31…車体フロア。
Claims (4)
- シートクッションおよびシートバックからなるシート本体を備えた車両用シートにおいて、前記シートクッションをフロア側に同シートクッションの前端部を回動中心として前後方向へ回動可能に組付けて起立状態と水平状態に切替可能とし、前記シートクッションを前方へ回動した起立状態において同シートクッション、前記フロアおよび前記シートバックにより、前記シートクッションおよび前記シートバックにて前後を包囲された前記フロア上に直接チャイルドシートを後ろ向きに載置して収容される空間部を構成可能にするとともに、同空間部に前記チャイルドシート用のシートベルトを配設したことを特徴とする車両用シート。
- 請求項1に記載の車両用シートにおいて、前記シートクッションの下面部および前記空間部を構成する前記フロアに、前記チャイルドシートを取外し可能に取付けるための取付け手段を備えていることを特徴とする車両用シート。
- 請求項1または2に記載の車両用シートにおいて、前記空間部の後方周縁部に、前記チャイルドシートの一部を係止するための係止部を備えていることを特徴とする車両用シート。
- 請求項1,2または3に記載の車両用シートが形成する前記空間部に収容されて配設される車両用チャイルドシートであり、当該チャイルドシートはシートクッションおよびシートバックが一体に構成されて前記空間部に収容されるバスケット型シートであって、当該チャイルドシートを前記シートクッションの下面部および前記フロアに取外し可能に取付けるための取付け手段、当該チャイルドシートを前記空間部の後方周縁部に離脱可能に固定するための係止手段、および、当該チャイルドシート用のシートベルトを挿通させるための挿通穴を備えていることを特徴とする車両用チャイルドシート。
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1994
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