JP3557341B2 - イオン濃度算出方法、イオン濃度算出装置及び電解水生成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、水溶液を電解(電気分解)して、酸性水とアルカリ性水とからなる電解水を得る電解水生成装置と、この電解水の水素イオン濃度を測定する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
先に、本願の出願人は、水溶液を電解することにより発生する水素イオンの発生比率を元に、電解水の水素イオン濃度を求める数式を見いだした。この発生比率が、電解電圧、電解電流等の電解条件によって変化するので、様々な電解条件ごとに発生比率を予め求めておき、実際に電解を行うときの電解条件を測定し、この電解条件に対応する発生比率を、上記数式に代入して、水素イオン濃度を算出する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この技術では、電解条件と水素イオンの発生比率とを考慮して水素イオン濃度を測定しているので、あらゆる水質の水溶液であっても、水素イオンの濃度を高精度に測定できる。しかし、水素イオンの発生は、水の電解によるものだけではなく、例えば塩素イオンを含む水溶液を電解した場合、塩素イオンの酸化により塩素ガスが生成され、この塩素ガスが水溶液に溶解し、加水分解されることによもよる。上記の技術では、このような塩素ガスに基づく水素イオンの発生について考慮していない。
【0004】
本発明は、塩素ガスに基づく水素イオンの発生も考慮して、高精度に水素イオン濃度を測定することができる水素イオン濃度測定方法及び装置、並びにこのような水素イオン濃度の測定装置を用いて水素イオン濃度を制御した電解水生成装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明による水素イオン濃度の測定方法は、塩素イオンを含む水溶液を電解して電解水を得ているときの電解条件を検出する段階と、前記検出された電解条件に対応する前記水溶液の酸化による水素イオンの生成反応比率と、前記塩素イオンの酸化による塩素ガスの生成反応比率を決定する段階と、前記塩素ガスが前記水溶液に溶解する溶解速度係数を決定する段階と、前記水溶液に溶解した塩素ガスが加水分解されイオンを生成する加水分解反応速度係数を決定する段階と、前記水素イオンの生成反応比率と前記塩素ガスの生成反応比率と、前記電解条件を変数とし、前記溶解速度係数と前記加水分解反応速度係数とを定数とする水素イオン濃度算出式に、前記決定された水素イオンの反応比率と前記塩素ガスの生成反応比率と前記電解条件とを代入し、前記電解水の水素イオン濃度を算出する段階とを、具備するものである。
【0006】
電解条件としては、少なくとも、電解電圧値と、電解電流値と、前記水溶液の電解質濃度とのいずれかを使用することができる。これらのいずれかに加えて、前記水溶液の流量も電解条件とすることができるし、或いは水溶液の温度も、流量に代えて使用することもできる。
【0007】
本発明による水素イオン濃度の測定装置は、電解槽に水溶液供給手段から塩素イオンを含む水溶液を供給し、前記電解槽において電解電力を電源手段から供給して、前記水溶液を電解する電解水生成装置において、前記水溶液の電解時の電解条件を検出する電解条件検出手段と、複数パターンの電解条件における前記水溶液の酸化による水素イオンの生成反応比率と、前記塩素イオンの酸化による塩素ガスの生成反応比率と、これらに対応する前記各電解条件とを、記憶する記憶手段と、前記電解条件検出手段によって検出された電解条件に相当する前記水素イオンの生成反応比率と、前記塩素ガスの生成反応比率とを、前記記憶手段の記憶値に基づいて決定し、前記水素ガスの生成反応比率と、前記塩素ガスの生成反応比率と、前記電解条件とを変数とし、前記塩素ガスが前記水溶液に溶解する溶解速度係数と、前記水溶液に溶解した塩素ガスが加水分解されイオンを生成する加水分解反応速度係数とを定数とする水素イオン濃度算出式に、前記決定された水素イオンの生成反応比率と塩素ガスの生成反応比率と、前記電解条件検出手段によって検出された電解条件とを代入して、水素イオン濃度を算出する演算手段とを、具備している。
【0008】
電解条件検出手段としては、少なくとも、電解電圧値検出手段と、電解電流値検出手段と、前記電解槽内の水溶液の電解質濃度を検出する電解質濃度検出手段のいずれかを使用することができる。このいずれかの電解条件検出手段に加えて、電解槽内の水溶液の流量を測定する流量測定手段または電解槽内の水溶液の温度を測定する温度測定手段を使用することもできる。さらに、演算手段によって算出された水素イオン濃度を表示する表示手段を備えることもできる。
【0009】
本発明による電解水生成装置は、水溶液供給手段から塩素イオンを含む水溶液が供給される電解槽と、この電解槽に電解電力を供給して、前記水溶液を電解する電源手段とを含み、上述したイオン濃度と同様な電解条件検出手段と、記憶手段と、演算手段とを有している。さらに、電解槽で生成すべき電解水の水素イオン濃度が設定される設定手段と、設定された水素イオン濃度と、前記演算手段により算出した水素イオン濃度とを比較する比較手段と、この比較手段による比較結果によって、前記電源手段が供給する電解電圧または電解電流または前記水溶液供給手段からの流量を制御する制御手段とを、具備している。
【0010】
本発明によれば、塩素イオンを含む水溶液の電解において、水の酸化による水素イオンの発生に加えて、塩素イオンが酸化されて塩素ガスとなり、この塩素ガスが加水分解されて、水素イオンを発生する点を考慮して水素イオンの濃度が求められている。
【0011】
【発明の実施の形態】
まず、本発明の基礎となる水の電解反応とイオンの物質移動について考える。図2に示すような電解槽では、それの内部に、互いに対向するように正の板状の電極(陽電極)2と、負の板状の電極(陰電極)4が配置され、これら電極2、4の中間にイオンのみを通過させる膜6が配置されている。膜厚はδで、膜6と電極2、4との間の距離はそれぞれd/2である。両電極2、4に直流電源が供給されて、電解槽に供給されている塩素イオンを含む溶液、例えば食塩水の電解が行われ、生成された酸性水とアルカリ性水とが電解槽から吐出されている。即ち、流水式の電解水生成装置である。
【0012】
この電解槽で電解を行うと、図2内に示す反応式で表されるように、水素イオン、水酸化物イオン、ナトリウムイオン、塩素イオンのような各種イオンが発生する。これらのイオンの濃度は、x方向、即ち電極2、4の方向に一定で、z方向、即ち供給液の流れ方向のみの関数とする。また、x方向のイオン濃度及び電位勾配は、膜6内のみで存在するとする。また、供給される溶液の速度分布はx方向に一様で、z方向に速度vで流れているとする。
【0013】
図2において、正電極2での水の酸化反応による水素イオンの生成反応は、比率f1 で、同水酸化物の酸化反応は、比率f2 で、塩素イオンの酸化による塩素ガスの発生反応は、比率(1−f1 −f2 )でそれぞれ発生するものとする。負極4側では、水の還元による水酸化物イオンの生成反応は比率g1 で、水素イオンの還元は、比率(1−g1 )で起こるものとする。
【0014】
例えば、水素イオンは陽極2で速度f1 ・Je/Fで生成される。但し、Jeは電流密度、Fはファラデー定数である。これらの反応により、陽極2側で酸素ガス及び塩素ガスが発生し、陰極側で水素ガスが発生する。これらの気体の気泡が占める体積の全体積に対する比率を陽極2側ではεA 、陰極4側ではεB とする。陽極2側では、塩素ガスが水に溶解し、さらに溶解した塩素の加水分解が起こり、次亜塩素酸、水素イオン、塩素イオンが生成される。
【0015】
各種イオンは、膜6内における電気化学ポテンシャルを推進力として移動する従って、膜6内におけるイオンi(Na+ 、Cl− 、H+ 、OH− )の物質流速Ni f は、数1で示される。
【0016】
【数1】
【0017】
ここで、Ci A 、Ci B は、イオン種iの濃度、Ki A 、Ki B は、膜6の境界相におけるi成分の分配係数で、Aは酸性(陽極2)側、Bはアルカリ(陰極4)側を示す。ωi はイオン種iのモル移動度、αi は電荷数、Rは気体定数、Tは温度、Fはファラデー定数、Δφf は電位差を表す。
【0018】
図3は、酸性側、アルカリ側におけるイオンの移動の模式図で、同図に示すNi は、イオンiのz方向での物質流速、Ni 0 、Ni d はそれぞれ負電極4、正電極2でのイオンの発生流速である。Ni f はイオンiのz方向での流速である。
【0019】
電解槽内の微小部分における流速の関係は、各種イオンの物質収支を考慮すると、数2、数3によって表すことができる。
【0020】
【数2】
【数3】
【0021】
ここで、vは食塩水の流速、bは電極2、4の幅である。Q=vd/2と置き、かつ溶解した塩素の加水分解によるイオンの生成速度Ri を考慮して、数2、数3を整理すると、数4、数5となる。
【0022】
【数4】
【数5】
【0023】
Ri は数6によって与えられる。
【0024】
【数6】
【0025】
但し、RNA + =ROH− =0である。
【0026】
電解槽の電解質溶液入口z=0における境界条件は、Ci A =Ci B =Ci 0 である。境界条件Ci 0 は供給液のNaClの濃度によって変化する。
【0027】
各相における物質収支式及び境界条件を用い、各種イオンに対する基礎式を導出する。まず、水素イオンの場合について述べる。電解による水素イオンは、陽極2側では水の酸化反応によって生成されると共に、塩素の加水分解による次亜塩素酸の発生によっても生成される。陰極4側では水素イオンは、還元反応により水素ガスとなるため、水素イオンは減少する。陽極2における反応式を数7、数8に、陰極4における反応式を数9に示す。
【0028】
【数7】
【数8】
【数9】
【0029】
これらの反応から電極における水素イオンの生成速度Ni 0 、Ni d は、数10、数12によって表される。
【0030】
【数10】
【数11】
【0031】
溶解した塩素の加水分解によるイオンの生成速度Ri も考慮すると、水素イオンの移動に対する基礎式として数12、数13が得られる。
【0032】
【数12】
【数13】
【0033】
次に水酸化物イオンについて考える。陽極2において水酸化物イオンの酸化により1モルの水酸化物から0.25モルの酸素ガスと0.5モルの水が生成され、陰極4において水の還元反応により水酸化物イオンが生成される。陽極2における反応式を数14に、陰極4における反応式を数15に示す。
【0034】
【数14】
【数15】
【0035】
これらの反応から電極2、4における水酸化物イオンの生成速度Ni 0 、Ni d は、数16、数17によって表される。
【0036】
【数16】
【数17】
【0037】
従って、水酸化物イオンの移動に対する基礎式として、数18、数19が得られる。
【0038】
【数18】
【数19】
【0039】
次に、ナトリウムイオンについて考える。ナトリウムイオンは、陽極2及び陰極4において電解によっては生じないので、Ni 0 =Ni d =0である。よって、ナトリウムイオンの移動の基礎式は、数20、数21によって表される。
【0040】
【数20】
【数21】
【0041】
次に塩素イオンについて考える。陽極2における塩素イオンの酸化反応により塩素ガスが発生し、この塩素ガスが、水に溶解し、加水分解し、次亜塩素酸と水素イオンと塩素イオンとを発生する。陰極4側では、この反応は生じない。陽極2における反応式を数22、数23に示す。
【0042】
【数22】
【数23】
【0043】
これらの反応から陽極2における塩素イオンの生成速度Ni 0 、Ni d は、数24、数25によって表される。
【0044】
【数24】
【数25】
【0045】
溶解塩素の加水分解によるイオンの生成速度Ri を考慮すると、塩素イオンの移動に対する基礎式は、数26、数27によって表される。
【0046】
【数26】
【数27】
【0047】
次に塩素ガス及び溶解塩素について考える。陽極2における塩素イオンの酸化によって発生する塩素ガスの一部は、或る溶解度で溶液に溶解し、溶解した塩素の一部が加水分解され、次亜塩素酸となる。陰極4では、この反応は起こらない。これらの反応を数27、数28、数29に示す。
【0048】
【数28】
【数29】
【数30】
【0049】
陽極2において酸素と塩素の2種類の気体が発生する。この2種類の気体からなる気泡の全圧は大気圧に等しく、酸素は塩素と比較して水に溶解しにくいので、無視する。図4に塩素ガスの溶液への吸収の模式図を示す。図4におけるPCl2 は気相における塩素の分圧を、CCl2 は液相における溶解塩素Cl2(aq) の濃度である。気体と液体との界面近傍において気相及び液相に境膜が存在し、この境膜において濃度勾配が生じている。気液界面では平衡が保たれており、界面における分圧をPi Cl2 、濃度をCi Cl2 (aq) とする。気相側及び液相側における境膜物質移動係数をそれぞれkG 、kL とし、濃度差との関係から数31に示す物質移動速度の式を得ることができる。
【0050】
【数31】
【0051】
数31におけるaは、気液接触面積を示す。PCl2 に平衡な濃度をCCl2 * 、CCl2(aq) に平衡な分圧をPCl2 * と仮定し、PCl2 とPCl2 * との差、CCl2 * とCCl2(aq) の差を総括推進力にとり、気相側及び液相側における総括物質移動係数KG 、KL を定義すると、数32のようになる。
【0052】
【数32】
【0053】
溶液の温度が298Kとすると、気体の全圧が大気圧であるので、塩素ガスの限界温度圧力から値が離れている。よって、分圧によって気体の溶液に対する溶解度が決まり、ヘンリーの法則が成立する。ヘンリーの法則は気体の分圧とモル分率との関係で成り立つが、塩素の吸収においてモル分率の代わりにモル濃度を用いる。ヘンリーの法則から、数33、数34に示す関係が得られる。
【0054】
【数33】
【数34】
【0055】
数33、数34におけるH’はヘンリー定数である。数33、数34を数31、数32に代入し、整理すると、数35が得られる。
【0056】
【数35】
【0057】
数35を整理すると、境膜物質係数kG 、kL と総括物質移動係数KG 、KL との関係を数36によって得ることができる。
【0058】
【数36】
【0059】
塩素ガスの溶解度は非常に大きく、ヘンリー定数H’は1.185x10−6kmol/Jと非常に小さい値を持つので、KG =kG となる。よって塩素ガスの物質移動速度は、NCl2 =kG a(PCl2 −H’CCl2(aq) )となる。
【0060】
気相の占める体積比を考慮し、上記の塩素ガスの物質移動速度と陽極2における生成速度の関係から塩素ガスの分圧PCl2 及び液相中の溶解塩素(残留塩素)濃度CCl2 (aq)はそれぞれ数37、数38によって表すことができる。
【0061】
【数37】
【数38】
【0062】
便宜上、液相と気相の全体積基準とした塩素ガスの濃度をCCl2(g)=εA PCl2(g)/RTで定義すると、数37、数38は、数39、数40で表される。
【0063】
【数39】
【数40】
【0064】
ここで、kG aRT/εA をha 、kG aH’をhd とおいている。塩素ガス及び溶解塩素濃度に対する境界条件は、z=0において、CCl2(g)=CCl2(aq) =0である。
【0065】
次に、電解槽内の気泡が占める空間率を考える。陽極2の表面において塩素ガスと酸素ガスの2種類の気体からなる気泡が発生する。この気泡内における塩素ガスと酸素ガスのモル数は、数41、数42で表される。
【0066】
【数41】
【数42】
【0067】
数41、数42において、lは電解槽の長さ、vは供給液の流速である。ガスの占める体積は、数41、数42の解析解を用い、気体の状態方程式から数43で表される。
【0068】
【数43】
【0069】
陽極2側における気泡の占める体積比εA は、数44によって表される。
【0070】
【数44】
【0071】
気泡の占める体積比が最も大きな値を持つ条件として、電解槽の長さl=0.4m、陽極2と陰極4の距離d=8mm、水の酸化による水素イオンの生成反応の比率f1 =0.78、水酸化物の酸化による酸素ガスの生成反応の比率f2 =5x10−4、ファラデー定数F=96485C/mol、気体の圧力P=1.013x105 Pa、温度T=298K、供給液の流速v=4.17x10−1m/s、電流密度Je=2800C/s・m2 を、数44に代入すると、気泡の占める体積比εA は約0.025となる。陰極4の表面において発生する水素ガスは陽極2の表面において発生する気体と比較して発生量が少ない。よって、気泡の占める体積比εA 、εB は非常に小さい値を持つので、各種イオンの移動に対する基礎式を解析し、それぞれの濃度を算出するときには、無視できる。
【0072】
各種イオンの物質収支式は、全て連立方程式からなりたっており、ラプラス変換することによって容易に解くことができる。各種イオンの陽極2側における濃度Ci A と陰極4側における濃度Ci B 及び塩素ガスと溶解塩素濃度は、数45、数46、数47、数48、数49、数50、数51、数52、数53、数54によって表される。
【0073】
【数45】
【数46】
【数47】
【数48】
【数49】
【数50】
【数51】
【数52】
【数53】
【数54】
【0074】
数45、数46、数47、数48、数49、数50、数51、数52、数53に現れているD+ 、D− 、W1 、W2 、L1 、M1 、U1 、M、Nは、数55、数56、数57、数58、数59、数60、数61、数62、数63、数64によって定義され、定数である。
【0075】
【数55】
【数56】
【数57】
【数58】
【数59】
【数60】
【数61】
【数62】
【数63】
【数64】
【0076】
陽極2側における水素イオン濃度は、数45において求めることができる。数45に含まれている各定数、即ち数55乃至数64を構成する因子のうち、T、Q、Δφf 、Jeは測定可能である。しかし、f1 、f2 、g1 、ha 及びhd (ひいてはkG )、U1 (ひいてはk)は測定不能である。従って、各電解条件に応じて決定する必要がある。但し、陽極2側での水酸化物イオンの酸化反応及び陰極4側での水の還元反応が起こりにくいことを考慮すると、f2 =0、g1 =1と見なせる。そこで、f1 、kG 、kを求めてやればよい。
【0077】
上述したように、f1 は、陽極2側での水の酸化による水素イオンの生成反応比率であり、これを1から引いたものが塩素イオンの生成反応比率である。またkは、数6に示すように塩素の加水分解によるイオンの生成速度係数である。また、kG はKG にほぼ等しいので、気相側における総括物質移動係数を求めることにもなる。このようにkG またはKG を求めることは、水溶液に溶解した塩素ガスが水溶液に溶解する溶解速度係数を求めることになる。
【0078】
f1 、kG 、kの算出は次のように行う。まず、或る温度における経験的に適当と思われるf1 、kG 、kの値を仮に決定し、これらと或る電流密度Jeと流速v(Qに関連している)を数45に代入し、水素イオン濃度を算出する。実際に上記或る温度における上記の電流密度Je、流速vでの水素イオン濃度を測定する。実測値と計算値とを比較し、その差に基づいてf1 、kG 、kを変更する。この変更されたf1 、kG 、kによって再び水素イオン濃度を算出する。この作業を何回か行って、kG 、kの値を決定する。そして、これらkG 、kは、電解条件、例えば電解電圧、電解電流、供給液の流速、温度等によって変動しないと見なせるので、固定値とする。
【0079】
一方、f1 は電解条件によって変動すると考えられるので、様々な電解条件におけるf1 を測定し、実際に電解を行うときの電解条件に対応するf1 を測定する必要がある。
【0080】
そこで、数45において、例えば電解電圧以外の電解条件を一定として、電解電圧を種々に変化させて、それぞれ水素イオン濃度を計算する。そして、また実際の水素イオン濃度を測定する。この計算値と実測値とから、様々な電解電圧におけるf1 を決定する。このようにして決定されたf1 と各電解電圧とを対応させて、適当な記憶手段に記憶させておき、実際に電解が行われているときの電解電圧を測定し、この測定された電解電圧に対応するf1 と上記のk、kG とを用いて、この電解電圧における水素イオン濃度を算出する。なお、記憶させるf1 の数を減少させたい場合には、例えば適当な間隔ごとに電解電圧を測定すると共に、この電解電圧に対応するf1 を記憶させ、測定されていない電解電圧によって電解が行われているときは、補間演算によって求めるようにしてもよい。
【0081】
また、上記の説明では、電解電圧を電解条件として変化させたが、電解電流、水溶液の初期濃度、流量(流速vに関連している)のいずれか1つを変化させてもよい。
【0082】
また、上記の説明では、変化させた電解条件は1つだけであるが、複数の電解条件を変化させて、f1 を決定してもよい。例えば電解電圧、電解電流、水溶液の初期濃度のうちいずれか1つと、温度Tまたは水溶液の流速(流量)とを変化させ、これらに対応してf1 を記憶させ、実際に電解が行われているときに、電解電圧、電解電流、水溶液の初期濃度のうちいずれか1つと、温度Tまたは水溶液の流速(流量)とを測定し、これら両測定値に対応するf1 を求めて、上述したのと同様にして、水素イオン濃度を算出してもよい。無論、全ての電解条件を変化させてもよいし、適切に選択した3以上の電解条件を変化させてもよい。
【0083】
図1に、上述した水素イオン濃度の測定方法を実施した水素イオン濃度測定装置を備えた電解水生成装置を示す。この電解水生成装置は、流水式のもので、電解槽10を有している。この電解槽10は、その内部に対向配置された陽電極12と陰電極14とを有している。これら正電極12と陰電極14との中間に、イオンのみを通過させる隔膜16が配置され、電解槽10を陽極室18と陰極室20とに分離している。電解槽10は、後述するように、供給された塩素イオンを含む水溶液を電解し、陽極室18に酸性水を、陰極室20にアルカリ性水をそれぞれ生成する。生成された酸性水を吐出するための酸性水吐出管22が陽極室18に設けられ、生成されたアルカリ性水を吐出するためのアルカリ性水吐出管24が、陰極室20に設けられている。電解するために、陽電極12が、直流電源26の正極に接続され、陰電極14が直流電源26の負極に接続されている。
【0084】
電解槽10には、電解される水溶液が水溶液供給手段28によって供給されている。水溶液供給手段28は、原水、例えば水道水を導入するための原水導入管30を有し、さらに例えば塩水タンク32から塩水を導入するための塩水導入管34も有している。これら原水と塩水とは、混合部36に供給される。混合部36は、例えばベンチュリー効果を利用したエゼクターで、原水に塩水を混合した水溶液を生成し、この水溶液を給水管38を介して電解槽10に供給する。無論、陽電極12、陰電極14それぞれに水溶液が接触するように、電解槽10に水溶液が供給されている。
【0085】
原水導入管30には、原水の流量を調整するための流量調整弁39と、原水の混合部36への供給開始、停止を行うための開閉弁40とが設けられている。同様に、塩水導入管34にも流量調整弁42と開閉弁44とが設けられている。これら流量調整弁39、42によって原水及び塩水の流量を調整することにより、水溶液の流量や濃度を調整することができる。
【0086】
原水導入管30には、原水の流量を検出する原水流量センサ46が設けられている。給水管38には、水溶液の流量を検出するための流量計48と、水溶液の濃度を検出するための濃度計50が設けられている。また、電解槽10には、水溶液の温度を検出するための温度計52が設けられている。さらに、電解槽10の両電極12、14間に印加されている電圧を検出するための電圧計54が設けられ、両電極12、14を流れる電流を検出するための電流計56も設けられている。
【0087】
これら原水流量センサ46、流量計48、濃度計50、温度計52、電圧計54、電流計56からの各検出信号は、演算部58に供給されている。演算部58は、供給された各検出信号と、f1 とkG とkとを用いて、上述した水素イオン濃度の算出を行うように構成されている。
【0088】
演算部58には、記憶部60が接続されており、これには上述したように、特定の電解条件、例えば電解電圧を一定値ごとに変化させ、各電解電圧とこれら電解電圧に対応するf1 とを記憶させてある。また、kG 、kも記憶部60に記憶させてある。この他、数51において使用する各種定数も記憶部60に記憶されている。従って、電圧計54によって検出された電圧を表す検出信号が演算部58に供給されたとき、演算部58は、これに対応するf1 を記憶部60から読み出す。電圧検出信号が、記憶されている電圧に対応しないときには、演算部58は補間法を用いて、供給された電圧検出信号に対応するf1 を算出する。この算出したf1 と、記憶部60に記憶されているkG 、kと、流量計48、温度計52、電圧計54、電流計56の各検出信号とを、数45に代入して、そのときの水素イオン濃度を算出する。
【0089】
算出された水素イオン濃度は、制御部62に供給される。制御部62には、電解水生成装置から吐出させようとする酸性水の水素イオン濃度が水素イオン濃度設定部64によって設定されている。制御部62は、この設定された水素イオン濃度と、演算部58から供給された実際の水素イオン濃度とが一致するように、電源26から電解槽10に供給している電解電圧または電解電流の値を調整するか、或いは流量調整弁39、42を調整して、混合部36から供給されている水溶液の流量を調整する。従って、この電解水性正装置から吐出される酸性水の水素イオン濃度は、設定部64によって設定された濃度に維持される。水素イオン濃度濃度を調整するために、他の電解条件を変更することも考えられるが、電解電圧、電解電流または流量を調整するのが最も容易である。また、算出された水素イオン濃度は、水素イオン濃度表示部66に表示される。
【0090】
なお、演算部58、制御部62は、例えばマイクロコンピュータによって実現できる。その場合、演算部58及び制御部62としてマイクロコンピュータを機能させるためのプログラムは、記憶部60に記憶されている。また、電解電圧とf1 との関係を記憶部60に記憶させたが、電解電流とf1 との関係または水溶液の濃度とf1 との関係を記憶させてもよいし、電解電圧、電解電流または水溶液の濃度と、電解槽内の水溶液の温度または水溶液の流量と、f1 との関係を、記憶部60に記憶させてもよい。或いは各電解条件のうち3つ以上のものとf1 との関係を、記憶部60に記憶させてもよい。
【0091】
【発明の効果】
以上のように、本発明の測定方法及び装置によれば、水溶液の酸化による水素イオンの生成反応比率と、塩素イオンの酸化による塩素ガスの生成反応比率と、塩素ガスが溶解する溶解速度係数と、水溶液に溶解した塩素ガスが加水分解されて、イオンを生成する加水分解反応速度係数とを考慮して、電解水の水素イオン濃度を算出しているので、電流と導電率との関係のみから水素イオン濃度を求めるものよりも高精度に測定できる。また、水素イオンの濃度を決定するために必要な測定器も通常使用されているものを使用できるので、構成が簡単であり、メンテナンスも容易である。また、測定結果が得られるまでの時間も短く、迅速に水素イオン濃度を測定できる。また、本発明の電解水生成装置によれば、水素イオン濃度を高精度に測定し、その結果に基づいて電解条件を変更しているので、設定した濃度に残留塩素濃度を高精度に制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電解水生成装置の1実施の形態のブロック図である。
【図2】電解槽における電解反応のモデルを示す図である。
【図3】電解槽におけるイオンの移動の模式図である。
【図4】塩素ガスの溶液への吸収の模式図である。
【符号の説明】
10 電解槽
12 陽電極
14 陰電極
16 隔膜
26 直流電源
28 水溶液供給手段
48 流量計
50 濃度計
52 温度計
54 電圧計
56 電流計
58 演算部
60 記憶部
64 残留塩素設定部
66 残留塩素表示部
Claims (10)
- 塩素イオンを含む水溶液を電解して電解水を得ているときの電解条件を検出する段階と、
前記検出された電解条件に対応する前記水溶液の酸化による水素イオンの生成反応比率と、前記塩素イオンの酸化による塩素ガスの生成反応比率を決定する段階と、
前記塩素ガスが前記水溶液に溶解する溶解速度係数を決定する段階と、
前記水溶液に溶解した塩素ガスが加水分解されイオンを生成する加水分解反応速度係数を決定する段階と、
前記水素イオンの生成反応比率と前記塩素ガスの生成反応比率と、前記電解条件を変数とし、前記溶解速度係数と前記加水分解反応速度係数とを定数とする水素イオン濃度算出式に、前記決定された水素イオンの反応比率と前記塩素ガスの生成反応比率と前記電解条件とを代入し、前記電解水の水素イオン濃度を算出する段階とを、
具備するイオン濃度算出方法。 - 請求項1記載のイオン濃度算出方法において、
前記電解条件は、少なくとも、電解電圧値と、電解電流値と、前記水溶液の電解質濃度とのいずれかを含むことを特徴とするイオン濃度算出方法。 - 請求項2記載のイオン濃度算出方法において、
前記電解条件は、前記水溶液の流量を含むことを特徴とするイオン濃度算出方法。 - 請求項2記載のイオン濃度算出方法において、
前記電解条件は、前記水溶液の温度を含むことを特徴とするイオン濃度算出方法。 - 電解槽に水溶液供給手段から塩素イオンを含む水溶液を供給し、前記電解槽において電解電力を電源手段から供給して、前記水溶液を電解する電解水生成装置において、
前記水溶液の電解時の電解条件を検出する電解条件検出手段と、
複数パターンの電解条件における前記水溶液の酸化による水素イオンの生成反応比率と、前記塩素イオンの酸化による塩素ガスの生成反応比率と、これらに対応する前記各電解条件とを、記憶する記憶手段と、
前記電解条件検出手段によって検出された電解条件に相当する前記水素イオンの生成反応比率と、前記塩素ガスの生成反応比率とを、前記記憶手段の記憶値に基づいて決定し、前記水素ガスの生成反応比率と、前記塩素ガスの生成反応比率と、前記電解条件とを変数とし、前記塩素ガスが前記水溶液に溶解する溶解速度係数と、前記水溶液に溶解した塩素ガスが加水分解されイオンを生成する加水分解反応速度係数とを定数とする水素イオン濃度算出式に、前記決定された水素イオンの生成反応比率と塩素ガスの生成反応比率と、前記電解条件検出手段によって検出された電解条件とを代入して、水素イオン濃度を算出する演算手段とを、具備するイオン濃度算出装置。 - 請求項5記載のイオン濃度算出装置において、
前記電解条件検出手段は、少なくとも、電解電圧値検出手段と、電解電流値検出手段と、前記電解槽内の水溶液の電解質濃度を検出する電解質濃度検出手段のいずれかを備えていることを特徴とするイオン濃度算出装置。 - 請求項6記載のイオン濃度算出装置において、
前記電解条件検出手段は、前記電解槽内の水溶液の流量を測定する流量測定手段を含むことを特徴とするイオン濃度算出装置。 - 請求項6記載のイオン濃度算出装置において、
前記電解条件検出手段は、前記電解槽内の水溶液の温度を測定する温度測定手段を含むことを特徴とするイオン濃度算出装置。 - 請求項5記載のイオン濃度算出装置において、
前記演算手段によって算出された水素イオン濃度を表示する表示手段を備えたことを特徴とするイオン濃度算出装置。 - 水溶液供給手段から塩素イオンを含む水溶液が供給される電解槽と、
この電解槽に電解電力を供給して、前記水溶液を電解する電源手段と、
前記水溶液の電解時の電解条件を検出する電解条件検出手段と、
複数パターンの電解条件における前記水溶液の酸化による水素イオンの生成反応比率と、前記塩素イオンの酸化による塩素ガスの生成反応比率と、これらに対応する前記各電解条件とを、記憶する記憶手段と、
前記電解条件検出手段によって検出された電解条件に相当する前記水素イオンの生成反応比率と、前記塩素ガスの生成反応比率とを、前記記憶手段の記憶値に基づいて決定し、前記水素ガスの生成反応比率と、前記塩素ガスの生成反応比率と、前記電解条件とを変数とし、前記塩素ガスが前記水溶液に溶解する溶解速度係数と、前記水溶液に溶解した塩素ガスが加水分解されイオンを生成する加水分解反応速度係数とを定数とする水素イオン濃度算出式に、前記決定された水素イオンの生成反応比率と塩素ガスの生成反応比率と、前記電解条件検出手段によって検出された電解条件とを代入して、水素イオン濃度を算出する演算手段と、
前記電解槽で生成すべき電解水の水素イオン濃度が設定される設定手段と、
設定された水素イオン濃度と、前記演算手段により算出した水素イオン濃度とを比較する比較手段と、
この比較手段による比較結果によって、前記電源手段が供給する電解電圧または電解電流または前記水溶液供給手段からの流量を制御する制御手段とを、
具備する電解水生成装置。
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